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■19608
/ ResNo.60)
NO TITLE
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■
□投稿者/ 世羅
一般♪(1回)-(2007/08/05(Sun) 17:33:30)
泣いてしまった
ピュアやわ
九州人の私には福岡タワーツボですわ
行ったら彼女らに会えるんやろかなんて、一瞬考えた馬鹿者ですわ
楽しみにしてますので頑張って続けてください
(携帯)
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■19609
/ ResNo.61)
世羅サン♪
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■
□投稿者/ Y
ちょと常連(50回)-(2007/08/05(Sun) 18:44:12)
初めまして♪
応援のお言葉ありがとうございます!!
これは、愛の原点みたいな気持ちを描きたくて書いています。
リアルに存在するんじゃないか…と一瞬でも感じて下さったなら、それはもう嬉しすぎるお言葉です(>_<)
頑張ってご当地ネタもちょこちょこ出して行こうと思います♪(笑)
最後までお付き合いいただければ幸いです。
また、感想なんかも聞かせて下さいね♪
(携帯)
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■19610
/ ResNo.62)
- 41 -
▲
▼
■
□投稿者/ Y
ちょと常連(51回)-(2007/08/05(Sun) 18:59:28)
『じゃあ、お母さんに電話してくるね!』
幸い明日から土日で学校は休みだし
来週の月〜火曜日の二日間は球技大会なので、この土日はその準備で体育館も使えない
よって、部活も休みだ。
ベランダに出ていたまなみが、電話を終えて戻ってきた
『ご家族の方、心配してはりませんでしたか?』
「大丈夫よ、もう子供じゃないっちゃけん。(笑)」
『それはどうでしょうね?』
「今何か言った〜?」
『いえ、特に。』
「あ、そうそう、妹が颯によろしく伝えてって言いよったよ。」
『ゆう先輩っていう人ですよね?』
「あれ?結希の事知っとったん?」
『見た事も喋った事もないですけど、噂は。』
「噂?」
『剣道、すごいんですよね?』
「あぁ!あいつは剣道しか脳がないけんね(笑)」
『それも…聞きました。』
「どんな噂よ(笑)」
『あとは…
亜也先輩がゆう先輩を好きだった事も。』
「……うん、そうやね。
もう今は颯しか見てないけん話せるんやけど、颯には全部知ってもらっときたいけん、聞いてくれる?」
『はい。』
それから、まなみはゆっくりと思い出すように話してくれた。
三回目の留年で、周りは年下ばかりの状況の中、上手く打ち解けられなかったまなみに初めて声をかけてくれたのが、妹と仲良くなった亜也だった事。
同じバスケ部だった事もあり、仲はどんどん深まって行って、気付いたら初めて女の子に恋をしていた事。
だけど亜也は、妹の結希の事が好きだと知った時の事。
その結希が、亜也ともう一人の別の女性にどっちつかずの態度を取って、両方を苦しめていた事。
二年生になって、亜也が結希に告白したんだけど、結希は結局もう一人の女性を選んだ事。
亜也と付き合った時、最初の頃は結希を忘れられない亜也を慰める毎日だった事。
やっと解り合えた頃、一度だけ亜也が結希と浮気をしたのを知ってしまったけど、それを亜也には言えなかった事。
それから亜也を信じられなくなったけど、好きだったから離れる勇気がなかった苦しい恋愛だった事。
最近、結希が彼女と別れた事。
それが、結希は亜也が好きだからという理由だと聞いてしまった事。
時を同じくして
余命を、宣告された事。
全てから逃げたくなった事。
(携帯)
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■19611
/ ResNo.63)
- 42 -
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▼
■
□投稿者/ Y
ちょと常連(52回)-(2007/08/05(Sun) 19:52:51)
亜也を幸せにできるのは私じゃないと、部活中に私の手を握って泣きながら別れを決意した時の事。
結希が別れた事を告げた時、亜也の動揺した顔で更にその決心がついた事。
別れてみると、それが純粋な愛ではなくて、途中からは、半分意地だったんだと気付いた事。
そして、話は病気の事にも及んだ。
高校に入って心臓に穴が開き、手術を受けた事。
胸の傷が嫌で、結局亜也にでさえ一度も裸を見せられなかった事。
健康な心臓を移植する位しか生きる方法はない事。
でも、臓器提供を待ってるドナーは沢山いるので間に合わないであろう事。
余命は、半年だという事。
ソファーで2人、手を繋いで。
私は何も言わずに、まなみが伝えてくれる全ての言葉を集中して聞いていた。
まなみの過去を聞きながら
まなみとの未来への覚悟を決めていた。
話し終えたまなみが
『颯…私の事、嫌んなった?』
と聞いてくる
私は繋いだ手にキュッと力を込めて
『愛しい気持ちは、何も変わりませんよ。
例えもしまだ先輩が、亜也先輩の事が好きやとしても、この気持ちは変わりません。
亜也先輩の代わりにはなれませんけど、私は私にしかできない事をしてあげたいです。』
「やっぱり不思議。
こんなに真っ直ぐに自分の気持ちを言えるのは初めてなんよ。
こんなに甘えたくなるのも初めてっちゃん。
颯が私を素直にしてくれよるとよ?
いらないものは全部はぎ取ってくれる。
颯にしかできん事、もういっぱいやね。」
そう言って微笑んだまなみの顔を月明りが照らす。
開けていた窓から入る潮風に、ゆるくウェーブがかかった柔らかい髪がなびく。
たった4つの差。
なのにその顔がやけに大人に見えたのは
自分に残された時間を知って精一杯に生きているまなみやからやろう。
どうか、生き急がないで。
『体、冷えてます。
お風呂ためてあるんで、温まってきて下さい。』
「うん、そうさせてもらう。」
脱衣所とお風呂場を案内して、バスタオルを出して手渡す。
『分からない事があれば呼んで下さい。』
そう言って脱衣所を出ようとした時
「颯…!」
と呼び止められた
振り向くと
「一緒に…入って。」
(携帯)
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■19613
/ ResNo.64)
- 43 -
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■
□投稿者/ Y
ちょと常連(53回)-(2007/08/05(Sun) 22:41:41)
ふざけている訳じゃないのは
まなみの真剣な目と
バスタオルを持つ手が小刻みに震えている事で分かる。
『でも…いいんですか?傷。』
「さっきも言ったけど、颯には全てを知ってほしいけん。」
その勇気を受け入れない理由はない。
私は電気を消してお風呂に浮かぶタイプのアロマキャンドルに火を灯す
キャンドルだけが持つ
独特の光
揺れる火を見ていると、私はなんだか落ち着けるから
少しでもまなみが安心できるように、お湯が白濁する入浴剤も入れた。
『ありがとう…
じゃあ、先に颯が入ってて。』
「分かりました。」
服を脱いで掛り湯をした後、ゆっくりと湯船に浸かる。
しばらくすると、静かに扉が開く
入ってその扉の前に立ったまなみの姿を見て
言葉を失った。
Venus―
キャンドルの灯りに浮かぶ、愛と美の女神。
『綺麗。』
それしか、ない。
華奢ながらもバランスが抜群のスタイル
汚れを知らない白い肌
実在する人間だとは思えない程。
そう、なんだか今にも消えてしまいそうな気がして
思わず私は湯船を出て抱き締めた。
どうしたと?と驚きながらまなみも背中に手を回してくる。
『どうもしないです。
でも、ちょっとこのままでいさせて下さい。』
当たり前やねんけど
まなみにはちゃんと温度があって安心した。
裸で女人と抱き合ったのは初めて
初めて触れた自分以外の女性の肌は、やわらかくて繊細な感じがした。
もう一度
今度は2人で、キャンドルの浮かぶ白い湯船に入る。
『颯…?
今、私の心臓すごくドキドキしとるよ。
生きとるんやね、私。』
そう言って私の手を自分の胸に持って行く。
見えないけど、そこには少しの違和感があって、例の傷だという事が分かった。
その傷をなぞると
まなみの体がピクっと動く
その傷に手を当ててみると
確かにまなみの少し早い鼓動を感じる事が出来た。
『元気に動いてくれてますね。』
私は目を閉じて
手から伝わってくるその音を聞く
すると、まなみからの軽いキス
だから
目を開けて、もう一度キス。
色んな意味で
のぼせそう。
(携帯)
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■19614
/ ResNo.65)
- 44 -
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■
□投稿者/ Y
ちょと常連(54回)-(2007/08/06(Mon) 00:12:03)
お互いの髪を洗い合って
上がってからは
その濡れた髪をお互いに乾かし合った。
お風呂上がりはいつも
ベランダに出て夜風に当たりながら煙草を吸う
この時間が好き
今日は隣に愛しい人がいるから、また特別。
福岡タワーの明かりが消える瞬間を一緒に見た
『そろそろ、寝ましょうか。』
「そうやね。」
部屋に移動して
ベットに入る
人の左側が好きだと言うまなみの右隣に寝ると
シャンプーのいい香りがした。
いつも1人で寝るには広いセミダブルのベットも
2人だとちょうど良い
私達は向き合って
好きな食べ物の話や
今話題の映画の話
朝ご飯はまなみが作る約束なんかをして
先に眠りについたのは、まなみだった。
私はその綺麗に整った小さな顔にある
いかにも柔らかそうな唇にそっと触れてみた
そして考えてみた
福岡に来てから
私の一日は長い。
初めての愛も知った。
意味がないと思っていたものにも
存在意義を感じたりするようになった。
自分でも気付く位
笑う事も増えた。
これは、きっと
【生きている特権】ってやつなんやろう。
そして、きっと私は
【楽しい】んやろう。
明日起きたら
まなみの作ったご飯を食べて
あの観覧車の所に行こう
まなみの中にある悲しい記憶は
私の手で楽しい記憶に変えてあげよう
それと
近い内に、献血をしに行こう
骨髄バンクにも登録して
臓器提供意思カードも持とう
直接まなみの為にはなれなくても
世界中にいる私達のような人が、もっと笑える様に。
どこかで偽善だなんて思っていた昨日までの未熟者な私は、もうどこにもいない。
生きよう、まなみ
おやすみ、まなみ
愛してるよ、まなみ
また明日。
(携帯)
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/
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■19615
/ ResNo.66)
ありがとう
▲
▼
■
□投稿者/ i
一般♪(1回)-(2007/08/06(Mon) 00:36:19)
なんだかとても切ない。
なんだか恋したころのキモチが戻ってきた気がします。
明日からまた頑張って仕事できそうです。
Yさんもほどほどに頑張って下さい。
(携帯)
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/
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■19616
/ ResNo.67)
iサン♪
▲
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■
□投稿者/ Y
ちょと常連(55回)-(2007/08/06(Mon) 01:15:49)
お気遣いありがとうございます☆
自分が狙っているメッセージ性がちゃんとiさんに伝わっていて嬉しいです(*^_^*)
毎日暑いですが、明日からまた新しい一週間をお互い頑張りましょうね!
(携帯)
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■19617
/ ResNo.68)
NO TITLE
▲
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■
□投稿者/ スズハル
一般♪(1回)-(2007/08/06(Mon) 01:29:05)
2007/08/06(Mon) 01:29:47 編集(投稿者)
この小説…凄い良いですね~
切ないしドキドキします
これからもがんばって下さい★
世界に引き込まれそうで…不思議です
(携帯)
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■19618
/ ResNo.69)
スズハルサン♪
▲
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□投稿者/ Y
ちょと常連(56回)-(2007/08/06(Mon) 02:21:54)
感想ありがとうございますっ☆
どうぞこの小説を読む時は、思う存分ワールドに浸ってもらえると嬉しいです(*^_^*)♪
これから先も引き続き見守ってやって下さい!
また感想お待ちしてます♪
(携帯)
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■No19614に返信(Yさんの記事) > お互いの髪を洗い合って > > > > > 上がってからは > > > > > その濡れた髪をお互いに乾かし合った。 > > > > > お風呂上がりはいつも > ベランダに出て夜風に当たりながら煙草を吸う > > > > > この時間が好き > > > > > 今日は隣に愛しい人がいるから、また特別。 > > > > > 福岡タワーの明かりが消える瞬間を一緒に見た > > > 『そろそろ、寝ましょうか。』 > > > 「そうやね。」 > > > 部屋に移動して > ベットに入る > > > 人の左側が好きだと言うまなみの右隣に寝ると > > > シャンプーのいい香りがした。 > > > > > いつも1人で寝るには広いセミダブルのベットも > > > > > 2人だとちょうど良い > > > > > 私達は向き合って > > > > > 好きな食べ物の話や > > > > > 今話題の映画の話 > > > > > 朝ご飯はまなみが作る約束なんかをして > > > > > 先に眠りについたのは、まなみだった。 > > > > > 私はその綺麗に整った小さな顔にある > いかにも柔らかそうな唇にそっと触れてみた > > > > > そして考えてみた > > > > > 福岡に来てから > 私の一日は長い。 > > > > > 初めての愛も知った。 > > > > > 意味がないと思っていたものにも > > > > > 存在意義を感じたりするようになった。 > > > > > 自分でも気付く位 > 笑う事も増えた。 > > > > > これは、きっと > > > > > 【生きている特権】ってやつなんやろう。 > > > > > そして、きっと私は > > > > > 【楽しい】んやろう。 > > > > > 明日起きたら > > > > > まなみの作ったご飯を食べて > > > > > あの観覧車の所に行こう > > > > > まなみの中にある悲しい記憶は > > > > > 私の手で楽しい記憶に変えてあげよう > > > > > それと > > > > > 近い内に、献血をしに行こう > > > > > 骨髄バンクにも登録して > > > > > 臓器提供意思カードも持とう > > > > > 直接まなみの為にはなれなくても > > > > > 世界中にいる私達のような人が、もっと笑える様に。 > > > > > どこかで偽善だなんて思っていた昨日までの未熟者な私は、もうどこにもいない。 > > > > > 生きよう、まなみ > > > > > おやすみ、まなみ > > > > > 愛してるよ、まなみ > > > > > また明日。 > > (携帯)
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