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■18920 / inTopicNo.1)  決戦→今日、結果→   。
  
□投稿者/ にせい 一般♪(1回)-(2007/05/04(Fri) 21:30:46)
    「おじゃまします・・・」

    高2、8月の夏休み、私は初めて先輩のおうちにおじゃました。



    先輩は同じ部活の一つ上。背は私より小さい(と言っても私が大きすぎるだけだけど)

    可愛いという形容詞が良く似合う先輩だ。



    「いらっしゃい。そんなに緊張しないでしょ」

    「や、緊張しますよ。先輩のおうちにおじゃまするなんて初めてですし」

    クスクスと笑う先輩に頬を染めながら反論。




    緊張するのは、初めてだからという理由だけではない。


    わたしは、この先輩が好きなのだ。

    憧れとか、そういう理由ではなく、純粋に愛しているのだ。恋心を抱いている。



    自覚したのは去年の今頃だった。部活の大会が終わり、帰路についているときの先輩の横顔。それがなんだか凄く綺麗に見えた。

    最初はただの憧れだと思った。綺麗で優しい先輩。いろいろなことをそつなく出来て、勉強も出来て。そんな先輩に憧れている、と。

    けれど思いは日がたつに連れて膨れ上がっていく。先輩が笑いかけてくれただけで胸がきゅんとなる。先輩が他の子と喋っているだけで切なくなる。できることなら先輩を閉じ込めてしまいたい。

    同性だから、という思いもあったのだが、今はそんな事を言ってられない。

    この7月で先輩は部活を引退してしまったのだ。

    この機会を逃せばいつ会えるかが分からなくなってしまう。

    だから今日、私は先輩に思いを告げる。




    今日のチャンスを逃すわけにはっ!!


    「おーい?どしたの?」

    「はっ!あ、えと、なんでもないです」

    トリップしていた意識を戻して先輩に手土産を渡す。


    「先輩、これケーキ焼いてきました」

    「いつもの!?」

    「はい、チーズケーキです」


    わぁい、と喜ぶ先輩。私が焼くケーキを好いてくれる。

    そんな先輩を見てきゅんとなった。






    決戦は今日、今、この瞬間から始まった。
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