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■18236
/ ResNo.80)
桜
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■
□投稿者/ 那智
一般♪(1回)-(2007/03/05(Mon) 12:24:50)
桜前線という言葉を聞くたびに、思い出す人がいる。
優しい人だった。
泣きながら電話した日、吐き出した言葉を相槌をうって聞いてくれた。
声が可愛くて、目が大きくて。
年上の人だったけど、可愛いって感じの人だった。
私よりも年下に見られるのが嫌だ、と嘆いていた。
あの人は今、元気だろうか。
持病の花粉症に悩まされてないだろうか。
仕事は順調だろうか。
……幸せ、だろうか。
風の噂で、貴女に彼女が出来たと聞きました。
本当のところはどうなのか、私にはもう確かめる術はありません。
でも、ただ幸せであってほしいと願うのです。
私と貴女は、儚くも散った桜の花びらと同じだったから。
(一時の夢を共有したけれど、永遠の幸せは手に出来なかった)
永遠に咲く桜は存在しないのかもしれない。
ただ、桜前線が、とテレビで言うたびに思うのです。
今年こそは、と。
貴女と共に見た一時の桜よりも美しい、永遠の桜が見られるのではないか、と。
-------
意味不明すみませんm(_ _)m
次は『折り紙』でお願いします。
(携帯)
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■18302
/ ResNo.81)
折り紙
▲
▼
■
□投稿者/ 昴
大御所(351回)-(2007/03/10(Sat) 23:33:18)
http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/
小さな紙に鶴を折る
折り紙で千羽の鶴を折ったなら
千羽鶴を折り上げたなら
貴女にこの想いが届くかと願いを込めて
もし千羽の鶴を折り上げる前に
貴女に想いが届いたなら
願い事を変えるんだ
貴女との愛が永遠でありますようにと…
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
次は『春霞み』でお願いします
(携帯)
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■18307
/ ResNo.82)
春霞
▲
▼
■
□投稿者/ 鷹司悠悧
一般♪(19回)-(2007/03/11(Sun) 00:15:50)
.........
春霞……
狂おしく匂い漂う…
君の笑顔…
突き詰めたような真剣な眼差し…
忘れられない
君の全て……
今もこんなに想っている
こんなに愛している…
君は…
私のことを覚えているだろうか……
あの…
春霞に包まれた
桜舞う夜を………
次は
【春の雪】でお願いします
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■18310
/ ResNo.83)
春の雪
▲
▼
■
□投稿者/ えび
一般♪(1回)-(2007/03/11(Sun) 16:42:32)
「あ、覚えてるかな?私、高校で一緒だった…」
知らない番号からのモーニングコール。
電話の向こうは私が10年前に離れた田舎。
電話の向こうは私が10年ぶりに聴く声。
「秋野です」
退化の一路を辿る脳にキーンと蘇る記憶。
少し震え出した手と、カーンと熱くなる自分の頬。
「あ、きのさ、ん…?」
「うん。久しぶり」
ある晴れた土曜の朝の、
晴天の霹靂。
3番線から─
“秋野さん”から電話があった朝の翌日、私は特急電車に乗っていた。
“秋野さん”との世間話の後、逢えないかと切り出したのは私だ。
「秋野さん、明日は暇?」
「うん」
扉が閉まります─
実に片道3時間の道のり、そのスタート地点に立つ私の弾む心は。
…そう、あの時と同じ。
10年昔彼女に恋をしていたあの時と同じだった。
同級生。
初めての恋。
蝉鳴くグラウンド。
目を反らしては目で追い。
恋焦がれては胸焦がし。
失望と切望を重ね。
私は夜ごと彼女の唇を犯し続けた。
頭の中で。
「はぁ…」
車窓の外では桜花が雪のように吹き荒れ、
初恋には苦い結末がつきまとう。
卒業の日に書いて送ったラブレター。
思いのたけを込めたそのラブレターに彼女からの返事は無かった。
来る日も来る日もポストを覗き電話の前にいても彼女からの返事は、
うんともすんとも無かった。
それから10年経った昨日、彼女からの電話。
「なんか、懐かしい声が聴きたくなっちゃって…」
3650日のうち。
彼女の夢を見て虚しく目覚めた朝は何日あったことだろう。
ずっと好きだった。
再び彼女に逢える事を夢見て生きてきた。
「……」
高まる鼓動を沈めるようについた息。
〇〇駅〇〇駅─
そこには、私が10年想い続けた人の姿があった。
これはとても崇高な片思いだから─
何というか、問題ではないのだ。
「ねえ英会話に興味ない?すごくいい教材があるの」
彼女の商売っケ満載の笑顔や、電話をくれた本当の理由。
\298,000の現金一括払いも。
崇高な想いの前には、チリに同じ。
それにほら、
英語の勉強だって出来ちゃうんだし。
それにほら私。
彼女のこと好きだから。
fin.
次「Sunday Morning」
(携帯)
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■18311
/ ResNo.84)
Sunday Morning
▲
▼
■
□投稿者/ 桜丸
一般♪(1回)-(2007/03/11(Sun) 17:09:27)
2007/03/11(Sun) 17:26:45 編集(投稿者)
『大好き Sunday Morning』
なんて。
誰かが歌っていた気もするけど。
「仕事なんだっつー話だよ、日曜はさぁ‥‥」
たらたらと車を運転しながら独り言を吐くと、淋しいを通り越して虚しいに至った。
悲しいかな営業職、他の人には楽しい日曜日もきっちり出勤するのだ。
「仕事なんてー、やめちゃぁってー」
うろ覚えの歌の続きを口ずさんで、タバコをくわえる。
開けた窓から吹き込んだ風に煽られて、煙が目にしみた。
会社に着いて仕事前の一服、携帯を開くとメールが7件入っていた。
「巨乳動画てんこもり!!」とかいう、やくたいもない広告に混じって。
(面子にかけて弁解すると、私はそんなサイトに出入りした覚えはない)
"明日、ヒマかな?"
あのひとからの、メッセージが届いていた。
速打ちの異名をとる指で返信画面に切り換え──ずに、電話をかけた。
「──あ、もしもし?」
日曜の朝も悪くない。
単純な私は、楽しげな彼女の声を聴きながら、そう思った。
明日は──
少し遠いけど、水族館に行こうか?
お目汚し失礼しました。
次のお題は「約束事」でお願いします。
引用返信
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■18312
/ ResNo.85)
約束事
▲
▼
■
□投稿者/ 優貴
一般♪(6回)-(2007/03/11(Sun) 17:22:06)
キミは覚えているかな…
満開の桜の木の下で交わした約束事
約束事を交わして5年たった今日
ようやくキミに会える
5年前は一緒に住んでいた
けれど、キミは急な出張で海外へ行った
5年という月日が、どれだけ長くて、どれだけ寂しかったか
キミは知ってるのかな
今日やっと会える
5年前に交わした約束事…
『桜の木の下で、また会おう。』
次は『帰り道』でお願いします。
(携帯)
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■18315
/ ResNo.86)
帰り道
▲
▼
■
□投稿者/ 桜月
一般♪(5回)-(2007/03/11(Sun) 21:30:23)
帰り道─
今はもう全く寂しくないよ、
そう言ったらまぁ嘘になるけど、
あの時とは違う。
足に泥を踏みつけた、
アスファルト、裸足で歩く私はいないよ。
高級なクルマを運転するわけでもない、
絶世の美女を脇にひっつけて歩いてるわけじゃない、
実りある人生の帰路を歩いているわけじゃない、
泣いて泣いた帰り道もある
怒って反省した帰り道もある
笑って泣いた日も、
もちろん。
今日とゆう帰り道は、
なんて穏やかなんだろう。
あなたがいないと…、
なんて詠ったあの夜も今は撫でて抱き締められるんだ。
私はきっと勝ち取ったわけじゃないし、
掴みとったわけじゃない、
ただ、ただ
強がることはやめて、
正直に前を見ながら歩いてる帰り道
不思議と厄介なものは私にはのっかってこない
明日も頑張れる
きっとやれる
あなたがいなくても、
やっと帰り道が楽しくワクワクしてます。
────
次は【アナログ】
(携帯)
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■18316
/ ResNo.87)
アナログ
▲
▼
■
□投稿者/ かなう
一般♪(2回)-(2007/03/12(Mon) 00:50:19)
一番、アナログな方法で私と貴女は繋がってる。
携帯やPCで簡単に連絡が取れて、声を聴きたければ電話をすればいいし、
逢いたければ飛行機に乗れば北海道と東京なんて3時間あれば行ける距離。
けれど私から貴女への伝達手段は手紙だけ。
それしか繋がらない。
貴女からの返事は貰えない。
ただ貴女は読んでくれる。
それだけが私と貴女の約束。
私は綴る、
思い出 夢 仕事
そして貴女を慕う気持ち
何故こんな面倒な方法を貴女は望んだのか?
何故メールは駄目?
何故、手紙を望むの
私が手紙をやめた二年の後、貴女は私を抱いて手紙をねだった。
私は書き続けられない。
もう言葉がない。
貴女の冷たい瞳の奥が見えない。
私から貴女に贈れるのは
誕生日のカードと
クリスマスカードだけ
この二つだけを許して。
失い人を想わなければならない
私を助けて。
End
次のお題は「メモリー消去」でお願いします。
(携帯)
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■18318
/ ResNo.88)
メモリー消去
▲
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■
□投稿者/ ガラン
一般♪(1回)-(2007/03/12(Mon) 11:39:09)
間違えたと言って、全て消せる想いなんてどこにもない。
「メモリー消去」
朝の通勤時間。アリの大行列みたいに駅に向かう人々の中にあたしもまぎれて歩く見慣れた道。
皆、何が楽しくて生きてるんだろう。
そんなどうでもいいような事を考えていたら。
肩と、肩がぶつかった。
その拍子に持っていたカバンの中身が道に広がる。
「うわっ」
呟いて、がっくりと肩の力が抜けていくのが分かった。
しゃがみこんで、散らばってしまっている色んなモノを元あった場所に。
こんな時、人は見てみぬフリをするんだ。
現に、沢山の人が通るのに一瞬だけこっちを見る人はいるが立ち止まる人なんていない。まぁ当たり前なんだけど。あたしもきっと見てみぬフリだ。
そんな事だって、どうでもいい。早くしなきゃ電車に乗り遅れる。
何もなかったようにこの場を立ち去ろう。そう思った時、見慣れたハンカチが目の前に。
「あ、ありがとござい・・・」
言葉と一緒にあげた視線。
息が、息が出来なかった。
嘘・・だよね。
何度も何度も心の中で問いかけてハンカチを手に持ってる人から目を離せない。
あの日が、よみがえる。奥底にとどめた想いが溢れかえる。
あの人が、笑った。
「あれ?アナタのじゃない?」
目の前の人は困ったような顔をしながら首を横に傾げて、あたしはようやく息が吸えた。
「あ、いえ。ありがとございました」
ハンカチを受け取ると、体を翻し人混みに溶けていった。
それを見て、小さく笑った。
忘れたと思い込んでた。だって、思い出さなかったから。
だけど、違ったんだね。
覚えてたよ。
全身全霊であたしが愛した唯一の人の声。
すぐに違うって分かった。
よかった、覚えていて。
全て、消去だなんて哀しすぎちゃうよね?
アナタはきっと笑いながら言うんだ。
―機械じゃないんだからって。
END
うわっ・・グダグダ。すみません(*_ _)
次は、「フタリゴト」で。
(携帯)
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■18322
/ ResNo.89)
フタリゴト
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□投稿者/ えび
一般♪(2回)-(2007/03/12(Mon) 17:11:59)
…♪、♪♪…
「私その歌キラい」
♪─
「…何で?」
気持ちよく奏でていた鼻歌を彼女は一刀両断。
「冬が寒くて良い訳ない」
彼女はそう呟いて背中を向けると、掛け布団をぐいっと引っ張った。
「…………」
布団を奪われた私の肩は冷たい冷気に曝され、体をすくめる。
“冬が寒くて良かった”理由は、想い人の冷えた手を自分のポッケに引き寄せられるから…。
私が好きなその歌詞が彼女にとっては。
「そこが気に入らない」
らしい。
「根本的な解決になってない」
彼女は続ける。
「ポッケにつっこむ前にカイロか手袋を与えるべきよ」
はい……。
「エゴね」
………。
名曲の1フレーズも彼女にかかればこうなる訳で、ハイ。
「何黙ってんのよ」
冷ややかな声が私に刺さる。
え。あ、いや。
「何で、って…」
「何で小気味よく会話できないの。イライラする」
私が黙ってる理由は。
「アンタいつもそう。私は私の世界があるんですーみたいに黙って。昔から気に入らなかったのよ」
それは、
私にしゃべらせてくんないから、ではないでしょうか…。
「お腹減った。夕飯何にする」
口も頭も回転が早い。
彼女の話題は次へ。
私はいつも置いてけぼり。
彼女はもう布団を抜け出そうとしている。
「………」
気持ちをうまく言葉に出来なくて、会話はいつも彼女のヒトリゴト。
何を食べたいか分かんなくて、メニューはいつも彼女の舌まかせ。
だけど─
「あの、さ」
「何」
「あのね」
「だから何」
分かるんだ、私。
「一緒住も」
気の強いとこ。
減らない口。
自己中寸前の意志の堅さ。
酷い冷え性なこととか、
あの歌をお風呂で口ずさんでたこと。
分かってるから。
惚れちゃってるから。
「一緒住…みませんか?」
弱々しく重ねたヒトリゴト。
「ナマイキね」
「…すんません」
「不意打ち?」
「……ごめん」
「フンっ」
「あれ、泣いて…る?」
「うるさいわね!」
笑顔と涙で交わす、フタリゴト。
一生尻に敷かれそうな予感も。
何か悪くないんだ。
fin.
次「Saturday Night」
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■No18310に返信(えびさんの記事) > 「あ、覚えてるかな?私、高校で一緒だった…」 > > > 知らない番号からのモーニングコール。 > > > 電話の向こうは私が10年前に離れた田舎。 > 電話の向こうは私が10年ぶりに聴く声。 > > > > 「秋野です」 > > > > 退化の一路を辿る脳にキーンと蘇る記憶。 > 少し震え出した手と、カーンと熱くなる自分の頬。 > > > > 「あ、きのさ、ん…?」 > 「うん。久しぶり」 > > > > ある晴れた土曜の朝の、 > 晴天の霹靂。 > > > > > 3番線から─ > > > “秋野さん”から電話があった朝の翌日、私は特急電車に乗っていた。 > > > “秋野さん”との世間話の後、逢えないかと切り出したのは私だ。 > > > 「秋野さん、明日は暇?」 > 「うん」 > > > > 扉が閉まります─ > > > 実に片道3時間の道のり、そのスタート地点に立つ私の弾む心は。 > …そう、あの時と同じ。 > > > 10年昔彼女に恋をしていたあの時と同じだった。 > > > > 同級生。 > 初めての恋。 > 蝉鳴くグラウンド。 > 目を反らしては目で追い。 > 恋焦がれては胸焦がし。 > 失望と切望を重ね。 > > > > 私は夜ごと彼女の唇を犯し続けた。 > > > 頭の中で。 > > > > 「はぁ…」 > > > 車窓の外では桜花が雪のように吹き荒れ、 > 初恋には苦い結末がつきまとう。 > > > 卒業の日に書いて送ったラブレター。 > 思いのたけを込めたそのラブレターに彼女からの返事は無かった。 > 来る日も来る日もポストを覗き電話の前にいても彼女からの返事は、 > うんともすんとも無かった。 > > > > それから10年経った昨日、彼女からの電話。 > > > 「なんか、懐かしい声が聴きたくなっちゃって…」 > > > 3650日のうち。 > 彼女の夢を見て虚しく目覚めた朝は何日あったことだろう。 > > > ずっと好きだった。 > 再び彼女に逢える事を夢見て生きてきた。 > > > > 「……」 > > > 高まる鼓動を沈めるようについた息。 > > > > 〇〇駅〇〇駅─ > > > > そこには、私が10年想い続けた人の姿があった。 > > > > > > > > > これはとても崇高な片思いだから─ > > > 何というか、問題ではないのだ。 > > > > > 「ねえ英会話に興味ない?すごくいい教材があるの」 > > > 彼女の商売っケ満載の笑顔や、電話をくれた本当の理由。 > \298,000の現金一括払いも。 > > > > 崇高な想いの前には、チリに同じ。 > > > > それにほら、 > 英語の勉強だって出来ちゃうんだし。 > > > > > それにほら私。 > > > > > > > 彼女のこと好きだから。 > > > > > fin. > > > > > 次「Sunday Morning」 > > > > > (携帯)
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