| 部室に行くと同級生達が来ていて、ジャージに着替えていた。 「理緒おはよう。」 「おはよう。佳子。」 「早く着替えなよー。先輩達が来ちゃうから」 「うん。」 理緒もジャージに着替え始めた。 「おはよう。」 「あっ。麗子先輩おはようございます。」 「理緒、また来るの遅かったんでしょう?」 「はい。さっき来ました・・・」 「理緒は遅刻魔だからね。」(笑) 「あはははは。そんな・・・」 麗子先輩と会話をしていると、ぞくぞくと先輩達が部室に入ってきた。 「アユミ先輩、智子先輩、結子先輩、かず先輩、恭子先輩、智香先輩おはようございます。」 先輩達がいっせいに 「理緒おはよー。」 「昨日、居残り練習させられたんだって?」 「はい。シュート100本ですよ。」 「マジで?すごい・・・あっ!やばい時間だよ。早く着替えなきゃ。」 先輩達は慌てて着替え始めた。 私はバッシュを履きボールを持ってシュート練習を始めた。 5分ぐらい経った頃沙織が体育館にやってきた。 「みんな、おはよう」 部員はいっせいに 「おはようございます。沙織コーチ」 「今日の朝練は自主練にします。」 沙織はそれだけを部員に伝え私の所に歩み寄ってきた。 「理緒。ちょっと良いかな?」 「はい?何処に行くんですか?」 「ちょっと話があるから体育館の外に・・」 「はい。分かりました。」 「他のみんなは自主練を始めてください。」 っと部員に言うと体育館の外へと歩いて行った。私はその後を追うように体育館の外へと向かった。 外へ出ると 「理緒。何怒ってるの?」 「別に怒ってませんけど!」 「怒ってるよ・・・」 数分の沈黙の後、理緒は 「練習に戻って良いですか?」 「えっ・・・」 「まだ何か用事あります?」 「いや・・・用事はないよ。」 「じゃあ練習に戻ります!」 理緒は練習に戻った。 沙織は悲しげな顔をしながら職員室へと戻って行った。 理緒が体育館に戻ると佳子が近づいてきて 「理緒、沙織コーチなんだったの?」 「いや・・別に」 「用事ないのに呼ばないじゃん。」 「そっ・・そうだけど・・・」 「まぁ、何もなかったんならいいけどさ。 私、またシュート練習100本って言われたのかと思ったから心配してたの。」 「違うよ。」 「そっか、良かった。そろそろ着替えなきゃ時間ないよ。」 「あっ!ほんとだ。遅刻になっちゃうじゃん。」 慌てて制服に着替え佳子と教室へと走って行った。 「ふぅー間に合って良かった〜」 「うん。間に合ったね。」 理緒が教室に着いた頃、沙織は保健室へと向かっていた(沙織は保健室の先生です。) 理緒の教室では担任が来て出欠をとり終わり担任が教室をでていった。 「佳子。ちょっと頭痛いから保健室に行ってくるよ。」 「大丈夫?ついて行こうか?」 「大丈夫。一人で行ける。」 「じゃあ、英語の先生に言っとくね。」 「うん。頼むね」 理緒は席を立ち保健室に向かった。 その時、沙織からメールがきた。
ー理緒。何で怒ってるの?沙織が今日は帰るって言ったから?理緒に無視されると悲しいよ 返事ちょうだいー
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