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■22387 / inTopicNo.1)  YとK(仮題)
  
□投稿者/ ゆい 一般♪(1回)-(2020/11/11(Wed) 12:25:14)
    《A面》
    「先輩、お早うございます!」
    オフィスに入るなり、Kがいつもの元気だけが取り柄みたいな声で私に言った。
    「おはよう。」
    「あ!この前先輩が言っていた映画観ました。面白かったです。」
    「そう、良かった。」
    「それと、」
    「ごめん、午前中に提出しないといけない書類が終わってないの。」
    「あ、はい。すみません。」
    Kが通路を譲ったので私は自分のデスクへ急いだ。
    どうしてKは私にばかり話しかけてくるのだろう。Sさんみたいな、
    お喋り好きの人に話しかければいいのに。
    女子校のノリが抜けてなくて、青く見える。
    席に着いたから、スマホを確認してみる。返信がまだきていない。
    小さな溜息を一つつく。結婚したいって言ってたのは、嘘だったのかな。
    仕方ないよね。飛行機でも13時間かかるところに、あなたはいるから。

    《B面》
    先輩、今日も綺麗だった。話を遮ったのはどうしてだろう。
    本当に急いでただけだよね。普段は優しい先輩だもん。
    前の彼女と別れた時は、もう誰も好きになりたくないと思ってた。
    どうして心は変わるのかな。
    先輩が好き。休みの日以外は毎日会えるから嬉しい。
    「ねぇ。」
    ビックリして左後ろを振り返ると先輩が立っていた。心拍数が急上昇した。
    「はい!」
    「ここの箇所、間違ってるから作成し直して。」
    用紙を持っている先輩の指に見惚れる。
    「はい。すみません。」
    「今やっているのは後でいいから、そっちを先にね。」
    「あの先輩。」
    もうそろそろ、誘ってもいいと思う。女同士だから普通だもん。
    「何?」
    「お昼、一緒に…あの、一緒に食べませんか?」
    「私、近くのパスタ屋に行くんだけど、パスタで良いの?」
    「パスタ大好きです。」
    「そうなんだ。作成し終わったら、T課長の所にね。」
    デスクに戻っていく先輩。あたしは作ってきたお弁当の事は忘れる事にした。

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■22388 / inTopicNo.2)  Re[1]: YとK(仮題)
□投稿者/ ゆい 一般♪(2回)-(2020/11/11(Wed) 15:37:37)
    《A面》
    パスタのお店はいつもより混んでる。料理がくるまで多分あと十分以上かかる。
    スマホの着信もない。最悪。
    Kが私の顔をジッと見てるから、落ち着かない。
    それに何でいつも楽しそうなんだろう。
    Kみたいな性格だったら、私も少しは楽に生きてる。
    多分、Kは何も考えてない。
    私の方から何か話そう。黙って二人で料理を待っているのも不自然だし。
    「ここのお店、デザートも美味しいよ。」
    デザートはあまり頼まないけど一応言ってみた。
    「やっぱり!スパが来たら頼みます。先輩は何が好きですか?」
    「全部好き。」
    適当に答えた。私の好みを聞いて何の意味があるの?。
    多分、私は彼からの返信がこないからイライラしてる。
    Kには関係ないのに。Kの顔を見た。
    やっぱり、楽しそうな顔をしてる。
    ごめんね。まだ、人間できてないな私。

    《B面》
    先輩はボンゴレ。あたしはナポリタン。
    食べてる姿も恰好良いな。仕事をしてる時も恰好良いけど。
    何か話したいな。でも今日の先輩、機嫌が良くない感じ。
    どうしよう。どうしよう。でも、話しかけてみよう。
    「外食が多いんですか?」
    フォークを止めて、あたしの目を見たからドキドキした。
    「多い。料理が上手じゃないの。」
    「意外。Yさんは上手な感じがするから。」
    「この前ね、普通の卵焼きを作ろうと思って、」
    先輩のスマホが点灯して、先輩はそっちを見てる。
    「どうぞ。」
    誰からなんだろう。画面を見てる先輩の表情は変わらない。
    「あ、ごめん。卵焼きも失敗した位、料理は下手。」
    スマホを置きながら、先輩が言った。
    ここで勝負を挑まなくていつ挑む。
    「今日、仕事が終わったらあたしのうちに来ませんか?ご飯はあたしが作ります」
    「…。いいの?ご家族の方がいるんでしょう?」
    「一人暮らしです。先輩に来て欲しい。一人で食べるの好きじゃないし。」
    「そうなんだ。じゃぁ、ご馳走してもらおうかな。」
    その後に頼んだデザートの味は全く記憶にないけど、あたしはそれでいい。
    早く17時にならないかな。嬉しいな。

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■22389 / inTopicNo.3)  Re[2]: YとK(仮題)
□投稿者/ ゆい 一般♪(3回)-(2020/11/11(Wed) 18:18:30)
    《Y FEAT.K》
    「ご飯も美味しかったし、少し酔っ払っちゃった。今日はありがとう。」
    「先輩、酔ってるから泊まっていけば?」
    「悪いし、…。帰ります。」
    「あ!それ、花瓶の水です‼飲まないで!」
    「お酒じゃないの?」
    「お酒ではないです。ちょっと、休んで下さい。」
    「どこに?」
    「ソファーでもベットでも好きな所で休んで下さい。」
    「じゃ、ソファーに座るね。」
    「明日は土曜で休みだから、泊まって欲しいな。」
    「どうして?」
    「先輩が好きだから。」
    「ありがとう。お酒はないの?」
    「あるけど…。止めた方が良いと思います。」
    「好きって気持ちはどういう事なのかな。」
    「分からないです。勝手に心の中に芽生えてしまうから。」
    「摘むことは出来ないの?」
    「摘んでも、命がある限り、芽生えてきます。」
    「じゃぁ、どうすれば解決する?」
    「解決は出来ないと思う。愛してる。愛してます。先輩が好きです。」
    「私もそうかな…。眠るね。」
完結!
引用返信/返信 削除キー/



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