ビアンエッセイ♪
HOME
HELP
新規作成
新着記事
ツリー表示
スレッド表示
トピック表示
発言ランク
ファイル一覧
検索
過去ログ
[ スレッド内全62レス(10-19 表示) ]
<<
0
|
1
|
2
|
3
|
4
|
5
|
6
>>
■14281
/ ResNo.10)
mama'さん
▼
■
□投稿者/ saya
一般♪(1回)-(2006/04/22(Sat) 19:18:49)
なんだか好きなお話です(*^_^*)続きを楽しみにお待ちしております♪
(携帯)
引用返信
/
返信
削除キー/
編集
削除
■14283
/ ResNo.11)
sayaさんへ(予告付き…笑)
▲
▼
■
□投稿者/ mama'
一般♪(9回)-(2006/04/23(Sun) 05:21:55)
書き込みありがとうございます。好きだなんて…わが子にそう言ってもらえて嬉しいです(^-^*)
この先は…未樹の胸がはだけるドキドキシーンが出て来るかも。もちろんお相手は…。
週明けにチマチマ更新してきたいなと思ってます。
また読んで下さいませm(__)m
(携帯)
引用返信
/
返信
削除キー/
編集
削除
■14293
/ ResNo.12)
スマイルストリップ 8
▲
▼
■
□投稿者/ mama'
一般♪(10回)-(2006/04/25(Tue) 16:07:10)
2006/04/25(Tue) 16:11:09 編集(投稿者)
「真剣になったことなんてないんでしょっ」
そのままの体勢で、彼女は泣き始めた。
静かな教室に倉山理子の泣き声だけが響く。
泣きながら叩かれた。
握り拳が当たるけど。
そんなものより、その言葉の方が私には痛くて…手から力が抜けた。
なぜ痛いのか。
同じ言葉を、ついこの前も言われたはずなのに
なぜ今になって刺すような痛みが走るのか。
私には分からなかった。
わからないのに
わからないのに
あれ…
涙が出てくる…。
もつれた腕が絡まって、倉山理子の床を着いた手が、私の襟元を引っ張った。
プチプチ…ッ
ホック留めのリボンが
セーラーの襟が
一気に開いて…大きく胸元をはだけさせ…
ぎょっと我に返って距離を置いた彼女が、その涙に気付いてしまった。
「押し倒される側になったの…初めてかも」
ゆがんだ口元のまま余裕ぶったって、ごまかせるわけじゃないのにね。
(携帯)
引用返信
/
返信
削除キー/
編集
削除
■14294
/ ResNo.13)
スマイルストリップ 9
▲
▼
■
□投稿者/ mama'
一般♪(11回)-(2006/04/25(Tue) 16:19:51)
2006/04/25(Tue) 16:23:41 編集(投稿者)
「優等生が泣いてばっかだから、私にまで移ったじゃん…」
「………。」
何も言わず倉山は立上がり、申し訳なさそうに涙目で私を見た。
「そんな顔するなよ。なんて言っていいか分かんなくなる。」
すそを払って私も立ち上がった。
…真剣になったことなんてないんでしょ
いつもいい加減で…
あなたみたいな人、大嫌い!
あぁ…でも……
「補習にも行くし。
だから、泣くな。
誰にも言わないから。」
言えないよ。
「秘密にして…くれる?」
するよ。
本気。
視線だけでうなずいて、
顔をあげる。
安堵する頬のゆるみを見て
この恋の秘密を分かち合うのは、
私が初めてなんだと
自覚した。
それは、ちくんとしたトゲを伴う自覚…。
引用返信
/
返信
削除キー/
編集
削除
■14298
/ ResNo.14)
スマイルストリップ 10
▲
▼
■
□投稿者/ mama'
一般♪(12回)-(2006/04/26(Wed) 16:02:03)
「…良かったぁ……」
涙目で笑った彼女を見たら
はたかれたことも
罵られたことも
どうでも良くなる。
やっぱり…単純なイキモノらしいよ、私。
慌てて邪な感情を振りほどくと、なおも無邪気な笑顔の倉山理子。
そんな顔されちゃうとさ…
自然に、右手が出た。
びくっと首をすくめる優等生の頭をくしゃくしゃっと
なでた。
あらら
顔が真っ赤…
「やっぱりふざけてるじゃないっっ」
叫ぶ声が教室に響く。
叩こうとする手をよける。
「また、押し倒す気〜?」
更に
赤くなって…
(携帯)
引用返信
/
返信
削除キー/
編集
削除
■14299
/ ResNo.15)
スマイルストリップ 11
▲
▼
■
□投稿者/ mama'
一般♪(13回)-(2006/04/26(Wed) 16:05:07)
「やっぱりっ!
一瞬だけ、いい人かもって思ったのにっ
仲田さん、本当に本当にっ
まじめに補習でる気あるの?」
倉山理子が眉を上げて怒るのとは対照的に、私は自然と笑ってた。
声上げて…。
「未樹って呼んでよ。」
よけながら…一気に言った。
「かたっ苦しいし?
まじめに授業受けたこともないのにさ
補習の間中そう呼ばれてたら、さすがに…さぼりたくなるかも?」
ぐっと…言葉に詰まったあと。
一言返ってきた。
「なら…私のことも優等生って呼ばないでよ…」
「わかった。じゃあ…」
理子。
初めて呼んだ時、ちょっとびくっとしてたね。
あ…そういえば、クラスの子はみんな
倉ちゃんとか
呼んでたんだっけって気付いたんだ。
特別感ってやつ?
なんだかこんな関係も悪くないって思えたんだよ。
ん…。
悪くない。
むしろ…新鮮でいいじゃない。
(携帯)
引用返信
/
返信
削除キー/
編集
削除
■14312
/ ResNo.16)
スマイルストリップ 12
▲
▼
■
□投稿者/ mama'
一般♪(14回)-(2006/04/28(Fri) 15:27:38)
そして初日。
無難に補習を終えた私たち。
他にも赤点組が数人が参加してたけど、なんだかジロジロ見られて居心地悪い。
それもそうだ。
私達は一番上のAクラスで。
受験必須の英語に赤点なんて、ありえない。
アルファベット順にそういうクラス編成なんだ。
「そういえば…未樹。あの答案でよくウチのクラスにいるね?」
…だいぶわかってきたんだけど。
理子はにこやかなふりして、実は毒舌でストレートな物言いをする。
「入試、トップだったし…」
「はぁ?昔はまじめだったんじゃん。じゃぁなんで?」
「んー。第一希望に落ちたらどうでも良くなって…かな。」
どこ?って理子が聞いて来るから、正直に言った。私にしてはそんなことも珍しい。
ウチの県内でトップクラスの偏差値…東大合格数がウリのまじめ校。
基本的に中高一貫だから、高校からの入学はかなりの高倍率になる。
IT成金なウチの両親の趣味だった。
「そこ…私も中学入試で落ちてる。
おんなじとこ落ちたんだね。私達。」
ちょっと顔をしかめ、理子はうつむいた。
「ウチのお姉ちゃんが通ってた…。」
今イギリスの大学にいるんだけどね。
と…。独り言みたいな声で付け足した。
「ふ〜ん。」
何気ない風を装ってうなずく。
お姉さんの存在…。
それは理子のウィークポイントなんだと、すぐに理解できたから。
(携帯)
引用返信
/
返信
削除キー/
編集
削除
■14313
/ ResNo.17)
スマイルストリップ 13
▲
▼
■
□投稿者/ mama'
一般♪(15回)-(2006/04/28(Fri) 15:37:51)
行きに近所のパン屋で買ったメロンパンをかみしめ、コーヒー牛乳で流し込む。
なにせ育ち盛りの女子高生。
すぐにおなかが減る。
横にいる理子は、カロリーメイトに野菜ジュース。
健康なんだか不健康なんだか分からないメニューだった。
補習後の教室に二人。
窓の外を眺め、むしゃむしゃ間食する私達。
「私、お姉ちゃんみたいになりたかった…
お姉ちゃんみたいになれたらいいのに…」
うつむいたままの理子。
…ん。
「いいじゃない。
理子には理子の賢さがあるし…」
それにと、言葉を足した。
「理子かわいいじゃん?」
にっと笑って顔を寄せ、
頭をなでた。
「んね?」
かがみ込む私と上目づかいの理子の視線が合う。
手からカロリーメイトのかけらが転がり落ちる。
と…たちまち理子の罵声がひびいた。
しかも大音響で。
「ほ〜ら。怒ってる顔もかわいいよ〜。」
笑いながら。
「信じらんないっ。
いっつもそうやって口説いてるんでしょ?」
背中をぽかぽか叩かれる。
こういうやり取りが好きな私は、少しエスっ気があるのかもしれないや。
いや…罵られて楽しいんだからエムなのかもね。
「ん?元気でた?」
振り返って、笑いかける。
髪が表情を隠してて…
サラサラなびくネコッ毛がきれいだった。
「…髪がくしゃくしゃになったじゃない。」
文句を言いながら、手櫛ですく
消え入りそうな小さな声を背中に聞いた。
そして終わる初日。
(携帯)
引用返信
/
返信
削除キー/
編集
削除
■14343
/ ResNo.18)
mama’さん
▲
▼
■
□投稿者/ saya
一般♪(2回)-(2006/04/30(Sun) 17:11:10)
予告つきメッセージ
あざす!(笑)
個人的に理子という名前が
すごく好きです。
かわいくっていいですねぇ♪
二人が仲良くなっていく様に
少しどきどき
ちょっとニヤニヤしながら
読ませていただきました。
また続きを楽しみにしています。
引用返信
/
返信
削除キー/
編集
削除
■14390
/ ResNo.19)
スマイルストリップ
▲
▼
■
□投稿者/ mama'
一般♪(16回)-(2006/05/08(Mon) 18:32:01)
2006/05/08(Mon) 19:16:33 編集(投稿者)
2006/05/08(Mon) 18:51:41 編集(投稿者)
ものごとの始まりはいつだって気分が浮き立つ。
上手くいかないことすら、ちょっとしたハプニングとして楽しめる感じ。
理子のフグみたいな膨れっつらなんて、思い出しただけで笑ってしまう。
自宅のベランダで冷たいジンジャーエールを飲みながらにやけてると、姉が帰って来た。
「未樹ティただいまぁ〜」
ふにゃけた声で抱き付いて来て、私の手からグラスを奪う。
「つまらんモノ飲んどるのぉ〜」
そばの瓶を綺麗なジェルネイルの指先でつまみ上げる。
「空っぽ」
「はいはい」
あやすように脇から手を差し込んで座らせ、一旦キッチンへ。
持ってきたグラスを一気に飲み干して、…濡れた上目遣い。
「もっと。」
この人は、こういう仕草がひどく似合う。
私は苦笑しつつ、片手のピッチャーでおかわりを注いだ。中で、つぶれたクシ切りのライムが踊る。
「未樹ティ…ホストみたい。」
「チホ姉、飲み過ぎ…酔っ払いのお客様は入店拒否で。」
グラスを取り上げると、頬に柔らかな二の腕の感触がきた。
「…ごめん〜ん」
そんな酔っ払いの行動すらかわいいと思ってしまう。
女の子は
…可愛いイキモノ
刷り込んできた元は、確実に私の姉。
って言っても義理なんだけどね。
ウチは14のときに再婚してる。
お互い小さい頃を知らないし、血のつながりもないから余計なんだと思う。
素直に、可愛いと思うんだ。
「未樹は、パパ似だよね…きっと。
女泣かせな顔だちだもん。」
私の前髪をかき上げながらつぶやく。
うん。
そうだよ。
この外見で生まれたこと、感謝してます。
でも、最近もて余し気味なんだ。
大嫌いとか言われちゃうし
ひっぱたかれるし…
罵られるし…
「未樹ちゃん…顔がニヤけてるよ?」
「え?…ほんと?」
口元に手をやる。
「本当。」
人差し指を私の唇にあてて、チホ姉はジッと私を見た。
「好きな子でも出来たの?」
ごめん。
大爆笑。
チホ姉、それはありえないよ。
引用返信
/
返信
削除キー/
編集
削除
このスレッドをツリーで一括表示
<前のレス10件
|
次のレス10件>
スレッド内ページ移動 /
<<
0
|
1
|
2
|
3
|
4
|
5
|
6
>>
このスレッドに書きこむ
入力内容にタグは利用可能です。
他人を中傷する記事は管理者の判断で予告無く削除されます。
半角カナは使用しないでください。文字化けの原因になります。
名前、コメントは必須記入項目です。記入漏れはエラーになります。
入力内容の一部は、次回投稿時の手間を省くためブラウザに記録されます。
削除キーを覚えておくと、自分の記事の編集・削除ができます。
URLは自動的にリンクされます。
記事中に No*** のように書くとその記事にリンクされます(No は半角英字/*** は半角数字)。
使用例)
No123 → 記事No123の記事リンクになります(指定表示)。
No123,130,134 → 記事No123/130/134 の記事リンクになります(複数表示)。
No123-130 → 記事No123〜130 の記事リンクになります(連続表示)。
Name
/
E-Mail
/
Title
/
URL
/
Comment/ 通常モード->
図表モード->
(適当に改行して下さい/半角20000文字以内)
■No14281に返信(sayaさんの記事) > なんだか好きなお話です(*^_^*)続きを楽しみにお待ちしております♪ > > (携帯)
File
/
アップ可能拡張子=> /
.gif
/
.jpg
/
.jpeg
/
.png
/.txt/.lzh/.zip/.mid
1) 太字の拡張子は画像として認識されます。
2) 画像は初期状態で縮小サイズ250×250ピクセル以下で表示されます。
3) 同名ファイルがある、またはファイル名が不適切な場合、
ファイル名が自動変更されます。
4) アップ可能ファイルサイズは1回
200KB
(1KB=1024Bytes)までです。
5) ファイルアップ時はプレビューは利用できません。
6) スレッド内の合計ファイルサイズ:[0/500KB]
残り:[500KB]
削除キー
/
(半角8文字以内)
完結!
BOX/
お話が完結したらチェックしてください!
プレビュー/
Mode/
通常管理
表示許可
Pass/
HOME
HELP
新規作成
新着記事
ツリー表示
スレッド表示
トピック表示
発言ランク
ファイル一覧
検索
過去ログ
-
Child Tree
-