ビアンエッセイ♪

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Nomal モー娘。小説 /ブルー (06/05/08(Mon) 23:29) #14401
Nomal Re[1]: たった一歩の恋 /ブルー (06/05/09(Tue) 00:13) #14402
│└Nomal Re[2]: たった一歩の恋 /ブルー (06/05/09(Tue) 01:15) #14403
│  └Nomal Re[3]: たった一歩の恋 /ブルー (06/05/09(Tue) 02:17) #14404
│    └Nomal Re[4]: たった一歩の恋 /ブルー (06/05/09(Tue) 03:06) #14405
│      └Nomal Re[5]: たった一歩の恋 /ブルー (06/05/09(Tue) 06:41) #14406
│        └Nomal Re[6]: たった一歩の恋 /ブルー (06/05/10(Wed) 06:44) #14411
│          └Nomal Re[7]: 余談… /ブルー (06/05/12(Fri) 20:40) #14444
│            └Nomal Re[8]: たった一歩の恋 /ブルー (06/05/16(Tue) 00:00) #14494
│              └Nomal Re[9]: たった一歩の恋 /ブルー (06/05/16(Tue) 01:38) #14496
│                └Nomal Re[10]: たった一歩の恋 /ブルー (06/05/16(Tue) 03:41) #14497
│                  └Nomal Re[11]: たった一歩の恋 /ブルー (06/05/22(Mon) 06:49) #14600
Nomal /ゆみ (06/05/12(Fri) 22:02) #14445
Nomal きゃなり好きで楽しみにしてます☆(*´艸`*) /(>□<)/ (06/05/13(Sat) 23:54) #14448
│└Nomal 見てますよー /藍 (06/05/14(Sun) 09:52) #14452
│  └Nomal ありがとうございます☆ /ブルー (06/05/14(Sun) 13:57) #14454
Nomal Re[12]: たった一歩の恋 /ブルー (06/05/29(Mon) 22:21) #14760
Nomal Re[13]: たった一歩の恋 /ブルー (06/05/30(Tue) 00:05) #14763
Nomal Re[14]: たった一歩の恋 /ブルー (06/05/31(Wed) 22:16) #14788
Nomal Re[15]: たった一歩の恋 /ブルー (06/06/05(Mon) 21:01) #14849
│└Nomal 余談・・・2 /ブルー (06/06/05(Mon) 21:15) #14851
│  └Nomal ブルーさんへ /ユイコ (06/06/05(Mon) 22:32) #14852
│    └Nomal 余談・・・3(ユイコさんへ♪) /ブルー (06/06/07(Wed) 19:12) #14870
Nomal Re[16]: たった一歩の恋 /ブルー (06/06/07(Wed) 23:03) #14880
Nomal Re[17]: たった一歩の恋 /ブルー (06/06/09(Fri) 18:12) #14914
Nomal NO TITLE /れ-み (06/06/11(Sun) 09:36) #14948
│└Nomal れーみさんへ /ブルー (06/06/12(Mon) 20:11) #14976
Nomal Re[18]: たった一歩の恋 /ブルー (06/06/12(Mon) 23:02) #14978
Nomal Re[19]: たった一歩の恋 /ブルー (06/06/14(Wed) 22:04) #14997
│└Nomal うーん /まる (06/06/16(Fri) 02:24) #15021
│  └Nomal まるさんへ /ブルー (06/06/16(Fri) 02:51) #15022
Nomal NO TITLE /やま (06/06/15(Thu) 01:12) #15002
│└Nomal やまさんへ /ブルー (06/06/15(Thu) 23:44) #15019
Nomal 余談・・・4 /ブルー (06/06/18(Sun) 02:39) #15044
Nomal Re[20]: たった一歩の恋 /ブルー (06/06/18(Sun) 21:31) #15052
Nomal Re[21]: たった一歩の恋 /ブルー (06/07/01(Sat) 20:05) #15211
Nomal Re[22]: モー娘。小説 /ブルー (06/07/10(Mon) 23:25) #15278
│└Nomal Re[23]: たった一歩の恋 /ブルー (06/07/16(Sun) 00:49) #15338
Nomal これって /Q (06/07/17(Mon) 10:03) #15347
Nomal Qさん /yu (06/07/17(Mon) 21:40) #15352
Nomal NO TITLE /★ (06/07/18(Tue) 19:59) #15355
│└Nomal Qさん、yuさん、★さん、そして読んでくださってる皆さんへ /ブルー (06/07/19(Wed) 21:48) #15379
│  └Nomal 付け足し・・ /ブルー (06/07/19(Wed) 22:13) #15380
Nomal Re[1]: 立った一歩の恋 /ブルー (06/07/22(Sat) 07:40) #15428
│└Nomal お詫び↑ /ブルー (06/07/22(Sat) 07:47) #15429
Nomal 余談・・・5 /ブルー (06/07/23(Sun) 09:31) #15442
Nomal Re[24]: たった一歩の恋 /ブルー (06/07/23(Sun) 10:22) #15443
│└Nomal ども☆ /ゆーこ (06/07/25(Tue) 01:25) #15464
│  └Nomal ゆーこさんへ /ブルー (06/07/26(Wed) 21:35) #15485
Nomal Re[25]: たった一歩の恋 /ブルー (06/07/28(Fri) 21:39) #15494
│└Nomal うわぁ /林檎 (06/07/28(Fri) 21:57) #15496
│  └Nomal 林檎さんへ /ブルー (06/07/29(Sat) 17:35) #15505
Nomal Re[26]: たった一歩の恋 /ブルー (06/07/30(Sun) 04:45) #15513
Nomal Re[27]: たった一歩の恋 /ブルー (06/08/02(Wed) 21:22) #15579
Nomal Re[28]: たった一歩の恋 /ブルー (06/08/05(Sat) 00:06) #15617
Nomal Re[29]: たった一歩の恋 /ブルー (06/08/06(Sun) 07:14) #15645
Nomal Re[30]: たった一歩の恋 /ブルー (06/08/14(Mon) 12:50) #15884
Nomal 余談・・・6 /ブルー (06/08/14(Mon) 13:20) #15885


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■14401 / 親階層)  モー娘。小説
□投稿者/ ブルー 一般♪(1回)-(2006/05/08(Mon) 23:29:19)
    こんにちわブルーって言います☆
    モーニング娘。小説です
    アイドル系が好きなんですけど書いても宜しいんでしょうか??
    場違いな気がして…(T□T●)
    感想くださるなら嬉しい限りです!!
    感想次第で続けるか決めます
    駄文ですがどうぞよろしくです(ペコペコ…)


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▲[ 14401 ] / ▼[ 14403 ]
■14402 / 1階層)  Re[1]: たった一歩の恋
□投稿者/ ブルー 一般♪(2回)-(2006/05/09(Tue) 00:13:03)
    2006/07/19(Wed) 21:55:42 編集(投稿者)
    2006/06/12(Mon) 19:30:17 編集(投稿者)
    2006/06/09(Fri) 16:40:36 編集(投稿者)

    男物の制服に腕を通して鏡の前で気合を入れる
    モーニング娘。リーダーの吉澤ひとみ
    「おっし!」
    照明がきらびやかなここ第二スタジオではスタッフ達が撮影準備でいそいそ動き回っていた。

    今日は一日カメラ撮り。
    ハロモニメンバー総勢17名がそれぞれペアでの撮影となる

    「おはようございまーす!」
    まず始めにスタジオ入りして来たのがブルーのワンピース姿で現れた
    亀井絵里

    「吉澤さんおはようございます!いつも早いですね!」
    「今日は特にプロデューサーと打ち合わせがあってさ…他まだこないの?」
    「さっき高橋さんと紺野さんがメイク室入るの見ました、えーと楽屋にいたのが小春ちゃんと藤本さんとさゆ…あ、あとレイナちゃんも!」
    「うん、そっかありがと」
    撮影まで・・一時間か・・まだ来てないのが小川と新垣だな
    頭の中で人数確認 一応リーダーだからさ、うん。

    「おはよございまーす…」
    眠気いっぱいといった感じで入ってきたのが
    後藤真希

    「後藤さん、おはようございます!」
    「亀ちゃんおはよ!よしこもはよっ!」
    「ごっちん眠たそうなんに声だけ元気だね?」
    「んぁ。うれしいからねぇー♪」
    フラフラしながらも相当眠いんだろうなパイプ椅子に向かって一直線
    …微かにスキップしてないか?なにがそんなに楽しみなんだごっちん

    「後藤さんも男役なんですね」
    一緒にごっちんを見ていた亀が呟く様に声にする
    「ん。他は…祐ちゃん、カオリン、ミキティー、小川、新垣、久住、道重だな、後はみんな亀と一緒のワンピだよ」
    「私の相手になる人って誰ですか?」
    「えーと亀はなぁ…」
[ 親 14401 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 14402 ] / ▼[ 14404 ]
■14403 / 2階層)  Re[2]: たった一歩の恋
□投稿者/ ブルー 一般♪(3回)-(2006/05/09(Tue) 01:15:24)
    2006/07/19(Wed) 21:56:20 編集(投稿者)

    「「おはよーございまーす!」」
    「おはようございます」
    「「「おはようございまぁーす!!」」」
    「おはようございます!ハァハァ」
    スタッフ達の声に混じってメンバーの大きな声がスタジオ内に響き渡った
    一斉になだれ込む様に入ってきたのが

    巻髪を人差し指でクルクル遊びながら笑顔で挨拶する
    高橋愛

    その高橋と手をつないで元気よく飛び込んでくる
    紺野あさ美

    やっぱりセクスィー担当です
    藤本美貴

    髪を後ろで束ねてるのが気になるのか?頻りに後ろ髪に触れる
    道重さゆみ

    ぽかぁ〜んと口を開けてぼーっとしている
    久住小春

    そんな久住の手を引き片手でゴメンを連発している。小春に何したんだ?!
    田中レイナ

    後方からダッシュで駆け込んできた
    新垣里沙

    良かった、新垣は間に合ったか
    「なぁ、麻琴まだ来てないの?」
    みんな私におはようを言うと、私の問いかけに紺野がまだ来てないんですか?と言いたげに見つめてくる
    同様、他の子たちも反応は同じだった。
    「まだ大丈夫じゃないですか?30分以上時間あるし…」
    高橋はそう言うけど一つ問題があるんだよねぇ…
    「高橋がハロモニメンバーの中で怖いって思ってんの・・誰?」
    いきなりの私の言葉に目を丸くする高橋
    「誰?」
    「え、えっと…」
    答えは分かってるけど
    「中澤さんです…」
    やっぱり(汗)
    「ん、やっぱ祐ちゃん先輩じゃん?怖いからって言う意味だけじゃなくてさ、後輩としては先輩のことちゃんと考えてほしいんだよ、この事だけに限らず」
    「あ…はい。」

    と、そこへ楽しげな笑い声がスタジオ外側の廊下から聞こえてきた。
[ 親 14401 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 14403 ] / ▼[ 14405 ]
■14404 / 3階層)  Re[3]: たった一歩の恋
□投稿者/ ブルー 一般♪(4回)-(2006/05/09(Tue) 02:17:00)
    2006/07/19(Wed) 21:56:58 編集(投稿者)

    ヤベー…来ちゃったかなとか思ってたら
    「「おはようございます!」」

    100%の笑顔を振りまいてくる
    安部なつみ

    男装もかなり似合ってる…背高けーもんなぁ(←ちょっと悔しい(吉))
    飯田圭織

    はぁ…とりあえずよかった

    「おはよーみんな!なんかうちが来たらガッカリした顔しなかった?」
    ちょっと顔を膨らませながらなっつぁんが近づきカオリンも髪を掻き揚げながら歩いてくる
    「ううん!逆逆。」
    「ねぇ、小川まだ来てないの?」
    さすがカオリン!もう気づいたか、元リーダーなだけあるよ
    「あ、ホントだ!どうしたの?いつもは早いのに」
    「それが遅れてるみたいで…なんとか祐ちゃんが来る前には来てほしいんだけど」
    「あー祐ちゃんムッてするかもねぇ…そういうの気にする方だし」
    なっつぁんは下を向いてウーっとうなってしまう
    「それにまだ辻と梨華ちゃんも来てないよ…」
    「渋滞にでも巻き込まれてんじゃないの?」

    !!?

    「びっっくりしたぁ!おはよ圭ちゃん」
    「そんな驚かないでよナッチ!おはよみんな」

    プンスカ怒りながら久しぶりに私達に顔を見せたおば…いや、
    保田圭

    「ふぁ〜ぁ。じゃぁゴトー梨華ちゃんに電話してみるよ」
    パイプ椅子に座って伸びをしたごっちんはぽっけから携帯を取り出すと梨華ちゃんに電話をかけ始めた。

    「もしもし梨華ちゃん?」
    ごっちんの様子が気になる。梨華ちゃんってそんなに遅刻とかしたこと無かったし間に合わなくても必ず連絡ぐらいはあった。
    「あ、あの私もまこっちゃんに電話してみます」
    そして紺野も電話をかけ始めるが…

    「繋がったけど・・」
    「雑音が酷くてききとれませぇーん」
    ごっちんも紺野も同じ答えだった。

[ 親 14401 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 14404 ] / ▼[ 14406 ]
■14405 / 4階層)  Re[4]: たった一歩の恋
□投稿者/ ブルー 一般♪(5回)-(2006/05/09(Tue) 03:06:36)
    2006/07/19(Wed) 21:57:33 編集(投稿者)

    「とにかく繋がるんだから2人ともメール送ってて、カオリ思うんだけど祐ちゃんそんな遅れたって怒ったりしないよ」
    「こっちは遅れるってさ」
    圭ちゃんの手には開かれた携帯電話。なっつぁんは圭ちゃんに近寄り携帯のディスプレイを覗く
    「辻から?」
    「うん。前の収録長引いてるみたい」
    「そっか、とりあえず座って待ってよずっと立ったまんまだし、ね?」




    *  *  *





    撮影まで15分弱。


    「大丈夫かな2人とも…事故にあったりしてないよね…?」
    「そんな事あるわけ無いよ!まだ撮影まで時間あるし」
    「そうだよ垣さん!こんこんの言うとおりだよ、事故なんてあるわけ…」
    高橋はそのまま俯いて黙り込んじゃって、みんなにも伝染したみたいに暗い空気が一帯を包む

    はぁ…これじゃぁ仕事に影響しちゃうな…
    「なんかあったらすぐこっちに連絡あるし、梨華ちゃんも麻琴も寝坊でもしたんだろ、マネージャーもこれといって何も言ってなかったから心配すんなって」
    って言っても無理だろうな…


    「そういえば…昨日まこっちゃん凄く眠そうにしてました」
    小春はそう言うと手元にあったミネラルウォーターを一口飲み込んだ。

    小春の言うとおり…けど麻琴の寝不足は前日からに限らずここ最近みんなに知られないようにしてたのか、楽屋以外で眠りこけているのを何度か目撃している
    昨日は特に酷かった。
    撮影の内容説明を受けてる途中、立ったまま目を閉じてフラフラしてたんだよ…本人は必死で踏み止まってて…理由ちゃんと聞いとくべきだったな…今になって後悔…カッコ悪ーぅ・・・・・




    「おはよーみんな。誰が寝不足やて?」







    !?!?!?!?









[ 親 14401 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 14405 ] / ▼[ 14411 ]
■14406 / 5階層)  Re[5]: たった一歩の恋
□投稿者/ ブルー 一般♪(6回)-(2006/05/09(Tue) 06:41:33)
    2006/07/19(Wed) 21:58:06 編集(投稿者)

    「ゆゆゆ祐ちゃん!」
    なっつぁんのオーバー過ぎるリアクションの中姿を現したのが男装姿で威圧感たっぷりの
    中澤裕子

    「どうしたんや?ナッチ、それにみんなもそんな慌てて」




    *  *  *




    「あっはっはっ!それでうちが怒る思うたん?まぁ昔のうちやったら怒鳴り散らしたやろうなぁ・・・でも今そんなんで怒らんよーもうモーニングのリーダーやないんやから、今のリーダーはよっすぃーやからな!頑張ってよー」
    そして祐ちゃんはニッコリ私に笑いかけてくれた。


    こういう時の時間の経過って驚くほど早くて、結局二人から連絡が無いまま撮影開始。
    石川、小川、辻組みは後回し

    今回のコンセプトは、『恋人同士』
    各々男物の学生服(紺の制服、ボタンはフック式)に身を包んだ彼氏役と
    ブルーのワンピース姿という出で立ちの彼女役とで分かれる

    組み合わせは
    【藤本、亀井】【後藤、紺野】【新垣、田中】【飯田、高橋】
    【吉澤、石川】【中澤、辻】【小川、安部】【久住、保田、道重】


    「よろしくお願いします藤本さん!」
    「うん、よろしく亀」

    「わ、私で良いんでしょうか?後藤さん」
    「んぁ?全然。何気にしてんのー?」

    「キャーァ(ハァト)垣さん止めてくださぁーい☆」
    「よいでわないかよいでわないかレナは私の彼女でしょ♪」

    「よろしく、高橋」
    「はいっ頑張ります!飯田さん」

    「両手に花よねー(ハァト)」 
    「「…」」
    「なんで二人とも喋らないのよ!」
    「保田さん…か…」
    「仕方ないよさゆ…諦めよ…」
    「なんか文句あんのー!?」

    「ナッチとよっすぃーと祐ちゃんは三人待ちだねー」
    「ごめんなさい、麻琴遅れちゃって…」
    「ううん。良いよ良いよー!どうせ撮り最後らへんだったみたいだしさっ気にしない気にしない!」
    なっつぁんは私の方にぽんぽんと手を置くとリーダーって大変だねって小さく笑った。



[ 親 14401 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 14406 ] / ▼[ 14444 ]
■14411 / 6階層)  Re[6]: たった一歩の恋
□投稿者/ ブルー 一般♪(7回)-(2006/05/10(Wed) 06:44:36)
    2006/07/19(Wed) 21:58:41 編集(投稿者)

    ライトの光が一点に集中する
    ライトアップしスタッフ達、カメラの視線は一気に二人に向けられた。
    さっきまで眠そうだったごっちんはカメラに挑発的な笑みをむけ紺野の髪を優しく撫でたり抱き寄せたりしている
    紺野も動じる事無くごっちんに寄り添う
    いつもはわたわたして危なっかしい印象をもつがこういう時は180度行動が一変して落ち着くんだよな・・・

    そこはやっぱりプロ
    さっきまで遅れてる二人のこと心配してはいたが、仕事までには個人的感情を持ち込まない。
    ちょっと安心しましたよ

    「おっはようございまーぁす!」
    「おぉ!辻来たか!」
    「遅れてすみませんでした。話マネージャーさんに聞いたんだけど辻の相手ってだれですかぁ?」
    「うちやうち!」
    「うっわー・・それって犯罪ですね」
    「なんで!(怒)」

    開始から10分遅れて入ってきたのが
    辻希美
    珍しく今日はストレート。あんなに髪長かったんだ


    「ねぇよっすぃー」
    机の上でうっつぶしてるなっつあんが撮影ステージをぼーっと眺めながら私に話し掛けてきた。
    「よっすぃーの相手って梨華ちゃんなんだよね?うれし?」
    嬉しい?んー・・
    「今までが梨華ちゃんと仕事すること多かったからなぁ…」
    「だよねぇ…」
    「?」





    バタバタバタバタバタッッ!!
    「遅れてすいませーんっ」「すみませんでしたっハァーッハーッ」

    「あの、ハァハァ・・すいません・・でしたっ」
    ここまでダッシュで走って来たんだろう
    鼻の頭に汗をかいてる
    小川痲琴


    髪の乱れを直しながら駆け込んできた
    石川梨華




[ 親 14401 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 14411 ] / ▼[ 14494 ]
■14444 / 7階層)  Re[7]: 余談…
□投稿者/ ブルー 一般♪(8回)-(2006/05/12(Fri) 20:40:12)
    やっぱ誰も見ててくれてないかなぁ…(汗)
    一応恋愛小説です
    誰か見てくんないかなぁ
[ 親 14401 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 14444 ] / ▼[ 14496 ]
■14494 / 8階層)  Re[8]: たった一歩の恋
□投稿者/ ブルー 一般♪(10回)-(2006/05/16(Tue) 00:00:40)
    2006/07/19(Wed) 21:59:35 編集(投稿者)

    「どうしたんですかぁ?二人して遅刻なんてー」
    さゆと圭ちゃんはまだ息の荒い二人に対して優しく声をかけながら近寄った。
    吉澤もその後に続いて申し訳なさそうに俯く二人に何と声をかければいいだろう?と考えていた。

    「心配したんですよぉ!なにかあったんじゃないかって」
    「イテッ!ごめん。」
    さゆは麻琴にかる〜いパンチをお見舞いし、圭ちゃんはそれを見て笑ってたけど梨華ちゃんはマジメな顔で辺りを見回すと
    「本当にごめんなさい」
    と頭を下げ謝った。
    麻琴も同じようにおじぎをする。

    「何があった?」
    「あの、えっと」
    「待って、私が説明するから」
    梨華ちゃんは麻琴の言葉を制すると私たちに話し始めた。

    「あの、恥ずかしいんですけど私寝坊しちゃって…たまたままこっちゃんが私に用事があって電話かけてきたんです。それで私話の途中、寝坊しちゃったよーってまこっちゃんに言ったら現場行く中だったのに引き返してくれて…」
    「え?!やっ、違っ!」
    (シーッ!)
    ……梨華ちゃんウソついたな……
    「だからよっちゃん、まこっちゃんの事怒らないであげて」
    「石川気をつけてよ、それに遅れるなら連絡しなさい。もう何年もこの仕事やってんだから」
    「すみませんでした」
    なんか昔を思い出すなぁ…圭ちゃんが梨華ちゃんの指導係だった頃よくこんな風に怒ってたっけ…私もごっちんと二人で正座体勢でこれでもかって怒られた時には母親より怖い存在を始めて知りましたよ(涙)
    でも今吉澤は先輩って言う立場になったけどさ、相変わらずのほほんなわけで…まだまだ後輩にあまいんだよなぁ

    「小川。」
    「はい!」
    「何が言いたいかわかるな」
    「はい、すいません吉澤さん…」
    多くの言葉を並べなくても麻琴なら分かってくれると思う。
    それに遅くなった理由は別にあるみたいだし…


    「小川ー」
    「あ、安部さんおはようございます。遅れてすいません!」
    「やっと来たねー次、うちらの番だから行こっ」
    「私の相手って安部さんですか?」
    「嫌なの?」
    「いえ!大歓迎です!」
    「ぷっ!何、歓迎って(笑)」
    麻琴はなっつぁんと歩きながら後ろを振り向くと梨華ちゃんに手を合わせて口パクでごめんなさいを言って
    梨華ちゃんの方は手を振ってイイヨーって笑った。
    私は本当の理由までは聞かないでいた。
    なにか言うことがあるなら梨華ちゃんの方から相談してくる
    今までだってずっとそうしてきたしこれからだってそのつもりだ
    四期同士の暗黙の了解

    私は梨華ちゃんにニカッて笑うと
    「祐ちゃんに怒られるぞー」とおどけて言った。



    そんな私達をごっちんがずっと見てたなんてこの時の私には分からなかった…。

[ 親 14401 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 14494 ] / ▼[ 14497 ]
■14496 / 9階層)  Re[9]: たった一歩の恋
□投稿者/ ブルー 一般♪(11回)-(2006/05/16(Tue) 01:38:27)
    2006/07/19(Wed) 22:00:03 編集(投稿者)
    2006/06/07(Wed) 19:25:13 編集(投稿者)

    撮影は私らの番になって久々の男役に気合が入った。
    なるべく梨華ちゃんの彼氏らしくしようと、顔を近づけてプリクラみたく二人でピースしたり後ろから抱きしめたり腕を絡ませたり手を繋いだり…

    (あ、良い匂い…)


    一緒に仕事してる時、時々思うんだけど
    男ってこんな子がタイプなんだよなーって。
    女の子らしくて守ってあげたくなる…んでもって包容力のある子?
    昔よりさらに美人になったし、優しくて頼りになるお姉さんには変わりないし、一言二言多かったりするけど(汗)きしょいけど…(滝汗)
    それ程強くなったって事で、今じゃ自然にカメラの前でふんわり笑うんだ…
    笑顔の下の涙や苦しみなんか微塵も見せずに…
    私さぁ自分なりにモーニングのリーダーになって強くなってる気でいたんだけど全然だなぁ…子供っちゅうか
    あ…ヤベッ、また考え込む癖出ちゃったよ

    集中。集中。



      *  *  * 


     
    無事撮影終了。

    「キァァ!中澤さんすいませぇーん!」
    「石川待て!遅刻やなんて許さんからなぁー!」
    楽屋に帰る途中、梨華ちゃんは野獣(中澤)に追いかけられてる
    「じゃぁどうしたら許してもらえますか?」
    「キス。」
    「え?」
    「うちとキスしたら許したるー♪」
    「イヤァァァーッ!」
    廊下ではアニメ声と野獣の声が木霊する。
    「久しぶりにチャーミー石川のコーナー見てるみたいですよね」
    紺野がお茶を飲みながら二人の様子を微笑ましく眺める
    「あ、そうだ!レナ!レナが中澤さんとキスしたがってましたよぉー」
    「え!!?はっ?石川さん?!」
    「おぉ!それほんまか石川!・・・田中ァ〜♪」
    「ギャャァァァーッ!!」

    梨華ちゃんが笑顔で走ってきた。
    「フゥ、疲れた」
    「お疲れ様です石川さん!はいお茶」
    「サンキュー亀♪」
    梨華ちゃんと亀って似た者同士だよなぁ…天然と言うか何と言うか…
    「だ、誰か助けてぇぇーっっ!!」
    「田中ー♪(ハァト)♪」
    ごめんよレナ、うちの同期を許してやってくれ…


    「ねぇ、梨華ちゃん。」
    「ん?」
    背後からごっちんの声。
    髪を結んでない男装姿のごっちんって妙にカッケー…
    「ちょっと話しあるんだけどこの後良い?」
    「あ、うん大丈夫だよ まだ次の仕事までには時間あるから」
    「じゃぁ後でうちの楽屋まで来てくんない?」
    「わかった。でもちょっと遅くなるけどいい?」
    「私、この後オフだから待ってるよ」
    なんだ?この空気は…梨華ちゃんは何のことだか分かってないみたいだし、ごっちんもこれといって変な所は無い。
    けどなんか……なんだろ?気のせいかな??

[ 親 14401 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 14496 ] / ▼[ 14600 ]
■14497 / 10階層)  Re[10]: たった一歩の恋
□投稿者/ ブルー 一般♪(12回)-(2006/05/16(Tue) 03:41:01)
    2006/07/19(Wed) 22:00:30 編集(投稿者)
    2006/06/07(Wed) 19:31:42 編集(投稿者)

    時刻は午後4時を回っていた。
    祐ちゃん圭ちゃんは次の仕事現場へ、かおりんは記者のインタビューで別のスタジオ、なっつぁんはディナコンの打ち合わせ。
    ごっちんはオフだって言ってたし、梨華ちゃんは深夜のラジオ番組、辻は昨日遅くまで仕事していたためロケバスで一時の休息
    私達モーニングは今日の仕事は終わったわけで、早めの帰宅にウキウキのメンバーは即座に帰ってしまった。
    当然リーダーの吉澤は、明日のミーティングで帰れなくて帰宅時間がみんなより1時間遅い午後5時となった。

    「やっと終わったぁー…この後どうするかな」
    家に帰ってもする事ないし…ごっちんと遊びに行くか



    局の通路に人の姿は無い。
    遠くの方で人の掛け声がざわざわ聞こえてくる、別のスタジオで収録が行われてるのだろう
    私は私服に着替えて楽屋を出た。
    バックからMDを出してイヤホンを耳にあてようとしたとき・・・




    「・・・で・・・・たの?」




    (ん?ごっちん?)
    微かだが確かにごっちんの声だ、…一緒に遊び行こうって誘ってみるか
    (ごっちんの声、こっちから聞こえてきたと思ったんだけど…)
    私は廊下を4〜5歩歩く。すると目の前に別の扉より一際大きな扉にたどり着いた。
    (ここ?)
    扉の外壁には【B−2倉庫】と書かれたプレートが貼ってある。

    てっきりごっちんは楽屋に梨華ちゃんといるか帰る支度でもしてるんだろうと考えていたからこんな所にごっちんがいることに対して不思議でならない。
    好奇心も手伝って私は倉庫の扉を数cm、顔が入る程度に開けてみた。


    中は以外にも明るい。ダンボールが所狭しと並べられ、学校の体育館のような密集した臭いがした。
    その他、衣装がずらっとダンボールをはさんで掛けてある所に…いた!ごっちんだ
    物が邪魔して上半身しか見受けられないがごっちんはダンボールに背をもたれかけさせ無表情。
    でも横顔だけだからなんとも言えないな…怒ってるようにも見える。


    「別になにもないよ」
    え?!梨華ちゃんもいんの?
    梨華ちゃんまでいるなんて思わなかった。楽屋で話そうって言ってなかった?
    …じゃぁ私立ち聞きじゃん!早く離れなきゃ…っ

    「麻琴と何があったの?」
    ピタッ。麻琴?
    うん、気になる。朝の様子からして二人ともおかしかった…
    梨華ちゃん嘘ついてたし・・・イヤ、でも立ち聞きはよくない・・・ウーン…↓

    「どうしてまこっちゃんがでてくるの?朝の事だったら本当に私のせいだよ」
    「ウソついてるのバレバレ。よっすぃーも気付いてたよ」
    見てたんだ、鋭いなごっちん

    こっちから梨華ちゃんの姿は見えないし表情も分からないが梨華ちゃんの声のトーンがいつもより低い。
    まるで悪戯が見つかって親に説教されてる子供みたいに…
    きっと、しゅん…と俯き加減で話してるんだろうな


    「ごっちんに話さなきゃいけない事・・?」
    「・・・」
    「は、話せない事だってあるよ…」
    「やっぱなんかあったんだ?」
    「・・・」
    「当ててあげようか」
    「ぇ?」
    「麻琴に・・・告白されたんでしょ?付き合ってくださいとか言われちゃって」
    「つっ・・!」
    …付き合う?どういう事ですか?付き合うって何に???
    まさか告白って…麻琴が梨華ちゃんを友達以上にスキ…だって事?
    んなアホな、ごっちんジョ〜クが過ぎますよ。アハハ


    「・・・」
    「梨華ちゃん…」
    「!や、やめてっ」



    ?!


    私の目に飛び込んできたのは
    ごっちんの腕の中にいる…梨華ちゃん


    「気になるよ、言ったじゃんゴトー梨華ちゃん好きだって」
    「や、だって…」
    「わかってる…でも諦められないから」
    「ごっちん…」






    ・・・カ・・・チッ・・・

    「ハ、ハハッ」
    私は驚きと脱力感を隠せないまま倉庫の扉を静かに閉じた・・・。       



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▲[ 14497 ] / 返信無し
■14600 / 11階層)  Re[11]: たった一歩の恋
□投稿者/ ブルー 一般♪(13回)-(2006/05/22(Mon) 06:49:13)
    2006/07/19(Wed) 22:00:57 編集(投稿者)
    2006/06/05(Mon) 21:19:37 編集(投稿者)
    2006/06/02(Fri) 20:35:49 編集(投稿者)
    2006/06/02(Fri) 20:35:39 編集(投稿者)

    「んで、逃げてきたわけだ」
    「だってどうしろっていうんだよ、マジビックリしたんだって!」
    「ふーん。」
    次の日、楽屋に着いてすぐミキティに昨日見た一部始終を話した。
    年が近いせいか話しやすい関係っていうのもあって相談事なんかはもっぱらこいつにしてる。
    信用できる奴だからかな?ふざけて殴りあったり、アホボケ言いまくってる 男友達感が強い


    「あーそれでか」
    「なにが?」
    「ごっちんいつもより感じ違ったっしょ?妙に高揚げしてるっていうか」
    「うん。確かに」
    「それってさー梨華ちゃんと久しぶりに仕事出来るからなんじゃん?」
    「あ…」
    「麻琴だって最近の様子からして梨華ちゃんが原因だとすれば告白の言葉とか考えて悩んでたんじゃない?」
    「しっかしビックリだよなぁ…麻琴が梨華ちゃんをなんて」
    「にっぶぅ・・・」
    「ん?」
    「ごっちんはともかく麻琴はバレバレ。よしこ、わからなかったわけ?」
    「マジで…?」
    梨華ちゃんがモーニング脱退する前の事を思い出すと変だなぁって思う個所がいくつか出てきた。


    1【 トイレ 】
    「ただ今トイレから帰還いたしましたー!」
    「麻琴ぉー、ケーキあるんだけど食う?」
    「え?!食べる食べる!」
    「えーと…おまえは…カボチャプリンでいいよな?」
    「Oh!カボチャァッ♪」

    「うへぇ〜外暑かったよーぉ」
    「あ、石川さん。ケーキあるんですよー」
    「ケーキ?」
    「ママがみなさんにって買ってきたんです。良かったらどーぞ♪」
    「さゆのお母さんが?ありがとー!・・・っとその前にお手洗い行ってくるからちゃんと私の分とっといてネ♪」
    「あ!私も一緒に行くー!」
    「え?麻琴今、トイレ行ってきた・・・」
    「なにいってんのー?吉澤さん!私今行こうと立ち上がったとこじゃないっスカ」
    「そっか、じゃぁ行こっまこっちゃん」
    「はいっ!」
    「・・・プリン食っちゃぉ(喜)」←(吉)


    2【 高橋 】
    「く、苦し・・・い」
    「吉澤さんギブギブ!!」
    「なんだよ、麻琴も愛もだらしないなぁ 2対1だろー」
    「力強すぎですよー!」
    「兄貴にはかなわないっス(汗)」
    「よっし!第2ラウンド!」
    「「もうヤダー!!」」
    「助けて梨華殿ー!」
    テッテケテー ギュムッ!
    「大丈夫愛殿?よしよし・・・ちょっと、よっちゃんダメじゃん後輩イジメちゃぁ」
    「だって二人が遊んで欲しいって言うからさー」
    「痛めつけてどうするの!・・・まこっちゃんも大丈夫?こっちおいで」
    「や、やあの・・・私は・・・いいです・・・」
    「麻琴はまだ遊び足りないんだよなぁ?」
    「もぅよっちゃん!ほら、まこっちゃんおいで」
    ギュッ
    「!!」
    「ほらぁ…こんなに真っ赤になっちゃって、泣きそうになってるでしょー!」
    「よかったね、まこっちゃん☆」
    「??」←(吉)




    「・・・・(汗)」
[ 親 14401 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 14401 ] / 返信無し
■14445 / 1階層)  
□投稿者/ ゆみ 一般♪(1回)-(2006/05/12(Fri) 22:02:55)
    見てますよ(^-^)
    楽しみにしてるので♪
    ぼちぼちと頑張ってくださいね。

    (携帯)
[ 親 14401 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 14401 ] / ▼[ 14452 ]
■14448 / 1階層)  きゃなり好きで楽しみにしてます☆(*´艸`*)
□投稿者/ (>□<)/ 一般♪(1回)-(2006/05/13(Sat) 23:54:50)
    みんな読むだけで何かを(応援とかファンですとか)書き込む方は経験がないからしないだけでちゃんと小説を読んでいるファンはたくさんいると思いますよ(*^□^*)☆

    (携帯)
[ 親 14401 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 14448 ] / ▼[ 14454 ]
■14452 / 2階層)  見てますよー
□投稿者/ 藍 一般♪(1回)-(2006/05/14(Sun) 09:52:37)


    娘って、あんまり興味なかったんですが……。
    作者さまのせいでハマってしまいそうですよ(笑)

    ちょくちょく見に来るので、更新頑張ってくださいね!!(*^∀^)ノシ


    乱文失礼しました。

    (携帯)
[ 親 14401 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 14452 ] / 返信無し
■14454 / 3階層)  ありがとうございます☆
□投稿者/ ブルー 一般♪(9回)-(2006/05/14(Sun) 13:57:12)
    スッゴイ元気がでましたよー!
    画面の前でムフフしてしまいました(汗)
    どうぞどうぞ今後ともお願いしマッス!ノ´□`●)!
[ 親 14401 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 14401 ] / 返信無し
■14760 / 1階層)  Re[12]: たった一歩の恋
□投稿者/ ブルー 一般♪(14回)-(2006/05/29(Mon) 22:21:38)
    2006/07/19(Wed) 22:02:07 編集(投稿者)

    こんなに鈍い奴だったか?
    メンバーの事は多少なりとも把握していたつもりでいた。
    それがいつも身近にいた麻琴の事さえ分かっていなかったなんて・・・

    「だはぁ〜っ・・・」
    「どしたのよしこ?」
    「自分の不甲斐なさに落胆した」
    「今更じゃん?」
    「・・・」


    わかってるさ、私がどれだけ曖昧な奴かなんて
    でも今まで恋愛とかしてこなかったんだから仕方ないっしょ?

    仕事第一だった。楽しくて、辛くて、悲しくて、嬉しくて
    それがこの世界に入ってからの全てだったんだから

    でも、いつの間にかみんな大人になっちゃって
    のんびり屋の吉澤は波に乗れなくって


    「ごっちんどうするのかねー」
    「梨華ちゃんもね」
    「ミキ的には、美男美女カップルでいいと思うんだけどなー」
    「美男って(汗)」
    「ハロモニ劇場(テレビ東京・ハローモーニング)で梨華ちゃんとごっちん恋人役やってた事あるじゃん。あれ結構イケてたんだけどなぁ」

    「恋愛ってさぁもっと単純なものだと思ってた」
    「なに?突然」
    「好きとかって言い合って浮かれてさ、でも昨日のごっちん見てたらそれが思い込みだったんだなぁって」
    「それだけ真剣って事だよ」
    「ミキティもあるの?その・・真剣な恋ってやつ」
    「あるよ。現在進行形」
    「マジで!!だれだれ?!」
    「よしこが本当の恋見つけたら教えたげる」




       私が?
           無理です。












[ 親 14401 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 14401 ] / 返信無し
■14763 / 1階層)  Re[13]: たった一歩の恋
□投稿者/ ブルー 一般♪(15回)-(2006/05/30(Tue) 00:05:13)
    2006/07/19(Wed) 22:02:28 編集(投稿者)
    2006/06/02(Fri) 20:39:50 編集(投稿者)

    あれから梨華ちゃんやごっちんと仕事で合う事が多々あって
    その度に私の大きな瞳はせわしなくキョロキョロしてしまう。

    普段となにも変わらない
    二人とも冗談言って笑いあって
    あの倉庫での二人の会話がまるで氷が小さく溶けていくみたいに私の頭で収縮していく

    ごっちん、なんで本人前にして平気な顔していられるの?
    梨華ちゃん、なんで普通にしていられるの?


    恋愛経験なんてない私にだってこの年になりゃぁ少しぐらい人の気持ちだって分かる

    だから言える
    この二人はおかしい(汗)


    「ごっつぁんー!!」
    「なんで!梨華ちゃんが悪いんじゃん」

    番組収録中、クイズの正解者にだけ得られる
    カノン堂のプチシュークリーム
    吉澤は見事正解券を獲得しシュークリーム一箱分を食べれる・・・はずだった。

    だがうっかりと
    司会者をしていた梨華ちゃんは私にプチシューを渡す前に・・ボトッ・・落としてしまったのだ

    アーッッッ!!

    みんなの叫び声とも取れる悲鳴

    モーニング。、元モーニング娘。ともにそれはそれは
    食べ物に対する執着心が強い。

    吉澤が優勝したもののシュークリームを一箱丸々食べれないと踏んでいたみんなは後でこっそり分けてもらおうとでも思っていたのだろう
    地面で潰れたであろうプチシューを見る事はなくみんなの視線は一気に梨華ちゃんに向けられ、口々にアイドルらしからぬ罵声が飛び交う



    だけど決定的瞬間はばっちりカメラに収められていた。



    カメラの片隅。見えにくい位置だけど、
    ごっちんがカメラの配線に躓いて・・・梨華ちゃんの背中を押してる
    そして・・・ボトッ・・・

    「おまえかー!!」

    「よしこ、ゴトーの事許してくれるよねー??」
    「イヤ。」
    私もみんなと同じ。
    食べたいものは食べたい。

    「よしこぉー!」
    「ダメ。」

    「よっちゃん許してあげて?」

    おょ?
    優しいな梨華ちゃん

    「変わりに罰ゲームとして青汁ジョッキで飲んでもらいまーす♪」
    「鬼ィィイ!」

    前言撤回。

[ 親 14401 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 14401 ] / 返信無し
■14788 / 1階層)  Re[14]: たった一歩の恋
□投稿者/ ブルー 一般♪(16回)-(2006/05/31(Wed) 22:16:38)
    2006/07/19(Wed) 22:02:51 編集(投稿者)

    「うぇっ!!」
    「うわぁーごっちん全部いったぁ」
    「こんなの人間の飲み物じゃないよ〜」
    「不可抗力だったし・・・許してやるか」
    「ありがと、よしこぉ」

    緑色のジョッキグラス
    涙目の後藤真希
    みんな仕方ないなぁ〜って笑って
    私の優勝賞品は跡形もなくスタッフにより片付けられていた。(笑)・・・(大泣)


    「私も注意が足りなかったんでよっちゃんには私からなにかおいしーものあげときます♪」

    カメラ目線でにっこり笑う石川さん。
    ねぇ、ごっちんが私のこと睨んでるのお気づきですか?
    イタイ、イタイです
    今までもこんな風に睨みをきかせていたでしょうか?

    たまぁ〜に梨華ちゃんと目が合うと見詰め合たりなんかする
    目で会話してるというか、ホントついつい。
    『今の場面面白かったよねー』
    って彼女を見るとうんうん頷いてくれる
    おもくろくてじーっとみてると梨華ちゃんも見つめ返してくる
    そして二人ともフッ…って笑って視線をそらす

    その時、必ず悪寒を感じるんだ

    シベリア並の悪寒を・・・

    それがなんなのかその時は分からなくてもしかしたら悪霊にでもとり付かれてるのではと悩んだことがあった。
    まさか悪霊の正体がごっちんだったなんて…
    こりゃぁごっちんの片思いはかなり前からだな



    『この後、ケーキ買いに行こう?』
    梨華ちゃんが私に合図をだす
    『oK』
    私も目で合図を送る
    長い付き合いだからなのかな、
    どうしてだか分かってしまう

    梨華ちゃんが顔を伏せる。一瞬だったけど眉を寄せ考え込む仕種・・・買い物だけじゃ済みそうになかった。

[ 親 14401 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 14401 ] / ▼[ 14851 ]
■14849 / 1階層)  Re[15]: たった一歩の恋
□投稿者/ ブルー 一般♪(17回)-(2006/06/05(Mon) 21:01:17)
    2006/07/19(Wed) 22:03:14 編集(投稿者)

    番組収録後、さっそく私と梨華ちゃんは渋谷のとあるケーキ店へと直行した。

    梨華ちゃんおすすめの店。
    カントリー風な建物、中の内装が小さいこと小さいこと…一歩踏み込むと対照的に大きなガラスケースが目を引き その中には光り輝く甘そうなお菓子達が宝石箱のようにずらりと並べられていた。

    あまり客がいなくてちょい安心。
    帽子を深くかぶりメガネをかけたラフな格好の吉澤、同じく帽子にメガネの女の子らしい服装の梨華ちゃん
    芸能人に必要(?)なこのアイテム装着時にはひたすら俯き加減でいなきゃいけないため、建物という他人にもっとも接近する場所では気が抜けないのだ

    「カワイイお店でしょ?」
    そんな緊張感さえアニメ声一つでぶち壊してしまう。
    本人に悪気は無いんだろうけど…

    「ここまでしなくてよかったのに…」
    「まだ言うー。私がそうしたいんだからいいんだってば!」
    約束事は是が非でも遂行しようとするところ、昔とちっとも変わってないなぁ
    こうなった時の梨華ちゃんは何を言っても聞いちゃくれない
    はぁ・・・お言葉に甘えますか



    「いらっしゃいませー」
    店の店員は20代後半程の笑顔がさわやかなお姉さん
    「今日はなんにしますか?」
    「うーん…よっちゃんどうする?」
    えーと…
    モンブラン、イチゴショート、ミルフィーユ・・・
    どれにしょっかなー・・・
    正直今ダイエット中だから全部食べれないんだよね
    梨華ちゃんと半分こ出来るのがいいんだけど・・・

    「私も買ってこーかなぁ」

    それは困る!私の分食べてもらう計画が下手したら食べれなぁーいとか言って私に梨華ちゃんの分が回ってきてしまう可能性がある
    なにかないか…程好い大きさで二人で分け合えるもの…

    「あ、これいいーっ!」
    !!もうなにか見つけたのか!
    「ヤヨ姉、これ綺麗なケーキだね」
    「ああ、それ試作品なんだよ。もうすぐで店の新製品として出すから飾っておいただけで…」
    「梨華ちゃん知り合い??」
    「うん 何度かケーキ買に来てて話してるうちに友達になっちゃったんだー♪」
[ 親 14401 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 14849 ] / ▼[ 14852 ]
■14851 / 2階層)  余談・・・2
□投稿者/ ブルー 一般♪(18回)-(2006/06/05(Mon) 21:15:03)

    呼ばれなくてもジャジャシャジャア〜ン♪
    って事でこんにちは☆
    もうすぐで22才の誕生日が来てしまうブルーです(汗)
    今、ハロモニ小説書いてるブルーですが
    とっても悩んでいます・・・メンバー同士の呼び合い名がよく分かっていません(ノ□0)
    読んでくださってる皆様が混乱していないか心配です↓
    私も混乱中なもので…(TへT●)
    感想なんぞいただけると嬉しい限りです☆

    巻き髪が最近決まらぬブルーでした(笑)
[ 親 14401 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 14851 ] / ▼[ 14870 ]
■14852 / 3階層)  ブルーさんへ
□投稿者/ ユイコ 一般♪(2回)-(2006/06/05(Mon) 22:32:50)
    呼び名より私は最近の新メンバーが分からないので大丈夫ですよ(>∀<)ワラ
    とりあえずゴマキと石川リカとよっすぃーの話が気になって仕方ないっていう♪ゴマキは前にドラマやっててレズ役っぽくてそれ以来どきどきします★
    続き頑張ってください♪

    PS  巻髪私も決まらないのでっていうかめんどくさくて(´∇`)ストレートですね♪巻髪うまくなりたいですよ★それでは☆彡

    (携帯)
[ 親 14401 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 14852 ] / 返信無し
■14870 / 4階層)  余談・・・3(ユイコさんへ♪)
□投稿者/ ブルー 一般♪(19回)-(2006/06/07(Wed) 19:12:50)

    レスありがとうです!
    ごっつぁんがレズ役ですかー、興味そそりますね見てみたかったです。(悔)
    新メンバーの見分けが今のモーニング娘。ではつかないってみんな言ってますね
    私もたまに判らなくなります(汗)
    この小説、友達がモー娘。の大ファンで
    小説で(駄文ばかり作り出す私に向かって●T*T))書いてほしいとの要望で
    書き始めたのがきっかけでしたねー
    昔の録画DVD借りて研究しました!
    結果、結構みなさんレズっぽいとこがあると判明・・・。
    単なる自己解釈なんですが(汗)
    小説内にも出てくるよっすぃーと梨華ちゃんがたまに見つめ合うという言葉
    あれ本当なんですよ、DVDみてるとその場面が多いことにビックリする位です@△@;)


    なにはともあれ、
    今日久々に美容院行ってストパーかけてストレートにしてきたんです
    友達たちのウケがよくてちょい安心なブルーでした☆★☆
[ 親 14401 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 14401 ] / 返信無し
■14880 / 1階層)  Re[16]: たった一歩の恋
□投稿者/ ブルー 一般♪(20回)-(2006/06/07(Wed) 23:03:33)
    2006/07/19(Wed) 22:03:32 編集(投稿者)

    「友達?いつ私が友達になるなんて言った?」
    「もぅ、ヤヨ姉っ」
    ニシシと笑うさわやかお姉さんは本当の姉のように近づいて梨華ちゃんの頭を撫でてあげてる
    対抗する膨れっ面梨華ちゃんの顔は心なしか嬉しそう

    「んで、これが食べてみたいんだよね?」
    「そうそう!キレー…」
    「でしょ?自信作。そっちの子もどう?食べてみない?」
    「いいんですか?」
    「もちろんタダ!その代わりといっちゃなんだけど食べた感想聞かせてくれるかな?」

    テーブルに並べられる二つのケーキが置かれた皿
    うーん・・・
    おおざっぱに言えばピンクのカタマリ
    それは梨華ちゃんを一瞬にしてメロメロにさせキャーを連発させる程の勢い
    甘い甘いイチゴの匂いを漂わせ自分を主張するかのごとく光にあてるとキラキラ眩くて・・・確かにおいしそう
    表現が下手だなー(汗)
    こういうことはオンナノコに任せたほうが・・・って私も女じゃん!(ボケツッコミ)


    「食べるのもったいないよねー…」
    フォークを握ったまま、ほぅー・・と一つため息を零す石川さんは大のピンク好き
    ケーキをちょんちょんつついては ほぅ…
    首を傾げては ほぅ…
    笑顔を浮かべてもひとつ ほ 
       バシッ!!
    「早く食べろよ!」
    「いっ、たぁ…頭叩かないでよヤヨ姉ぇ」
    「それとー・・邪魔じゃない?その帽子。とったら?」
    「でもー…」
    「まだ、昼の2時頃だし今日平日でしょ?お客さんめったにこないから」
    「…わかった」
    「お嬢さんもどうぞ」
    「あ、ありがとうございます」
    お…お嬢さん…(汗)

    店の隅にある帽子かけを指さすと、さわやかお姉さんはゆったりとカウンターに行き
    食器棚からカップを二つ取り出して「コーヒーと紅茶どっちがいい?」と聞いてきた。
    二人とも口を揃えて

    「「コーヒー」」

    違うのは、梨華ちゃんの砂糖とミルクの量
    吉澤はブラック
    ここは渋谷の街中
    なのに外の喧騒さえも心地よく聞こえてしまうのはやっぱり店の雰囲気のおかげかななんて思ってしまう
    店の奥で焼いてるケーキの匂いがたまんなくてすーっと深呼吸すると
    梨華ちゃんが私を見てクスクス笑ってた。


    「こんなよっちゃん久しぶり」
    「ん?」
    「いつもボーっとしてるかはしゃいでるかのどっちかだもん」
    「ヤッホー」
    「?」
    「久しぶりだからあいさつしてみた」
    「バカ」

    そうかもしれない、吉澤は吉澤でモーニング娘。のリーダーという立場に立ってて
    梨華ちゃんは新たに美勇伝 結成で中心的存在そしてリーダーで…
    自然と私生活ででもテレビの顔してたかもしれない
    こーんなにのんびりまったりしたのっていつぶりだった?

    「よかった連れて来て」
    「ありがと」
    「よっちゃん私と違ってあんまり弱音とか言わないから心配してたんだーぁ」







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▲[ 14401 ] / 返信無し
■14914 / 1階層)  Re[17]: たった一歩の恋
□投稿者/ ブルー 一般♪(21回)-(2006/06/09(Fri) 18:12:41)
    2006/07/19(Wed) 22:04:02 編集(投稿者)

    「満足していただけていますか?お嬢さん方」


    運ばれてきたコーヒーはカップから湯気を上げゆらゆらと立ち上る
    カチャカチャとした食器の音が店一体に響き
    私はどうもと一礼した。

    「このケーキすっごくおいしいね!」
    私との会話の途中口をモグモグさせてた梨華ちゃんはお姉さんに向かってふにゃって笑った。
    「そうかそうか良かった。若い子の意見聞きたかったんだよね、そっちの子はどう?って名前なんて言うのかな?」
    「ごめん紹介してなかったよね
    吉澤ひとみちゃんだよモーニング娘。に入ってるの」
    「へー・・・この子がよっちゃんかぁ〜店に入ってきたとき梨華と同じ風貌だったから芸能人かなって思ってはいたけど・・・梨華から話は聞いてたんだよ」
    「はぁ、」

    私ってそんなに名前売れてない?
    どうしよう芸能人としてやっていけるか心配になってきた・・・(汗)
    自意識過剰かもしんないけどおばあちゃんとかはさておき、お姉さん位の年代には少しはすこぉーしは知られていると思っていたのに・・・

    「あんまりテレビとかって見ないですか?」
    「ううん、よく見るよ」

    ドッ、ヨ〜ン・・・


    「よ、よっちゃんそんなに落ち込まないで、仕方ないんだよヤヨ姉の場合は」
    「…え?」

      
    *  *  *


    「フランスですか…」
    「そう。日本に来たのが最近で、それまでずっと故郷の日本人学校に通ってたの」
    「へぇ・・」
    「国籍はフランスなんだけどパパとママは日本人なのね
    で、ずっと日本は素晴らしい国だって聞いてたから小さい頃から夢だったケーキ屋日本に開きたくってやっと念願叶ったって訳。梨華と出会ったのはこっちに来てすぐだったんだけど、驚いたよー!梨華の第一印象、変質者かと思ったもん」
    「変質者って…酷くない?(涙)」
    「だってジャージにサングラスってどう見たっておかしな人でしょ?ねぇ?」
    「あのカッコで外歩いたの!?」
    「だってしょうがないじゃない!急いでたんだから」

    急ぎって・・どんな急ぎだ!
    普段、休みの日に着ているジャージ
    だから言ったのに、そこらの親父みたいだからジャージは止めろって!
    それなのに外にまで進出してどうするんだよ…
    ジャージにグラサンなんて・・週刊誌に撮られたらアホこの上なしだよ(汗)

    「それにしても綺麗な子だよね、えーと…吉澤さん?」
    「ひとみでいいです」
    「うん、じゃあひとみちゃん。梨華に男の子っぽいって聞かされてたからどんな子かと思ったら」
    「まぁ言動は男っぽいですよ、ちょっと前までショートカットだったし」
    「梨華とはまた違った雰囲気だよね」


    まただ、さっきからひっかかってる
    心の中でムスッっとしてしまう私


    「雰囲気?」
    「なんていったらいいのかな…梨華は…エロイ?」
    「はぁ??(怒)」


      *  *  *


    「今日はごちそうさまでした。」
    「また遊びに来てねひとみちゃん、じゃね梨華」
    「バイバイ☆」

    いつもの格好に整え直して店を後にした
    さわやかお姉さんは優しかったしあのケーキの美味しさに感激した・・・
    それでも、私の心ん中はまだちょっとしたイライラが座り込んでる

    「どうしたのよっちゃん?」

    そんな私にいち早く気づいた梨華ちゃんが訝しげに私の顔を覗き込む
    「わかんない」
    どうしてこんな気持ちでいるのか私にもわからない
    気が付くと眉を寄せ黙り込んでしまう自分
    梨華ちゃんはそれ以上なにも言わず私の横をテクテクついてくる


    流石に沈黙もあれだな・・・

    「今日はありがと」
    「ん?」
    「奢ってもらっちゃって」
    「いえいえ、でもタダで食べれちゃったけどね」
    「それで・・・・・・どうしたの?」
    「え?」
    「なにか相談したいことあるんでしょ?」
    「ァハハ、やっぱりよっちゃんだね」
    「分かるさ」

    とは言ったものの昔より梨華ちゃんからの「サイン」の数が減ったから気が付かない部分もあったりする
    今日はごっちんの事もあって梨華ちゃんを見る回数は多かったから見逃す事は無かったけど・・・

    「卒業しちゃうでしょ?」
    メガネを外し両手で折りたたむと梨華ちゃんはメガネを握ったまま帽子のツバを持ち上げた。
    「まこっちゃん・・・。」


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▲[ 14401 ] / ▼[ 14976 ]
■14948 / 1階層)  NO TITLE
□投稿者/ れ-み 一般♪(1回)-(2006/06/11(Sun) 09:36:03)
    やばひヒ
    気レニなリまくリます笑
    ゴマキの恋と
    みきてィ-の恋が
    楽しみレニしてま

    (携帯)
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▲[ 14948 ] / 返信無し
■14976 / 2階層)  れーみさんへ
□投稿者/ ブルー 一般♪(22回)-(2006/06/12(Mon) 20:11:39)
    ありがとうございます☆
    こんな駄文でも読んでくださってる方がいらっしゃるんですね(涙)
    期待に添えられるかどうか分かりませんが、ながぁーくお付き合いいただければ
    光栄です♪


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▲[ 14401 ] / 返信無し
■14978 / 1階層)  Re[18]: たった一歩の恋
□投稿者/ ブルー 一般♪(23回)-(2006/06/12(Mon) 23:02:54)
    2006/07/19(Wed) 22:04:25 編集(投稿者)
    2006/06/14(Wed) 19:29:48 編集(投稿者)
    2006/06/13(Tue) 00:09:26 編集(投稿者)

    「うん」
    麻琴は今年、娘。を卒業していく
    そして紺野も卒業していく娘。の一人

    「よっちゃんには言わなきゃって思ってたんだ」
    梨華ちゃんの悲しそうに微笑む三日月目がこれから迫りくる夕方の日を思わせ
    何故か間近に梨華ちゃんを感じてる筈なのに遠くから見つめる感覚に陥ってしまっている自分。
    さっきまでのイライラが心からすっぽり抜け落ちて
    それがなんでだか分からぬまま吉澤は漠然と梨華ちゃんの口から次の言葉が出てくるのを待った。



    【石川side】
    その日の夜・・・8時頃だったかな?
    家にいて冷蔵庫の中がほとんどカラッポだったから近くのコンビニまで買い足しに行ったの

    カゴに冷や奴とうめぼしと卵とちょっとした時つまむつもりのお菓子
    ついつい買っちゃうんだよね(汗)
    あんまり自炊とかする方じゃなくって
    コンビニ来るとお弁当買う事が多いんだけど
    お母さんに「少しは自分の体の事も考えなさいっ!」って怒られちゃったから
    食べたい物テキトーに放り込んでみたんだけど・・・
    うーん(汗)いいお嫁さんにはなれないなぁ・・



    ♪〜ちゃんちゃんちゃんちゃんちゃらららら〜♪



    ビクッ!!


    ビックリしたぁー・・・

    突如鳴り響いた携帯の着信音に心臓が跳ね上がる。
    マナーモードにし忘れちゃってておもわずケータイを開いてブチッ!
    「ハッ!切っちゃダメだよ!」
    急いで着信履歴を確認すると〔小川麻琴〕の文字。
    さして何を考えるでもなく電話をかけ直した私はコンビニの中、静かにコール音を耳に感じていた。



      *  *  *



    「まこっちゃんが家に来るのなんて久しぶりだよね」

    家に遊びに来たい。
    まこっちゃんの言葉に
    いいよー。
    の二言返事。

    「ごめんなさい、突然押しかけちゃって」
    「全然っ。明日仕事一緒だし、どうせなら泊まってく?」
    「ぅええ??いいんですかー?!」
    「カモーン♪」

      *  *  *


    二人でソファに腰掛けテレビ見ながら世間話
    まこっちゃんはちょこんと座って私が作ったミルクティーをストローでゴクゴク飲み干した。
    (なんかよっちゃんに似てきたな…(汗))


    「でもどうしたの?なんかあった?」
    「だよねぇ・・・」
    「ん?」
    「私が石川さん家来る理由って悩み相談する時位だなぁ〜と」
    「他のみんなもそうだよー小春ちゃんなんて」

    『駆け込み寺でねー』

    「なんて避難所呼ばわりだよ」
    「あれって石川さん家の事だったの?!」
    「うん。・・フフッ でも嬉しかったりするんだけどね、まだ私のこと頼ってくれてるんだぁって」
    「だって安心するんだもん」
    「本当?」
    「ホントホント!吉澤さんが頼りにならないってわけじゃないんだけど、石川さんはメンバーの事いつもみててくれてたからお母さんみたいっていうか…」
    「おだてたって何もでないよ〜ん(照)」
    「きもちわるぅーい…」
    「あ、今のミキちゃんのマネでしょ?」
    「ピンポーン♪」

    思ってたよりも元気で安心。
    テレビに向かって喋ってる姿が可愛くって昔と何も変わってないなぁ
    相談事は後回し、なんだろうな
    まこっちゃんとの楽しいお喋りが「ちょっと待ってて」って言ってるみたいで
    本題にはそれ以上触れないでおいた。



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▲[ 14401 ] / ▼[ 15021 ]
■14997 / 1階層)  Re[19]: たった一歩の恋
□投稿者/ ブルー 一般♪(24回)-(2006/06/14(Wed) 22:04:50)
    2006/07/19(Wed) 22:04:57 編集(投稿者)

    「ご飯どうする?」
    私の言葉にちょっと困った顔をして
    「うち、作ります」
    眉を寄せて立ち上がった。

    「そんないいよ、まこっちゃんお客様なんだし座ってて!私作るから」

    腕まくりをしたまこっちゃんは私の言葉をスルーしてキッチンへ向かうと
    冷蔵庫をパカッっと開けて
    「これだけで何作るつもりなん…?」

    そうだった食べ物ったってさっきコンビニで買った物しかないんだ
    「ェ、エヘッ!外食にしょっかぁ?(汗)」
    私の今精一杯のブリッコも虚しく
    「石川さん座っててください、うちが作るから」
    「はい(涙)」

    「もー今日なに食べるつもりだったの?」
    「だってー」
    「はいはい。わかったわかった、でも調味料は豊富なんだ…石川さんあんまり料理しないのに」
    「ぜーんぶお母さんがおいてっちゃうの、次に来た時すぐ料理出来るようにって」
    「だからかぁ、すっごい整理されてる」
    「まこっちゃん料理出来るの?」
    「勉強中ってところかな」
    「へぇ、ちゃんとしてるんだぁ」
    「自立しなきゃなぁ…と思って」
    しゅんとした表情を私はじっと見てた。
    今日私の家来たのも娘。卒業の事かなって・・・

    まだまだ幼い18才の少女が夢描く大きな未来
    自由奔放でそれでいて苦しみなんか一人で抱え込んじゃうトコすっごく心配だったんだよ?

    だからかな知ってる
    知らない所でみんなにいっぱい「ありがとう」言ってたこと

    「石川さん、片栗粉あります?それとー…味醂。」
    「多分、その三番目の棚だと思う」
    「・・・ない」
    「じゃーその上・・・・何作ってるの?」
    「出来てからのお楽しみぃー♪」
    ちゃっかりお母さんがいつもしてるエプロンして鼻歌交じりでジュージュー
    あれだけの材料で何が出来るの??

    今のまこっちゃんの料理の腕は未知数
    けれどキッチンからとんでもなく良い匂い


    「石川さーん」
    「んー?」
    「後で話聞いてもらってもいいですか?」
    「んー。いいよ私も話たい事あったし」
    「どうもです」

    ジュージュー

    良い音だなぁ
    「まこっちゃんテレビ消してもいいよね?見てないもんね?」
    「はぁー?なんか言ったー??」

    ぶちっ!

    「あっ!今、テレビ消したでしょ!?折角聞いてたのにー」
    「ちょっとぉー私の声聞こえてなかったのにテレビの声は聞こえてるのー!?」




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▲[ 14997 ] / ▼[ 15022 ]
■15021 / 2階層)  うーん
□投稿者/ まる 一般♪(1回)-(2006/06/16(Fri) 02:24:12)
    あいぼんが居ないのは・・・ちょっと哀しい。
[ 親 14401 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 15021 ] / 返信無し
■15022 / 3階層)  まるさんへ
□投稿者/ ブルー 一般♪(26回)-(2006/06/16(Fri) 02:51:37)

    出してあげたいんですが、加護亜衣ちゃんが今どんな状況
    かとか分からないので・・・
    でも、私も個人的に好きなキャラなので出したいですね
    考え中ということで(;^□^ノ
[ 親 14401 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 14401 ] / ▼[ 15019 ]
■15002 / 1階層)  NO TITLE
□投稿者/ やま 一般♪(1回)-(2006/06/15(Thu) 01:12:16)
    モーヲタ暦4年半の者です。ヲタ度は低いですが、娘。のことで何かわからないことがあったら聞いてください。わかることだったら答えますので。
    頑張ってくださいね!

    (携帯)
[ 親 14401 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 15002 ] / 返信無し
■15019 / 2階層)  やまさんへ
□投稿者/ ブルー 一般♪(25回)-(2006/06/15(Thu) 23:44:23)

    お心遣いありがとうです☆
    4年半!凄いですね!!
    さっそくですけどお尋ねしてもいいですか?
    小説を見てる上でどこかおかしな点おかしなとことかあったら教えていただきたいんですが・・・ってこれ質問ではなくってお願いですね(:=□=)

    どうぞヨロヨロです!

[ 親 14401 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 14401 ] / 返信無し
■15044 / 1階層)  余談・・・4
□投稿者/ ブルー 一般♪(29回)-(2006/06/18(Sun) 02:39:02)
    2006/06/18(Sun) 02:39:31 編集(投稿者)

    ひさびさに温水プールに行ってきたブルーです♪

    友達とゲルマニュウム浴行って来たんです(汗が凄いんです!)
    まだ時間があったのでプールでヒト泳ぎ☆
    それが結構広くてですねーぇ人も少なかったんで一年ぶりにビキニ着たのです
    (店で購入)
    海外行った時は肌が焼けてしまうので泳がず絶対パーカー着てるんですが
    今回は遊びました!もうすぐで22才の誕生日が来ることも忘れて
    浮き輪でプカプカ・・・


    友達も滑り台で転がって・・うん。転がってましたね(笑)
    みんなで大爆笑

    ごめんなさい。なんか日記みたいになってますね(汗)

    モー娘。ヲタの友達のとこに遊びに行って
    色々聞いてきた所、
    梨華ちゃんは車の免許持ってるとか・・・驚きました
    とってもおかしくない年齢なんですけれどなんか違和感ありますね
    梨華ちゃんが車運転する姿(-ム-)


    ユウナちゃんが(姉)最近エステにハマってて私も行ってみたいブルーでした
    (*^▽^)b
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▲[ 14401 ] / 返信無し
■15052 / 1階層)  Re[20]: たった一歩の恋
□投稿者/ ブルー 一般♪(30回)-(2006/06/18(Sun) 21:31:47)
    2006/07/19(Wed) 22:05:17 編集(投稿者)

    まこっちゃん特製
    《オムレツマンボー!ィエイッ!》
    を食べ終わったのは10時をゆうに過ぎた頃で、時間も時間だしもう寝よっかって事でそれぞれシャワーを浴びてまこっちゃんはお布団、私は自分のベットへ潜り込んだ。


    「ふぅーホントおいしかったぁ」
    「よかった。自信なかったから」
    「うんん!あんなの初めて食べたよオムレツにマーボー豆腐なんてさぁ」
    ご飯に梅が和えてあって卵でくるんだオムレツがとってもキレイに出来ててその上からたっぷりのマーボー豆腐♪
    いつも食べる側の私がおいしいって言うんだからそーとーだょ
    太鼓判☆

    思い浮かべてうっとりしてる私と照れ隠しにお布団に隠れるまこっちゃん

    たーのしぃー!もっといじめちゃえ♪

    「まこっちゃんってさぁ努力家だよねぇーあんなおいしいご飯作っちゃうんだもん」
    「わぁーっ!もう止めてよー!」
    さらにお布団に潜り込む意外と照れ屋なまこっちゃん
    しゃばりで(でしゃばり)梨華ちゃんの暴走は一度動き出したら止まらないのです!

    「なんでぇ?本当のことなのにぃ・・あーっ!照れてるなぁ?お布団の中で真っ赤っか??」
    「すいません!すいません!私が悪かったですッッ!」
    「なにもそんなに照れなくてもいいのにぃーカワイイなぁ」
    「・・・」

    ちょっとやり過ぎかな?ベットから抜け出てまこっちゃんのお布団をポンポンと軽くたたく


    「ごめんごめんイジメ過ぎちゃった」
    「・・・」
    「まこっちゃん?」
    「・・・」

    反応がない
    心配になってゆっくりとかけ布団を捲ると
    目を瞑って丸くなってる・・・。

    「寝ちゃった?」
    「・・・ううん」
    「ごめんね?」
    「ううん・・違くて・・」

    うっすらとまこっちゃんの目蓋から滲み出てる涙・・
    中腰だった私はペタッと床に腰をつけてまこっちゃんの顔を見てる


    「違くてね」
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▲[ 14401 ] / 返信無し
■15211 / 1階層)  Re[21]: たった一歩の恋
□投稿者/ ブルー 一般♪(31回)-(2006/07/01(Sat) 20:05:24)
    2006/07/19(Wed) 22:05:42 編集(投稿者)






    「ねぇねぇまこっちゃん、どっちがいい?アップルとオレンジ」

    「うさちゃんピィースッ♪ほら一緒にやってよまこっちゃん!」

    垣さん・・・
    さゆ・・・

    「あはははっ!まことなんだよそれーぇマジウケるんだけど」

    「まこっちゃんなんちゅー顔しとっとぉ(笑)」

    ミキティ・・・
    レイナ・・・

    「ケーキ♪ケーキ♪あっ!まこっちゃんもどう?半分こしよ?」

    「私も食べるー!!…ちょっ!まこっちゃん食べ過ぎぃ」

    こんこん・・・
    愛ちゃん・・・

    「小川さん何してくれてんですかぁー!!」

    「ぁははははははッッ!小春ちゃんの顔・・・はな・・っ鼻毛ぇッははははッッ!!!」

    「おーい、この後撮影あるのに顔に落書きするなよな・・・ってとれないじゃん!!油性マジックで書いたのかーっ!!」

    小春・・・
    亀・・・
    吉澤さん・・・


    大好きだよ・・・みんなが大好き・・・
    喧嘩したりもするけれど
    家族よりも長い時間共有出来たみんなだから
    大切・・・
    仲間って大切なんだって
    卒業考えるようになって一番に思った事




    「でもね…それが逃げ道作ってるだけなんじゃないかって・・・このままモーニングにいたとしていずれ辞めることになった時、後藤さんや石川さん達みたいに芸能界で輝けることが自分には無理に思える・・・だったらいっそのこと辞めちゃえばいい…とかいう考えが心の中にあるんじゃないかって・・」
    「まこと…」
    「自分を変えるために卒業を決意したのに・・結局自分に甘いんだよ、みんなに頼ってばっかりでさ周り見て足踏みばっかりして一向に前に進もうとしない」

    そこには昔の私がいた。
    過去ばかりをこだわって何かを責めて空回りしてる私・・・

    シーツに顔を押し付けて悩むネガティブまことに
    よしよしってして
    でこピンッ

    「ってッ!」
    「もーまこっちゃんらしくないなぁー今まで何のためにモーニング娘。やってきたの?」
    「・・・」
    「自分のためでしょ?娘。になったのも今まで過ごしてきた時間も全部!」
    「・・うん」
    「人がどうあったって自分は自分なんだから、それともなに?まこっちゃんのこれからの未来の夢ってそんなに薄いものなの?」
    「ううん!」

    首をブンブン振ったまこっちゃんの頬に一滴の涙が零れた。
    まこっちゃんとは付き合いも長いし後輩として友達として良い仲間
    けど、こんなにも心を見せてくれたのは初めてかもしれない

    「それに、逃げ道あってもいいと思うんだ・・・私は人間としてまだまだ経験不足で知らないこといっぱいあるから落ち込んだり泣き言だって言うけど・・・あっ、これ内緒ね?
    ・・後ろ振り向くことで自分を見つめなおせるし反省だって出来る。前に進みっぱなしじゃ輝くことなんて出来ないよ」

    「石川さん・・・」
    「自分に納得出来たらもどっといでよ、また一緒に仕事しょ?」
    「はい!」

    うん!いつものまこっちゃんの笑顔笑顔☆
    やっぱりこうでなくっちゃ!

    「ほら、もう寝よう?明日、仕事朝早いんだから」
    私が腰を上げてベットに戻ろうと立ち上がったら

    「石川さん!」
    私の右腕をつかんで真剣な表情のまこっちゃん

    「どうしたの?」

    「あの!」

    「ん?」

    「あ、あの…」

    「なぁに?」

    「なんでも・・ないです」

    「へんなまこっちゃん(笑)」

    「・・・はぁー・・・いくじなし・・・」



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▲[ 14401 ] / ▼[ 15338 ]
■15278 / 1階層)  Re[22]: モー娘。小説
□投稿者/ ブルー 一般♪(32回)-(2006/07/10(Mon) 23:25:28)


    【吉澤sido】


    「へぇーあのまことがねぇ…」
    「まこっちゃんなりに気にしてたんだと思う、ああ見えて意思表示とか下手だからうまく周りに伝わってなかったりしたと思うけど…」

    私の一歩前へ踏み出た梨華ちゃんはクルリと振り返ってスマイル一つ
    不覚にもドキッとしてしまった…
    そんな自分が照れくさくて照れ隠しに私も梨華ちゃんに笑顔を返す



    「でもよかったよ、まこと元気になってくれてさ…確かに最近おかしかったもんなぁ」
    「もーのん気な・・やっぱモーニング娘。卒業したのは間違いだったかなぁ?私がいないとよっちゃんリーダーとして成り立たないしぃ」
    「はぁ?こっちはキモイ石川梨華がいなくなってせーせーしてんだから戻ってくんなよ!」
    「ホントは帰ってきてほしいくせにぃ」
    「はぁー…だいたいなぁ」
    「なによぅ!」


    * * *


    次の日

    「って、肝心なこと聞けてないじゃん!」
    「肝心なこと…?」
    「梨華ちゃんとまことのその後」

    今日の私たちはダンスレッスンで三時間程稽古場にこもりっきり
    汗を拭いながら休憩中
    外のフロアでミキティが昨日のことについて聞いてきたから話したのに
    第一声、ダメ出しを食らってしまった。

    「だってさぁ変じゃん。まことが相談事して梨華ちゃんがそれに答えて…ミキはそんな理由だけじゃ納得できないんだよねー」


    ずいっと顔を近づけてくるミキティ
    顔綺麗な分迫力あるんですよ、道重とかにやったら絶対泣き出しちゃうからね





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▲[ 15278 ] / 返信無し
■15338 / 2階層)  Re[23]: たった一歩の恋
□投稿者/ ブルー 一般♪(33回)-(2006/07/16(Sun) 00:49:12)
    2006/07/19(Wed) 22:07:42 編集(投稿者)
    2006/07/16(Sun) 14:34:52 編集(投稿者)



    「寝たんじゃないの?…ぐぇっ!」

    いきなり吉澤の襟首はミキティの握りこぶしによって持ち上げられる
    額に青筋を立てて「はぁ?」と呆れ顔するミキティの遥か向こう側で亀井とまことがぴょんぴょんはしゃぎまわってた
    まこと…あとで見ておれ(怒)


    「んなわけないっしょ。見てよあのまことの顔、全部ぶっちゃけましたみたいなすっきりした顔しちゃってさぁほんの二週間前とは大違いだよ」
    「んなこと言われたって…」
    「ったくー…だからいつまでたっても吉澤ひとみなんだよ!」

    めちゃくちゃ言うなよー吉澤ひとみのなにがいけないんだよ!!

    「もぉいいや、ミキが直接梨華ちゃんに聞くから」
    「って、そこまでしなくっても」
    「ごちゃごちゃし過ぎなんだよ 麻琴もごっちんも梨華ちゃんもみんな曖昧だから結局自分が傷つくはめになるんでしょ。大体梨華ちゃんがダメダメだね、好きな人いるならいるってはっきり言ってやれって感じ」

    でたよ、ミキティの弾丸トーク
    今年に入って近頃キャラが邪悪になってないかぁ?


    ・・・ん?

    梨華ちゃんに好きな人がいる・・・?



    ・・・・・・



    「  ウソォーッ!!!  」


    「もしもし梨華ちゃん、私。ミキだけどこの後話しあってさ…うん…うん…じゃぁ時間空いたら電話して、バイバイ・…っし!ほらよしこ休憩時間終わりだよ」

    バタバタバタ・・・





    ちょっとまってもらえますかーそこのサブリーダァー・・・







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▲[ 14401 ] / 返信無し
■15347 / 1階層)  これって
□投稿者/ Q 一般♪(1回)-(2006/07/17(Mon) 10:03:51)
    【著作権乱用】?
    名前の構想もねれなかった??
    失礼とは思いましたが、いけない事はいけないんです
    スレ汚しすいません

    (携帯)
[ 親 14401 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 14401 ] / 返信無し
■15352 / 1階層)  Qさん
□投稿者/ yu 一般♪(1回)-(2006/07/17(Mon) 21:40:59)
    最初にモー娘。のだと、断り入れて書いてるじゃないですか?
    確かにいけないかもしれないけど、好きだからこそだし、そういう同人系なんて他にもたくさんあるじゃないですか?
    今までだって、実名使ってた作品はあったハズ。何故、ブルーさんだけにそう言うのでしょう?

    私は楽しく読ませてもらってたので、こんな風に書く人がいるのは残念です。
    ブルーさん、頑張って下さい。

    (携帯)
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▲[ 14401 ] / ▼[ 15379 ]
■15355 / 1階層)  NO TITLE
□投稿者/ ★ 一般♪(1回)-(2006/07/18(Tue) 19:59:06)
    私もこの作品めちゃくちゃ好きです★
    頑張って下さい!!

    (携帯)
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▲[ 15355 ] / ▼[ 15380 ]
■15379 / 2階層)  Qさん、yuさん、★さん、そして読んでくださってる皆さんへ
□投稿者/ ブルー 一般♪(34回)-(2006/07/19(Wed) 21:48:29)
    そうですね、皆さんに不快な思いをさせてしまったのなら
    本当にすみません
    私の考えが足りなくて・・反省です↓


    このままではいけないと思うので題名を変えたいと思います。

    その他いけない所などありましたらどんどん指摘して下さい
    ご感想ありがとうございました☆
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▲[ 15379 ] / 返信無し
■15380 / 3階層)  付け足し・・
□投稿者/ ブルー 一般♪(35回)-(2006/07/19(Wed) 22:13:16)


    直せなかった部分はパスワード違いなどがあって直せなかったので
    その辺は許して下さい(涙)

    突然の変更本当にすみません
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▲[ 14401 ] / ▼[ 15429 ]
■15428 / 1階層)  Re[1]: 立った一歩の恋
□投稿者/ ブルー 一般♪(36回)-(2006/07/22(Sat) 07:40:33)


    「嗚呼・・・」

    ビクッ!!!



[ 親 14401 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 15428 ] / 返信無し
■15429 / 2階層)  お詫び↑
□投稿者/ ブルー 一般♪(37回)-(2006/07/22(Sat) 07:47:47)


    一個前の文は間違いです(=□=)
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▲[ 14401 ] / 返信無し
■15442 / 1階層)  余談・・・5
□投稿者/ ブルー 一般♪(38回)-(2006/07/23(Sun) 09:31:21)

    今日は紺野あさ美ちゃんのモーニング娘。卒業の日なんです(涙)
    でも小説は二人が卒業した後でも《卒業前》の設定で留めておきたいと
    思います。

    あさ美ちゃんはとってもいい子なんで、もうこれからテレビで見れないと思うと悲しいですねー(~△~)
    でも、あさ美ちゃんの未来はこれからだからその一歩に向かって
    ガンバレ!こんこん!

    って感じですね☆



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▲[ 14401 ] / ▼[ 15464 ]
■15443 / 1階層)  Re[24]: たった一歩の恋
□投稿者/ ブルー 一般♪(39回)-(2006/07/23(Sun) 10:22:41)
    2006/08/07(Mon) 00:19:30 編集(投稿者)

    「嗚呼・・・」


    ビクッ!



    「恋とはなんて素敵なものでしょう…」

    誰もいないと思ってたフロアに声が響いた。
    どっから降って湧いて出たのか部屋の端にあるソファに座っり両手を胸元で組んで
    どこかおぼろ気に天井を見つめる乙女ポーズの紺野あさ美がいた

    「こ、紺野(汗)いつからそこに・・」
    「後藤さんに石川さんにまこっちゃん…この三角形はどんな数式をもってしても解けないことでしょう」
    「人の話し聞けよ」

    「でも・・・まだ図形としては不確かなんですよね・・・」
    「?」
    紺野は私を遠くの方からジーっと見てくると数秒の沈黙・・・。
    そんな紺野にたじろぐ吉澤は
    な、なんだよと口調が焦りでどもってしまう

    「五画関係か・・・完璧です!」
    「は?」
    意味がわからん(汗)
    とりあえずみんなの所へ戻ろうとした時

    「吉澤さん」

    呼び止められた。

    「戦利品です」

    振り返るとなにか物が飛んできた。

    「それを顎がしゃくれてる人に渡して下さい。きっとあなたは幸せになることでしょう」

    なに、幸せ??
    しゃくれって一人しかいないじゃん(汗)
    うまくキャッチした吉澤の手には少し細長いプレゼント用の小さな箱
    振るとカタカタ音がする

    「紺野、何が入ってんだよ」
    再びソファに目を向けると

    ・・・うっそ、もういない(…)

    がさがさ
    空けてみよ…がさがさ・・

    すると背後から

    「それ空けたら吉澤さん三日以内に…」

    ビクビクッ!!
    「紺野?!」

    振り向くとまたもや
    いない(恐怖)


    三日以内の恐怖に震えながら吉澤は丁重に上着のポケットに『物』を入れた。

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▲[ 15443 ] / ▼[ 15485 ]
■15464 / 2階層)  ども☆
□投稿者/ ゆーこ 一般♪(1回)-(2006/07/25(Tue) 01:25:01)
http://id25.fm-p.jp/13/maimaimy/
    娘。の小説があったのでビックリしつつ読みました☆
    ぁーしもこのサイトで娘。の小説書いたのが始まりで、今ではHPも作る程です(笑)
    良かったら覗ききて下さい(*´д`*)ノシ
    続き、期待してます☆

    (携帯)
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▲[ 15464 ] / 返信無し
■15485 / 3階層)  ゆーこさんへ
□投稿者/ ブルー 一般♪(40回)-(2006/07/26(Wed) 21:35:08)

    ブルーです(●>▽<)ノ

    さっそくゆーこさんの小説拝見させていただきました。
    一言
    『勉強になります!』
    私にない自然な表現力があって読んでて引き込まれてしまいました。☆☆☆

    ブルーはこの小説が処女作なものでうまくいいもの書けないけど
    頑張りますんでまた感想とかいただけると嬉しい限りです
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▲[ 14401 ] / ▼[ 15496 ]
■15494 / 1階層)  Re[25]: たった一歩の恋
□投稿者/ ブルー 一般♪(41回)-(2006/07/28(Fri) 21:39:44)
    2006/07/28(Fri) 21:40:05 編集(投稿者)



    「三角形…ね」


    紺野の言葉が頭の中をグルグル渦巻く
    ごっちんの顔、麻琴の顔、そして梨華ちゃんの昨日の笑顔が浮かんでは消え浮かんでは消えして
    みんなの元に戻る吉澤の歩幅は自然と
    早足になったり遅くなったりと不自然なリズムを刻んでいた。

    私が首を突っ込むことじゃないのは分かってるんだ
    でもずっとひっかかってて
    昨日、番組収録中に一瞬見せた眉を寄せるあの梨華ちゃんの表情
    もしかして相談事?とかってあの時思ったんだけど…

    「あーわっかんねー、ミキティの言う通りまだなんかあんのか??」


    それに・・・



    『好きな人いるならいるってはっきり言ってやれって感じ』




    「…ウソやん、仕事一筋の梨華ちゃんにそんなんいるわけ・・・」


    ・・・
    とにかく誰か他にこんなこと相談できる人いないかな?
    年上がいいよなー…

    なっつぁん…
    あーダメダメ逆に私が説教されそう

    祐ちゃん…
    「まぁ、飲めや」とかってお酒の付き合いだけで振り回されそう

    かおり…
    …話聞いてないか、いきなり暴走しそう

    圭ちゃん…
    ・・・は、いいや(震)


    誰かかるぅーく話せて笑って受け答えしてくれるような
    誰か・・・



    「あ、いた」




      *  *  *




    「で、オイラなわけだ」












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▲[ 15494 ] / ▼[ 15505 ]
■15496 / 2階層)  うわぁ
□投稿者/ 林檎 一般♪(2回)-(2006/07/28(Fri) 21:57:37)
    さっき、一気によませてもらったとこなんです!
    元(笑)娘ヲタなんで楽しく読ませてもらってます。自分でもかいてたりしてたので…そのときは後藤×矢口メインでした(笑)
    矢口でてきてオォ!ってなっちゃいました。よっすぃー大好きです。これからも頑張ってください

    (携帯)
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▲[ 15496 ] / 返信無し
■15505 / 3階層)  林檎さんへ
□投稿者/ ブルー 一般♪(42回)-(2006/07/29(Sat) 17:35:07)
    感想ありがとうございます
    やっぱり元気でますね読者様方のお言葉は☆
    頑張るぞぉって気になってきます!
    林檎さんの小説読んでみたいですねー♪
    ブルーが知らないだけなんですけど、あまりモー娘。小説って見かけないので
    作者さん方がどんな小説を書いているのか興味深々です(◎へ◎)ノシ

    ごちゃごちゃして読みづらいかと思うけどはりきって頑張りますね♪
    ファイトー!!
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▲[ 14401 ] / 返信無し
■15513 / 1階層)  Re[26]: たった一歩の恋
□投稿者/ ブルー 一般♪(43回)-(2006/07/30(Sun) 04:45:33)
    「お願いしますよ矢口様ーーぁ」
    「いきなり電話してきたと思ったら矢口様って何だよ!気持ち悪い」

    思い立ったが即実行!
    フロアからみんなの所には戻らずに今の時間人気が少ない二階の女子トイレにダッシュ!

    プルルルル…プルルルルル…

    「ぉおよっすぃ?ォヒサー!なんか用…」
    「矢口様ーァァ!!」
    「・・・ただいまからこの携帯はお使いになれません。ご用の方はなっちに押し付けてください」
    「まだなんも言ってないよやぐっつぁん」
    「んだよよっすぃ、オイラ忙しいんだからさー」



    そして今に至る



    「相談があって…マジ時間ない?」
    「結構深刻?」
    「って、わけでもないんだけど・・・」
    「わかった。オイラでいいんなら聞くよ・・・」
    「ありがとう!矢口様!」
    「それやめてください(電話出たオイラのバカヤロォゥ(涙))」

    最初は「はいはい。」みたいなイヤイヤメンドーイ。だったものの
    やっぱメンバー想いだやぐっつぁん
    冗談言いながらもだんだん真剣な受け答えに変えてくれる





    「それがそのよっすぃの友達Aが友達Bを好きで、そいでもって友達Cも友達Bを好きって…いわゆる三角関係なわけだな??」
    「そう。」
    「男二人で一人の女を取り合いかよ、壮絶だなぁ」
    「は・・はは(それがみんな女の人)」
    「例えば矢口が友達Aだったら何が何でも好きになった子モノにしたいけどもね」

    積極的だなー…やぐっつぁんはごっちんタイプかぁ?

    「じゃ、じゃぁ好きな人が別の誰かを好きでも気持ちは変わらない?」
    「友達Aでも友達Cでもない誰かを好きって事?」
    「うーん・・と、思う」

    やぐっつぁんは、んー。と暫し考えた後、ハハッと笑ってこんなこと言い出した。
    「変わらない。でもその事で傷ついてほしくない。いつも一緒にいてほしいよ、誰にも渡したくないよ、けどさそれは自分の独りよがりなんだよね、おもちゃ欲しがってる子供と同じなんだ…だから矢口は与えられるだけの恋は成り立たないと思うしそれだけじゃヤダ。精一杯相手を思って時には笑いあったりしてさ、それでもし振り向いてもらえなくても頑張った結果なんだから悔いはない」



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▲[ 14401 ] / 返信無し
■15579 / 1階層)  Re[27]: たった一歩の恋
□投稿者/ ブルー 一般♪(44回)-(2006/08/02(Wed) 21:22:58)
    2006/08/04(Fri) 18:38:51 編集(投稿者)

    「矢口さーん!」
    「はい」

    男の声…

    「もしかしてやぐっつぁん誰かと一緒なの?」
    「ちゃうちゃう。今自分の楽屋にいてさ、今度やる劇団公演のリハやってんの ちょっと待っててすぐ戻ってくるから」

    ガタッ

    っという音とともにばたばたとやぐっつぁんの足音が聞こえる
    無音の空気が続くと私の心はしぼんだ風船のように言いようのない不安が広がって
    ハァ・・
    ため息一つ

    「なんで梨華ちゃん達の為にこんな自分必死になってんだろ?」

    窓の外では車の音とそれに伴う信号機の軽快な音
    そして夕焼け。
    ここからじゃ自分より高めな位置に窓があるから外下の景色まではみえないものの
    額縁となった銀色の窓が紅く色づいた夕焼けの空を鮮明に映し出していた。
    携帯のディスプレイを覗くと6時半を回っている
























    ここ・・・どこだろ・・・











    モーニングの・・・楽屋・・?








    中からメンバー達の・・声がする
    なんだ、もうみんな集まってたんだ



    ガチャッ

    「吉澤だけ置いてきぼりかよー!・・??」

    誰もいない・・


    イヤ、違う・・誰かいる・・

    あれは・・・




    「梨華ちゃん・・・。」




    どうしてこんなとこで寝てるんだよー??


    畳の中央で寝そべる梨華ちゃん。


    またみんなに怒られるぞーぉー

        (みんなって
            誰だっけ・・・)    



    呼んでも返事は無し


    「おーいり・かちゃん!」



    ピクッ

    蠢く頬、ピンクのカーディガンに白のワンピース、もそもそと動く体がちょっと霞んで見えて急いで目を凝らす



    仕方ない・・揺すって起こすか




    靴を脱ごうとする・・のに・・脱げない・・・


    足元には複数のありとあらゆる
    靴・・靴・・靴・・靴


    もがけばもがくほど絡んでくる靴紐


    なんだ・・これ・・













    「なんで」


    突然の声
    スローモーションにしか動けない自分の目が据えたのは

    梨華ちゃんを抱き起こしているごっちん


    梨華ちゃんの目蓋はピクピクと動き、目覚めようと体を微かに揺するが

    ごっちんが抱いてる腕に力を込めると

    また、深い眠りに落ちてしまった。



    「邪魔するの?」



    「・・・」


    「入ってこないで」




    そのままごっちんの顔が梨華ちゃんの顔に近づく・・・





    「だ・・だめッ!」


































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▲[ 14401 ] / 返信無し
■15617 / 1階層)  Re[28]: たった一歩の恋
□投稿者/ ブルー 一般♪(45回)-(2006/08/05(Sat) 00:06:23)
    「夢。。。?」




    うずくまるように寝ていた吉澤

    「トイレで寝ちゃったよ・・(笑)」


    銀色の額縁はさっき見た景色と変わらず紅い世界を彩っていたため、先ほどからあまり時間が経っていないのは分かる。

    握り締められた手のひらの携帯がツーツーと通話終了の知らせをする中
    やぐっつぁん・・携帯に向かって一言、ゴメン。と謝った。


    気だるい体を起こすと吉澤は夕日をバックに壁に寄りかかる
    昨日見た夕焼けの紅と同じ、私の瞳にはクレナイの絨毯がビロードみたく一面に広がって見え
    そして昨日と同じ、言いようのないイライラが沸き起こってきた。



    そう、昨日・・あの店に行ってからだ
    自分が変なのは

    わけがわからない


    梨華ちゃんだってそうだ
    どうして話してくれない?
    前は何でも相談できる仲だったのに

    わけがわからない


    梨華ちゃんに好きなヤツがいる?
    ごっちんか?麻琴か?それとも・・・
    いったい誰なんだよ

    わけがわからない


    「あー!!イライラする!なんで私がこんなんなってんだよ!」

    後ろの壁に怒りをぶつける、踵で蹴るとジンジン痺れてきた




    「それになんだよ・・・あの夢・・・」







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▲[ 14401 ] / 返信無し
■15645 / 1階層)  Re[29]: たった一歩の恋
□投稿者/ ブルー 一般♪(46回)-(2006/08/06(Sun) 07:14:33)
    ジャー!


    !!


    隣の個室から水を流す音
    私が寝てる間に誰か入ってきたらしい

    (最近驚いてばっかだな、心臓壊れちゃうよ(汗))



    「ふふふんふーん♪」

    (この声は・・さゆ??)

    もうそろそろここから出たいんだけど、個室の外から聞こえてくる鼻歌はいつまでたっても遠ざかってくれる気配はない
    仕方ない、道重が出て行ってから個室を出ようかと思ったけど観念して出るか


    ガチャッ


    「ふふんふ・・・あっ!吉澤さぁーん」
    「よぉ」
    「どうしたんですか帰ったんじゃなかったんです??」

    鏡越しに会話してくる道重は髪をイジリながら自分の顔を眺めている

    「は??なに帰るって」
    「だって吉澤さんいつまでたっても帰ってこなかったから夏先生達カンカンに怒ってて、そしたら藤本さんが吉澤さん気分が悪いから帰ったって・・違うんですか??」
    「そ、そうそうそうなんだよ!具合悪くなっちゃってさぁー帰る前にトイレ寄ってこーと思って…さゆはここで何してんの?早く戻らなくていいのか?」

    あ、聞かなきゃよかった

    「戻りたいのはやまやまなんですけどぉ、さゆがあんっっっっっまりにもカワィィから見とれてたんですよぉ♪」

    (汗)

    「見てください吉澤さん、この目元なんか」
    「早くもどれ」

    うちが一喝すると道重はえー!とか不満ながらにトイレから出て行った。


    「ふぅ」
    道重のおかげ(?)さっきまでの不安定な気持ちが少なからず和らいだ
    (でも、これからどうするかだよなー・・)
    鏡を見ると苦笑している吉澤ひとみ
    自分の心ってあんがい他人よりもわかっちゃいないもんで、でもなんかそれが人間らしいなーとちょい笑えてきた。


    「ミキティにお礼言わなきゃ」


    私も道重の数分遅れでトイレを後にする
    クレナイの日差しはいつのまにか夕闇に変わっていて空では星がちらほらと輝きだしていた。







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▲[ 14401 ] / 返信無し
■15884 / 1階層)  Re[30]: たった一歩の恋
□投稿者/ ブルー 一般♪(47回)-(2006/08/14(Mon) 12:50:50)
    2006/08/16(Wed) 17:04:27 編集(投稿者)

    【藤本sido】


    「・・・ってなことを矢口に相談してきたのよ」
    「よしこが?」


    ここは矢口さんの部屋。
    なんでミキがここにいるかというと・・・

    「でもなんっかねー・・」
    「?」
    顔をしかめたまま矢口さんはベットに座ってクッションを両腕でギュッと抱え込んだ

    「なんとなく元気無かったしもっと話したいことあったんじゃないかな?」
    「元気なかった…へぇー」
    「なに?なんか知ってるんじゃ」
    「べーつにぃ」
    おどけて笑うミキに詰め寄る矢口さん

    「もしかしたらよしこ、梨華ちゃんの事好きかも…」
    思ったこと素直に口に出したんだけど矢口さん的にはありえない話みたいで
    プッ!
    笑い出した。
    「あははははっんなわけないじゃん!」
    ミキが一気に真顔になると「すいましぇん」って言ってちっちゃい身長をさらにちぢこませる
    確かによしこ、「来世で男になっても絶対梨華ちゃんだけは彼女にしたくない」とか
    「たまにグーで殴りたくなる」とか言ってて対象としては見てないみたい。
    でも…

    「マジ。本人は自覚ゼロみたいだけど」
    あれからよしこ稽古場に戻ってこなかった。
    その間矢口さんに電話をかけてたのは重さん(道重さゆみ)の言葉・・

    『吉澤さんとトイレで会ったんですよぉ』

    発言で分かってるし、恋愛に無頓着なよしこがここまで真剣になってるのがどうもねー…
    それにしても梨華ちゃんモテモテじゃん
    ひっかき回してみたいかも(笑)

    「麻琴が梨華ちゃん好きなのは矢口も知ってるよ、あからさまだし」
    「ごっちんもだってのは?」
    「へ?・・ああ、言われてみればそうかも。」
    「よしこは??」
    「ブクッ!」
    なんでそこで笑うかなぁ

    ミキが矢口さんの座るベットに腰掛けるとピキーンと固まる矢口さん
    「もしかして・・ミキの事バカにしてる?」
    甘えた目で矢口さんを見ると
    「そ、そそそそんな事ないよ!」
    真っ赤になってる
    「じゃぁ・・ミキの事・・スキ?」
    「ぁわわ・・ぅ、うん」
    「キスして?」
    「ぅええ!」
    俯いたまま驚く矢口さんの頬に手をあててミキの方を向かせる
    「こっち見て」
    それでもミキを見てくれないから矢口さんをふんわり抱きしめた。なんの香水だろ?
    柑橘系の爽やかな匂いがミキを包んでくれる
    調度イイ抱き心地
    「放してくれよー!」
    ミキの腕の中でもがく矢口さんに効く言葉は

    「矢口さん・・好き」

    「・・・」
    ほら、大人しくなった。
    コツは耳元で囁くコト
    大抵この言葉でミキを強ぉーく抱き返してくれる
    耳たぶから口元まで撫でるように唇を滑らすと矢口さんのちっちゃな身体はブルブルと身を震わせてミキを見つめてくる
    こんな顔するのミキだけにだよね?

    「・・!」

    以外にもキスを迫ってきたのは矢口さん。
    いつもはミキからなのに

    「どうしたの?今日は」
    「知らんっ!」
    照れたような怒ったような声、まさか・・

    「よしこに嫉妬してるの?」
    さらに顔を赤くする矢口さん
    ぅっわっ!ビンゴ?
    もぅ!カワイイんだからっ
    ミキが頬っぺたにチュッチュッしてると矢口さんは「やめろよぉ」とかいって反論してきた。
    「だ、だってたまにミキティが出てるテレビ見てるとさ、よっすぃとべ、ベタベタくっ付いてるし・・この前なんか抱きついてたろぉ、それに今日だって久々に家来たと思ったらよしこから連絡なかったか?なんてさ・・」

    ミキの思う壺だね、よしことジャレるのも仕事があるからって矢口さん家来るの渋るのも矢口さんの心、ミキでいっぱいにするためなんだよ?
    ミキがどれだけ矢口さんとこうやって恋人同士になりたかったか分かってないっしょ?

    「矢口さぁ〜ん(ギュッ)」
    「はーなーせぇ!!」


    よしこもさぁ、好きなら早く梨華ちゃんとくっついちゃいなよ
    ま、手助けなんかしないけどね
    よしこがもがき苦しんでる姿見るほうが楽しそうだし(笑)←S



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▲[ 14401 ] / 返信無し
■15885 / 1階層)  余談・・・6
□投稿者/ ブルー 一般♪(48回)-(2006/08/14(Mon) 13:20:34)
    ぅわぁ・・どうしよぅ、藤本さんと矢口さんをくっつけてしまった(;−◇ー)
    ありですか?このカップリングありなんでしょうか??
    それによっすぃ・・くどいキャラでごめんなさい↓
    よっすぃはもっとカッコイイはず(汗)


    リボンの騎士、始まりましたね♪
    観に行けないけど、いずれDVDで観たいと思います
    小説を書いてるせいでしょうか?ファン以上にハマリつつあるブルー。
    ぃや、DVDを購入しようとする時点で【オタク】ですね(●‐ー‐)<フッ


[ 親 14401 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/


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