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■17174 / inTopicNo.61)  外伝 第6章 12
  
□投稿者/ 昴 大御所(267回)-(2006/11/05(Sun) 13:11:16)
http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/


    食事の味なんか覚えいない


    それは私も一緒

    マコ


    大好きだから…





    確かにその部屋は


    浴室と呼ぶよりバスルーム

    浴槽と呼ぶよりバスタブだけど…


    いいじゃん中身は温泉だもの



    硝子で囲まれた部屋


    一人で入っても見えちゃうよ


    だから一緒に入ろう



    誠から小さなため息がかすかに聞こえた



    かかり湯をして

    大きな丸いバスタブに浸かる



    全面の大きな硝子の向こうは

    遠く広がった夜景


    その上に広がる満天の星空



    隣の誠に声をかける


    「やっぱり

    来て良かったねマコ」



    『そうね

    来て良かったわ愛純』


    誠の腕の中に躯を滑り込ませ

    目を閉じて顎を上げた



    誠がそーっと唇を重ねる


    舌を使わないで

    唇だけを啄み合って


    お湯の中だからバレないけど


    私が熱くなって

    蜜が溢れているのが判る




    湯気の向こうで誠が話し出す



    『ねえ愛純


    私…初めてなのよ』


    「えっ


    マコなら


    モテてたんじゃないの?」


    『そんなことないわよ


    だって

    愛純は気づかなかったかも知れないけど…


    ずっと

    愛純だけを見つめていたのだもの』



    顔が赤かったのは

    お湯のせい

    だけじゃないよね

引用返信/返信 削除キー/
■17175 / inTopicNo.62)  外伝 第6章 13
□投稿者/ 昴 大御所(268回)-(2006/11/05(Sun) 13:12:16)
http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/

    『いつか

    こんな日が来れば…


    そう思っていたから


    夢のようよ


    今、愛純とこうしていられることが』





    バスタブを出て

    シャワーで流して




    まるで姉妹のように

    髪と躯を洗い合った


    バスローブを着て

    髪を乾かし



    ソファーで誠に髪を撫でられている


    誠の緊張感が私にも伝わる




    冷蔵庫にミネラルウォーターを取りに立つだけでも

    私が動くと

    誠がそわそわしているのが判る



    ミネラルウォーターをグラスに移し


    「飲むでしょ?」


    手渡すと


    『ええ

    頂くわ』


    グラスのミネラルウォーターを飲み干す



    そんなに喉が渇く程

    緊張しているんだね



    飲みかけのものと

    もう一本


    ミネラルウォーターを持って



    「マコ」

    声を掛けてベッドルームに向かう





    『灯りを消して

    待っていて



    もう少しして

    私もそちらに行くわ』



    気持ちを落ち着けているのかな?



    「うん

    待ってるね…」


    微笑むと微笑み返す



    ベッドルームに入り

    サイドテーブルにミネラルウォーターを置いて


    フットライトだけ点けて誠を待った

引用返信/返信 削除キー/
■17182 / inTopicNo.63)   外伝 第6章 12 昴さんへ☆
□投稿者/ ゆらら ちょと常連(64回)-(2006/11/06(Mon) 03:32:02)
    誠ちゃんは、初めてで甘く嬉しい緊張でどきどき・・☆

    読んでる私は、甘酸っぱい初々しいときめきにどきどき☆

    そして昴さんは、どこまで二人の初めてを官能描写しちゃおうかとどきどき

    だったりして(笑)愛純ちゃんリードがんばってね〜(*´∇`*)

    これからが昴さんの本領発揮シーンですね☆わくわく☆
引用返信/返信 削除キー/
■17198 / inTopicNo.64)  ありがとう
□投稿者/ 昴 大御所(270回)-(2006/11/09(Thu) 23:51:53)
    すごくゆっくりな更新なのに

    いつもいつもありがとうございます


    …で

    今回もたったこれだけだったりして…(爆)

    少しずつ少しずつ官能度がアップして行きます



    外伝 第6章 は

    いくつまで続くんでしょうね…


    まるで他人事のような昴でした(笑)

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■17201 / inTopicNo.65)  外伝 第6章 14
□投稿者/ 昴 大御所(271回)-(2006/11/10(Fri) 00:50:52)
http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/


    コンコン

    ベッドルームをノックして

    誠が入って来た



    私が寝ているベッドの横で

    シュル


    バスローブを下に落として

    ベッドの中に滑るように滑らかに入って来た誠




    私に寄り添い

    髪を撫でている



    誠の胸の先が当たって


    それでなくても私は

    誠を受け入れる用意が
    とうに出来ていた


    「マコ

    私のバスローブも



    脱がせて…」


    バスローブの紐を解き

    肩から脱がそうとしている誠の指が

    かすか震えているように感じた



    『愛純

    愛しているわ』


    私のバスローブを

    誠のバスローブの上に落とし


    誠の躯が私の躯に重なる


    両足を広げて

    誠を全身に感じる



    「マコ


    私も…


    私も愛してる



    安心して


    マコがしてみたいように



    して



    して欲しいことがあったら


    その時は言うからね…」


    誠の耳元に囁くように言う



    誠は…

    その唇を私の唇に重ねた


    やっぱり啄むような口づけ



    「マコ


    口の中に舌を入れて

    愛純の口を味わって


    手も…

    愛純の触れたいと思うところに触れて


    マコが何をしてくれても


    マコだから

    すごく気持ちいいよ」

引用返信/返信 削除キー/
■17233 / inTopicNo.66)  外伝 第6章 15
□投稿者/ 昴 大御所(274回)-(2006/11/14(Tue) 01:00:33)
http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/


    誠が私の口に舌を入れてきた

    その舌を甘く噛み


    舌を絡めて

    誠に愛を伝える



    誠の唾液と私の唾液が混ざり合って

    私の口の端から流れる



    一度唇を離し

    その唾液を掬い取るように舐める誠



    さすがに学習能力に長けた誠は

    もう私の舌の動きを覚えて

    それ以上の動きをしてくる



    ダメ

    マコ

    口づけだけで



    イッちゃう




    ガクガクと痙攣する私に


    『私はちゃんと

    愛純を気持ち良くしているのかしら?』

    まだ不安そうに聞いてくる



    「マコ


    こんなに素敵な口づけは…


    はじめてだよ」




    それを聞いて安心したように

    私の躯を撫でている誠


    ただ遠慮がちに

    戸惑うように私自身には触れてくれない


    「マコ

    ここも触って



    マコに触って欲しくて

    こんなになってるの…


    判るでしょ?」


    誠の手を掴み

    私へと運ぶ



    一瞬触れて

    すぐに離れて


    そしてやって来た



    大きく小さく円を描き

    私の蜜を絡ませ

    私の花びらで舞う誠の指


    しなやかに

    まるで最初は一つのものだったように


    私に溶け込んでいる誠の指


    「お願いマコ

    ここに触れて」

引用返信/返信 削除キー/
■17264 / inTopicNo.67)  外伝 第6章 16
□投稿者/ 昴 大御所(279回)-(2006/11/19(Sun) 01:52:11)
http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/

    「お願いマコ

    ここに触れて」


    誠の指をクリトリスに誘う



    遠慮がちに

    触れるか触れないか

    その触れ方が余計に私を煽り

    誠の指に合わせて

    私の腰が回る



    「…ぁん……

    …マコ……」



    「…もっと……」



    やっぱり遠慮がちに

    でもさっきよりも少しだけ強く

    誠の指が膨れ上がったクリトリスに触れる



    誠はクリトリスに触れる指先に

    全神経を集中しているみたいで…


    他のところをすっかり忘れている



    「……んん………

    ……いい………


    ………で…も……

    ……こっちも……

    …触ってぇ……」


    誠の反対の手を

    私の胸に運ぶ



    マコ

    すごくいい





    「…マコ…


    ……入れて………


    …マコ…の…ゆび……


    …あす……に……」


    誠の指が

    私の中にゆっくりと入って来る




    その後のことは

    あまり詳しく覚えていない




    誠のその行為は

    誠の性格そのもので


    勤勉で

    誠実で

    学習能力が高く



    一度捉えた私のポイントを的確に抑え


    私の快感を優先して

    何度も何度も

    私を絶頂へと連れて行く



    私は誠にしがみついて

    何度も誠の名を呼び

    そして意識を失った

引用返信/返信 削除キー/
■17265 / inTopicNo.68)  独り言
□投稿者/ 昴 大御所(280回)-(2006/11/19(Sun) 02:01:02)
http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/
    外伝6章にひと月以上も掛かってしまいました
    次回から第7章『愛純と誠編』誠視線の予定ですが
    急に休日出勤が山の様に入って・・・
    多分休みの睡眠率が上がります

    今まで以上に更新が停滞しますが
    ゆっくりとお待ち頂ければ幸いです

    急に寒くなってきましたので皆様風邪等引かれませんよう
    ご自愛下さいませ
引用返信/返信 削除キー/
■17267 / inTopicNo.69)  :昴さんの 独り言にちゃっかり返信
□投稿者/ ゆらら ちょと常連(67回)-(2006/11/19(Sun) 03:51:14)
    多忙の中、外伝6章御疲れさまでした。

    しっかりと最後まで読ませていただきました。
    「初・愛のいとなみ誠編」と勝手に名付けて
    ふれあう二人の感覚を味わいながら読んでました。

    次回から第7章『愛純と誠編』で誠視線の予定になると・・。
    でも急に休日出勤が山の様に入ってしまい休みの睡眠率が上がって
    今まで以上に更新が停滞します・・と。

    はーい。分かりました。おとなしくまったりと待ってま〜す。
    ほんと寒くなってきましたね。昴さんもご自愛下さいね。また〜。
引用返信/返信 削除キー/
■17299 / inTopicNo.70)  ゆららさん♪
□投稿者/ 昴 大御所(281回)-(2006/11/23(Thu) 00:06:56)
http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/
    いつもありがとう

    昴の書く官能シーンは、なんでいつも誰かが『はじめて』なんでしょうネ(苦笑)
    ちゃんと書き分けれているんでしょうか?
    ちゃんとキャラの違いは出てるんでしょうか?

    やっぱり不安なんですよ><
    だって昴にも『はじめて』の時は『はじめて』だった一度だけですから(笑)

    『集中』拝読しました^^
引用返信/返信 削除キー/
■17302 / inTopicNo.71)  外伝 第7章 1
□投稿者/ 昴 大御所(284回)-(2006/11/23(Thu) 00:24:07)
http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/

    愛純

    抱きしめたい



    愛純

    その心も躯も


    この腕の中に感じたい




    愛純






    その少女を見つけたのは

    きっと偶然ではなく必然





    高等部に上がって間もなく

    中等部の生徒に混じって登校している時に

    その少女を見つけた



    その少女の周りには

    周囲のそれとは違う空気が漂っていて



    その少女を見つけた時に直感した


    その少女は私

    鎧を纏わない私自身だと



    無防備に

    孤立を楽しむように

    【独り】だった




    それから

    気付くと

    その少女を目で追っていた




    クラスメートとの何気ない会話を装い

    その少女の名前を知った


    愛純



    名前を知り

    屋敷(いえ)の者に貴女のことを調べさせた



    不思議な家庭環境


    貴女の孤高な意味を理解した気がした



    きっと貴女には私が必要だから


    早くいらっしゃい

    高等部に



    私が誰よりも貴女を愛するから


    貴女は私自身だから





    愛純





引用返信/返信 削除キー/
■17305 / inTopicNo.72)  昴さんへ☆
□投稿者/ ゆらら ちょと常連(70回)-(2006/11/23(Thu) 03:54:56)
    御疲れさまです♪

    昴さんの官能シーンに「初めてさん」が出演されるのは(私の思うところですが)
    「切ない純愛」と「恋のどきどき感」がテーマにあるからだと思います・・☆
    昴さんの一部分をさり気無くのぞかせながらも
    みんなそれぞれの個性を発揮してちゃんと描かれてますよ〜☆

    まぁ・・拝読なんてそんな・・(。・・。)ポッ
    どこにでもあるようなそんな日常の切ない片思いの瞬間を
    切り取って綴ってみました☆

    でも最近書いていなかったのでちょっと照れます・・☆
    まさか昴さんのお目にふれてるとは・・☆
    でも、その一言、嬉しかったです☆

    第7章私も拝読させていただきました♪
    誠ちゃんはずっと愛純ちゃんを思い続けて待ち続けて
    恋こがれていたのですね☆誠ちゃんの切ない日々のお話し
    これからまったりとゆっくりと、楽しみにしています☆

    寒くなったのでご自愛下さいね☆
引用返信/返信 削除キー/
■17306 / inTopicNo.73)  Re[2]: 外伝 第7章 1
□投稿者/ これ... 一般♪(1回)-(2006/11/23(Thu) 21:01:22)
    これ長々としつこいですね
    飛ばすのに時間がかかって仕方ないです
引用返信/返信 削除キー/
■17307 / inTopicNo.74)  NO TITLE
□投稿者/ 弥恵 一般♪(1回)-(2006/11/23(Thu) 21:39:03)
    あんたにそんなこと言う権利あるわけ?

    かなり不愉快なんだけど…

    昴さんに謝んなさいよ

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■17308 / inTopicNo.75)  NO TITLE
□投稿者/ 匿名 一般♪(1回)-(2006/11/23(Thu) 22:45:26)
    このサイトにこられる方がこんな書き込みされるなんて残念です・・・。
    小説だから、長くなるのは仕方ないと思います・・・

    目に留まりわたくしも不愉快に感じて、ひとこと言いたくて・・・
    そんな意見はあなたの心の中で留めておいてください
    わざわざカキコしないでください!

    目的の、お話を素早く探したいならツリー表示からではなく
    トピック表示か、スレッド表示でお探しください・・・


        
引用返信/返信 削除キー/
■17309 / inTopicNo.76)  m( _ _ )m
□投稿者/ 昴 大御所(285回)-(2006/11/23(Thu) 22:59:43)
http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/
    2006/11/23(Thu) 23:10:50 編集(投稿者)



    小説をupしない時にスレッドを上げる事は本意ではないのですが
    当事者である私が傍観する訳にもいきませんので書かせて頂きます

    これさん・・・ご指摘の通り確かに長々としつこいと思います(苦笑)
    10月30日の『お知らせ』に自分でも書いてますように無駄に長いと思います(汗)
    ですがお読み頂く方がいらっしゃるので書き続けていけるのです
    これさんはPCからだとお見受け致しますのでツリー表示ではなくトピック表示にされると、お目当ての小説に進み易いと思いますよ

    弥恵さん・・・かばって下さってありがとうございます
    でも、昴のことで感情を乱さないで・・・
    何事にも賛否両論があるのです
    昴の作品を好きだと仰って下さる方もいらっしゃれば
    あまり好まない方もいらして当然なのです
    弥恵さんは応援して下さっているのですよね
    これからは感想と言う形で応援して下さいませんか
    ありがとう、嬉しかったよ

    匿名さん・・・同じ内容を書いている間に書き込み頂いたご様子で・・・
    本当に長いんですよ、このお話
    丁寧に書いていきたいと思っていますので予定通りなら、かなり長くなります(苦笑)
    匿名さんも昴のことで感情を乱さないで・・・
    かばって下さってありがとうございます


    この件に関して、これ以上の書き込みはご遠慮申し上げます


引用返信/返信 削除キー/
■17312 / inTopicNo.77)  Re[2]: m( _ _ )m
□投稿者/ これ... 一般♪(3回)-(2006/11/24(Fri) 17:46:44)

    みなさん、不本意な一言失礼しました

引用返信/返信 削除キー/
■17327 / inTopicNo.78)  ゆららさん♪
□投稿者/ 昴 大御所(286回)-(2006/11/25(Sat) 22:19:45)
http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/
    お題小説は私も好きで・・・回転してくれるといいなぁと思っていますが
    昴には『おそろいのバッグ』は難しいなぁ・・・そういう物に興味があんまりないから(汗)

    誠の想いをこれから書き綴っていきます

    その時誠はそう思っていたんだなぁと読んで頂ければ幸いです

    昨夜はお返事もしないで別のコメントだけで・・・ごめんなさい
引用返信/返信 削除キー/
■17328 / inTopicNo.79)  外伝 第7章 2
□投稿者/ 昴 大御所(287回)-(2006/11/25(Sat) 22:21:18)
http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/


    財閥系の家庭に

    一人娘として生まれ


    その名前のイメージも手伝って


    気高くあること

    凛としていること


    無意識の内に要求され

    それに応えて来た



    けれど

    貴女の存在は

    そんなことの無意味さを

    私に教えてくれた



    私は私でいればいいのだと




    愛純


    ずっと見ていたのよ

    貴女が気づかなくても



    登下校の時


    体育の授業のグランドで



    貴女が視界にいれば

    それだけで安堵した




    貴女の高等部の入学式

    心が踊った


    貴女から私の近くに来たことが




    貴女に見つけて欲しくて

    生徒会の役員選挙に出馬したりして




    それでも

    貴女は相変わらず【独り】だった



    そう

    あのコが現れるまで



    あのコが現れて

    貴女の表情は明るくなった





    ある日を境に

    貴女の行動が自信に溢れ

    あのコと関係を持ったことを

    容易に推察させた




    その瞳で私を見て



    貴女に告白して

    敗れていったもの達の噂を聞いた



    卒業の日が一日一日と近づいて来る


    今日こそ

    否、明日こそ告白しよう


    思いながら時間が過ぎて行く



    思い悩み

    『NO』と言わせない告白を決行する

引用返信/返信 削除キー/
■17329 / inTopicNo.80)  外伝 第7章 3
□投稿者/ 昴 大御所(288回)-(2006/11/25(Sat) 22:22:17)
http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/

    その日の休憩時間に

    愛純の教室に向かう



    教室に入ると

    愛純はあのコとおしゃべりをしていた



    威厳を保ち堂々と

    そう意識しながら


    愛純に近づき

    愛純に話し掛ける



    「ごきげんよう

    ちょっといいかしら?」


    私の方を振り向く二人


    こんなに近くで愛純の顔を見るなんて


    高鳴る鼓動を抑え

    無理に平静を装う



    「愛純


    私と付き合いなさい




    あら

    お返事は頂けないのかしら?」



    『は…はい』


    私の勢いに飲み込まれ

    愛純がそう返事した

    否、そう返事させた


    「ありがとう

    いいお返事ね



    では放課後に

    図書館の前で待っていなさいね


    舞も一緒で構わないから




    お邪魔したわね


    ごきげんよう」



    もう限界

    高鳴る鼓動を抑えきれない


    踵を返して

    愛純の元を離れる




    言い終わった

    無意識に頬が緩むけど


    放課後にもう一勝負


    それを決めるまで

    まだ安心は出来ない



    高飛車なイヤなおんな


    愛純の瞳にそう映っていないか


    それだけが心配

引用返信/返信 削除キー/

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