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Nomal 運命 /そら (05/10/18(Tue) 21:04) #13404
Nomal 運命4 /そら (05/10/18(Tue) 22:10) #13409
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││└Nomal 初めまして /ぶるう (05/10/19(Wed) 06:48) #13415 完結!
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Nomal 運命3 /そら (05/10/18(Tue) 22:05) #13408
Nomal 運命2 /そら (05/10/18(Tue) 21:21) #13406
Nomal 運命1 /そら (05/10/18(Tue) 21:15) #13405


親記事 / ▼[ 13409 ] ▼[ 13408 ] ▼[ 13406 ] ▼[ 13405 ]
■13404 / 親階層)  運命
□投稿者/ そら 常連♪(148回)-(2005/10/18(Tue) 21:04:05)
    運命があるのなら



    私たちは


    再び恋に墜ちる


    生まれ変わっても


    姿形が変わっても


    私たちは



    引力のように


    惹かれ合って



    恋に墜ちる




    この恋に終わりは



    ないのです

    (携帯)
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▲[ 13404 ] / ▼[ 13414 ] ▼[ 13413 ]
■13409 / 1階層)  運命4
□投稿者/ そら ファミリー(154回)-(2005/10/18(Tue) 22:10:20)
    その夜


    私は安心して寝ることが出来なかった

    「寝れないの?」

    「大丈夫よ。ありがとう心配してくれて」

    旦那はいつも優しい

    この人と結婚して良かったと

    いつも思うのだ





    こんな偶然があるのだ


    こずえ…


    私は、こずえの


    結婚式から


    姿を消した



    こずえの手の届かない場所へ


    遠い遠い場所へ


    逃げ去るように



    でも いつか


    追いかけてくると


    信じていたのかもしれない




    でも追いかけてくるはずもなく


    私も結婚をした

    (携帯)
[ 親 13404 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 13409 ] / ▼[ 13415 ]
■13414 / 2階層)  運命6
□投稿者/ そら ファミリー(156回)-(2005/10/19(Wed) 05:55:17)
    旦那は必死に働いてくれた

    気遣い、礼儀、思いやり、暖かさ

    旦那は良きパートナーとして旦那として

    子どもが生まれてからも変わらずにいてくれた


    旅行もして


    色んな場所に連れて行ってくれた



    心の底から感謝をした



    子どもたちも元気で明るい思いやりのある子に育った

    私は子どもを生んで良かった、と何度も思った






    こんなにも幸せで


    でも…でも


    神様はイジワルで



    どうして



    どうして



    こずえに出会った?


    旦那の転勤だと分かっているけれど、まだ信用出来なかった

    誰かが教えた?


    否、そんなわけない


    きっと出会うはずだったんだろう


    逃げてはがりいた


    臆病な私が

    もう一度、向き合わなくちゃいけないんだ


    この日から


    前を向いて歩こうと決めた




    (携帯)
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▲[ 13414 ] / ▼[ 13438 ]
■13415 / 3階層)  初めまして
□投稿者/ ぶるう 一般♪(5回)-(2005/10/19(Wed) 06:48:54)
    このお話は実話ですか?なんか複雑な感じがします 今後の展開に期待しながら 更新楽しみにしてますねo(^-^)o

    (携帯)
完結!
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▲[ 13415 ] / ▼[ 13442 ] ▼[ 13441 ]
■13438 / 4階層)  ぷるうさんへ
□投稿者/ そら ファミリー(157回)-(2005/10/20(Thu) 02:06:31)
    レスありがとうございます。今書いているのは、「梢」と「約束」の続編なんです。前のエッセイを読んでいていただければ内容は分かると思います。
    「運命」は私は架空に考えたものです。でも前に書いた、「梢」は真実です。
    これからも頑張るので暇なときに読んで下されば幸いです。

    (携帯)
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▲[ 13438 ] / ▼[ 13447 ]
■13442 / 5階層)  運命8
□投稿者/ そら ファミリー(159回)-(2005/10/20(Thu) 12:15:42)
    旦那がいない、一週間が早かった。


    梢から毎日のように電話がかかってきて、10年分話した気がした。この10年間、幸せに過ごせたと話していた。思い返せば私の10年も幸せに過ごせた。

    こずえ、私たちが

    あの頃、一緒に繋がらなくて良かった

    もし繋がっていたら


    二人とも自滅していたかもしれない


    だから家族を大切にしよう。私たちは家族がいたから、ここまでこれた。


    こずえ、私たちは


    心の中でずっと繋がっているのだから

    (携帯)
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▲[ 13442 ] / ▼[ 13451 ] ▼[ 13450 ]
■13447 / 6階層)  運命9
□投稿者/ そら ファミリー(160回)-(2005/10/20(Thu) 19:07:48)
    「ママ〜今日カイちゃんが遊びにくるからね」

    「分かったわ、気をつけてきてね」


    今日、こずえがくるんだ。ちょうど明日に旦那が戻ってくるのだ。だから今日は外食をする予定だった。でも、たまには梢も呼んで食事に招待しようと思った。

    「もしもし、梢?今日カイちゃんがうちに遊びに来るらしいだけど。迎えにくるついでに食事食べていかない?」

    「本当に、ありがとう。そるじゃあ、夕方頃いくわ」

    「分かった。じゃぁ、待ってるから」

    私は買い物に行った。四人分の食材を買って。

    (携帯)
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▲[ 13447 ] / ▼[ 13473 ]
■13451 / 7階層)  運命11
□投稿者/ そら ファミリー(162回)-(2005/10/20(Thu) 21:54:29)
    「こずえの旦那さんは今なにしてるの?」


    「うちには旦那いないの。黙っててごめんなさい。結婚してカイが生まれてから浮気して。離婚したわ。カイには寂しい想いさせちゃったけど。だから頑張らなくちゃいけないのよ」

    「そうだったの。気づかなくてごめんね。でも、こずえと一緒ならカイちゃんも寂しい想いしないわよ」

    「やっぱり、父親がいないのは寂しいのよ。この先不安になるときもあるの」

    「そりゃそうよね。シングルだと辛いこともあるわよね。辛いときは話くから」


    「そら、ありがとう。そらは変わらないね。いつも優しいんだもの」

    こずえが一言つぶやいたとき悲しそうな顔をしていた。



    そんな悲しい顔をしないで。

    悲しい顔をして見つめないで…

    こずえの手が


    私の頬に触れた


    「そら、私たち年をとったわね。」


    「そうね。シワもできてきたし可愛いおばあちゃんになるのが夢なのよ」


    「あっカイ寝ちゃったわ。そろそろ帰るね。今日は楽しかったわ。ありがとう。」

    「カイちゃん連れていくの大変でしょ。今日は旦那いないし、泊まっていけば?」

    「ダメよ。夕ご飯まで食べて泊まるまで出来ないわ」

    「大丈夫よ。心配しないで。着替えはあるから。ねっ?」

    「ごめんね、今日はありがとう。泊めてもらうわ」

    (携帯)
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▲[ 13451 ] / ▼[ 13485 ]
■13473 / 8階層)  運命12
□投稿者/ そら ファミリー(163回)-(2005/10/21(Fri) 08:38:23)
    「それじゃ子どもたちは、子ども部屋に寝かせちゃおうか」


    「そうね。今日は悪いわ。今度うちにも泊まりに来て」

    「うちはいつでもいいのよ。今日は旦那もいないし寂しがったの」

    「一人いないと寂しいわよね」

    「お風呂に入っちゃいましょ、先入っていいわよ。着替えとタオル持ってくるから」


    こずえがお風呂に行ってから、泊まらせて良かったのだと心で呟いた。自分に言い聞かせてはうなづいた。
    「お風呂ありがとう。気持ちよかった」
    「先寝てて。寝室はこっちだから」

    「分かった。先寝てるね〜お休み」

    私はお湯につかって、疲れをとった。すべて流すように体を洗い、長めに入った。寝室に入ると梢は寝ていた。まじまじと梢の顔を見ると、疲れている様子だった。梢の前髪に触れて、顔にも触れて見ると。

    「そら?」


    「あっごめん。起こしちゃった?」

    「ううん、大丈夫。何か夢見てたら起きちゃって」

    「そうだったの?何の夢みてたの?」
    「昔のこと」

    「昔のこと?昔っていつ?」

    「あぁ〜昔のことは、高校の頃のこと」

    少し沈黙があった。

    「高校のとき、どんなこと思い出したの?」

    「ん〜いろいろだよ。たまに見るのよ。高校のときの夢をね。」

    あっ、こずえってこんなにも綺麗な顔していたかな?

    前から可愛い顔していたけど、子どもを生んで変わったんだろう。


    このとき、私は知らなかった。


    知る由も…


    こずえがどんな想いで

    この10年間を過ごしていたか…

    (携帯)
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▲[ 13473 ] / ▼[ 13493 ] ▼[ 13492 ]
■13485 / 9階層)  運命13
□投稿者/ そら ファミリー(164回)-(2005/10/22(Sat) 09:57:18)
    夢…

    そうだった。私も夢をよく見ていた。泣いた日のこと。高校の夢はいつも雨だった。こずえがいて、私がいて。


    私たちは部活や帰りも一緒だった。いつも一緒にいた。


    懐かしい記憶がいっぱいで、なんだか。今日は悲しみでいっぱいだった。

    ほら、今。ここにいるのは、こずえ。


    息をたてて寝ている人。


    でも私は人妻。


    あなたはシングルマザー。


    ああ、このまま


    このまま このまま


    あの頃へ行きたい

    今なら


    今なら

    すべてが叶う



    そうよ

    今なら…



    タイムマシーンは

    来ない。

    時間は戻らないけど

    タイムマシーンは

    来ない。




    (携帯)
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▲[ 13485 ] / ▼[ 13506 ] ▼[ 13504 ]
■13493 / 10階層)  運命15
□投稿者/ そら ファミリー(166回)-(2005/10/22(Sat) 18:10:15)
    晴れていたので公園に行くことにした。大きなアスレチックスがあるところで子どもたちは、ハシャイデいた。

    「ママたち早く!」

    「カイちゃんと手をつないで行くのよ〜急がないで。転んじゃうから」

    お弁当とシートを持って出かけた。本当にいい天気で空の高さが無限に感じた。

    今とても幸せだと思う。

    こうやって今いることが嘘のよう。


    「今日は晴れてよかったわ〜子どもたちも嬉しそうね」

    「そうね。今日は良かったわ。シートをひいてひなたぼっこでもしましょ」

    「ねぇ、一つ聞きたかったことがあるの。梢はどうして私がここにあることを知ったの?」


    「ん〜それは実家が近くにあったから。カイの送り迎えを頼んでるからなのよ」

    「そうだったんだ。私はたまたま実家にいたからね」

    「私も驚いたわ。そらが実家にいるとは思わなかったもの」



    このとき私は安心をしていた。



    でも期待もしていた。

    私を探してここへ来たのかと…

    そんな訳はなく




    偶然だった


    偶然が偶然を呼ぶ

    私は


    この10年間、偶然を待っていた

    街のどこかですれ違う偶然を


    偶然が運命に変わる瞬間を…

    そんなことがあり得る分けないのだ

    (携帯)
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▲[ 13493 ] / ▼[ 13507 ]
■13506 / 11階層)  運命17
□投稿者/ そら ファミリー(168回)-(2005/10/22(Sat) 23:12:47)
    「ただいまー」

    「パパお帰りなさい」

    「いいこにしてたか?」

    「うん!あのね今日カイちゃんが泊まったの」



    疲れた様子で旦那が帰ってきた。梢とは別れて夕ご飯を作っていた。

    「お帰りなさい。疲れたでしょ?さきにお風呂にする?」

    「うん。風呂に入っちゃうよ。昨日はカイちゃんが泊まったんだって?」

    「そうなのよ。いつもお世話になってるからカイちゃんを泊めたのよ。カイが寝ちゃったからお母さんも一緒に泊めたのよ」

    「そぅだったんだ。楽しそうだったね。賑やかで良かったじゃないか」

    旦那はとても喜んでいた。私の旦那は本当に素敵な人だと思う。私にはもったいないくらい。

    もし旦那が異性じゃなくても同性だとしても、

    魅力的だろう。



    人間性を好きになったのだから。




    (携帯)
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▲[ 13506 ] / ▼[ 13514 ]
■13507 / 12階層)  運命18
□投稿者/ そら ファミリー(169回)-(2005/10/22(Sat) 23:25:46)
    「ママおはよう」

    「おはよう顔洗ってきなさい」

    今日も1日が始まる。昨日はそんなに眠れなかった。いろんなことを考えていた。

    「いってきます」

    「いってらっしゃい、今日は何時に帰る?」

    「今日は早めに帰るよ」

    「わかったわ、気をつけてね」


    幼稚園に送ってから、本屋へ行った。最近は本屋に行く時間さえなかった。大好きな本を読めなかった。だから今日1日は、ゆっくり過ごすことに決めた。

    新刊がたくさん出ていた。パラパラ読んで好きな本があったので買った。



    家に帰る途中に…





    「梢じゃない、どうしたの?」

    (携帯)
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▲[ 13507 ] / ▼[ 13544 ] ▼[ 13543 ] ▼[ 13542 ] ▼[ 13541 ]
■13514 / 13階層)  運命19
□投稿者/ そら ファミリー(170回)-(2005/10/23(Sun) 09:43:12)
    「そらじゃん、そらこそどうしたの?」
    「私は本屋に行ってきたの。最近、暇なくてね」

    「そーだったの。私は久々に休みになったから散歩したり買い物しようと思って」

    「そうよね。梢も暇ないものね。近くでお茶でもしようよ」
    「いいね。そうしよっか。」

    偶然にも、お互いに休みだった。運が良く会話もはずんだ。

    「また遊びに来てね。旦那も喜んでたから」

    「ありがとう。でも暇がないのよ。また暇があったら行くわ」

    「うん、楽しみにしてるわ。高校の友達と連絡とってる?」

    (携帯)
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▲[ 13514 ] / ▼[ 13549 ]
■13544 / 14階層)  運命23
□投稿者/ そら ファミリー(174回)-(2005/10/24(Mon) 10:22:51)
    私は動揺した。好きな人?好き人って…

    「いなかったわ。好きな人は出来なかった。私の恋愛は一度だけよ」

    「一度だけ?」

    「そう。一度だけ。」


    梢の瞳は激しく燃えていた。奥にある。瞳の奥に箱があって、箱を開けると何が出てくるんだろう。

    私は梢の瞳を見た

    強い力で引きつけられ


    今まさに…


    この瞬間にも…

    吸い込まれそうになった


    どこまでも続く


    海の深さに

    どこまでも行ける気がした。

    今なら連れ去られてしまいたい と

    でも …


    ダメなんだよ


    こずえ…どんな強く惹かれ合っても


    一つにはなれない


    これはルールなんだ

    子どもと旦那


    この二人がいる限り

    裏切ることは出来ない


    こずえだって同じ


    子どもがいる限り

    裏切ることなど出来ない




    (携帯)
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▲[ 13544 ] / ▼[ 13563 ] ▼[ 13562 ]
■13549 / 15階層)  運命24
□投稿者/ そら ファミリー(175回)-(2005/10/25(Tue) 00:01:31)
    私たちは分かっていた


    結ばれないことを

    私たちは約束をした

    高校の頃

    「ねぇ梢、この世で美しい約束をしようか」


    私たちは約束をした。この約束は今も続いている。10年たった今でも…


    もし約束をしなければ…奈落の果てまで落ちていたかもしれない。

    ずっと一緒にいてしまうと。深くなり過ぎて…深く…深く

    梢、こずえ


    今日は眠れそうもないよ


    これから私は、

    どんな顔して会えばいいの?

    あなたに会ったら、
    また戻ってしまう

    過ちをくり変えしてしまう


    どうしたらいいんだろう

    (携帯)
[ 親 13404 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 13549 ] / ▼[ 13577 ]
■13563 / 16階層)  運命26
□投稿者/ そら ファミリー(177回)-(2005/10/25(Tue) 23:55:03)
    たしかに最近は梢も見かけない

    旦那は鋭い

    旦那の洞察力は鋭いゆえに早いのだ。

    梢はどうしているんだろう

    カイちゃんの話しもしないし


    「ママ、ママ、カイちゃんが…カイちゃんが」

    「どうしたの?」

    「カイちゃん…入院したの」

    「いつから?」

    「昨日から。先生が言ってた」

    泣き叫んでいた。こんなに泣いているのを久しぶりに見た。よっぽどショックだったんだろう。早いとこ、お見舞いに行こう。明日は仕事が休みだから。

    (携帯)
[ 親 13404 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 13563 ] / 返信無し
■13577 / 17階層)  運命27
□投稿者/ そら ファミリー(183回)-(2005/10/26(Wed) 10:25:37)
    次の日、果物を持ってお見舞いにいった。
    コンコン

    「はい、どうぞ」

    「久しぶり、お見舞いにきたの。カイちゃんの様子はどぅ?」

    「そら、ありがとう。ちょっと喘息が治らなくて入院することにったの。でも大丈夫よ。カイ寝てるからフロアに行きましょ」

    「そうね。こずえ痩せた?」

    「ちょっとね。疲れがたまってるだけよ。」

    「体は大事にしてね。」

    「あら、そらちゃん久しぶりね。元気だった?」

    「こんにちは。お久しぶりです。」

    こずえの母親がお見舞いにきたようだった。

    「梢、疲れてるみたいだから、うちに行って寝なさい。あとは私がやるから」

    「ありがとう。それじゃ夕方頃には戻ってくるから」

    「梢、帰ろっか」

    「うん、そうする」

    梢は何だかやつれていた。いつもの笑顔が消えていた。

    「こずえ、何か食べてから帰る?」

    「そうする。もうじきお昼だしね。ランチやってるし」


    私たちはパスタを食べに行った

    (携帯)
[ 親 13404 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 13549 ] / 返信無し
■13562 / 16階層)  運命25
□投稿者/ そら ファミリー(176回)-(2005/10/25(Tue) 23:47:05)
    考えてもきりがない
    学生の頃は暇があるから悩みがあって、感情が乱れても何とかなる

    でも今は違う


    守るべき人たちがいる

    悩みを家庭に持ち込んではいけない

    この問題だけはMG

    他のことならまだしも、この問題だけは別件。

    旦那も子どもも変わらずに毎日、過ごしている。

    普通の夫婦は夜にセックスをするだろうけれど、私たちは違う。セックスはしないで添い寝をしたりキスをしたり。いろんなことを話し合うようにしていり。


    今日は珍しく早く帰ってきたので晩餐をした。
    「そら、最近はどう?」

    「いつもと変わらないよ。そっちは?」

    「ん〜そぅたな。仕事が忙しいことくらいだよ。最近、カイちゃん来ないの?」

    「最近は来ないのよ。何かあったのかしら?」

    「カイちゃんのままに聞いてみたら?」
    「いや、子ども同士のことに親は口を挟まないほうがいいわよ」

    「そっか、いろいろ難しいな」

    「まっでもお互いに順調そうで良かった。これからも頑張りましょう」



    (携帯)
[ 親 13404 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 13514 ] / 返信無し
■13543 / 14階層)  運命22
□投稿者/ そら ファミリー(173回)-(2005/10/24(Mon) 10:13:23)
    子どもたちはお子さまランチを頼んだ。私たちは、ランチを頼んだ。

    「それにしても子どもって成長するのが早いわよ」

    「もう小学校だものね。自分たちも年老いていくのよ」

    「でも心は若くいなくちゃ、体は老いても心が若くいれば大丈夫」

    「私も恋でもしようかしら。そらは旦那さんいるしね。私もこの先不安だから。でも考えるのよね。カイがいるから」

    「恋ねぇ、私は旦那とは友情結婚なのよ。」

    「えっ?友情結婚?」

    「あれ、言わなかったっけ?彼はバイなのよ。私のセクシャルも理解してくれてるし。いいパートナーなの」


    このときの梢の顔は放心状態で遠くを見ていた。鋭い沈黙があった。凍りつくような…

    「ねぇ、そらはどうして友情結婚したの?」

    「ん〜彼の人柄を好きになったけれど人として好きになったのよ。恋愛対象にはならなかったわ。お互いに了解し合って結婚したのよ」





    長い長い静寂だった

    こずえが重い口を開いた


    「そうだったの。ほかに好きな人でもいたの?」

    (携帯)
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■13542 / 14階層)  運命21
□投稿者/ そら ファミリー(172回)-(2005/10/24(Mon) 10:03:08)
    入学式


    「ねぇ、パパ早く用意してよっ」

    「待って、もうちょっだから」

    急ぎ足で入学式へ向かった。たくさんの子たちが親子連れでいた。梢もきてるようだった。

    カイちゃんと同じクラスになったようだった。1年1組になった。

    「良かったわね、カイちゃんと同じクラスで」

    「うん、良かった」

    「それにしても偶然よね。今年も宜しくね」


    梢も私も安心して入学式は終わった。今日は仕事を休んだから子どもたちを連れてデパートへ行った。旦那は転勤で名古屋に行くらしい。二週間は戻らない。

    「ママ〜おもちゃコーナー行く」

    「見るだけよ〜」

    「ねぇ、マジレンジャー欲しいよ。これ僕もってないもん」
    「前も買ったでしょ。また後で買ってあげるから」

    「ヤダヤダ、ママ買ってよ」

    じたばたゴネていりと大きな声が聞こえた


    「なにやってるの?」

    「カイちゃんだ。カイちゃんもなにしてるの?」

    「私はママと買い物に来たの」

    ケロッとしたよえにおもちゃのことは忘れてしまったようだ。

    「あら、奇遇ね」

    「そらも買い物にきたの?」

    「そうなのよ。暇だったからね。うちにいても飽きちゃうから」

    「ねぇお昼だし、何処かお店に入りましょうよ」

    私たちは、ファミレスに入った。

    (携帯)
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■13541 / 14階層)  運命20
□投稿者/ そら ファミリー(171回)-(2005/10/24(Mon) 09:49:39)
    「ぼちぼちかな。こっちに来てから忙しくて、なかなか連絡できないのよ」

    「子どもいるしね、まだ余裕はないわよね。小学校ぐらいになればいいんだけどね」

    それから…

    なんの変化もなく

    月日は流れた

    小学校に入り桜の花が満開になる頃、高校の入学式を思い出す。私は高校の桜が大好きだった。クラスのベランダから桜吹雪が舞っている。
    カイちゃんとは仲良しで、梢とも暇があれば会っている。
    ただ、今も


    あの頃のことは


    話の種にはならない

    どちらも封印しているかのように…

    いつになれば封印は

    解かれるだろう…


    (携帯)
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■13504 / 11階層)  運命16
□投稿者/ そら ファミリー(167回)-(2005/10/22(Sat) 23:05:26)
    「ご飯にしようっか」

    「は〜い。僕からあげがいい〜」

    「カイも、からあげにする」

    キャッキャッはしゃぎながら、昼食を食べた。風が気持ちよくて食欲も進む。
    「ねぇ、ママたちはお友達なの?」

    「ママたちは、高校時のお友達なのよ」

    「仲良しだったの?」

    「もちろんよ。カイちゃんと仲良しでしょ?それくらい仲良しだったのよ」


    子どもは無邪気に何でも聞きたがる年頃なんだろう。

    それにしても鋭い質問をしてきた。

    友達と言ったけれど。難しく…何ともコメントしずらかった。

    子どもたちは眠たいようで、シートで昼寝をしてしまった。膝の上で寝ている。

    「子どもたち寝ちゃったわね。相当疲れたのね」

    「あんなにハシャゲバ疲れるわよね。」

    「何だか、不思議ね。こうやって、そらと一緒にいることが」

    「そうね。でも自然なことよ。お互いに子どもがいることが不思議だけどね」

    「うん。子どもねぇ。でも私は子どもを生んで良かったわ。子どもには助けられいるの」

    「私も同じ。子どもがいなきゃ、ここまでこれなかったもの。大切にしなくたゃね」

    「子どもは財産だもの」


    梢はニッコリ笑った。梢、子どもを生んで良かったわ。本当に。




    私たちの


    未来に…


    未来には…


    時として財産さえも


    天秤にかけてしまう



    (携帯)
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▲[ 13485 ] / 返信無し
■13492 / 10階層)  運命14
□投稿者/ そら ファミリー(165回)-(2005/10/22(Sat) 17:56:24)
    「ほら、起きなさい」

    「まだ眠いよ〜」


    私が起きた頃には、こずえと子どもたちは朝食を食べていた。

    「あっお寝坊さんが起きてきたわよ〜」

    「お寝坊さんだぁー」

    「みんな起きるの早いわね〜こずえ朝食作ってくれてありがとう。」

    「昨日のお礼よ、ほら、顔洗って食べちゃいましょ」


    朝食を食べているとき、子どもたちを見て兄弟のように思えた。ほんの少し似ている。この子たちが大人になるとき、私と梢は叔母さんになっているんだろう。

    今日は休日だし

    どこかへ行くことにした。

    (携帯)
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▲[ 13447 ] / 返信無し
■13450 / 7階層)  運命10
□投稿者/ そら ファミリー(161回)-(2005/10/20(Thu) 21:40:57)
    「ただいま〜」
    「おじゃましま〜す」


    「お帰りなさい。カイちゃん、いらっしゃい。今日ね、カイちゃんのママもきて夕ご飯たべるからね。」

    「やったーありがとう」


    「それまで遊んでてね」


    元気のいい声が部屋中に響き渡る。子どもの声を聞くと元気がでる。

    台所に向かうと玄関からチャイムの音が聞こえた。

    「あら、早かったね」

    「私も暇だったから、手伝いにきたのよ」

    「ありがとう。助かるわ」

    「近くに美味しいケーキ屋さんが出来たらケーキ買ってきたの終わったら食べましょう」


    「さすが気が利く。ありがとう。昔と変わってないわね」



    私たちは台所に向かい、食事を作った。調理実習をやっているようで楽しかった。二人でやったから早く終わり、子どもたちを呼んで夕ご飯にすることにした。

    「二人ともご飯できたわよ」

    「は〜い。」


    「カイ、ちゃんと仲良くできた?」

    「うんできたよ。だってね、カイに優しくしてくれるの」

    「良かったわね。いつも仲良くしてくれてありがとうね」

    いつもより賑やかに食事をして暖かい空間になった。子どもたちは満腹そうに、また遊んでいた。私たちはケーキと紅茶を出して食べていた。

    (携帯)
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▲[ 13438 ] / 返信無し
■13441 / 5階層)  運命7
□投稿者/ そら ファミリー(158回)-(2005/10/20(Thu) 12:07:26)
    それから幼稚園に送り迎えすると、たびたび梢に会うようになった。

    でも、お互いに挨拶程度で口を開わすことはなかった。



    予想していたことよりも、何もなく。時間だけが過ぎていった。




    ある夜…

    その日から一週間単身赴任でいない日に出来事が起こった



    プルルル プルルル

    電話の音がなり受話器をとった


    「もしもし」

    「もしもし、そら?」


    「こずえ?どうしたのこんな夜に」


    「何となく、声聞きたかったの。旦那さんいる?電話してて平気?」

    「あーうん。大丈夫。旦那は今日から一週間、単身赴任に行くからいないのよ」

    「そうだったの。いないと寂しいわね」

    「そうね。でも単身赴任はよくあることだから、慣れたわ」


    私と梢は子ども、家庭、旦那、いろんなことを話した。でも、あの頃のことを口にしなかった。梢は大人になった。そして私も。でも同時に臆病で素直になれなくなってしまった。昔は何でも素直に聞けたのに、年を重ねるごとに心が固まってしまう。


    (携帯)
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▲[ 13409 ] / 返信無し
■13413 / 2階層)  運命5
□投稿者/ そら ファミリー(155回)-(2005/10/19(Wed) 05:47:23)
    どうして結婚したんだろう

    子どもは前から欲しがった。それにセクシャルを理解してくれる男性に巡り会いたかった。


    だから結婚したんだろう

    でも年を重ねても消えない過去がある


    思い出がある




    淡い口づけ

    溶けていく言葉たち

    こんな想いをするなら


    恋などしなければ良かった



    何度思ったことだろう

    何度繰り返して思いだしたんだろう




    私は雨の日が嫌い



    雨の日は、いつも過去がシュミレーションされる


    私はいつも涙を流して雨を流めている。
    子どもたちは

    「ママは雨の日が嫌いなの?いつも悲しい顔してる」

    子どもは敏感で本当によく分かる。だから子どもの前では明るくしているつもり。でも子どもは私の心が分かるんだろう。寄り添ってきて甘えてくれる。それが救い。


    私がここまで生きて乗り越えることが出来たことは、家族がいたからだ。

    旦那も過去に色んなことがあったらしい。あえて私には詳しく言わない。私も旦那には言わない。それでも私たちは理解し合っている。


    お互いに言えない辛い過去があること


    だから私たちは

    慰め合うように


    誓ったのだ。


    暖かい家庭を作ろう

    そして幸せになろう

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▲[ 13404 ] / 返信無し
■13408 / 1階層)  運命3
□投稿者/ そら ファミリー(153回)-(2005/10/18(Tue) 22:05:38)
    「おじゃします〜」


    「お帰りなさい。初めてまして。リョウと仲良くしてね」

    「は〜い」

    「カイちゃんって言うんだよ」

    「カイちゃんっていうのね。ゆっくりしていってね」


    カイちゃん。カイちゃんは女で目がクリクリしていた。


    とても可愛くてビックリしてしまった。


    夜になると


    玄関のチャイムが鳴った



    ピンポーン


    「は〜い、ちょっと待ってくださいね」






    玄関を開けると



    目眩がした



    そして凝視してしまった


    「こ…こずえ?カイちゃんのお母さんって。こずえ?」




    「そうよ。カイの母が私なのよ。元気だった?」

    「いつ、こっちに来たの?」

    「旦那の転勤で、こっちに来たのよ。そしたら、そらがいるなんて。知らなかったわ」


    「そうだったの。さぁ、上がって。カイちゃんも待ってるし」


    「ありがとう。お邪魔します。」


    それから私たちは
    短時間、しゃべった。


    なにも変わって

    いなかった



    年相応に見えて


    女らしくなった



    こずえは大人になった



    10年も経てば


    変わるものだ

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▲[ 13404 ] / 返信無し
■13406 / 1階層)  運命2
□投稿者/ そら ファミリー(152回)-(2005/10/18(Tue) 21:21:09)
    子どもは今、幼稚園に通っています。


    「ママ、今日新しいお友達がきたんだよ」

    「あら、本当。仲良くするのよ。名前は何て言うの?」

    「ん〜とね、関原〜ん〜忘れちゃった」

    「そっか、また分かったらママにも教えてね」



    次の日の夕方


    幼稚園に迎えに行くと



    「ママ〜昨日言ってたお友達が今日遊びにくるから」


    「いいわよ。気をつけてきてね。」

    「は〜い。」




    私はなにも知らなかった

    今から起こる出来事を…


    知るはずもない


    お互い知らぬまま

    前ぶれなどない



    神様のイタズラ





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▲[ 13404 ] / 返信無し
■13405 / 1階層)  運命1
□投稿者/ そら ファミリー(151回)-(2005/10/18(Tue) 21:15:51)
    10年後の話をします


    私には子どもが二人

    バイセクシャルの旦那がいます

    家庭は安定していて旦那も私のことを理解してくれます。

    子どもたちは、私と旦那のセクシャルは知りません

    あえて子どもたちには秘密にしています。もう少し大人になったら話そうと旦那と決めたことです。

    そして私には忘れられない人がいます。ずっと忘れることが出来ずにいます。

    ずっと ずっと




    もう何十年前のことになるでしょうか


    もう長い間



    会っていません




    元気にしていますか?


    あなたは元気に


    生きていますか?

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