| 2008/12/04(Thu) 12:30:28 編集(投稿者)
僕はその質問に対して、
「ありがとう。でも全然カッコ良くなんかないよ。 君達の方が可愛くて魅力的だと思うしね。」 「自分もこの名前凄く気に入ってるんだ。 こんないい名前付けてくれた両親に感謝しないとね。」 「いいよ。みんなの好きなように呼んでもらって構わないからさ。」
ニッコリ微笑みながら返事を返すと、何故かみんなの顔が赤くなった。
何で急に顔が赤くなったのか考えていた時、
「琉〜維〜〜〜!!」
後ろから僕の名前が呼ばれて振り返ろうとしたが、それよりも早く、
ガシッ!!!
と、走ってきた勢いのまま誰かが抱きついてきた。
「うわっ!!!」
突然の出来事に反応が遅れてまともに衝撃を受けてしまった。 何とか倒れず持ち堪える事が出来たが、危険な事に変わりはない。 僕の知る限りこんな事する奴は一人しかいないので、
「香織!急に抱きつくのは危ないから止めろって、いつも言ってるだろ。」
振り向きながら注意をしたら、少し口調がキツくなってしまった。だが、
「だって入学式が終わったら迎えに来るって言ったのに、 なかなか来ない琉維が悪いんじゃん!! 琉維に変わって折角私が迎えに来たのにそんな言い方しなくてもいいじゃんか!!!」
何故か逆に怒られてしまった。この理不尽な怒りを顕にしてるのは、 小学生の時に隣の家に越して来て以来の親友で木崎香織という。
越して来た香織が通う新しい小学校は、僕と一緒でクラスも一緒、 なんと席は僕の隣だった。
僕達はいつも一緒にいるようになった。登下校や教室では勿論、 休みの日ですら一緒に過ごしていた。
何故僕が香織に対してそこまでするのかというと、 僕と香織の両親に聞かされた事実と、どうしてもと頼み込まれたからだ。
(携帯)
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