ビアンエッセイ♪

HOME HELP 新規作成 新着記事 ツリー表示 スレッド表示 トピック表示 発言ランク ファイル一覧 検索 過去ログ

ツリー一括表示

Nomal お題小説06 /れい (06/09/18(Mon) 02:00) #16527
Nomal タイムリミット /れい (06/09/18(Mon) 04:17) #16528
│└Nomal ふみきり /昴 (06/09/18(Mon) 11:09) #16529
Nomal 逆上がり /かなう (06/09/21(Thu) 00:48) #16575
Nomal 失恋 /ゆらら (06/09/23(Sat) 14:04) #16591
Nomal 満たされたい・・ /昴 (06/09/24(Sun) 19:21) #16617
Nomal 欲しい /アイズ (06/09/24(Sun) 20:31) #16621
Nomal キンモクセイ /金丸 (06/09/27(Wed) 03:03) #16653
Nomal 海の夜 /薫 (06/09/27(Wed) 13:27) #16656
Nomal NO TITLE /薫 (06/09/27(Wed) 23:06) #16662
Nomal 再会 /かなう (06/09/28(Thu) 03:08) #16664
│└Nomal 「How to love」 /ゆう (06/09/28(Thu) 22:29) #16666
Nomal 背中あわせ /金丸 (06/09/29(Fri) 20:16) #16674
│└Nomal 時計 /蓮 (06/09/30(Sat) 20:01) #16682
Nomal 隣の席 /さぼ (06/10/01(Sun) 10:05) #16691
│└Nomal ストレス解消 /蓮 (06/10/06(Fri) 23:08) #16733
Nomal すれ違い /映美 (06/10/07(Sat) 01:32) #16736
Nomal 腕枕 /昴 (06/10/09(Mon) 00:47) #16768
Nomal 安らぎ /北原 (06/10/09(Mon) 16:14) #16774
Nomal お月見☆ /咲蘭 (06/10/09(Mon) 22:22) #16785
│└Nomal 目隠し /ヤス (06/10/15(Sun) 21:49) #16918
│  └Nomal ディナー /なお (06/10/27(Fri) 23:03) #17087
Nomal シャワー /つちふまず (06/10/28(Sat) 00:39) #17089
Nomal 引っ越し /ハッカ (06/10/28(Sat) 21:26) #17094
Nomal 二度寝 /さぼ (06/10/29(Sun) 01:06) #17100
│└Nomal 拳のスキンシップ /リモコン (06/10/31(Tue) 01:04) #17134
│  └Nomal 星空 /昴 (06/10/31(Tue) 02:14) #17135
│    └Nomal 眠い /せれ (06/10/31(Tue) 23:42) #17139
Nomal マグカップ /映美 (06/11/01(Wed) 23:12) #17150
Nomal 寝言 /昴 (06/11/02(Thu) 02:07) #17154
Nomal 忘れん坊 /季璃子 (06/11/02(Thu) 17:22) #17157
│└Nomal サングラス★ /ゆままん (06/11/04(Sat) 15:59) #17168
Nomal 彼氏持ちの人 /金丸 (06/11/04(Sat) 22:20) #17171
Nomal お香 /なお (06/11/09(Thu) 20:46) #17196
Nomal 連休 /美砂 (06/11/09(Thu) 22:05) #17197
│└Nomal /蓮 (06/11/10(Fri) 00:11) #17199
Nomal 寒い /せれ (06/11/10(Fri) 01:55) #17204
Nomal 楽園 /さぼ (06/11/10(Fri) 14:12) #17205
Nomal 純愛希望 /かなう (06/11/12(Sun) 05:01) #17223
Nomal 集中 /ゆらら (06/11/22(Wed) 04:58) #17294
Nomal おそろいのバック /やよい (06/11/26(Sun) 22:38) #17343
Nomal キャンディ /もみじ (06/11/28(Tue) 02:03) #17352
Nomal 初雪 /映美 (06/11/28(Tue) 20:35) #17360
Nomal 指輪 /まなみ (06/11/28(Tue) 21:07) #17363
│└Nomal 愛してる /リモコン (06/11/28(Tue) 23:00) #17364
│  └Nomal おでん /匿名 (06/11/29(Wed) 11:25) #17366
Nomal 椿 /金丸 (06/11/30(Thu) 15:52) #17375
Nomal 陽炎 /つちふまず (06/12/05(Tue) 21:43) #17412
Nomal 忘年会 /(´ω`) (06/12/08(Fri) 22:15) #17435
│└Nomal 山下公園 /さぼ (06/12/16(Sat) 01:24) #17481
│  └Nomal 特攻神風 /しゅう (06/12/27(Wed) 22:23) #17559
Nomal 大切な二人 /利矢 (06/12/29(Fri) 00:54) #17564
Nomal 君が好き /肉食うさぎ (06/12/30(Sat) 16:16) #17571
Nomal お参りにいこう /ゆらら (07/01/05(Fri) 21:11) #17608
│└Nomal バレンタインデー /昴 (07/01/26(Fri) 00:34) #17794
│  └Nomal チョコレート /みん♪ (07/01/26(Fri) 01:44) #17795
│    └Nomal はつでーと /れい (07/01/27(Sat) 16:16) #17806
Nomal 湯気 /金丸 (07/02/12(Mon) 02:14) #17891
Nomal /肉食うさぎ (07/02/14(Wed) 02:58) #17911
Nomal ドッペルゲンガー /かなう (07/02/15(Thu) 00:43) #17926
Nomal /ハル (07/02/18(Sun) 21:15) #17958
Nomal 忘れ物 /ゆぅた (07/02/19(Mon) 03:34) #17959
Nomal 年下 /siva (07/02/20(Tue) 10:39) #17987
Nomal ギター /戌子 (07/02/20(Tue) 17:48) #18020
Nomal 大嫌い /怜良 (07/02/20(Tue) 18:04) #18023
Nomal /乃亜 (07/02/20(Tue) 22:59) #18047
Nomal 最後の一通 /恭 (07/02/22(Thu) 21:53) #18078
│└Nomal 幸せの魔法 /みん♪ (07/02/23(Fri) 01:39) #18080
Nomal 『カクテル』 /映美 (07/02/24(Sat) 02:06) #18107
Nomal ロマンス /昴 (07/02/24(Sat) 07:02) #18116
Nomal やきもち /肉食うさぎ (07/02/24(Sat) 08:39) #18117
Nomal 月には兎がいるんだよ /北原 (07/02/24(Sat) 22:57) #18121
Nomal A /北原 (07/02/24(Sat) 23:02) #18122
Nomal 正しいコピー機の使い方 /ゆらら (07/02/28(Wed) 23:44) #18195
Nomal お雛さま /昴 (07/03/03(Sat) 03:07) #18210
Nomal ホワイトデー /映美 (07/03/03(Sat) 20:23) #18215
Nomal 愛情表現 /恭 (07/03/03(Sat) 22:14) #18222
Nomal 記念日 /美砂 (07/03/04(Sun) 10:05) #18225
Nomal 日没 /あひる (07/03/05(Mon) 01:08) #18234
Nomal 病院 /金丸 (07/03/05(Mon) 02:56) #18235
Nomal /那智 (07/03/05(Mon) 12:24) #18236
Nomal 折り紙 /昴 (07/03/10(Sat) 23:33) #18302
Nomal 春霞 /鷹司悠悧 (07/03/11(Sun) 00:15) #18307
Nomal 春の雪 /えび (07/03/11(Sun) 16:42) #18310
Nomal Sunday Morning /桜丸 (07/03/11(Sun) 17:09) #18311
Nomal 約束事 /優貴 (07/03/11(Sun) 17:22) #18312
Nomal 帰り道 /桜月 (07/03/11(Sun) 21:30) #18315
Nomal アナログ /かなう (07/03/12(Mon) 00:50) #18316
Nomal メモリー消去 /ガラン (07/03/12(Mon) 11:39) #18318
Nomal フタリゴト /えび (07/03/12(Mon) 17:11) #18322
Nomal Saturday Night /名無しのゴン太 (07/03/12(Mon) 17:42) #18323
Nomal 東京メトロ /さやち (07/03/13(Tue) 23:48) #18331 完結!
Nomal 一人旅 /お喋りなゴン太 (07/03/14(Wed) 21:29) #18338
Nomal 触っちゃダメ /優貴 (07/03/15(Thu) 00:31) #18341
Nomal 飴玉 /さやち (07/03/16(Fri) 00:08) #18359 完結!
Nomal 迷路とかすみ草 /肉食うさぎ (07/03/16(Fri) 01:21) #18362
Nomal お姫様に憧れる /かなう (07/03/17(Sat) 01:38) #18365
Nomal 星のない夜 /ハル (07/03/18(Sun) 22:51) #18384
Nomal 休日 /つちふまず (07/03/22(Thu) 00:25) #18402
Nomal 同じ匂い /ユウキ (07/03/22(Thu) 01:42) #18404
Nomal 空が青いよ /映美 (07/03/22(Thu) 02:57) #18405


親記事 / ▼[ 16528 ] ▼[ 16575 ] ▼[ 16591 ] ▼[ 16617 ] ▼[ 16621 ] ▼[ 16653 ] ▼[ 16656 ] ▼[ 16662 ] ▼[ 16664 ] ▼[ 16674 ] ▼[ 16691 ] ▼[ 16736 ] ▼[ 16768 ] ▼[ 16774 ] ▼[ 16785 ] ▼[ 17089 ] ▼[ 17094 ] ▼[ 17100 ] ▼[ 17150 ] ▼[ 17154 ] ▼[ 17157 ] ▼[ 17171 ] ▼[ 17196 ] ▼[ 17197 ] ▼[ 17204 ] ▼[ 17205 ] ▼[ 17223 ] ▼[ 17294 ] ▼[ 17343 ] ▼[ 17352 ] ▼[ 17360 ] ▼[ 17363 ] ▼[ 17375 ] ▼[ 17412 ] ▼[ 17435 ] ▼[ 17564 ] ▼[ 17571 ] ▼[ 17608 ] ▼[ 17891 ] ▼[ 17911 ] ▼[ 17926 ] ▼[ 17958 ] ▼[ 17959 ] ▼[ 17987 ] ▼[ 18020 ] ▼[ 18023 ] ▼[ 18047 ] ▼[ 18078 ] ▼[ 18107 ] ▼[ 18116 ] ▼[ 18117 ] ▼[ 18121 ] ▼[ 18122 ] ▼[ 18195 ] ▼[ 18210 ] ▼[ 18215 ] ▼[ 18222 ] ▼[ 18225 ] ▼[ 18234 ] ▼[ 18235 ] ▼[ 18236 ] ▼[ 18302 ] ▼[ 18307 ] ▼[ 18310 ] ▼[ 18311 ] ▼[ 18312 ] ▼[ 18315 ] ▼[ 18316 ] ▼[ 18318 ] ▼[ 18322 ] ▼[ 18323 ] ▼[ 18331 ] ▼[ 18338 ] ▼[ 18341 ] ▼[ 18359 ] ▼[ 18362 ] ▼[ 18365 ] ▼[ 18384 ] ▼[ 18402 ] ▼[ 18404 ] ▼[ 18405 ]
■16527 / 親階層)  お題小説06
□投稿者/ れい ちょと常連(97回)-(2006/09/18(Mon) 02:00:23)
    スレッドが100超えていましたので新しいのを立てました。
[ □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16527 ] / ▼[ 16529 ]
■16528 / 1階層)  タイムリミット
□投稿者/ れい ちょと常連(98回)-(2006/09/18(Mon) 04:17:04)
    ―…もう、気付いたのが遅すぎたんだよ。


    わたしは、踏み切りの前で足を止めた。

    先生の車はわたしの視界から姿を消していた。


    わたしと先生とのタイムリミットは、ある日突然やってきた。


    ―ゆきちゃん、先生ね、今週が最後なの。ごめんね。


    そんなの勝手だよ。

    なんの心の準備もできないじゃないか。


    先生は家庭の事情だかなんだかで、ある日突然学校を辞めることになった。

    いい先生だった。生徒にも、ものすごく慕われていた。

    生徒の立場に立って一緒になって考えてくれる、

    若くて頼れるいいお姉ちゃんみたいな先生。



    そんな先生が、人間関係の軋轢から精神を病んで学校を辞める、

    と聞いたのは全くの偶然だった。

    先生が最後の日、化学の先生のもとにクラス全員分のレポートを取りに行って、

    職員室前の階段で待たされていた時に聞こえてきた先生同士の会話。


    「どういうことですか」


    思わず聞き返してしまった。

    わたしに聞こえてるなんて思わなかったんだろう、

    そこで雑談していた古典の先生と数学の先生は、

    お互い気まずそうに顔を見合わせていた。


    先生方の会話は、なんだか気の毒だ、でもしょうがないよね、

    そんな風に聞こえる調子で。


    わたしは先生方に掴み掛からないよう、自分を抑えるのに必死だった。



    せがんでよくやってもらっていた補習の授業中、

    たまに先生がぽろりと愚痴を零すことがあった。


    ―ほら、先生ってさ、変な人が多いじゃない?…結構大変なのよ、人付き合い。


    先生の置かれた境遇は、きっと先生にしか分からないくらい大変だったんだろう。

    あの先生のことだ。

    きっとわたしたちとわからずやの先生たちの間に挟まれて、

    精神的に消耗していったんだと思う。



    でもさ、酷いよ。


    聞いてないよ、わたし。

    わたし、先生と一番仲いい生徒だって思ってたのに。

    先生、わたしに本当のことを何も言わないで行っちゃうつもりだったの?

    確かにわたしは生徒だけど。

    でも、学校の中では、一番先生に近い存在になったつもりだった。

    毎日職員室に遊びに行ったし、

    準備室で二人きりで補習を受けさせてもらったこともある。

    悩み相談だって、たくさんした。


    先生、もうわたしと連絡取らないつもりなのかな。

    携帯の番号も、メールアドレスも、紙に書いて渡したけれど、

    このままだと、連絡が貰えない可能性は高そうだった。

    個人的なつながりがない限り、

    校門を出てまで、あの人はきっと「先生」をやってはくれないだろう。




    そうだ、この際、告白をしてしまおう。


    そう決心が付いたのは、ついさっきで。

    そうしたら、先生はわたしのことを、

    少なくとも他の生徒と同列には扱えないだろう。

    そう思って奮起したのだった。

    一回くらいは、わたしとも外で遊んでくれるかもしれない。


    …それまで一週間はと言えば、わたしはうだうだと、悩んでいたのだった。


    連絡が取れなくなってしまって、諦めが付かないよりはよっぽどいい。


    その結論に至ったのは、先生たちが帰りはじめるその時間で。

    今日の帰りを逃せば、先生にもう一生会えないなんてことがありうることに、

    わたしはやっと気付いたところだった。


    先生の車は、べージュのデュエットなのは知っていたから、

    わたしは急いで駐車場まで車の有無を確認しに行ったのだった。


    わたしがローファーを履いて外に出ると、

    ちょうど、なんとデュエットが校門からでようとしているところだった。


    え、うそ、はやすぎじゃない!?

    そう思うけれど、事実、デュエットは校門を潜り抜け、

    学校に面した通りに出て信号待ちをしている。

    運転席に座っているのは間違いなく先生だ。


    「先生、待って…!!」


    声をかけて追いかけるけれど、車内に居る先生にわたしの声が届くはずもなく。


    「行っちゃうなんて、ずるいよ。待ってよ、

    わたしとまだちゃんとお別れしてないじゃない…!!」


    そうつぶやいて、一生懸命走って追いかけるけれど、

    信号は無常にも、わたしが先生の車に追い付く前に青に変わってしまった。


    「先生…!」


    走って追いかけようとするものの、高校生の走りと車の速度なんて

    比べ物にもならなくて。

    全力で追いかけたけれど、到底追い付きもしなかった。



    交差点を左折したところにある踏切まで、

    タイミングよく電車来ないかな、そんな淡い期待を抱きながら

    走って先生の車を追って、

    閉じなかった遮断機を恨めしく思いながら、

    とぼとぼと、来た道を引き返してきた。



    ああ、これで終わりなのか。

    一年半の片思いは、こんな形で幕を下ろすのか、

    そう思うとなんだか情けなくて。


    なんだか惨めで。




    帰り道、学校まで歩きながら、泣いて帰った。





    校門に差し掛かったところで、

    ポケットに入れていた携帯が震えて、

    見慣れない番号からの着信を知らせた。


    「はい、もしもし」

    ―あ、ゆきちゃん?斉藤ですけれど。

    「先生!?」


    思わぬ着信に、思わず鼻を啜った。

    瞬間的に、涙はぴたりと止まった。


    ―今さ、ゆきちゃん私の車の後ろ、走ってこなかった?

    「!!…は、走ってましたけど」

    ―ごめんね、私に用だった?

    「は、はい!」

    ―そっかぁ、ごめんね。一旦うちに荷物置いてからまた学校戻ろうと思ってるんだけど、

     ゆきちゃんもう帰っちゃうかな?30分くらいはまだ学校居る?

    「い、います!!」


    ―了解。ちょっと待ってて。渡したいものもあるし。

     そうだな、じゃあ30分後に社会科準備室で。

    「わかりました」



    電話が切れた後、わたしはその場でへたり込んでしまった。

    タイムリミットが延びたことへの安堵感。

    そしてこれから起こりうる事態への緊張感。


    何より、先生からの突然の電話の衝撃。



    とにかく、先生とわたしの、タイムリミットは、

    もう少しだけ、先延ばしされたようだった。



    これが終わりない関係になることを願って、

    わたしは先生の携帯番号を、メモリに登録した。



    勝負は、ここからが本番だ。



    ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

    タイムリミット、と聞いて浮かんだのが

    1.いなくなる先生を必死で追う少女
    2.不倫相手の彼女を切なく見送る女
    3.逢瀬の最中、迫るお別れの時間を前にしたカップル

    だったので、1で書いてみました。
    長文になってすみません。

    次は「ふみきり」でお願いします。
[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16528 ] / 返信無し
■16529 / 2階層)  ふみきり
□投稿者/ 昴 ファミリー(197回)-(2006/09/18(Mon) 11:09:11)
    2006/09/18(Mon) 12:23:37 編集(投稿者)

    助走をつけて

    ふみきりを蹴り

    思いっきり飛び上がる


    跳び箱を飛べるようになったのは何時だっけ?


    臆していては何も始まらない


    あの頃の私が私の背中を押す




    助走をつけて

    先輩の前に立つ



    ふみきりを蹴り

    『あのぅ先輩』話し掛ける


    思いっきり飛び上がる

    『好きです。付き合って下さい』



    着地した

    採点は先輩の返事だけど

    今はやるだけのことをした



    先輩は優しく微笑んでいる


    ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

    次は『逆上がり』でお願いします

[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16527 ] / 返信無し
■16575 / 1階層)  逆上がり
□投稿者/ かなう 一般♪(4回)-(2006/09/21(Thu) 00:48:56)

    私の休み時間は決まってる。席変えの度に絶対に譲らない窓側の席からひじをついて、本を見てる。

    そう、読んではいない。

    見ているのは姿。


    だって窓からグラウンドを凝視なんて、ね…。

    中学の体育に鉄棒とかありえないと思うけど、
    少し前から見つけた姿を私はいつも見てる。


    逆上がりが出来ない君
    友達と騒ぎながら練習してる。

    あっ!!
    パンツ見えるって


    なんて思ってるのも内緒、見えたのは短パンでした苦笑。


    なんで見てるんだろう

    なんとなく
    なんか気になるんだ。


    次は「失恋」でお願いします

    (携帯)
[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16527 ] / 返信無し
■16591 / 1階層)  失恋
□投稿者/ ゆらら 一般♪(48回)-(2006/09/23(Sat) 14:04:31)
    2007/02/23(Fri) 18:41:18 編集(投稿者)

    胸がチクってした。

    「逢いたい・・って元彼が・・」

    「・・そう・・。」

    「フランスから・・クリスマス頃に・・」

    「・・で・・」

    「好きな舞台があるから・・その日は・・だめ・・って・・」


    「・・断ったの・・?あ〜元彼だもんね・・。」


    「タイミングがね、悪いのよ。心・ここにあらずになるもん・・舞台で・・」


    「・・舞台を観る方が大事か・・。君らしいけど・・。」


    「でも、それを彼に話したらもう本当に終っちゃうよね・関係・・」


    (元彼じゃないんだ・・今も君の中で彼は「彼」なんだ・・そっか・・)


    小さなひびが私の中にぴきっ・・っと音をたてた・・。


    「そう思うなら捕まえなきゃ。つなぎ止めなきゃ。失いたくないなら・・。」


    「うん。逢う日までに、自分の気持ち、少しずつ修正してみる・・彼の方へ。」


    「・・前にもあったね・・同じ事・・。」


    「ん?」


    (その人とは違う人だったけど・・。君は男を知らぬ間に夢中にさせて


    忘れられなくするくせに、「自分が誰より大事!」と


    恋心を完全に撃ち砕くような事を平気で言う女だからなぁ・・(苦笑))


    「とにかく禁句だよ。「舞台を観るのが大事だから逢えない!」なんて。


    毒舌過ぎるわ・もうっ・・。有りえん・・。言われたらその人死ぬわ(笑)」


    「だよね・・?うん。言わないようにしてみる。」


    「わざわざ君に逢いに来るんだよ?それもクリスマスに・・。分かってる?」


    「だって私が頼んだ訳じゃないじゃん。向こうが勝手に来るんだよ!」


    「ほらっ。毒舌。気を付けないと。」


    君の強きであまのじゃくな性格は、今に始まった事じゃないけど


    さすがに今回は、読めなかった・・今も好きだなんて・・。


    女の子との方が、いつも親密で本気で優しかったから嫉妬は女の子だけで


    いいと思ってた・・。ナンパもキスも女の子とばかりだった君だから・・。


    もちろん、私には何もしなかったけど思わせぶりは、してたよね・・ずっと・・。


    本気で好きになる相手は男の子じゃないとなぜだか今の今まで信じ込んでた私の


    最後の砦では、思いっきりひっくり返された。


    (そうだよね・・ノンケさんなんだもんね・君は・・。)


    自分の心の声に少し笑えた。


    「素直にならなきゃダメだぞぉ〜。素直に。」


    「うん・・。頑張ってみる・・。でも面倒くさいなぁ〜・・。」


    「こらっ。」二人して笑った。


    彼女は照れ笑顔。私は泣き笑顔。



    彼女に私の笑顔の意味など分かるはずもない。


    君に出逢ってからずっと小さな「失恋」を繰り返しているような気がする。


    そして今回も又「失恋」。


    永遠に「失恋」し続けるのだろうね・君を想う限り・ずっと・・。


    「友達」という絆をつむぎながら・・。


                              END

    ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
    れいさん。スレ立てありがとうございました☆


    完全なる読み手とコメントストーカー(笑)になりつつあったので

    また書いてみました。(Hなくてごめんね☆)

    こんなに書くペースが自分は、あくくせに書き手様に

    いつも「早く〜☆」と読みたいばかりに、「おねだり」ばかりしてすいません☆

    皆様のペースで更新されるのを今度こそ楽しみに待ちたいと思います☆


    ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
    次のお題は「満たされたい・・」でお願いします☆
[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16527 ] / 返信無し
■16617 / 1階層)  満たされたい・・
□投稿者/ 昴 ベテラン(209回)-(2006/09/24(Sun) 19:21:45)

    満たされたい・・



    もっともっと


    貴女に満たされたい


    貴女と居ることに

    不満はないの


    ううん

    どちらかと言うと

    満足してる


    心はネ



    だけど

    貴女で満たされたい


    心だけでなく

    躯も



    貴女の唇で

    貴女の舌で

    貴女の指で



    溢れる程の思いを


    溺れる程の快感で




    満たされたい

    貴女だけに



    §§§§§§§§§§§§§§

    昴にしてはソフトな官能でした


    次は『欲しい』でお願いします

[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16527 ] / 返信無し
■16621 / 1階層)  欲しい
□投稿者/ アイズ 一般♪(1回)-(2006/09/24(Sun) 20:31:46)
    君が欲しい…

    そう思っても既にそこにはいなくて

    ひたすらに空を見上げる。空だけはどこでも繋がってるから

    なんで、あの時、強引に抱きしめて、足掻かなかったのだろうか

    子供のくせに「それがあの人にとっては幸せだ」とか決め付けて

    身を引くことで自己満足に浸って

    まだ思い出すあの人はきっとわかっていたはずなのに


    今からでも間に合うか?


    君が欲しいといって君がいる場所へ行ってみたら…

    +++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

    な〜んて纏まりのない文章でしょう(汗)

    お次は「キンモクセイ」でお願いします
[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16527 ] / 返信無し
■16653 / 1階層)  キンモクセイ
□投稿者/ 金丸 ファミリー(184回)-(2006/09/27(Wed) 03:03:57)

    うちの庭には

    いくつか木が植わっている。


    窓を開けると

    雨に薄れたキンモクセイが香る。


    昔は化粧品臭くて嫌いだった

    この匂い


    いつからか

    愛おしくなっていた。


    曼珠沙華と同じ時期

    紅い華と甘い香りは雨に薄れて


    雨粒が染みた上着が

    体温を奪う。


    部屋に帰り服を着替えて

    膝を抱えた格好で寝そべった


    手が

    冷たい。


    いつもは

    湯気が出るくらい体温が高いのに


    今は

    芯まで冷えて白くなっている。



    雨音に身を任せる為に窓を開ける


    余計に寒くなろうが

    そこに温もりがなかろうが


    その時私に必要だった雨音を

    部屋に迎え入れた。


    雨音と

    キンモクセイ


    華は散り散り


    香りは薄らぐ。



    携帯を眺め


    「旅行…ダメになっちゃったなぁ…海…見たかったなぁ…」

    心の中呟く



    私は


    あの願いを


    叶えられるのだろうか



    体を包むのは

    キンモクセイの香りと


    雨音



    涙は


    流れなかった




    -----------------------

    まとまり無くてすみません


    次のお題は

    『海の夜』でお願いします

    (携帯)
[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16527 ] / 返信無し
■16656 / 1階層)  海の夜
□投稿者/ 薫 一般♪(3回)-(2006/09/27(Wed) 13:27:16)
    ねぇ…僕らを引き離そうとする人がいるよ


    「誰?」


    それは僕にも分からない

    けれど


    僕らは一緒になってはいけないらしい…


    好きな気持ちだけじゃ
    一緒にはいられない


    それが社会で生きていく為なんだって…


    「そんなの関係ないじゃん!あたしは怜が好きなの。」


    知ってるよ。


    だからね…僕らが隠れる場所を探してるんだ…


    海とかどうかな?


    山は虫がいるから嫌だろう?


    それに山はすぐ朝がやってくる…


    海は君の好きなイルカもいるよ


    それに深海なら朝日はそこまで射してくれない


    海の夜は長いから…

    さぁ出かけよう!僕らを引き離す人たちから逃げてしまおう


    この愛を貫く為に…。

    (携帯)
[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16527 ] / 返信無し
■16662 / 1階層)  NO TITLE
□投稿者/ 薫 一般♪(4回)-(2006/09/27(Wed) 23:06:45)
    すみません(汗)
    忘れてました。
    次のお題は「再会」でお願いします☆

    (携帯)
[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16527 ] / ▼[ 16666 ]
■16664 / 1階層)  再会
□投稿者/ かなう 一般♪(5回)-(2006/09/28(Thu) 03:08:41)

    ひとつめの再会は恋の目覚めと抱擁を。


    ふたつめは寂しさを。


    みっつめの再会は、
    ただ、ただ…、

    貴女への苦しさでした。




    私が貴女を好きでいた理由は今になってもまだよく解らないままです。
    私には貴女が世界一可愛い人に見えていたし、
    それが恋ゆえの盲目と言うならまさにそうでしょう。

    きっと好きになってしまう人だから
    好きになっていたんです。


    貴女が優しくしてくれた記憶は一つも私から零れ落ちる事なく私の中にあります。

    けれど、
    それは私が貴女を想う心より、貴女と一緒にいられた少女時代そのものの瞬ゆさでした。

    私は貴女と一緒にいたあの頃の自分を好きでした。
    あの頃、私は貴女を慕ってはいたけれど
    恋してはいなかった。

    私は子供でしかなかった。

    私は人を亡くし、
    心を閉じ込めて、貴女すら捨てて
    最愛の記憶だけを抱いて、学校を辞め、
    友達とも連絡を絶ち
    耐え切れない喪失のなかですべてから逃げて生き延びた。

    それくらい幼かった。


    貴女との再会が私を蘇生させたんです。
    でも、
    貴女は最愛ではなかった。
    最愛は亡くしたあの人
    一人きりです。

    貴女も愛していた
    あの人です。

    貴女との再会は私に記憶を呼び起こさせ
    涙と抱きしめてくれた体温が私を戻してくれました。


    貴女の記憶に在った
    その私が、
    私を私が思い出す熱となったんです。


    私は一人を亡くしたけれど、もう逢えないけれど
    生きていけるんだ
    生きなきゃいけないんだと思えたのはあの再会の夜でした。


    私は貴女を愛しはじめました。
    恋慕い、焦がれました。
    それは
    最愛だった一人だけの一人にすら感じた事のない、
    欲でした。


    だけど絡まった現状の糸は鞠玉の様に解ける事はなく。

    私は貴女を諦めようとしたのです。
    他の人に惹かれ、
    過ごし、

    そしてすぐに飽きました。


    結局は貴女でした。


    貴女をやっぱり好きでした。





    それでも、
    私はついに理解しました。


    貴女は
    私を選ばない。


    貴女は貴女だから。

    私も私でした。


    もう本当にさよならです。

    好きでした。

    好きでしたよ。



    貴女はやっぱり世界一可愛いく見えるけれど

    この想いを
    此処に置いていきます。



    いつか、

    また逢えた時
    貴女が私を見てくれたなら私の最高の仕事を貴女に見せてみせます。

    私はそれだけで
    きっと嬉しい。


    だから、さようなら。

    大好きでした。




    End


    最後まで読んで下さってありがとうございました。

    次のお題は
    「How To Love」でお願い致します。

    (携帯)
[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16664 ] / 返信無し
■16666 / 2階層)  「How to love」
□投稿者/ ゆう 一般♪(1回)-(2006/09/28(Thu) 22:29:56)
    どうしたらいいのか分からず
    戸惑いながら押したダイヤルボタン。


    受話器の向こうの君がなにを言っても、素直に聞けなかった。
    それでも焦点のずれたり、かすったりの会話が延々と続く。
    私が話す内容も、中身がなくなってきていた。


    そうして声がかすれて、
    最後の最後に言ったのは、


    「ありがとう。」


    いつの間にか、涙は乾いていたから。




    ☆次は「背中あわせ」でお願いします☆

    (携帯)
[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16527 ] / ▼[ 16682 ]
■16674 / 1階層)  背中あわせ
□投稿者/ 金丸 ファミリー(185回)-(2006/09/29(Fri) 20:16:30)

    背中伝わる温もりに

    安らぎと幸せを感じる


    けど

    君と私の視線は

    交わることもなく反対へ向かう



    木漏れ日の中

    太陽照る中

    落ち葉舞う中

    雪揺らぐ中


    私と君は背中あわせ。


    鼻歌混じり

    お互いを背中で抱きしめる。



    『気持ちいいね。』

    『今度どこ行こうか。』


    『来月いつ逢おうか。』


    『あ、雲綺麗。』


    『ホラあっち見て。月も綺麗。』



    視線交わることなくとも

    背中に温もりがある



    『ねぇ』

    『んー?』

    『待たせてゴメン。』

    『んー。いいよ。』


    君の死角で


    私は


    優しく笑う





    ----------------------------

    次のお題は

    『時計』

    でお願いします

    (携帯)
[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16674 ] / 返信無し
■16682 / 2階層)  時計
□投稿者/ 蓮 一般♪(6回)-(2006/09/30(Sat) 20:01:03)
    「あれ、おソロじゃん?」

    君と、友達の腕とにはまっている色違いの時計。

    「うん、誕生日にもらったんだ」

    笑って言う君。あぁ、そうかと、後から話を聞いて納得した。



    私は、君の一番でありたい。

    それは『恋人』としてではなく、『友達』として。

    それはずっと昔に誓ったことだから。今さら覆ることなどない。

    『今』だから、お互いが悟った後だから、余計に。


    君とは刹那的な付き合いはしたくないんだ。終わりがあることをよく分かっているから。

    一度超えてしまえば、もう後には戻れない。

    それはお互いが一番分かってる。


    だけど、なんだろう。この気持ちは。

    私のモノでもないのに。

    君を奪われた気がするよ。


    君は私が一番だと言ってくれたけど、だけど、

    なぜか、不安が残る。


    でも、でも。

    君を信じてるから。



    ***********************

    次は『隣の席』でお願いします。
[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16527 ] / ▼[ 16733 ]
■16691 / 1階層)  隣の席
□投稿者/ さぼ 一般♪(1回)-(2006/10/01(Sun) 10:05:57)
    がたっ

    隣の席から聞こえる、椅子をひく音。
    あぁ、今日も数学の時間は寝るのか
    と、隣を見ると案の定机に突っ伏して動かない。いつもこうだ。むしろ彼女の寝顔を見るのは習慣になっている。
    授業を聞こうと、黒板に向くと、隣から手がのびてきて、さらさらと何かをノートに書いた。
    ノートを見ると

    『寝顔を見るのが趣味なのか、私を見るのが趣味なのか、わからないよ?』

    顔に血が溜まっていくのが分かった。

    ==================

    お粗末でした。
    次は『ストレス解消』で

    (携帯)
[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16691 ] / 返信無し
■16733 / 2階層)  ストレス解消
□投稿者/ 蓮 一般♪(7回)-(2006/10/06(Fri) 23:08:45)
    ねぇ・・・。お願いだから、全部溜めないで??

    あんたっていつも、ギリギリまで溜め込んで、一杯一杯になって、

    そこまでならないと話してくれないんだから・・・


    私は怒鳴られようが、切れられようが、なじられようが、絶対嫌になんかならないよ。見捨てたりなんかしないよ。

    だって、私はあんたの事、好きだもん。

    大好きだもん。


    同じスポーツをする仲間として尊敬してる。プレーに憧れてる。惚れてる。

    友達として、同じ人間として、大好き。あんたの全てに惚れてる。


    そんな人を嫌いになれる?見捨てれる??

    そんなわけないじゃんか。


    私は自分自身に、ずっと前から誓いを立ててるんだよ。

    絶対にあんたを裏切らないって。

    世界中の誰もがあんたを否定しても、絶対に私だけは肯定し続けるって。



    だから私には、思いっきりぶつけていいよ。当たっていいよ。

    それが八つ当たりでも、私は苦でもなんでもない。


    ストレス解消って大切だよ??

    お願いだから、溜めないで。

    適度に吐き出してね?


    ****************************

    次は『すれ違い』でお願いします。
[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16527 ] / 返信無し
■16736 / 1階層)  すれ違い
□投稿者/ 映美 一般♪(31回)-(2006/10/07(Sat) 01:32:31)
    それは小さな諍いで、はじまった


    『どうしてわかってくれないの?』


    背をむけ 反対ホームへ駆け出す私


    電車に乗り込むまでに腕を掴んでくれる


    そう思ってた・・・


    発車のベルが鳴り響く 閉まるドア


    乗り込んだ車内の暖かい空気に


    雨にぬれたつま先が冷たい・・・


    反対ホームに滑り込んだ電車


    その電車に貴女は乗るはず



    動く窓に貴女の姿探すけど・・・見えない


    すれ違い・・・


    電車も心も・・・(涙)


    訊き慣れた音楽が手に持った携帯から流れる


    貴女からのメールだった


    『追いつけなかったよ^^; 次の駅で待ってて・・・』



                 ・・・to be continue



    次は【腕枕】でお願いします。



[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16527 ] / 返信無し
■16768 / 1階層)  腕枕
□投稿者/ 昴 ベテラン(231回)-(2006/10/09(Mon) 00:47:05)


    次の駅で降りて

    次の電車を待った


    貴女は…

    私が乗ったのと同じ車両に居たから


    すぐに見つけて

    そして乗り込む


    私の駅で降りる



    いつもはくすぐったいって嫌がるけど…

    今日は腕枕をねだっても

    いいでしょ?





    ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

    次は【安らぎ】でお願いします。

    (携帯)
[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16527 ] / 返信無し
■16774 / 1階層)  安らぎ
□投稿者/ 北原 一般♪(6回)-(2006/10/09(Mon) 16:14:20)
    『ねー、センパイ。』
    『おー、なんだね?後輩くん。』

    『センパイは、あたしといてドキドキしたりする?』

    『うーん…』

    『しないの?』

    『しないねぇ。』


    『…』


    『酷い。最低。鬼畜。変態。』

    『なっ!ちょ、ちょ、待ってよ!』

    『なに…。』

    『なんで怒る?』

    『…、…』

    『なんで泣くの。』


    『だって、』

    『ドキドキ、しないんでしょ?』

    『…』


    『好きじゃ、ないんじゃん。』


    『…』


    『あのさ。』

    『はい…』


    『ドキドキするから好き、ってわけじゃないんじゃない?』

    『はい…』

    『あたしはあんたといると落ち着くけど。』

    『なんつーか、安らぐ?、と思うの。』

    『はい…』


    『それに。全くドキドキしないわけじゃないよ。』

    『ほぇ?』

    『…っちょ、センパイっ。んっ…』


    ――――ったく。そーゆー顔されると、たまんないんだってば。―――――






    ************ありがとうございました(*^_^*)
    次は『お月見』で☆

    (携帯)
[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16527 ] / ▼[ 16918 ]
■16785 / 1階層)  お月見☆
□投稿者/ 咲蘭 一般♪(1回)-(2006/10/09(Mon) 22:22:18)
    お題小説ラリーとは粋な〜項目みっけ〜
    始めての投稿させてくださいな (*^-'*)>





    お月見かぁ〜〜〜

    思い出すなぁ〜〜〜

    君はあのとき メールくれたね
    あの日のメールは画像付き 画像は月(つき)ウケネェ〜(爆)
    満月みて大騒ぎの君
    ねぇー、見てる ねぇー、見えてる?今夜 お月見しよー。
    仕事まだ、おわらないから 無理だよー。
    じゃあ メールでお月見しよう
    月にピースしてる画像に書いてたメッセージ
    「今夜なら狼になってもいいのにさ。」
    なりたかったよ   
    でも君はもういないんだよ。
    お月見かぁ〜〜
    君は 今頃また誰かに画像メールしてんのかな
    月にピースなんかしちゃってさ。






    お粗末でした<(_ _)>
    次の題「目隠し」でよろしく☆





[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16785 ] / ▼[ 17087 ]
■16918 / 2階層)  目隠し
□投稿者/ ヤス 一般♪(4回)-(2006/10/15(Sun) 21:49:23)
    悪戯好きだったあたし
    あんたの驚く顔可愛くてさ

    一緒に歩いてて 不意によく隠れたりしたよな
    ふりむいて必死にあたしを探すあんたがかわいかった

    あんとき後ろからじゃなく、前からわざと目隠ししてやったんだ
    あんたは笑ってたね
    わかってるくせにさ

    ー―誰だろ(笑)
    また目隠ししたいよ
    今度は後ろからさ(笑)
    ◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎

    つぎは『ディナー』でお願いしまーす

    (携帯)
[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16918 ] / 返信無し
■17087 / 3階層)  ディナー
□投稿者/ なお 一般♪(1回)-(2006/10/27(Fri) 23:03:19)
    『今日は金曜の夜だよ?!』っと彼女は言った。
    あたしはいつも“金曜の夜”は暇なんだよね…。
    あなたが一人淋しい夜を越さない為に…。
    『せっかくの週末なのに』と笑いながらあなたは言うけど、あたしにとってはあなたと過ごせる最高の週末。
    あなたに最高の週末を過ごしてもらうために、今日はどこでディナーをしましょう♪

    お初です☆微妙な話になってしまいました(汗)
    次は『シャワー』でお願いします☆

    (携帯)
[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16527 ] / 返信無し
■17089 / 1階層)  シャワー
□投稿者/ つちふまず ファミリー(185回)-(2006/10/28(Sat) 00:39:27)
    ハァ、ハァ…。



    夕暮れ時のホームは、人多過ぎ。
    しかも仕事着の上にヒールじゃ走りにくい。


    ─三番線に電車が入ります。お下がり下さい。


    アナウンスの声に一息ついて、ボタンを外す。


    何とか間に合った。




    やっと、だね─


    ドアの窓に映るニヤケた顔を引き締めて。


    一番にどんな言葉をかけようかと頭を働かせる。


    あー…。
    思い浮かばない。



    彼女は。
    どんな顔を見せてくれるだろう。


    忙しかったここ最近。


    夜12時過ぎにかかって来る電話に、
    きちんと対応も出来ずに寝ぼけていた私を。


    …まだ怒ってるかなぁ。



    不安もよぎる。


    でも、
    会いたい気持ちには敵うはずもない。




    今日は─


    待ちに待った日だから。


    それなりの決意と、
    言葉を。
    沢山あげたい。




    …不安だったよね。



    でも─
    ごめん、なんて言っても喜ぶはずもないから。




    きっと会えた瞬間に心は決まるはず。





    はやる気持ちが、
    私の額に汗を浮かばせる。




    待ち合わせの駅へと電車は滑り込み─


    再び走り出し、
    改札を抜ける。


    周りを見渡し、
    上着のポケットから携帯を取り出す前に。




    …ああ、いた。


    口元が緩む。
    一歩、二歩と近寄ると。


    振り返り。


    目が合い。




    疲れてた、
    はずだったのに。


    肩の力が抜ける瞬間。




    「…お疲れ様」




    どんな事があっても。


    笑ってくれるね。


    いつも。



    「うん、お疲れ様」



    照れくさくて、目が見れないけど。



    「汗かいてるし」



    彼女は自然な手つきで私の前髪に触れるから。



    「暑くて」


    「何食べようか」


    「とりあえずシャワー浴びたいなーなんて」


    「…馬鹿」



    冗談を交わしながら、街へと歩いて行く。



    くっつきたくなるのに、きっと時間はかからないと感じる瞬間。



    頑張って来た自分を、素直に許せる瞬間。


    ホッとする。でもドキドキする。




    今日は─
    今日は大事な話しがあるから。


    覚悟しといてね。



    「青だ」


    「お腹すいたねー」





    黄昏時のスクランブルの交差点─









    会えずに交錯していた二つの気持ちが一つになる。









    はい(^O^)
    次は…「引っ越し」で。




    (携帯)
[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16527 ] / 返信無し
■17094 / 1階層)  引っ越し
□投稿者/ ハッカ ちょと常連(70回)-(2006/10/28(Sat) 21:26:56)
http://id29.fm-p.jp/20/haccafe/
    引っ越しするんだって




    そのニュースが飛び込んできたのは




    今週の木曜日





    あの人はいつものスーツ姿でお店にやってきた





    「うちの看板娘が淋しがるわ〜」





    その言葉に




    目が合うと






    いつものようににっこりと笑った






    「いつも可愛いね♪」





    あ…




    ……胸が…痛い………





    『大好き』





    そっと呟くけれど





    ぱちん



    喉の奥で弾けて声にならない




    「今日で君と会うのも最後かなぁ…」





    最後の声?






    最後の笑顔?






    そう思ったらいつも痛む胸がじんわりと痛かった






    ……追い掛けられたらいいのに





    あなたのそばにいれたらいいのに






    私は






    クリーニング屋さんの看板娘で





    「元気でね?」






    行かないで…そんな言葉もかけられない






    だって






    だって…






    私は『猫』だから







    だから





    あの人のぬくもりを忘れないように





    そっと体を寄せた





    ………………………………
    次のお題は『二度寝』♪

    (携帯)
[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16527 ] / ▼[ 17134 ]
■17100 / 1階層)  二度寝
□投稿者/ さぼ 一般♪(2回)-(2006/10/29(Sun) 01:06:22)
    「起きろ」
    「いってぇ!!」

    思い切り頭を蹴った。
    当然声をあげた。
    起きるものと思ったが、いきなり私の体に抱き着いて来たもんだから、支えきれずに倒れてしまった。

    「おい。こら寝るな!」
    「今日はーごろごろしよー」

    そう言うと、彼女はすやすやと眠ってしまった。

    「ぁーーもぅ。阿保め」

    その寝顔を見て、やっぱり可愛くて
    大変不本意だけど、好きなんだと再確認してしまう。
    結局寝てしまい、起きたのは昼過ぎ。
    当然蹴りをプレゼント。




    お粗末でした。
    次は「拳のスキンシップ」で。

    (携帯)
[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17100 ] / ▼[ 17135 ]
■17134 / 2階層)  拳のスキンシップ
□投稿者/ リモコン 一般♪(1回)-(2006/10/31(Tue) 01:04:44)
    「えへへ〜♪」

    「ウザい!!離れろ!!」

    「い〜や〜だぁ〜♪」

    「キモい!!離せバカ!!」

    ニヤニヤしてるあたしの腕の中で、ジタバタしてる彼女。

    もう、パンチも蹴りも数えらんないくらいくらってる。

    「あんた絶対Mでしょ!?」
    背中にパンチをくらわしながら暴れるあなた。

    ま〜、確かにあたしMだけどさ、そんなパンチきかないよ。

    気付いてる?あたしがギュッてするたびに弱くなってるの。そんなネコパンチ、全然きかないよ。

    体中アザだらけになってもいい。あと5分。あと5分だけ抱きしめさせて。
    あたしはバカだから時間かかるんだよ。

    あなたの温もりを覚えるのに。あなたの匂いを覚えるのに。


    失礼しました。次は『星空』でお願いします。


    (携帯)
[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17134 ] / ▼[ 17139 ]
■17135 / 3階層)  星空
□投稿者/ 昴 大御所(261回)-(2006/10/31(Tue) 02:14:34)
http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/
    離れているけど…

    君の住む街に

    この空は繋がっているんだね



    そう書くと



    同じ星空を見つめているのね


    君は返事をくれる…




    ごめん

    都会の空に

    星は見えない



    でもネ…

    見えない星空よりも

    君の心を近くに感じるよ…




    §§§§§§§§§§§§


    次は『眠い』でお願いします


    (ρ_-)o





    (-.-)zzZ

    (携帯)
[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17135 ] / 返信無し
■17139 / 4階層)  眠い
□投稿者/ せれ 一般♪(5回)-(2006/10/31(Tue) 23:42:32)
    彼女はいつも、キスして欲しいなんて言ってくれない。

    たった一言が聞きたくて、私は先にベッドに入る。
    彼女は電気を消して、私の隣に滑り込む。

    このときだけ、彼女は言う。
    「おやすみのちゅーは?」

    至福の瞬間だ。

    でも私は彼女の「おやすみ」を聞いたことがない。
    たった一言で私のスイッチが入ってしまうから。

    今日も私は寝不足だ。


    ------
    失礼しました。
    次は「マグカップ」でお願いします。
[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16527 ] / 返信無し
■17150 / 1階層)  マグカップ
□投稿者/ 映美 ちょと常連(74回)-(2006/11/01(Wed) 23:12:43)


    「ねぇ、今日の仕事どうだった?」


    「うん、うまくいったよ^^」


    電話の向こうのあなたに頷く


    ベランダから夜空を見上げる


    「今夜は星がキレイ〜、ね、見えてる?」


    あなたの声が発信する方角の空を眺める


    「うん、見えてるよ〜」


    「外寒いでしょう〜、もう中入ったら・・・」


    「うん、あったかいコーヒーでも飲もうかな〜」


    「いいね〜、じゃあ 私もいれてこよ〜っと・・・」


    「じゃあ〜 5分後にまたCallするね♪」


    あったかいマグカップ片手に、あなたに発信する・・・


    貴女と、ペアのマグカップ


    遠い空の下の貴女とわたし


    真夜中 電話でデート


    今、マグカップを持つ


    ふたりの手のあったかさは同じ…ね…♪




           
                 

    次のお題は【寝言】でお願いします^^







[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16527 ] / 返信無し
■17154 / 1階層)  寝言
□投稿者/ 昴 大御所(264回)-(2006/11/02(Thu) 02:07:50)
http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/
    2006/11/02(Thu) 02:12:23 編集(投稿者)

    貴女が寝言を言う女性(ひと)だってことは

    前からわかっていたわ


    だけど何なの

    今日の寝言



    大好きだよって


    一体誰に言ってるつもりなの?



    他の女性(ひと)の名前なんか呼んだら

    ぶっ飛ばしてやるのに


    そう思っていたら…

    ズルいわ

    私の名前を呼ぶなんて



    起きていたら

    照れてちっとも言ってくれないくせに


    夢の中で

    愛の告白をするのネ



    堪らなく愛おしくなって


    ベッドの中の貴女の隣に躯を滑り込ませる


    貴女を起こさないように

    そっとその髪に口づけた



    §§§§§§§§§§§§

    すいません寝呆けているのは昴です


    お題書き忘れるとこでした(汗)


    という訳で…

    次のお題は『忘れん坊』でお願いします
[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16527 ] / ▼[ 17168 ]
■17157 / 1階層)  忘れん坊
□投稿者/ 季璃子 一般♪(1回)-(2006/11/02(Thu) 17:22:37)
    「そしたら、またね」 


    見送るあなたに手を振る


    あの角を曲がるまでいつも見届けてくれる
    あなたの視線を背中で感じる


    そうだ忘れてた・・・


    ふりかえると、あなたはまだ立っていた


    「ねー、忘れてた〜」


    走ってあなたに戻る


    「今度はなに?(笑)」


    借りてたCDをバックから取り出し
    さしだすと、あなたは笑った


    「忘れん坊だな〜、さっきは、駅で切符を取り忘れてたし まったくぅ(笑)」


    おでこを弾くあなたに苦笑い


    あなたといると他のこと忘れちゃうの


    忘れん坊は半分はあなたのせいかも ごめんね♪



    ----------------------END-----------------------



    次は 「サングラス」でお願いします



[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17157 ] / 返信無し
■17168 / 2階層)  サングラス★
□投稿者/ ゆままん 一般♪(1回)-(2006/11/04(Sat) 15:59:12)


    「....アキ先輩っていっつもそれかけてますよね」



    そろそろマフラーをしている人が目立ってきた寒い季節。

    あたしはアゴまで隠すようにおっきいマフラーをしてる。


    「アタシのチャームポイントなの。コレ」



    先輩はそういうとそのサングラスをくいっっとあげた。



    似合うんだよ。

    似合ってるんだよ。


    長い黒髪と革のジャケット

    そして薄いブラウンのそのサングラス。


    悔しいけど、
    その姿はそこらへんの芸能人にも負けてない


    「...いぃなぁ〜似合ってて!」

    アタシなんかがかけると、
    そいつは当然似合わなくて、
    しかも思いっきり顔からはみだしてしまう。




    「かけてみる?」


    そう言うと先輩はそいつをアタシにかけた。

    サングラスを外した先輩の顔は
    また違う一面を見せる。


    メガネを外したらがっかり....
    なんてことは毛頭なくて、

    凛とした瞳
    大きい目。
    見つめられるだけで固まってしまう


    これってメデューサじゃん。



    バレないように頬を赤くして、
    マフラーでアゴまで覆って、
    顔に合わない大きなサングラスをしているアタシは、

    まるでちびっ子ギャング。




    「おぉぉ。ゆまも似合うじゃん♪」

    そういっていたずらっ子ぽい笑顔をむける人。



    「....サングラスはね、
     ドキドキしてる表情とか自分の感情も隠してくれるから、
     
     アタシの必需品なの」

    先輩はまっすぐ前を見据えながらアタシに話しかけた。





    「特に、ゆまといる時はね」







    ........一瞬心臓が止まった。
        

     鼓動の速度倍速モード。



    なんで!?どうして!?と聞きたくて
    モジモジしているちびっ子ギャングと、

    にひひといたずらっ子の長身二人。



    アタシもサングラスが必要になるかもしれない。







    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    NEXT【彼氏持ちの人】

    よろしくお願いします♪

[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16527 ] / 返信無し
■17171 / 1階層)  彼氏持ちの人
□投稿者/ 金丸 ベテラン(222回)-(2006/11/04(Sat) 22:20:57)

    あえて聞かない質問がある。

    あえて言わない答えがある。


    部屋の所々に

    男物の雑貨がある。


    ひげ剃り

    ヘルメット

    カバン



    歯ブラシ

    帽子


    見る度少し

    寂しくなる。



    あぁ


    よく来てるんだ



    「散らかってるけど。」


    確かに色んなものが

    至る所にある。



    電話をかけて

    ものの数十分でこの場所に来れる証拠がチラホラ


    そして


    長く居られる証拠がチラホラ。


    だから


    だから私はあえて残さない


    何度も確認して


    残さないように。



    電話が鳴ったら


    私は遠くを見つめる


    遠くのものに私を託す。


    ただ


    2人きりのこの空間だけは


    2人きりのこの時間だけは



    忘れたい


    あなただけをみたい



    あなたが他に誰を愛そうと関係ない


    私があなたを愛し


    あなたが私を愛してくれてると


    感じられれば


    もう後は


    なんでもいいよ



    だから


    あえて聞かない質問がある。


    あえて言わない答えがある。



    この時間だけは


    ただ








    ----------------------

    次のお題は


    [お香]でお願いします

    (携帯)
[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16527 ] / 返信無し
■17196 / 1階層)  お香
□投稿者/ なお 一般♪(3回)-(2006/11/09(Thu) 20:46:29)
    久々にあなたと過ごす金曜の夜…

    あなが誘ってくれた行きつけのBAR…

    マスターが焚いたお香にあなたはすがさず『キライ』と一言…

    『えー!この香りスキなのに!!』とあたしは不満顔

    あたしとあなたはホントに気が合わないのよね…
    それでもあたしはあなたと居たい…

    お次は 連休 でお願いします

    (携帯)
[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16527 ] / ▼[ 17199 ]
■17197 / 1階層)  連休
□投稿者/ 美砂 一般♪(1回)-(2006/11/09(Thu) 22:05:08)
    2006/11/09(Thu) 22:06:23 編集(投稿者)

    お互い仕事が忙しく逢えない日々が続いたけれどやっとお互い連休がとれた。



    「明日はどう過ごそうかな」とふと思った。

    最近、彼女に触れていなかったから一日中彼女に触れていたいと思った。

    私たちの間に誰も入れないくらいに強く抱き締めたいと思いながら眠りについた…。


    次は「声」でお願いします<(_ _)>

    (携帯)
[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17197 ] / 返信無し
■17199 / 2階層)  
□投稿者/ 蓮 一般♪(1回)-(2006/11/10(Fri) 00:11:24)
    2006/11/10(Fri) 00:12:01 編集(投稿者)

    「蓮」

    後ろから、そう呼ばれた気がした。

    呼ばれるはずがないのに。



    あいつの信頼を裏切る形になってしまい、早一週間。

    体重は5キロ落ちた。

    ついには幻聴まで聞こえるようになったらしい。


    「蓮」


    呼ばれるたびに、私は振り向く。

    そこに君が居ないのは百も承知さ。

    ただ、すがっていたいんだ。

    『もしも』の奇跡に。



    「蓮」

    名前を呼ばれ、私は振り向く。

    今はそこに君が居る。

    なんでもない、ただそれだけの事だが私にとっては重要なこと。


    「蓮」

    いつまでもそう呼び続けて。

    何度でも、何度でも振り向くから。



    ************************

    次は『寒い』でお願いします。


[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16527 ] / 返信無し
■17204 / 1階層)  寒い
□投稿者/ せれ 一般♪(7回)-(2006/11/10(Fri) 01:55:28)
    2006/11/10(Fri) 01:59:05 編集(投稿者)

    「肩は冷えても風邪引かないんだって」
    と彼女は言った。

    「へぇー」
    と何気なく答えながら、心の中でニヤッとした。
    キミは肩まで布団をかぶっているからいいけれど、キミに腕枕しているから、わたしの肩は布団から出ている。
    ヒトに寒い思いをさせながら、いい気なものだな、コイツめ。ってね。

    待てよ。「…だって」と言った?
    そうか。調べてくれたんだね。
    私の肩がいつでも冷えているのに気づいていたから、風邪を引かないかと心配して。

    「肩冷えちゃうね。大丈夫?」なんてセリフは口にしない、ちょっとクールな彼女だけど。

    私はますますニヤニヤしてしまう。

    でもね、やっぱりちょっと寒いよ!

    *-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
    こんなこと一人で書いてるのも、ちょっと寒い(笑)

    お次は「楽園」でお願いします。
[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16527 ] / 返信無し
■17205 / 1階層)  楽園
□投稿者/ さぼ 一般♪(4回)-(2006/11/10(Fri) 14:12:55)
    静かに息を吐いて、ソレを見つめる。
    もう動く事も、話す事も無いソレ。

    手にある紙には「さよなら。どうか幸せに」それだけ書いてあった。
    手にある紙を静かに握り潰した。くしゃりと短い悲鳴をあげて形を失う。

    「ば・・かだなぁ。」

    力なく笑うと、ギラリと光るものから赤いのが落ちる。
    「貴女がいれば、この世界は楽園なのにね」

    もう動かない貴女に口付けを落として、傍らに腰掛ける。

    「さぁ、行こうか。」



    楽園へ

    その言葉を告げる前に、私は旅立った。




    お粗末でした暗くなりました、不快でしたらすみません。
    次は「純愛希望」で。

    (携帯)
[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16527 ] / 返信無し
■17223 / 1階層)  純愛希望
□投稿者/ かなう 一般♪(1回)-(2006/11/12(Sun) 05:01:52)

    -私の体は離れていても
    連れ添う事が叶わなくても、どうか貴方のお傍にこれだけは…




    深爪の指先を舐めながら、そんな内容のドラマを見てた。
    夕飯を食べてそのままソファーで眠ってしまい
    つけっぱなしだったテレビではいつの間にか純愛ものの海外ドラマがやっていた。

    あぁ、綺麗だなと思う


    涙をためて相手を見つめる視線も、縋る可哀相な唇の色艶も。


    いつも短い爪は白い部分がいっこもない
    指先のまるみを決して爪は追い越さない長さで深く切ってある。

    だから舌先で舐めると指の感触は指の腹

    自分の指を見る

    そして画面をもう一度


    あんなふうに
    縋った事は一度もない


    私にあるのは
    指だけ

    指だけか



    ここでいつもなら口を歪めて私は笑い
    ケータイで連絡をつけるだろう。
    メールすれば必ず電話が返ってくるこのメモリの誰かが少しだけ時間を潰してくれるだろう。

    でも、
    飽きてしまった

    誰かに欲で見られること



    指を見る


    女にしては大きい
    指の長い骨っぽい掌


    私はこの指が嫌いだ


    何もない
    空虚な今の私も


    恋をしたいと
    願っては指を噛む。




    End


    散文です。
    次のお題は「集中」でお願いします。

    (携帯)
[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16527 ] / 返信無し
■17294 / 1階層)  集中
□投稿者/ ゆらら ちょと常連(69回)-(2006/11/22(Wed) 04:58:43)
    「集中して・・。」

    「ん・・?」

    「ぱらぱらめくってばかりで選んでないよ・曲・・」

    「あっ。ごめんごめん。えっと・・」

    「何考えてたの・・今・・」

    「ん?なんでもないっ・・ちょっとぼう〜っとしてただけ・・」

    私は微笑み、あわてて適当に歌えるレベルの曲の番号を入れた。

    「ふ〜ん・・。私が歌っているのも聴いてなかったんだぁ・・」

    ちょっとすねたような声でつぶやき彼女は私を見ずに言った。

    「えっ・・違うよ。もちろん聴いてたよ〜♪さすがだな〜って

    聴き惚れてたんだよぉ〜♪」私は必死にフォローした。

    「もう曲かかってるよ?いいの・・?」彼女がにやりと笑った。

    「うわぁ・・」私はあわてて立ち上がりマイクを握り歌に集中した。

    「次もあなたの番だからね・・これ、歌ってね・・。」

    彼女は慣れた手付きで本をめくり素早くリモコンに番号を打ち込んだ。

    「はぁ・・しばらく歌ってないとやっぱ、ダメだぁ・・。」

    歌い終わった私が独り言のようにつぶやいた途端に

    いきなりかかるメロディー。

    「えっ!これー?音すごく高いじゃんー!えーっ!?無理ー!」

    「私と居るのにぼうっとしてた罰。歌いなさい全力で。」

    彼女がしれっと言い放った。

    もう歌うしかない。

    おまけにイントロ部分は私の覚悟をまるで

    待っていたかのように歌に入るまで、とても長かった。

    私は歌った。言われるがまま全力で。

    (あっ、声がかすれる・やっ・うわずった・

    あん・無理・・もう・・出ないよぉ・・)

    彼女が満足そうに微笑みながら歌っている私を見ていた。

    「今日はオールナイトね♪あなたの声と体が限界に達するまで

    私、付き合ってあげるから・・☆とことんイキましょ〜♪」

    あ〜あ・・ハイテンションになった彼女にかなうものは無い。

    私は彼女といつものパターンで夜通し歌い壊れ限界まで

    声を発し体を持て余す程熱くほてらせて歌いまくった。

    そして燃え尽きたぬけがらのようになった私に帰りぎわ

    彼女が私の耳元でそっとささやいた。

    「ほんとは何を考えてたのぉ・・あの時・・」

    「さぁ・・。覚えてない。」

    私は焦ってポーカーフェイスを、気どった。

    「もう・・。」つまんなさそうに不機嫌になる彼女を

    ゆっくりとなだめながら私は彼女を駅まで送った。

    ばいばい〜♪と手を振る私を無視するかにのように

    彼女はあっかんべー☆をして電車の窓に消えていった。

    だって言える訳ないじゃん・・。

    君にどきどきしてて歌に集中出来なかった・なんて・・。

    友達なのに・・。

    走り去る電車を見送りながら私はそっと心の中で

    つぶやいていた。



                       END

    ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

    又、長文になってしまいました。
    お題小説も好きなのでいつも
    動いていて欲しいなぁ〜との願いを
    込めて、かなり久しぶりですが、
    書いてみました☆


    次のお題は「おそろいのバッグ」でお願いします。
[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16527 ] / 返信無し
■17343 / 1階層)  おそろいのバック
□投稿者/ やよい 常連♪(101回)-(2006/11/26(Sun) 22:38:10)
    「開けていい?」
    「どぞ♪」



    メリークリスマス




    そんな幸せなことばが聞こえたら




    愛する人に




    大好きな人に




    大切な人に




    プレゼントを送ろう



    報われなくてもきっと今日だけは



    届くから




    「バック?」
    「それ欲しかったやつでしょ?」




    なんだか君は、
    プレゼントしたバックを持ちながらなにか考えている。



    「えっ?気に入らなかったかな?」
    「ちがう。」




    そんな顔された不安になってしまうじゃないか‥



    「‥‥‥。」
    「はい、私からもメリークリスマス。」



    同じ包装紙で渡された同じサイズのクリスマスプレゼントは




    「この前、ウィンドウでそれ見てたから逆にほしくなったかと思って。」



    中身は一緒のバックで



    「明日、これもって二人で出掛けようか?」
    「いいね。」




    おそろいのバックだなんてまさにサンタが考えた



    大人っぽいクリスマスプレゼントじゃないか



    「ちょっと女のこっぽくないかな?」
    「そーかな、そんなことないよ?」




    ***********久々緊張しました!!
    つぎのお題は
    『キャンディー』

    (携帯)
[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16527 ] / 返信無し
■17352 / 1階層)  キャンディ
□投稿者/ もみじ 一般♪(1回)-(2006/11/28(Tue) 02:03:30)
http://id33.fm-p.jp/44/momiji0908/
    2006/11/28(Tue) 02:05:27 編集(投稿者)


    「あっ、詰め放題だって。私やりたい♪」


    サエが見つけたのはキャンディの詰め放題


    早速小さな袋にキャンディを詰めている


    ふと見ると─


    詰めているのはハッカキャンディばかり…


    『サエって、ハッカ味好きなの?』


    「うん。好きだよ♪」


    そう言ってまた楽しそうにハッカのキャンディを詰める彼女


    好きなものばかり夢中で詰めてなんだか子供みたい(笑)


    またひとつサエの新たな一面を発見しちゃった


    そのハッカキャンディは2人で仲良く食べようね


    実は私もハッカキャンディ大好きなんだよ♪




    次は「初雪」でお願いします☆


    (携帯)
[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16527 ] / 返信無し
■17360 / 1階層)  初雪
□投稿者/ 映美 ちょと常連(95回)-(2006/11/28(Tue) 20:35:11)
    イルミネーションで輝く街を


    並んで歩く貴女がふと、空を見上げる


    「今夜あたり、降りそうだね・・・」


    あの夜も、こんな色の空だった


    寒いと、震える私を


    貴女が、やさしく包んで温もりをくれた夜


    窓の外には、雪が舞っていた


    「初雪だね・・・」


    窓に静かに舞う白い雪と


    キャンドルの炎が揺れるのを


    肌寄せ合い見ていた夜


    「初雪・・今夜、一緒に見れるかな・・」


    そっと、貴女の手に触れる


    「手、冷たいね・・」


    私の手を包み込む貴女の手の
    温もりを感じた時


    頬に白い結晶が舞った・・・



    ・・・・・・・・・・・・・・・・
          

    次は『指輪』でお願いします^^



[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16527 ] / ▼[ 17364 ]
■17363 / 1階層)  指輪
□投稿者/ まなみ 一般♪(1回)-(2006/11/28(Tue) 21:07:06)
    2006/11/28(Tue) 21:23:55 編集(投稿者)


    今日は大切な貴女の誕生日。彼女には内緒で彼女が以前から欲しがっていたペアリングを購入した。
    彼女のプレゼントであり私のプレゼントでもある。

    「誕生日おめでと。これ前から欲しがってたよね?指輪つけてあげるから左手出して?」

    彼女は何も言わずに左手を私に差し出した。

    彼女の左手の薬指に指輪をつけ終えて彼女の顔を見ると彼女は涙を流して消えそうな声で「ありがとう。すごく嬉しい…」と言ってくれた。


    私はとても嬉しくなり彼女を力強く抱き締めた。

    「ねぇ、みて。お揃いだよ。私のプレゼントにもなっちゃった。」

    私がそう言うと彼女は微笑んで私を抱き締めかえしてくれた。

    そして私たちの間に誰も入れないくらいに強く抱き締めあって愛しい貴女にキスをした…。

    ---------------------
    長くなっちゃいましたが次は「愛してる」でお願いします<(_ _)>

    (携帯)

[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17363 ] / ▼[ 17366 ]
■17364 / 2階層)  愛してる
□投稿者/ リモコン 一般♪(2回)-(2006/11/28(Tue) 23:00:59)
    今日はあなたとドライブ。空は快晴。
    でも私は、言えない気持ちを隠したままトモダチを演じてる。

    ラジオのリクエスト曲が、車内をつつんでいる。
    「懐かしいね〜」「これ好きだった〜」とか言いながら、口づさんでいるあなた。
    私は、運転しながらあなたの歌に笑って、コッソリ横目であなたを見ていた。
    あの歌が流れるまでは。


    イントロで分かる。あなたへの想いを歌ったようなあの曲。気がつけば私は、ラジオから流れる曲と一緒に歌っていた。


    「愛してる。愛してる。愛してる。あなただけを」

    歌声と一緒に伝わってしまえばいい。
    あなたへの、バカみたいに真っ直ぐで真剣なこの想いが。



    失礼しましたm(_ _)m次は『おでん』でお願いしますm(_ _)m

    (携帯)
[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17364 ] / 返信無し
■17366 / 3階層)  おでん
□投稿者/ 匿名 一般♪(3回)-(2006/11/29(Wed) 11:25:58)
    「寒くなってきたねぇ、今日は何食いたい?」
    「おでん」
    間髪入れずに返ってきた答え・・・(苦笑)

    「よっしゃ、自分の作ったおでんはうめぇぞ〜♪
     4時間待ってろ!」
    「え〜っ!作るの!?つかそんなに待つなら○ブンのおでんでいいよ」
    「!Σ( ̄□ ̄; おめぇ!せっかく作ってやるっつってんのに!」



    ブーブー言われながら作ったよ・・・超特急で(苦笑)顆粒ダシで(泣)
    ・・・大根に味がしみてない・・・チックショー!!!!
    もっと時間があれば・・・(苦笑)

    でも・・・
    「おいしい!」
    っていってくれるお前の顔は・・・ニヘ( ̄▽ ̄)
    可愛いなぁ・・・デヘ( ̄▽ ̄)
    自分はおでんよりお前を食いたい・・・グフ( ̄▽ ̄)



    今度は何作ってやろうかな♪
    って炒め物とおでんしかレパートリーないんけどな・・・

    でもお前のその顔が見れるなら何でもしまっせぇ〜♪



    **********************
    駄文、失礼をば致しましたm(_ _)m
    お次は、『椿』でお願いします。
[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16527 ] / 返信無し
■17375 / 1階層)  椿
□投稿者/ 金丸 ベテラン(248回)-(2006/11/30(Thu) 15:52:00)
    空から誘われ
    地に雪が降る

    葉の深い緑は

    血より鮮やかな赤を引き立てる


    飾られた花びらの中に

    色づいた月が見える


    しんとした世界

    言葉交わさず

    雪に足跡を残す



    一つ色づいた吐息をした


    音もなく花は落ちる


    僅かに深い緑の葉は踊り

    白の地に

    血より鮮やかな赤が咲く



    手をのばし

    触れようとした


    はっと気づき

    掌を閉じる



    動かせば

    この景色は消えてしまう



    言葉交わさぬこの景色


    降り注ぐ雪



    静かに立ち上がり


    見つめた眼




    血より鮮やかな赤い花を包む様に

    手を取り

    指を絡める



    言葉交わさぬこの景色



    静けさの雪

    血より鮮やかな赤

    深く佇む緑

    色づいた吐息


    繋がれた手




    歩き出せば

    また一つ花は雪に咲き


    また一つ白に咲く




    この景色に

    雪踏む歌が流れた



    ------------------------------------

    お粗末様でございました

    次は

    「陽炎」でお願いします

    (携帯)
[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16527 ] / 返信無し
■17412 / 1階層)  陽炎
□投稿者/ つちふまず 一般♪(1回)-(2006/12/05(Tue) 21:43:46)
    夏に出会ったあなたと─



    似たようなコートを羽織って。
    同じ長さのマフラーを巻いて。




    手を取り外に連れ出した。




    冬は好きだよと─


    呟く横顔に12月の海風は冷た過ぎるから。


    白から赤く染まる頬に触れると、


    くすぐったそうに笑った。




    “ごめんね”




    私の都合のいい言葉は。




    “何も悪くないじゃない”




    白く弾ける波間から響く返事に変わる。




    どうすればそんなに─




    何もかもを受け止められるのだろうかと。


    疑問でならない。




    私の─


    果てない欲求も独占欲も都合の良さも青さも何もかもを。


    その柔らかい体で。


    優しい笑顔で。




    ただそれだけで受け止められてしまうから。




    私に出来る事なんて、


    何も無いんだと気付く。




    出来るとすれば─




    隔てた時間を、これからの時間で。




    塗り替えて行くしかない。




    あなたとの間に無駄な言葉なんて何一つ無いから。




    冗談混じりになるけど、優しい言葉をあげたい。



    ソファで座ってて。



    腕を奮って美味しいものを作るよ。



    ベッドしか無い部屋で。



    何か冗談を囁いて。




    二人で毛布にくるまって温もりを擦り合おう。




    行き先の無い手紙は、もう捨てたから。




    どうか─
    どうか。




    あなたに貰った優しさの全てを少しずつ。




    全身全霊で返して行きます。




    夏に出会ったあなたは─




    陽炎のように遠く。
    でも消えずに。


    ただそこに有り続けた人。




    私も水平線の向こうに見える蜃気楼みたいに。




    ただただ。




    こんな良く晴れた土曜日には、側に居続けられればと。




    強く手を握ると。




    やっぱり。


    笑ってくれた。





    上手く言えないけど─






    今一番大切だよ。







    沢山笑って、これからも過ごそうね。







    ※はい(^O^)
    久しぶりです。


    NEXT…「忘年会」で☆






    (携帯)
[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16527 ] / ▼[ 17481 ]
■17435 / 1階層)  忘年会
□投稿者/ (´ω`) 一般♪(1回)-(2006/12/08(Fri) 22:15:07)
    「お酒きらい‥。」
    「あっあっぁっ‥そうなんだ…‥。」




    新卒のかあぃ〜子ちゃんは何をやっても



    許される



    「猫舌だからお鍋嫌いです、スキヤキならいいんですけど。」
    「えぇ〜バビデ?」



    ねえ何で忘年会だから来たのかなな?



    この子の横に指定されたことに今更気付いた、
    会費かえせ‥。



    社内で風の噂で聞いたことがある



    “可愛がまま”



    うちの会社の流行語対象に選ばれるそうだ



    表敬されるのはもちろん


    この子だと今気付いた



    「おしぼりない。」
    「持ってくるよ。」



    そろそろ宴もたけなわだそうだが



    一体なんほんじめ?



    私こいついつか



    はがいじめにしてやる‥


    この飲み放題食べ放題何時間コース?


    私すごく半日くらいいる感じ。




    「はいはいウーロン茶おかわりする?」
    「‥…。」



    つまんなそうにするなよ


    一応一年の締め括りだろ


    「これも嫌いか‥?」



    後味悪いじゃないか



    「好きかも。」



    君はだいぶ可愛いじゃないか



    「すみませ〜‥」
    「アンタのことよ。」



    (´□`)?







    次は【山下公園】

    (携帯)
[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17435 ] / ▼[ 17559 ]
■17481 / 2階層)  山下公園
□投稿者/ さぼ 一般♪(17回)-(2006/12/16(Sat) 01:24:32)


    (・・・私は・・なんでこんなに走ってんだ!?)



    暗いくらい夜道を、私は必死になって走っていた。
    手にあるのは携帯電話。
    けれど先ほどから何度かけても、かけても、出るのは無感情な留守電のお姉さんの声。


    出来事は30分前だった。




    「はぁ!?出て行ったぁ!?」

    「はぁ。どうもすみません・・」


    にへらと笑った顔を張った押してやりたくなった。
    もちろん実行。

    「で・・?なんで私を呼ぶわけ?」

    「だって愛さん姉さんと仲いいでしょう?」

    「何を・・・」

    「で、多分ですけどね。姉さん。愛さんに見つけてほしいんだと思うんですよ」

    「んな馬鹿な」

    「いえね。絶対これ見たらそう思いますよ」

    そういうと、彼女は私に一枚の紙っきれを差し出した。


    そこにはマジックの太いほうで


    『我愛ヲ欲ス。』



    「・・・・・これはまた・・・・。単刀直入ですな」

    「でしょう?」

    「・・・・なんで!?原因私にあるわけ!?」

    「いえ、原因は私ですけど、それはきっかけに過ぎなかったんだと思います」


    彼女が言うには、どうも冷蔵庫にある姉のプリンをこの子が食べたんだそうだ。
    さすがに悪かったと思い、買って帰ったら、それは自分の欲しかったのではないと
    怒ったらしい。


    「・・・・・・・・・・・くっだらねぇ〜。」

    「すみません」

    やっぱりにへらと笑うので、思いっきり張った押した。

    「とりあえず探すから。プリン。ちゃんと買いなおしおくように」

    「は〜い。やっぱり愛さん良い人ですね」

    「じゃあかぁしい!」


    そして私は走った。

    場所は分かってる。

    山下公園。

    山の下にあるわけでも、山下さんが作ったわけでもないけれど
    なぜか山下公園。

    そこは彼女が何かある度にいる所だからだ。



    (いた・・・・)


    そこにはブランコに揺られる彼女がいた。
    発見できた喜びと、走らされた怒りから複雑な心境だったが
    とりあえず、声をかけて、一発はたいて

    そして帰ろう。


    私はひゅーひゅーと漏れる息の隙間から言葉をつむぎだした。



    「ゆーーーーずーーーー!!あんた何やってんのーー!!!」












    お粗末でした。

    次は『特攻神風』で。

[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17481 ] / 返信無し
■17559 / 3階層)  特攻神風
□投稿者/ しゅう 一般♪(1回)-(2006/12/27(Wed) 22:23:11)
    特攻神風・・・

    日本国のために亡くなっていった若者達のこと。

    自分の命をかけて手に入れたかった勝利。

    勝つことってそんなに大事なのかな?

    人の命ってそんなに簡単に失って、捨てていいものなのかな?

    僕はまだひよこだから命の重さなんて知るはずもないけど、

    んな深いこと全然わからないけど、

    失っちゃいけないって、大切なものなんだって、

    それだけは分かるんだ。


    ・・・だって大切な人を失うのは耐えられないでしょ?


    そぉいうこと。



    意味不明でゴメンなさい。
    次は「大切な二人」でお願いします。
[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16527 ] / 返信無し
■17564 / 1階層)  大切な二人
□投稿者/ 利矢 一般♪(1回)-(2006/12/29(Fri) 00:54:40)
    いつもより1本遅い電車にのった。よく晴れた月曜日の朝だった。
    「えっ…」
    僕は息をのんだ。なぜなら去年の春に逝った君が目の前にいたからだ。


    その子は僕に気づき会釈をした。これが僕らの新たな出会いだ…
    僕は、今度は一生離しはしないと誓った。
    大切な二人へ。



    駄文でスミマセン(-.-;)
    次は「君が好き」でお願いします

    (携帯)
[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16527 ] / 返信無し
■17571 / 1階層)  君が好き
□投稿者/ 肉食うさぎ 一般♪(1回)-(2006/12/30(Sat) 16:16:36)

    「楓さーん」

    「んー?」

    「好きです。すごく」

    「ふふふ。ありがとう」


    そうして楓さんは頭を撫でてくれた。
    それが心地良くて目を細める。
    けれど急いで頭を振ってそれを振り払う。
    楓さんは凄く驚いた顔をしていた。
    それを無視して、なるったけ真剣な顔をして楓さんを見つめる。


    「楓さん。好きです。」

    「うん」

    「好きです」

    「ありがとう」

    「好きなんです」

    「ええ。わかってる」


    そこで私のしびれがきれて、思いきり机を叩きながら立ち上がった。
    両の掌がひりひりしたけれど、今は無視をした。

    顔を出来るだけしかめて、楓さんを見て


    「なんで、楓さんは・・」

    「ん?」


    楓さんは柔らかく微笑んで首を傾げた。
    ちくしょう可愛いなぁなんて気持ちを必死でかくして、しかめた顔を維持する。


    「なんで・・・好きって言ってくれないんですか?」


    最後はなんだか尻すぼみになってしまって、酷く格好悪い台詞になってしまった。
    個人的には、忙しい彼氏に
    『私と仕事どっちが大事なの!?』
    と聞く彼女のように、そこまで深刻でないにしろ似たように緊張感をもたらす台詞にする予定だったのだ。結果は悲惨だったが。
    楓さんは少しも驚いた顔しないで、私を見ていた。


    「かえ・・・でさん?」

    「葵は」

    「はっはい!?」

    「好きといって欲しいの?」
    「はぃ・・・」


    改めて言われると、凄く恥ずかしかった。
    楓さんはにっこり微笑むと、私のほうに回って来て、私の顎を掴むとそのままおとがいを反らすように持ち上げた。
    力はそのままかけつづけるので当然私は仰向けに倒れた。


    「葵。私はね好きって言葉を大切にしたいの」

    「?」

    「軽々しく使わないで確かな重みをのせて使いたいのよ」

    「ぇーと、すみません」

    「あら、葵はいいのよ。私は葵に好きって言われるの大好きだもの。それが葵の好きがもたらす効果だわ」

    「はぁ」


    楓さんは笑うと、耳もとに顔を埋めてきて


    「葵。好き」


    耳元で囁かれて、おもわずぞくりとした。
    いつもより少し低くて、艶っぽくて、頭がし痺れたような感覚に陥った。


    「ふふ。顔が真っ赤」


    楓さんは愉しそうに笑った。私は悔し紛れに顔をしかめて


    「か・・かか楓さんは・・ずるい・・・です・・・!」


    楓さんはただ悠然と微笑むだけだった。








    おそまつでしたー。
    弄ばれるのは可愛くて個人的に大好き(笑)

    次は『お参りにいこう!』でお願いしますー

    (携帯)
[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16527 ] / ▼[ 17794 ]
■17608 / 1階層)  お参りにいこう
□投稿者/ ゆらら ちょと常連(76回)-(2007/01/05(Fri) 21:11:56)
    2007/01/23(Tue) 00:06:17 編集(投稿者)

    「明けましておめでとう〜♪今年も宜しくね〜♪」

    「うん・・って言うか、毎日その挨拶してない?」

    「・・だってまだお正月だもん。いいじゃん・・。」

    「・・うん。そうだけど同じ人に何べんも

    言わないと思うよ?普通は・・。」

    「・・だってまだ、私はお正月気分満載なのぉ〜。

    ・・まだ、お参りにも行ってないしね〜。」

    彼女が私の作ったお雑煮を食べながら少しすねた様な目をして言った。

    私も朝の食事の支度を整え、エプロンをはずして

    そっと椅子に腰を掛けてお箸を持った。

    「いただきます。」お椀に手を添えて私が口元に運ぶ。

    「うぐっ!」

    「何っ・・?どうしたの?」

    突然もがき苦しむ彼女。じたばたと暴れて椅子から転げ落ちた。

    「はふはふっ・・ううっ・・うぐっ!」

    彼女の様子と彼女のお椀の中をのぞき込んで事の顛末を理解した私は

    急いで掃除機をとりに走りコンセントを差し込んで

    彼女を抱き起こし掃除機のスイッチを入れた。

    「口明けて!ほらっ!早く!」

    掃除機のノズルの先端を彼女の口に入れようとするが

    彼女が抵抗してなかなか入らない。

    「なんでー!」それでも拒む彼女に私は思わず叫んだ。

    その瞬間、まるで何事も無かったかのように彼女は

    ゆっくりと上体を優雅に起こして、私を抱き寄せ耳元でささやいた。

    「口で吸い取って欲しかったのに・・君の・・☆」

    魅惑的な声で甘えるように妖艶な微笑みを浮かべながら彼女は私を見つめた。

    (またか・・。)

    私は黙ったまま、すっくと彼女の腕から逃れて立ち上がりそそくさと

    掃除機を片付けに、無言のまま寝室へと向かった。

    彼女は驚かすのが好きな甘えん坊さんでいつもこうやって

    いたずらをしては、からかうのが好きな人だった。

    それを充分に分かっていたはずなのに

    またやられちゃった自分に、ちょっと呆れた。

    「怒ったのぉ・・?」また後から彼女がおぶさってきた。

    「・・重〜い。元演劇部部長さ〜ん。いいからさっさと食事を

    済ましちゃて下さ〜い。」

    私が軽く振り払おうとすると彼女はよけいにしがみついてきて

    私をベッドに押し倒して仰向けにさせた。

    「何・・?」

    「秘め始めしよう〜☆」

    「えっ〜?」

    彼女が私の両腕を頭の上で優しく押さえつけて覆いかぶさってきた。

    「キスしよー☆」

    「やっ・・何っ・・?」

    彼女が私の両ほっぺにちゅっちゅっ・ちゅっちゅっと

    可愛いキスを繰り返し、私のほっぺをぺろぺろっと舐めた。

    「犬かよぉ・・おまえは・・(笑)」

    「わん☆」彼女が明るく鳴いてみせた。

    その可愛らしい子犬のような、なつきぶりに私の口元が優しくゆるんだ。

    いつもならここまでのじゃれあいしか彼女はしてこない。

    ちょっと危うい一線をゆるりと行ったり来たりするだけの彼女。

    そんな友達関係の私達。

    そう<おふざけ・じやれあい・冗談>と受け取れるくらいまでにしか

    彼女は絶対にしてこないのだ。

    それが分かっているから、私もさほどこの状況に驚きを感じなかった。

    あえてこちらもノリで返してその、危うさと一瞬の切なさを

    楽しむようにしていた。

    でも今日は彼女の唇が私の唇にゆっくりとふれようと近付いてきていた。

    (・・うそっ・・)

    その時、玄関のチャイムが鳴った。

    あわてて離れる二人。私は玄関へと急いで向かい、彼女は又食事の席に戻り

    何食わぬ顔で、ぱくぱくと伊達巻(だてまき)を食べ始めていた。

    「通販来たから、もう自由に出れるよ。これからお参りに行く?」

    どきどきする気持ちを押し殺しながら私は笑顔で

    平静を装って彼女に話しかけた。

    「振袖着てくれたら行く〜♪」

    「だから着ないって言ってるでしょ。元旦からずっと。」

    「赤い振袖でお参りがいい〜!」

    「やだぁ〜赤なんて。年甲斐もなく恥ずかしいじゃん。

    じゃあ自分で着れば赤い振袖〜。も〜。」

    「だって振袖の帯しゅるしゅる〜ってほどきたいんだもん。君の☆」

    「だから時代劇のようにあんなに見事に帯は、

    本当は、ほどけないんだってば。」

    「やっ。お参りは赤い振袖の君と行くの。」

    「勝手にしなさい・・。」

    こうして私達は例年通りにお参りに行ける事もなく

    うだうだとお正月をのんびりと過ごし

    元旦からのこの押し問答の繰り返しに毎年振り回されながら

    仕事始めになるのだった。






                             END


    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    かなりお久でまたまた長文でした☆


    次のお題は、「バレンタインデー」でお願いします☆

[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17608 ] / ▼[ 17795 ]
■17794 / 2階層)  バレンタインデー
□投稿者/ 昴 大御所(320回)-(2007/01/26(Fri) 00:34:54)
http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/
    『ありがとうございます
    何かお礼をしなきゃですね』

    「アハハ
    そんなの別にいいよ

    でも、何かしなきゃ気がすまないんだったら
    2月の第3水曜に、この時期一番よく売ってるお菓子がいいな」

    《ちょっと回りくどいゾ自分》そう自分にツッコミながら・・


    「バレンタインデーに君からのチョコレートが欲しい」
    そう素直に言えばいいのに・・


    当日
    『ありがとうございます
    これ先日のお礼です』

    「悪いね、気を使わせて」
    口では冷静にして心でガッツポーズ


    でも、中身はチョコレートじゃなかった


    『ここのマドレーヌ美味しいんですよ』

    ニブイよ、ニブ過ぎる


    ホワイトデーのお返しに食事に誘って
    それから・・・

    淡い妄想は木っ端微塵に打ち砕かれた


    *******************
    久しぶりのお題参加です(汗)
    Next『チョコレート』でお願いします
[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17794 ] / ▼[ 17806 ]
■17795 / 3階層)  チョコレート
□投稿者/ みん♪ 一般♪(5回)-(2007/01/26(Fri) 01:44:11)


    あっ、

    メールだ…♪〜♪♪〜





    「最近、疲れてるのかチョコレートばかり食べてるよ…。チョコ中毒(笑)」





    ふぅ〜ん…





    バレンタインデーが近くなるとどうしてこんなにお店が混むのかな…





    あっ、

    でもバレンタインと一緒にされるのは何だか嫌だな。




    あなたに特別だと思わせたいし思われたい(笑)





    だから私はー




    「絶対一日一個ずつ食べてね!!」

    と、ディズニーランドで60個入りのチョコレートをわざわざおみやげとしてあなたに送ってみた。






    だって…




    一日一個なら少なくても二ヶ月近く私を忘れないだろう…







    忙しくてなかなか会えないあなたへ♪





    〜★〜★〜★〜★〜★〜★



    みん♪です。


    久しぶりにお題に挑戦してみました。



    次のお題はー



    『初デート』でお願いします (*^^*)









    (携帯)
[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17795 ] / 返信無し
■17806 / 4階層)  はつでーと
□投稿者/ れい 一般♪(8回)-(2007/01/27(Sat) 16:16:12)
    初デート

    初デート

    初デート。


    その言葉のなんと甘美で刺激的なこと。


    想いを寄せる会社の先輩がチョコレート中毒と聞いて、


    「美味しいショコラティエが銀座にあるらしいですよ」


    そう誘ったのは、昨日のランチでのこと。

    先輩はいくつか知っているショコラティエだろうと思われる名を挙げて、

    私の顔を興味深々に覗き込んできた。うん、掴みはオッケー。


    前々からひそかに情報収集していた、その成果のプレゼンテーションを

    昨日に選んだのは、周囲の空気がバレンタイン色を帯び始めていたから。


    最近日本でオープンしたらしい、ショコラティエの名前を挙げると

    先輩は、あぁ、と感嘆の声を上げた。知っていたらしい。

    私なんて、調べるまで聞いたこともなかったのに、

    先輩が重度の中毒だというのは本当のことらしかった。


    「あれ、奏子ってチョコ好きだったんだ」


    本来シーズンなんてないはずのチョコレートは、日本では2月が最盛期で。

    普段チョコレートの話なんて絶対しない私が少しくらい、

    そんな話題を振ってもおかしくないほど、

    この時期の世の中はチョコレートに興味を持ち始める気がする。


    「あれ、知りませんでした?」


    そんな風にとぼけてみるけれど。


    …うん、私も知らなかった。

    甘いものはあんまし得意じゃない。

    チョコ一箱に3000円かけるなら、

    その分シャンパンをボトルで買うもの。


    「チョコレートついでに、伊勢丹にも、行きません?」


    そう提案したのは、昨日タウン誌を立ち読みして仕入れたての情報だったから。

    毎年ニュースでもやっている、チョコレートのセールイベント。


    「あ、実は明日行こうと思ってたんだ。じゃあ、奏子も一緒いく?」


    普段重い彼女のフットワークが、一気に軽くなるキーワード。

    こうして彼女との初デートは実現することとなった。


    よし、まず明日は銀座のショコラティエに行って。

    そうして新宿に出ることにしよう。

    夜、西新宿のバーに連れて行って。

    ゆっくり彼女と乾杯しよう。


    そんなデートプランを立てつつも。


    明日、私はチョコレートのラッシュに耐え切れるだろうか。

    そんなことを不安に思ったりして。

    ひそかに胃薬なんか鞄に潜ませたりして。


    そんなこと、気にする間がないくらい、

    楽しい時間がすごせますように。


    先輩の優しい笑顔ときれいな横顔を思い出してときめきつつ、

    私は逸る心臓を落ち着けて、眠りについた。


    **********


    次は、「湯気」でおねがいします。
[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16527 ] / 返信無し
■17891 / 1階層)  湯気
□投稿者/ 金丸 大御所(308回)-(2007/02/12(Mon) 02:14:47)
    濡れた手で蛇口をひねった





    なんであんなこと言ったんだろう

    いくら酔ってたからって言っていいことじゃなかった

    口から出たものは引き戻し出来ない

    だからこそ

    後悔する



    あいつの笑顔が浮かぶ

    信じきった人にしか向けない笑顔


    その笑顔を

    裏切った



    謝ることもできない

    謝ることはできない


    自己嫌悪が体の中に渦巻き掻き乱す




    眺めた掌から

    湯気がでる


    湧き止まぬ後悔と共に

    不規則に痕跡も残さず

    立ち上る



    強く握り締めた拳からは

    絶えず湯気が立っていた




    ---------------------
    乱文申し訳ありません。

    次のお題は
    「影」
    でお願いします。

    (携帯)
[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16527 ] / 返信無し
■17911 / 1階層)  
□投稿者/ 肉食うさぎ 一般♪(3回)-(2007/02/14(Wed) 02:58:52)
    2007/02/14(Wed) 12:48:34 編集(投稿者)

    「自分の影は踏めないのよ」

    「・・・・なんですか。急に」


    前を歩く少女がゆっくりと振り返る。


    「ねぇ。影は私だよ。でも私は影じゃないの」

    「・・・・ええ」

    「一つになる事は叶わない。求めてはいけないのかな」

    「私には・・・答え兼ねます」


    後ろを歩く少女は自らの影を見つめる。
    背後から浴びる夕日によって、黒く自らの分身が伸びる。


    「でも、人の影ならば踏む事はたやすい。恭江の影ならば踏める。一つになれるわ」


    少女は影を見つめる少女を振り向く。
    自らにうりふたつな少女は、どこか痛そうに顔をあげた。


    「貴女は私の影だけれど、私は貴女ではないもの。だからこうして影が踏める」


    少女は恭江と呼んだ少女の影に足を落とす。

    影は少女の影に重なり
    交わった。


    「それでも・・・・私は貴女様の影であり、交わる事は出来ない存在なのです。」


    恭江の言葉に、少女は悲しそうに微笑むと
    くるりと前を向いて歩き出した。

    数歩歩いて


    「影に恋するなんて、馬鹿げているのかもしれないけれど、私は影に恋い焦がれているのよ。」


    後ろを歩く恭江は、しばらく黙ってから
    絞り出すように答えた。


    「・・・・影は自らの意思を持ち得ません。私には答え兼ねます。」


    ただ紅い夕日を振り返ると、恭江は泣きだしそうな顔で睨みつけ。


    (影に意思が存在たり得たならば、この慕う感情を恋と言えたのだろうか)


    影は何も言わずに伸びる。






    お粗末でした。
    姫と影武者の恋。



    次はドッペルゲンガーで

    (携帯)
[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16527 ] / 返信無し
■17926 / 1階層)  ドッペルゲンガー
□投稿者/ かなう 一般♪(1回)-(2007/02/15(Thu) 00:43:34)

    隣合わせの鏡

    掌を添えて、私達は一人。


    そう確信した日、
    私はまだ覚えている。





    ***





    「これ見てみて」


    あの写真を見た時、私は不自然な気分になった。

    さっき友達になったばかりの隣の席の彼女は、私に写真を見せきた。

    「これ、私じゃないか」


    そう言いかけたけど、言葉は喉に詰まった。

    舞台が始まったから、
    私と彼女は芝居に集中し会話は途切れた。

    帰りに彼女はその写真をくれた。

    私にそっくりな顔をした子の写真。


    今思い出しても、なぜ彼女が私にあの写真をくれたのか、そもそも見せてくる事になったのか解らない。
    彼女とはそれきり会っていない。
    名前も忘れてしまった。


    不思議だった。



    でも何故か、写真のこの子には逢える確信があった。





    ***




    偶然の限界値を見た気がした。




    旅先で、遭った。

    同ブランドのまったく同じ服を着て

    同じ髪型をして

    気持ち悪いことに指輪まで同じものをつけていた。




    なんだろう?

    こんな事ってあるの


    私達はお互いを見つめて、顔を真っ赤にして笑い合った。


    「すごいね」


    そんな事を言った。
    だってそれしか言えない。



    私とあなたが親しくなるのにあまり時間はかからなかった。


    私は双子の姉
    あなたは私の愛する半身




    二人で出かけた時は、もちろん双子と思われた。




    ***




    二人で一つ

    あなたの言葉が解る。
    話すより前に理解出来る。



    愛してる。




    ***




    あなたを好きになった人がいた。


    私はそれを目にした。


    私とは別個人としてあなたを好きになった人。
    その事実が、
    私を打ちのめす。




    嫉妬、悔しさ


    なぜ同じ顔に生まれた

    なぜ、こんなにも似ている




    私は愛してる

    あなたを

    たとえ実の妹だったとしても構わなかった。




    それに気づいた時、
    私達は離れた。


    私の言葉もあなたはやっぱり言う前に解る。




    愛してる
    愛してる

    だから、自分の姿が憎い




    ドッペルゲンガーに逢ってはいけない。




    End



    次のお題は、
    『春』でお願いします。

    (携帯)
[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16527 ] / 返信無し
■17958 / 1階層)  
□投稿者/ ハル 一般♪(1回)-(2007/02/18(Sun) 21:15:48)
http://id23.fm-p.jp/24/wasabiya/


    ―春が好き。


    そう言って柔らかく笑うあなたこそが春そのものじゃないかなんて思うなんて言ったって伝わるはずない事だから口に出すことはしない。
    この感情はなんだろうって考えて考えても答えはでなかった。
    口から出た言葉は


    「私も。」


    なんて相槌。そして私は春が好きなんだって気付くのだ。


    暖かい季節はもうすぐ彼女の好きな春はもうすぐ。
    それは嬉しいようで残念だ。
    冷えた体暖めるため寄り添う理由がなくなるなんてすごく残念だ。
    そんな事を考えながら彼女の横顔を伺う。


    「どうしたの?」
    「うん。」


    いつだって私の視線に気づいてくれる彼女が好き。腕から伝わるこの温度が好き。言葉に出さなくたって私は彼女の事が好きみたいでそれに気づけた今だから。
    だからいつかは


    ―ハルが好き。


    春みたいなあなたにそう言うんだ。




    次のお題は「忘れ物」でお願いします。


    (携帯)
[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16527 ] / 返信無し
■17959 / 1階層)  忘れ物
□投稿者/ ゆぅた 一般♪(1回)-(2007/02/19(Mon) 03:34:14)
    『忘れ物があるから取りに来た方がいいんじゃない?』


    高校からの友人智子に呼び出されて高校まで逆戻りしたのが一時間前



    そして



    智子が必死に自分の胸の想いを泣きながら告白してきたのが30分前




    そんでもって



    『無理だ』と冷たく一言で言い放った私を智子が呆然と見つめているのが今現在。




    『冗談でしょ?ねっ?
    だいたい何で私が智子と付き合うんだょ〜、嫌だょ智子となんか、もっと女優サンみたいな美人がいいー』笑顔で言う私。

    なんとか冗談で済ませられないかと思ったんだ、智子とは気の合う良い友達だからな。


    そぅだょ


    友達にしか見えないんだょ(´ー`)



    でもその一言が、



    私が言ったセリフが、



    智子の心を切り裂いた…






    『私がこんなに好きなのに…
    許せない
    許せない
    許せない
    許せない



    殺してやる』



    智子の目は本気だ。


    ガターンッ!!!!


    机ごと後ろに突き飛ばされた

    『うぅ……痛っ』

    背中に激痛が走り、思わず涙が出てしまう


    休む暇なく押し倒される



    『やめろっ!!!
    確かに私の言い方が悪かったすまん…
    でも何もこんなこと……うっうぅ』


    いきなり唇をふさがれ動揺する
    隙間から智子の舌が入ってくる…
    私は拒みきれない


    口の中を一通り荒らされた後、やっと唇が離される…



    息を切らしながら未だに私の体なら離れようとしない智子を引き離そうとすると…

    『あっ…あぁん、んっんっんっー…』


    淫らな声が耳元に響いている、私はびっくりして智子の下半身を見ると……


    なんと智子は自慰行為をしていた



    何故か涙が出てきた…

    こんなことをさせるほど智子を傷つけていたのかと思うと涙が止まらなかった

    『泣いてるの?』

    智子が見つめてくる

    その瞳は大きくて、あまりにも綺麗だった…


    愛しくてたまらなくなった

    『付き合おっか』笑顔で言う私







    忘れ物なんて無かったけど、その代わり忘れてはならないものが出来た





    彼女への愛だ









    次のお題は『年下』でお願いします。

    (携帯)
[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16527 ] / 返信無し
■17987 / 1階層)  年下
□投稿者/ siva 一般♪(1回)-(2007/02/20(Tue) 10:39:52)

    ―だから、嫌いなんだよ。年下なんて。



    「そろそろ“さん”づけを脱してもいいですか?」

    いちいち、言うことが可愛い。
    サイトで知り合った近場の子は私には珍しく、年下だった。だから、その言動が新鮮で可愛く思えて、自分の中心的存在になるのにそう時間はかからなかった。

    「暇だったら顔が見たいな、なんて」
    「会いたいよー。」
    「仕事しながらも思い出しちゃって…」


    けど、それは流行り病の様にあっという間に盛り上がり、あっという間に終りを迎える。


    「今のままの私では、あなたを受け止めきれない」
    「あなたの幸せを願ってます」



    …だから、嫌いなんだよ。年下なんて。



    ――

    ちゃんと伝えられないものですね。勉強します(´・ω・`)

    次は、ギターでお願いします。

    (携帯)
[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16527 ] / 返信無し
■18020 / 1階層)  ギター
□投稿者/ 戌子 一般♪(1回)-(2007/02/20(Tue) 17:48:04)
    ベットの上で本を読んでたら寝ちゃったみたい。

    暗闇の中で目覚めたら何だか悲しくなった。

    フと耳を澄ますとギターの音。



    隣の部屋からだ!!


    ベットから飛び起きて隣の部屋に行く


    『お姉ちゃん!!!』


    「あら?愛美起きたの?」

    『いつ帰ってきたの???』

    「さっきよ。たまには帰って来ないと母さんがうるさいしね。」


    お姉ちゃんは去年東京で一人暮らしをすると言って家を出て行った。

    私を置いて…

    「あっ、ねぇそう言えば新曲作ったんだけど聞いてくれない?」

    そう言ってギターを弾きだした。



    ねぇ、お姉ちゃんいい加減気付いてよ。
    私、お姉ちゃんの事が好きなんだよ…。
    部屋に響くギターの音。

    どんな唄でも
    お姉ちゃんが弾くギターと
    唄う優しい声が
    好き。


    ねぇ、お姉ちゃん。
    私、春から東京に進学するよ。


    さっき私が読んでいた本は
    “初めてのアコスティックギター”
    いつまでも、妹なんかじゃないんだから。





    ――――
    よくわからないですね(汗
    次は『大嫌い』でお願いします☆



    (携帯)
[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16527 ] / 返信無し
■18023 / 1階層)  大嫌い
□投稿者/ 怜良 一般♪(2回)-(2007/02/20(Tue) 18:04:25)
    こんな自分大嫌いだ。

    あなたはこんなにも私のことを考えて優しく接してくれていたのにあなたを突き放そうとした。

    理由は…離れるのが怖いから。ただそれだけ。
    でも,あなたは気付いていた。

    あなたが「離れたくない,一緒にいたい」そう言ってくれた時…とても嬉しかった。

    心からあなたのことが好きだと思った。でも,あなたには恋人がいる…。

    私のこの思いは報われないまま,どこに行ってしまうのだろうか…

    --------------------
    次のお題は「暇」でお願いします。



    (携帯)
[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16527 ] / 返信無し
■18047 / 1階層)  
□投稿者/ 乃亜 一般♪(1回)-(2007/02/20(Tue) 22:59:53)
    2007/02/22(Thu) 00:31:24 編集(投稿者)

    「今日もないかぁ〜」

    あれから1週間程、連絡がない…

    寂しいよ…


    メールをしだした頃は仕事も忙しくて返信する暇もなかったくらいだったのに…


    今は自由人になったから毎日暇なの…

    メールしたいけど、アナタは忙しいから暇なあたしとは違うから…

    何だか怖くて…


    もぅ少しだけ連絡待つね

    次のお題は「最後の一通」でお願いします!

    お題書き忘れてすいません( ̄□ ̄;)!!
[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16527 ] / ▼[ 18080 ]
■18078 / 1階層)  最後の一通
□投稿者/ 恭 一般♪(1回)-(2007/02/22(Thu) 21:53:34)
    もうそろそろ、終わりかな……。

    ベットに寝っ転がってパタンとケータイを閉じ、ついでに目も閉じる。
    最近彼女とのやりとりが冷めてる。
    いつからだっただろう。
    気づいたらメールの返信も互いに遅くなってきて、逢ってもぎこちない挨拶。続かない会話。

    好きだよ?
    キミが好き。
    でも心は離れてくんだ。
    他に好きな人が出来たわけでもないのに、それなのに好きって気持ちは離れてく。

    このまま付き合っててもこうやって悩むことしか出来ないなら…

    返信の返ってくるよりも前に、またケータイを開く。
    こんな関係はもどかしくて苦しくて、切ない。
    ねぇ、私から終止符を打ってもいいかな?

    無言で、無音な部屋で、ケータイを打つ音だけが静かに響く。

    ”終わりにしようか”

    1度だけ迷って、それでも送信した。

    2月4日15時03分

    直後ケータイがなる。
    この音は、今送ったばかりの人……
    時間的に入れ違いになってしまったのだろう。
    きっと一通目のメールの返信だろう。
    そう思いながらメールをひらいて、一瞬固まる。

    ”誕生日、おめでとう”

    あぁ…そう言えば、今日は私の誕生日。
    スクロールがもう少し長いことに気づいて、下にカーソルをやる。

    ”キミと逢えてよかった。生まれてきてくれて、ありがとう。”

    ……。

    鼻の奥がツンとして、衝動的に画面をもとにもどして番号を押す。
    アドレス帳なんて確認する必要などなかった。
    そんなことしなくても、もう指が覚えている。

    プルルルル…プルルルル…

    なかなかでない。
    もうさっきのメールを見てしまったのだろうか?
    じわじわと後悔とか焦燥感が身体を埋め尽くしてく。

    私、なにしてんだろ……!

    唇を噛み待ち続けるも、聞こえるのは機械的な音だけ。
    その音すら止んで、留守電サービスに換わる。

    ”わ、私こそ、ありがとうっ…!”

    一杯一杯になりながら、それだけを告げる。
    少し黙り込むも、それ以上の言葉が見つからなくて、”じゃあね”と残して終了させる。

    2月4日15時14分

    私のケータイが鳴ったのは、それから1時間後だった。

    ”はい?”
    ”私!ねぇっ!早く来て!”

    電話は恋人からのものではなかった。
    少しだけ落胆しつつも、焦っている様子の友人に理由を尋ねた。

    ”嘘……”

    何もかも一瞬忘れて放心する。

    ”…ねぇっ…ねぇってば!”

    遠くから聞こえる友人の声にだんだんと目の焦点が戻ってくる。

    ”今すぐ行くから!”

    怒鳴りつけるように言いケータイを切り、一心不乱に車のキーをとる。
    飛び込むようにして車に乗り、アクセルを踏む。
    交通ルールなんて今は知らない、とばかりに強く踏み込んで、言われた病院へと向かう。

    嘘だと思いたかった。
    まさか事故に逢うなんて……!

    病院につくと、駐車場に乱暴にブレーキを踏んで駐車し、院内を走る。
    ナースステーションで名前をあげて場所を聞き、咎められるのも関わらずに髪を乱して走った。

    ”……!”

    手術が終了して、集中治療室へと入れられている恋人。
    声なき声が開いた口から出る。

    ダンッ…
    とガラス窓をたたき、窓を伝うように手が落ちると同時に、身体も崩れ落ちる。

    どうして?なぜ……?
    ぐるぐると目の回るような感じに吐き気を覚え、俯いていると上から声がした。

    ”お知り合いですか?”

    はっとして顔をあげると、白衣を着た男がこちらを見ていた。
    顔を頷かせて訴えるように見る。

    なぜ……?!

    男は意思を汲んでくれたようで、静かに話し出す。

    ”オープンカフェで食事をとっていらしたときに、泥酔して運転してた車が突っ込んできたらしいです。
    7名が巻き込まれ、内1名が死亡し、あの方を含めて4名が重態、2名が軽症でした。
    重態患者の中でも特にあの方は傷が酷く、現在意識はまだ回復の見込みがありません。
    場合によっては植物人間に……”

    また目の前がゆらゆらと揺れて頭からすっと血がひいてきた。

    ”植物人間……”

    現実味のない言葉を呟く。
    男はこちらの様子に気づいたようで、肩を掴むようにたたく。

    ”大丈夫ですか…?”

    大丈夫?なにそれ、大丈夫って…私なんかはどうでもいい。
    無意識に再び唇を噛む。強く、強く。

    ”そうだ…名前をお伺いしてもよろしいでしょうか…?”

    ろくにその意味も考えずに名前を口にする。
    頭のなかは”死”という文字が渦巻いていた。

    名前を聞いた男はケータイをこちらに差し出す。
    そのケータイを見て目を見開く。
    それは恋人のものだった。

    ”先ほどまでいらした女性が、あなたに渡すようにと……”

    恐らく電話をくれた友人だろう。
    短く礼を言ってケータイを開く。

    ”ごめんね。”

    2月4日15時05分

    未送信の画面でそのケータイの時計は止まっていた。


    *****

    長文すみませんなんか哀しい感じですみません・・(苦笑
    あえてお題の言葉は使いませんでした。
    んで別れは別れでもほんとの別れを…。
    でも書いといてあれですが、最後のメールがこの主人公だったりとかしたらヤですよね。
    しかもコイビトからの返信ももの哀しくて。
    通じ合わなくなってきた思いみたいにメールまで届かないとか…(´∀`;)

    今回暗いんで、次はぜひ明るいのを!
    ということで、次のお題は
    ”幸せの魔法”
    でお願いしますー
[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 18078 ] / 返信無し
■18080 / 2階層)  幸せの魔法
□投稿者/ みん♪ 一般♪(7回)-(2007/02/23(Fri) 01:39:43)

    「だから…、

    一度しか会ってないから好きとかわからないって」




    先日、

    やりとりをしていたメル友に会って、どうやら私は彼女に好かれたようだ。




    でも、

    私は恋愛をどこか冷めてみていて…



    好きってそんな簡単じゃないとか、


    誰にでも言ってるんじゃないとか、


    人の気持は変わりやすいとか……




    壁を作って相手にしないつもりだった。




    なのにー




    「好きだよ」


    「本当に好きになっちゃったんだ」


    「頭からあなたのことが離れないよ。大好きなんだ」




    最近、何だか楽しい。





    それはー

    毎日送られるメールに入ってる『好き』という言葉が、いつのまにか私をしあわせな気分にしてくれているらしい…





    どうやら私、



    あなたの好きという魔法の言葉によって幸せを感じはじめているかも…





    あなたに恋をする日もそんなに遠くはないかもね。




    だって、
    幸せの魔法にかかってるから…




    〜☆〜☆〜☆〜☆〜☆〜☆

    みん♪です。



    次は、

    『カクテル』でお願いします。








    (携帯)
[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16527 ] / 返信無し
■18107 / 1階層)  『カクテル』
□投稿者/ 映美 ファミリー(159回)-(2007/02/24(Sat) 02:06:38)

    『ねぇ どんな色のカクテルがいい?』


    カクテルメニューを開き見つめる

    貴女の瞳は誘惑の色


    視線を逸らす私
    (カクテルで誘惑されないからね・・・)


    『そうね・・私は赤いカクテルがいいわ  じゃあこれ マンハッタン・・・』


    カラーメニューの赤いカクテルを指差す


    『マンハッタンか・・・いいね 』


    『じゃあ 私はマティーニ・・・』


    『【マンハッタン】はカクテルの女王【マティーニ】は王様なんだよ』


    『そう・・・しらなかった』


    テーブルに二つ並んだカクテルグラス


    『赤(マンハッタン)の貴女は女王 白(マティーニ)の私は王様ね(微笑)』


    マンハッタンに添えられたチェリーを見て貴女は微笑む


    『ねぇ チェリーの茎 口の中で結べる?』


    『ううん できないわ』


    『私はできるよ・・・やってみようか(笑)』


    チェリーに手を伸ばしかける貴女の手を掴む


    『ちょっとまって・・・ねぇ・・・飲んでからね』


    『作戦成功〜(笑)』


    『えっ作戦って何?・・・』


    今 私が触れた手を笑いながらかざす貴女


    『じゃあ あらためて 女王と王様に乾杯〜』


    不思議ね・・・
    グラスを持つ貴女はなんだか頼もしくて


    今夜はカクテルのキレイな色よりも


    貴女の誘惑の色に酔いそうよ(微笑)



    ****************

    映美です^^
    お題は久々に投稿です。

    次のお題は『ロマンス』でお願いします


     
[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16527 ] / 返信無し
■18116 / 1階層)  ロマンス
□投稿者/ 昴 大御所(338回)-(2007/02/24(Sat) 07:02:45)
    2007/02/24(Sat) 07:04:30 編集(投稿者)

    「好きだよ

    世界中の誰よりも一番

    貴女のことが…」

    何故貴女の前に出ると
    こんな在り来たりで陳腐なことしか言えなくなるんだろうか?

    星の数程の言葉を駆使してでも
    胸の中から溢れる想いを伝えたいのに…


    二人でロマンスを育てて行きたいのに



    好きだよ

    やきもちやきな大好きな貴女へ




    ************

    昴です。お題は久しぶりな気がします。

    次は『やきもち』でお願いします

    (携帯)
[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16527 ] / 返信無し
■18117 / 1階層)  やきもち
□投稿者/ 肉食うさぎ 一般♪(5回)-(2007/02/24(Sat) 08:39:59)
    「さーちー?」


    先程から繰り返す呼びかけ。
    何度目かはカウントなどしていないから、分かるはずないけれど
    少なくとも10は繰り返している。
    愛しい彼の女(ひと)は
    こちらの声が届いているはずなのに、反応が無い。

    電話とは実に便利で不便だ。

    今彼女がどんな顔しているのか知りたくても
    この機械は音声しか運んではくれない。


    「さちー?なんで怒ってんの?」

    「・・・・・・・。」


    相変わらず反応は無い。
    ここまで反応が無いと、少し心配になってくる。


    「さちさーん。生きていらっしゃいますかぁー?」

    「・・・・生きてる」


    生存確認を取って、少し安心した。
    私はゆっくり顔をあげる。
    暖冬にしては今日は冷える
    吐く息が白い。


    「ねぇ、さち。」


    反応が無い理由なんて知っているけれど
    それが可愛いからあえて言わずに


    空を見上げると、随分と星が瞬いている。
    街灯の邪魔さえ無ければ、もっと彼らの姿を見られただろう。


    「そろそろ開けてくれない?寒いんだけど。」


    笑い混じりで言うと、慌てたような声と
    ドアの向こうから走ってくる音がした。



    お粗末様でした。
    次は
    『月には兎がいるんだよ』
    でお願いします。

    (携帯)
[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16527 ] / 返信無し
■18121 / 1階層)  月には兎がいるんだよ
□投稿者/ 北原 一般♪(3回)-(2007/02/24(Sat) 22:57:10)
    ねぇまほ、知ってる?
    なん?

    ―――あのね、月には兎がいるんだよ―――――


    まんまるお月さまが夜を照らす午後10時半。
    うちの隣りに寝転がったゆうが、急にそんなことを言うもんだから。
    もしかしてさっき食べたヨーグルト期限切れだったのかな、とふと考えてしまった。

    「おーい、まーほー!」「聞いてるのー?」
    「…え?ああ、うん。なんやっけ?」

    「もう」

    とりあえず、聞き間違えかと思ってもう一度たずねてみたけれど。
    さっきとおんなじように、ゆうは兎の話をするのだった。


    彼女が言うには、あのまんまるお月さまには、なにやらとてもプリティなピンクのうさぎちゃんがいて、毎晩そばを打っているのだそうだ。

    …や、普通そばじゃなくて、もちだよね?もちついてるんちゃうん?

    不思議に思ってゆうに聞いてみたら、

    「え?だってあたしおもちよりおそばの方が好きだもん。まほはおそば嫌い?」

    「……好きやけど」


    なんだかもう、この子にはかなわない気がして、おとなしくそのうさぎちゃんの話を聞くことにした。


    「それでね、そのうさぎちゃんはね、毎晩おそば打つんだけど、いつも食べる時、あったかいのにするか、つめたいのにするか、すごく迷っちゃうの」

    「あったかいのとつめたいの?」

    「うん。いつも迷っちゃって決められないの」
    「ほー」

    「でね、いつもそうやって迷ってると、すごくタレ目なうさぎが来て、」

    「タレ目?」

    「うん」

    「うさぎなのにタレ目なん?」

    「うん、まっしろでふわふわの、タレ目なうさぎ」

    「…なんか癒し系やね」
    「そうそう、癒し系なの。で、そのうさぎが来て、言うんだって」

    『いっしょにあったかいおそば食べようよ』

    って。
    だから結局そのピンクのうさぎぎちゃんは、つめたいおそばを食べたことがないの。


    ゆうはそう言って、月を見上げていた。

    うちもつられて見上げたけれど、まんまるな黄色の中には、ピンクちゃんもタレ目でふわふわなうさぎもみつけられなかった。


    →next

    (携帯)
[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16527 ] / 返信無し
■18122 / 1階層)  A
□投稿者/ 北原 一般♪(4回)-(2007/02/24(Sat) 23:02:51)


    ゆうが何を思ってそんな話をしたのか。

    うちにはさっぱり分からなかったけれど、
    なんとなく。

    なんとなく、うちもゆうとなら、つめたいのより、あったかいおそばが食べたいなあと、ぼんやりと思った。


    月にいるうさぎちゃんのように、毎晩ってのは無理だけど。

    たまになら。

    週に1回?や、やっぱり2週間に1回?
    それくらいなら、大好きなゆうのために、あったかいおそばを作ってあげてもいいかな、と思う。

    ねぎをきざんで、てんぷらなんか、用意しちゃって。

    ピンクのうさぎちゃんがタレ目のふわふわうさぎとするように。

    2人でずるずるそばをすするのも、なかなか“おつ”でいいかもしれない。


    しばらくそんなことを考えていたら、隣りからすうすうと気持ち良さそうな寝息が聞こえてきた。


    んあー、とあくびをして、もう一度月を見たら。
    やっぱりまんまるな黄色があるだけだった。


    end.
    ――――――――――長くなってすみませんでした。まとめきれなくて(*_*)

    次は、『正しいコピー機の使いかた』でお願いします。


    北原

    (携帯)
[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16527 ] / 返信無し
■18195 / 1階層)  正しいコピー機の使い方
□投稿者/ ゆらら ちょと常連(86回)-(2007/02/28(Wed) 23:44:35)
    「なんで私はここで残業をしているんだろう・・しかも特別室で・・」

    ひな子は真夜中に近い静まりかえった高層階の高級ホテルの

    スィートルームの一室のような豪華な広い部屋の中を1人

    綺麗な夜景の見える大きな窓を眺めながらため息をつき呟いていた。

    そして大理石のテーブルの上に、どっさりと山積みにされている資料に

    うんざりとしながらも早く終らせて帰りたいとの一心で

    もくもくとパソコンに向かい、入力作業を繰り返していた。

    「はかどっていますかしら?」

    ひな子がその声に目を向けるとそこには

    ゴージャスバディーで栗色の長い髪をなびかせた色香漂う妖艶な女性が

    ワイングラスを片手に、ひな子に優しく微笑んでいた。

    「麗花さま!そのような格好で出歩かれましては困ります・・!」

    麗花は、シースルーの白いガウンを羽織り

    シースルーの白い上下のランジェリーを身に着けただけの

    ほとんど何も隠せていない裸身(らしん)のままで

    ひな子の前に現れた。慌てふためくひな子。

    その様子に、にやりと妖しく微笑み言葉を返す麗花。

    「特別室はわたくしの仕事場兼、お部屋ですのよ?ひな子さん。

    わたくしがわたくしのお部屋で、どのような姿でいたとしても

    かまわなく有りませんこと?

    それにこれは今度、我が社から出る新作のランジェリーですのよ?

    ご存じないのかしら?」

    少し冷ややかにそして少し威圧感を与えながらひな子を見下ろし微笑む麗花。

    ひな子はその言葉を聞き、慌ててすぐにテーブルの上に置いてあった

    新品の新作カタログのページを急いでぱらぱらとめくり、開いた。

    「試しに着てみたのだけれど、わたくしには似合わなくって?ひな子さん?」

    追い打ちをかけるように囁く麗花はもう1つの

    白い大理石のテーブルの上にワイングラスをそっと置いた。

    (えー!知らないよ。私、事務職だもん。それにこれってまだ、

    極秘情報の物でしょ・・。知るはずないじゃん・・!初めて見たし・・。

    でも姫には逆らえない・・おんびに済まさなきゃ・・。)

    ひな子は理不尽な言葉で麗花に軽く責められて、疲れているのも重なって

    よけいに泣きたい気分になっていた。

    でもこの目の前にいる姫には誰人たりとも逆らう事が出来ない事も

    ひな子は重々に知っていた。

    姫こと、橘・麗花はこの会社の社長令嬢でこの会社の専属のデザイナー。

    そしてこの会社の未来の女社長。

    よって誰人もこの姫には逆らえない。

    全ては姫の思うがままに操れていく。

    ここは姫王国な会社なのである。

    姫のデザイナーとしての仕事ぶりは最高で、値段は高いがコンスタンスに

    ヒット商品を生み出しランジェリーの売上も客層も幅広く

    常に業界NO、1の地位に君臨している。

    母である女王の麗子さまをも凌ぐ才能の持ち主が姫こと麗花さまで

    そんな姫が、万が一にもコピー取りや雑用などをご自分でなさるはずもなく

    全て下々の者の侍女(女社員)達に任せている為、正しいコピー機の使い方など

    姫は何もご存知ない為に、こうやってお使えする者が必要なのだろうと

    ひな子はさっきまで思いながら、入力作業をしていたのだった。

    麗花は、ねっとりと絡みつくような視線で

    ひな子をたっぷりと時間をかけて愛でた後

    ひな子に近付きひな子の首にそっと腕をまわしてゆっくりと抱きついてきた。

    麗花の体温と柔肌を急激に直に生身で感じるひな子。

    (えっ・・。何、この展開は・・?)

    一瞬真っ白になる頭で必死に動揺する自分を抑えようとするひな子。

    慌てて言葉を返す。

    「・・御無礼な口を訊きまして大変に申し訳御座いませんでした麗花さま。

    そのランジェリー、とてもお似合いですよ。

    けれどあまりに麗花さまが魅力的過ぎまして目のやり場に困りますので、

    どうかお仕事着にお着替え願えますでしょうか?

    あとこのようなおたわむれもおやめ下さいませ麗花さま。」

    抱きしめられ恥ずかしさとドキドキする心臓音に飲み込まれそうになりながらも

    冷静に今の現実に対処しようと懸命に低姿勢で話しかけるひな子。

    「今夜、ここに来るようにと命じたのはわたくしよ・ひな。」

    甘く艶めかしい優しい声でひな子の耳元に囁く麗花。

    「でもあなたを仕事の為に呼んだ覚えはこれっぽっちもなくってよ・ひな。」

    麗花のひな子を抱きしめる手に力が入った。

    (えっ・・?何・・?どういう事・・?私が呼ばれた理由って・・?)

    心が激しく動揺するひな子。

    「・・あの・・意味が・・?コピー係と雑用と事務的な作業に必要だからと・・

    うかがって参りましたのですが・・?」

    訳の分からない今の状況に不安を感じながら抱きしめられて息が苦しい体を

    もぞもぞとさせ、どうにか逃げようとするひな子。

    だが身動きも取れずにひな子はそのまま麗花の腕の中に包まれたままだった。

    ひな子の抵抗を楽しむかのように麗花がいきなりひな子の唇を強く熱く奪った。

    「ん・・!!!」いきなりで、何が何だか分からないひな子。

    おかまいなしに口の中をひな子の舌を求めて麗花の舌が暴れるようにうごめく。

    「・・や・ぁ・・ん・はぁ・・ん・・ゃ・・ゃ・・ぁ・ん・・」

    たまにかすかに漏れてくる息でひな子は小さな抵抗を示していた。

    麗花の手が豊満でたわわに実ったひな子の胸を白いブラウスの上から

    揉みしだき、そのしなやかな指でひな子の乳首をブラウスの上から

    強弱を付けて摘まんでは、こねくり回していた。

    「ん・・ゃっ・・ぁん・・ん・・ん・・はぁ・・ん・・ん・・」

    口の中はずっと麗花で一杯にされたまま、ひな子は執拗に(しつように)

    繰り返される甘い刺激に耐えながら

    かすかな吐息で抵抗し悶えるしか、すべは、なかった。

    麗花はかなり長い間、ひな子の唇を貪り味わった後にやっと

    頭がぼう・・っとなっているひな子を解放した。

    「コピーを取りなさい。濡れ過ぎる前に。」

    突然、麗花はコピー機を指差しひな子に命令した。

    さんざん麗花の口と指に弄ばれて息も整えられずに感覚の抜けない体を

    支えられず大理石の床に座り込むひな子には

    麗花の意味する言葉がまるで分からなかった。

    「・・あの・・麗花さま・・何をコピーすれば宜しいのでしょうか・・?」

    「あなたのそのはちきれんばかりのふくらみと、花園よ。」

    妖しく目を輝かせて麗花はいやらしい微笑みのまま、ひな子にそう言った。

    「麗花さま!意味が・・!」ひな子は必死に抵抗した。

    「仕方のない子。わたくしが綺麗にカラーコピーしてあげましょう。さぁ。」

    「いやです。お許し下さいませ麗花さま。いやぁぁぁぁぁ・・!」

    引きずられるように奥に有るコピー機の所にひな子は連れて行かれて

    無理矢理に服も下着も容赦なく剥ぎ取られコピー機の上に腰をかけさせられ

    ひな子の太ももは大きく開かされひな子の生の花園がはっきりと

    映し出されていた。

    そして麗花はいとも簡単に正しいコピー機の使い方をしてひな子の花園を

    カラーコピーしてしまった。もちろんたわわな大きなふくらみも。

    最新式のコピー機でカラーコピーされたひな子の花園に麗花は満足し

    恥辱と絶望の淵に心が立たされて抵抗心を失ったひな子をゆっくりと

    優しく抱き寄せ麗花はひな子を自分のベッドへと連れて行った。

    麗花は正しいコピー機の使い方ももちろん熟知していた。

    そして正しくないコピー機の使い方はそれ以上に実は熟知していたのだった。



                              END



    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    うわぁ・・長文だぁ・・又・・。

    名前を入れて

    たまには趣向を変えて

    物語を書いてみました☆





    次のお題は「雛祭り」か「お雛さま」でお願いします☆
[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16527 ] / 返信無し
■18210 / 1階層)  お雛さま
□投稿者/ 昴 大御所(344回)-(2007/03/03(Sat) 03:07:09)
http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/
    いつも私の事を『お雛様』って呼ぶ貴女
    その度に「私の名前はひなじゃなくって美菜よ。み・な!」
    そう言い返して来たのに・・・
    フッと寂しそうな顔の後 やっぱり直してくれない

    「どうして?」貴女を見つめて尋ねたわ・・・そしたら
    『こんなに可愛い美菜に彼氏が居ない訳ないから
    私はいつも彼氏の代理なのかな?って
    私がお内裏(代理)様だから美菜はお雛様』
    苦しそうに切なそうに そして照れ臭そうに言った

    いいわ。これからもお雛様で・・・
    でもそれは貴女と私が二人で一つのペアってことだよ
    私も好きだったんだから、ちゃんと言ってくれないと分からないんだからね

    ********************
    久々に長文でした(汗)皆様が素敵な3月3日を過ごされますように

    次のお題は『ホワイトデー』でお願いします

[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16527 ] / 返信無し
■18215 / 1階層)  ホワイトデー
□投稿者/ 映美 ファミリー(163回)-(2007/03/03(Sat) 20:23:52)
    2007/03/03(Sat) 22:21:48 編集(投稿者)




    貴女と一緒に出かけた街の店先

    ホワイトデー特設会場を見て歩く


    『もうすぐ ホワイトデーだね』

    【彼女にお返しを…】のプラカードを眺め貴女は私に問う

    『ねぇ チョコのお返しなにがいい?』

    『う〜ん そうね』

    店内のワゴンに並ぶ
    クッキー缶  マシュマロ  チョコレート
    など貴女は手にとり順に指し示す


    『食べ物ばっかりね〜(笑)』


    『食べ物じゃいや? そっか物足りないか〜 あっいいものみっけ〜♪』


    なにかが目に留まり 私の手を引き移動する


    『ねっ これなんかどう?』


    【セクシーランジェリーを添えて…】と書かれたワゴン


    貴女が手にした小さな箱

    なるほど…
    とてもセクシーな下着がキレイに収まっていた


    『もう〜貴女ったら・・・(赤面)』
    『いいわよ なんでもお返ししてね 受取るから・・(笑)』


    『あっ そう じゃあマジにこれ選んじゃおうかな〜♪』


    『本人の前で選ばないでよ〜お楽しみなくなっちゃうじゃない』



    ・・・ねぇ 私が一番 お返しして欲しいもの
    ・・・それはなにかって貴女ならわかるでしょう(微笑)



    ***************


    ホワイトデーは義理チョコ返ししか
    もらった記憶ありません(笑)

    好きなひとから
    貰うものは何でも嬉しいですよね… 


    では次のお題は『愛情表現』でお願いします











[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16527 ] / 返信無し
■18222 / 1階層)  愛情表現
□投稿者/ 恭 一般♪(2回)-(2007/03/03(Sat) 22:14:46)
    ねぇ、気づいてよ
    精一杯の私の愛情表現


    ***


    「愛華、こっちに来て」

    春の穏やかな日差しが差し込む、白を基調とした洋式の広い寝室。
    少し離れた窓辺にある時価数千万はくだらない椅子に腰をかけたまま、メイドの名前を呼ぶ。

    「はい、ご主人様…」

    両手に抱えていた服をクローゼットにかけると、メイドの愛華がこちらへとやってくる。
    椅子に片手をかけ、近寄った愛華の腕をひっぱる。

    「ぁっ…」

    小さく声をあげてあっけなく覆いかぶさるように倒れこみ、愛華が気づいた時には互いの顔まであと1センチ。
    愛華が何か言うよりも前に、私は小さな身体を引き寄せて口付ける。
    はっと息を飲み込むのも、身体が抵抗するように震えるのも、知っている。
    でも気づかないあなたが悪いんだから。

    「はっ…ぁっ……」

    段々と深く、淫らな口付けへと変化させる。
    天然で綺麗な赤い唇を貪るように、舌を絡ませて、唾液を混ぜて顔を離す。
    ほんのり頬を色づかせ、瞳を濡らせている愛華が目の前にいた。

    「ん、ありがとう」

    唇を拭い、そっと身体を押して身体を離させる。

    「…っ」

    小さく息を詰めて背中を向けて走り、部屋を出る彼女。
    気配だけで見送る。
    心持ちか、周りの空気が震えていた。

    好きだなんて言えない。
    だから毎朝こうして口付けをかわす。
    嫌がる彼女に無理やり…
    嫌われてても構わない。

    でも、
    我ままをいうと気づいてほしい。
    不器用な表現に、あなたを愛してるってことを。
    口付け以上が出来ないのも愛ゆえ。



    ねぇ、気づいてよ
    精一杯の私の愛情表現

    ***

    おちゃめでいくか、シリアスでいくか迷いまして。
    気分で微シリアスに(ノ∀`;

    次は「記念日」でお願いします。
[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16527 ] / 返信無し
■18225 / 1階層)  記念日
□投稿者/ 美砂 一般♪(2回)-(2007/03/04(Sun) 10:05:28)
    「今日は何の日か分かる?」

    「私達が出会った日…記念日でしょ。」

    「ぅん,そぅだよ♪あのね,実は秘密で奈津美にプレゼント買ったんだ♪」

    「ホント??」

    「ぅん♪じゃあ,目瞑って手出して。」



    「はぃ……前にぃぃなって言ってた指輪。ねぇ,奈津美…永遠の愛を誓おうか。」



    『あなたは一生私を愛することを誓いますか?』

    『……誓います。』


    ----------------------次のお題は「日没」でお願いします。



    (携帯)
[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16527 ] / 返信無し
■18234 / 1階層)  日没
□投稿者/ あひる 一般♪(1回)-(2007/03/05(Mon) 01:08:40)
    日没

    あの太陽が沈んでゆく瞬間あの太陽が地平線に呑み込まれていく瞬間

    似てるんだよね…。

    あなたの事が大好きで大好きでたまらない気持ちを心の奥深くに…自分を押し殺す瞬間に…。

    いつになったら太陽がでるかなぁ?

    それともずっとこのままなのかなぁ?

    もし私がもっと強くなれたら、いつかあなたと太陽の下手をつないで歩きたい!


    暗い話でごめんなさい
    次は病院でお願いします。

    (携帯)
[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16527 ] / 返信無し
■18235 / 1階層)  病院
□投稿者/ 金丸 大御所(313回)-(2007/03/05(Mon) 02:56:51)
    三年前

    桜の蕾が色づいて

    真っ白な箱の中から

    寂しさを押し殺して見ていた景色が優しくて

    『もうすぐ咲くね。』と同じ病室の人と呟いていた。



    いつになったら

    あの桜の元を歩けるんだろう



    夜カーテンを閉めた中で

    自分の体への苛つきも

    寂しさも

    不安も

    渦巻いていた。



    あいつは

    お見舞いに来てくれるんだろうか


    桜が咲きはじめても

    君は来なかった。



    本当は

    来てほしかった

    悔し涙を流す程

    私は心すら病んでいた。


    治るのか

    治らないのか

    治療薬は

    ないと知った


    外を眺める毎日

    毎日の注射

    変わり果てた体

    動けない体


    カーテンの中で

    声を殺して泣いた。


    君の傍で

    泣きたかった



    あの幽閉された1ヶ月

    君をずっと待っていた。


    君がお金がないのも知っていた

    君が忙しいのも知っていた

    私が君に投げつけた言葉を後悔していた

    だから

    言わなかった

    言えなかった







    逢いたい






    桜吹雪の下を歩いたあの日


    生憎の曇り空を眺めながら


    睨みながら


    君を想ったことを


    思い出した



    ちょうど

    三年前




    ---------------------
    乱文失礼いたしました


    次は『桜』でお願いします

    (携帯)
[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16527 ] / 返信無し
■18236 / 1階層)  
□投稿者/ 那智 一般♪(1回)-(2007/03/05(Mon) 12:24:50)
    桜前線という言葉を聞くたびに、思い出す人がいる。
    優しい人だった。
    泣きながら電話した日、吐き出した言葉を相槌をうって聞いてくれた。
    声が可愛くて、目が大きくて。
    年上の人だったけど、可愛いって感じの人だった。
    私よりも年下に見られるのが嫌だ、と嘆いていた。


    あの人は今、元気だろうか。
    持病の花粉症に悩まされてないだろうか。
    仕事は順調だろうか。


    ……幸せ、だろうか。



    風の噂で、貴女に彼女が出来たと聞きました。
    本当のところはどうなのか、私にはもう確かめる術はありません。
    でも、ただ幸せであってほしいと願うのです。

    私と貴女は、儚くも散った桜の花びらと同じだったから。
    (一時の夢を共有したけれど、永遠の幸せは手に出来なかった)

    永遠に咲く桜は存在しないのかもしれない。
    ただ、桜前線が、とテレビで言うたびに思うのです。
    今年こそは、と。


    貴女と共に見た一時の桜よりも美しい、永遠の桜が見られるのではないか、と。


    -------
    意味不明すみませんm(_ _)m
    次は『折り紙』でお願いします。

    (携帯)
[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16527 ] / 返信無し
■18302 / 1階層)  折り紙
□投稿者/ 昴 大御所(351回)-(2007/03/10(Sat) 23:33:18)
http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/

    小さな紙に鶴を折る


    折り紙で千羽の鶴を折ったなら

    千羽鶴を折り上げたなら


    貴女にこの想いが届くかと願いを込めて



    もし千羽の鶴を折り上げる前に

    貴女に想いが届いたなら

    願い事を変えるんだ


    貴女との愛が永遠でありますようにと…



    ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

    次は『春霞み』でお願いします



    (携帯)
[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16527 ] / 返信無し
■18307 / 1階層)  春霞
□投稿者/ 鷹司悠悧 一般♪(19回)-(2007/03/11(Sun) 00:15:50)

    .........

    春霞……
    狂おしく匂い漂う…

    君の笑顔…
    突き詰めたような真剣な眼差し…

    忘れられない
    君の全て……

    今もこんなに想っている
    こんなに愛している…

    君は…
    私のことを覚えているだろうか……


    あの…
    春霞に包まれた
    桜舞う夜を………


    次は
    【春の雪】でお願いします

[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16527 ] / 返信無し
■18310 / 1階層)  春の雪
□投稿者/ えび 一般♪(1回)-(2007/03/11(Sun) 16:42:32)
    「あ、覚えてるかな?私、高校で一緒だった…」


    知らない番号からのモーニングコール。


    電話の向こうは私が10年前に離れた田舎。
    電話の向こうは私が10年ぶりに聴く声。



    「秋野です」



    退化の一路を辿る脳にキーンと蘇る記憶。
    少し震え出した手と、カーンと熱くなる自分の頬。



    「あ、きのさ、ん…?」
    「うん。久しぶり」



    ある晴れた土曜の朝の、
    晴天の霹靂。




    3番線から─


    “秋野さん”から電話があった朝の翌日、私は特急電車に乗っていた。


    “秋野さん”との世間話の後、逢えないかと切り出したのは私だ。


    「秋野さん、明日は暇?」
    「うん」



    扉が閉まります─


    実に片道3時間の道のり、そのスタート地点に立つ私の弾む心は。
    …そう、あの時と同じ。


    10年昔彼女に恋をしていたあの時と同じだった。



    同級生。
    初めての恋。
    蝉鳴くグラウンド。
    目を反らしては目で追い。
    恋焦がれては胸焦がし。
    失望と切望を重ね。



    私は夜ごと彼女の唇を犯し続けた。


    頭の中で。



    「はぁ…」


    車窓の外では桜花が雪のように吹き荒れ、
    初恋には苦い結末がつきまとう。


    卒業の日に書いて送ったラブレター。
    思いのたけを込めたそのラブレターに彼女からの返事は無かった。
    来る日も来る日もポストを覗き電話の前にいても彼女からの返事は、
    うんともすんとも無かった。



    それから10年経った昨日、彼女からの電話。


    「なんか、懐かしい声が聴きたくなっちゃって…」


    3650日のうち。
    彼女の夢を見て虚しく目覚めた朝は何日あったことだろう。


    ずっと好きだった。
    再び彼女に逢える事を夢見て生きてきた。



    「……」


    高まる鼓動を沈めるようについた息。



    〇〇駅〇〇駅─



    そこには、私が10年想い続けた人の姿があった。








    これはとても崇高な片思いだから─


    何というか、問題ではないのだ。




    「ねえ英会話に興味ない?すごくいい教材があるの」


    彼女の商売っケ満載の笑顔や、電話をくれた本当の理由。
    \298,000の現金一括払いも。



    崇高な想いの前には、チリに同じ。



    それにほら、
    英語の勉強だって出来ちゃうんだし。




    それにほら私。






    彼女のこと好きだから。




    fin.




    次「Sunday Morning」




    (携帯)
[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16527 ] / 返信無し
■18311 / 1階層)  Sunday Morning
□投稿者/ 桜丸 一般♪(1回)-(2007/03/11(Sun) 17:09:27)
    2007/03/11(Sun) 17:26:45 編集(投稿者)



    『大好き Sunday Morning』



    なんて。
    誰かが歌っていた気もするけど。










    「仕事なんだっつー話だよ、日曜はさぁ‥‥」










    たらたらと車を運転しながら独り言を吐くと、淋しいを通り越して虚しいに至った。





    悲しいかな営業職、他の人には楽しい日曜日もきっちり出勤するのだ。












    「仕事なんてー、やめちゃぁってー」








    うろ覚えの歌の続きを口ずさんで、タバコをくわえる。






    開けた窓から吹き込んだ風に煽られて、煙が目にしみた。














    会社に着いて仕事前の一服、携帯を開くとメールが7件入っていた。









    「巨乳動画てんこもり!!」とかいう、やくたいもない広告に混じって。
    (面子にかけて弁解すると、私はそんなサイトに出入りした覚えはない)












    "明日、ヒマかな?"












    あのひとからの、メッセージが届いていた。













    速打ちの異名をとる指で返信画面に切り換え──ずに、電話をかけた。











    「──あ、もしもし?」















    日曜の朝も悪くない。










    単純な私は、楽しげな彼女の声を聴きながら、そう思った。








    明日は──











    少し遠いけど、水族館に行こうか?













    お目汚し失礼しました。
    次のお題は「約束事」でお願いします。


[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16527 ] / 返信無し
■18312 / 1階層)  約束事
□投稿者/ 優貴 一般♪(6回)-(2007/03/11(Sun) 17:22:06)
    キミは覚えているかな…

    満開の桜の木の下で交わした約束事

    約束事を交わして5年たった今日

    ようやくキミに会える 

    5年前は一緒に住んでいた

    けれど、キミは急な出張で海外へ行った

    5年という月日が、どれだけ長くて、どれだけ寂しかったか

    キミは知ってるのかな

    今日やっと会える

    5年前に交わした約束事…

    『桜の木の下で、また会おう。』



    次は『帰り道』でお願いします。

    (携帯)
[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16527 ] / 返信無し
■18315 / 1階層)  帰り道
□投稿者/ 桜月 一般♪(5回)-(2007/03/11(Sun) 21:30:23)
    帰り道─



    今はもう全く寂しくないよ、
    そう言ったらまぁ嘘になるけど、
    あの時とは違う。


    足に泥を踏みつけた、
    アスファルト、裸足で歩く私はいないよ。



    高級なクルマを運転するわけでもない、


    絶世の美女を脇にひっつけて歩いてるわけじゃない、



    実りある人生の帰路を歩いているわけじゃない、



    泣いて泣いた帰り道もある


    怒って反省した帰り道もある



    笑って泣いた日も、
    もちろん。




    今日とゆう帰り道は、
    なんて穏やかなんだろう。


    あなたがいないと…、
    なんて詠ったあの夜も今は撫でて抱き締められるんだ。




    私はきっと勝ち取ったわけじゃないし、
    掴みとったわけじゃない、



    ただ、ただ



    強がることはやめて、
    正直に前を見ながら歩いてる帰り道



    不思議と厄介なものは私にはのっかってこない




    明日も頑張れる




    きっとやれる



    あなたがいなくても、
    やっと帰り道が楽しくワクワクしてます。




    ────


    次は【アナログ】




    (携帯)
[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16527 ] / 返信無し
■18316 / 1階層)  アナログ
□投稿者/ かなう 一般♪(2回)-(2007/03/12(Mon) 00:50:19)

    一番、アナログな方法で私と貴女は繋がってる。


    携帯やPCで簡単に連絡が取れて、声を聴きたければ電話をすればいいし、
    逢いたければ飛行機に乗れば北海道と東京なんて3時間あれば行ける距離。


    けれど私から貴女への伝達手段は手紙だけ。
    それしか繋がらない。

    貴女からの返事は貰えない。
    ただ貴女は読んでくれる。

    それだけが私と貴女の約束。


    私は綴る、
    思い出 夢 仕事

    そして貴女を慕う気持ち


    何故こんな面倒な方法を貴女は望んだのか?


    何故メールは駄目?
    何故、手紙を望むの


    私が手紙をやめた二年の後、貴女は私を抱いて手紙をねだった。


    私は書き続けられない。

    もう言葉がない。


    貴女の冷たい瞳の奥が見えない。


    私から貴女に贈れるのは
    誕生日のカードと
    クリスマスカードだけ

    この二つだけを許して。




    失い人を想わなければならない

    私を助けて。




    End


    次のお題は「メモリー消去」でお願いします。

    (携帯)
[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16527 ] / 返信無し
■18318 / 1階層)  メモリー消去
□投稿者/ ガラン 一般♪(1回)-(2007/03/12(Mon) 11:39:09)
    間違えたと言って、全て消せる想いなんてどこにもない。




    「メモリー消去」




    朝の通勤時間。アリの大行列みたいに駅に向かう人々の中にあたしもまぎれて歩く見慣れた道。
    皆、何が楽しくて生きてるんだろう。
    そんなどうでもいいような事を考えていたら。


    肩と、肩がぶつかった。
    その拍子に持っていたカバンの中身が道に広がる。




    「うわっ」




    呟いて、がっくりと肩の力が抜けていくのが分かった。
    しゃがみこんで、散らばってしまっている色んなモノを元あった場所に。


    こんな時、人は見てみぬフリをするんだ。
    現に、沢山の人が通るのに一瞬だけこっちを見る人はいるが立ち止まる人なんていない。まぁ当たり前なんだけど。あたしもきっと見てみぬフリだ。


    そんな事だって、どうでもいい。早くしなきゃ電車に乗り遅れる。
    何もなかったようにこの場を立ち去ろう。そう思った時、見慣れたハンカチが目の前に。




    「あ、ありがとござい・・・」




    言葉と一緒にあげた視線。
    息が、息が出来なかった。


    嘘・・だよね。
    何度も何度も心の中で問いかけてハンカチを手に持ってる人から目を離せない。


    あの日が、よみがえる。奥底にとどめた想いが溢れかえる。


    あの人が、笑った。




    「あれ?アナタのじゃない?」




    目の前の人は困ったような顔をしながら首を横に傾げて、あたしはようやく息が吸えた。




    「あ、いえ。ありがとございました」




    ハンカチを受け取ると、体を翻し人混みに溶けていった。


    それを見て、小さく笑った。


    忘れたと思い込んでた。だって、思い出さなかったから。
    だけど、違ったんだね。


    覚えてたよ。
    全身全霊であたしが愛した唯一の人の声。
    すぐに違うって分かった。


    よかった、覚えていて。


    全て、消去だなんて哀しすぎちゃうよね?


    アナタはきっと笑いながら言うんだ。
    ―機械じゃないんだからって。




    END

    うわっ・・グダグダ。すみません(*_ _)
    次は、「フタリゴト」で。





    (携帯)
[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16527 ] / 返信無し
■18322 / 1階層)  フタリゴト
□投稿者/ えび 一般♪(2回)-(2007/03/12(Mon) 17:11:59)
    …♪、♪♪…


    「私その歌キラい」


    ♪─


    「…何で?」


    気持ちよく奏でていた鼻歌を彼女は一刀両断。



    「冬が寒くて良い訳ない」



    彼女はそう呟いて背中を向けると、掛け布団をぐいっと引っ張った。



    「…………」



    布団を奪われた私の肩は冷たい冷気に曝され、体をすくめる。



    “冬が寒くて良かった”理由は、想い人の冷えた手を自分のポッケに引き寄せられるから…。
    私が好きなその歌詞が彼女にとっては。


    「そこが気に入らない」


    らしい。


    「根本的な解決になってない」


    彼女は続ける。


    「ポッケにつっこむ前にカイロか手袋を与えるべきよ」


    はい……。


    「エゴね」


    ………。


    名曲の1フレーズも彼女にかかればこうなる訳で、ハイ。



    「何黙ってんのよ」



    冷ややかな声が私に刺さる。


    え。あ、いや。


    「何で、って…」


    「何で小気味よく会話できないの。イライラする」


    私が黙ってる理由は。


    「アンタいつもそう。私は私の世界があるんですーみたいに黙って。昔から気に入らなかったのよ」



    それは、
    私にしゃべらせてくんないから、ではないでしょうか…。



    「お腹減った。夕飯何にする」


    口も頭も回転が早い。
    彼女の話題は次へ。
    私はいつも置いてけぼり。
    彼女はもう布団を抜け出そうとしている。



    「………」



    気持ちをうまく言葉に出来なくて、会話はいつも彼女のヒトリゴト。


    何を食べたいか分かんなくて、メニューはいつも彼女の舌まかせ。




    だけど─




    「あの、さ」
    「何」
    「あのね」
    「だから何」



    分かるんだ、私。





    「一緒住も」






    気の強いとこ。
    減らない口。
    自己中寸前の意志の堅さ。
    酷い冷え性なこととか、
    あの歌をお風呂で口ずさんでたこと。



    分かってるから。





    惚れちゃってるから。






    「一緒住…みませんか?」



    弱々しく重ねたヒトリゴト。







    「ナマイキね」


    「…すんません」


    「不意打ち?」
    「……ごめん」
    「フンっ」
    「あれ、泣いて…る?」
    「うるさいわね!」




    笑顔と涙で交わす、フタリゴト。




    一生尻に敷かれそうな予感も。






    何か悪くないんだ。







    fin.






    次「Saturday Night」





    (携帯)
[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16527 ] / 返信無し
■18323 / 1階層)  Saturday Night
□投稿者/ 名無しのゴン太 一般♪(2回)-(2007/03/12(Mon) 17:42:29)
    2007/03/12(Mon) 17:45:12 編集(投稿者)

    「パッコン買いに行こう。」

    親しき仲に言葉は不必要と言うけれど、


    「……へ?」


    色々と補う必要がある会話もある訳で。

    陽の差し込むリビングで新聞に目を通していた私は頭を傾けた。


    「パッコン?」


    なんだそりゃ、
    の目で同居人を見ると。


    「…洗面所が詰まった」


    ガシガシとタオルで顔を拭いた後、それを首に巻きつけている。


    「あー…」


    そっか。


    パッコンの意味をやっと理解した。

    トイレが詰まった時に使うアレの事だ。


    「パッコンか」


    私が言うと。


    うん、と腕を組み、私の新聞の先に映るサンデージャボンに目を向けている。


    その道具の名前はパッコンかどうかは定かでは無いが…。


    「じゃ、買いに行こう」


    珍しく重なった二人の休日に目的が産まれた。


    〜♪


    ハードディスクに登録された当たり障りの無い、音楽を聞きながら。


    私の車で郊外のショッピングセンターを目指す。


    休日─
    晴れた日曜日。


    梅が咲いてる、と。
    あんなお店あったっけ、と。


    当たり障りの無い会話を交わして、
    大規模な駐車場へと車を停める。


    目的のパッコンは─
    意外にも100円ショップに並んでいて。


    私達の目的は早々に果たされてしまった。


    ので─


    「何か食べて帰ろうか」


    顔を見ると。
    うん、と口の端を持ち上げて、二人手を繋いで歩き出す。


    何も言わずに私の手からキーを取り、運転席へ。


    日差しが眩しいだろうと思い、サングラスを小物入れから取り出すと。


    また何も言わずにそれを受け取った。




    その日は─


    久しぶりに二人一緒の休日で。


    でも、
    特に何かをしよう、と目的を立ててはいなかった。



    あの頃は─


    早く会いたくてそれでも待ちきれなくて長電話をしていた土曜日や。


    今が何曜日なのか何時なのか自分の体なのか相手の体なのか、
    分からなくなる位体を重ねていたけど。


    それはもう記憶の彼方へ。




    けれど─


    帰りの牛丼屋では、大好きな紅しょうがを私の丼に沢山盛ってくれた。


    帰ってから。
    パッコンパッコンと洗面所で格闘したのち、
    コポコポとスムーズに流れる水を見て。


    二人で笑った。



    若かった土曜日から、



    一緒に生きていく─






    そんな日曜日へ。


    次は…『東京メトロ』で。

[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16527 ] / 返信無し
■18331 / 1階層)  東京メトロ
□投稿者/ さやち 一般♪(1回)-(2007/03/13(Tue) 23:48:28)
    子どもの頃から一人で歩いて

    行ったことのない場所へ

    見たことのない景色を見るのが好きで 楽しくて。

    一人で歩いて駅まで行って
    『子供』の切符を一枚買って改札を通り
    地下鉄に乗って知らない駅で降りる。

    地下から地上に昇る階段を上がる時に

    ワクワク愉快

    家に戻ると心配した母親から「どこへ行ってたの?」
    尋ねられて『大きい建物と鳩がいっぱいいる所』

    だってその頃【築地】って漢字が読めなかったし

    本願寺も初めて見たけどお寺には見えなかった。

    大人になった今

    東京メトロの階段を昇る時
    やっぱりワクワク愉しい。
    彼女が上で私を待っていてくれるから。

    --------------

    次は[一人旅]でお願いします。

    (携帯)
完結!
[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16527 ] / 返信無し
■18338 / 1階層)  一人旅
□投稿者/ お喋りなゴン太 一般♪(1回)-(2007/03/14(Wed) 21:29:47)
    ふいー…っと。


    砂利を踏んでいた足を休める為に、腰を下ろした。


    平日の夕方─
    人は少ない。


    長年ここに根を張って見下ろしているのだろう、立派な松の樹。
    その床には緑鮮やかに、苔がびっしりと生えていて。


    静かだなぁ…と。
    一回空を見上げた。


    冷たい風が胸まで伸びた髪を巻き上げるけど。


    不思議と寒くはなかった。




    慣れない仕事で─


    時間の隙間を見つけて。五千円だけポケットに突っ込んで。
    タクシーに乗って、ここに来た理由は。


    …この場所の名前位しか知らなかった。


    のが正直な理由。



    「……だから、…やんか。」



    過ぎて行くカップルから聞こえる会話は関西弁が多い。



    座ったまま後ろを振り向くと仕事を終えようとしてる太陽が─


    わずかに見える日本海に沈もうとしていた。


    煙草の一本でも吸えばなかなかカッコいいシチュエーションだろうけど…。


    吸わなくなった私はポケットからのど飴を一つ出して、口の中で転がす。



    うーん…。


    温泉でも入って、
    朝まで騒ぎたいな。


    あ。
    あの有名旅館の名前、なんだっけ?


    日本一が歌い文句の…。



    割と歴史があって、景観を楽しめる場所にいるはずなのに─


    私の心は雑念ばかりだ。


    働きの鈍い前頭前野はとりあえず置いておいて。


    再び園内を、歩く事にした。




    集団でいると一人で抜け出したくなる性格だけど─


    大人になるにつれ。
    一人で旅に出るには“理由”を伴う事が多い。


    でも出来るだけ、帰る先には前向きな答えがあるべきだと常々思う。




    「……あの、写真撮ってもらっていいですか?」



    梅をぼーっと見ていた怪しい私に、
    学生とおぼしき。


    なかなか可愛い二人に、声をかけられた。



    「はい♪いいですよ。」


    デジカメを二人の被写体に向ける。




    ─あ、思い出した。



    加賀屋、だ。



    シャッターを切る。


    「ありがとうございます。…お仕事ですか?」


    「うん。ついでに寄ったんだけどね。」


    「私達も4月から社会人なんですよー。」




    梅が満開、
    加賀百万石。





    金沢の地にも─







    春はもうすぐそこまで。




    ※前回のさやちさん、面白かったです♪
    なもんで再び書きました。

    次は…「触っちゃダメ」で♪




    (携帯)
[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16527 ] / 返信無し
■18341 / 1階層)  触っちゃダメ
□投稿者/ 優貴 一般♪(9回)-(2007/03/15(Thu) 00:31:08)
    あの人は私のほっぺたを突いたり、ひっぱったりする。


    あの人の手はとてもあったかくて、気持ちいい。


    だけど、恥ずかしいからつい言ってしまう。


    『触っちゃダメ!!』


    そんな私にあの人は


    「いいじゃん。ぷにぷに気持ちいし。」


    そう言って、私のほっぺたを触る。


    このまま触れていてほしい。


    だけど、やっぱり恥ずかしくて


    『触っちゃダメだってば!!』


    そう言うとあの人は、残念そうに手を離す。


    その時のあの人の顔は、とてもかわいい。


    恥ずかしいのと一緒に、その顔があまりにもかわいくて、見たくなるから、やっぱり言っちゃう。




    『触っちゃダメ!!』



    次は『飴玉』でお願いします。

    (携帯)
[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16527 ] / 返信無し
■18359 / 1階層)  飴玉
□投稿者/ さやち 一般♪(2回)-(2007/03/16(Fri) 00:08:40)
    私の彼女さん、いつも素直で凄く可愛いぃんですけど

    急に豹変しちゃうことがありまして。

    「ひやしあめ飲みたい」

    はい?何ですか、それ。

    冷やした飴玉を飲むんですか?

    ミルキ-みたいな白い飴玉?一度に飲んで大丈夫ですか?
    ってか、ミルキ-今 売ってないじゃん。


    「ちゃう」


    何?ジュ―スなの?

    どこに売ってるんですか?

    「自販機とか」


    こっちでは見たことありませんが。

    「今急に飲みたくなって」
    あなた、かぐや姫ですか?

    彼女さん大爆笑

    「尼崎のア―ケ―ドで 皆立ち飲みしてる」


    甘いの?


    「ショウガ味」「蜂蜜入ってるし、少し」

    余計に混乱しますが、興味シンシン


    姫所望のひやしあめ

    今度 飲みに連れて行って下さいね!


    -----次は「迷路」でお願いします-----


    前回ドキドキの初投稿にゴン太さん(つ○さん?)の嬉しいメッセ-ジ〜 今回も迷走〜



    (携帯)
完結!
[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16527 ] / 返信無し
■18362 / 1階層)  迷路とかすみ草
□投稿者/ 肉食うさぎ 一般♪(6回)-(2007/03/16(Fri) 01:21:24)

    「薔薇園って嫌い」

    薔薇園でいきなりそういわれでも、こっちとしては相当困る。

    あたり一面薔薇しかない。

    あたりまえだ、薔薇園だもの。

    「そんな事いったってねぇ・・・」

    私は薔薇の花に触れる。
    赤い薔薇、白い薔薇、サーモンピンクに黄色。
    黒なんてあったら、ある意味不気味だけれどどこか妖艶な気もする。

    「薔薇は・・・嫌い」

    そういうと、彼女はスタスタと歩き出してしまった。

    「ちょっ・・・!」

    彼女は確かに私の数歩分しか離れていなかったはずだ
    なのに、角を曲がると彼女はもういなかった。


    ここの薔薇園は、まるで規律というものが無い。
    薔薇達は自らを誇るようにその存在を主張し、他の薔薇達をおしのけるように
    咲いている。

    むせかえる程の薔薇の香りに、くらりとする。

    私はとりあえず歩いた。

    何処を見ても薔薇・薔薇・薔薇・薔薇。
    たまにうずもれた緑の葉。

    薔薇は愛の花言葉をよく使われる。

    白は尊敬
    黄色は可憐や嫉妬
    赤は愛情、熱烈な恋
    ピンクはわが心

    どれもこれも美しい言葉ばかりを並べていて、反吐がでる。

    (花に罪は無い、けれども・・・)

    愛の形は様々だ。

    だけれどここの薔薇達は自己主張が激しくて、まるでそれが常識のようだ。
    常識、普通、一般的。
    まるでここでは薔薇が法律であるかのように、薔薇は奔放である。

    (様々な愛の形はある・・けれどもそれは一般のなかにうずもれる、マイノリティに過ぎない)

    そこまで考えて頭を振った。
    くだらない思考は歩みを鈍らせる。

    私は眼前の自己を主張し続ける薔薇達をにらんで、ひたすら歩き続けた。

    薔薇達は色、香りを使って私の思考を鈍らせ、自己を主張する。

    (ええい・・うるさい・・うるさい)

    そう思っていると、いきなり道がひらけた。

    そこには薔薇達はいない。
    そして、彼女はそこにいた。

    「やっと・・・見つけた」

    私が歩み寄ると、彼女はのろのろと顔を上げる。
    泣いていたのか、目元がかすかに赤い。

    「・・・薔薇が好きなんでしょう?あなたは薔薇のほうがいいのでしょう?」

    「・・・」

    なんと返せばいいのか、私は少し悩んだ。

    それを彼女は肯定として受け取ったのか、またもや膝に顔をうずめてしまった。

    その時私は、ふと気付いた。
    彼女の足元に、控えめに咲く花。

    (・・かすみ草・・・か)

    「貴方が薔薇を好きなことなんて知っていたのに・・私はすがってしまったの」

    彼女がポツリ・・ポツリと話す。

    「もしかしたら、もしかしたら薔薇でも振り返る事はあるのかもしれないと」

    彼女の声はかすれていて、何かがあふれ出した。

    私は彼女のところまで近づいて
    頭に手をおく

    ゆっくりと顔を上げた彼女は、泣いていた。

    「薔薇は綺麗だけれど、裏がありすぎて私には荷が重いよ」

    そう言って、彼女にキスを落とす。

    何かが絶えずあふれる。

    愛しさは、薔薇だけの特権ではない。
    かすみ草のように健気で、純粋なものにも愛は含まれているものだ。

    私は薔薇よりも、この純粋なかすみ草を愛したいと、心から願うのだ。





    ・・・・・・・・

    二人だったので、消すのはきっと忍びない
    ならば二人いっぺんにやってやろうじゃねぇかと思って描いてみました。
    うん。無理だったみたいです。意味不!!

    力不足です;申し訳ない;

    それでは次は「お姫さまに憧れる」で、お願いします。


[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16527 ] / 返信無し
■18365 / 1階層)  お姫様に憧れる
□投稿者/ かなう 一般♪(3回)-(2007/03/17(Sat) 01:38:54)

    例えば…、


    ふわふわの柔らかい髪

    胸が隠れるくらいの流さで、笑う度に揺れる髪の艶艶とした流れが
    砂糖菓子の空気を纏っている。


    高い声は、細くて
    あまり大きな声は出ない

    でも囁くような優しい声色は天使の歌。


    真っ白な指先と、淡色の爪
    細い指に小さな掌

    重ねると隠れてしまう

    そんな儚い肌。




    憧れ続ける理想を、
    私は描き続けている。


    絵の具で汚れた小指を見ながら、あまりにも違う自分の掌を嘲笑う。

    でも、決して自分は成り得ない姿の少女を

    想い、想い、
    焦がれて描く。



    仄かに彩をたたえる唇

    濡れた長い睫

    真っ青な瞳


    触れなぞらえて、描く。


    決して描き終わらない

    憧れ続けるお姫様。





    End


    次のお題は
    「星の無い夜」でお願いします。

    (携帯)
[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16527 ] / 返信無し
■18384 / 1階層)  星のない夜
□投稿者/ ハル 一般♪(2回)-(2007/03/18(Sun) 22:51:21)
http://id23.fm-p.jp/24/wasabiya/


    星がないとつまらない



    あなたが夜の空を見上げて言った言葉。私にかけたものなのか姿を見せない星に対する文句なのかは分からない。


    オリオン座が好きなあなただ。


    私達はよく散歩する。コンビニへの行き帰りだったり、公園で童心に返る為だったり純粋に歩く為にも。
    そして必ず空を見る。


    オリオン座しか知らない私だ。


    まだ寒い季節しかしらない私達の道は寄り添う事しかしらない道だ。
    今夜も私はあなたの背中に7回キスをする。
    もう決まりきった場所にオリオンのように






    次は『休日』でお願いします。


    (携帯)
[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16527 ] / 返信無し
■18402 / 1階層)  休日
□投稿者/ つちふまず 一般♪(1回)-(2007/03/22(Thu) 00:25:05)
    私の恋人─


    顔はなかなかイケてるものの。


    だらしがないし、
    のんびり屋だし。




    「あれ、メガネがない。」


    「……かけてますけど。」


    「え?」


    「しっかり顔にかけてますけど…。」


    「あれ。あー…、一体化し過ぎて分かんなかった。」




    かなりボケている。


    そんなんでサバイバルな社会を乗り切れるのかしらと、心配になる事も多く。




    私以上に忙しい日々。


    帰宅時間は日付を越える事もざらで。




    当然─


    「ただいま…。」


    「おかえりー。」


    “くたくた”
    って感じだから。


    「お風呂とるよ…って、おーい、ソファで寝ないのー。」


    「………んが。」


    よいしょ、と。
    上着を脱がせながらベッドに連れて行くのも。


    割と茶飯事。




    でもま、
    すやすやと眠るあなたの顔を見ながら。


    お風呂にお湯がたまるまでの時間を過ごすのは、悪くない。




    それに─


    「…んー。」


    「……何?」


    ベッドに寄りかかってる私を引っ張り上げて。


    「……つも、…とう。」


    「え?」



    腕の中に入れてくれる時。


    「……いつも、ありがとう。………んがー。」


    照れ隠しか、
    はたまた寝言か。
    朝には忘れたふりしてるけど。


    こんな私にも、
    ありがとうと。


    必要性をくれる。




    きっと私に一番似ている人だから、


    外ではカッコつけて、無理をしてる時もある事は容易に想像がつく。




    だからせめて─


    「…ゆっくり休んでね。」


    顔を撫でると。


    「………ふぬー。」


    妙な寝言に笑って。一回キスをして。




    腕の中から静かに出る。




    あなたは頑張らない事をまだ知らないんだよね。


    でもね、
    それでいいよ。




    頑張れ、って。
    他人事みたいで嫌いな言葉だったけど。


    最近はそうでもない。




    思うたびに、
    私も強くなっちゃいそうな気がするし。


    それって結局、自分に向けて言ってるだけなのかもしれないけど。




    でも─


    せめて私の前では休息を。


    だらしがなくても。
    妙にヌケてても。




    今のあなたが一番いい。




    明日はあなたの休日。


    私はバリバリ働くぜ。




    ゆっくり。
    休んでね。






    ども(^O^)
    次は…「同じ匂い」で。





    (携帯)
[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16527 ] / 返信無し
■18404 / 1階層)  同じ匂い
□投稿者/ ユウキ 一般♪(1回)-(2007/03/22(Thu) 01:42:13)
    2007/03/22(Thu) 01:47:05 編集(投稿者)

    ある木曜日の朝
    目覚ましがなるまでにまだ30分はある。アタシはまだ虚ろな目を擦りながら、何でこんな時間に起きたのだろう?と考える…
    ふっ、と横を見た。
    いつもは起こしてもらう彼女の寝顔。
    『…かわいぃ…///』
    思わずつぶやく、そして起こさないようにそっと抱き寄せた。

    アタシと彼女は同じシャンプー匂いがした。

    目覚ましを止めちゃおうかな…



    駄文ですみません(>_<)
    次は『空が青いよ』でお願いします。

    (携帯)
[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16527 ] / 返信無し
■18405 / 1階層)  空が青いよ
□投稿者/ 映美 ファミリー(171回)-(2007/03/22(Thu) 02:57:06)
    『先生一緒に写真とらせてください』


    卒業式のあと
    胸を押さえながら憧れの先生にお願いした


    『いいわよ 2ショットね〜(笑)』


    私の肩に手を廻わし
    頬をよせる先生に心拍数は上がりっぱなしだった


    おめでとうと声を掛ける
    先生の笑顔に私は思わず涙を隠した


    最後の笑顔に
    さよならのサインを残したあの日



    校門を出るとき手を振る先生に向かって



    『好きでした さよなら』とわざと届かない声で告げた



    先生は耳に手をあてポーズをした



    『えっ なにか言った〜?』



    そのポーズに
    私はただ手を振り一礼した



    校門を出て数歩


    もう一度振り向くと先生は
    まだ手をふっていた


    ありがとう 先生


    貴女がいたから学校に通えた
    貴女がいたからこうして卒業できた


    眩しいくらい晴れた空を見上げた


    『今日はいつになく空が青いよ』


    そう呟いたとたん
    堪えていた涙が一気に溢れ出した




    *******


    3月の青い空に
    おもわず学生時代を思い出しました^^


    次は『桜並木』でお願いします


[ 親 16527 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/


Mode/  Pass/

HOME HELP 新規作成 新着記事 ツリー表示 スレッド表示 トピック表示 発言ランク ファイル一覧 検索 過去ログ

- Child Tree -