ビアンエッセイ♪

HOME HELP 新規作成 新着記事 ツリー表示 スレッド表示 トピック表示 発言ランク ファイル一覧 検索 過去ログ

ツリー一括表示

Nomal 優しい物 /セブン (06/07/04(Tue) 00:25) #15228
Nomal 優しい物2 /セブン (06/07/04(Tue) 01:06) #15229
Nomal 優しい物3 /セブン (06/07/04(Tue) 02:02) #15230
Nomal 優しい物4 /セブン (06/07/05(Wed) 01:53) #15236
Nomal 優しい物5 /セブン (06/07/05(Wed) 19:56) #15242
Nomal 優しい物6 /セブン (06/07/06(Thu) 02:13) #15248
Nomal 優しい物7 /セブン (06/07/06(Thu) 23:07) #15250
Nomal 優しい物8 /セブン (06/07/06(Thu) 23:56) #15251
Nomal 優しい物9 /セブン (06/07/10(Mon) 22:53) #15277
Nomal 優しい物10 /セブン (06/07/11(Tue) 22:46) #15285
Nomal 優しい物11 /セブン (06/07/11(Tue) 23:54) #15287
Nomal 優しい物12 /セブン (06/07/12(Wed) 00:00) #15288
Nomal 優しい物13 /セブン (06/07/13(Thu) 00:11) #15297
Nomal 優しい物14 /セブン (06/07/13(Thu) 00:18) #15298
Nomal 優しい物15 /セブン (06/07/13(Thu) 23:52) #15307
Nomal セブン様へ /りょう (06/07/14(Fri) 18:25) #15316
Nomal りょうさん /セブン (06/07/15(Sat) 00:33) #15323
Nomal 優しい物16 /セブン (06/07/15(Sat) 00:50) #15324
Nomal 優しい物17 /セブン (06/07/15(Sat) 01:12) #15325
│└Nomal RichDole /そら (12/05/16(Wed) 18:08) #21515 完結!
Nomal 優しい物18 /セブン (06/07/20(Thu) 00:52) #15381
Nomal 待ってました(o^-')b /りょう (06/07/20(Thu) 14:59) #15393
Nomal りょうさんへ /セブン (06/07/20(Thu) 17:39) #15394
Nomal 優しい物20 /セブン (06/07/20(Thu) 22:46) #15398
Nomal 優しい物21 /セブン (06/07/20(Thu) 23:05) #15399
Nomal 優しい物22 /セブン (06/07/20(Thu) 23:31) #15400
Nomal 優しい物23 /セブン (06/07/25(Tue) 01:06) #15462
Nomal 優しい物24 /セブン (06/07/25(Tue) 01:10) #15463
Nomal 優しい物25 /セブン (06/08/09(Wed) 17:35) #15760
Nomal お久し振りです。 /りょう (06/08/09(Wed) 22:09) #15762
Nomal りょうさんへ /セブン (06/08/10(Thu) 00:28) #15763
Nomal 舞月さんへ /セブン (06/08/13(Sun) 19:40) #15861


親記事 / ▼[ 15229 ] ▼[ 15230 ] ▼[ 15236 ] ▼[ 15242 ] ▼[ 15248 ] ▼[ 15250 ] ▼[ 15251 ] ▼[ 15277 ] ▼[ 15285 ] ▼[ 15287 ] ▼[ 15288 ] ▼[ 15297 ] ▼[ 15298 ] ▼[ 15307 ] ▼[ 15316 ] ▼[ 15323 ] ▼[ 15324 ] ▼[ 15325 ] ▼[ 15381 ] ▼[ 15393 ] ▼[ 15394 ] ▼[ 15398 ] ▼[ 15399 ] ▼[ 15400 ] ▼[ 15462 ] ▼[ 15463 ] ▼[ 15760 ] ▼[ 15762 ] ▼[ 15763 ] ▼[ 15861 ]
■15228 / 親階層)  優しい物
□投稿者/ セブン 一般♪(1回)-(2006/07/04(Tue) 00:25:55)
    2006/07/21(Fri) 01:36:50 編集(投稿者)

    『優しい音。』
    「なんの音だっけ?」あっ。そうそうピアノだ。

    只今の時効。午後6時。

    部活が終わり家に帰ろうと靴箱から靴を取っていたら聞こえてきたんだ。

    「こんな時間に誰がひいてるんだ?」

    辺りは真っ暗で音楽室の光をたどって歩いていった。



    「えっ!?先生…」

    今にも消えてしまいそうで寂しいんだけど優しい音。

    いつもは元気一杯の先生。あの先生からは想像もつかないような切ない演奏だった。

    ガタッ!
    「げっ!」

    「誰!?」

    「すいません。僕です。」

    「あら?加嶋さん?どうしたの?」

    僕は焦った。なんだか見てはいけない物に思えて…
    「お…音楽室からピアノが聞こえてきたから…」

    「そう…もう遅いから帰りなさい。」

    「あっ。はい。先生ピアノひくんですね。体育の先生だし、そういうの嫌いかと…(笑)」

    先生は黙ってた…

    やばい…冗談まじりだったのになぁ…沈黙っちゃったよ…

    先生は真っ直ぐ僕を見ていた。

    「えっ…」
    先生の目には何も写っていなかった。無気力な目。何も語られることない寂しい目だったんだ。
    でもどこか懐かしい。

    「先生この曲知ってる?僕が小学校の時にピアノを始めたキッカケになった曲なんだ。先生にプレゼントするよ。」




[ □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 15228 ] / 返信無し
■15229 / 1階層)  優しい物2
□投稿者/ セブン 一般♪(2回)-(2006/07/04(Tue) 01:06:56)


    「あっれぇ〜おかしいなぁ。迎えもう来てても良いのに。」

    僕はわざとらしく携帯を見る。

    「げっ!なんだ。迎え来れないのかよぉ〜先生!やっぱ乗せてってくれませんか?」

    「クス。ええいいわよ。」


    「先生…車…





    小さいですね。(ボソ)」

    「ここで下りる?」

    「はははは…冗談です。はい…」

    「あははは。加嶋さんっておもしろい人ね。」

    そんな冗談を言えるほど、先生はいつも通りになっていた。 こんなノリで
    「先生なんかあったんですか?」


    なんて聞けたら楽なのに…気になるけど聞けない。

    「ここを右に行けば良いのよね?」

    「えぇ。そうです。なんかすいません。無理やり送ってもらったみたいになって」
    「そうね。」

    えっ!先生怒ってる!?

    「ワァハはははは!加嶋さん本当いじめがいがあるわねぇ。」
    「だぁ〜!もう何がしたいんですかぁ!」
    と言ってみたけど、きっと今顔赤いんだろうなぁ。僕こういう絡みに弱いから。

    「あっ。先生!もしよかったら上がって行きませんか?夕食準備させますし。」

    「夕食準備させるって、あなた一体…





    …なるほど。相当なお金もちさんなわけね。」

    えっと。ここは日本ですか?と尋ねたくなる玄関。
    2mぐらいあるGateの前に停めた。
    「僕です。今帰りました。学校の先生に送って頂きました。おもてなしをしたいので、Gateを開いてください。」

    「かしこまりました。」
    と、スピーカ―から声が聞こえた。




    (携帯)
[ 親 15228 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 15228 ] / 返信無し
■15230 / 1階層)  優しい物3
□投稿者/ セブン 一般♪(3回)-(2006/07/04(Tue) 02:02:14)

    「ささっ。どうぞ!先生。」

    「え…ええ。」


    「爺!すぐに食事の準備を。

    先生は嫌いな物とかありませんよね?」


    「なんでも好きよ。」


    「こっちが客間なんで、どうぞ。夕食ができるまでまだ時間がかかりますから。」


    「ありがとう。」


    今は客間で冷えたレモンティを飲んでる。


    「なんだか迫力に負けてここまで来てしまったけど、迷惑ではなかったかしら?」

    「まさか!迷惑だなんて!いつも一人で食べてるので、寂しんですよね。」

    「お父様お母様はお仕事忙しいの?」


    「あはは。お父様お母様って!そんな呼び方僕に合いませんよ!
    両親とも海外を行ったり来たりなので、高校に上がってからは重大イベントしか会ってないですね。」


    「え。そ…そう。」


    「あっ。先生今哀れみの目で見ましたね!?
    父も母も多忙ですが、イベント事はいつも盛大にやってくれるので、あぁ〜とても大切にされてるなぁ〜って。そう感じるんです。」


    「ふぅ〜加嶋さんて顔に似合わず大人なのね。私も高校生の時に親の大切さってのに気付いてれば良かったわ。」


    「顔に似合わずって…」



    「あら?気にしてるの?とてもかわいらしい顔してるじゃない。」



    「う…僕はかわいいって言われるより、
    大人っぽくてかっこいいって言われたいんです。」


    「あぁ。なるほど。だから話方とか大人っぽくしてるのね。 年をとれば自然と大人っぽくなるわよ。それよりあなたは素直でいいわ。そんなに自分のことを素直に話せるなんてそうそうできないわよ。」


    「は…はぁ。」
    と気の抜けた返事をしたけど、本当は嬉しかったんだよね。


    (携帯)
[ 親 15228 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 15228 ] / 返信無し
■15236 / 1階層)  優しい物4
□投稿者/ セブン 一般♪(4回)-(2006/07/05(Wed) 01:53:39)
    この時だったのかも。




    初めてあなたに興味がわいたのわ。


    僕は今まで人をたくさん愛してきたんだ。
    愛していたと思っていたが、実はただ恋愛をしていただけなのかも。

    と気付いたのはもう少し後だった。




    「美味しいわ。こんなに豪華な食事は久しぶりだわ。」

    「えっ。そうなんですか?
    普段はどんな物を?」


    「そうねぇ。肉じゃがとかマ〜ボー豆腐とか」

    「へぇ。先生って料理とか好きなんですか?」


    「えぇ。一人暮らしが長いと色々レパ〜トリ〜が増えるのよ。」

    「以外だなぁ〜なんか外食ばかりしてそうなイメージが…」


    「そうね。体育の先生だものね。体育の先生ってガサツなイメージなのかしら」

    「うっ…あっいやぁそういう意味では。
    でも先生って体育の先生っていうより、どっちかったっていうと英語の先生って感じですよね。なんだか色っぽいっていうか。」

    「クス。加嶋さんの英語の先生のイメージってそんななんだ?以外とエッチね。」

    「なっ!いや!

    はぁ〜先生とお話してるとなんだかペースが乱されます…」

    「笑。ちょっといぢめ過ぎたわね。」

    「うぅ〜」


    僕はこの人の前で一体何回りんごになれば良いんだろう…


    「じゃぁ。豪勢な夕食ありがとう。」

    「いえ。またいつでもどうぞ。お気を付けて。」

    「ありがとう。また明日学校でね。」



    (携帯)
[ 親 15228 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 15228 ] / 返信無し
■15242 / 1階層)  優しい物5
□投稿者/ セブン 一般♪(5回)-(2006/07/05(Wed) 19:56:17)

    「おはよぉ〜葉!」

    「おう!オパヨ!あさ美!」


    あっ。自己紹介が遅れました。僕の名前は加嶋葉。

    そして今挨拶を交したのが、あさ美。クラスメイトです。



    「ねぇねぇ。昨日帰ってから何してたのぉ〜?何回か電話したんだよ!」


    「あぁ昨日は部活から帰ってくるのが遅くて、すぐ寝ちゃったんだよね。メンゴ。」


    「もぉ〜。最近そんなんばっかじゃん。」

    プンっ。とスネてさっさと教室に入ってった。

    勘が良い人は気付いたかもしれないけど、僕はあさ美と付き合ってる。


    まぁ最近冷め気味なんですけどね。僕からアピっておいていつもこれ。

    分かってるよ。最低だって。 でもヤメラレナイ。


    「あっ。先生。おはようございます。」

    「おはよう。昨日はありがとね。 今日はサプライズがあるからお楽しみに」


    ん?何だろぉ。 誰か誕生日だったかな?



    (携帯)
[ 親 15228 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 15228 ] / 返信無し
■15248 / 1階層)  優しい物6
□投稿者/ セブン 一般♪(6回)-(2006/07/06(Thu) 02:13:53)

    「さぁ。席に着いて。今日は出席をとる前にみんなに紹介する人がいます。さっ。入って。 」

    ガラっと扉が開いた。

    「さっ。自己紹介しなさい。」


    「はい。山口県から引っ越して来た七瀬恵美と言います。 こんな時期ですがよろしくです」


    あぁ。先生が行ってたサプライズってこのことか。でもそんなにかわいくもないし、僕にしちゃサプライズでもなんでもないな。





    ん… んん〜!!!!





    七瀬って行ったら先生と同じ名字…




    先生を見ると目があって、クスっと笑われた…



    まさか!!



    「先生!!もしかして七瀬さんって、先生の妹さん?」


    「そうです。なので皆さん仲良くしてあげてね。」

    えぇ〜!!と皆驚いた声をあげてる。


    (携帯)
[ 親 15228 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 15228 ] / 返信無し
■15250 / 1階層)  優しい物7
□投稿者/ セブン 一般♪(7回)-(2006/07/06(Thu) 23:07:02)



    あちらこちらで色々な声が。 びっくり〜とか、似てなぁ〜い。とか。

    た…確かに似てない。 先生はどちらかといえば美人な感じで。でも恵美ちゃんは
    言っちゃ悪いが田舎娘といった感じ…



    (携帯)
[ 親 15228 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 15228 ] / 返信無し
■15251 / 1階層)  優しい物8
□投稿者/ セブン 一般♪(8回)-(2006/07/06(Thu) 23:56:18)

    放課後…


    「パスパスパス!」

    キュッキュッとバスケットシュ―ズがなる。

    「ナイッシュ―」


    「はい!そこまで!集合! 総体まで後少しなので、体は冷やさないように良くストレッチして帰るように。」

    「あっした!!(ありがとうございました。)」


    「あっ。そうそう。これから総体まで忙しくなるので、それまで七瀬先生が手伝いに来てくれるから。」


    ん?最近七瀬先生との絡みが多いな。


    「お疲れぇ〜葉。
    そういやもうすぐレギュラ―発表じゃん?今年はユニホ―ム貰えるかなぁ。」


    「さぁ。まぁやれることはしたし、後は待つのみだ。」


    今会話したのは光(ひかり)。かなりボーイッシュな幼馴染みだ。どこが良いのかたくさんの女の子達がこいつに黄色い声をあげてる。

    「あっ。そういやさぁ。七瀬先生が手伝いに来てくれるんだろ〜楽しみだよなぁ〜むっちゃ綺麗でナイスバディ!ってやつ♪」


    「ははは。お前そんなんばっかやん。そんなにエロ剥き出しだと嫌われるぞ。変態。」


    「それが嫌われないんだよなぁ〜ニヤリ。」


    「はぁ。本当こんなやつのどこがいいんだか。」

    「んなこという葉だって結構節操なしやん!あさ美ちゃんだっけぇ〜?」


    「僕は光と違っていっぺんにたくさんの人と関係もってないよ。今はあさ美一筋だよ。」
    まぁ。飽き気味だけど。とは言わないとこう…


    「どうだかねぇ〜まぁいいや。俺今から陽子とデ―ツだから♪んじゃなぁ〜」


    光すごいな。あんだけ部活で走っておいてまだデ〜トする体力あるんだ…

    帰ろ…



    (携帯)
[ 親 15228 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 15228 ] / 返信無し
■15277 / 1階層)  優しい物9
□投稿者/ セブン 一般♪(9回)-(2006/07/10(Mon) 22:53:42)



    正門の所に誰かいる。

    「あっ。加嶋さん。今部活終わったの?」


    え〜と…誰だったっけな…


    そんな心の声が聞こえたのか、


    「七瀬! 七瀬恵美だよ!」


    「あっ。 今から帰るの?かなり遅いね。部活?」


    なんて何事もなかったように会話したけど、本当は僕最低だぁ!同じクラスメイトの顔を忘れるなんで。って思った…


    「ううん。 姉さ…あっ。七瀬先生待ってるの。帰り送ってくれるっていうから。」

    「あぁそっか。一緒に住んでるんだよね?」


    「私は寮に住んでるんだ。七瀬先生の部屋狭いから。(笑)」


    「あぁ。そうなの。(笑) あっ。七瀬先生。」



    「あら。加嶋さん。今帰りなの?遅いのね。」


    「えぇ。 あっ。ちょうど迎えがきました。 さよなら。 七瀬さんも、バイバイ!」



    (携帯)
[ 親 15228 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 15228 ] / 返信無し
■15285 / 1階層)  優しい物10
□投稿者/ セブン 一般♪(10回)-(2006/07/11(Tue) 22:46:52)


    「葉様。着きましたよ。」



    「あ…あぁ。」


    「お疲れですか?最近遅くまで部活頑張ってますものね。」


    「もうすぐ総体だからね。
    ありがとう。」


    と言って車を下りた。


    「葉!」


    「あれ?あさ美。なんでこんな所に?」



    「葉を待ってたんじゃん…」



    「そか。まぁ。あがりなよ。」


    「うん。」



    「どうしたの?今日は突然。」



    あっ。泣きそうだな。




    「…。」




    「黙ってても分からないよ。」



    「もう…分かんないよ。




    全然電話もメールも返ってこないし。」




    ちょっとほったらかしすぎたかな。




    「うん。ごめん。」




    「遊びに行こう。って行ってもスッポカスし。」




    やばい。かわいい。




    「うん。ごめん。」



    「うんとごめんしか言えないの!」



    「うん。ごめん。」




    と言いながらあさ美を抱き締める。




    「葉はあさ美のこと好きなの〜?」



    「好きだよ。」


    と耳元で囁く。


    (携帯)
[ 親 15228 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 15228 ] / 返信無し
■15287 / 1階層)  優しい物11
□投稿者/ セブン 一般♪(11回)-(2006/07/11(Tue) 23:54:29)


    「あさ美。」

    と口のすぐ横にキスをする。

    初めはゆっくりすぐには口にしない。


    おでこ。頬。瞼。


    ひとつひとつ丁寧に優しく。


    「早く。」


    「何が?」

    「あさ美がチュウするの好きなこと知っててジラすんだもん…」


    「ふっ。ジラすの好きだからさ。」


    最後の最後にやっと口にする。

    甘く深く。


    「はぁん。」

    と息と一緒に声が漏れる。


    「トントン」


    「はい。」


    「葉様。ご夕食の準備が出来ましたが。」


    「あぁ。ありがとう。」


    「あさ美も食べていくだろ?」


    「う…うん」


    「どうしたの?今ので我慢出来なくなっちゃった?(笑)」


    「そ…そんなことないもん。」


    と真っ赤な顔して言ってるよ。


    かわいい…


    「あさ美を食べるのも良いんだけどな。

    せっかく作ってくれてるし、先にご飯食べようよ。」



    「うん…分かった。」





    と、まぁ。こんな風に仲直りした。



    (携帯)
[ 親 15228 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 15228 ] / 返信無し
■15288 / 1階層)  優しい物12
□投稿者/ セブン 一般♪(12回)-(2006/07/12(Wed) 00:00:05)



    「おはよう。七瀬さん」


    「あっ。加嶋さんおはよう。朝練あったの?」


    「うん。なんで?」





    「汗。かいてるよ。しっかり拭かないと風邪ひいちゃうよ。」



    と僕の首にかかってたタオルで拭いてくれた。


    僕は突然のことで不覚にもドキっとした。


    「あ…ありがとう。」


    「総体近いんでしょ?頑張って。応援行くからね。」


    七瀬さんはニコっと笑って教室に入ってった。


    あぁ〜びっくりしたぁ。あの子顔に似合わす大胆だな。
    なんて失礼なことを考えてた。


    授業中…



    うぅ…眠い…なんで国語の時間ってこんなに眠いんだろう…

    あっ。七瀬さん。こんなに眠い授業なのに、(←先生ごめん!)真剣な顔で授業受けてる。


    それから僕は気付いたら七瀬さんのことを見ていた。




    何かな?この気持ちは…
    分からないけど、すごく心地良いよ。



    (携帯)
[ 親 15228 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 15228 ] / 返信無し
■15297 / 1階層)  優しい物13
□投稿者/ セブン 一般♪(13回)-(2006/07/13(Thu) 00:11:25)


    「今日から七瀬先生も一緒に総体に向けてやっていきます。」


    「よろしくお願いします。」




    七瀬先生はバスケ経験があるらしく、一緒にゲームをしていくとのこと。




    本当大丈夫なのかな。あんなに華奢なのに。







    そんな僕の心配など数分後に消えてった。




    七瀬先生はいとも簡単に53点中一人で20点もとった…




    「七瀬先生すごいですね。」



    「え。えぇ。高校の時ほどじゃないけど。さっ。ランニングよ。」



    と、サラっと行って
    走って行った。



    七瀬先生って本当に27歳なの?
    体力ありすぎだ…僕はもうクタクタでついていくのがやっとだった…






    「じゃぁユニホ〜ムを渡して行きます。」





    と、4番から15番まで渡された。






    頼む!後一枚なんだ!




    二年生の僕らには後一年あるし、何より三年生の人数が多くて。普通にいけば全員三年生でうまってしまう…




    だけど僕はこの日の為に朝練も部活が終わってからも毎日毎日練習してきた。





    3Pシュートの練習を。それでしか今年レギュラーに入れる可能性がないから。
    ピンチヒッターとして使ってもらえれば。と思っていた。






    「15番。
















    光。」



    「はい!!ありがとうございます!」




    「二年でレギュラーに入ったのは光だけだ。頑張れ。期待してるぞ。

    今回入らなかった人もチームの為に頑張ってくれ。」




    「あっした!!」


    (携帯)
[ 親 15228 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 15228 ] / 返信無し
■15298 / 1階層)  優しい物14
□投稿者/ セブン 一般♪(14回)-(2006/07/13(Thu) 00:18:49)

    僕はすごく悔しくて、すぐに部室に戻ることが出来なかった。



    「ち…くしょう…」







    「加島さん。」


    誰だよ。今は誰とも話したくないのに。



    「この辺りは街灯もないし、危ないから部室に行きましょう?」








    「大丈夫です。七瀬先生。気にせず帰って下さい。」






    静かになった。先生帰ったかな?









    そっと振り向いた。










    何かフワっとしたものが僕を包んだ。



    「加島さんたくさん頑張ってたよ。先生が知ってるから。毎日毎日シュート練習して。その努力は絶対に自分の為になるから。」











    「何故…なんだ…光は確かに上手いし入る可能性だってあると思ってたけど、あいつより。




    いや。誰よりも練習していたと思ったのに…」




    僕の目から涙が止まらなかった。






    それをそっと拭って強く強く抱き締めてくれていた。










    数分後。



    だいぶ泣き疲れてきて息も整ってきて。


    今の自分の状況がかなり恥ずかしいものだと気付いた。



    「せ…先生話聞いてくれてありがとうございました。


    うわ!涙と鼻水で先生のT‐シャツが…!すいません!」



    「良いのよ。どうせ汗まみれだったし。 」


    「なんだか恥ずかしい所を見せてしまいました…」


    「いいんじゃない。青春してるって感じで(笑)」







    七瀬先生の存在がかなり大切な物になったのは言うまでもない。

    (携帯)
[ 親 15228 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 15228 ] / 返信無し
■15307 / 1階層)  優しい物15
□投稿者/ セブン 一般♪(15回)-(2006/07/13(Thu) 23:52:16)


    それから総体の日まであっという間に過ぎた。







    「今日から総体が始まる。 みんな悔いが残らぬよう全力で頑張りましょう。」



    「はい!!」





    総体に出れないのは残念だけど、僕は出来ることをしよう。声が枯れるまで応援するぞ!




    僕らは一回戦をなんなく突破。

    その波に乗って二回戦三回戦と勝ち進んで、ついに決勝へと進むことが出来た。


    一回戦二回戦は光も出て大活躍していた。やはり光はすごいな。




    でも次は負けないから。




    残念ながら僕らは決勝で5点差で負けてしまった。かなり良いところまで行ったが最後の最後で逆点されてしまった…





    先輩達の夏が終わった。

    (携帯)
[ 親 15228 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 15228 ] / 返信無し
■15316 / 1階層)  セブン様へ
□投稿者/ りょう 一般♪(1回)-(2006/07/14(Fri) 18:25:23)
    毎日、更新していないか楽しみにここに来ています。1日の癒しになります。
    頑張って下さい。これからも拝見させていただきます。

    (携帯)
[ 親 15228 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 15228 ] / 返信無し
■15323 / 1階層)  りょうさん
□投稿者/ セブン 一般♪(16回)-(2006/07/15(Sat) 00:33:40)
    コメントありがとうございます。
    全然先が見えなくて、毎日どうするか考えてる感じです。
    私も最後はどうするかボンヤリとしか浮かんでなくて。

    ゆっくりですが今回は完結させたいと思っていますので、またのぞきにきてください。

    では。

    (携帯)
[ 親 15228 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 15228 ] / 返信無し
■15324 / 1階層)  優しい物16
□投稿者/ セブン 一般♪(17回)-(2006/07/15(Sat) 00:50:13)



    「お疲れ様でしたぁ!!!」






    とタオルを渡す。






    ある先輩達は、泣き始め。






    ある先輩達はすがすがしい顔で「お疲れ!」




    と言い合っている。







    そして集合がかかり。







    「みんなお疲れ。今日は本当に頑張りましたね。最後まで全力を出しきって勝負出来たと思います。
    特に三年生は最後まで諦めずゴールを目指す姿をみて感動しました。 本当にお疲れ様。」







    グス。 うっう。




    と泣き声が聞こえてくる。




    「さっ。今日はもう帰ってゆっくり休みなさい。」





    「あっした!!!」









    今まで聞いた中で一番熱い挨拶だった…

    (携帯)
[ 親 15228 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 15228 ] / ▼[ 21515 ]
■15325 / 1階層)  優しい物17
□投稿者/ セブン 一般♪(18回)-(2006/07/15(Sat) 01:12:17)



    日が変わり。





    今日は日曜日。







    朝早くから「トントン」と扉を叩く音がした…





    うぅ。もう少し寝かせてくれ…






    「葉様。

    朝早くから申し訳ありません。

    ご友人の光様から電話がはいっております。」






    「あぁ。ありがとう。」






    なんだよ。光…こんな朝早くから…







    「おっ!葉!おはよう!もしかして寝てたか!?」






    と朝早いとは思えないテンションだ。







    「あぁ。おはよう。寝てたよ。 早すぎだろ。 」






    「ごめんごめん。今日さぁ。暇か?」







    「特に用事はないが、どした?」







    「昨日試合だったじゃん?熱が冷めないうちに、先輩お疲れ様パーティしたいなぁ。と思って。」







    「はは…そんな急な話先輩達にも予定があるんじゃない?」






    「いやぁ。それがさぁ。昨日のうちに先輩に連絡網メール流したら大体の人からOK出てさ。」







    えっ。先輩達も暇なんだなぁ…






    「あっ。そう。僕も予定入ってないし大丈夫だよ。で、何する?」






    「ちょうど良いことに今日花火大会なんだよ!花火見てその後が相談なんだが。」





    「へぇ。花火大会か。そういえば最近行ってないな。
    ん?なんだよ。相談なんて改まって。」






    「花火大会の後に葉の家でBBQなんてどうよ?庭広いし。」





    「それは楽しそうだな。さっそく話通してみるよ。」






    「よっしゃ!楽しみにしてるぜ!じゃな!」






    「おう!…








    って切るのまで早いよ…」





    さて。爺に話してみるか。BBQの網とかあったよな?


    (携帯)
[ 親 15228 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 15325 ] / 返信無し
■21515 / 2階層)  RichDole
□投稿者/ そら ちょと常連(89回)-(2012/05/16(Wed) 18:08:46)
http://fgn.asia/
    街中で振り返ってしまう様なカワイイ子が貴方を待っていますm(_ _)m☆ http://www.fgn.asia/

    (携帯)
完結!
[ 親 15228 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 15228 ] / 返信無し
■15381 / 1階層)  優しい物18
□投稿者/ セブン 一般♪(19回)-(2006/07/20(Thu) 00:52:58)



    まったく。無駄に広いな。この家は。


    大体僕と爺が住んでるだけなのに、こんなに何部屋もいらないだろう…


    そう。爺が見当たらなくて探してる途中なんだ。







    『あっ!爺!やっと見つけたよ!』




    『葉様。いかがなさいましたか?』





    『今日部活のみんなと花火に行くんだ。その後に家でBBQをしようと思うんだけど、準備手伝ってもらえないか?』




    『それは楽しそうですね。確か網は物置小屋にあったと思いますが。』




    『よし!準備開始だ!』



    光の朝早い電話のおかげでお昼には終わってしまった。




    『う〜ん。何しようか。』





    『葉様。今日花火大会に浴衣を着て行かれてはいかがでしょう?』





    『浴衣かぁ〜。』




    あさ美に着せたいな。



    とちょっと的外れなことを考えていたら、爺の顔に?マ〜クが浮かんだので、すぐ返答した。




    『そうだなぁ。浴衣よりジンベイはないかな?』




    『それでしたら、お父様のジンベイはいかがでしょう?お父様はジンベイにコダワリがあるようで、クロ〜ゼットに20から50着ほどはあるんではないでしょうか?』




    『えっ!そんなに持ってるのか。父さんも好きだなぁ。…分かったよ。見に行ってみる。』




    ガラっ。



    『うわ。本当にあるよ…これは迷うな…』





    適当に選んでたらすぐにお祭り時間になってしまったので僕は急ぎ足で待ち合わせ場所に向かった。



    (携帯)
[ 親 15228 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 15228 ] / 返信無し
■15393 / 1階層)  待ってました(o^-')b
□投稿者/ りょう 一般♪(2回)-(2006/07/20(Thu) 14:59:41)
    更新楽しみにしてました(*^_^*)
    ところで…19は…?

    (携帯)
[ 親 15228 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 15228 ] / 返信無し
■15394 / 1階層)  りょうさんへ
□投稿者/ セブン 一般♪(21回)-(2006/07/20(Thu) 17:39:34)

    てっきり20かと思っていたのですが、20ではなくて19の間違いでした!申し訳ないです! さっそく直しました!


    楽しみにしてくださってありがとうございます♪


    この小説を通して、私がお話したい所まで中々いけず…書いていたらいろんな所で寄り道してしまって、日々苦戦してます。 が、完結まで頑張りたいと思うので、 楽しみにしていてくださいね。


    (携帯)
[ 親 15228 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 15228 ] / 返信無し
■15398 / 1階層)  優しい物20
□投稿者/ セブン 一般♪(22回)-(2006/07/20(Thu) 22:46:13)




    『早く早く!』



    と恵美ちゃんは何も気付いていない様子…


    『昔はよくお姉ちゃんにお祭り連れてきてもらってこうやって金魚掬いよくしたよ。』



    『そうなんだ。姉妹仲良いいんだね。』



    『うん…』






    なんだか恵美ちゃん寂しそうな顔をした。




    『あっ!そろそろ花火の時間だ!』



    もちろんみんなとは離れてしまって。





    メールをしたら、おちあうのが大変だから各自で見ようってことになった。




    僕らはあれからずっと手を繋いでいた。





    『綺麗だねぇ〜。』




    『うん。』




    僕らは花火に夢中で話はあまりしなかった。




    『今日ごめんね。なんかバスケ部じゃないのに無理に来ちゃって。』



    『いいよ。 恵美ちゃん楽しんでくれてるみたいだし。僕も楽しいよ。 来てくれてありがとう。』




    『葉って優しいんだね。









    実は話たいことあって…』





    えっ。このパタ〜ンは告白か!?





    『私好きな人がいるの。』





    やっぱり!!






    (携帯)
[ 親 15228 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 15228 ] / 返信無し
■15399 / 1階層)  優しい物21
□投稿者/ セブン 一般♪(23回)-(2006/07/20(Thu) 23:05:18)
    2006/07/21(Fri) 01:35:55 編集(投稿者)



    『私…















    七瀬先生…







    お姉ちゃんのことが好きなの。』









    へ?






    それから七瀬先生とは血の繋がった姉妹ではないということ。




    七瀬先生の近くにいたくて、転校してきたと告げられた。





    僕は何故か苦しくて、胸が痛くて…







    この痛みがなんなのか。その時はまだ分からなかった。





    『おい!葉!!何ボケぇとしてんだ?』




    『えっ。 あぁ。光か。』



    『葉ん家まじ広いな!照明まで付いてるとわ!』




    『あぁ。結構苦戦したよ。』




    『なんだ?なんかあったのか?』




    『いや。別に。』






    『そか。 俺今日はまり先輩誘って二人で抜けるから。』





    『タ〜ゲットロックオン…』




    『は?』




    やばっ。心の声がでちゃった…





    『なんか今日まじ変だぞ?』





    『なんでもないよ。』





    チラっと恵美ちゃんを見た。七瀬先生と楽しそうに焼き肉食べてるよ…





    なんだよ。 なんでこんなに苦しいんだ…僕は初めての感情に戸惑った。


    (携帯)


[ 親 15228 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 15228 ] / 返信無し
■15400 / 1階層)  優しい物22
□投稿者/ セブン 一般♪(24回)-(2006/07/20(Thu) 23:31:27)

    「おぅし!もうアップして帰っていいぞぉ〜。」



    「はいっ!!」




    先輩達が引退してから何ら変わりなく部活が続いている。



    変わったことといえば、僕がキャプテンになってしまったこと…




    本当に僕なんかが勤まるのだろうか…


    まぁ。光がなるよりましだろうけど。






    と光に話すとドツかれた…(笑)


    まぁ。全力を出しきるまでだな。




    七瀬先生はというと、引き続きバスケ部の副顧問として参加してくれている。






    そしてもう一つ変わったことと言えば、恵美ちゃんがマネージャーになった。




    理由をきくと『少しでもお姉ちゃんの側にいたい。』




    らしい。




    僕的には恵美ちゃんと一日中一緒にいれるので嬉しいけど。





    ただたまに気になり過ぎてバスケに集中出来なくて…(笑)




    しっかりしないとな!





    『七瀬先生お疲れ様です。』





    『お疲れ様。これからは体育館の鍵閉めは加島さんが担当になるの?』





    『えぇ。キャプテンの仕事らしくて。』



    『大変ねぇ。今日は立派なお車の迎えは来ないのかしら?(笑)』





    『えっ。えぇ。先生おちょくらないで下さい。』





    『じゃ。送ってくわ。乗って?』




    『ありがとうございます。じゃぁお言葉に甘えて。』




    実は七瀬先生に聞きたい事があった。





    恵美ちゃんが言うには最近七瀬先生が冷たいというか、昔より話が出来なくなったとか。

    本当は七瀬先生の家は広いのに、一緒に住むことを断られたとか。




    そんなことを悲しそうに話す恵美ちゃんを見たくなかった。



    『七瀬先生は恵美ちゃんと仲良くないんですか?』





    僕は直球勝負に出た。 遠回しに言ってもきっと、はぐらかされるから。





    『えっ。 そんなことはないわよ。なんで?恵美なんか言ってた?』






    『いえ。 ただ学校で話されてる所見ないなぁ。と思って。』





    『それは、いくら姉妹といっても一応学校では先生と生徒の関係だからね。』





    ほら。きっと本心は別にあるはずなのに。

    (携帯)
[ 親 15228 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 15228 ] / 返信無し
■15462 / 1階層)  優しい物23
□投稿者/ セブン 一般♪(25回)-(2006/07/25(Tue) 01:06:38)



    今日もいつも通りに日常が終わってく。


    『よぉーし。今日はここまで!来週からテストが始まるからしっかり家で勉強するように!』





    『葉!お疲れ!お前テスト勉強してる?』




    『あぁ。一応な。今は部活も休みだから、暇だしね。』




    『うげ!まぢかよ…俺全然してないよ…』



    『また違う女の子にでも手出してんの?』




    『お…おう…






    『何?何かあったの?』





    『あ…うん。まぁな。





    『あっ!陽子ちゃんに浮気でもばれたかぁ?笑 遊びも大概にしておきなよ。』



    『う〜ん。それが…
    結構遊びじゃないんだよな。』




    『えっ!まぢで!?
    光の口からそんなセリフが聞ける日がくるとは…
    で、お相手は?』





    『…





    まり先輩…なんだよな。』




    『あっ。もしかしてあの日か?もう頂いちゃったのかよ。早いなぁ。』





    『あぁ。


    まぁ。その…なんだ。 とりあえず今までとは違うって感じで…


    まだしてないんだよな。』



    『えっ!』




    出会った日に食べちゃう節操なしが…


    『まり先輩とはゆっくりで良いんだ。』


    人って変わるもんだなぁ…



    『陽子にも話すつもりだ。 』



    『そうか。 』





    (携帯)
[ 親 15228 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 15228 ] / 返信無し
■15463 / 1階層)  優しい物24
□投稿者/ セブン 一般♪(26回)-(2006/07/25(Tue) 01:10:32)





    〜靴箱前〜



    ガチャ。




    ん?なんだこれ?





    それは小さな手紙だった。




    『おっ!ラブレターか!?葉も隅におけないのぉ〜』



    『はは…なんだ。そのお爺ちゃん口調は。』


    『で?どちら様から?』




    『う〜ん…



    あれ名前書いてないな。







    『まぁ。いいや。読んで読んで!』




    『おい。プライバシーっちゅうもんがあるだろ。』





    『ちぇっ。ケチだなぁ〜



    あっ!まり先輩一緒に帰りましょう!!』




    『光の奴まり先輩にゾッコンだな。』




    僕はコッソリ誰もいない教室に戻って気になっていた手紙を読み始めた。





    『突然のお手紙ごめんなさい。



    お話したいことがあるので、 明日の放課後音楽室まで来て下さい。





        N,Mより。』







    えっ。NMってもしかして!















    N七瀬 M恵美。












    ちゃんなのか?

    (携帯)
[ 親 15228 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 15228 ] / 返信無し
■15760 / 1階層)  優しい物25
□投稿者/ セブン 一般♪(27回)-(2006/08/09(Wed) 17:35:27)




    キ〜ンコ〜ンカ〜ンコ〜ン…



    あれ?いつのまに授業終わってたんだ?




    あれから僕は今日の放課後の手紙のことばかり考えていた。




    もう僕の心臓はバクバクで。



    恵美ちゃんなんだろうか。という期待であふれていた。




    まさか。そんなはずないよな…



    と、思いきって音楽室の扉を開ける。



    ガラ。








    て…





    誰もいない…





    誰かの冷やかしだったのか…

    それとも早く来すぎたかな…
    授業終わって走ってきちゃったし…






    ガラ。









    『あら。加嶋さん。こんな所で何してるの?』





    『えっ。七瀬先生!





    いや。お手紙をもらいまして。 ここに来るように。って。先生は?』





    『そうなの。その子が来るまでいてもいいかしら?私はピアノの練習をね。文化祭で弾くことになってしまって…』











    『そうなんですか。それは楽しみですね。僕に気にせず練習をどうぞ!』






    『そういえば誰が来るかは分からないの?』



    『えぇ。名前が書かれていなかったので』




    『それはもしかしてラブレタ〜というやつなのかしら?』




    『分からないです…』




    NMか〜恵美ちゃんのほかに思い当たる人いないしなぁ。






    あっ。そういえば、七瀬先生もNか。

    名前はなんだっけ…






    『七瀬先生。七瀬先生のお名前ってなんていうんですか?』




    『何故?そういえば言ってなかったかしら?



    美香よ。』






    えっ。まさか…ね。




    そして七瀬先生は綺麗な長い指で弾きはじめた。


    (携帯)
[ 親 15228 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 15228 ] / 返信無し
■15762 / 1階層)  お久し振りです。
□投稿者/ りょう 一般♪(3回)-(2006/08/09(Wed) 22:09:02)
    更新待ってましたっ!大変だと思いますが完結まで頑張って下さいね?応援しています(^-^)v

    (携帯)
[ 親 15228 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 15228 ] / 返信無し
■15763 / 1階層)  りょうさんへ
□投稿者/ セブン 一般♪(28回)-(2006/08/10(Thu) 00:28:40)
    お久しぶりです。


    お待たせして申し訳ないのと、いつも応援ありがとうございます。


    お盆前って何かと忙しいですよね…


    忙しさと暑さに負けず頑張ります!

    (携帯)
[ 親 15228 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 15228 ] / 返信無し
■15861 / 1階層)  舞月さんへ
□投稿者/ セブン 一般♪(29回)-(2006/08/13(Sun) 19:40:58)

    残念ながらエロチカセブンさんではありません。

    でも、もしよかったら、読んで下さいね。

    (携帯)
[ 親 15228 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/


Mode/  Pass/

HOME HELP 新規作成 新着記事 ツリー表示 スレッド表示 トピック表示 発言ランク ファイル一覧 検索 過去ログ

- Child Tree -