| ・・・確かに。 元々、どちらかといえば、女の子の方が好きだった。
最初にテレビであこがれた芸能人は、たしか幼稚園の時。 しかも、あの、白いドでかい羽を広げて日本語で歌う外国人(笑)
男の子に恋をしたような気もする。 確か、小学校2年生の時。初めてチョコを渡した。 でも、周りにつられて。なんとなく、自分もそうしなきゃ!・・・みたいな。
どうしようもなく目がいってしょうがなかったのは、小学校4年生の時。 音楽の先生にヒトメボレした。 ものすごい厚化粧のオバチャン(笑) でも、「先生のことがとっても好きです」という手紙を 誰もいない早朝、職員用の下駄箱につっこんだ。 ・・・なんつ〜アグレッシブな小学生(笑)
授業中、それぞれがリコーダーをピーヒョロ吹いていると、先生があたしに耳打ちした。 「放課後、音楽室においで♪」 そんで、先生から、なにやらラブレター(?)のお返事(??)をもらった。 大人になっても、先生とは今でも会っている。 いかがわしい関係は一切ない(苦笑)。
中学生になって、またしても音楽の先生にヒトメボレ。しかも当時28歳♪ その先生に会いたいがために、合唱部に入部した。 結局、私を音大の附属高校に進学させるやらなにやらで、その先生とは完璧な 「師弟関係」に。恋もへったくれもなくなった。 中学3年の時に、初めて男の子と付き合ったけど、何となく冷めてたし、すぐに 飽きてしまった。 音楽の道には進まないことを決意したとたん、美人な音楽教師とも疎遠に。 彼女は今は2児の母という噂をきいた。
高校に入ってまもなく、「大人の男」というのと付き合ってみた。 数学の先生だった。なぜにまたしても教師(笑) 高校2年生にして、初体験というものを済ませた。 「ふ〜ん・・・こんなもんか・・・」と思った。
その頃、女の子の後輩に告白され、なんとなくイチャイチャすることになった。 初めて誰かといることが楽しい!と思えた。 女の子の唇はやわらかかった。くすぐったかった。 でも、抱きしめて、軽くキスをするだけ。ただそれだけで楽しかった。 結局、ものすご〜〜く遠い大学に進学することになって、その子ともそれっきり。
結構、恋愛経験は、それなりに場数を踏んでいる。 そう思っていた。 大学生になるまでは。
人を好きになることの「苦しさ」を知らなかった。 大学生になるまでは。
たった一人で、初めて訪れたこの場所で。 思春期から大人になっていく真っ最中の時の流れのなかで。 まぶしい緑の大地で。 真っ白な冷たい風のなかで。 おだやかな青い凪の前で。
出逢ってしまった。
ひとつにとけてしまいたいと狂おしく思うほど
心の底から愛する人に。
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