ビアンエッセイ♪

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■16855 / inTopicNo.21)  拝見してます!
  
□投稿者/ 昴 ベテラン(238回)-(2006/10/13(Fri) 01:24:15)
    最近は更新が順調ですね

    昴も見習わなくてはいけませんね


    涼しくなって来ましたね

    風邪などひかれていませんか?

    (携帯)
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■16863 / inTopicNo.22)  やよいさん
□投稿者/ 北原 一般♪(14回)-(2006/10/13(Fri) 07:09:01)
    おわ!(汗)
    読んでいただけていたとは…

    ほんと、行き当たりばったりで書いているので(苦笑)
    大丈夫なんでしょうかアレは…?(笑)


    『嫌いと言ったじゃん』
    いいですね!
    『ありえない』にも笑ってしまいましたが…(リアルにありそうで笑)


    またの更新、楽しみにしています(*^^*)

    (携帯)
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■16867 / inTopicNo.23)  昴さん☆
□投稿者/ やよい ちょと常連(87回)-(2006/10/13(Fri) 16:09:49)
    ズル休みで風邪を引いたふりをしました('-'*)


    それくらいかな?


    ご主人さまシリーズかなりの長編ですね!!
    初代から知ってるやよいちゃんは優越てきな気分です♪



    昴さん季節の替わり目なので体調には気をつけてください。



    でわ、またゆっくり更新していきまーす(*^_^*)

    (携帯)
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■16868 / inTopicNo.24)  北原さん♪
□投稿者/ やよい ちょと常連(88回)-(2006/10/13(Fri) 16:22:54)
    切ないですよ〜?
    切ないですよ?
    北原さんの小説(>_<)


    更新されるたびに読み入ってますよ!!


    またお話してください♪


    お時間ありましたら、
    http://id28.fm-p.jp/25/yayoitoyayoi/
    のホムペもよかったらのぞいてください('-'*)



    スロットゲームをやりながら小説を書いちゃうようなやよいより(笑)



    あたたかいメッセージ有難うございます☆

    (携帯)
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■16879 / inTopicNo.25)  思い出しちゃったよーん・・・・★PARTU
□投稿者/ 百歌咲蘭 一般♪(7回)-(2006/10/14(Sat) 16:26:11)
    (=∇=)ノ~ DOMO♪
    またまた、参上いたした♪

    イヤイヤ〜〜勉強不足なのは、わらひ<(。_。)>
    百歌咲蘭とはひゃっかさくらんと読むが意味はないんだ(=^^ゞ ポリポリ
    いつも使用の、ハンネを並べただけだす!  
    君だけに教えるが…この 百・歌・咲・蘭のどれかに
    私の実名の一字が・・・おっとー!( ̄□ ̄;)!!危ない内緒だぜぃ
    ぜんぜん内緒になってないか〜〜(爆)

    初恋話の続きだが〜〜
    松雪泰子似のその先生にいわれたことばがある
    当時、スポーツ少女だった私。ボーイと呼ばれてた 笑。
    おっと! 勘違いしないでおくれ わたしゃずっと女だ!(^▽^笑)
    先生に中学卒業の日。 最後の挨拶にいったんだ。
    そしたら 先生は私の頭をなでなでしながら
    「咲蘭ちゃんは、大人になったらきっと男前になるわよ〜」と言われたんだ
    お、おとこまえだと〜〜!! よっしゃ じゃあおとこまえになってやる!!
    そしたら先生に、みてもらえるのかと真剣におもったあの日
    遠い思い出だ 
    もちろん いまは、ちゃ〜〜と先生のお望みとおり 
    おとこまえになったよ ( ̄ー ̄)ニヤリ←どういう意味や
    注:女ですよん♪

    長々と スンマセーンm(..)m

    いつも、エッセイ 読んでいますよ
     
    デハデハ また参上いたしや〜〜す♪





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■16884 / inTopicNo.26)  百歌咲蘭さん
□投稿者/ やよい ちょと常連(89回)-(2006/10/15(Sun) 00:30:29)
    こんばんわ


    レスありがとうございます☆


    ひゃっかさくらんさんですね!
    分かりました頭にいれておきます(^-^)


    少しずつの更新ですがお付き合いいただけたら幸いです、
    レスありがとうございました。



    また来て下さい♪

    (携帯)
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■16894 / inTopicNo.27)  温かい冬 @
□投稿者/ やよい ちょと常連(90回)-(2006/10/15(Sun) 08:24:37)
    温かい冬は



    アタシにとっては少し痛い




    19才―
    初めて一人暮しをした年


    その年の冬は記録史上で一番の温かい冬だった




    そしてアタシが初めて



    本当の恋をした




    本気の恋だった




    「知ってる?夏がすごく温かったから関東地方の冬はいつもより温かいんだよ。」




    アタシはそれを聞きながらたばこを灰皿の中につぶした



    「へぇ〜3月か4月に遅れて寒くなるの?」



    同棲はしていないけど彼女の私物が部屋のあちこちにある




    「違う、夏が熱かったから海が吸収してなかなか冷えないのよ。」




    さすが女子大生だと思う同い年なのに。



    「じゃーその温かい冬ってのを週末あたりにでも感じにいこうか?」




    子犬のような瞳と、
    好奇心に溢れるきみの性格、
    アタシは大好きでした。



    「週末じゃあ外泊届け出さなくちゃ。」



    ベットのしたに転がったキーケースを手探りで探した




    「送ってくよ。」



    こんなとき少し機嫌の悪くなるきみ




    可愛くて仕方がありませんでした

    (携帯)
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■16919 / inTopicNo.28)  温かい冬 A
□投稿者/ やよい ちょと常連(91回)-(2006/10/15(Sun) 22:37:56)
    「すっごいなぁ〜。」



    高速乗って30分弱




    湘南の外れの海は正直あまり綺麗じゃない




    ただそんなことは、
    アタシたちにとって問題じゃなかった。



    「ちょっと泳いでよ。」


    握っていた手が少し寒さかなにかは分からないけど震えた




    「絶対いやだ。」



    真冬まじかの季節は11月だ



    彼女は防波堤をおりて、ぽつぽつ砂浜に歩いていった。




    「もし好きなら‥泳げるよね?」



    追っかけるとふてかされてる振りをしてる




    「風邪ひいたら?」



    彼女は立ち上がってアタシをみた




    「もっといいものあげるよ?」



    きっとアタシは彼女の為ならば、なんだってできるでしょう。




    ジャケットを手渡して



    靴をほおって




    アタシは走った



    温かいらしい海に




    彼女は後ろで叫んだんだ




    「一生好きでいてあげるね。」




    温かい冬か‥



    車に毛布をつんでなかっら




    死ぬとこだった




    「別れるなんていったらいつかぶっとばしちゃうよ?」





    パーキングエリアのホットコーヒーが骨に染みた

    (携帯)
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■16926 / inTopicNo.29)  温かい冬 B
□投稿者/ やよい ちょと常連(92回)-(2006/10/16(Mon) 23:14:36)
    「たまに会いにきたと思えばもー少しゆっくりしてけば?」




    彼女が来る前に来てしまった




    …………ちょい焦るな。



    「帰るよ、またいつか来るね。」


    「ハイハイ。」




    あー来ちゃうよ



    早く帰ってもらわないと



    「じゃね。」



    手を振り見送った



    ストーブの灯油がE線になってる



    入れ替えようとしていると




    「イテッ!!」



    皮のかばんの角で彼女はアタシを背後から忍び寄って、
    やりやがった…。




    「いったー‥なによどしたの?」



    目がぎらぎらストーブの炎みたいに燃えてる




    「だれよ今でてった女の人は。」




    見られてたか



    少し悔しいけど時期だと思っていたし‥




    ストーブが止まってからどんどん寒くなっていく



    「そんな言い方すんなよ、いちおう‥」




    頬にもう一撃



    食らった




    「あと、5分まって?それでも気にくわないなら別れよう。」




    まぁ少し照れるけど



    携帯からリダイヤルを引っ張った



    「大事な財布忘れてるよ、とりきて。」




    彼女は貢いでるのねと泣き崩れた





    吹き出す寸前だった

    (携帯)
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■16957 / inTopicNo.30)  温かい冬 C final
□投稿者/ やよい ちょと常連(93回)-(2006/10/17(Tue) 22:32:55)
    「じゃっまたね。」



    彼女が肩を震わせるほどに




    そんなのは稀だ‥(笑)



    「ちょっと待って、紹介するよ。」




    ぶっとばされるの覚悟だよ?




    姉貴が閉めようとしたドアをとめたんだ



    「今、付き合ってるんだ。姉貴には紹介しようとね思っててさ。」




    彼女のその時の顔はきっと



    一生忘れられない




    この場では礼儀を弁えた彼女、
    これで少しは安心したかな。





    「ドアホ。」



    姉貴が去ったあとに彼女は怒っていた




    アタシは笑っていた




    「いいじゃん結果オーライでしょ。」




    彼女が殴りかかろうとしたのを両手で押さえた





    「‥‥‥‥。」




    ストーブがめらめらと燃えている



    部屋は暖かい




    「もっとさ稼いで、先が見えたら‥




    ‥うちの親に会いにいこうよ。」




    頷いたきみ




    優しく抱きしめると




    きみは気を許した子どものように




    アタシのパーカーに涙か鼻水か分からない液体を




    つけていた





    「泣ーくなよ。ほら週末に海でも行こう。」



    窓の外の




    暖かい冬はもう少しだけ続くんだ

    (携帯)
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■16969 / inTopicNo.31)  愛しき人は秋桜 @
□投稿者/ やよい ちょと常連(94回)-(2006/10/18(Wed) 14:01:22)
    「いまどこですか?」




    午前2時



    震えた声であなたが言う




    「駅におろしてもらった‥…。」




    高級車から降りたあなたはなんで



    原付きのうしろを選ぶの?




    ゆっくりアクセルを回して



    国道1号線を突っ走った



    「ごめん待たせて、寒くない?」




    あなたに渡した安物のジャケットは




    今にも向かい風で破れそうだし




    あなたがなぜアタシを呼び出すのか分からない




    「今、コーヒーいれますね。」




    なにも言わないあなたはきっと卑怯者だよ




    なんにも言えないじゃんか



    コーヒーを手渡すと




    あなたはやっと口を開いた





    「知ってる?秋桜は摘むとすぐに枯れちゃうんだよ。」





    アタシに似ているなと思いながら





    コーヒーを飲みこんだ







    「あのね‥。」
    「あのー。」

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■16970 / inTopicNo.32)  愛しき人は秋桜 A
□投稿者/ やよい ちょと常連(95回)-(2006/10/18(Wed) 16:05:57)
    「いまどこですか?」




    午前2時過ぎ



    優しすぎるあなたが言う



    「駅におろしてもらった‥…。」




    嘘を見抜けるような人じゃない



    オートバイのうしろが心地よくて




    こんな肌寒い夜でも、いつでもあなたは来てくれる



    なんだか悲しい国道1号線



    「ごめん待たせて、寒くない?」




    あなたの匂いがするジャケットが




    大好き




    けどあなたは気付いてくれない



    「今、コーヒーいれますね。」




    友達みたいにして卑怯者だよ



    なんで気付いてくれないの



    「知ってる?秋桜は摘むとすぐに枯れちゃうんだよ。」





    アタシが眉をしかめたから




    なんか急に思ったの





    「あのね‥。」
    「あのー。」





    好きだよって伝えたい




    秋桜のように二人並んで



    土の中にずっといれば




    枯れないよって

    (携帯)
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■17006 / inTopicNo.33)  愛しき人は秋桜B
□投稿者/ やよい ちょと常連(96回)-(2006/10/21(Sat) 22:15:01)
    「あのね‥。」
    「あのー。」



    このまま本心を言えたら



    それほどの幸せはない



    何かが邪魔して



    言えない私たちは



    無言になった



    「彼氏さ紹介してよ今度。」



    バカみたいに笑いながらきみをみた




    そんな悲し気持ち



    きみには届かないだろうね



    「送ります。」



    こんな不具合な片思い



    冬がきたら



    枯れる運命が待っていて



    だから秋桜なんかじゃない



    枯れないもん






    「好きなんだけど。」





    (携帯)
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■17158 / inTopicNo.34)  意味なきラブレター
□投稿者/ やよい ちょと常連(97回)-(2006/11/02(Thu) 23:45:15)
    本当は




    もっと寄り添いたいです



    本当はもっと




    私の手であなたを守りたいです




    本当はもっともっと




    あなたを笑わせたいです



    傷つくことを恐れ




    真実を黙する私に




    あなたの胸には届かないでしょう





    私を切り裂くほどの想いが




    なぜ消えないのでしょう



    嫌だと思うほど




    あなたは私の胸を固めてしまいます




    大切にすることしか私はできません





    それがいつあなたの重荷になってしまうか




    好きでいることが今は




    痛くて仕方がないよ




    頼むから





    その笑顔を私にちょうだいよ




    好きで好きで




    仕方がないんだ




    こんな意味なきラブレター




    捨ててしまおうか

    (携帯)
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■17186 / inTopicNo.35)  恋愛バカ @
□投稿者/ やよい ちょと常連(98回)-(2006/11/06(Mon) 12:00:54)
    私はコーヒーを飲む


    あなたがあんまり好きじゃないいんだ




    だって大人みたいに眉をしかめて




    『疲れた』



    言わんばかりの顔をして




    たった2才だけなのに



    アタシを子ども扱いして




    「飲む?」
    「いらん。」



    余裕の笑顔なんて出しちゃって




    子供だねとといわんばかりに



    頭を撫でて



    パソコンにまた目を戻して





    アタシはいつだってお茶か紅茶を飲みながら



    待っている




    けどアタシはしっている





    彼女が一番嫌いなアタシを





    遊び心にアタシは彼女の一番嫌いなことを



    試すことにした




    「はぁ〜‥。」





    誰かとメールをするアタシを見ると彼女は




    なんともいえない



    顔をするんだ




    「なにしてるの?」
    「なーんも。」





    こんなことをしてまで愛を感じたいアタシは




    多分バカだ




    「もう終わるから。」
    「ごゆっくり、お仕事どうぞ。」




    よし今日はアタシの勝ちだ‥




    パソコンを閉じて彼女は少し心配そうな表情で



    横に座った




    「携帯みせて?」
    「プライベートなことなんで。」




    もう怒ったのかアタシの体に乗りかかり




    両手を押さえられた



    携帯を取り上げられた



    そんな彼女の表情は



    アタシしかしらないんだ













    (携帯)
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■17228 / inTopicNo.36)  恋愛バカ A
□投稿者/ やよい ちょと常連(99回)-(2006/11/13(Mon) 06:10:36)
    少しだけ二人見合って、黙り込んだ。



    「ごめん‥。」




    口を開いたのは両方で



    「ごめん母さんとメールしてた。」




    あなたが至近距離にいて


    それがもっともっと近づいて




    鼻が擦れ合うほどの距離で



    二人で笑った




    「バカ‥。」
    「あなたもね。」




    怒らないで聞いてほしい


    「じゃあ私たちは恋愛バカだね。」




    誰よりもあなたが好きで



    大好きだから




    また沈黙に戻って



    そうやって見つめ合うときは




    このまま死んでもいいなんて思うんだ




    いったら怒るから言わないけどね

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■17291 / inTopicNo.37)  たからもの
□投稿者/ やよい 常連♪(100回)-(2006/11/21(Tue) 12:41:52)
    私には誰かに自慢するようなものは持ってない


    ましてや誰かを守っていくような力も今はない


    けど誰にも渡せない



    誰にも見せたくない



    私だけのたからものがある



    いつか私の前からいなくなってしまいそうな



    花のような儚さを持ち合わせた



    大事な大事な




    たからもの



    私は丁寧に丁寧に毎日そのたからものを


    大事に大事に


    することで



    私が守られてることを



    私は知っている



    その脆いたからものを私は



    私では


    なにもしてあげられない



    いつかもうすぐだろう



    私の目から見えない距離に



    そのたからものは消えてしまう



    だから



    たからものと言うのかな?


    たからものをどうやって大事にするかが



    私の使命だと思うから



    守ることに言葉は



    不要だと思うから



    優柔不断な大事な大事なたからもの



    怒ると機嫌が戻るまで時間がかかるたからもの



    どうかもう少しだけ



    側にいて



    そう言っても



    こうと決めたら突き通す



    そんなたからものだからね



    きっと束の間に



    どこかに行ってしまうんだ




    たからもの




    一生かけて守れなくても




    それは




    たからもの











    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■17353 / inTopicNo.38)  雪月花 -冬-
□投稿者/ やよい 常連♪(102回)-(2006/11/28(Tue) 04:38:35)


    「あなたが好きです。」



    もう口から出そうなくらいに



    気持ちは溢れているのに



    「さてと、そろそろ送りましょうか。」



    飲み干したココアはマグカップの底に少しだけ、かたまりを残している。

    「こんな時間だね。」



    ドアノブをひねると、
    あなたはコツコツとブーツを爪先で叩いて立ち上がる。



    「外は雪かな?」



    雪が降ってもおかしくないほど、
    今日は冷え込んでいて、あなたはマフラーをぐるぐる巻いている。


    もしも、雪が降ってるなら



    そうだな、もう少しだけココアでも飲みながら話さないかと聞いてみようかな。


    「これきっと、明日は大雪だよ。」



    大粒の雪があなたの肩に落ちて、
    なにか分からないけど悲しくなった。



    「そうみたいですね。」


    ホラ、やっぱり意気地なしな私は言えなくて。


    「すっごい冷えるね、行こうか。」



    雪さえも私とあなたをはなしたがるみたいだから、なんだか泣けてきたんだ。




    「ねぇ。」
    「ん?なんですか?」



    あなたは私に近づいて



    「トナカイさん。」




    雪はきっとこの切なさの演出の為にあるのだろうか?

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■17354 / inTopicNo.39)  雪月花 -秋-
□投稿者/ やよい 常連♪(103回)-(2006/11/28(Tue) 04:54:40)



    「‥あっ。」


    生まれて初めて


    こんな気持ちになった



    「これ、落とし物ですよ。」



    秋風にゆられ、紅葉のような頬が印象的だった。


    手入れの入った髪になぜだか触れたくなって、
    その気持ちを抑える代わりに



    「お礼がしたいので連絡先教えてくれますか?」


    手渡された現金だけの財布に願いを込めて



    あなたを見つめていた



    「じゃあ新幹線まで時間があるのでコーヒーでも飲みませんか?」



    胸を撫で下ろす私を見てあなたはどう思ったのだろう



    涙目であった彼女のことなんて、
    この時は知らなくて、
    ただひたすら喋り続けた私。



    かばんに洋書をしまいこんだあなたは何だか淋しげな表情だったんだ。


    「さっき恋人にふられちゃったの。」



    悲しみにくれる女性はなぜこんなにも、
    私の瞳に美しく映るんでしょうか。



    二番線は紅葉シーズンで賑わう観光客でごった返していて、
    見失ってしまいそうであなたを



    こわかったんだ。



    「今度またごはんでも行きませんか?」



    あなたからの言葉に何もない秋の季節も





    私の心も





    代わり映えしたんだ。

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■17355 / inTopicNo.40)  雪月花 -春-
□投稿者/ やよい 常連♪(104回)-(2006/11/28(Tue) 13:31:12)
    「おめでとう。」




    もう春なのに唇が渇く感じがする、
    頭が真っ白になって湯呑みの中のお茶を飲み干した。



    「断ろうかと思ったの、けど‥‥。」
    「頑張ってください。」


    片道だって半日じゃないか


    一生の別れじゃないじゃいか



    「寂しいね。」
    「はい、また会えるといいですね。」



    窓の外の桜の木が散るころ、
    あなたと離れるなんて、なんだか実感が湧かないんだ。



    「帰るね。」
    「おくりま‥。」



    キーケースをにぎりしめるとあなたは私の言葉を遮った




    「もぅいい‥。」



    なにがいいのか分からないよ



    「なにがですか、わけわかんないですよ。」




    なんだか無性に腹がたってキーケースを壁になげつけて



    そしたらあなたは立ち上がって玄関に向かっていった




    「‥‥‥‥。」



    もう会わない



    会えないそんな気がした


    風が抜けるように吹いて窓から桜の花びらが舞い込んだ




    私とあなたにとっての初めての春は別れの為に会ったんだね




    目の前が涙で霞んで





    春の温かさが何かを変えたことは事実だった。

    (携帯)
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