ビアンエッセイ♪

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■12635 / inTopicNo.1)  (削除)
  
□投稿者/ -(2005/09/02(Fri) 22:00:28)
    この記事は(投稿者)削除されました
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■12636 / inTopicNo.2)  
□投稿者/ 鈴 一般♪(2回)-(2005/09/02(Fri) 22:37:08)
    コウとの出逢いは某バンドのファンサイトの友達募集の書き込み。
    初めてメールをやりとりしたときはお互いノンケで、女に興味があるはずもなかった。

    俺が女に興味を出したのは、別のメル友ルリの「バイ」であるというカミングアウト…だった。
    BL好きである自分は、同性愛者に偏見なんてないつもりでいた。だが、そのカミングアウトは衝撃で…ルリが自分の彼女のノロケ話をするのにも一歩引いている自分もいた。
    一方で、女同士という未知の世界への興味も出てきて、メールエッチみたいなこともルリとしてしまった…



    ルリ「鈴、彼女にふられた…」
    鈴「何があったの?」
    ルリ「……」
    メールという手段が便利である反面もどかしいと思った。
    大切だと思えるようになった友達との距離が遠くて、慰めることもできない。
    鈴「…(抱きしめる)」
    メールに行動を書き、せめてルリにしてあげてるつもりになる。
    ルリ「鈴…(抱きつく)」
    鈴「よしよし…(頭を撫でる)」
    このやりとりだけで終われば、俺は一線を越えることもなかったんだ…。(俺が「俺」と使うのは方言みたいなニュアンスだ。タチって意識は今までまったくなかったから)
    ルリ「抱いて?///(上目遣い)」
    鈴「えっ?…うん////」
    ノリでOKしてしまった。
    このあとのメールは割愛する。ようするに、メールセックスもどきをしてしまったのだ。


    これで味をしめた俺は誰かれかまわずそのメールセックスもどきを試みて、大抵は始まる前に終わったのに、コウだけはそのままヤってしまったのだ。
    でも、コウと付き合うとかそんな意識はまったくなくて、コウもノンケだったはずだし…と安心していた。
    俺は逢うこともないルリととりあえず付き合うことになっていたのだ。

    だが、一度だけのコウとのメールセックスもどきから数日経った日のこと…

    コウ「ねぇ、あたしたち付き合ってるんだよね?」
    それは否定できないような尋ね方だった。
    鈴「そうだよね?」
    コウ「よかった。あたしだけかと思ってた。友達に相談したら騙されてるんじゃないかって…」
    どうやら、コウは俺を男だと言って、友達に相談したらしかった。
    その時点で、友達の助言は正しかった。
    俺はコウと付き合ってるつもりはなくて、彼女はルリだったのだから。

    こうして、俺はメールしかしてないとはいえ、二股をすることになった。その二股を解消したのは、それから約11ヶ月後。


    (携帯)
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■12637 / inTopicNo.3)  
□投稿者/ 鈴 一般♪(3回)-(2005/09/02(Fri) 23:22:14)
    俺は優柔不断で最低なやつだった。

    俺がルリを振って、コウを選ぶきっかけはコウに実際に逢ったことだった。

    正直、コウに嫌われるつもりで逢いに行った。素の自分をさらけ出せば必ず嫌われるだろうと。
    振る勇気がないから、振られるつもりだったのだ。

    メールのやりとりしていたとき、自分に優しくしてくれたのはルリで、厳しかったのはコウだった。だから、コウが苦手になっていた。
    今思うと、苦手なだけじゃなく、惹かれてもいたんだと…気づいた。

    これからコウと逢ったときのことを伝える…。



    ゴールデンウィークを利用して、俺と母親で旅行に行くことになった。旅行先にはコウがいる。母にはコウはメル友だと伝えており、特に問題はなかった。
    秋田から名古屋まで…遠すぎる距離。母がいるのは俺にとって吉か凶かよくわからなかった。

    「コウ、待たせたぁ!」
    待ち合わせ場所に着くなり、俺はコウに抱きついた。まるで、久しぶりに旧友と再会したみたいに。
    「やめれ」
    母がはしゃいでる俺を注意する。
    一方、コウは呆れた態度。そして、離れると冷めてるみたいな様子。メールではよく甘える子なのに…嫌われるつもりできたのに、傷ついてる自分がいた。

    目的地に向かうバスの中。
    そこにもはしゃいで空回る自分と冷めてるように見えるコウがいた。
    「あのさぁ…んだべ?」
    「秋田弁わかんないから」
    興奮して標準語がうまく話せなくなる俺。呆れたコウ。
    最悪な気分だった。隣の人と意志疎通ができないのはこんなにもつらいことだと初めて知った。
    焦れば焦るほど標準語がうまく話せなくなる。初めて日本にきたアメリカ人の気持ちってこんなものだろうか?と思う自分がひどく滑稽だった。
    楽しいはずの旅行も全然楽しくない。

    目的地に着いても俺の空回りは続き、コウがトイレに行ってる間に母と「二人きりで行動すればよかったな」という会話までしてしまった。母にも、俺の空回りの様子ははっきり伝わっていたのだ。まさに俺はこのとき、コウがいなければ親子水入らずの楽しい旅行になっていただろうなと思ってしまっていたのだ。

    そして、その日の夜。母はホテルに泊まり、俺はコウの家にお世話になることになっていた。

    「すげぇ…」
    彼女の家を見ての第一声がこれだった。
    彼女は俺にとって金持ちだった。家の中をちょっと見ただけで、身分差を感じて悲しくなった。



    (携帯)
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