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■17718 / inTopicNo.41)  【〜それぞれの愛〜リツコ】F
  
□投稿者/ 映美 常連♪(140回)-(2007/01/20(Sat) 03:39:31)
    2007/03/13(Tue) 20:02:33 編集(投稿者)




    かつて二人が過したこの部屋で・・・
    エミの名を呼ぶルナの声に言い知れぬ虚しさが胸に込み上げた


    ピンクの小瓶を戻し扉を閉めるリツコ


    (私ったら・・・どうしてまた戻すの?)


    少しの悪戯心が動く


    (私って・・・何してるんだろ・・・嫌な女・・・)


    ルナの特別な視線はもう自分には注がれることはない


    あの夜限り・・・もう終ったこと
    (わかってる わかってるはずなのに・・・)


    心の奥に閉まったルナへの感情
    再び沸々と湧き上ったのは・・・いつからだろう


    そう・・・それはエミの存在を知ったあの日からだった



    『あはは〜そうだね〜』


    ルナの笑い声が響く


    『もうミチコさんにカムアウトしなよ〜エミ♪
    そうだ〜こんど3人で飲みに行こうか〜』


    エミと楽しげに話すルナの声を聞きながら
    リツコは再び扉を開け コロンを手にとる


    蓋をあけ・・・指先を濡らし耳のうらをなぞる
    懐かしい甘い香りが広がる


    (ねぇ ルナ 今夜だけでも私を見て・・・)




    窓の外を眺めながら話すルナ


    リツコはルナの背中にゆっくり近づき
    そっと・・・寄り添い後ろから腕を廻した


    ・・・えっ・・・

    突然のリツコの抱擁に
    電話を持つルナが驚き・・・慌てた


    『ううん〜なんでもないよ〜(汗) あ、あのさエミィー
    充電切れそうなんだ・・・だからまた掛けるね・・・切るね・・・』


    ピッ!



    『・・・リッコ・・・』


    リツコは目を閉じルナの声を背中で聞いていた


    『・・・』


    背中に感じるリツコの柔らかな温もり
    漂う懐かしい甘い香りがふたりを包んでいた


    暫く無言の二人・・・



    『ねぇ リッコ いったいなんの真似なの・・・』


    ルナは溜息まじりにリツコの腕を解こうとした


    『自分でもわからないの・・・』


    『今日のリッコはなんかおかしいよ なんかあった?』


    腕を解こうとするルナの手をリツコは拒む 


    『ねっ・・・ルナ しばらくこのままでいさせて お願い・・・ 』


    『リッコ・・・ダメだよ こんなこと』


    ルナは、巻きつくリツコの両手を強く握りしめた






引用返信/返信 削除キー/
■17726 / inTopicNo.42)  映美サンへ☆
□投稿者/ 優 一般♪(12回)-(2007/01/22(Mon) 00:03:18)
    やっぱり映美サンの小説は一つ一つの展開ごとにドキドキしてしまいます(*^_^*)

    色々想像(妄想??笑)して読んでるんですけど、『続きを読みたい!!』って私を含め読者の皆様が思ったりするのは、映美サンの才能ですよね(^-^)

    私は言葉では伝えれても文章だとどうしても変になるんですよ〜……(^◇^;)だからこんな素晴らしい小説を書ける映美サンを尊敬してます♪


    更新頑張って下さいね〜(^-^)

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■17727 / inTopicNo.43)  (削除)
□投稿者/ -(2007/01/22(Mon) 00:51:35)
    この記事は(投稿者)削除されました
引用返信/返信 削除キー/
■17768 / inTopicNo.44)  優さんへ^^
□投稿者/ 映美 常連♪(141回)-(2007/01/22(Mon) 22:16:56)
    優さん^^


    毎回ドキドキしてくれているんですね^^
    筆者の私もですよ・・(笑)

    次の展開につなげる時
    ドラマのいいシーンでCMが
    入るような感じを想像して
    読者の方の次が気になると思っていただけるよう
    終わりの言葉の区切りとか考えています(苦笑)

    優さんに「続きが読みたい」そう言って頂いて
    成功かな^^ってちょっと頬が緩んでいます

    えっ 私に才能?そんなお言葉頂いて恐縮です(笑)
    素晴しいだなんてお褒め頂いて・・・嬉しい限りです

    いつも他の方の作品をここで読ませていただくたびに
    自分はなんて駄文なんだろう^^;って溜息ばかりついてますよ
    まだまだ 勉強しなくちゃと思っています

    では また、続き書いていきますね
    優さんをもっとドキドキさせる展開を考えなくっちゃ(笑)

    いつも お言葉ありがとうございます^^


                   映美

引用返信/返信 削除キー/
■17769 / inTopicNo.45)  舞月さんへ^^
□投稿者/ 映美 常連♪(142回)-(2007/01/22(Mon) 22:21:23)
    はじめまして^^ 舞月さん
    コメントありがとうございます
     
    温かいお言葉とこんな拙い物語を
    お褒めいただき大変恐縮しています^^

    私が改名した頃から・・・ご存知ということは
    かなり前からご覧頂いてるのですね
    重ねてありがとうございます(*^_^*)

    私も舞月さんのお名前は・・・
    ○○○さんちで何度かご拝見してました
    きれいなHNだなって・・・お名前の印象が強く残っていましたから
    覚えていました^^
    なんだか 私もはじめての感じがしないです^^

    当初は、このルナエミは10話くらいで完結予定だったんです^^
    それが、執筆してるうちに伝えたいシーン数々浮び物語が
    いつのまにかボリュームアップしていってしまいました^^;

    登場人物もどんどん増えて・・って自分が増やしているのですが(笑)
    気がつけば自分でも驚くほどの長編になってしまいました^^;

    内容的にはありきたりの物語だと思いますが・・・(苦笑)
    また続けて読んで頂ければ嬉しいです

    こちらこそ宜しくお願いいたしますm(__)m


                        映美
引用返信/返信 削除キー/
■17770 / inTopicNo.46)  【〜それぞれの愛〜リツコ】G
□投稿者/ 映美 常連♪(143回)-(2007/01/22(Mon) 22:38:59)
    2007/03/13(Tue) 20:03:15 編集(投稿者)

    リツコはルナの解く手を拒む


    「・・・いやよ ルナ」


    窓に映るふたりの影が揺れていた


    しばらくこのままでいさせて・・・
    背中で哀願するリツコにルナは観念した


    「ねぇ 今 部屋に私がいること エミさんは知ってるの?」


    「ううん 知らない・・・」


    「そう・・・」


    リツコの声が背中で響くたびに甘い香りが漂う



    「思い出してたの・・・私がコウジを追いかけてニューヨークに行ったときね
    心のどこかで・・・ルナが私を追ってきてくれないかなって思ってたの・・・」


    首筋にリツコの熱い息がかかる






    ・・・・3年前の春



    リツコにはコウジと言う恋人がいた


    「ねぇ ルナ コウジったらね いまだに私に触れてくれないのよね
    軽いキスくらいしかしてくれないのよ もう半年も付き合ってるのにさ・・・どう思う?」


    「ふ〜ん いいじゃん いまどき貴重な純情男じゃないの(笑)」


    そんなリツコの相談に笑って答えながら
    もしかしたらコウジは・・・かもしれないなと思っていた



    「彼がね ニューヨーク支店に転勤になったの
    ちゃんと答えを聞きたいから・・・私 行ってくるね ルナ」



    あの日 引き止める私の理由も聞きもしないで
    コウジを追ってニューヨークに旅立ったリツコ


    それから3日後 泣きながらリツコは帰国した


    「ルナ〜 ショック〜(泣)彼ね ゲイだったのよ・・・!」


    「リツコ ごめんっていいながら 私の前でハーフの美少年を抱きしめたのよ ふざけてるよね(怒) 
    そんなの早く言ってよ バ○野郎〜って・・・側にあった椅子を蹴っ飛ばして帰ってきたの・・・」


    「お〜お〜それは威勢のいいお姉さんだこと(笑) 
    椅子を蹴飛ばす元気があったなら もう だいじょうぶよね?リッコ(苦笑)」


    首を振りながらルナに抱きつくリツコ


    「全然 大丈夫じゃない とても悲しい(涙)泣きたいの・・・泣かせて ルナ」


    そう言ってルナの胸で泣きじゃくったリツコ



    ルナは目を閉じて回想していた



    3年前のふたりはそれぞれ辛い恋をしていた


    ルナは報われることない恋に溺れていた
    その人は年上の人妻だった

    リツコにカムアウトしたのは
    その恋の始まりの頃だった

    もう思い出したくない・・  
    ルナは 心の中に 
    浮んだその人の面影を振り払った




    「・・・私も振られちゃったとルナから聞いた時 
    なんだかホッとした自分がいたの おかしいよね 私・・・(苦笑)」


    ともに恋に傷ついた二人だった


    辛い気持を言葉で慰めあった

    一番 心開けたのは 
    ルナはリツコ
    リツコはルナ 
    学生の頃からずっと互いの笑顔をみて過してきた


    ・・・私達は、ずっと親友よ


    心の癒しだけを求めたはずだった


    ・・・・なのにあの夜
    リツコの大きな瞳からあふれる涙の誘惑に負けた


    「ねぇ 抱いてルナ あの人にしたことを 同じように私にもして・・・」


    リツコの涙を拭いながら
    身体を重ねたあの夜


    私はどうかしてたのかもしれない
    ルナは胸が震えた 


    一線を越えてしまったあの夜


    お互いを夢中で貪りあいながら
    ルナは 虚しさばかりが広がる自分を責めた


    ・・・矛盾してる 何してるの 私達


    リツコはその日を境に
    毎夜 ルナのベットに身体を滑らせてきた


    「リッコ もうやめようこんな関係・・・」


    あの夜 近づくリツコの裸身に
    バスローブを羽織り そう告げた夜


    あの夜限りで終った
    ううん・・・終らせたふたりの関係だった





    今、背中に密着しているリツコが放つ香りは
    またもルナの心をかき乱す


    まるで あの夜と同じシチュエーションだ


    リツコの声が甘えたトーンになる


    「ねぇ ルナ 抱いて・・・あの時みたいに・・・」




引用返信/返信 削除キー/
■17776 / inTopicNo.47)  映美様♪
□投稿者/ 都 一般♪(2回)-(2007/01/23(Tue) 01:20:57)
    お返事どうもアリガトウゴザイマス☆毎日更新チェックしていま〜す♪

    私は一応大人の年なんですが中身はまだまだ子供で〜ハイ 笑。

    こんな物語のような恋してみたいなって 読むたびに思います☆ 
    あールナがいいな〜(#^.^#) 誘惑したいナ〜無理だけど(爆)

    また 更新 楽しみに待っています♪

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■17793 / inTopicNo.48)  映美さん♪
□投稿者/ 昴 大御所(319回)-(2007/01/26(Fri) 00:16:30)
http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/
    もうルナったら・・
    マユだけじゃなくてリツコにまで復縁?迫られて・・・

    こんばんは昴です
    小説upした日の(昴の)お楽しみでお邪魔してます^^

    実は今更なんですけどね・・
    ずっと前ルナがリツコをリッコって読んだ時
    ドキッとしました
    昴が大昔リツコさんと付き合っていた頃リッコって呼んでたから・・
    (まあ、リツコさんの愛称の定番なんでしょうが・・)

    お互いに目指せ!完結でゆっくりと頑張りましょうね
引用返信/返信 削除キー/
■17800 / inTopicNo.49)  都さんへ^^
□投稿者/ 映美 常連♪(144回)-(2007/01/27(Sat) 00:58:03)
    都さん^^

    いつも読んでいただきありがとうございます^^

    こんな大人の恋がしてみたいって
    都さん これからですよ^^
    きっと素敵な恋とお相手に巡りあえると思います
    そんな恋に出会えたら
    都さんも物語を書いてみてはいかがですか^^

    時にスローペースな更新になりますが^^;
    引き続きお付き合い下さい 宜しくお願いしますm(__)m

                     映美
引用返信/返信 削除キー/
■17801 / inTopicNo.50)  昴さんへ^^
□投稿者/ 映美 常連♪(145回)-(2007/01/27(Sat) 01:03:24)
    昴さん^^

    私も昴さんの小説と昴さんの
    お声掛けをいつも楽しみにしています^^

    えっ リツコという名前が
    ・・・そうでしたか^^;
    読んでいて何度もリッコという文字を
    見かければドキッとしてしまうお気持わかります
    想い出も多々おありでしょうし・・・

    ふと思いました・・・
    昴さんと物語で名前に関するご縁は
    2度目ですね ホント不思議ですね
    まだまだご縁が続きそうって思っています^^

    昴さんのお話もまた新たな展開に入るようで
    すごく楽しみにしています

    昴さんと一緒に私も更新頑張って行きますね^^

                   映美





引用返信/返信 削除キー/
■17802 / inTopicNo.51)  【〜それぞれの愛〜リツコ】H
□投稿者/ 映美 常連♪(146回)-(2007/01/27(Sat) 01:11:52)
    2007/03/13(Tue) 20:03:55 編集(投稿者)




    「抱いてよ・・・ルナ」


    ルナに巻きつくリツコの腕に力がこもる


    「・・・・」


    ルナは・・・一呼吸おき 
    背中のリツコに静かに答えた


    「愛しているから・・・」


    「・・・えっ・・?」


    リツコが背中で潜った声を出す


    「エミを・・・愛してるから・・・」


    ・・・愛してる


    その言葉に誘惑の手は力なく解かれた



    「・・・」



    ルナはふりかえり リツコと向き合った



    「エミさんには愛情で・・・私には友情・・・」



    リツコの大きな瞳が潤んでいた



    「教えてルナ エミさんは愛せて 私を愛せないのはどうして?」



    「私が男を愛する女だから?だから・・・だからダメなの・・・?」



    涙を溜め駄々をこねる子供のような瞳で訴えるリツコ


    「ちがう そんなのは関係ない・・・」


    ルナが小さな溜息をこぼす


    ほんの少しあけた窓からの涼しい風が
    窓際にたつ二人の間にながれる


    「リッコ  とりあえず 座ろう・・・」


    リツコを促してソファにふたり腰を落とした




    「煙草1本吸わせて・・・」



    テーブルに置かれた煙草を1本取り出し
    火を点けるとルナは長い煙をゆっくり吐いた


    2度目の煙が消える頃
    リツコが口を開いた


    「今、恋してる人は女性なんだ・・・って ルナにカムアウトされた時ね
    私は一番の理解者よって笑ってたけどね
    本当は無性に悲しかった・・・
    なぜか わかるでしょう? 
    私は何年もルナといたのよ・・・なのに・・・(苦笑)」

    「もう大丈夫だったはずなのに・・・私ったら  
    エミさんの存在を知ってからね おかしいの
    ルナをとられたくないって思っちゃって・・・ダメだってわかってるのにね」


    大きな瞳を潤ませ唇を震わせた


    「私は、同性愛者じゃない・・・。
     でもね・・・ルナだけは愛してるの 友達以上に・・・」




引用返信/返信 削除キー/
■17807 / inTopicNo.52)  映美サンへ☆
□投稿者/ 優 一般♪(13回)-(2007/01/27(Sat) 16:52:16)
    ゃっぱりルナはリツコの誘惑に負けなかったんですね〜(^-^)エミ一筋でカッコイイですね♪理想です☆


    そうそうCMが入る感じなんです!!!あぁ〜もうちょっとが気になる!!っていう感じがいつもなので大成功ですね〜(*^_^*)

    これ以上ドキドキしちゃうとヤバイんですケドしたいです(*^_^*)笑

    更新はゆっくり映美サンのペースで頑張って下さい(^-^)♪

    ではまた(*'-^)-☆

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■17831 / inTopicNo.53)  優さんへ^^
□投稿者/ 映美 常連♪(147回)-(2007/01/31(Wed) 00:25:12)
    優さん^^

    いつもコメントありがとうございますm(__)m

    ルナはクールであまり感情を表に出さないけど
    愛は深くそして一途な人です^^
    物語の中のルナに益々惚れちゃいますね^^

    ・・・と安心していたら
    今度はエミにも誘惑の手が・・・・

    物語の展開はこれから
    ルナの過去の恋 そしてまだ描かれていない
    エミの過去の恋もさらに絡んできます
    お楽しみに^^

    更新はマイペースで頑張っていきますので
    引き続きお付き合いください
    宜しくお願いします^^

                映美

引用返信/返信 削除キー/
■17832 / inTopicNo.54)  【〜それぞれの愛〜pale moon】I
□投稿者/ 映美 常連♪(148回)-(2007/01/31(Wed) 00:47:22)
    2007/03/13(Tue) 20:05:07 編集(投稿者)






    ルナは自責の念に駆られた


    「リッコ 私が悪いのよ・・・あの時・・・」


    「・・・ううん ルナ」
    言葉を遮るリツコ


    「悪いのは私 誘ったのは私
    あの時はたまらなくルナが欲しかったの
    「だから 嬉しかった 幸せだった 
    やっとルナは私のものになったって思った・・・」


    ルナの指の間から煙草の灰がこぼれ落ちた


    ・・・わかってる・・・あの時 本当は私
    あの人の代わりの温もりをリツコに求めたんだ


    重ねたリツコの肌の上で
    「リッコには普通に結婚して幸せになってほしいな〜」
    ・・・だなんて よく言えたものだ
    なんて私は冷酷で身勝手だったんだろう


    だけどリツコを愛してなかったわけじゃない


    ただ・・・求めている愛の種類がちがったんだ



    愛する人を・・・
    もう傷つけたくない


    愛する人を
    もう失いたくない


    リツコを真っ直ぐ見つめルナは告げた


    「私はリッコを抱けない ううん・・・抱かない
    私にとって リッコは一生必要な存在なの
    失いたくないの・・・。
    だから・・・だからこそね 
    これからもずっと親友でいてほしい
    その意味をわかってほしいの・・・」


    肩を震わせるリツコの瞳から大粒の涙が零れ落ちた


    「ルナ・・・ごめんね・・・」


    涙で濡れるリツコの顔に
    いつか離れていった恋人の泣き顔が重なった





    ・・・静かな沈黙が続いた





    「・・・そろそろ私 帰るね ルナ」


    立ち上がるリツコに
    ルナは時計に目をやる
    午後11時をすこし回っていた


    「もうこんな時間よリッコ 泊まっていく?」


    リツコが苦笑いする


    「ルナったら〜 また 誘惑しちゃうかもしれないじゃない(苦笑)
    大丈夫よ・・・タクシーを呼んで帰るわ・・・」



    十分後・・
    リツコとエントランスに向かう
    タイミングよくタクシーが到着したところだった


    「ルナ きょうはありがとう〜御馳走様でした(微笑)」


    開いたタクシーのドアに向かうリツコは
    いつもの笑顔に戻り手を振った


    車に乗り込むリツコ背中に・・・ふとルナは思い出した


    「あっ そうだリッコ〜 探し物はあった?」


    ルナの声に閉まりかけた車のドアがもう一度開いた
    リツコは首を傾げ 一瞬考えて・・・ふっと笑った


    「うん あった あった♪
    でも いいの もう持って帰らない(笑)」


    リツコが意味ありげに笑う


    「あ、そうだ エミさんに電話してあげてね
    私のせいで途中で切っちゃったんでしょう・・・ねっ・・・(苦笑)
    じゃあ おやすみ・・・ルナ」


    リツコを乗せたタクシーが路地を曲がった時
    ふと見上げた空
    青くぼんやりした輪郭の丸い月


    ・・・今夜は満月だったんだ

    青く見える月 Blue moon
    ううん 今夜はPale moonだね

    青い月はBlue moonだけど
    Pale moonともいうのよと
    いつかの夜 エミが言ってたな(微笑)


    ・・・エミィ  


    部屋に戻りルナは携帯を開き発信ボタンを押した
    何回かのコールのあと聞き慣れた声がした


    「ルナ こんな遅くにどうしたの?」


    「エミィ・・・」
    「会いたいよ・・・エミィ」


    窓に映るPale moonをエミも見ていた


    「ルナ・・・わたしもすごく会いたい」
    「ねぇ ルナ 今からいってもいい・・・」



引用返信/返信 削除キー/
■17844 / inTopicNo.55)  映美さん♪
□投稿者/ 昴 大御所(328回)-(2007/02/01(Thu) 00:52:42)
http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/
    強引な7.5章を引っさげて
    お邪魔に参りました(笑)

    ルナいい感じですねぇ〜
    リツコの誘惑にも負けないで
    それにいよいよ次回は・・・ムフフ楽しみ
    (あっ、リアル昴は決してムフフとは笑いません)
    ムフフってある意味を含んだ活字的表現ですね(←何を今更)

    如月、暖冬の今年もいよいよ冬の寒さが訪れるようです
    どうぞ御自愛下さいませ
引用返信/返信 削除キー/
■17867 / inTopicNo.56)  昴さんへ^^
□投稿者/ 映美 常連♪(149回)-(2007/02/07(Wed) 18:56:19)
    2007/02/07(Wed) 21:29:02 編集(投稿者)



    いつもお声掛けありがとうございますm(__)m

    少し更新が停滞してしまいました^^;
    昴さんのお待ちかねのムフフ?(笑)
    のシーンかどうかわかりませんが^^
    久々のルナとエミの登場シーンです

    こんな長編なのに二人の絡みのシーンは
    1回だけしか描いていません
    ですので…
    今回はちょっと濃厚にと思っています(*^_^*)

    まだ寒さも厳しい日があるかと思います
    どうかお体ご自愛下さい
    お風邪などお召しになりませんように^^


               映美



引用返信/返信 削除キー/
■17868 / inTopicNo.57)  【〜それぞれの愛〜会いたい】J
□投稿者/ 映美 ファミリー(150回)-(2007/02/07(Wed) 19:12:01)
    2007/03/13(Tue) 20:11:33 編集(投稿者)
    2007/03/13(Tue) 20:11:28 編集(投稿者)





    1時間前リツコを見送ったエントランスで
    ルナはエミを待っていた


    秋の気配を夜風に感じる
    見上げた夜空に青白くぼんやり浮ぶ
    Pale moonを見上げルナは思った


    愛なんてもう信じない
    恋が終るたびにルナはいつも思った


    この人こそ最愛のひと
    そう信じてても
    些細なすれ違い
    薄れいく愛情
    渇いていく心


    そして涙で終止符が打たれる


    あの人のときもそうだった


    どうして傷つけあうの
    どうして終わりがくるの

     
    永遠の愛なんてないじゃない


    儚く消え去っていくひと(女)の影に泣いた


    もう恋はしたくない
    心…全部奪われる恋はもうしない

    そう思った


    あの日 エミに出逢った


    どうして性懲りもなく…胸が疼くのだろう


    強く惹かれる自分がいた


    また恋に落ちる予感がした


    溢れる想いと愛しいと思う感情は止められなかった


    …エミィ 今度こそ本物だって信じてる








    「エミ こんな夜中にどこ行くの?」


    母の声に適当な言い訳をして 
    午前零時の通りに出た


    (駅に行けばタクシーを拾えるはずよね…)


    小走りに駅へと急ぐ
    ルナの『会いたい』の声がリピートしていた


    駅前に1台空車のタクシーが停まっていた
    急いで乗り込む


    (…ねぇ ルナ 私のほうがもっと会いたいの…)
    タクシーの窓に映る Pale moonに呟く



    ヘッドライトがエントランスに立つルナを捉える
    タクシーがルナの前にゆっくり停車する


    「ルナ…来ちゃった」


    はにかむ私にルナは悪戯っぽい笑みを浮べ


    「いらっしゃいませ…お待ちしてました(笑)」


    ホテルのベルボーイのようなお辞儀を真似る



    「ルナ…ったら(微笑)」



    手を繋ぎエレベーターに向かう


    エレベーターのドアが閉まり
    ルナの腕が私を抱き寄せる


    「エミィ 会いたかったよ…」


    夢中で探りあう唇
    二人の息遣いしか聞えない静かな空間



    ルナの部屋の玄関の中
     

    鍵を閉めルームライトに伸ばすルナの手を
    私は阻む


    「全部つけないで ルナ…」


    「どうして?」


    「素顔なの…恥かしいから…」


    「何度もエミィの素顔見てるよ…(苦笑)」


    「今夜はね…なんだか 恥かしいの」


    「素顔の方が 可愛いよ エミィ…」


    ルナの両手が頬を挟む
    僅かな灯りの中 互いの唇を探りあう


    熱い吐息と絡める舌先
    混ざり合う唾液


    「…アァ…息がとまりそう…」


    ルナがくれる濃厚で深い接吻は私の身体をあちこち溶かしていく


    「あぁ…ねぇ…ルナ…お願い…立ってられない…私…」


    首筋にルナの唇の熱さを感じた


    「アァァ…もうダメ…」


    ルナに首に廻した手が力なく解け滑っていく


    ふたりはもつれるように抱き合い玄関フロアに転がった




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■17869 / inTopicNo.58)  映美サンへ☆
□投稿者/ 優 一般♪(14回)-(2007/02/07(Wed) 22:15:20)
    更新お疲れ様です(^-^)

    ルナとエミの再会ぃぃぃーー!!!なんて叫びそうな気持ちをおさえつつ(笑)読ませていただきました(^-^)

    映美サンの小説のすべてに私は惚れてるんですけどやっぱり2人のシーンは愛が溢れてて1番好きです(*^_^*)

    エミの過去とルナの過去かぁ〜…すごく気になるっ!!!笑

    またドキドキしちゃうんだろうなぁ〜('∀')

    では待ってますね♪お体に気をつけて頑張って下さい(*^_^*)

    (携帯)
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■17873 / inTopicNo.59)  映美さん
□投稿者/ 昴 大御所(331回)-(2007/02/08(Thu) 01:30:40)
http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/
    いい感じで進んでますね^^
    今回はいいところでコメント出来てラッキーな昴です

    今回は濃厚なんですね…ワクワク(笑)
    深夜の更新は身体が冷えますので風邪等召されませんように
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■17876 / inTopicNo.60)  映美さん☆
□投稿者/ ヤス 一般♪(1回)-(2007/02/08(Thu) 16:47:30)
    こんにちわ おひさしぶりデス。またいい場面で終ってるから気になる!笑。
     
    エミが誘惑の手に?またトオルかな?気になるなぁ(・・)?気になるを連発しながら 続き楽しみにしてます♪

    無理せず映美さんのペースで書いて下さいネ☆

    (携帯)
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