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Nomal 親友に恋した、はるかの場合。 /れい (06/02/25(Sat) 22:32) #13718
Nomal 短編を、書かせて戴きます。 /れい (06/02/25(Sat) 22:36) #13719
Nomal 親友に恋した、はるかの場合。《2》 /れい (06/02/25(Sat) 22:55) #13721
Nomal 親友に恋した、はるかの場合。《3》 /れい (06/02/25(Sat) 23:18) #13722
Nomal 親友に恋した、はるかの場合。《4》 /れい (06/02/25(Sat) 23:56) #13725
Nomal 親友に恋した、はるかの場合。《5》 /れい (06/02/26(Sun) 00:26) #13727
Nomal 親友に恋した、はるかの場合。《6》 /れい (06/02/26(Sun) 00:36) #13728
Nomal 親友に恋した、はるかの場合。《7》 /れい (06/02/26(Sun) 08:59) #13729
Nomal 親友に恋した、はるかの場合。《8》 /れい (06/02/26(Sun) 09:18) #13730
Nomal 親友に恋した、はるかの場合。《9》 /れい (06/02/26(Sun) 09:44) #13731
Nomal すみません /れい (06/02/26(Sun) 09:48) #13732
Nomal NO TITLE /あい (06/02/26(Sun) 12:21) #13733
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Nomal NO TITLE /アリス (06/02/26(Sun) 17:08) #13735
│└Nomal アリスさんへ /れい (06/02/26(Sun) 20:56) #13736
Nomal 親友に恋した、はるかの場合。《10》 /れい (06/02/26(Sun) 21:35) #13738
Nomal 親友に恋した、はるかの場合。《11》 /れい (06/02/26(Sun) 22:14) #13739
Nomal 親友に恋した、はるかの場合。《12》 /れい (06/02/26(Sun) 22:32) #13740
Nomal 親友に恋した、はるかの場合。《13》 /れい (06/02/26(Sun) 22:35) #13741
Nomal 終わった〜! /れい (06/02/26(Sun) 22:40) #13742 完結!
│├Nomal ナイス♪ /さら (06/02/27(Mon) 00:08) #13746
││└Nomal さらさんへ /れい (06/02/27(Mon) 08:10) #13750
│└Nomal NO TITLE /芝 (06/02/26(Sun) 23:44) #13743
│  └Nomal 芝さんへ /れい (06/02/27(Mon) 07:46) #13748
Nomal NO TITLE /あい (06/02/26(Sun) 23:51) #13745
│└Nomal あいさんへ /れい (06/02/27(Mon) 08:03) #13749
Nomal お疲れ様です(^o^) /アリス (06/02/27(Mon) 06:57) #13747
│└Nomal アリスさんへ /れい (06/02/27(Mon) 08:18) #13751
Nomal 親友に恋した、夏子の場合。 /れい (06/04/20(Thu) 08:38) #14256
│├Nomal れいさんへ /まみ (06/04/26(Wed) 16:15) #14300
││└Nomal まみさんへ /れい (06/04/27(Thu) 08:00) #14305
││  └Nomal れいさん♪ /まみ (06/04/29(Sat) 02:18) #14322
││    └Nomal まみさんへ♪ /れい (06/04/29(Sat) 12:42) #14325
│├Nomal 久しぶりに書きました /れい (06/04/20(Thu) 08:59) #14257
│└Nomal 親友に恋した、夏子の場合。《2》 /れい (06/04/27(Thu) 08:20) #14306
│  └Nomal すごい!! /さとみ (06/04/27(Thu) 23:03) #14311
│    └Nomal さとみさんへ♪ /れい (06/04/28(Fri) 16:41) #14320
Nomal お久しぶりです(^-^) /アリス (06/04/20(Thu) 19:06) #14260
│└Nomal わー☆アリスさんだ! /れい (06/04/20(Thu) 23:22) #14267
Nomal 親友に恋した、夏子の場合。《3》 /れい (06/04/28(Fri) 16:02) #14314
Nomal 親友に恋した、夏子の場合。《4》 /れい (06/04/28(Fri) 16:07) #14315
Nomal 親友に恋した、夏子の場合。《5》 /れい (06/04/28(Fri) 16:12) #14316
Nomal 親友に恋した、夏子の場合。《6》 /れい (06/04/28(Fri) 16:15) #14317
Nomal 親友に恋した、夏子の場合。《7》 /れい (06/04/28(Fri) 16:21) #14318
Nomal 親友に恋した、夏子の場合。《8》 /れい (06/04/28(Fri) 16:31) #14319
Nomal おはようございます(^-^) /アリス (06/04/29(Sat) 08:13) #14324
│└Nomal アリスさんこんにちは♪ /れい (06/04/29(Sat) 14:04) #14326
Nomal はじめまして /ひかる (06/05/01(Mon) 14:12) #14344
│└Nomal ひかるさん、感想ありがとうございます(^-^) /れい (06/05/02(Tue) 11:13) #14348
│  └Nomal NO TITLE /☆ (06/05/03(Wed) 07:29) #14350
│    └Nomal ☆さん、感想ありがとうございます! /れい (06/05/03(Wed) 13:13) #14351
Nomal 親友に恋した、夏子の場合。《9》 /れい (06/05/03(Wed) 23:57) #14352
Nomal 親友に恋した、夏子の場合。《10》 /れい (06/05/04(Thu) 00:18) #14353
Nomal 親友に恋した、夏子の場合。《11》 /れい (06/05/04(Thu) 00:42) #14354
Nomal こんばんわ♪ /アリス (06/05/04(Thu) 01:39) #14355
│├Nomal NO TITLE /☆ (06/05/04(Thu) 04:45) #14356
││└Nomal ☆さん、もうそろそろ寝たかな…? /れい (06/05/04(Thu) 13:58) #14358
│└Nomal アリスさん、こんにちはー♪ /れい (06/05/04(Thu) 13:36) #14357
Nomal 親友に恋した、夏子の場合。《12》 /れい (06/05/05(Fri) 18:28) #14373
│└Nomal れいさん♪ /まみ (06/05/11(Thu) 21:34) #14426
│  └Nomal まみさんへ♪ /れい (06/05/14(Sun) 15:24) #14460
Nomal 親友に恋した、夏子の場合。《13》 /れい (06/05/21(Sun) 03:11) #14575
Nomal NO TITLE /さら (06/05/21(Sun) 06:39) #14578
│└Nomal さらさん、激励の言葉をありがとうございます☆ /れい (06/05/21(Sun) 12:57) #14588
Nomal 親友に恋した、夏子の場合。《14》 /れい (06/05/22(Mon) 23:28) #14609
Nomal 親友に恋した、夏子の場合。《15》 /れい (06/05/23(Tue) 00:18) #14611
│└Nomal れいさんへ☆ /ぐりこ (06/05/26(Fri) 21:03) #14691
│  └Nomal ぐりこさん、はじめまして。 /れい (06/05/27(Sat) 08:30) #14701
Nomal 親友に恋した、夏子の場合。《16》 /れい (06/05/27(Sat) 09:21) #14705
Nomal 親友に恋した、夏子の場合。《17》 /れい (06/05/27(Sat) 10:09) #14706
│└Nomal NO TITLE /さら (06/05/28(Sun) 19:00) #14737
│  └Nomal 遅くなりました、さらさんへ /れい (06/06/02(Fri) 10:55) #14804
Nomal 親友に恋した、夏子の場合。《18》 /れい (06/06/07(Wed) 15:33) #14868
Nomal 親友に恋した、夏子の場合。《19》 /れい (06/06/07(Wed) 15:36) #14869
Nomal NO TITLE /彩 (06/06/11(Sun) 12:38) #14950
│├Nomal 彩さん /れい (06/06/16(Fri) 21:39) #15031
│└Nomal NO TITLE /ハル (06/06/14(Wed) 03:45) #14993
│  └Nomal ハルさん /れい (06/06/17(Sat) 10:53) #15037
Nomal 親友に恋した、夏子の場合。《20》 /れい (06/06/25(Sun) 01:02) #15136
│└Nomal 宣言。 /れい (06/06/25(Sun) 01:05) #15137
Nomal 親友に恋した、夏子の場合。《21》 /れい (06/06/25(Sun) 01:30) #15138
Nomal 親友に恋した、夏子の場合。《22》 /れい (06/06/25(Sun) 02:30) #15139
Nomal 親友に恋した、夏子の場合。《23》 /れい (06/06/25(Sun) 03:25) #15140
│└Nomal リッチドール /香 (12/05/17(Thu) 09:10) #21524 完結!
Nomal 親友に恋した、夏子の場合。《24》 /れい (06/06/25(Sun) 05:04) #15141 完結!
│├Nomal NO TITLE /あじこ (06/08/10(Thu) 00:56) #15764
││└Nomal あじこさん、感想ありがとうございます♪ /れい (06/08/11(Fri) 23:51) #15799 完結!
│└Nomal 皆さまに恋した、れいの場合。《あとがき》 /れい (06/06/25(Sun) 05:25) #15142
│  ├Nomal NO TITLE /さか (12/03/06(Tue) 03:52) #21442
│  └Nomal NO TITLE /さら (06/06/25(Sun) 07:49) #15143
│    └Nomal さらさん、応援ありがとうございました☆ /れい (06/06/26(Mon) 12:42) #15160
Nomal れいさん /つちふまず (06/06/25(Sun) 22:53) #15153
│└Nomal つちさん、感想ありがとうございます♪ /れい (06/06/26(Mon) 13:13) #15161
Nomal お疲れさまでした /あくあ (06/06/27(Tue) 00:04) #15166
│└Nomal あくあさん、感想ありがとうございます☆ /れい (06/06/28(Wed) 14:26) #15191
│  └Nomal NO TITLE /☆ (06/07/01(Sat) 14:41) #15203
│    └Nomal ☆さん、大丈夫ですか。 /れい (06/07/02(Sun) 02:25) #15219
Nomal NO TITLE /匿名 (12/01/09(Mon) 00:08) #21431


親記事 / ▼[ 13719 ] ▼[ 13721 ] ▼[ 13722 ] ▼[ 13725 ] ▼[ 13727 ] ▼[ 13728 ] ▼[ 13729 ] ▼[ 13730 ] ▼[ 13731 ] ▼[ 13732 ] ▼[ 13733 ] ▼[ 13735 ] ▼[ 13738 ] ▼[ 13739 ] ▼[ 13740 ] ▼[ 13741 ] ▼[ 13742 ] ▼[ 13745 ] ▼[ 13747 ] ▼[ 14256 ] ▼[ 14260 ] ▼[ 14314 ] ▼[ 14315 ] ▼[ 14316 ] ▼[ 14317 ] ▼[ 14318 ] ▼[ 14319 ] ▼[ 14324 ] ▼[ 14344 ] ▼[ 14352 ] ▼[ 14353 ] ▼[ 14354 ] ▼[ 14355 ] ▼[ 14373 ] ▼[ 14575 ] ▼[ 14578 ] ▼[ 14609 ] ▼[ 14611 ] ▼[ 14705 ] ▼[ 14706 ] ▼[ 14868 ] ▼[ 14869 ] ▼[ 14950 ] ▼[ 15136 ] ▼[ 15138 ] ▼[ 15139 ] ▼[ 15140 ] ▼[ 15141 ] ▼[ 15153 ] ▼[ 15166 ] ▼[ 21431 ]
■13718 / 親階層)  親友に恋した、はるかの場合。
□投稿者/ れい 一般♪(3回)-(2006/02/25(Sat) 22:32:09)
    夏子からの呼び出しは、突然だった。

    いつも突然だけど。


    “ね、今日ご飯、無理かな。今わたし表参道なんだけど。”


    いきなり、今日。

    しかも場所まで指定、表参道。


    彼女はいつもそうだ。


    彼女の予定は決まっていて、

    あとはその予定に合う相手を携帯のメモリから選び出すのだ。


    私はいまのところ、その呼び出しリストのトップ集団にいる。幸いなことに。


    彼女はわがまま、というよりは極度の寂しがりやで、

    私にとってはそんなところが愛しかった。

    昔から、面倒見はいい方だった。



    頭の中でこれからこなす仕事の量と移動時間を瞬時に計算し、

    仕事中だというのに、すぐにメールを返した。


    “四十分後、青山通りのスタバで。”



    彼女は私の高校時代からの親友で。

    私の想い人だった。


[ □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 13718 ] / 返信無し
■13719 / 1階層)  短編を、書かせて戴きます。
□投稿者/ れい 一般♪(4回)-(2006/02/25(Sat) 22:36:15)
    久しぶりにゆっくりできる時間ができたので、

    短編でも書いてみようと思います。

    以前はここで長編を書いていました、れいといいます。

    一年位前の話なので、相当昔ですね…;;


    その続編もそのうちアップできたらしようかなと思っております。


    たのしんで戴けましたら幸いです。

    今日中に書き上げて、リアルタイムで更新していきます。


    途中で力尽きて寝てしまわぬようがんばります。

    感想、聞かせて戴けたら幸いです。
[ 親 13718 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 13718 ] / 返信無し
■13721 / 1階層)  親友に恋した、はるかの場合。《2》
□投稿者/ れい 一般♪(5回)-(2006/02/25(Sat) 22:55:58)
    メールを返してから、仕事を明日できるものと、今日中にやらなければならないものに整理する。

    今日中にやらなければいけないこと三件を、

    うち一件の見積もりは同期に明日のランチと引き換えにお願いし、

    一件の提案書はお客さま先に電話をして締め切りを明日の朝一までにしてもらった。

    どうしても今日中にやらなきゃいけない稟議書類一件を無理矢理に片付けて、


    「おつかれさまです」


    すぐに会社を出た。

    いつもより3時間は早い退社時間に、

    擦れ違うスタッフの子たちが驚いているのが見て取れる。



    「デートですか」


    エレベーターホールでエレベーターを待っていると、後ろから声がした。

    派遣のスタッフの一人がちょうど帰るところだったのか、

    私の後をついてきたらしく、人懐こい笑顔を浮かべて立っている。

    先月あたりにうちの会社に来て、最近わりと話すようになった子だ。


    「まぁね」


    そう言って微笑む。

    派遣の彼女は私を見上げるようにして「いいなぁ」と呟いた。

    エレベーターの中で並ぶと、私はずいぶん身長が高いなと思わされた。


    小さくて、かわいらしい。

    彼女は男の人にモテるだろうな、と漠然と思った。

[ 親 13718 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 13718 ] / 返信無し
■13722 / 1階層)  親友に恋した、はるかの場合。《3》
□投稿者/ れい 一般♪(6回)-(2006/02/25(Sat) 23:18:41)
    ここまでで、メールを返してから十分。

    駅のホームまでこのまま歩いて十分、

    乗り換えのタイムラグに五分をみて…

    残りはあと十五分。

    向こうに着いてから歩く時間を考えると、

    確実に間に合わない。


    弱ったな…走るしかないか。


    ビルを出たところで、派遣の子に


    「ごめん、急ぐんだ。走るね」


    「あ、はい!がんばってくださいね!!」


    そう告げて駅までハイスピードで走った。

    社会人になってまで、こんなに全力疾走するなんて。

    社会人になってからだいぶ経つせいか、体力の衰えが感じられたが、

    彼女に会える喜びで、気分が学生の頃に戻っているのが感じられて、少し笑った。

[ 親 13718 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 13718 ] / 返信無し
■13725 / 1階層)  親友に恋した、はるかの場合。《4》
□投稿者/ れい 一般♪(8回)-(2006/02/25(Sat) 23:56:03)
    「おまたせ」

    そう言ってスタバに着いたのは、メールを出してから四十五分後。

    彼女はテーブル席に座って、フリーペーパーを眺めていた。

    私の姿を認めると、ふんわりと微笑む。

    その一瞬にして空気が緩む感じが私は好きだった。


    そこに私がいてもいいと、認められている感じがして。


    「お仕事、おつかれさま。大丈夫だったの?こんなに早く出てきちゃって」


    私が毎日残業続きで帰りが遅いのを知っている彼女が、

    心配そうに私の顔を覗き込んでくる。


    「ん、平気平気。なんとかなるよ」


    そう軽く返して、私は彼女の向かいの席に座った。


    彼女は今日がおやすみだったらしく、仕事帰りにたまに会える日に比べて

    メイクも服装もずいぶんときれいに整えられていた。


    改めて見て、彼女はきれいになったなぁと思わされる。

    高校の頃から、周りの友達に比べて夏子はきれいな方だったけれど、

    彼女は歳を重ねるごとにきれいに、魅力的になっていく。


    「今日、ありがとうね。いきなり呼び出してごめんね」

    「いや、私も夏子に会いたかったしさ」


    心の底からの本心をそうして言葉にすると、彼女は嬉しそうに笑って


    「ありがとう。そういってくれると、すごく嬉しい」


    私の目をじっと見て、そう言った。


    彼女のその言葉に顔が赤くなりそうになる。なったかもしれない。

    白熱灯の照明で良かった。多少ごまかせてはいるだろう。

    私は、更に赤くなって夏子に不審がられないよう、慌てて彼女から目を逸らした。


    ――きれいになったね。


    言おうと思っていたその一言は、そんな状態の私には言えるわけもなく。

    赤面している私の心の中に、今はまだ、そっとしまっておくことにした。

[ 親 13718 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 13718 ] / 返信無し
■13727 / 1階層)  親友に恋した、はるかの場合。《5》
□投稿者/ れい 一般♪(9回)-(2006/02/26(Sun) 00:26:41)
    表参道近く、青山通りのスタバを待ち合わせに指定した時点で、

    電車での移動中に、今日行く店はピックアップしてあった。

    地下に階段を降りていく、ライティングのきれいなイタリアン。

    店員さんがイケメン揃いなのは場所柄だろうか。

    ここはお料理も、スウィーツもわりとおいしい。

    甘いもの好きの彼女を連れて行くのには打ってつけの店だった。



    彼女との日々の報告のような会話、最近あった出来事を一通り話し終え、

    食後のコーヒーとケーキを食べていたときに、彼女はその話を切り出した。


    「ね、はるか。WEBで日記とか、書いてるって言ってたよね?」

    「え、あ…うん。どうしたの、いきなり?」


    そういえば書き始めの頃、二人で飲んでいるときに彼女に話したのかもしれない。

    機械があまり得意ではない彼女はPCもその例外ではないらしく、

    その手の話には普段興味すら示さないのだけれど。


    その彼女にしては急な話題だったので、私は動揺した。

    最近、大流行しているブログについて書いてある雑誌の記事でも読んで、

    自分もやってみようとでも思ったのだろうか。



    しかし、なんだか厭な予感が、尾骶骨のあたりから伝わってくるのをわたしは感じていた。


[ 親 13718 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 13718 ] / 返信無し
■13728 / 1階層)  親友に恋した、はるかの場合。《6》
□投稿者/ れい 一般♪(10回)-(2006/02/26(Sun) 00:36:16)
    どうしたの、との私の問いかけに、夏子は何故か言葉を躊躇っているようだった。


    「夏子?」


    らしくない彼女の行動を、不思議に思う。


    「…やっぱり、なんでもない」

    「夏子」

    「……。」


    彼女は普段、一度自分から振った話を、言葉を躊躇ったり、

    言いかけた話を撤回したりするタイプではなかったので、気になった。






    「ごめん。たぶんわたし、それ見つけちゃったかも」



    「えっ…」



    迷った末、夏子の口から発された言葉に思わず、言葉に詰まる。

    私の体から、血の気が引くのが感じられた。


    私のブログが、夏子に読まれた…?!


    それはまずいことになったと、瞬時に悟る。

    私の日記、ブログサイトは、仕事の愚痴が4割、その他の日常が1割、

    そしてほぼ半数は、他では決して口外できない、切なる彼女への想いを綴っていたから。


    そこが読まれた、ということは、私の想いが彼女に伝わってしまうということだ。




    確かに、Webなんかで彼女への想いを綴ってた私が悪い。

    それは自覚している。


    でも、それを本人に読まれていて、あまつさえその事実を

    彼女本人に突きつけられるなんて事態、誰が予想しただろうか。


    こんな事態、どうやって反応していいのかすらわからない。

[ 親 13718 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 13718 ] / 返信無し
■13729 / 1階層)  親友に恋した、はるかの場合。《7》
□投稿者/ れい 一般♪(11回)-(2006/02/26(Sun) 08:59:56)
    私の頭はショート寸前で(いや、ショートしてたかも)

    私の口の端には、直前まで浮かべていた笑みが、

    薄ら笑いに変わってへばりついたままになっていた。


    「このサイト、違ってたらいいんだけど…」


    そんな私の胸中を知ってか知らずか、夏子は、最近買い換えたという

    PCサイトビューアのついた新しい携帯を操作して、

    丁寧にも、そのサイトをわざわざ私に見せてくれた。



    夏子が見せてくれたサイトは、紛れもなく私のブログサイトで、


    画面には、昨日の夜、私が書いた仕事の愚痴の日記が表示されていた。


    彼女が私の反応を待っているのが分かる。


    「えーと。んー…」


    いろいろ誤魔化してみようと試みたけれど、

    それを見られている以上、どう誤魔化していいのかすら、わからなかった。




    しばらくショートしていた頭が復旧するまで、そんなに時間はかからなかった。

    簡単なことだ。誤魔化しようがないものを一生懸命誤魔化そうとするから難しいのだ。

    「誤魔化しようがない」のだから、もう諦めるしかない。


    あと私に残された道はひとつだけだった。


    開き直るしか、方法がない。



    あとは、彼女がどう出るかだ。

[ 親 13718 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 13718 ] / 返信無し
■13730 / 1階層)  親友に恋した、はるかの場合。《8》
□投稿者/ れい 一般♪(12回)-(2006/02/26(Sun) 09:18:47)
    2006/02/26(Sun) 09:35:37 編集(投稿者)

    少しだけ椅子を後ろに引いて、椅子の背もたれに寄りかかるようにして座り直した。

    彼女の表情をみることなんて、できなかった。

    食事の時に散々飲んだワインの酔いが、一瞬にして抜けたのが分かった。


    「…全部、よんだ?」


    やっとの思いでそれだけ質問する。


    「三分の一くらい…かな…」


    三分の一読んでいて、彼女のことを書いた記事だけを

    運良く読み逃しているなんて都合のいい話は、まずありえない。



    「…あー…。じゃあ、読んだ、よね?」



    「…うん」


    念のため、確認してみる。

    何を“読んだ”のかは、言わなくても当然伝わっていた。

    分かってはいたけれど…絶望的な気分になる。


    まさか、今まで細心の注意を払って彼女に接してきた私の気持ちが、

    こんな形で彼女本人に伝わってしまうとは思わなかったから。

    泣きたい気分だった。


    「軽蔑、した?」


    「そんなこと、ないけど…」

    「…けど?」


    「……。びっくりした」


    彼女が当然の感想を漏らす。


    「そりゃ…そうだよね。……なんか、ごめんね」


    「あやまらないで」



    気分がどんどん落ち込んでいくのが分かる。

    会話を続けていないと、泣いてしまいそうだった。

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▲[ 13718 ] / 返信無し
■13731 / 1階層)  親友に恋した、はるかの場合。《9》
□投稿者/ れい 一般♪(13回)-(2006/02/26(Sun) 09:44:13)
    「どうやって、私のサイトを発見したの?」


    軽い、世間話でもするように、努めて明るく彼女に話を振った。

    自虐的な気分になっている。

    これ以上聞いてしまったら、傷が深くなるのは目に見えているというのに…


    「リンクサイトから…」

    「リンクサイト…?」


    てっきり、Yahoo!やGoogleなどの検索サイトから来たのだと思っていたから、

    その返答は予想外だった。リンクサイトと言ったら、思い当たるのはひとつしかない。

    私のブログは、ひとつ、ビアン系のリンクサイトに登録している。

    そのサイトのリンクは、当然ビアン系のサイトばかりのはずだった。



    「ねぇ、はるか。はるかの日記に書いてあった人って…わたしだよね?」


    今更ながらに、夏子はそんなことを確認してくる。

    あの日記を読んだのなら、そんなの本人なら明白なのに。

    高校の頃の思い出から何から、あそこに全部吐き出してあるのだから。

    分かっていて、私の傷を深くしたくて、そんなことを聞いてくるのか…


    「そうだよ」


    少し、ふてくされたように彼女に返事をした。


    「はるか」

    「何?」

    「わたしも、はるかが好き」



    「え?」


    予想外の展開に、また、頭がショートしかけた。

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■13732 / 1階層)  すみません
□投稿者/ れい 一般♪(14回)-(2006/02/26(Sun) 09:48:35)
    今日はちょっと夜まで更新できないかもしれません。

    昨日中に書き上げるって言っていたのに申し訳ないです。

    読んでくださっている方に申し訳ないですが、

    少しだけ、待っていてください。

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▲[ 13718 ] / ▼[ 13734 ]
■13733 / 1階層)  NO TITLE
□投稿者/ あい 一般♪(1回)-(2006/02/26(Sun) 12:21:44)
    待ちます!!

    (携帯)
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▲[ 13733 ] / 返信無し
■13734 / 2階層)  あいさんへ
□投稿者/ れい 一般♪(15回)-(2006/02/26(Sun) 16:20:17)
    待ってくださってありがとうございます<(_ _)>

    思わずレスみて嬉しくて笑っちゃったれいです。

    あいさんのために頑張って書かせていただきますね!

    (携帯)
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▲[ 13718 ] / ▼[ 13736 ]
■13735 / 1階層)  NO TITLE
□投稿者/ アリス 一般♪(1回)-(2006/02/26(Sun) 17:08:28)
    更新楽しみに待っています(^o^)

    (携帯)
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▲[ 13735 ] / 返信無し
■13736 / 2階層)  アリスさんへ
□投稿者/ れい 一般♪(16回)-(2006/02/26(Sun) 20:56:26)
    うわぁ♪そんな風に言って戴けてすごい嬉しいです。

    ありがとうございます、アリスさん。

    本当嬉しいです。

    がんばりますね。

    今帰ってきたところなので、

    手洗い、うがいをしてから(笑)書きますね。

    (携帯)
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▲[ 13718 ] / 返信無し
■13738 / 1階層)  親友に恋した、はるかの場合。《10》
□投稿者/ れい 一般♪(17回)-(2006/02/26(Sun) 21:35:17)
    夏子の顔は、アルコールのせいだけではなく、紅潮していた。


    「今日は、それを言わなくちゃって思って、はるかを呼んだの」


    「え…ええっ?」


    思わず、身を乗り出してしまう。

    まさかこういう展開になるなんて予想すらしなかったから、

    リアクションに困った。心臓が無駄に高鳴る。


    「…な、なんで!?」


    彼女からの告白に対して、やっと私が発した言葉はそんなものだった。

    聞きたいことがあまりにも多すぎて、それを口に出すのがやっとだったのだ。


    「…わたし、ずっとはるかが好きだったんだよ?」


    またその発言に動揺する。


    「ずっと?」

    「高校のときから。自分の気持ちに気付いたのは、確かはるかに彼氏ができたときかなぁ…」


    そんなことを言い出すから驚いた。

    私が高校時代、彼氏がいたのは一度きり。高校二年の夏だ。

    私が夏子を好きだと自覚したのが高二の終わり、高三になる直前だったから、

    夏子は私より前に、私が好きだったことになる。


    その事実に驚いて声も出せないでいると、夏子は私のその有様がおかしかったらしく


    「本当に気付かれてなかったのね?わりと大胆なこともしたと思うんだけどなぁ」

    そういうと、ふふふ、と嬉しそうに、そして満足そうに笑った。


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■13739 / 1階層)  親友に恋した、はるかの場合。《11》
□投稿者/ れい 一般♪(18回)-(2006/02/26(Sun) 22:14:44)
    2006/02/27(Mon) 08:23:30 編集(投稿者)

    じゃあ何、私と夏子は、ずっと両想いだったっていうの?

    むしろ、彼女からのアプローチが先だった、ということになる。


    そう考えると、今まで彼女の一挙手一投足にドキドキしたり、

    期待を持ちそうになって自制したり、

    告白をしかけて、寸前で思い留まったりしていたあの努力は

    無駄だったのかと、なんとなく力が抜けた。



    そして、もしあのとき勇気があれば、私は高校、大学と夏子と一緒に

    幸せな学生生活が送れていたのかと思うと、

    ものすごく勿体無いことをした思いでいっぱいになって、


    思わず「勿体無かったなぁ」と声に出してしまった。


    夏子が「え?」と聞き返して来たので、

    「いや、」と言葉を挟んで今考えた通りのことをそのまま話す。



    すると夏子は「そうかもね」と一言置いてから、


    「でも、その期間があったからこそ、

    今はこんなにわたしを深く愛してくれているんでしょう?

    わたしが理由も言わずに呼んだら、

    無理してお仕事切り上げてきてくれちゃうくらいに」



    にっこりと笑って、それを言われてしまい、私は何も言えなかった。


    理由のひとつは、図星で赤面してしまったから。

    もうひとつは、まぁ、確かにそうだとは思ったから。



    あの頃私の中にあった感情は、彼女に私を受け入れてほしいという

    若く、エゴに満ちた幼いものだった。


    今の私はどちらかというと、彼女を受け入れてあげたい、

    彼女を包んであげたい、という想いの方が強い。

    相手を受け入れられるキャパシティと強さが、成長と共に身に付いたのかもしれない。


    あのときもし、彼女と付き合っていたら、自分を抑えられずに、今よりたやすく彼女を傷付け、

    友人関係すら維持できなくなって、音信不通になっていただろうと思うから、

    それを考えると昔の自分の今までの自制の努力を、ものすごく評価してやりたくなった。



    人間なんて、単純なものだ。…そんなのは、私だけだろうか。


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■13740 / 1階層)  親友に恋した、はるかの場合。《12》
□投稿者/ れい 一般♪(19回)-(2006/02/26(Sun) 22:32:22)
    2006/02/27(Mon) 08:30:12 編集(投稿者)
    2006/02/26(Sun) 22:33:41 編集(投稿者)

    お店を出たのは、ちょうど日付が変わろうとする頃で、

    お互い終電までぎりぎりの時刻だった。

    駅まで二人で身を寄せあうように、「寒いね」と言いながら、

    深夜の道路を、どちらともなく手を繋いで歩いた。


    大きい通りだったけれど、表参道は人影も車もまばらで、静かだった。


    正直、離れがたかったけれど、次の日もお互い仕事だったから、

    そんなことも言っていられず、学生を心から羨んで、二人で駅の階段を下りた。


    「はるか」


    「ん?」


    駅の階段を半ばまで降りたとき、踊り場で夏子が私を呼び止めた。

    彼女の方を振り返ると、彼女が私の顎を右手でとらえて、

    私の頬に左手を添え、唇を重ねてきた。



    その間、ほんの一瞬。


    驚きすぎて、目を閉じる余裕もなかった。


    顔を離すと彼女は満面の笑みで私をじっと見据え、


    「HAPPY BIRTHDAY!」


    そう言って、嬉しそうに笑った。


    「え?」


    どうして?という顔を私はしていたらしい。


    「今ね、日付が変わったの」


    そう言って、彼女は私の脇をすり抜けて、先に階段を降りていった。

    手元の携帯を確認すると、確かに時計は0:01を示している。


    日付は…2月22日。私の誕生日だった。

    そういえば、こうして何らかの形で、私は毎年夏子にお祝いをしてもらっている。


    今年は、最高の一年のはじまりになったな、と思った。



    彼女が階段を降り切ったところで、駅員さんが叫ぶ声が聞こえた。

    〈○○行き〜、△△方面最終電車、まもなく到着しまーす!ご乗車のお客様はお急ぎくださーい〉

    彼女が乗らなければならない電車だった。


    「行って!あとで、メールする!!」


    そう叫ぶと、彼女は大きく頷いて、私に大きく手を振って、走ってホームに向かっていった。

    私はひとり、唇に手を当てながら、ゆっくりと階段を降りた。


    心臓の鼓動がものすごく早くなっている。

    中学生みたいだなと、私は笑いそうになって、その衝動を堪えた。

    同時に、別のところから、笑い出したい衝動に駆られて、

    そちらは抑えることに成功せず、結局口元ににや〜っと笑みが広がってしまった。



    私の、約10年越しの片思いが実ったのだ。

    もちろん、間に大いに紆余曲折はあったけれど、

    あの頃から彼女を好きだったことには変わりない。


    8年か、すごいな。

    自分で気付いて、笑ってしまった。


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▲[ 13718 ] / 返信無し
■13741 / 1階層)  親友に恋した、はるかの場合。《13》
□投稿者/ れい 一般♪(20回)-(2006/02/26(Sun) 22:35:17)
    最終電車に乗って、彼女へのメールを作成しようとポケットから携帯を取り出したあたりで、

    携帯が震えた。夏子からのメールだった。


    慌てて開くとそこには一言。


    Title:おつかれさま♪
    -------------------------
    かばんの中を見てね(^O^)/


    慌てて足元に置いていたかばんの中を見ると、

    見慣れない白い封筒が一枚、入っていた。


    いつの間に入れたんだろう。

    そう思って中を開くと、


    中には一枚の飛行機のチケットと手紙が入っていた。


    チケットを見ると、日付はなんと今週末になっている。


    行き先は、サイパン。


    手紙には、こう書いてあった。

    ――はるかへ

    お誕生日プレゼントです。

    二人で南の島のバカンスを、思い切り楽しみましょう!


    P.S.
    生理になっちゃった!なんて、許さないからね。



    ……彼女は相変わらずだ、と私はため息をついた。

    相変わらず、彼女の予定は決まっていて……


    …あとは、私が予定を合わせるのだ。


    まぁ、私にとってはそんなところが愛しいのだけれど。



    知らずに漏れた口元の笑みは、その週の週末を迎えるまで、ほとんど消えることがなかった。


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▲[ 13718 ] / ▼[ 13746 ] ▼[ 13743 ]
■13742 / 1階層)  終わった〜!
□投稿者/ れい 一般♪(21回)-(2006/02/26(Sun) 22:40:51)
    なんとか今晩終えることができました!!!

    はー、思ったより長くなっちゃいました…(^^;

    これはもう中篇ですね…。


    楽しんで戴けたら嬉しいです!

    感想、もし良ければ聞かせてくださいね^^

    レスは必ずつけさせて戴きます。


    あと、もしも「こういう設定・テーマでお話書いてほしい!」

    っていうのがありましたら教えてください!!

    次回への参考にさせて戴きます♪♪


    ここまで読んで下さってありがとうございました〈(_ _)〉


    あいさん、アリスさん>

    お二人のコメント、レスが無かったら、

    「まあ、月曜でもいいかな〜」と思っていたと思います。

    それくらい、励まされました(>_<)

    本当に嬉しかったです★ありがとうございました!
完結!
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▲[ 13742 ] / ▼[ 13750 ]
■13746 / 2階層)  ナイス♪
□投稿者/ さら 一般♪(1回)-(2006/02/27(Mon) 00:08:42)
    ハッピーエンド!
    心理的な描写も素敵でワクワクしながら読めました☆
    ノンケであろう人を好きになってしまった時はよほどのチャンスがない限り伝えられる事ないから
    叶った時の喜びを思い出しました
    いいお話でした♪


    (携帯)
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▲[ 13746 ] / 返信無し
■13750 / 3階層)  さらさんへ
□投稿者/ れい 一般♪(24回)-(2006/02/27(Mon) 08:10:22)
    読んでくださってありがとうございます。

    気に入って戴けたようで嬉しいです。


    さらさん、ノンケさんとお付き合いされたことあるんですね。

    すごいなぁ。わたしは結局告白できませんでした…(>_<)


    片思いのどきどき感が、伝わっていたのならよかったです。


    また、さらさんに感想をお伺いできるよう、わたしもがんばります。
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▲[ 13742 ] / ▼[ 13748 ]
■13743 / 2階層)  NO TITLE
□投稿者/ 芝 一般♪(1回)-(2006/02/26(Sun) 23:44:19)
    よかったです。

    表現、好きですよ。
    なんか気持ちわかるなぁ。
    私も一人の人だけ、未だ片思いだから。
    きっとその相手にこんなことされたら、私も振り回されると思うけど、それがまた幸せなんですよね。笑

    初めて読んだんですが、また次回が楽しみです。
    無理ない程度に頑張って下さい。

    (携帯)
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▲[ 13743 ] / 返信無し
■13748 / 3階層)  芝さんへ
□投稿者/ れい 一般♪(22回)-(2006/02/27(Mon) 07:46:35)
    おはようございます。

    通勤中、「誰か一人くらい、レスつけてくれてないかな…」と淡い期待を抱いて

    チェックしてみたら、予想を上回る方からレスを戴いていて、

    嬉しさのあまり、朝からはるかのように、

    にや〜っとしてしまったれいです。

    片思い、現在進行形ですか〜。切ないですね(/_;)

    わたしは女性に関しては、わりに奥手な方なので、

    片思い期間は、長い方です(たぶん)


    芝さんの恋、応援していますよ!

    もし、進展あったら聞かせてくださいね(^O^)/


    芝さんの期待に応えられるよう、

    次回作も頑張りますね。

    来週はスケジュール的に無理そうですが、

    再来週にはなんとか…

    がんばります!

    (携帯)
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▲[ 13718 ] / ▼[ 13749 ]
■13745 / 1階層)  NO TITLE
□投稿者/ あい 一般♪(3回)-(2006/02/26(Sun) 23:51:17)
    れぃサンお疲れデス!!
    幸せになったです♪

    ぁたしも明日で受験終わります!(・∀・)/
    頑張ります!

    (携帯)
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▲[ 13745 ] / 返信無し
■13749 / 2階層)  あいさんへ
□投稿者/ れい 一般♪(23回)-(2006/02/27(Mon) 08:03:07)
    わ〜★読んでくださってありがとうございました。

    うれしかったです。支えになりました!


    あいさん受験生なんですね。

    この時期までってことは、高校か、大学国立二次でしょうか。

    (すでに記憶が…;;)

    今は試験会場に向かっている頃でしょうか…

    がんばってくださいね。応援しています★


    あいさんが満足できる結果だったら、

    ぜひ聞かせてください。お待ちしております(^-^)
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▲[ 13718 ] / ▼[ 13751 ]
■13747 / 1階層)  お疲れ様です(^o^)
□投稿者/ アリス 一般♪(2回)-(2006/02/27(Mon) 06:57:17)
    ハッピーエンドで良かったです♪
    続編は無いんですか?
    続きが読みたいです(^o^)

    (携帯)
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▲[ 13747 ] / 返信無し
■13751 / 2階層)  アリスさんへ
□投稿者/ れい 一般♪(25回)-(2006/02/27(Mon) 08:18:08)
    アリスさんだ〜☆ありがとうございました!

    アリスさんのコメントに励まされましたよ。

    続きはですね…


    たぶんSM板になっちゃうんじゃないかと…(笑)


    続き、書くとしたら、今度は夏子視点ですね。

    夏子はむっつり系のエロエロイメージなので、

    激しくなってしまうと思います;;


    書けたら、またUPしますね。


    応援して戴いて、ありがとうございました!
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▲[ 13718 ] / ▼[ 14300 ] ▼[ 14257 ] ▼[ 14306 ]
■14256 / 1階層)  親友に恋した、夏子の場合。
□投稿者/ れい 一般♪(1回)-(2006/04/20(Thu) 08:38:08)
    それを発見したのは、実は半年も前の話。

    去年の8月、真夏の夜の話。

    いつも巡回するビアンサイトをぼーっと覗き、

    カップルサイトをみては羨ましさが募り、

    気まぐれにリンクサイトのバナーをクリックして、

    別のサイトに飛ぼうとした。


    そこのリストで見た、ひとつの名前。


     ********   カイト


    "カイト"は、わたしの好きな人の別名で。

    その名前に惹かれてそのブログにアクセスした。


    それが、きっかけ。
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▲[ 14256 ] / ▼[ 14305 ]
■14300 / 2階層)  れいさんへ
□投稿者/ まみ 一般♪(1回)-(2006/04/26(Wed) 16:15:03)
    夏子ちゃん編も凄い楽しみにしてます♪

    (携帯)
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▲[ 14300 ] / ▼[ 14322 ]
■14305 / 3階層)  まみさんへ
□投稿者/ れい 一般♪(4回)-(2006/04/27(Thu) 08:00:12)
    わー♪いらっしゃいませ〜、まみさん。
    期待して戴いてありがとうございます!がんばります。
    いまからかきますねー。

    まみさんって、わたしが前長編を書いてたときに感想くださった
    まみさんですか?…ちがうかな。
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▲[ 14305 ] / ▼[ 14325 ]
■14322 / 4階層)  れいさん♪
□投稿者/ まみ 一般♪(2回)-(2006/04/29(Sat) 02:18:45)
    すごいですね!いろいろな意味で(≧▽≦)
    前に感想を書いたことを覚えてくれてて、びっくりしたけど、同時に凄く嬉しいです♪
    そして夏子ちゃんのエロ路線‥
    どきどきして眠れなくなっちゃいました///

    (携帯)
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▲[ 14322 ] / 返信無し
■14325 / 5階層)  まみさんへ♪
□投稿者/ れい 一般♪(13回)-(2006/04/29(Sat) 12:42:13)
    よかった!(*^ー^)ノ
    あのまみさんでしたか〜o(^-^)o
    覚えてますよ、最初に感想戴いた方ですからね♪

    あのときと今回は、随分と趣向が違いますが…

    楽しんで貰えたら嬉しいです!


    私自身、自分のテキストがエロくできてるのか
    さっぱりわかりませんが…

    ちょっとあぶない夏子を堪能して戴ければ幸いです。


    また感想聞かせてくださいね〜☆

    (携帯)
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▲[ 14256 ] / 返信無し
■14257 / 2階層)  久しぶりに書きました
□投稿者/ れい 一般♪(2回)-(2006/04/20(Thu) 08:59:57)
    続編?を書きます。

    週末にかけて、完成させられればなと思っています。

    急遽予定が入らないことを願いつつ…

    また読んでやってくださいo(_ _*)o


    感想、お聞かせ戴ければ嬉しいです♪

    よろしくお願いいたします。

    (携帯)
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▲[ 14256 ] / ▼[ 14311 ]
■14306 / 2階層)  親友に恋した、夏子の場合。《2》
□投稿者/ れい 一般♪(5回)-(2006/04/27(Thu) 08:20:44)
    "カイト"は。

    高校時代、女子バレー部でセッターだったわたしと強力タッグを組んでいた

    アタッカーのコートネーム(コートの中で呼び合うニックネームみたいなものだ)で。


    彼女は高校時代からのわたしの想い人だった。



    高校時代からわたしは、大人しそうなお嬢風の外見に似合わず、

    恋愛に関してはかなり積極的なアプローチを試みていたほうだった。

    当時の高校生だったわりには、自分の武器が何なのか知っていたし、

    それを使う術も心得ていた。


    今思うと、ちょっとやな女子高生だなと思う。


    若気の至りで、ツマミグイみたいなことも、何回かしてしまった。


    ただ、わたしは一見優等生のお嬢さま風だから。

    悪い噂が立つことだけは避けられていたけれど。




    けれど、そんなわたしでも、彼女の鈍いんだか疎いんだかよく分からない、

    とにかく脈のなさそうな誰にでも分け隔てない対応の壁を崩して、

    彼女の心を射止めることができなかった。



    …いいところまでは、持っていけたと思っていたんだけどね。

    それが気のせいじゃなかったと分かるまで、実に8年の年月を要したことを考えると、

    実質彼女が、わたしにとって一番の難攻不落の城だったんでしょう。


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▲[ 14306 ] / ▼[ 14320 ]
■14311 / 3階層)  すごい!!
□投稿者/ さとみ 一般♪(1回)-(2006/04/27(Thu) 23:03:17)
    今日初めて読みました♪
    いつもポーッと見ても感想なんて書かないのに、なぜだか書きたくなっちゃいました(*^_^*)

    すご〜〜く楽しくて、はまっちゃいました♪
    私も、今では卒業してしまった先輩に片思いして2年になります(´Д`)
    もう告白は何度も済みだけど、振り向いてはくれなさそうです(v_v)
    勇気もらってます☆
    これからも頑張ってください(*^_^*)

    (携帯)
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▲[ 14311 ] / 返信無し
■14320 / 4階層)  さとみさんへ♪
□投稿者/ れい 一般♪(12回)-(2006/04/28(Fri) 16:41:23)
    わー♪♪♪
    はじめまして〜。れいと申します。
    さとみさん、感想ありがとうございます!すごく嬉しいです(*^-^*)

    さとみさん、先輩に片思いですか…せつないなぁ。
    でも告白できるなんてすごいですね!その勇気、尊敬しますよ☆(>_<)

    れいもがんばります。


    しかし、今回のお話はエロエロ路線なので…
    サワヤカ路線とは程遠いのですが…

    (-_-;)

    はるかと違って、夏子はむっつりスケベなのです。

    期待を裏切ってしまったらごめんなさい。


    夏子はもうちょっと?まだまだ?暴走すると思いますが

    また感想聞かせて戴けたら嬉しいです。

    がんばれ〜、さとみさん!!

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▲[ 13718 ] / ▼[ 14267 ]
■14260 / 1階層)  お久しぶりです(^-^)
□投稿者/ アリス 一般♪(4回)-(2006/04/20(Thu) 19:06:23)
    久々にれいさん発見♪
    やっと待ちに待った続編を読めそうで…楽しみです♪
    頑張って下さいね(^o^)/

    (携帯)
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■14267 / 2階層)  わー☆アリスさんだ!
□投稿者/ れい 一般♪(3回)-(2006/04/20(Thu) 23:22:38)
    お久しぶりです、アリスさん♪
    覚えていてくださって嬉しいです☆

    今回は急ピッチで書き上げた前回とは違い、
    のんびり更新になってしまいそうです。

    仕事が忙しくてなかなか書けなくて…(>_<)

    …ってこれはいいわけですね。

    明後日以降、頑張って書きますので
    生暖かい目で( ̄ー ̄)見守ってやってくださいませ。

    今回は、体力の許す限りエロエロ路線で行きます!(笑)


    それでは!
    やっとお仕事帰りのれいでした〜



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■14314 / 1階層)  親友に恋した、夏子の場合。《3》
□投稿者/ れい 一般♪(6回)-(2006/04/28(Fri) 16:02:57)
    “カイト”のブログサイトは。

    わたしの想い人、アタッカーのはるかのもので間違いなさそうだった。


    “カイト”のブログに出てくる、彼女と彼女の想い人とのエピソードは、

    どれもわたしに身の覚えがあるものばかりで。

    そしてそれら殆どは当人たちしか知り得ないエピソードのはずだから。


    むしろあまりにも鮮明に描かれていたので、

    それらの記事はわたしの記憶を補完すらしてくれるものだった。



    そのときわたしが何を言ったのか。


    それに対して彼女が何を感じたのか。



    そういったことが最近のことから、高校時代に遡ってまで、

    時の流れを錯綜しながら書かれていた。



    日記を通して伝わってくるのは、彼女のわたしへの溢れんばかりの想いで。

    その想いを目の当たりにして、わたしの鼓動は高鳴った。




    それが欲望に変わったのは、それからまもなくのことで。


    そのブログを発見してからすぐに、わたしは彼女に連絡をとった。

    勿論、彼女にわたしの想いを伝えるためだ。


    わたしはすぐにでも会いたかったのだけれど、

    彼女に会う約束が取れたのは、ちょうど五日後。


    彼女は出張中で、東京にはいなかったから。

    彼女の都合とわたしの都合があったのが、その日だった。

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■14315 / 1階層)  親友に恋した、夏子の場合。《4》
□投稿者/ れい 一般♪(7回)-(2006/04/28(Fri) 16:07:05)
    2006/04/28(Fri) 16:08:52 編集(投稿者)

    約束をした日の夜だったと思う。

    早速約束のことが”カイト”のブログに登場した。


    はるかが”カイト”であることは間違いなさそうだった。


    確証がとれると、わたしの心は弾んだ。


    五日後、彼女を驚かせてやろうと思って、まだ何も彼女には伝えていなかったから。



    その夜、お風呂に入る前に、脱衣所で鏡に映った自分の姿をまじまじと観察した。


    黒くて長い髪。


    顔は正直あまり変わっていないと思う。


    そこまで大きくはないけれど、黒目がちで奥二重の目。


    鼻はそんなに高くない。主張しすぎもしない。


    うすい唇に、薄い、舌。とがった顎。


    全体的にアジアンフェイスだとおもう。


    でも、メイクをするようになって、多少はきれいになっただろうか。



    高校生の頃よりは大きくなった、胸。


    あの頃と比べたらハリは少し失われたかもしれないけれど、


    あの頃よりも乳首は大きくなって、卑猥な印象を与える。


    エロチックに相手を誘える体にはなったと思う。



    ちょっと先端をつまんでみると、乳首は途端に反応を示し、凝固した。


    と同時に下半身も少し反応しかけたのが分かる。


    バストのラインに手を添えてから、なだらかなカーブを描く

    ウエストに沿って手を滑らせていく。



    そのまま少し腰骨を撫でて、指先を股間に滑らせた。


    きちんと手入れしてある、陰毛。


    そこの毛は少しだけ、いつも短く切るようにしている。


    いつ誰に舐めてもらっても恥ずかしくないように。





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■14316 / 1階層)  親友に恋した、夏子の場合。《5》
□投稿者/ れい 一般♪(8回)-(2006/04/28(Fri) 16:12:34)
    2006/04/28(Fri) 16:13:01 編集(投稿者)

    はるかは、タチだろうか、ネコだろうか。


    ふとその疑問が頭を過ぎった。

    彼女の瞳を思い浮かべてみる。

    普段の彼女は誰がどう見たってタチだ。

    かっこよくて、仕事もできて、こういっちゃ悪いが男らしい。


    でも、わたしと一緒にいるときのはるかは。

    わたしにひどく従順で、おとなしい犬のようだから。

    ああ見えても、意外にネコかもしれない。

    わたしのようにどっちでもいけるタイプだといいのだけど。



    でもはるかは、どんな声で鳴くんだろう。


    どうやってわたしを攻めるんだろう。


    そんなことを考えていたら、わたしのあそこは潤ってきてしまった。



    わたしの体は困ったことに、一回火照ってしまったら最後、

    一度イくまでは絶対に熱が引かない。


    ――夏子。


    はるかのわたしを呼ぶ声が頭の中で再生されて、

    わたしは一つ、ため息をついて、お風呂のドアを開けた。


    はるかを想像して、自分で自分を犯すなんて、社会人になってからはじめてだ。




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■14317 / 1階層)  親友に恋した、夏子の場合。《6》
□投稿者/ れい 一般♪(9回)-(2006/04/28(Fri) 16:15:39)
    浅く湯を張ったバスタブに身を沈めて、ひざをまげた状態で足を開く。


    はるかの白くてすこし骨ばった、長い指。

    それがわたしのウエストラインをなぞって。


    そのまま、下へ。



    股間に進入してきた指先は、

    くすぐるかのようにクリトリスの周辺を皮の上から軽く撫で回し、

    下の唇の付近を行ったり来たりする。

    その刺激に耐え切れず、わたしの口からは吐息が漏れた。


    クリトリスに触れられそうになるたび、

    その刺激に反応して自然と腰が振られ、

    膣は指先を求めて、閉じられていた両の唇から蜜を漏らしはじめた。

    明らかに水ではない液体が、指に触れる。


    両の唇を割って指を軽く進入させ、

    その蜜を唇とクリトリスに塗りたくるかのように、前後に擦る。

    クリトリスは自ら皮を脱ごうと大きくなりかけていた。


    気づけば乳首は充血していやらしく勃起していて、

    今にも食べてくださいと言わんばかりにその存在を主張していた。

    乳首と乳房との、その境界線を指でなぞると、

    快感が走って、膣の奥からじゅんと蜜があふれたのがわかった。


    どんどんと硬度を増す乳首をすぐには触らずに、乳房をもみしだく。


    「はぁぁ…んん……は、るかぁぁ…」


    声を止められなかった。はるかの名前を声に出して呼ぶことで、

    より一層、本当に彼女に犯されているような錯覚に陥った。




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■14318 / 1階層)  親友に恋した、夏子の場合。《7》
□投稿者/ れい 一般♪(10回)-(2006/04/28(Fri) 16:21:10)
    我慢ができなくなり、左の手のひらで乳房を弄びながら、

    指先で乳首を抓ったり、押し潰したり、引っ張ったりした。


    「ふぁ…、あ…ぁん、はぁぁぁッ…、はるかぁ…気持ちいい…」


    右の指でクリトリスを皮から出して摘むと、腰がびくんとはねた。

    耐えられないくらいの刺激。強い快感が体を支配した。


    「ぁぁあ、はるか…ぃ、いれてぇぇぇ……」


    思わず懇願する。もう膣は溢れていた蜜でどろどろだった。


    膣の中に、中指と人差し指を差し入れる。快感が体中に走った。


    「ぃぃ、…はるかぁ、突いてぇ…!!」


    自分の体のイイところ、敏感な部分は分かっている。

    そこを集中的に刺激した。


    「はぁ、…ぁッ…あぁん、…もっとッ……もっとぉぉ、…はるかぁああぁッ!」


    自分の指では足りなかった。

    でも、周りで代用品になりそうなものは無い。


    洗面台に携帯用制汗スプレーの缶があったことを思い出し、

    お風呂の蒸気と軽い酸欠で朦朧とした頭で、

    指を膣に入れたまま、いったんバスタブを出て、

    ドアを開け、制汗スプレーの缶を手にした。


    すぐにバスタブに戻って膣にスプレー缶を挿入する。


    「ぁあっ!ぃい……!」


    全身に鳥肌が立つような錯覚を覚えた。

    ひやりとした感覚が熱くなりすぎた体には気持ちいい。

    すぐにピストン運動を開始した。


    最初こそ、異物感があり動かすのを躊躇ったが、

    快感を求めるスイッチが入ったままだったので、すぐにピストンのスピードは

    自分でできる最高速度に達した。


    もっと突いてぇ、と叫びながら、力の限り、スプレー缶を突き上げる。

    腰は自然にグラインドしていた。


    「あっ…ああっ…やぁ…、いいぃ!……はるか、いいっ…いっちゃうよぉぉ…!!」


    敏感なところと、そして更に奥まで突くようにすると、

    体の奥から快感の波のようなものがすごい勢いでやってきて、


    あっという間に体をびくんびくんと震わせてわたしはイってしまった。



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■14319 / 1階層)  親友に恋した、夏子の場合。《8》
□投稿者/ れい 一般♪(11回)-(2006/04/28(Fri) 16:31:02)


    お風呂という密室空間だったせいで、頭が朦朧とする。 

    お風呂の湯が濁っている気がして、わたしはすぐにお湯を抜いた。


    しかし、入れ直してまた浸かる体力もなく、

    シャワーを浴びて体と髪を洗い、

    髪も半乾きのままその日は寝た。





    それから五日間、わたしは毎日はるかのブログをチェックし、

    彼女を想像して自慰をした。


    彼女の日記に毎日わたしのことが書かれるのが嬉しくて、楽しくて、

    五日間、毎日思わせぶりなメールなり電話なりをした。


    彼女はほぼ毎日、わたしのことを日記に書いてくれた。




    そして、五日後に会ったとき。




    わたしは彼女への想いを告げなかった。





    もう暫く、彼女がわたしに想いを寄せる様を見ていたかったから。



    まだわたしは、想像の中の彼女と、愉しむことができたから。

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▲[ 13718 ] / ▼[ 14326 ]
■14324 / 1階層)  おはようございます(^-^)
□投稿者/ アリス 一般♪(5回)-(2006/04/29(Sat) 08:13:16)
    れいさんおはようございます(^^ゞ
    夏子のエロエロ路線凄いですね〜(^_^;)
    朝からびっくりしちゃいました…。でも…更に凄い事になるの(?)楽しみです…(笑)
    最後は…はるか編で出てきた旅行とか行くんですか?そこで夏子…?


    (携帯)
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■14326 / 2階層)  アリスさんこんにちは♪
□投稿者/ れい 一般♪(14回)-(2006/04/29(Sat) 14:04:12)
    やるときはやる、れいです。

    …やりすぎましたかね?(^_^;)


    はるかのドキドキ感と、夏子のエロエロ感の書き分けを
    頑張ってみたのですが。

    ちゃんとエロかったですか?(-"-;)


    次は本番(笑)

    はるかとの絡みです。

    一人だとエロエロ夏子は、

    はるかとの絡みでどうなるのか。


    楽しみにしていてくださいね。



    いつかはるか視点でのエロも書いてみたい、れいでした。


    (携帯)
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▲[ 13718 ] / ▼[ 14348 ]
■14344 / 1階層)  はじめまして
□投稿者/ ひかる 一般♪(1回)-(2006/05/01(Mon) 14:12:39)
    初めてレスします。
    ずっと読んでいましたが、なかなかレスする勇気がなくというより恥ずかしいから出来ませんでした…。でも夏子ちゃんがあんまりエッチだから(笑)ではありませんが、レスしてみました☆楽しみにしてます♪更新されるのも楽しみに待ってます。

    (携帯)
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▲[ 14344 ] / ▼[ 14350 ]
■14348 / 2階層)  ひかるさん、感想ありがとうございます(^-^)
□投稿者/ れい 一般♪(15回)-(2006/05/02(Tue) 11:13:00)
    ひかるさん、読んでくださってありがとうございます。
    しかも感想まで戴けて、嬉しいです♪(*'-^)-☆

    エロく仕上がっていましたか。
    よかった(^-^)一安心しました。


    夏子編のコンセプトは「とにかくエロく」です。
    裏表あるエロさを狙っています。


    はるか編に出てくる、かわいらしい夏子のイメージとの
    ギャップを楽しんで戴ければ嬉しいです。


    また、ひかるさんから感想を聞けるよう、
    私もがんばります。

    またお待ちしてますね♪

    (携帯)
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▲[ 14348 ] / ▼[ 14351 ]
■14350 / 3階層)  NO TITLE
□投稿者/ ☆ 一般♪(1回)-(2006/05/03(Wed) 07:29:33)
    おはようございます。
    何かハマって読んでしまいました。
    最初は片想いにドキドキ。自分もこんな時代があったなぁ〜と。(笑)
    そして、夏子のエロエロ路線。早く続きが読みたいです。楽しみにしてますね。

    (携帯)
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■14351 / 4階層)  ☆さん、感想ありがとうございます!
□投稿者/ れい 一般♪(16回)-(2006/05/03(Wed) 13:13:56)
    ☆さん、お読み戴きましてありがとうございます。
    しかも続きを楽しみにしていて戴けるとのことで…(*^^*)

    嬉しいことこの上限りないです♪ありがとうございます!


    次の濡れ場(笑)は、夏子がはるかを…な展開を予定しております。

    乞うご期待!!ってやつですね。

    ゴールデンウィーク中には書き上げられるかな。


    また☆さんから感想をお聞きできるよう、精一杯描かせて戴きますね。

    またお待ちしております〜☆

    (携帯)
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■14352 / 1階層)  親友に恋した、夏子の場合。《9》
□投稿者/ れい 一般♪(17回)-(2006/05/03(Wed) 23:57:15)
    そんなわたしが彼女に告白を決意したのは、

    身も蓋もない言い方をしてしまえば、

    想像の彼女では満足できなくなってきたからだった。


    実際に彼女と会うたびに、彼女の腰や背中、首筋に手を這わせたくなり、

    彼女をわたしだけのものにしたくなる衝動に駆られた。



    「わたしだけのもの」――。

    性的欲求を満足させたかったから、だけではない。

    自分の弱い部分が、彼女を心の支えとして求めていたことに気付いたのが、

    彼女のブログを発見してから半年後だったのだ。



    ほかのひとはみないで。


    わたしだけをみて。


    性的欲求からではなく、そう感じたのは久しぶりだった。





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■14353 / 1階層)  親友に恋した、夏子の場合。《10》
□投稿者/ れい 一般♪(18回)-(2006/05/04(Thu) 00:18:52)
    それまでわたしの付き合い方といえば、性的欲求が先行していた。

    心が動かなくても、体に惹かれれば抱かれたし、抱いた。


    心が寂しくても、女性同士では体が満たされれば、お互いある程度心も満たされたし、

    大体の付き合いがセックスから始まっていった。


    体の相性が良ければその付き合いは数ヶ月続いたし、

    そうでなければ、よっぽど気に入らない限りこちらから連絡は一切しなかった。


    寂しくなったら誰かしら相手をしてくれる人を探したし、

    探せば見つからないことなど、なかった。



    でも、わたしはついに気付いてしまったのだ。


    わたしが寂しくて一番最初に頼るのは誰か。


    会っていて一番心が満たされるのは誰なのか。


    わたしが一番抱きしめて欲しいのは、誰なのか。



    それらの答えはずいぶん前からひとつだったけれど。

    それらをじぶんに問い掛けてしまうのが怖くて。

    その答えから拒否されるのが、ただひたすらに耐えられなくて。


    わたしはずっと封印していたのだった。

    気付かないふりをしていたのだった。




    でも、気付いてしまった。

    体の寂しさを、他の女ではなく想像の彼女でしか収めなかったわたしに。

    心の寂しさを、他の女ではなく彼女にしか埋めてもらいたくなかったわたしに。




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■14354 / 1階層)  親友に恋した、夏子の場合。《11》
□投稿者/ れい 一般♪(19回)-(2006/05/04(Thu) 00:42:04)
    2006/05/04(Thu) 05:58:09 編集(投稿者)


    告白の日に平日のあの日を選んだのには、ひとつだけ理由があった。

    その日ははるかの誕生日の前日だったから。

    誕生日当日は何かしら予定が入っているかもしれないけれど、

    前日は空いている可能性が高いと思ったから。平日だったし。


    もし、仕事帰りにでも会えたのなら、日付が変わったと同時に祝ってあげたかった。

    そんなときに告白ができたなら、最高のプレゼントになると思ったのだ。


    本命の"プレゼント"の準備も抜かりなかった。


    旅行代理店に勤務する大学時代の友達のところに行き、格安で探してもらった。


    「社割とか、使えないからさ」


    そういいつつも、シュウという名の面倒見のいい友達はいくつかピックアップしてくれた。

    条件は、安くて、あたたかいところ、海のきれいなところ。

    「だれと行くの?」の問いには、新しくできる恋人と、と答えた。

    シュウは、へぇ、と目を細めるようにして笑うと、


    「何?こんどは男?女?夏子もわりかしやるね」


    と言った。


    彼女はわたしの数少ない友達のうちの一人で、わたしをビアンだと知ってもなお

    全く変わらず友達でいてくれる貴重な人種だった。

    彼女自身も女の子を好きになることはあるらしい。

    ただ、お互い無害な関係でいられるのは、わたしの嗜好にも、彼女の嗜好にも、

    まったくヒットしなかったからだと思う。

    きれいな人なんだけど、なんだか草食動物みたいなひとだ。

    中性的で、ちょっとつかみ所ない感じがする。

    わたしにとっては、適度な距離感を持って付き合える、貴重な友人だった。


    「女。本命なんだ、すごく久しぶりにね」


    そう返すと、シュウはPCの画面を見続けたまま、

    普段あまり開かない細い目を大きく見開いた。


    「そりゃあ、気合入れてさがさにゃね」


    シュウの口角が上がった。

    彼女はわたしの恋愛癖を知っているから。

    確かに、大学時代から本命なんて言えるひとはいなかった。

    いつも、使い捨てのように恋愛を積み重ねてきた。


    「ここは、値段の割にはホテルきれいだから、おすすめ」

    「このホテルはね、お姫さま気分味わえるよ」

    「ここはね、近くに見晴らしのいい展望台があるんだ」


    そんなことをひとつひとつ聞きながら、1時間とちょっと。


    行く国と、泊まるホテルを予約した。

    なんだかんだいいつつも、彼女は結構値引いてくれていて。


    「サービス。あんたに本命ができるなんてね」


    そう言って、ぐいっと口の端を上げて笑っていたけれど。


    そうしてわたしはプレゼントを用意して、はるかを呼び出したのだった。





    はるかとデートするときはいつも、彼女がおしゃれなお店をチェックしておいてくれる。

    彼女が選ぶお店はどこもわたしの嗜好をぴたりと捉えてくれていて、はずさない。

    彼女のそういった心遣いがどれだけ稀有なものなのかに気付いたのは、

    さまざまな人とデートをするようになってのことだった。


    それに気付いてからはより一層、彼女に依存する部分が増えた気がする。



    しかしあの日のレストランの味は、正直言ってあまり覚えていなかった。

    おしゃれで雰囲気もすごく良かったことは覚えているのだけれど。


    あの日はわたしは珍しいくらい緊張していて。

    まるで高校生の頃に戻ったみたい、と内心自分で自分を嘲ったのを覚えている。




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▲[ 13718 ] / ▼[ 14356 ] ▼[ 14357 ]
■14355 / 1階層)  こんばんわ♪
□投稿者/ アリス 一般♪(6回)-(2006/05/04(Thu) 01:39:47)
    早速 読んじゃいました(笑)
    今回はエロエロ夏子ではなく可愛い夏子ですね(*^-^*)
    読んでると…彼女が欲しくなりました…(T_T)夏子みたいなエロくてさみしがりやな人って好きなんですよね…(>_<,)めっちゃ好みです(笑)
    次は…ついに絡み(?)楽しみですw(^o^)w
    でも…れいさんファンとしては…終わってしまうのは…ん〜淋しいですよね…(^_^;)
    次回作は…有りですか???

    (携帯)
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▲[ 14355 ] / ▼[ 14358 ]
■14356 / 2階層)  NO TITLE
□投稿者/ ☆ 一般♪(2回)-(2006/05/04(Thu) 04:45:29)
    又々読まして頂きました。もうかれこれ。48時間起きてます。れいさんの小説のせいではないので、あしからず。
    でも、続き期待して読ましていただきました。(笑)
    れいさんの文章的タッチいいですね。ドキドキします。次の展開は…?って…?楽しみにしてます。



    (携帯)
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▲[ 14356 ] / 返信無し
■14358 / 3階層)  ☆さん、もうそろそろ寝たかな…?
□投稿者/ れい 一般♪(21回)-(2006/05/04(Thu) 13:58:47)
http://www.mypress.jp/v2_writers/chocolateholic/
    48時間は起きすぎだと思うれいです。辛くないですか?

    わたしは学生時代よくそれくらい起きていましたが、
    今はもう無理ですね…。歳かな(笑)

    期待して戴けていたみたいで嬉しいです。

    がんばりますよ〜☆

    でも、体力が続くかな…。
    体力の続く限りがんばりますー。

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▲[ 14355 ] / 返信無し
■14357 / 2階層)  アリスさん、こんにちはー♪
□投稿者/ れい 一般♪(20回)-(2006/05/04(Thu) 13:36:54)
http://www.mypress.jp/v2_writers/chocolateholic/
    次回作は、ずばりアリです!!

    先に断言してしまいました。れいです。

    アリスさん、毎回感想ありがとうございます♪


    次回は、ついに超長編(笑)をUP開始しようかな…と思っております。

    以前書いていた長編物の続編です。

    (はるなつ(はるかと夏子の略です)の続編では残念ながらありませんが…。)


    以前の長編モノは、過去ログをさらってHPにリンクしてあるブログサイトで

    小説として順次UPしていってます。一年以上前に書いたもので、

    しかも高校生らしく書いているので、文章自体がかなり稚拙な感は否めませんが、

    読んで戴ければ嬉しいです。ぜひ感想聞かせて戴ければと思います。



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■14373 / 1階層)  親友に恋した、夏子の場合。《12》
□投稿者/ れい 一般♪(22回)-(2006/05/05(Fri) 18:28:37)

    告白をして、付き合い始めて。


    次に会えたのは、旅行前日。



    それまでのはるかとわたしと言えば、


    隙あらばお互いメールして。

    毎晩どちらともなく電話して。


    「うわ、照れるー」

    「なんか、恥ずかしいね」

    「変な感じ」

    「慣れない…(笑)」

    「ほんと、嬉しい」

    「夢みたい」

    「まだ信じられないよ」


    そんな会話ばかり、繰り返していた。


    友達でいた期間が、圧倒的に長かったから。

    友達でいた期間のほとんどを、片思いに費やしていたから。


    両想い、という関係に慣れなくて。

    それでも相手のことは良くわかっていたから。


    微妙にぎこちなく、そして心地よい関係が続いていた。



    旅行前日、わたしはどうしてもはるかに会いたくて。


    「ね、はるか。明日、一緒に空港行こうよ」

    「うん。そうだね。どこで待ち合わせしよっか」

    「…明日、うち泊まりに来たら?空港までうちからのが近いし」


    「そっか。そうする」


    そうして彼女がくることになった。



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■14426 / 2階層)  れいさん♪
□投稿者/ まみ 一般♪(3回)-(2006/05/11(Thu) 21:34:29)
    はるかちゃんがお泊りですか‥凄い想像しちゃいました///
    優花ちゃんと先生のお話も楽しみにしてますね♪

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■14460 / 3階層)  まみさんへ♪
□投稿者/ れい 一般♪(23回)-(2006/05/14(Sun) 15:24:19)
http://www.mypress.jp/v2_writers/chocolateholic/
    間違いなく、大変なことになります。
    ご想像の通りだと思いますので、ご期待ください。笑


    でも、申し訳ないのですが、
    更新が来週末あたりになってしまいそうです。

    お待ち戴けると嬉しいです。
    よろしくお願いいたします。


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■14575 / 1階層)  親友に恋した、夏子の場合。《13》
□投稿者/ れい 一般♪(26回)-(2006/05/21(Sun) 03:11:54)
http://www.mypress.jp/v2_writers/chocolateholic/
    その週の金曜日、わたしは仕事を定時に切り上げて、大急ぎで大掃除をした。

    今まで何度もはるかがうちに来たことはあったけれど。

    今日、旅行前に呼んだのは、もちろん目的があって。



    簡単に言えば、我慢できなかったのだ。



    彼女を一刻も早くこの腕で抱きしめたかった。

    彼女の意外と薄くて細い腰に腕を回し、顎を捕らえて、

    彼女の唇を、きゅっと上がったきれいな口角を、わたしの唇で、舌でなぞりたかった。


    彼女の感じる声を、吐息を、この耳で聴きたかった。



    はるかが仕事をいつも通り終えて、一旦着替えに、そして荷物を取りに帰り、

    うちにたどり着いたのは、既に土曜日になっていた。


    家を出るまで、あと6時間、出国まであと9時間。



    時間はまだたっぷりあった。

    わたしの体はただひたすらに、彼女を求めていた。




    「おじゃましまーす」


    そう言って荷物を持ってはるかはいつもと変わらぬ素振りでうちに上がった。

    羽織っているコートの下はジーンズにブーツというカジュアルな出で立ちだ。

    足、とくに腿がもともと細い上、足が長いからそういう格好はよく似合っていた。


    しかしはるかは、表情から察するにかなり疲れ切っているようだった。

    精一杯見せてくれる笑顔にも、明らかに無理しているのが現れていた。

    今週末に仕事出勤にならないよう、必死で仕事を終わらせたと言っていたから

    それが影響しているのだろう。


    「いらっしゃい。お仕事、大丈夫だった?」

    「なんとかね。…早く、夏子に会いたかったからさ。頑張れたよ」


    そう言って、へへへ、と笑うはるかの笑顔とその言葉にやられて。

    まずわたしは、真っ先に彼女にキスをした。


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▲[ 13718 ] / ▼[ 14588 ]
■14578 / 1階層)  NO TITLE
□投稿者/ さら 一般♪(1回)-(2006/05/21(Sun) 06:39:40)
    れいさんのお話にすっかりハマってしまってて何度も読み返しています
    気持ちの表現が本当にウマい
    話の流れもウマい
    なんていうかセンスの良さ♪だとにらんでます(笑)
    完結しちゃうと寂しいのでジワジワ引き延ばして下さいね
    体に気をつけて仕事・プライベート・エッセイそこそこに頑張って下さい♪
    o(^-^)o


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■14588 / 2階層)  さらさん、激励の言葉をありがとうございます☆
□投稿者/ れい 一般♪(27回)-(2006/05/21(Sun) 12:57:07)
    昨晩睡魔との闘いの中で更新したせいで、内容に関して半分記憶がなかったれいです。

    …いま読み返して、意外と文量多くてびっくり。

    誤字脱字はなかったので(多分)よしとします。笑


    めっちゃ嬉しいお言葉、ありがとうございます!

    そんなふうに言って戴けて、すごく嬉しいです。

    さらさんに今後も楽しんで戴けるよう、

    れいは必死に頑張ります。

    励まされました。今後も応援よろしくお願いしますね!(^ー゜)ノ

    今日、隙間をみて更新できたらしようと思っているれいでした。

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■14609 / 1階層)  親友に恋した、夏子の場合。《14》
□投稿者/ れい 一般♪(28回)-(2006/05/22(Mon) 23:28:41)
http://www.mypress.jp/v2_writers/chocolateholic/
    2006/05/22(Mon) 23:29:08 編集(投稿者)

    顔を離してはるかを見た。はるかと目が合う。

    はるかはいつも目が合うと微笑んでくれる。


    でも、今日は違った。


    さっきまで疲れて生気があまりなかった目が、気づくと真剣な眼差しに変わっていた。

    先に不意打ちで攻撃を仕掛けたのはわたしだったのに、

    その眼差しにどきっとしてしまう。


    「はる…」


    か、と言い切らないうちに、下に荷物を置いたはるかの手が、

    わたしの顎を捉えて。キスを返された。


    唇が触れ合うだけじゃなく。

    下唇の上を舌が這うキス。


    舌が少しわたしの口角に触れて、

    その感触に、ちょっと腰が抜けそうになった。


    はるかの舌は、想像していたよりも厚くて。

    冷たかった。外気に晒されていたせいかもしれない。


    「は、反則…」

    「どっちが」


    訴えようとしたけれど、それはそのままわたしに返ってきてしまって。


    「なつ」


    両手が自由になったはるかに、立ったまま抱きしめられた。


    「はるか…」


    わたしも抱きしめ返す。身長差があるので、わたしの頭はちょうど

    はるかの肩に乗せるような形になった。


    はるかのいつもつけている香水の香りが、わたしの鼻腔をくすぐる。

    彼女を抱きしめるだけで、わたしの鼓動が早くなり、濡れるのがわかった。


    「夏子、好きだよ」

    「わたしも、好きだよ、はるか」


    そう言うと、なんだか鼓動がますます早くなっていて。

    我ながら高校生みたいでおかしいな、と思うほどだった。




    ため息の音した。


    「…ずっと、こうしたかったんだ。すっごい幸せ。」


    はるかが、ため息混じりにそうつぶやく。

    まったくもって、わたしも同感だった。

    あまりにも嬉しくて、幸せで。


    「はるか」


    そう言って、彼女を呼んで。

    彼女がこっちを向いたところで、彼女を抱きしめたまま、

    長くて甘い、とろけるようなキスをお見舞いした。


    半分開いていた唇に舌を這わせて。

    彼女が感じるところを探るように、舌先を尖らせて口角やリップラインを刺激した。


    彼女は上唇よりも下唇、右口角よりも左口角が感じるみたいで。

    はるかの荒くなる息をぞくぞくしながら聞いて、

    軽く噛んだり、舐めたりしてそのあたりを重点的に攻めていたら、

    彼女の舌が、わたしに反撃しようと口の中から出てきたのだった。


    出てきた舌先をわたしの舌先に擦り合わせるように刺激すると、


    「ふぁっ…ん…」


    声が漏れた。

    その色っぽい声にわたしの体が完全に臨戦態勢になるのがわかる。

    やばい。もう止まらない。止めたくない。


    背中に回していた手を、するりとセーターの下に差し入れて、

    じかにはるかの背中を撫でた。



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■14611 / 1階層)  親友に恋した、夏子の場合。《15》
□投稿者/ れい 一般♪(29回)-(2006/05/23(Tue) 00:18:47)
http://www.mypress.jp/v2_writers/chocolateholic/
    2006/05/23(Tue) 00:19:16 編集(投稿者)

    「ん…」


    嫌がるかと思ったのだけれど、はるかは意外と抵抗もしなかった。

    でも、身構えたのが分かったから、そのまま背中を撫で続けた。


    キスをし続けながら、さりげなさを装って、

    背骨の一つ一つを押すようにゆっくりと撫でた。


    「ぅ ぁっ…」


    狙ったところで、

    はるかが反応したのがわかる。


    「…感じるの?」

    「……」


    キスをやめてはるかに問うと、はるかは顔を赤くしてうつむいた。

    まるでバージンかと思うようなかわいらしさだ。


    …残念ながら、バージンじゃないことは、

    高校時代から親友だったわたしが一番良く知っているのだけど。


    (あの話を聞いたとき、わたしは思わずその場で彼女を押し倒してやろうかと思った。

    それほどまでに悔しかったのだ。

    わたしのほうがその男よりもはるかを感じさせられるのに、と思った覚えがある。昔の話だ。)




    「夏子」


    はるかが、何か言いたげな目をしてわたしを見た。


    彼女の目は潤んでいて、明らかにわたしを誘っていた。

    頬は上気して、ピンクに色づいている。色っぽい。

    普段友達としてわたしに見せていた顔ではない、別の表情がそこにはあった。



    ――はるかは、今日覚悟してきている。

    わたしに抱かれてもいいと思っている。



    それに気付いて、その瞳に、

    わたしは自分の膣がよだれを垂らすのをはっきりと感じた。



    なんだかんだ言いつつも、やっぱり不安はあったのだ。

    いくら両思いで、付き合うことになって行く旅行でも、

    「まだそんな気になれない」「やっぱり私…」

    なんて言われるんじゃないかと、わたしはドキドキしていた。



    「はるか」


    そのはるかに、わたしはひとつ、お願いをした。


    「はるか、…触って」


    彼女の、わたしの腰に回っていた手を取って、

    わたしの胸に押し当てた。


    わたしからの誘いに、

    はるかが息を飲むのがわかった。


    「強く、揉んで」


    わたしの胸に手を当てたままのはるかに、

    挑発するかのように、耳元で囁いた。


    「なつ…」


    はるかに、受身のセックスはさせたくなかった。

    やるからには、はるかにも動いてほしかった。


    わたしに欲情してほしかった。

    わたしを、気持ちよくさせてほしかった。



    はるかの背中を撫で続けたまま、

    はるかには、わたしの胸を揉ませた。


    「夏子の胸、おっきい…」


    最初は恐る恐る、興味本位で。

    でも、次第にはるかのわたしの胸を触る手は、熱を帯びてきていた。


    不慣れな感じの手つきだったはるかは、すぐに慣れたみたいだった。

    わたしが時折漏らすため息を聞き漏らさずに、

    確実にわたしを感じさせようと、コツをつかんで揉んでくる。


    はるかに胸を揉まれている、と思うと、

    わたしは狂いそうなくらい、歓喜が心の底から沸いてくるのが分かった。


    ずっと願っていた、はるかの手。

    ずっと待っていた、はるかの唇。


    「あ…ぁあっ…ん、はるか…」

    「夏子、きもちいい…?」


    はるかの、興奮で少し上ずった声が、より一層わたしを興奮させた。

    服の上から胸を揉まれているだけで、我慢できなくなる。


    直接触って。

    乱暴にして。

    乳首を舐めて。噛んで。吸って。


    はるかを求める、苦しいくらいの欲求が、胸の中を渦巻いた。


    わたしのFカップの胸は、はるかの手に余るようで。

    それでも服の上からはるかはわたしを感じさせようと、愛撫してくれていた。


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▲[ 14611 ] / ▼[ 14701 ]
■14691 / 2階層)  れいさんへ☆
□投稿者/ ぐりこ 一般♪(1回)-(2006/05/26(Fri) 21:03:13)
    今一気に全部読んでしまいました。
    文章があっさりしててとても読みやすいです。(食べ物の話みたい 笑)

    私は、高校のときから2年間付き合った彼女が居ましたが、大学でお互い離れてから5ヶ月で別れる事になりました。
    彼女がいつの間にか彼氏を作り、私に別れを迫ってくる状態で。
    でも今考えたら、この話にあるようにお互いが成長してから付き合うことになっていれば、こんな事にはならなかったのかな、なんて考えてしまいます。

    なんだか感想ではなくて個人的な愚痴になってしまいましたね(^^;)

    そんな風に考えてしまうくらい、夏子とはるかの関係が素敵に描かれていると思います。どうかこの2人が幸せになりますように。

    続きも楽しみにしていますよ。
    夏子頑張れ押し倒せ!(>▽<)♪笑
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■14701 / 3階層)  ぐりこさん、はじめまして。
□投稿者/ れい 一般♪(32回)-(2006/05/27(Sat) 08:30:29)
http://www.mypress.jp/v2_writers/chocolateholic/
    読みやすいと言って戴けて嬉しいです。

    あっさりさっぱり言い切りの形で、今回は書いていますので。


    テイストを変えて書いても、

    またそれはそれでさっぱりしてしまうのは

    性格が反映されているんですかね。

    もうちょっとねちっこい性格になるよう、努力します。笑


    そんな恋愛経験が、過去にあったんですね。

    恋愛って難しいですよね。

    あとから考えると、「あのときああしていれば」、が無尽蔵に出てきてしまいます。

    「今」という選択がベストだと、思うしかないですよね。


    成長してから付き合おうと思っても、その頃には彼女の気持ちが

    既に自分にはない危険性は大いにありますし…


    やっぱり、ぐりこさんの選択は、正しかったんだと思いますよ。


    書き込み、ありがとうございました。

    また感想、聞かせてくださいね。お待ちしております。


    >夏子頑張れ押し倒せ!(>▽<)♪笑

    これに笑ってしまいました。笑

    では、ご声援にお答えして。夏子がはるかを押し倒します。笑
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■14705 / 1階層)  親友に恋した、夏子の場合。《16》
□投稿者/ れい 一般♪(33回)-(2006/05/27(Sat) 09:21:22)
http://www.mypress.jp/v2_writers/chocolateholic/
    わたしの胸の感触に、そして感じているわたしに、

    はるかの瞳に光が宿るのが分かった。

    それと同時に、はるかのわたしの胸を弄る指先が動き始めた。

    ブラの上から意図的にわたしの乳首を苛めようとしてくる。


    わたしには、もう我慢できなかった。


    「はぁっ…ぁ……はるかぁ…、……脱がせて、直接触ってぇ…」


    濡れた瞳で懇願すると、はるかはわたしの服を脱がせにかかった。

    はるかがわたしのシャツのボタンを一つずつはずしていく間、

    わたしの右手はジーンズ越しにはるかのお尻をなで、

    左手と口で、はるかの右の耳を弄った。


    突然の刺激に、はるかの口から、吐息交じりの声が漏れた。

    お尻を撫でて、耳たぶに舌を這わせ、耳の軟骨の部分を指でほぐすように刺激する。


    「ふぁ…ぁッ…」


    舌を尖らせて耳の穴に入れて中を刺激すると、

    はるかの腰が少し振れて、ひざからが少し力が抜けたみたいだった。


    「感じる?好きよ、はるか…」


    そう耳元で囁くと、その吐息と声に、びくんとまたはるかは反応した。


    「夏子…」


    そう言ってはるかはわたしの顎を引き寄せ、キスを求めてきた。

    舌が差し入れられて、口中が犯される。

    わたしも応戦した。


    右の口の端を舐めるようにしてわたしの反応をはるかが待つと、

    快感に腰が抜けそうになりながら、わたしは執拗に左の端を攻めた。


    お互いの息が、次第に荒くなるのを、感じる。

    セーターの中に、再び手を差し入れ、背中を伝って

    はるかのブラのホックをはずした。

    そのときにはわたしは既にはるかによって

    シャツもスカートも剥ぎ取られ、ブラとショーツだけの姿になっていた。

    今日のために新調した、薔薇の刺繍がきれいな赤いレースの下着。


    わたしがはるかの上唇と歯の間に舌を差し入れ、刺激すると、

    うめき声とともに、はるかの高度ががくっと一瞬下に下がった。

    はるかの顔を見ると、目が合った。

    頬が上気して、目が潤んでいる。

    はるかがわたしに欲情しているのを感じるだけで、

    わたしは膣が収縮するのを感じた。




    はやく、


    はるかがほしい…



    はるか、はやく、入れて、



    おもいきり、わたしを突いて。



    わたしを、めちゃめちゃにして――。




    歯茎を嘗め回すようにはるかの口中を犯していると、

    はるかの手が、わたしのブラをたくし上げ、

    すでに痛いくらいに立っている乳首を、ぎゅっと摘んだ。


    「ぁああッ…は、るかぁ…!!」


    突然の刺激に、思わずキスをしていた口を離してしまった。


    視線を下に下ろすと、

    ブラに上から押されて胸が変形し、

    赤のブラとのコントラストがちょっと卑猥なわたしの胸が視界に入った。


    乳首は、ブラの赤に負けないくらい、赤く、硬く、高くそそり立っていた。


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▲[ 13718 ] / ▼[ 14737 ]
■14706 / 1階層)  親友に恋した、夏子の場合。《17》
□投稿者/ れい 一般♪(34回)-(2006/05/27(Sat) 10:09:20)
http://www.mypress.jp/v2_writers/chocolateholic/
    「ベッドに、行こうか」

    わたしたちは、立ったままで。

    わたしは胸が半分押し出されたまま。

    はるかはブラのホックが外れたまま。


    ベッドに二人で横になった。


    そして…

    もちろん、

    上になったのは、わたし。


    はるか腰の上に、はるかを跨ぐように座り、

    はるかのトップスをすべてまとめて剥いだ。

    ブラも、セーターも。すべてまとめて。


    途中、「わッ」とはるかの声が聞こえたけれど、

    上着をはるかの腕あたりまで脱がしてから、

    わたしはそのまま目の前に現れた、はるかの乳首に食いついた。


    「はぁぁッ…ふぁ……ぁッ……な、なつ…」


    赤黒い、といった形容が適切なわたしの乳首とは異なって、

    彼女の乳首は薄い褐色をしていた。小さく、尖っている。


    手始めに、舌で丹念に舐めると、わたしの膝で固定していた

    はるかの腰が少し跳ねた。

    口の中で、はるかの乳首が、どんどんと硬度を増すのが感じられた。


    はるかの胸は、わたしよりはちいさいが、

    それでも思った以上にボリュームがあった。

    スレンダーなはるかだから、胸はそんなに大きくないと思っていたのに、

    予想を嬉しい形に裏切られることとなった。


    右胸だけ、乳輪に舌を這わせ、左は中指を使い、

    触れるか触れないかのところで先端を刺激する。


    「ぁあ、あ…ぁぁ…ぅん……ふぁ…ああ」


    胸だけで、すごく感じるらしく、

    はるかの腰は、さっきからすこしだけグラインドしている。


    両手で乳首を弄り、首筋に舌を這わせて、

    耳元で囁いた。


    「そんなに感じるの…?はるかって淫乱だね…」


    「な、夏子…キモチイイ、よぉ…」


    普段の凛としたはるかからは想像できないくらい、

    今のはるかは淫らだった。


    両腕が、脱がされ途中の衣類に固定されて

    動かせないようになっているせいで

    体まで固定され、快感がすべて腰の動きに直結していた。


    「いつものはるかしか知らない人が今のはるかをみたら、なんていうだろうね…?」


    「そんなこと言わないで、夏子…。」


    そう言って、困ったような、甘えるような瞳でわたしを見た。


    その瞳に、激しく興奮したわたしがいた。


    「そんな顔したら、わたし、もう止まらないからね」


    「とめなくていいよ……夏子、好きだよ」


    彼女の微笑みによって、彼女に攻められたい、という欲求以上に

    彼女を攻めたいという欲求が、わたしの中で暴発するのがわかった。



    再び、今度は左胸を舌で刺激しながら、

    はるかのジーンズを脱がせにかかった。


    脱がせる途中、偶然を装って、ショーツの上からクリトリスを撫でた。


    「はぁん…!!」


    ひときわ高い嬌声が、はるかの口から上がった。


    「はるか、すごい。まだ触ってなかったのに、クリが、もう立ってるよ」


    ジーンズを脱がし途中だったけれど、

    ショーツの上からクリトリスを潰すように押すと、


    「ぁあッ、いいッ…なつこぉ……!」


    はるかは膝を曲げ、足を開いてわたしの指を受け入れようとしていた。
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▲[ 14706 ] / ▼[ 14804 ]
■14737 / 2階層)  NO TITLE
□投稿者/ さら 一般♪(2回)-(2006/05/28(Sun) 19:00:06)
    ひゃ〜細かい描写で私の頭の中が爆発しちゃいそうです
    (*_*)
    一方的じゃない二人のそれ好きです
    本当にうまい!
    もったいないのでゆっくりゆっくり読みました♪
    (^o^)


    (携帯)
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▲[ 14737 ] / 返信無し
■14804 / 3階層)  遅くなりました、さらさんへ
□投稿者/ れい 一般♪(35回)-(2006/06/02(Fri) 10:55:08)
    風邪でぶっ倒れていたれいです。

    …なんか体調おかしいなと思ってはいたのですが。


    楽しみにして戴いているさらさんのためにも、
    今週末、更新できるよう頑張りますね。



    (携帯)
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■14868 / 1階層)  親友に恋した、夏子の場合。《18》
□投稿者/ れい 一般♪(36回)-(2006/06/07(Wed) 15:33:01)
http://www.mypress.jp/v2_writers/chocolateholic/
    「まだまだよ。ゆっくり、じっくり食べてあげる。」


    そう囁いて、わたしははるかのジーンズから

    彼女の足を抜き取りながら、腿をそっと撫でた。


    先に一度イかせてしまってから、

    ゆっくりじっくり攻めようかとも思ったけれど、

    やっぱりそんな優しいことはしてあげないことにした。


    はるかは手が上に上げられて不自由なまま、

    濡れた瞳で足元にいるわたしを見る。

    腹部の、影を一段と濃くする臍のくぼみと

    カーテンの隙間から零れた月明かりを受ける彼女の腰骨、

    その奥に望む乳房と尖った乳首、

    白い二の腕のコントラストがまるで絵のようで。


    「きれいだね、はるか」


    わたしは改めて彼女のわき腹をそっと撫でた。

    はるかは吐息を少し漏らして腰を浮かし、

    少し微笑んで、切なそうな顔をして


    「夏子」


    わたしの名前を呼んだ。


    「私を、食べて」




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■14869 / 1階層)  親友に恋した、夏子の場合。《19》
□投稿者/ れい 一般♪(37回)-(2006/06/07(Wed) 15:36:33)
http://www.mypress.jp/v2_writers/chocolateholic/
    「ぁぁっ!…はぁ…あ…ぁッ……あ…んんんッ!! 」


    充血し、薄い褐色よりずいぶんと色の濃くなった左の乳首を

    口に含み、左右に振れるように舐めまわし、

    右手はもう片方の乳首を撚るようにして引っ張り上げる。


    「あぁッ、んんっ…、あ、あぁ…」

    「きもちいい?はるか…」

    「うぁぁっ…ふぁ…あ…、へ、変になっちゃうっ…あ…」

    「食べて、って言ったじゃない。」


    そう言って、乳首に軽く歯を立てる。


    「はぁあぁっ…!!」


    腰が、宙に浮いた。

    乳首を弄るのは手に変えて、

    引き続き押したり引っ張ったり、抓ったり、撫でたりしつつ、

    舌を、乳房を伝って上のほうに舐め上げていく。


    「く、…あ…ぁん……んん… あ、あ…」

    「脇、きもちいい?」

    「気持ち…いぃ…、あぁ!」


    足ではるかの足を開いたままに固定し、

    わたしの腿をショーツ越しに彼女の股間に摺り合わせると、

    ショーツが驚くほど濡れているのがわかった。


    「びしょびしょ。」

    「はぁ…あ…、い、わないで…」

    「溜まってたの…?」

    「……。」


    顔を近づけて聞くと、思い切り顔を逸らされた。


    「どこをどうしたらはるかは感じるの…?」

    「教えて、はるか。わたしにどうしてほしいの…?」

    「ね、自分でいつもやっていること、わたしに教えて…?」


    乳首を弄って、股間に腿をあてがい、

    首筋に舌を這わせ、耳たぶを噛んで、彼女を煽った。

    腰が動いて彼女の股間がわたしの腿に密着し、

    クリトリスが触って欲しそうに立っていることすら伝わってくる。


    わたし自身、触るのを我慢するのも一苦労だった。


    「下、さわって…」

    「下?下って?」

    「……。」

    「言わないとわかんないよ」

    「ぁそこ…」


    はるかは消え入りそうな声で顔を赤くしている。


    「あそこって?」

    「…今、夏子の足が当たってる…」


    「ここ?」


    腿をぐりぐりと少し動かした。


    「んぁっ…!! そ、そこ…っ!」

    「ここ、なんていうの?」

    「……。」

    「言わなきゃ、触ってあげない」


    「……夏子の…いじわる」




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▲[ 13718 ] / ▼[ 15031 ] ▼[ 14993 ]
■14950 / 1階層)  NO TITLE
□投稿者/ 彩 一般♪(1回)-(2006/06/11(Sun) 12:38:12)
    お忙しいですか?
    更新楽しみにしております!!(^-^)

    (携帯)
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▲[ 14950 ] / 返信無し
■15031 / 2階層)  彩さん
□投稿者/ れい 一般♪(38回)-(2006/06/16(Fri) 21:39:58)
    おひさしぶりです、れいでございます。
    なんでこんなに忙しいのかわからないまま、今週が終わってしまいました…。

    宣言しておきますと、
    遅くても今月中には、
    はるなつを完結させて、
    来月からは
    別の話をUPしようと思います。


    梅雨の季節に書いたお話です。


    …たぶん。笑

    もうすこしだけ、
    待っててくださいね。

    コメントを戴きましてありがとうございました☆

    (携帯)
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▲[ 14950 ] / ▼[ 15037 ]
■14993 / 2階層)  NO TITLE
□投稿者/ ハル 一般♪(3回)-(2006/06/14(Wed) 03:45:10)
    私の彼女はアキっていうんですよ
    余計はるとなつに感情移入しちゃいます
    続き楽しみです

    (携帯)
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■15037 / 3階層)  ハルさん
□投稿者/ れい 一般♪(39回)-(2006/06/17(Sat) 10:53:18)
    そんなふうに身近に感じて戴けて幸せです。

    今月中に必ず完結させますので、また読んで戴けると嬉しいです(^▽^)

    また足跡残してってくださいね。
    ハルさんから感想がきけますのを楽しみにしてますね。


    (携帯)
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▲[ 13718 ] / ▼[ 15137 ]
■15136 / 1階層)  親友に恋した、夏子の場合。《20》
□投稿者/ れい 一般♪(40回)-(2006/06/25(Sun) 01:02:18)
    はるかは、頬を紅潮させて、瞳を潤ませて、わたしを訴えるように見た。

    今までのオトコに、そんなこと、させられたことすらなかったんだろう。

    ちょっと泣きそうな顔をしている。


    「夏子ぉ…いじわる、しないで…」


    いつもは強がってばかりいる彼女のそんな言葉に、やられたのはわたしだった。


    「しょうがないな、触ってあげる。はるかを気持ちよくしてあげる」


    はるかへの言葉責めは、サイパンでもできる。


    まずははるかに、わたしが与える快感を知って欲しかったから。

    わたしから離れられなくなって欲しかったから。


    作戦変更をした。

    脇腹から腰骨の辺りを指先で何度も撫でながら、

    上体をずらし、舌をはるかの内股に這わせた。

    とにかくはるかを感じさせたい。


    はるかの体が、びくっと反応をする。

    はるかの体が反応したのと同時にはるかの膝がかくんと立てられて、

    膝がわたしの隆起した乳首に当たった。

    予期せぬ刺激に、思わずため息が漏れる。


    その息が、また彼女の内股をくすぐり、はるかは「はぁん、」と喘いだ。

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▲[ 15136 ] / 返信無し
■15137 / 2階層)  宣言。
□投稿者/ れい 一般♪(41回)-(2006/06/25(Sun) 01:05:10)
    お待たせ致しました。

    長く続いてしまった(すみません)「夏子の場合」ですが

    今晩完結させます。がんばります(寝ないように)


    もしよろしければ、感想をお聞かせくださいね。

    それでは宜しくお願いします。
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▲[ 13718 ] / 返信無し
■15138 / 1階層)  親友に恋した、夏子の場合。《21》
□投稿者/ れい 一般♪(42回)-(2006/06/25(Sun) 01:30:47)
http://www.mypress.jp/v2_writers/chocolateholic/
    はるかのショーツは、デニムの色に合わせた濃い青で。

    ジーンズから下着の線を出さないようにするためだろう、

    少しボクサータイプになっているローライズだった。


    色が濃い下着は、濡れてしみになった部分が更に濃い色になるため目立つ。

    はるかの下着は、彼女自身の蜜によって、股間部分の変色が目立っていた。


    「はるか、気持ちいいね。ここ、しみになってるよ」


    敢えて言葉にして言い、クリトリスから膣にかけての部分を下着越しに指でなぞった。


    「あぁんっ、き…もちいい、よぉ…、なつッ…ぁぁ…ん」

    「下着…脱がせても、いいかしら?」


    硬く勃起している彼女のクリトリスの周囲を、円を描くように

    人差し指でショーツ越しに撫でながら、わたしははるかに聞いた。


    夏子が、あぁん、と喘ぎながら、目を潤ませて頷くと、

    わたしは彼女のショーツに手をかけた。

    両手で彼女の腰を包むようにしてするりと脱がせる。

    片手でクリトリスを弄り続けようか少し迷ったけれど、

    結局それ以上じらしはせずに、くるくるとショーツを剥ぎ取ることにした。


    ショーツを半分ほど下ろしたあたりで、片足だけ先に抜き、

    そうして両足の間にわたしの体を割り込ませる。

    目の前にはぷっくりと腫れ、頭を出した赤いクリトリスと、

    すっかりよだれを垂らし、糸を引いている膣が見えた。


    右手の人差し指と中指で膣の入り口を押し開き、

    ふぅ、と息を吹き込んだ。


    「あッ」


    感じるらしく、はるかの体がびくんと震えた。


    迷わずクリトリスを口に含み、軽く吸うと、

    はるかの口からは、大きな声が漏れた。


    「あ、ああぁ、あん、ああ、い、いいッ…!!」


    口に含んだまま、舌を使って先を刺激したり、

    唾液に浸して口の中で動かしてみたり、

    唇に力を入れて、挟んでみたりするたびに、

    彼女の口からは嬌声が上がった。


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▲[ 13718 ] / 返信無し
■15139 / 1階層)  親友に恋した、夏子の場合。《22》
□投稿者/ れい 一般♪(43回)-(2006/06/25(Sun) 02:30:47)
http://www.mypress.jp/v2_writers/chocolateholic/
    はるかがあまりにも悦び、呼吸が浅くなり、イってしまいそうだったので、

    一気にクリトリスと膣を一口でくわえ込み、

    一息に舐めあげて、吸った。


    「あぁああ、なつこ、いいっ、んんッ…いっちゃうッ……!!」


    そう言って、はるかは、体をびくんびくんと痙攣させてイった。



    そこで、彼女の体が弛緩する前に、わたしは口を開け、

    クリトリスを舌で押すように刺激しつつ、膣に指を二本挿入した。


    「うッ…んんッ…ぁ…ぁぁあ、あんッ!」


    ぐちゅぐちゅと濡れた音を発して、

    はるかはわたしの指を嬉しそうに飲み込んだ。

    思ったよりきつく、わたしの指をぎゅうぎゅうと締め付けてくる。


    まだイった余波に体が攫われている最中の挿入に、

    彼女は戸惑っていたようだったけれど、

    彼女自身は悦んでいるようだった。


    奥まで挿入することはせず、Gスポットのあたりを押すようにして丹念に責める。

    時折中をかき回すようにして焦らせ、快感を引き出す。

    彼女は先ほどからずっと喘いでいて、口から言葉にならない声が漏れ出ていた。


    「やぁぁ、あ…んん…、あ、夏子ぉ…い、いっちゃう…またイっちゃうよッ…」


    はるかがしきりにわたしに訴えている。

    腰のグラインドが、わたしの指をさらにくわえ込もうと動いていた。


    「いいのよ、はるか。たくさんイって。わたしでたくさん感じて…!」


    はるかの痴態を目の当たりにして、わたし自身も驚くほど濡れていた。

    布地の少ない赤のレースの下着は、既に下着としての役割を果たしておらず、

    腿のあたりまで、わたしの中から蜜が垂れているのがわかった。


    「あ、あ、な…夏子、…い、いっちゃう、イっちゃうよぉぉ…!!」


    彼女が果てる。今度は体を襲う痙攣が、さっきよりも数秒長く続いていた。



    イった直後は彼女の中でじっとさせていたわたしの指を、

    彼女の痙攣がひと段落したあたりでまた動かしだした。


    「ちょ、ちょっと、夏子、ぃやッ…む、無理だよ!!あぁぁあッ…!!」


    狼狽し、感じるはるかにまた感じながら、再びピストン運動を開始する。

    今度は、奥まで、突くように勢いよく動かした。


    「あッ、はぁッ…あ、んんん…!はぁぁッ、す…すごい、奥までクるッ…!!」


    はるかの口からは、よだれが垂れているのが見えた。

    表情は熱で浮かされたようになっていて、全身でわたしを感じてくれているのがわかった。

    腰がガンガン振られている。グラインドの動きも、まるでわたしの

    指をより早く、長く味わおうとするかのようで圧倒された。


    「はるかぁ、きれいだよ、もっと気持ちよくなって――!!」

    「夏子、イっちゃうぅ…!またイっちゃうよぉォッ、いい、イイ!!イくぅぅぅッ――」


    はるかは体を大きく震わせて、絶叫のような大きな声とともに、イった。


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▲[ 13718 ] / ▼[ 21524 ]
■15140 / 1階層)  親友に恋した、夏子の場合。《23》
□投稿者/ れい 一般♪(44回)-(2006/06/25(Sun) 03:25:16)
http://www.mypress.jp/v2_writers/chocolateholic/
    はぁっ、はぁっ、と乱れた息を整える。

    思いきりはるかを突いたせいか、呼吸が乱れていた。

    あの後しばらく突くのを止めず、彼女の制止を振り切って

    連続でイかせたため、はるかはぐったりとしていた。


    「はるか」


    呼んでみるが意識がない。

    イって、意識まで飛ばしてしまったようだった。


    「はるか」


    もう一度名前を呼んで、彼女の寝ているベッドの脇に、自分の体を滑り込ませた。

    意識のないはるかの体を引っ張り上げ、抱き合うように肌を重ねる。


    「はるかの肌、気持ちいい…」


    そうつぶやいて、はるかの足に、自分の足を絡めた。

    顔を少し上げて、はるかの唇にキスをする。

    するとはるかはちょうどそのタイミングで意識がもどったようで、


    「夏子」


    わたしの名前を呼んだ。


    「ありがとう。すごく、よかった。気持ちよかった」


    そうしてはにかんだように笑う。

    その笑顔がかわいくて。かわいくて。

    はるかの頭を引き寄せて、胸のところでぎゅっと抱きしめた。



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▲[ 15140 ] / 返信無し
■21524 / 2階層)  リッチドール
□投稿者/ 香 一般♪(1回)-(2012/05/17(Thu) 09:10:15)
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完結!
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▲[ 13718 ] / ▼[ 15764 ] ▼[ 15142 ]
■15141 / 1階層)  親友に恋した、夏子の場合。《24》
□投稿者/ れい 一般♪(45回)-(2006/06/25(Sun) 05:04:28)
http://www.mypress.jp/v2_writers/chocolateholic/
    「ねむ…」

    「うん…眠いね」

    「ちょっと、ここで寝てい?」

    「うん、わたしも…」


    翌朝7:30、成田空港にて。

    わたしとはるかは、頭を寄せ合って、ロビーのベンチで寝ていた。


    あのあと、疼いたままのわたしの体を鎮めるために、

    はるかはわたしの言う通りに気持ちよくしてくれて。

    わたしもまたそのお返しに第三ラウンドに突入して。

    わたしもはるかも、何回イったかわからないくらい、絶頂に達した。


    気付いたら、外は明るくなっていて。

    わたしとはるかは、重い体を引きずりながら、一緒にシャワーを浴びた。


    はるかと一緒のシャワータイムは、ひどく新鮮で。

    鏡を見ると、わたしの胸やおなかには、たくさんのキスマークが付いていた。

    はるかをみると、はるかはすまなそうな顔をしていて。


    「ごめん、今日からサイパンだったのに…。つい夢中でつけちゃったみたい…」


    その様子がかわいらしくて。


    「気にしないわ。いいじゃない、別に。」


    そう言って、はるかの顔を引き寄せて、唇にキスをした。

    上から降ってくるシャワーのお湯に濡れたはるかは、またセクシーで。

    シャワーを浴びながら、何度も何度も、キスをした。


    シャワーを浴び終わると、もう寝る時間は残っていなくて。

    それはつまり、わたしたちが一晩中、やり続けていたことに他ならなかった。



    慌てて出かける準備をして、

    家を出て、電車に乗った。

    電車の中では二人とも、大爆睡で。

    危うく、乗換えを寝過ごすところだった。


    そうしてやっとの思いで空港について。

    まだ搭乗時間まで時間があったので、

    ベンチに二人、仲良く並んで寝ていた。


    腰は重いし、体は心地いい疲労感に包まれていた。

    すぐにでも寝られる準備だけは万全だった。



    「…はぁ……幸せ」


    ほっとした瞬間に、無意識に出てきた言葉。


    「ん、どうした?」


    はるかは、わたしのほうを向いて、眠そうな顔で微笑んでくれる。

    その笑顔が、すごく優しくて。

    わたしのことを、好きだよ、って言っていて。

    たまらなく幸せだ、と思わされる。


    こんな時間が、いつまでも続けばいいのに。

    いつまでも、一緒にいられたらいいのに。


    そんなことを考えていたら、はるかが一言、


    「ずっと、一緒にいてね、夏子」


    そう言って、わたしの手をぎゅっと握った。

    考えていることが、同じだったことが少し嬉しくて。

    そして、何より彼女のその一言が嬉しくて。


    「ずーっと一緒よ、はるか」


    そう言って、わたしも彼女の手を握り返した。


    わたしが彼女の肩に頭を乗っけて、

    彼女がわたしの頭の上に、頭を乗っける。


    そうしてまるで仲良しの小さな姉妹のように、

    わたしたちは眠りの世界に落ちていった。



    わたしたちの乗る飛行機の搭乗開始のアナウンスが、流れる。

    搭乗開始時刻に携帯のアラームをセットしておいたのが功を奏し、

    わたしたちはなんとか乗り遅れることだけは免れた。


    「いこっか」


    そう言って、眠そうな目をこすりながら、

    はるかは先に立って、わたしの手を引っ張った。

    はるかに起こされるようにして、わたしも席を立つ。




    こうして、わたしとはるかの旅ははじまったのだった。








完結!
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▲[ 15141 ] / ▼[ 15799 ]
■15764 / 2階層)  NO TITLE
□投稿者/ あじこ 一般♪(1回)-(2006/08/10(Thu) 00:56:45)
    おもしろかったよ〜!!
    はるか編からは想像してなかったけど、
    夏子のむっつり(笑)スケベ、な感じが、
    すっごくよかった!
    長くは全然感じなかったよ!
    手が勝手に『次のレス』を・・・笑
    一気に読んじゃいました!
    またいろいろ読まさせてもらうよ!

    (携帯)
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▲[ 15764 ] / 返信無し
■15799 / 3階層)  あじこさん、感想ありがとうございます♪
□投稿者/ れい ちょと常連(71回)-(2006/08/11(Fri) 23:51:24)
    あじこさん、気に入って戴けたようで嬉しいです。

    またしてもわたしの謎が深まった…かしら?笑

    リアルとのキャラクターギャップを楽しんで戴けると嬉しいです。

    また書きますので、読んでやってくださいね。



    (携帯)
完結!
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▲[ 15141 ] / ▼[ 21442 ] ▼[ 15143 ]
■15142 / 2階層)  皆さまに恋した、れいの場合。《あとがき》
□投稿者/ れい 一般♪(46回)-(2006/06/25(Sun) 05:25:29)
http://www.mypress.jp/v2_writers/chocolateholic/
    はー…寝ずに頑張りました。眠いです。

    もう朝の5時ですね。


    改めまして。みなさま、お読み戴きましてありがとうございました。

    今回の作品はいかがでしたでしょうか。


    「夏子〜」はですね。

    わたし個人としては、楽しめてかけました。

    ちゃんと最後まで、エロく仕上がってますでしょうか?

    ちょっと不安です。なにしろ、最後のほう、半分寝てましたから。笑



    しかし、最初の宣言通り、この一晩中に書けてよかった。

    もし楽しみにしてくださってる方がいらっしゃいましたら…

    そう、あなたのためにれいは書き上げたと思って戴いて結構でございます。

    応援戴きましてありがとうございました。


    夏子のエロが足りーん!とお思いの、そこのアナタ。

    ええとですね。

    このお話、夏子のエロ度を上げるとどうもSMチックになりそうでしたので…


    自主規制したのでございます。ということにしておいてくださいませ。




    なにはともあれ。

    皆さまの疲れた日常を癒す、清涼剤になれたら幸せでございます。

    夏子の場合、ちょっと清涼剤じゃない気がしますけれど。

    気分転換になれれば幸いです。




    次回作はですね…

    ひさしぶりの純愛系!で行こうと思っております。

    trio sonataの続編ですね。

    しかしこれ、現時点で、相当長くなるのが予想されます…。

    のんびり更新に、お付き合い戴ければと思っておりますので

    宜しくお願いいたします。



    最後になりましたが。

    このスレッドで感想を戴きました、あいさん、アリスさん、さらさん、芝さん、

    まみさん、さとみさん、ひかるさん、☆さん、ぐりこさん、彩さん、ハルさん、

    そしてBBSとMAILで感想を戴きましたRYOさん、あくあさん、

    ありがとうございました。みなさまの応援があってこそ、

    完結できたお話だと思っております。


    完結した感想など、お聞かせ戴ければうれしいです。

    それでは、お読み戴きましてありがとうございました。




    れいより、愛をこめて。
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▲[ 15142 ] / 返信無し
■21442 / 3階層)  NO TITLE
□投稿者/ さか 一般♪(1回)-(2012/03/06(Tue) 03:52:43)
    めっちゃ良かった!(b^ー°)
    私も学生時代片思い15年目に両想い発覚(^O^)

    現在一緒に住んでますが…あの頃を思い出し一気読みさせて頂きました。

    (携帯)
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▲[ 15142 ] / ▼[ 15160 ]
■15143 / 3階層)  NO TITLE
□投稿者/ さら 一般♪(3回)-(2006/06/25(Sun) 07:49:42)
    感動しました!
    読めて幸せでした
    素敵な話をありがとうございました♪
    れいさんのエッセイを楽しみにしているので、無理のないペースでアップして下さいね
    応援してます☆
    o(^-^)o


    (携帯)
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▲[ 15143 ] / 返信無し
■15160 / 4階層)  さらさん、応援ありがとうございました☆
□投稿者/ れい 一般♪(47回)-(2006/06/26(Mon) 12:42:37)
    さらさんのメッセージに、非常に励まされておりましたれいです。

    幸せ、なんて言って戴けて、非常に光栄でございます。

    応援、ありがとうございました。

    さらさんに再び喜んで戴けるよう、また頑張ります。

    次回作、いつになるか分かりませんが楽しみにしていてくださいね。

    (携帯)
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▲[ 13718 ] / ▼[ 15161 ]
■15153 / 1階層)  れいさん
□投稿者/ つちふまず 常連♪(135回)-(2006/06/25(Sun) 22:53:08)
    どもども(^O^)★
    この前はありがとうございました!

    お礼と完結のお祝いをしたくて参上させて頂いた次第です。

    れいさん…。
    相変わらずエロ(失礼)くてですね…。
    最近ご無沙汰なつちはドキドキしてしまいましたですよ(*_*)

    親友が夏子、
    これもまた何だか…。
    はー今夜も暑いですね(笑)

    次回は純愛、と云う事で…。頑張って下さいね★

    お疲れ様でした!




    (携帯)
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▲[ 15153 ] / 返信無し
■15161 / 2階層)  つちさん、感想ありがとうございます♪
□投稿者/ れい 一般♪(48回)-(2006/06/26(Mon) 13:13:46)
    つちふまずさん

    おひさしぶりです。
    先日は、お世話になりました。

    あれ以来、なかなか勇気が出せず、
    つちふまずさんのところに感想すら書けてなかったれいです。

    不甲斐なくて(笑)すみません。

    迷惑をかけるようにはなりたくなかったんだと
    ご理解戴ければ幸いです。


    こんなところで言うなってハナシですが。
    ここでしか言えなそうなので書いてしまいますと。

    アフロディーテ、良かったですよ。

    途中から、「え、どういうこと?」って思わされて。

    「病院」という単語が出て来たときは、
    その展開に、思わず「やられた〜」と思ってしまいました。

    (いい意味で、ですよ)

    …これくらいなら、ネタバレしないですよね(-"-;)。


    たっぷりと充電期間をとって戴いて。

    お忙しいお仕事の合間に、
    気が向いたときにでもちょこっとまた書いて戴けたら

    一ファンとしては嬉しい限りです。


    …はー(´о`)
    思ったより長くなりました。

    夏子、エロいと言って戴けて嬉しい限りです。笑

    最高の褒め言葉ですよ♪

    次は純愛系(いい響きですね。笑)で行きますが。

    エッセイ市場にエロが枯渇して参りましたら、
    またエロを放出しようと思っております。

    ご期待ください。


    それでは、長くなりましたが、
    またつちさんに感想を戴けるよう、頑張りますので

    また遊びに来てくださいね。

    お待ちしております。

    れい



    (携帯)
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▲[ 13718 ] / ▼[ 15191 ]
■15166 / 1階層)  お疲れさまでした
□投稿者/ あくあ 一般♪(1回)-(2006/06/27(Tue) 00:04:35)
    今回はこちらにカキコします。
    ラストの更新の時間が大体一時間毎なので自身に妥協せず、納得いかれるまで考えたことがうかがえます。いい感じのエロさ(^^;と終わり方に満足です!
    新作?というか続編?というかわかりませんが、梅雨なので体調管理しつつアップしてください。
    本当にお疲れさまでした(*^o^*)

    (携帯)
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▲[ 15166 ] / ▼[ 15203 ]
■15191 / 2階層)  あくあさん、感想ありがとうございます☆
□投稿者/ れい 一般♪(49回)-(2006/06/28(Wed) 14:26:11)
    あくあさん、丁寧な感想文、ありがとうございます。

    …本当だ(*_*)。
    更新、みごとに一時間ごとですね。

    あくあさんにご指摘を受けるまで、気付きませんでした。

    最後のに一時間半かかっているのは、

    たぶん眠かったからでしょう。


    次回作は、少し充電期間を戴いてからになるかもしれませんが。


    必ずあくあさんの前に現れますので(笑)

    そのときは応援お願いしますね(^_−)−☆


    ありがとうございました。



    (携帯)
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▲[ 15191 ] / ▼[ 15219 ]
■15203 / 3階層)  NO TITLE
□投稿者/ ☆ 一般♪(1回)-(2006/07/01(Sat) 14:41:34)
    れいさん待ってました。
    凄く良かったです。
    丁度自分振られてしまって何気に見たら更新されてたので読ましていただきまし。少しの間ですが小説に入り込みました。

    今度は純愛路線みたいですがれいさんの作品楽しみにしまてます。無理せず頑張って下さいね。

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▲[ 15203 ] / 返信無し
■15219 / 4階層)  ☆さん、大丈夫ですか。
□投稿者/ れい ちょと常連(50回)-(2006/07/02(Sun) 02:25:18)
    ちょっと心配です。
    大丈夫ですか?(>_<)

    でも、小説が☆さんに少しは気に入って貰えたようで嬉しいです。

    …わたしのHPで、
    気紛れに新しい連載を始めてみました。
    もし宜しければご覧ください。

    少しでも☆さんの励ましになれば嬉しいです。

    感想、ありがとうございました。

    良ければHPにも足跡付けてってくださいね。

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▲[ 13718 ] / 返信無し
■21431 / 1階層)  NO TITLE
□投稿者/ 匿名 一般♪(2回)-(2012/01/09(Mon) 00:08:24)
    あげ

    (携帯)
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