| 人はよくゆう、 出会った頃が好きになった頃が一番良かったとかどうとか。
自ら崩した恋愛を私は私の心でそんな詩は歌えない。
「…ごめん。」
どうか神よ、 イヤ、君よ。 許しておくれ。
ズドンと胸を軋ませた。
「別に怒ってないわよ。」「うそだ。」
そう、 ことの発端は…とても口にはできない。
「もう、もう神に誓ってあんなことしないよ。」
ミシンの使い方も知らないのに、 いとおしく撫でてみた。
今はきっとこの針に刺されるより私の胸は痛いでしょう。
「やってみる?」 「えっなんで!!?」
君は微笑んで、 教材を棚にもどして私を見た。
「なっちゃんって単純すぎないかな?」
笑われてるんじゃなくて、ん〜なんだかすごい愛しそうに私をみつめたから、
恥ずかしくって、 うつ向いた。
「いいよ、許す。」 「ホントに?」
撫でられた髪に、 くすぶったい鼻先に
ヤメラレナイよ
キーンコーン─
「さーてさて授業よ。」 「がくっ…。」
体を奮い起たせて、 教室をでようとした。
「大丈夫、好きだ。」
(携帯)
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