ビアンエッセイ♪

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■18785 / inTopicNo.1)  Dilemma
  
□投稿者/ つちふまず 一般♪(5回)-(2007/04/23(Mon) 16:26:53)
    2007/08/24(Fri) 11:17:41 編集(投稿者)
    2007/08/24(Fri) 11:16:49 編集(投稿者)

    目を閉じて─




    静かに耳を澄ませば。




    戻らない駆け抜けた季節、笑い転げた時間。




    宝物みたいにキラキラ光ってる記憶を、





    今でも覚えてる。




    切ない位、
    溢れる思い出達を胸に。




    あなたは今─




    何を見ていますか?



    つちふまず






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■18786 / inTopicNo.2)  Dilemma 【さよなら】
□投稿者/ つちふまず 一般♪(6回)-(2007/04/23(Mon) 16:30:04)
    こんな所に呼び出すのは思いっきり…。




    ベタかな。


    んー…。




    ハラリと─



    綺麗、だな…。


    早咲きの桜は、私の背中を押してくれているみたいに満開で。





    川沿いの遊歩道─


    木製のベンチに腰掛けていた私の頭の中には。


    仰げば尊い夢とか、余りある可能性とか。


    そんな大義名分なんて、どこにも無かった。




    思い出は“ただ一人”に彩られたものばかり。


    その一人に憧れ続けた崇高な想いを、



    「……違うや」



    自分を諭すように左右に頭を振る。


    崇高な想いなんて、それも多分大義名分だね。



    けれど─


    “今この時を”
    逃してしまえば。


    きっと後悔する事になる。


    膝に置いた手に力を込める。



    短いスカートの裾に皺が出来そうな程に。




    …落ち着かなきゃ。





    でも…。
    何て言おう…。




    実は決めてない。




    伝えたい“内容”はあるにしても。


    実際に言葉にする事は、難しい。




    ダッハハハ!


    って。
    笑い飛ばされるかな。




    実際にはその方がいいのかもしれないけど…。




    はぁ………。






    とその時─





    ぽん。




    ふいに、
    頭に乗せられた筒。




    体がぴくんと跳ねる。




    ………きききき来た?




    やば…。




    「………ア、」




    特別な響きを持つその名前を、


    呼ぼう、と。





    「おうピノ」





    したのに。



    振り返った私の視線の先には─



    やたら短いスカートでも細い足でもなく。



    洗い晒しの長くてサラサラな金髪でもなく、




    「何やってんの?」




    腰までだらしなく下がった学生服。


    ツンツンと固められた短い髪。


    さほど大切にするでもなく卒業証書を片手に。





    …は。




    なななななんで?





    「なんつー顔してんだ…?」






    むむむむむ………。






    「何で陽太郎なのー!!!」




    「え」







    当の“本人”は現れることはなかった。






    18歳の春─




    それは私が人生で初めて体験した、


    特別な人との“別れ”に他ならなかった。





    あの時伝えたかった言葉達は今ではもう、









    思い出せない。






    (携帯)
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■18787 / inTopicNo.3)  Dilemma 1
□投稿者/ つちふまず 一般♪(7回)-(2007/04/23(Mon) 16:33:15)
    三寒四温─




    身震いをしながらコートの襟を立てる。




    定期、定期…。




    春物のコートではしのげない程冷たい風が容赦なく、


    身体に染みる。



    ポケットから探し当てた定期入れに、
    入ったままのICカードを改札機に当てる。



    ─ピ、ガシャ



    いつも感じる事。



    ─ピ、ガシャ



    この音は自動販売機を彷彿とさせる。




    “サラリーマン”
    “学生”
    “OL”




    恐らく3つに分類出来るグループは一同に、



    ─三番線、お下がり下さい



    同じ方向へ。



    ─…行き、15両編成です



    規則正しく並んで、



    ─…お下がり下さい



    誰も文句を言う事もなく。


    ─お荷物、お体を引いて下さい。発車します。



    でもどこか眉間に皺を寄せてる。



    ─ガタン



    ドア付近にしっかり場所を取るのはもう慣れたもので。


    至近距離に剥げたオジサマが存在しても、
    大して気にしない。



    ふわわわわ…。


    眠い…。




    小さく欠伸をした自分の顔が、曇ったドアガラスに映る。


    コキコキと凝りつつある首を鳴らすと。


    背後に立つOL風の女性にあからさまに嫌がられた。


    立ったままポーダブルのゲーム機を器用に操作している。


    あ、すみません…。


    声にする事はなく、態度でそれを示す。




    近場に引っ越しを終えてから数日─


    少しずつ片付いては来たものの。


    何せやる事が多い。


    今日はハンガー買って帰らなきゃ。



    「服が片付かねーな…」



    昨日ボソッと言ってたし。


    100円ショップに行こう。


    あ、今日早いって言ってたっけ?


    夕飯どうしようか…。




    ─次は……、




    客を詰め込んだ列車は、左右に良く揺れる。




    再びドアガラスの向こうを眺めていると。


    大きな製薬会社の看板の手前に、


    既に散った後の桜並木が見えた。




    今年は花見〜、なんて余裕もなかったな…。


    ん…。





    “楽しくない訳じゃないけど”




    “幸せではない訳ではないけれど”





    「〜ではない訳ではない」





    首が凝りやすくて、



    ヒールの高い靴も履かなくなった27歳の私。



    沢崎志乃の1日は、



    こんな感じで、









    今日も過ぎて行く。






    (携帯)
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■18788 / inTopicNo.4)  Dilemma 【カワサキ】
□投稿者/ つちふまず 一般♪(8回)-(2007/04/23(Mon) 16:36:22)
    それは突然だった。



    「私もう、やめるわ」



    ……?



    「え?」


    「やめる」



    アンナさんのぷかぁと吹かした煙草の煙は、


    綺麗な円を描いている。



    「やめるって…。あ、煙草っすか?」



    やっぱ体に良くないっすもんねー私もやめよっかなーと。


    続けると。



    「アホ。違うっつーの」



    パカン、と軽く頭をはたかれる。



    「違う?」



    なんだろ。




    「走るの、やめるんだ」



    ………。



    走るの、って…。



    まさか。



    「マジっすか?」



    嘘でしょ?



    「………ホント」



    「えーーっ!!あつっ!!」



    叫んだ拍子に、
    くわえていたマイセンの灰が落ちた。



    「ったくうるさいねぇ…」



    ぐしゃぐしゃと。
    金髪の頭を撫でられる。



    やめる…。


    つまり、


    アンナさんが。



    抜ける…?



    「私はどーすりゃいいんですかぁ…」



    やだよう。


    アンナさんのいない…、



    「自分で考えな」



    言葉とは裏腹、
    優しい顔だった。



    「でも…」



    突然抜けるって言っても…。



    はいそうですかって訳にもいかないと思うけど…。




    「わかってるよ」




    え。





    「自分のケツはちゃんと自分で拭く」






    ………。




    あ。


    何か泣けて来た。
    ヤバい…。




    「ったく…泣くなって」



    だって。



    「だっでアンナざんがいなぐなっぢゃっだら、」



    「鼻垂れてる、ミズキ」



    「アンナさんがいなかったらヤバいですよ!絶対まとまんないもん!」



    ずっとずっと。



    私はアンナさんに、





    「元々まとまるつもりなんて、私は無かったんだ」





    ため息みたいにアンナさんはそう呟いた。



    「そんな…」



    「これはやるよ」



    へ?



    アンナさんの指差したその先は。



    「えーっ!!あああもももらえなえ」




    「落ち着けって」




    コンビニの駐車場─


    私達は良く、
    そこにいた。






    「卒業式の日に、やるよ」




    やるよ、と言ったアンナさんのカワサキの単車は。






    とにかくカッコよくて。






    それはアンナさんと同義。










    私の憧れだったんだ。




    (携帯)
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■18911 / inTopicNo.5)  Dilemma 【夜道】
□投稿者/ つちふまず 一般♪(10回)-(2007/05/04(Fri) 00:49:45)
    その日は確か─


    予備校の帰り道。


    私大文系に狙いを定めた私は自習室を警備員さんが閉める時まで。


    日本史の問答集と格闘していた。


    最寄りの駅から家までは、徒歩10分。


    “普通に歩けば”


    を仮定すればだけど。


    誰だって、
    自分なりのショートカットがある訳で…。


    今夜も割と大きめの市営公園を突っ切って帰ろうと決めた。




    葉桜に変わった木々達の揺れる音─


    途中、ポメラニアンを散歩するおじさんとすれ違って。


    ちょっとホッとする。



    今日も疲れたな…。


    ため息をつきながら、夜風を感じた。




    受験、かぁ…。




    三年へと駒を進めて数日。




    いずれ来る漠然とした未来への壁が。




    近付いて来ていて。




    正直私は─




    …面倒くさかった。




    成績は、
    “悪い訳ではない”


    友達も、
    “それなりにいる”


    見た目だって、
    “そこそこだと思う”





    特技は…、


    ない。




    そんな普通の女子高生で。




    今日も特に、
    “何事もなく”




    帰宅するはずだった。




    のに─






    ……………。







    ん?







    暗がりの遊歩道。




    革靴を履いて歩く足の、速度を緩める。




    …………。









    再びルーズリーフやら単語帳が入ったカバンを、持ち直して。




    歩き始める。




    が─




    異変は。


    確かにあった。




    振り返ると、





    ……………。





    やば。






    付いて来てる?






    男…?



    シャカシャカと。
    擦れる音。




    私の歩く速度に合わせて…。




    …………嫌だな。




    走ろう。




    …………っ。




    “帰りは絶対、通りなさんなよ。”



    母さんの言葉。


    確かそんな事を言ってた。





    ───ハァ、ハァ。






    足には、




    …あまり自信はない。




    けれど最近ではありえない位全速力で、


    靴下が下がるのも。


    髪が乱れるのもお構いなしに。




    公園の切れ目を─




    街灯の多い出口を目指して走る。



    ─…何なの?





    意を決して振り返ると。




    ………!?




    私に向かって、







    走って来る誰かを見た。





    (携帯)
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■18927 / inTopicNo.6)  Dilemma 【特攻服と子猫】
□投稿者/ つちふまず 一般♪(11回)-(2007/05/05(Sat) 11:39:48)
    2007/05/05(Sat) 11:41:19 編集(投稿者)

    ───ハァ、ハァ



    息が上がる。


    なんなの…。


    怖いよー!


    変態…かな…。


    いやー!




    走って走って走って─


    やっと見えて来た、
    大通りの灯り。



    緑と青のラインのコンビニの看板に気付いて。



    また走る─




    ………シャカシャカ




    まだ付いて来る…。




    やっとの事で公園を抜け、




    ハァ、ハァ、


    ブーン─
    「いらっしゃいませ…」


    気の抜けた男性店員の声が背中に響いた。



    ハァ………。



    特に買い物をする訳でもないので、
    雑誌のコーナーへと足を進める。




    ……なんだったんだろ。



    勘違いかなぁ…。



    ふう…。





    と─



    ブーン



    「………え」



    ─いらっしゃいませ





    入って………。




    暗くて分からなかった部分が明らかになる。




    上下は黒のトレーニングスーツ。




    大学生位?




    眼鏡と無精髭が、




    ……ど、どうしよ




    “危ない感じ”




    女性誌のコーナーの前に立つ私からは見えない食品の陳列棚を回って、




    私の延長線上の男性誌のコーナーへと。




    立った─




    どうしよう…。




    ちらりと視線をそちらに、



    …………。





    見てる…………。




    本気で怖い。




    店員さん…?



    それともまた走る…?




    やり場の無い視線を雑誌の向こうの窓の外に。





    すると─



    「…………。」



    ピカピカなバイクが、そこには停まっていて。




    さっきは夢中で走って来たから気付かなかった。



    金髪で小柄な、




    …特攻服?




    真っ白なそれに、
    金の文字。


    何が書いてあるかは分からないけど。


    普段なら避けて通るに決まってるその“人種”に思わず目を奪われたのは、





    しゃがんでいる彼女の足元には毛並みの揃ってない子猫が、


    とても気持ち良さそうに撫でられていたからで。




    その彼女の表情は、




    凄く凄く。
    優しくて、


    何より可愛かった。




    なぜ彼女に必死な思いで私が視線を送ったのかは良く覚えていないけど。



    ふと顔を上げた彼女と目が合うまでは、




    それほど時間はかからなかった。







    これがアンナとの─






    最初の出会い。

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■18928 / inTopicNo.7)  Dilemma【SOS】
□投稿者/ つちふまず 一般♪(12回)-(2007/05/05(Sat) 14:40:05)
    目と目が合ったのは、ほんの数秒間─




    でも私が訴えたい事は、かなり切迫していて。




    “タスケテ”




    口元でそれを作る。




    助けて。



    すると─


    特攻服の彼女は、立ち上がり腕を組み。



    “?”



    眉間に不審を留めながら首を傾げている。



    “これ、これ”



    気付かれないように、隣に小さく指を向ける。


    すると、彼女は私の隣に目を向けた。



    が。



    “………。”


    白い特攻服から伸びた手がワシワシと頭をかいて。


    再び足元に纏わりつく子猫に注意を向けた。





    あーんもう…。



    ダメか…。



    一つため息をつく。




    相変わらず─


    隣の変な人は、私をチラリチラリと見ていて。


    危険そうな雰囲気は変わるはずもない。




    逃げよう。



    うちまでは、
    目と鼻の先。



    よし、何事も無かったように出て行こう。




    きっと勘違いだよ。
    うん。




    このコンビニに用事があったのかもしれないし。




    思い切って入り口に、再び足を向ける。




    が─


    ブーンと自動ドアが開くと同時に、




    雑誌コーナーから、また再び私の後を追うように歩くその姿を見て。


    背筋に寒気が走る。




    やっぱり私の後を…、



    走ろう。
    決めたその時。




    トン。


    何かが鼻先にぶつかって思わずよろける。


    頭上から声がした。





    「あいつか…」





    目の前に、
    白い特攻服。


    小柄だと思っていた体は意外と背が高くて。




    「え?」




    鼻を押さえながらそう言うと。






    「タスケテ、って。言っただろ」





    いいから行きな、と。


    背中を押された。



    「お前さんはこっち」



    そう言うと先程の子猫をひょいと持ち上げて、バイクの座席の上に乗せた。



    ほんの数秒間のやり取りの後。




    黒いトレーニングスーツが近付いて来るのを見て、



    「…噂のニート君」



    勘違いかもしれないけれど。



    ニヤリと彼女が笑ったように見えた。



    私は思いっきり走り出す。



    何が何だか分からないけれど。



    とりあえず、
    怖くて怖くて。
    逃げたかったから。



    走って、走って、
    暫くして振り返ると。











    二人の姿は、どこにも見えなかった。




    (携帯)
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■19883 / inTopicNo.8)  Dilemma【再会】
□投稿者/ つちふまず 一般♪(3回)-(2007/08/24(Fri) 09:36:19)
    それからアンナに会うまで─




    それほど時間を必要とはしなかった。




    例の気持ち悪い青年に追い掛けられてから数日後。


    例のコンビニに無印のルーズリーフを購入しに立ち寄ろうとした際。



    “あれ?”



    駐車場に二台並んだバイクの前で、
    車輪止めに座っている彼女に気付く。




    …………あ。


    あの人だ。



    サラサラとした金髪に、小さな白い顔。
    くっきりとした二重。


    一度見たら忘れない不思議な雰囲気。


    どうしよ。
    声、かけようかな。


    でも………。




    ヤ。


    ヤンキーだよね…。
    どう見ても。
    (怖い)



    「ダッハハハそれアンナさんヤバいですって!」


    「仕方ないだろ」



    くわえ煙草で、
    あの人は前と同じ真っ白な特攻服。

    もう一人は、
    派手な紫。
    同じく特攻服。




    もじもじと二の足を踏む私の視線と、



    「…………あ」



    白い特攻服さんの意識が繋がった。



    あ…気付いた?



    「…あ、あの」



    「…………。」



    「この前はありがとうございます」



    頭を下げていた私に、


    「誰だっけ?」


    え。


    「誰っすか?」


    隣の同じくヤンキーさんが首を傾げる。



    「あの、この前助けて、貰った、んですけど…」



    「助けた…」



    ホントに?紫の人が続く。



    「あの、覚えて、…ないですかね」



    「……………。」



    うーんと綺麗な顎を撫でた後に。



    あ、という顔をしたと同時にポンと手のひらを拳で打った。




    「はいはい。この前ここにいたっけ…随分前の事のような気もするけど」



    「はい!ありがとうございました。あの時は…」




    良かったー、覚えててくれてた…。



    「全然状況が掴めないんすけどー」



    紫の人が言う。



    「アイツに狙われてたんだよ、“ 新田くん ”」



    「あー、それで」



    ふふふん、と2人は顔を合わせて笑った。



    「新田くん?」


    って名前だったの?


    「似てたべ?新田くんの髪型に。前髪の重たい事よ…」


    「タッチの新田くんだよもはや知らないワケ?最近の女子高生は…」


    紫の人が間髪入れずに言った。


    新田くん…。




    「髪型だけな。ってかミズキも女子高生だろ、あ。私もか」



    「あ、でしたねダハハ」



    女子高生!?


    ホントに!?






    (携帯)
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■19886 / inTopicNo.9)  Dilemma【ピノ】
□投稿者/ つちふまず 一般♪(4回)-(2007/08/24(Fri) 11:58:11)
    「翠嵐!?」


    すーいーらーんーとミズキと呼ばれる子が大声を張り上げたものだから、


    「ええ、そう、ですけど…」


    一歩私は後退り。


    「翠嵐高校か。頭いーんだね」


    ニコリとアンナと呼ばれたその子が笑った。
    嫌みのない笑顔である事に気付いて、


    私も笑う。



    「成績はそんな良くないけど…」


    中の上、
    位なのかなぁ。



    「翠嵐って事はアイツと一緒か」


    「あ、そーですね」


    ふむふむとアンナは再び腕を組み直す。


    「知り合いいるんですか?名前は?」


    「んー、まぁ幼なじみだな…知らなくていいよ。変なヤツだから」


    確かに、と。
    ミズキも笑った。



    うちの学校にそんな“やんちゃ”な人、いたかな…。



    しばし考えていると─




    「私、ミズキっての。あんた名前は?」




    「ウンコ座りで自己紹介するんじゃないよ」




    腕組みをしてバイクに寄りかかっていたアンナが窘める。




    「あ。すんません、えーとミズキだよ、でこっちはアンナさん」



    ポンポンと特攻服のお尻をはたきながら、
    私に笑顔を向ける。
    紹介されたアンナも、コクリと小さく頷いた。



    「あ、私…、シノと言います」


    「何かレトロな名前だね」


    ミズキが少々驚いている。


    「そうなんです…あんまり自分の名前は好きじゃなくて」


    志乃、と書きます。



    「いい名前じゃないか。シノ、シノ、シノ…。…………あ」



    「え?」





    「アイスが食いたくなって来たな」





    「アンナさんそれ、もしかして“ピノ”?」





    「おーそれそれ。よし、ピノ食うべ」





    くるりと向きを変えて、コンビニの店内へとスタスタとアンナは歩く。






    ま、


    マイペースなヤンキーだなぁ…。




    「アンナさん、面白いんだよ、ホントウケる」





    ニシシ、と私の方を見てミズキは笑った。




    「ピノもおいで、一緒にアイス食おうや」




    自動ドアが開く瞬間に、アンナはこちらに向かって呟いた。





    「ピノ?」


    シノだよ?




    「名前、記憶されたね。ダハハハハ」




    それから駐車場で、三人でピノを食べた。




    何だか、
    この人達と関わっている自分がちょっと不思議で。



    でも、
    悪くない予備校の帰り道だなぁと。










    素直にそう思った。




    (携帯)
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■20228 / inTopicNo.10)  お詫び
□投稿者/ つちふまず 一般♪(2回)-(2007/10/23(Tue) 18:51:01)
    どもども。
    お久しぶりです。


    まずは。
    すみません、
    放置…(+_+)


    次に、
    何名かの方にお騒がせしてしまったみたいで。
    私は記事を読んでいないのですが…。
    申し訳ありません。


    どうやら。
    どなたかが自然更新してくれてたんですね(笑)


    すみません、
    ひとえに私が放置していた事と、紛らわしい冠を当初付けていたせいです。
    重ねてお詫び申し上げます。




    …いや、
    最近忙しくってですね?いや本当マジで。
    (ぶっちゃけ過ぎ)



    言い訳になってしまうので愚痴は申し上げませんが、スレを立てた責任は私にありますので。



    いずれ続きを書く事をお約束させて下さい。



    こちらのサイトをご覧になる方の中には、
    日々忙しく動かれている方も多いと思います。



    共に頑張りましょう♪



    馬肥ゆる秋。
    寒くなるまであっという間ですよね。



    どうか皆さんお体に気を付けてお過ごし下さい。お目汚し大変失礼しました。





    (久しぶりなので書き込むのに緊張している、)




    つちふまずでした。







    (携帯)
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