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■21647
/ ResNo.20)
君のために・19
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□投稿者/ シェリー
一般♪(21回)-(2012/09/26(Wed) 01:08:12)
その後も未春のダンスを覗き見し、見とれる度に圭織にからかわれるというやりとりを繰り返していると
「…こら、圭織。お前はまた生徒さんイジって…」
突然背後から声をかけられる。
振り返ると、スパイラルパーマがかかった長い髪を高い位置で結んだ女性が、呆れた表情をして立っていた。
「静花さん!」
直ぐ様飛び付こうとする圭織の頭を片手で掴んで制すると、藍原静花(あいはらしずか)は苦笑いして頭を下げる。
「すみません、このバカが失礼な事をしたようで」
「違うもん!…愛友美ちゃんが未春さんの事好きだって言うから、協力しようと企んでたんだもん。」
静花の言葉にムスッとして圭織が言い返すと、静花はきょとんとする。
そして何かを考えたような表情をした後で、愛友美に微笑みかけた。
「…もしかして、私と圭織の事聞きましたか?」
「あっ…、すみません。聞きました。ごめんなさい…。」
愛友美が謝ると、静花はいやいやと首を横に振ってから、丁寧に頭を下げる。
「挨拶が遅れました、ヒップホップクラスのインストラクターで、藍原静花と言います。…で、一応こいつの恋人です」
「一応って何ーっ!?」
「あーはいはい、分かったよ分かった」
何だかんだ言いながらも騒がしく喚く圭織の頭を撫でると、静花は再び愛友美に視線を戻した。
「…で、ホントに未春の事が好きなんですか?」
「は、はいっ…」
愛友美が頷くと、静花はそうかぁ…と言いながら、室内でダンスをする未春に視線を移す。
「随分と人気がある人を好きになっちゃいましたね…、モノに出来ても苦労しますよ?」
静花の言葉に、愛友美はシュンとした。
『やっぱり未春さん、人気なんだ。』
「ちょっと静花さん、落ち込ませたらダメ!愛友美ちゃん、大丈夫♪私も無理だと諦めてたけど静花さんと付き合えたもん。」
そう言って嬉しそうに微笑む圭織を、静花が優しく見つめた。
そんな二人を羨ましく思っていた時、レッスンを終えた生徒に続いて未春が出てくる。
「あれ…愛友美ちゃん?と、静花と小西」
「何、未春…うちらオマケな感じ?」
冗談を言う静花を苦笑いで流すと、未春は愛友美の頭を優しく撫でた。
「今日も頑張ろうね?」
「…はいっ」
そんな二人を見てぽかーんとする静花とにやける圭織の姿など、もはや愛友美の視界には入っていなかった。
.
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■21653
/ ResNo.21)
君のために・20
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□投稿者/ シェリー
一般♪(22回)-(2012/10/02(Tue) 09:05:42)
レッスンを終えた愛友美が部屋から出ると、静花と圭織の姿があった。
「ねぇ、愛友美ちゃん…未春さん誘って四人でご飯に行かない?♪」
「へっ!?…えっ、えぇー!!」
突然の圭織からの誘いに愛友美が驚いているうちに、あとから出てきた未春を静花が引き留めた。
「未春、お腹空いたんだけどご飯付き合ってよ。」
「…えっと、これから?」
「うん、未春今日を逃したらこれからしばらくダメになるじゃん。
レッスン以外は、葉月瑛里沙のライヴツアーに専念するんでしょ?その前に頼むよ。」
静花にしてはちょっと強引な誘いに、未春は内心驚いていた。
いつもなら、イベント前に少しでも早くからダンスへ専念しようとする未春を応援してくれていたのに…。
何かあるのかと首を傾げる未春に、再度静花が頭を下げる。
「お願い。どうしても今夜未春とご飯が食べたいんだよ。」
「…分かったけど、どうしてもあたしとご飯が食べたいとか気持ち悪いな(笑)
そういうのは小西に言いなよ。」
「大丈夫。圭織は今愛友美ちゃん口説いてるから。」
「…えっ」
静花の言葉に驚いた未春が、愛友美に視線を向けると圭織が愛友美に抱き着いていた。
「愛友美ちゃんが行くって言ってくれるまで、離れないからね☆」
「わっ…っ分かりました!!行きます!行きますからッ!」
圭織の押しに負けた愛友美が、圭織の腕から逃げ出そうとジタバタ暴れる。
そんな愛友美をニヤニヤしながら見つめていた圭織は、ふと視線を未春に移すとニヤリと意地悪く微笑んだ。
「っ!?…小西、愛友美ちゃんが嫌がってるからやめなよ。」
「きゃー未春さんが、いきなり怒ったぁ♪」
未春の言葉を合図に、ふざけた態度であっさりと愛友美から離れた圭織を、未春は睨み付ける。
黙って未春の様子を見つめていた静花は呆れたようにため息を吐くと、二人に向かって話しかけた。
「車出すから…、愛友美ちゃんも未春も準備してきて」
「…分かったよ。愛友美ちゃん、行こうか。」
「…あ、はいっ」
更衣室へと入っていった二人を確認した瞬間、静花が再び大きなため息をついた。
「…見た?未春のあの表情。完璧にあんたに嫉妬してたよ。」
「へへっ、やり過ぎたかな?」
ふわりと柔らかく笑った圭織を、静花は軽く睨む。
「やり過ぎ。」
周囲に誰もいない事を確認した静花は、圭織を優しく抱きしめた。
.
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■21655
/ ResNo.22)
君のために・21
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□投稿者/ シェリー
一般♪(23回)-(2012/10/06(Sat) 00:28:33)
2012/10/18(Thu) 18:29:38 編集(投稿者)
未春と愛友美が着替えを済ませ、静花と圭織の待つ車に乗り込む。
しばらく走り続けた静花の車が止まったのは、静花の住むマンションの駐車場だった。
未春はギョッとして、圭織に視線を送った。
「えっ…と、ご飯食べに行くって…」
「そ♪静花さんの家にって事。だって静花さん車だと飲めないし☆」
楽しそうな笑顔の圭織に、未春は内心ヒヤヒヤする。
『…まずいな。』
酔っ払ったりしたら、理性を保てる自信がない。
この前我慢出来なかったのもあるが、先程圭織が愛友美に抱き着いていたのを見て、らしくなく嫉妬したくらいだ。
『…っ、適度な理由付けて早めに帰るしかないな。』
未春は冷静を装い、愛友美に柔らかく微笑みかける。
「愛友美ちゃん、大丈夫?いきなり今日仲良くなったばっかの、キャラが濃い二人だけど。
帰るときは、静花に車借りて送るから言ってね?」
「あっ…、はい」
未春の言葉に、赤くなって頷く愛友美。
静花はひっそりとため息を吐いた。
『いやいや、どっから見ても両想いなのに何で気がつかないのかな…』
二人揃ってここまで鈍感過ぎるのもどうかと…。
静花は圭織にチラリと視線を送った。
『…それに比べりゃ圭織はチョーストレートだったよな。
何度好き好き言われたことやら。』
付き合う前を思い出して思わず微笑むと、静花は優しく圭織の手を握った。
突然手を握られて一瞬驚いた圭織だったが、すぐに幸せそうに微笑んで静花の手を握り返した。
部屋に着くなり、ワインやらビールやらを出してくる静花。
つまみや簡単な料理は、静花の部屋を知りきった圭織が手伝って用意する。
「お疲れ様です♪」
「はい、乾杯。」
「えっ…、あ、はい…っ乾杯」
「…乾杯」
テーブルに料理とお酒が並ぶと、四人はワイングラスで乾杯した。
しかし未春も愛友美もお酒は一口も飲まない。
そんな二人にはお構い無しに静花と圭織はいいペースで飲み続けていく。
「愛友美ちゃんと未春さん、並んでるとお似合いだなぁー♪
でも、静花さんと私の方がお似合いだもん★」
「…圭織、飛ばしすぎ。
未春も愛友美ちゃんもゴメン(汗)圭織の言うことは気にしないで」
一番最初に酔っ払った圭織が、未春と愛友美をからかい始める。
静花は圭織が変なことを言い出さないか、気が気ではなかった。
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■21669
/ ResNo.23)
Re[2]: 君のために・21
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□投稿者/ 愛読者
一般♪(1回)-(2012/10/24(Wed) 15:25:05)
続きが気になります。
お忙しい中かと思うゆえ、気長に待ってます。
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■21748
/ ResNo.24)
NO TITLE
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□投稿者/ スズ
一般♪(3回)-(2013/02/28(Thu) 20:35:32)
とても続きが気になります!
気が向いたら続きを書いて欲しいです。
気長にまってます(^_^)v
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■21970
/ ResNo.25)
皆さん、お久しぶりです。
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□投稿者/ シェリー
一般♪(1回)-(2015/07/30(Thu) 11:22:11)
http://id29.fm-p.jp/354/mooncrying11/
かなり昔の記事になりますし、もう読んでいただけるかは分かりませんが…
個人サイトにて続きを執筆し始めました。
よろしければ、続きを読んでみて下さい!
よろしくお願いします。
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■21982
/ ResNo.26)
Re[2]: 皆さん、お久しぶりです。
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□投稿者/ あかり
一般♪(1回)-(2015/09/04(Fri) 18:04:44)
待ってました!
続きが読めると思ってなくて嬉しいです(〃ノωノ)
楽しみにしてますね♡
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■21985
/ ResNo.27)
NO TITLE
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□投稿者/ 友
一般♪(1回)-(2015/09/14(Mon) 00:59:01)
続きが気になります…(゜ロ゜;サイト探したけどなかったです
友
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■No21647に返信(シェリーさんの記事) > > > その後も未春のダンスを覗き見し、見とれる度に圭織にからかわれるというやりとりを繰り返していると > > 「…こら、圭織。お前はまた生徒さんイジって…」 > > 突然背後から声をかけられる。 > > 振り返ると、スパイラルパーマがかかった長い髪を高い位置で結んだ女性が、呆れた表情をして立っていた。 > > > 「静花さん!」 > > 直ぐ様飛び付こうとする圭織の頭を片手で掴んで制すると、藍原静花(あいはらしずか)は苦笑いして頭を下げる。 > > > 「すみません、このバカが失礼な事をしたようで」 > > 「違うもん!…愛友美ちゃんが未春さんの事好きだって言うから、協力しようと企んでたんだもん。」 > > > 静花の言葉にムスッとして圭織が言い返すと、静花はきょとんとする。 > > そして何かを考えたような表情をした後で、愛友美に微笑みかけた。 > > > 「…もしかして、私と圭織の事聞きましたか?」 > > 「あっ…、すみません。聞きました。ごめんなさい…。」 > > 愛友美が謝ると、静花はいやいやと首を横に振ってから、丁寧に頭を下げる。 > > 「挨拶が遅れました、ヒップホップクラスのインストラクターで、藍原静花と言います。…で、一応こいつの恋人です」 > > 「一応って何ーっ!?」 > > 「あーはいはい、分かったよ分かった」 > > 何だかんだ言いながらも騒がしく喚く圭織の頭を撫でると、静花は再び愛友美に視線を戻した。 > > > 「…で、ホントに未春の事が好きなんですか?」 > > 「は、はいっ…」 > > > 愛友美が頷くと、静花はそうかぁ…と言いながら、室内でダンスをする未春に視線を移す。 > > 「随分と人気がある人を好きになっちゃいましたね…、モノに出来ても苦労しますよ?」 > > 静花の言葉に、愛友美はシュンとした。 > > 『やっぱり未春さん、人気なんだ。』 > > > 「ちょっと静花さん、落ち込ませたらダメ!愛友美ちゃん、大丈夫♪私も無理だと諦めてたけど静花さんと付き合えたもん。」 > > > そう言って嬉しそうに微笑む圭織を、静花が優しく見つめた。 > > そんな二人を羨ましく思っていた時、レッスンを終えた生徒に続いて未春が出てくる。 > > > 「あれ…愛友美ちゃん?と、静花と小西」 > > 「何、未春…うちらオマケな感じ?」 > > > 冗談を言う静花を苦笑いで流すと、未春は愛友美の頭を優しく撫でた。 > > > 「今日も頑張ろうね?」 > > 「…はいっ」 > > そんな二人を見てぽかーんとする静花とにやける圭織の姿など、もはや愛友美の視界には入っていなかった。 > > > > . > > (携帯)
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