| 私とあなたとの出会いは大学生の頃。
社交的なあなたは私に声をかけてきてくれた。
『同じクラスだよね?私はサクラ。よろしく♪』
「私はカエデ。よろしく」
色白で背が高く、ぱっちり二重がすごく印象的な優しい顔立ちに私は思わず目を奪われた。
『あのね…さっきの教授の話ではニーチェの作品とヘッセの作品を例にあげて……』
「ちょ、ちょっと待って。お腹もすいたしゆっくりランチしながら一緒に考えない?」
そう私が言うと彼女はハッと恥ずかしそうな顔をして頷いた。
私はその顔があまりにもかわいらしくて笑ってしまった。
その後、私たちはファミレスで世界の思想家について話し合った。
…わけではなく。
お互いの好きな音楽、映画の話などを話し続けた。
なんか妙に気が合う。
妙に波長が合う。
それが第一印象だった。
(携帯)
|