ビアンエッセイ♪

HOME HELP 新規作成 新着記事 ツリー表示 スレッド表示 トピック表示 発言ランク ファイル一覧 検索 過去ログ

[ 最新記事及び返信フォームをトピックトップへ ]

■20569 / inTopicNo.1)  愛される―T
  
□投稿者/ 匿名希望 一般♪(9回)-(2008/02/13(Wed) 23:58:45)
    「もう愛してない」

    4年付き合ってきた彼女が突然そんなことを言い出した。
    私はただ黙って聞いてるしかない。
    どちらが悪いわけでもなく
    どちらのせいでもない状況・・・

    こうもあっさりと言われてしまうと言葉が出ない。

    こうなった原因を必死で頭の中で探すんだけども
    私には分からなかった。

    昨日まで「愛している」と囁いてくれていた彼女。
    突然、人が変わったかのようにそんなことを言い出した。

    結果私の口から出た言葉は「あたし何かした?」だ。

    彼女は泣きながらも笑う

    「嘘だよぉー」と笑えない冗談を言った。

    怒ってやろうかとも思ったが、
    いつもの馬鹿面に戻っていて安心した。

    ―あんな真剣な顔見たこと無い・・・と思ったが。

    すぐに忘れた。
    忘れたかった。



    数ヶ月後。
    学校が始まった。
    大学3年になりゼミやら就活やら・・・
    忙しい時期がやってきた。

    彼女の不可解な発言以後、私はわざと忙しくしていた。
    会っておかしな事を言われたら堪ったもんじゃない。

    が、反面彼女からのひつこい電話も減り
    メールもそっけなくなっているように思う。

    ―危機?

    なんて思うも、この問題は苦手だ。
    どう行動していいか分からない。
    お得意の恋愛方程式に当てはめても無理だ。

    彼女もゼミや就活で忙しいんだ。と思ってみる。
    が、『今日はバイトが休みだ』とか『夜は必ず帰ってきてる』とか
    分かっちゃうから嫌になる。

    早寝早起きや、ジムに通って、
    自分の為に時間を使ってみるも・・・

    ダメだ。

    気になって仕方ない。

    この危機的状況・・・
    4年の間にも沢山あった。

    なのに何故解決してこれたんだろ?



    ―そうだ。
    ―いつも彼女が解決してくれていたから・・・

    4年付き合ってきて・・・初めて彼女に依存している自分を知った。

    初めて私は彼女の大きさを知った。
引用返信/返信 削除キー/
■20570 / inTopicNo.2)  愛される―U
□投稿者/ 匿名希望 一般♪(10回)-(2008/02/14(Thu) 00:43:33)
    彼女の大きさを実感して余計辛くなった頃

    バイト先の子から告白された。
    何故だかハーフ顔はよくモテる。
    この顔に生んでくれてありがとうお母さん。

    まぁ、純日本人ですが。

    「あかねー付き合ってよ?」

    この子遊び人で有名な子だから
    彼女で参ってる私もさすがに・・・
    「いいよ」とは言えなかった。

    しかし、もし真面目で私を大切に想ってくれそうな子だったら・・・

    ―いけない。いけない。

    同時に悲しくなった。
    異性愛者の私を必死で口説いてた彼女を思い出していた。


    ―あの頃に戻りたい。

    出会いは高校3生。

    山口亜季
    山田茜

    たまたまクラスが同じだっただけ。
    たまたま前後になっただけ。

    特別感情を抱くなんておかしな事。

    なのに亜季には違った。

    「運命だ!茜ちゃん!好きです!」

    なんて関わったこともない人に言われた。
    しかも皆の前で・・・

    女子校だったせいかと思うも・・・
    やはり異常だ。

    言うまでもなく・・・私の亜季への第一印象は変人。


    その日から素晴らしく亜季は私にべったりだった。
    鬱陶しいがるも亜季はそれすらも喜ぶ。

    ―犬かコイツ。

    私は毎日毎日犬に付きまとわれた。

    「亜季!もうやめて!」

    我慢の限界だった。
    その日以来、愛犬は付きまとわなくなった。

    そりゃ・・・私が言ったのだから。
    寂しい気持ちもありながら、落ち着いた。
    これで最後の高校生活安静に暮らせる。
    べったりだった亜季も徐々に離れて言った。



    梅雨に入った頃
    私は中学から付き合ってた彼氏に振られた。
    振られたと言うよりも自然消滅のような・・・
    差ほど傷つかなかったが、周りはひどく心配してくれた。

    亜季もその中の一人。
    寂しくないように毎日帰り遊びに行くようになった。

    ―別に寂しくないけど・・・

    ただ亜季の優しさが心地よくて何も言わなかった。

    その日も亜季の家に泊まる予定だった。
    急激に仲良くなった私達。

    亜季の堂々たる告白もあってか、
    女子特有の噂―「レズ」というネタは一気に広まった。

    特に私は気にしてなかったけど・・・
    亜季は凄く怒るようになり、友達も大分減った。

    その度に「茜がいてくれればそれでいい」と言っていた。

    亜季が私を特別扱いしてくれることは嬉しかった。
    やはり私にも『友達以上』の感情があったのかもしれない。

    「あかねーお風呂ー」

    と亜季はお風呂から上がってきた。

    「今日は入ってきたからいいーありがとう」

    「ホントに?」と言って私の髪の毛に触れた。
    亜季は自然に私の髪を撫で「サラサラ・・・綺麗だね」と。

    彼氏に言われてたどんな嬉しい言葉よりもドキドキしていた。

    ―レズ

    と脳裏に過ぎる。
    拒否的反応をしてしまった。
    亜季の顔が一瞬曇ったが・・・すぐに笑った。

    何故だか申し訳ない気持ちになった。

    「眠い」と言って電気を消した。



    気付かないフリをしていたが・・・
    亜季は泣いていた。
引用返信/返信 削除キー/
■20571 / inTopicNo.3)  愛される―V
□投稿者/ 匿名希望 一般♪(11回)-(2008/02/14(Thu) 01:21:09)
    目覚めたときには亜季は居なかった。

    ―しまった。と昨日の一件を思い出す。

    亜季の泣き顔を見たのは初めてだった。
    一階のリビングに行くと・・・

    「ママ!茜起きちゃうじゃんか!早くしてよー」

    「ん?」と思いキッチンを覗くと・・・

    「あぁ!茜!起きちゃったじゃんかー」

    とすぐさま見つかる。

    どうやら亜季はお弁当を作ってくれているようだ・・・

    何でお弁当?と疑問ながらも顔を洗わせてもらう。
    さっぱりした気分で顔を上げると後ろには亜季が居た。

    ニコニコしている。

    「今日はピクニック♪」

    「・・・。」




    今日は快晴。
    天気予報は雨だと言ってたのに・・・
    恐るべき晴れ女め。

    歩くのも走るのもキライな私をこんな山奥へ連れてきて。と
    怒りながらもニコニコと楽しそうな亜季を見て少し顔が緩む。

    花の女子高生がハイキング。

    ―やっぱり亜季は変人だ・・・


    「着いた!」

    と頂上。

    ハァハァいいながらも楽しかった。
    達成感とおいしいお弁当。
    運動嫌いな私も中々楽しめた。

    十分に山を楽しんで帰りはバス。
    私がごねてごねてバスになった。


    バス停で待っている時
    夕日が見えた。

    「茜だー」

    と夕日を見て言う亜季。

    「茜色って意味?」

    「そうそう。」

    ―相変わらず変人。

    「綺麗だね。茜。」

    一瞬何が起きたのか分からなくなっていた。突然過ぎた。
    とっさに何も無かったように振舞ってしまった。

    「亜季とのハイキングたのし・・・」

    今度は確かに―
    確かにキスされた。

    不思議だが嫌な気はしなかった。


    バスの中、手を握って眠っていた。

    ―今は昔
引用返信/返信 削除キー/
■20759 / inTopicNo.4)  愛される―W
□投稿者/ 匿名希望 一般♪(1回)-(2008/03/29(Sat) 04:29:15)
    次の日から亜季と会うのが恥ずかしかった。
    手を繋いで帰った昨日・・・

    自分に問うことが多すぎて中々眠れなかった。

    ただ、嬉しくて恥ずかしくて

    何もしてないのに勝手にニヤついている私がいた。
    学校に行くのが楽しみなんて一度も思ったことない私が明日を待っていた。

    学校に着いて亜季にどんな顔して会うのか
    どんな話をしたらいいのか

    ・・・緊張する。

    次の日

    私はバスに乗って学校に行く。
    音楽を聴きながら学校までの道を歩く女子高生達

    亜季の姿を探す

    あっ!

    亜季だ。
    また勝手に顔がニヤける。
    これじゃまるで恋する乙女だ。

    「クールに。」と口に出してしまった。

    バスを降りると亜季がいた。

    「おはよ!あー間に合った!バス乗ってる茜見えたんだ♪」

    「おはよ。走ってきたの?」

    亜季は汗だくで息が荒かった。

    「うーん。」と苦笑いする。
    不意に抱きしめたくなるが・・・我慢。

    2人で教室まで行く途中
    亜季はいつもよりお喋りだ。
    そして、顔が赤い。
    走ってきたせいなのか・・・
    と、何故か勘ぐっている私は・・・

    「茜ーこっち来て♪」

    と、手を引かれ教室あら遠ざかった。

    「どうしたの?」

    「ちょっと・・・」
    と何も言わない亜季。
    すると人気の無い美術室へ。

    「どしたの・・?」

    少し不安を感じながら亜季を見る。

    「ねぇ・・・」と私に触れる。
    色気十分な亜季がそこにいる。

    「・・・どうしたの?」と苦笑い。

    「キスしたい」とストレートに言われてしまった。
    こういう場合の男への対処方は分かるのに・・・
    戸惑っている内にキスされてしまった。

    拒否しようにも、凄く強引にキスしてくる。

    「亜季、ちょ・・ちょっと待て!」
    と、中断。

    「何?」
    何と言われても・・・何も言えない。

    「私、茜が好きだよ」またキスしてくる。
    しつこい男も嫌いだが、しつこい女も嫌なもんだ。

    「亜季!やめて。」

    亜季は我に返って俯いていた。
    私が本気で怒ってるのが分かったようだ。

    「ごめん・・・」と一言言って。

    「私は別に付き合うとも好きだとも言ってない。
     雰囲気的にキスされて、その場はいいと思っただけ。
     亜季のことは友達として好きだから傷つけたくないの。
     だからその辺、あんまり勘違いしないで欲しい。」

    亜季は俯いたまま私を見ない。
    ただ、ポタポタと床に水滴が落ちていた。
    気付かないフリ出来る量ではない。

    「亜季・・・ごめん」

    ・・・それから教室に帰って。
    『友達』を続けた。

    亜季は私を見てくれなかった。

    放課後、「亜季?」

    「うーん?」
    「一緒に帰る?」

    と聞くと「うーん」とまたごまかす。

    「帰るの?」と苛立つ自分に気付く。
    追い討ちをかけるようにまた「うーん」と言われた。

    カチーンと来た私は怒鳴っていた。

    「何?私が悪いの?今朝のこと?
     そんなにキス拒まれたこと怒る?
     友達でしょ?断っただけでそんな態度ださないでよ」

    と、不意にこみ上げてくる涙を止めれなかった。

    私は凄く寂しかった。
    私が拒んだのに・・・
    素っ気無くされると凄く寂しかった。

    その感情は怒りなどではなく悲しみ。

    泣いてる私を亜季は抱きしめてくれた。
    その温もりに私はまた心許していた。

    「ごめんね」の声が優しくて
    とても聞き心地が良かった。

    このときの私の感情は淡い淡い恋だったのかもしれない。

引用返信/返信 削除キー/
■20916 / inTopicNo.5)  愛される―X
□投稿者/ 匿名希望 一般♪(1回)-(2008/06/09(Mon) 04:12:47)
    亜季への感情がまだ不安定だったあの頃―

    亜季は今何してるんだろう?
    亜季は何処にいるんだろう?
    亜季は誰と過ごしてるんだろう・・・

    携帯があるから連絡するのは簡単だった。
    けれど私は亜季を考える時間が楽しかった。

    連絡してしまえば亜季はきっと私に全て話してくれる。

    今日あったこと、亜季の全てを。

    そんなことを考えているといつも亜季から連絡がくる。

    「あーかーねー聞いてー今日ねぇー」と亜季の嘆く声が聞こえる。
    私は相槌をうつだけ。20分は軽く独り占め。
    私は意地悪だから嘆く亜季を苛めてみる。

    「亜季ー今の話つまんない」

    亜季は慌てて話題を変える。
    そんな亜季に愛しさを感じ始めていた。

    「ねぇ。今、茜の家の前。窓開けて」

    急な亜季の訪問に驚き窓を開け下を見ると、
    自転車に乗った亜季がニコニコと私を見上げてる。

    「ストーカー」と、すぐ窓を閉めてやった。

    「えぇー」とブーイングする亜季。


    私は意地悪を続ける。
    あなたは意地悪に嘆く。

    帰ろうとする亜季に私は、勢いよく玄関をあけた。
    亜季は呆然として私を見てすぐ笑顔になった。

    「連れ去っちゃうよー」と抱きしめてくれた。

    態度では「やめてよ。暑苦しい」と言いながら内心で喜びが溢れる。
    いつだって私はあなたにウラハラだった。

    亜季の後ろの席に乗せてもらいながら口笛を吹く。
    亜季は「夜に口笛吹いたらヘビが出るよ」と言いながら私の口笛の曲名を当てる。

    自転車でご近所をゆっくり走っただけなのに
    たくさんの幸せな時間がそこにあった。

    私のことを心配する亜季に素っ気無くしながら
    私はどんどん亜季の愛情に包まれていくのが分かった。
    「茜ーぎゅー」と、亜季は私に甘えた。

    「くんなくんな!と言いながら私と対決している必死な亜季。

    思わず愛しさが零れ出して私は亜季にキスをする。

    ―恋の始まり
引用返信/返信 削除キー/
■20918 / inTopicNo.6)  たのしみ
□投稿者/ 匿 一般♪(1回)-(2008/06/09(Mon) 21:49:54)
    更新されていてとても嬉しかったです。

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■20919 / inTopicNo.7)  NO TITLE
□投稿者/ 紅 一般♪(1回)-(2008/06/10(Tue) 02:24:38)
    こんばんわ。
    相思相愛を書かれていた匿名希望さんでしょうか?
    そうだとしたら凄く期待しています。そして嬉しいです。
    人違いでしたらすみません。
    お話楽しみながら読ませて頂いてるので、続きの方も宜しくお願いします。

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■20933 / inTopicNo.8)  ありがとう
□投稿者/ 匿名希望 一般♪(4回)-(2008/06/19(Thu) 01:35:26)
    匿さん ありがとうございます。
        喜んでもらえることは何よりの励みになります。

    紅さん 相思相愛の匿名です。いつも応援ありがとうございます。
        不定期ですが引き続き読んでもらえると嬉しいです。

引用返信/返信 削除キー/



トピック内ページ移動 / << 0 >>

このトピックに書きこむ

Mode/  Pass/

HOME HELP 新規作成 新着記事 ツリー表示 スレッド表示 トピック表示 発言ランク ファイル一覧 検索 過去ログ

- Child Tree -