| ≪ケース:中一≫ 受験勉強も大してしてないのに、私立の女子校に合格できた。 今日から、ここの学校に通う。 回りの子や親達が煌びやかに見える。 合格出来たのは嬉しいけど、やっていけるかなぁ…。 銀杏の木が並んでるグランドを見てそう思った。 そんな気持ちを払拭するかのように、事務的に物事は進んでいく。 教科書の配布や、制服を作る為のサイズ計り。 革靴も作る為に計っていく。後で知ったけど、革靴はダサくて、履いて歩くと痛い。 でも、母親は喜んでるから私も嬉しかった。
始業式の前の日に、身体検査をした。 私は一つ前の机に座っているMちゃんに声を掛けた。 「一緒にいかない?」 「良いよ」 「どこから来てるの?」 「○○から来てる。」 「私も○○。」 身体検査は簡易なもので、視力や体重、身長、握力、など 『計ってどうするの?』 という内容の感じだった。 でも、友達が一人出来たから、私は嬉しかった。 この後、Mとは色んな事があるのだけれど、 ここでは割愛します。
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