| 『待ってます。』
「メールとか、夜になったら電話とかしてもい…?」
『もちろんです。
私、メール無精ですけどちゃんと返します。
寂しくなったら、いつでも飛んでいくんで呼んで下さい。』
「本当に?」
『じゃあ…今すぐ 会いにきて。』
「いいですよ、先輩の家教えて下さい。」
『嘘でしょ?』
「何回言わせるんですか。
嘘は、嫌いです。 それに私も会いたいですし。」
『本当はね、それが言いたかったと。 颯に会いたくて電話したと。 でも、ウザがられるの怖いけん… なかなか言えんやった。』
「私、そんなのでウザがりそうな奴に見えますか?」
『見えないけど…』
「そんな不安は、今後必要ないですからね。」
『先輩が私に会いたいと思う時は、私も先輩に会いたい時です。』
「ねぇ…本当に会える?」
『本当に会えます。
会いたいと思えば、いつでも会えます。
生きてるんやから。』
「そうやんね。 じゃあ、行ってもいい?」
『先輩が来てくれるんですか?』
「私が車で行った方が、颯に早く会えるんやもん。」
『………今 抱き締めたくなりました。』
「じゃあ、今から抱き締められに行くね。」
『気をつけて。』
ベランダからリビングに戻ると、おかんが
『嫁はんと電話?』
とニコニコしながら聞いてきた。
『嫁はん今から帰ってくるって。』
と返すと
『あらそーなん♪ じゃあ嫁の顔を見たら、お邪魔虫は消えるわな。』
と、おかんは出かける準備をし始める。
『とか言って、旦那に会いたいだけやろ?』
と、指摘すると
『バレた?(笑)』
と言って笑ってる。
今日ぐらいゆっくり一緒にいたい気持ちは分かる気がするから
『よろしく伝えて。』
とだけ言った。
下に着いた、とまなみから連絡があり エントランスまで迎えに行った
会った瞬間に抱き締めると
『どうしたの?!』
と言うから
『抱き締められに来たんじゃありませんでしたっけ?』
と返すと
そうやった!と言って抱き付いてきた。
玄関に入るや否や 【お帰りまなみ〜♪】 と、おかんがまなみのほっぺたにぶちゅーっとキスをして
まなみも 【ただいまー♪】 とハグしている
打ち解けすぎやろ(笑)
(携帯)
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