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Nomal ご主人様と私 外伝 U /昴 (06/09/18(Mon) 11:51) #16531
Nomal 外伝 第4章 1 /昴 (06/09/18(Mon) 11:59) #16532
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Nomal 外伝 第6章 5 /昴 (06/10/18(Wed) 00:23) #16961
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Nomal 外伝 第6章 11 /昴 (06/11/03(Fri) 21:30) #17162
Nomal 外伝 第6章 12 /昴 (06/11/05(Sun) 13:11) #17174
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Nomal 外伝 第6章 13 /昴 (06/11/05(Sun) 13:12) #17175
Nomal 外伝 第6章 14 /昴 (06/11/10(Fri) 00:50) #17201
Nomal 外伝 第6章 15 /昴 (06/11/14(Tue) 01:00) #17233
Nomal 外伝 第6章 16 /昴 (06/11/19(Sun) 01:52) #17264
Nomal 独り言 /昴 (06/11/19(Sun) 02:01) #17265
│└Nomal :昴さんの 独り言にちゃっかり返信 /ゆらら (06/11/19(Sun) 03:51) #17267
│  └Nomal ゆららさん♪ /昴 (06/11/23(Thu) 00:06) #17299
│    └Nomal 昴さんへ☆ /ゆらら (06/11/23(Thu) 03:54) #17305
│      └Nomal ゆららさん♪ /昴 (06/11/25(Sat) 22:19) #17327
│        └Nomal 昴さんへ☆ /ゆらら (06/11/26(Sun) 01:16) #17336
│          └Nomal ゆららさん♪ /昴 (06/11/27(Mon) 22:40) #17350
Nomal 外伝 第7章 1 /昴 (06/11/23(Thu) 00:24) #17302
│└Nomal Re[2]: 外伝 第7章 1 /これ... (06/11/23(Thu) 21:01) #17306
│  └Nomal NO TITLE /匿名 (06/11/23(Thu) 22:45) #17308
│    └Nomal 男性人形 /恭子 (12/05/14(Mon) 16:26) #21506 完結!
Nomal NO TITLE /弥恵 (06/11/23(Thu) 21:39) #17307
Nomal m( _ _ )m /昴 (06/11/23(Thu) 22:59) #17309
│└Nomal Re[2]: m( _ _ )m /これ... (06/11/24(Fri) 17:46) #17312
Nomal 外伝 第7章 2 /昴 (06/11/25(Sat) 22:21) #17328
Nomal 外伝 第7章 3 /昴 (06/11/25(Sat) 22:22) #17329
Nomal 外伝 第7章 4 /昴 (06/11/25(Sat) 22:23) #17330
Nomal 外伝 第7章 5 /昴 (06/11/27(Mon) 22:48) #17351
Nomal 外伝 第7章 6 /昴 (06/11/30(Thu) 23:52) #17385
Nomal 外伝 第7章 7 /昴 (06/12/06(Wed) 21:48) #17420
│└Nomal NO TITLE /鷹 (06/12/17(Sun) 23:09) #17490
│  └Nomal 鷹さん♪ /昴 (06/12/21(Thu) 23:20) #17508
Nomal 昴さんへ^^ /映美 (06/12/19(Tue) 03:11) #17491
│└Nomal 映美さん♪ /昴 (06/12/21(Thu) 23:31) #17510
Nomal 外伝 第7章 8 /昴 (06/12/22(Fri) 00:02) #17514
Nomal 300投稿突破おめでとうございます^^ /映美 (06/12/23(Sat) 03:59) #17521
│└Nomal 遅くなってすいませんm(_ _)m映美さん /昴 (07/01/07(Sun) 21:40) #17623
Nomal 外伝 第7章 9 /昴 (06/12/29(Fri) 02:25) #17569
Nomal 外伝 第7章 10 /昴 (07/01/07(Sun) 21:53) #17625
Nomal 新年あけましておめでとうございます /昴 (07/01/07(Sun) 22:00) #17626
Nomal 外伝 第7章 11 /昴 (07/01/14(Sun) 15:05) #17665
Nomal 外伝 第7章 12 /昴 (07/01/18(Thu) 00:52) #17697
Nomal 外伝 第7章 13 /昴 (07/01/25(Thu) 17:23) #17789
Nomal 外伝 第7章 14 /昴 (07/01/25(Thu) 17:24) #17790
  └Nomal 独り言・・ /昴 (07/01/26(Fri) 00:02) #17792


親記事 / ▼[ 16532 ] ▼[ 16570 ] ▼[ 16619 ] ▼[ 16639 ] ▼[ 16670 ] ▼[ 16676 ] ▼[ 16677 ] ▼[ 16690 ] ▼[ 16698 ] ▼[ 16699 ] ▼[ 16706 ] ▼[ 16712 ] ▼[ 16765 ] ▼[ 16812 ] ▼[ 16857 ] ▼[ 16858 ] ▼[ 16893 ] ▼[ 16951 ] ▼[ 16952 ] ▼[ 16953 ] ▼[ 16960 ] ▼[ 16961 ] ▼[ 16979 ] ▼[ 17031 ] ▼[ 17114 ] ▼[ 17116 ] ▼[ 17117 ] ▼[ 17153 ] ▼[ 17162 ] ▼[ 17174 ] ▼[ 17175 ] ▼[ 17201 ] ▼[ 17233 ] ▼[ 17264 ] ▼[ 17265 ] ▼[ 17302 ] ▼[ 17307 ] ▼[ 17309 ] ▼[ 17328 ] ▼[ 17329 ] ▼[ 17330 ] ▼[ 17351 ] ▼[ 17385 ] ▼[ 17420 ] ▼[ 17491 ] ▼[ 17514 ] ▼[ 17521 ] ▼[ 17569 ] ▼[ 17625 ] ▼[ 17626 ] ▼[ 17665 ] ▼[ 17697 ] ▼[ 17789 ] ▼[ 17790 ]
■16531 / 親階層)  ご主人様と私 外伝 U
□投稿者/ 昴 ファミリー(198回)-(2006/09/18(Mon) 11:51:54)
http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/
    2006/11/01(Wed) 13:28:10 編集(投稿者)

    とんでもなく長〜いお話になりそうですが…

    ちゃんと完結を目指しますので宜しくお付き合い下さいませ

    感想大歓迎

    ただ官能シーンの時だけ少しご配慮下さいますようお願いします

            昴

    (携帯)
[ □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16531 ] / 返信無し
■16532 / 1階層)  外伝 第4章 1
□投稿者/ 昴 ファミリー(199回)-(2006/09/18(Mon) 11:59:13)


    契約に関係なく

    愛純と一緒にいたい



    何なのだろうか?

    この感情は



    あの方に飼われた時に

    こんな感情など失ってしまったと思っていたのに



    感情などなく

    ただ愛人の契約として

    あの方やお嬢様と肌を重ねていた筈なのに



    肌を重ねる程に

    愛純の心が欲しくなる


    私は愛純に恋している?





    契約に関係なく

    愛純と一緒にいたい



    契約に関係なく

    愛純のことが必要



    だから愛純にも

    必要とされたい



    ずっと愛純の隣にいたい









    ベッドの中で聞いてみた


    絶頂の後の乱れる呼吸で聞いてみた



    「愛純

    将来の予定は


    どうするの?」



    私達の関係を聞いたつもりだったのに


    『将来?

    お母さまの跡を継ぐことになると思うよ

    だからウチの女子大じゃなくて

    〇大の経済で経営の勉強をするつもり』


    私の質問の真意は伝わらなかったけど


    愛純の返事は

    私には充分だった



    あの方の跡を継ぐ愛純


    その時私はどうしていたい?


    秘書として仕え続ける?


    顧問弁護士として法律面でサポートする?


    それも一つの方法かも知れないけれど


    大学の4年間を

    離れて過ごすなんて耐えられない


    (携帯)
[ 親 16531 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16531 ] / ▼[ 16580 ]
■16570 / 1階層)   ご主人様と私 外伝 U 昴さんへ☆
□投稿者/ ゆらら 一般♪(45回)-(2006/09/20(Wed) 17:22:07)
    愛純ちゃんの恋人の名前決まりましたねー☆おめでとうございま〜す☆

    「花純」って愛純ちゃんのママの名前だったんだぁ〜提案した私も

    知らなかったなぁ〜(笑)もち、昴さんもだよねっ(笑)

    わざわざお名前のご使用ありがとうございま〜す=ママ☆

    良かったら「ゆらら」もぼうーっとしたお友達の役があったら使ってやって

    下さいませね(Hはだめよっ☆)(ジョークで〜すぅ☆)

    続き楽しく読ませていただきま〜す☆
[ 親 16531 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16570 ] / ▼[ 16581 ]
■16580 / 2階層)  ゆららさん♪
□投稿者/ 昴 ベテラン(203回)-(2006/09/22(Fri) 00:41:28)
    ご主人様が…薫様が付けて下さったんですよ。大好きな『花純』が産んでくれた『愛』する我が子…
    『花純』と私の『愛』の証…だから『愛純』にしようと…

    ↑いずれ本文にも引用されると思います。

    ありがとう素敵な名前を考えて下さって


    『ゆららさん』は小説には出演させませんよ…だって、こっちの世界で昴の為に朗読してくれるんでしょ…なんてネ(笑)

    『外伝U』だけでなく『外伝』側にもコメントありがとうございます。あれ以上は書き込めませんので、こちら側で御礼申し上げます。

    (携帯)
[ 親 16531 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16580 ] / ▼[ 16599 ]
■16581 / 3階層)  外伝 第4章 2
□投稿者/ 昴 ベテラン(204回)-(2006/09/22(Fri) 00:43:39)

    メイドとして

    直接愛純にお仕えする?


    愛純の役に立つことなら何でもしたい


    でも

    あの方やお嬢様の愛人である私は

    奥様と顔を合わせ続けることは辛い





    それに私は

    愛純の後ろではなく

    愛純の隣にいたいから




    ご主人様に相談してみよう



    ずっと愛純の隣にいたいから


    〇大の経済に進学させて下さいって




    ご主人様が応援して下さるにしても


    学力的に無理と言われる訳には行かない


    多分、愛純なら大丈夫


    でも私は…




    だから私は

    それから必死で勉強をした



    愛純が泊まりに来ても

    愛純の屋敷(ところ)に泊まりに行っても


    本気でちゃんと勉強をしていた




    その頃には

    ご主人様も

    合格をしたなら

    入学に掛かるあれこれを

    約束して下さっていた







    私が愛純の隣にずっといる為の日々を過ごしている頃





    とうとう恐れていた出来事が起きた




    休憩時間に愛純とおしゃべりをしていたところに

    その女性(ひと)はやって来た



    私達の教室にツカツカと入って来て


    私達に向かって話し掛けた


    『ごきげんよう

    ちょっといいかしら?』


    (携帯)
[ 親 16531 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16581 ] / 返信無し
■16599 / 4階層)  外伝 第4章 3
□投稿者/ 昴 ベテラン(207回)-(2006/09/24(Sun) 00:05:33)


    『ごきげんよう

    ちょっといいかしら?』

    愛純と私は

    声のする方に顔を上げた


    『愛純


    私と付き合いなさい




    あら

    お返事は頂けないのかしら?』



    『は…はい』

    勢いに飲み込まれて

    愛純が返事をしている



    『ありがとう

    いいお返事ね



    では放課後に

    図書館の前で待っていなさいね


    舞も一緒で構わないから




    お邪魔したわね


    ごきげんよう』



    踵を返し立ち去るその女性(ひと)を

    ただ呆然と見送った


    鮮やか過ぎていた

    堂々とし過ぎていた



    『キャー』


    今の会話をクラスメートにも聞かれていて

    クラスの中に歓声が起こっている



    愛純は…


    その女性(ひと)の立ち去った後を見つめていた



    「愛純


    愛純



    ちょっと

    しっかりして


    次の授業がそろそろ始まるよ」



    『舞


    ゴメン


    なんだか知らない内に

    返事してた』



    『今の誰だったっけ?』


    愛純はまだ半分呆然としたまま



    なんで私が教えなきゃいけないの



    「誠先輩でしょ


    生徒会長の」




    『そうか

    だから見たことある顔だったんだね』


    (携帯)
[ 親 16531 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16531 ] / 返信無し
■16619 / 1階層)  外伝 第4章 4
□投稿者/ 昴 ベテラン(210回)-(2006/09/24(Sun) 19:24:41)


    誠先輩


    生徒会長で

    財閥系の

    正真正銘のお嬢様




    やっぱり私よりも

    愛純に相応しいのかな?



    そんなことを考えている自分がイヤになる



    私はずっと愛純の隣にいたい


    私はずっと愛純の隣にいる



    私はそう決めたのだから









    放課後

    愛純と一緒に図書館の前に向かう



    本当は少しイヤだったけど



    『舞もついて来て』


    愛純に頼まれれば

    私に拒むことは出来ない




    『ごきげんよう


    ちょっと待たせたかしら?




    イイ子ね

    お約束をちゃんと守って』



    上級生だから仕方ないかも知れないけど


    ずっと上から話されて

    いい加減気分が悪い



    不機嫌な顔の私に


    舞は黙ってて

    愛純の顔がそう言ってる


    『誠先輩

    先程のお話しですが


    私には舞が…』

    『このことは

    私の父から


    愛純のお母様に話して頂いて


    愛純のお母様も承知なされている筈だけど』


    愛純の言葉を遮って

    誠先輩が話す



    『それに

    いずれ愛純が

    お母様の跡を継がれるのならば


    私とお近づきになることは


    愛純にとっても

    良いお話しの筈よ』

    ご主人様がご存知


    そう聞いて

    私はその場を逃げ出した

[ 親 16531 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16531 ] / ▼[ 16660 ]
■16639 / 1階層)  外伝 第4章 5
□投稿者/ 昴 ベテラン(212回)-(2006/09/25(Mon) 23:36:16)

    ご主人様がご存知


    そのことが頭の中をグルグル回る



    ご主人様との契約で

    私は愛純の愛人になった筈なのに




    そうか


    そうだ



    私は愛純の愛人だった


    愛人



    ならば私は

    自分の気持ちに正直に


    これからも

    愛純の隣にいる


    愛純の愛人として






    そう考えが落ち着いた時


    私は部屋の真ん中で

    制服のまま座り込んでいた

    着替えもせずに




    窓の外はそろそろ薄暗くなっていた






    ピンポーン


    部屋のチャイムが鳴る



    カチャ

    インターホンに出る

    「はい」


    『舞


    愛純だけど


    入ってもいい?』


    いつもなら

    自分で鍵を開けて入って来るのに


    珍しい

    やっぱり少しは気にしてくれてるのかな?





    『さっきは…

    ちゃんと舞の前で断るつもりで


    だから舞について来てもらったのに


    ゴメン


    断れなかった』



    部屋に入るなり

    謝罪の言葉



    「うん

    解ってる」



    ちゃんと自分で決めたのに


    それでいいって決めたのに



    なんでだろう


    涙が溢れて来る

[ 親 16531 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16639 ] / ▼[ 16668 ]
■16660 / 2階層)  外伝 第4章 5
□投稿者/ ゆらら ちょと常連(50回)-(2006/09/27(Wed) 20:00:06)
    舞ちゃんが切な〜い☆うるうる☆
[ 親 16531 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16660 ] / 返信無し
■16668 / 3階層)  ゆららさん♪
□投稿者/ 昴 ベテラン(214回)-(2006/09/29(Fri) 01:03:48)
    うるうるする程に
    舞に感情移入して下さいましてありがとうございます。
    切なくて…最近ちょっと暗いかな?って思いますが宜しくお付き合い下さいませ。

    (携帯)
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▲[ 16531 ] / 返信無し
■16670 / 1階層)  外伝 第4章 6
□投稿者/ 昴 ベテラン(216回)-(2006/09/29(Fri) 01:32:33)

    なんとか涙を堪えて

    さっき決めたことを愛純に話す




    「誠先輩

    綺麗だもんね」



    『うん


    ゴメン


    やっぱりもう

    ここには来ない方がいいよね』


    それはイヤ



    「愛純は

    舞のことを嫌いになったの?」


    『ううん

    好きだけど


    でも…』


    「じゃあ

    今までと変わらないでいて」



    「愛純が好きなの


    愛純と離れたくない



    だから

    二番目でいいの



    愛純の一番になれなくていいの



    舞を愛純の傍に居させて」




    『本当に

    それでいいの?』



    聞き返す愛純



    「愛純が少しでも

    思ってくれてたら

    舞は幸せだから



    舞は愛純の愛人でいいの」


    人差し指で愛純の唇をなぞりながら話し

    言い終えて唇を重ねた





    「しばらくは我が儘言わないから


    今夜は舞を抱いて



    愛純の痕を舞につけて


    愛純を舞に刻んで」


    愛純の耳元で

    甘い声で囁く




    強く抱きしめられた


    『舞

    離さないよ



    そんな風に言ってくれる舞を

    離せる訳がない』


    制服を脱がされ


    愛純も脱いで


    浴室に入った

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▲[ 16531 ] / 返信無し
■16676 / 1階層)  外伝 第4章 7
□投稿者/ 昴 ベテラン(217回)-(2006/09/29(Fri) 23:18:50)


    浴室でシャワーを浴びる



    ボディソープを掌に取り

    撫で回すように洗ってくれる愛純



    ダメ


    そんなこと

    欲しくて欲しくて堪らないのに




    〈好きな時にいつでも〉から


    〈次は何時かわからない〉になったことで


    私の欲情は強くなっていた




    躯に着いた泡をシャワーで流しながら


    愛純の手が私の躯を撫で回している




    「お願い


    きっと立っていられなくなるから




    ベッドに行こう」



    愛純の手がポンポンと

    私の頭を撫でる


    『そのほうが

    良さそうね』




    先に浴室を出て躯を拭いて


    私を呼んで躯を拭いてくれる



    タオルが間にあるのに

    愛純の手に反応している私の躯



    バスローブに腕だけ通して


    愛純は私の肩を抱いて

    寝室に向かった






    そのまま肩を抱かれて

    ベッドの端に腰掛ける




    『どうしよう

    初めての時以上にドキドキしてる


    なんだか変だね』


    「ううん

    ちっとも変じゃないよ


    舞だって

    すごくドキドキしてるもん」




    愛純の指が私の躯を這う



    愛純の指

    私だけのものじゃなくなったけど


    この指を決して離さない

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▲[ 16531 ] / 返信無し
■16677 / 1階層)  外伝 第5章 1
□投稿者/ 昴 ベテラン(218回)-(2006/09/29(Fri) 23:20:42)


    誠先輩に呼び出された図書館の前



    生徒会長が私に付き合えって?


    私には舞がいるって言うのに



    確かに誠先輩は綺麗で素敵だけど


    さっきは勢いに飲まれて返事をしてたけど


    今まで告白された時のように

    ちゃんと断ろう

    私には舞がいるから



    「誠先輩

    先程のお話しですが


    私には舞が…」

    言いかけたら遮られた

    『このことは

    私の父から


    愛純のお母様に話して頂いて


    愛純のお母様も承知なされている筈だけど』

    『それに

    いずれ愛純が

    お母様の跡を継がれるのならば


    私とお近づきになることは


    愛純にとっても

    良いお話しの筈よ』


    お母様が私と舞の何をご存知と言うのだろう



    次の言葉に詰まっていると

    舞が立ち去り駆けて行った



    その後ろ姿を見つめる私の背中に声がする



    『略奪愛って言うのかしら?


    横恋慕もいいとこよね


    イヤな女に見えたでしょ?』


    誠先輩が話してる


    振り向くと

    誠先輩はさっきまでと違う表情をしていた



    『本当はね

    こんな強引なことは

    したくなかったのよ』


    少し憂いを含んだ表情に


    言葉を失った

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▲[ 16531 ] / 返信無し
■16690 / 1階層)  外伝 第5章 2
□投稿者/ 昴 ベテラン(220回)-(2006/10/01(Sun) 00:59:58)


    『少し歩きながら話しましょうか?』


    歩き出した誠先輩に慌ててついて行く



    『気が付かなかったかしら?


    愛純が高等部に入った時から


    ううん

    もっと前


    愛純が中等部の頃に見つけて

    高等部に入って来るのを

    待っていたのよ

    ずっと』


    少し懐かしそうに微笑んでる



    『高等部に上がっても

    話しかけられないでいたら


    舞さんが現れて


    二人がどんどん仲良くなっていくのも

    ずっと見てたの』




    知らなかった

    見られていたなんて


    ずっと自分の殻に閉じこもって


    舞に逢うまで

    他人に心を開いたりしなかったから



    『舞さんと仲良くなって

    愛純の表情がだんだん明るくなっていくのを

    羨ましく

    眩しく見てたの』





    愛純と舞さんの間に割り込むつもりもなかったし


    父の力を恋愛に利用することは
    フェアではないからイヤだったけど



    このまま愛純と

    お近づきにならないで

    卒業して行きたくはないから…




    やっと今日行動に移すことが出来た




    そう話す誠先輩の顔は晴れやかで


    今日一日だけなのに

    何度も表情を変えるその女性(ひと)の美しい顔を見つめた

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▲[ 16531 ] / 返信無し
■16698 / 1階層)  外伝 第5章 3
□投稿者/ 昴 ベテラン(222回)-(2006/10/01(Sun) 20:51:47)


    『さっきは


    付き合いなさい

    なんて言ったけど



    そんなのじゃなくていいから



    もっとお近づきになれるかしら?』



    そう言って少し頬を赤らめて



    はにかんだ笑顔は優しかった





    「誠先輩


    本当は優しい方だったんですね




    こちらこそ

    宜しくお願いします



    って言うのも変かな?」


    笑いながら手を差し出す


    誠先輩はその手を優しく握り返した



    『誠先輩って言うのは

    よさない?



    愛純には【誠】って呼ばれたいわ





    本当は【マコ】がいいのだけれど


    すぐには無理でしょうから


    それはいずれ


    ゆっくりとね』



    照れくさそうに話す仕草が可愛い




    『舞さんがイヤでなければ

    三人で一緒に遊びましょう





    それじゃあ

    舞さんのところに行ってあげて


    今日舞さんを

    きっと私が

    傷つけてしまったから』



    学校の前のバス停に来ていた



    「そうさせてもらいますね


    ま…誠」




    『嬉しいわ

    誠って呼んでくれて


    行ってらっしゃい




    大好きよ

    愛純』



    誠に見送られて


    バスに乗る



    周りの生徒が私を見てる



    誠が相手だもの


    それは目立つよね

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▲[ 16531 ] / ▼[ 16708 ] ▼[ 16704 ]
■16699 / 1階層)  外伝 第5章 4
□投稿者/ 昴 ベテラン(223回)-(2006/10/01(Sun) 20:53:20)

    舞のマンション(いえ)に着いた


    エントランスの虹彩認証は自分で開けた


    でも

    舞の部屋を開けることは出来なくて


    ピンポーン


    部屋のチャイムを鳴らす



    カチャ



    『はい』


    「舞


    愛純だけど


    入ってもいい?」


    いつもなら

    自分で鍵を開けて入るのに

    声を掛けて開けてもらってる




    「さっきは…

    ちゃんと舞の前で断るつもりで


    だから舞について来てもらったのに


    ゴメン


    断れなかった」



    部屋に入ってすぐ


    舞に詫びた



    『うん

    解ってる』




    そう言いながら

    舞は泣き出してしまってる


    『誠先輩

    綺麗だもんね』



    舞が何を言おうとしてるか解らない


    「うん


    ゴメン


    やっぱりもう

    ここには来ない方がいいよね」


    イヤだけど…

    それは言わなきゃいけない


    ちゃんとケジメはつけなきゃ



    『愛純が好きなの


    愛純と離れたくない



    だから

    二番目でいいの



    愛純の一番になれなくていいの



    舞を愛純の傍に居させて』




    そう言われて

    『本当に

    それでいいの?』



    聞き返すしか出来なかった

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▲[ 16699 ] / ▼[ 16711 ]
■16708 / 2階層)  (削除)
□投稿者/ -(2006/10/03(Tue) 10:27:07)
    この記事は(投稿者)削除されました
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▲[ 16708 ] / 返信無し
■16711 / 3階層)  舞月さん♪
□投稿者/ 昴 ベテラン(226回)-(2006/10/03(Tue) 23:13:44)
    ごめんなさい。
    『セカンド』読んでなかった(>_<)

    感想を読んで探しに行った

    丁度その頃は『ご主人様と私』本編の4章から次の展開を悩んでいたと思います


    外伝の4・5章は

    その台詞を舞に言わせたくて書いたお話しですので…

    リアクションを頂くと作者として嬉しい限りです。


    外伝のストーリーの中で考えた台詞ですが

    『舞』のキャラクターが

    舞月さんのキャラクターから

    大きく影響を受けていることは言うまでも…

    ありません・・よね

    (携帯)
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▲[ 16699 ] / ▼[ 16709 ]
■16704 / 2階層)   外伝 第5章 4 昴さんへ☆
□投稿者/ ゆらら ちょと常連(53回)-(2006/10/02(Mon) 20:17:36)
    出て来る人、みんな切ないね・・。誠さんも・・。昴さんも・・?

    秋は切ないね・・ふうっ・・。ゆっくりと楽しみにしています・・☆
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▲[ 16704 ] / 返信無し
■16709 / 3階層)  ゆららさん♪
□投稿者/ 昴 ベテラン(224回)-(2006/10/03(Tue) 22:32:39)
    正解かも知れない。

    遠い昔、二番目なのは昴でした。

    大好きなその女性(ひと)には彼がいて…

    そんな切ない懐かしい恋が

    登場人物をみんな切なくしているのかも知れませんね…



    秋ですね…

    (携帯)
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▲[ 16531 ] / ▼[ 16710 ] ▼[ 16740 ]
■16706 / 1階層)  昴さんへ
□投稿者/ 映美 一般♪(27回)-(2006/10/03(Tue) 04:16:05)
    今、夢の中にいる昴さまへ

    真夜中に読むStoryはどれも切ないですね・・・

    舞さんの「二番目でもいいのそばにいたいの」の言葉に痛切します
    愛すれば傍にいれるなら何番目でもかまわない 私も強くそう思います

    「でも、いつかあなたの一番になりたい・・・ううん・・・なってみせる」
    本当はそう答えたかった。 な〜んて勝手な台詞をすみませんm(__)m

    なんだか舞さんの気持になってしまうと、私ならそう言うかも・・・
    とか思ってしまいました

    起きる時間を間違えてしまいました・・・ 
    結局 眠れずにいくつか物語の中を彷徨っています(苦笑)

    続き楽しみにしております。


                             映美

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▲[ 16706 ] / 返信無し
■16710 / 2階層)  映美さん♪
□投稿者/ 昴 ベテラン(225回)-(2006/10/03(Tue) 22:58:53)
    4時16分には確かに夢の中でした。


    4時半を少し過ぎた頃にふと目覚め

    『IN THE RAIN』がUPされているのを

    寝ぼけた頭で拝読して

    また眠りについて



    朝起きて

    ご感想を頂いていて

    驚いた次第です。




    その女性(ひと)の

    『私へ』じゃない微笑みは

    『私へ』の微笑みよりも

    輝いて見えて


    二番目だから我慢しなきゃいけないのに

    焼き餅を妬いた遠い日



    『私へ』じゃない微笑みを貰った人が

    『私へ』の微笑みを見て


    同じような感情を持っていたと

    その女性(ひと)に聞かされたのは

    それからずーっと先の話




    ちゃんと寝ないと体に毒ですよ


    風邪ひいちゃいますよ


    昴は今日、鼻がムズムズして何度もくしゃみして

    風邪ひきかけたかも?と思って

    慌てて鼻炎薬を飲みました(>_<)


    映美さんも風邪をひかないようにして下さいね…


             昴

    (携帯)
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▲[ 16706 ] / ▼[ 16764 ]
■16740 / 2階層)  昴さんへ
□投稿者/ 映美 一般♪(32回)-(2006/10/07(Sat) 03:41:43)

    レスばかりつけると、物語のお邪魔にならないかと
    思いつつ控えていました。

    最近、更新されていないようなので気になっています・・・

    もしや、早めに飲んだ鼻炎薬の効果も空しく・・・
    風邪の菌の侵入を許してしまいましたか?

    私も、あれから実は風邪引いてしまいました
    でも もう すっかりよくなりました^^

    今夜は、綺麗な月を見れるかなと思い
    夜更かしして窓の外を見上げてました・・・

    あいにくのお天気 残念ですね・・・

    あきらめて そろそろ寝ます^^;


    物語の中では、いつでも一番になれますね^^
    だって・・・自分が書いてるんだから(苦笑)


    では、お身体大切に・・・無理なさらないでくださいね


                     映美

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▲[ 16740 ] / 返信無し
■16764 / 3階層)  映美さん♪
□投稿者/ 昴 ベテラン(229回)-(2006/10/09(Mon) 00:25:14)
    ご心配おかけしていますが…
    予感的中で見事に風邪をひいてしまいました(>_<)
    しかも3連休の初日にアレになってしまって…どこにもお出掛け出来ません(T_T)

    やっぱり夜更かしは身体に毒ですね…って0時過ぎのカキコじゃリアリティありませんネ(汗)

    鼻から喉に来たのにタバコ(7☆)が止められません←ダメじゃん私


    という訳で更新がゆっくりになっていますが…
    多分暫くゆっくりになりますので…
    長い目で見守って下さいね。


    お待たせしました。とりあえず一つupします。

              昴

    (携帯)
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▲[ 16531 ] / 返信無し
■16712 / 1階層)  外伝 第5章 5
□投稿者/ 昴 ベテラン(227回)-(2006/10/03(Tue) 23:15:49)


    『愛純が少しでも

    思ってくれてたら

    舞は幸せだから



    舞は愛純の愛人でいいの』


    舞に人差し指で唇をなぞられ

    話し終えた途端に唇を重ねられた


    『しばらくは我が儘言わないから


    今夜は舞を抱いて



    愛純の痕を舞につけて


    愛純を舞に刻んで』


    耳元で囁かれた



    そこにいるのは

    いつも余裕で

    いろんなことを

    私に教えてくれてた舞じゃなくて




    どうしようもない愛おしさが

    胸の奥から湧いてきて



    舞を強く抱きしめた


    「舞

    離さないよ



    そんな風に言ってくれる舞を

    離せる訳がない」



    制服を脱がして

    そして脱いで


    舞の手をひいて浴室に行った



    浴室でシャワーを浴びる



    舞にシャワーを浴びせる



    ボディソープを掌に取り


    撫で回すように舞を洗う



    何故だか舞の反応が

    いつもより激しいけれど


    気が付かないフリで普通に洗う



    躯に着いた泡をシャワーで流しながら


    舞の躯を撫で回す




    『お願い


    きっと立っていられなくなるから




    ベッドに行こう』


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▲[ 16531 ] / ▼[ 16793 ] ▼[ 16807 ]
■16765 / 1階層)  外伝 第5章 6
□投稿者/ 昴 ベテラン(230回)-(2006/10/09(Mon) 00:27:49)


    『お願い


    きっと立っていられなくなるから




    ベッドに行こう』




    子猫のように可愛い舞



    この女性(ひと)から

    一瞬でも離れようとした自分が

    とても愚かに思えた




    舞の頭をポンポンと撫でる


    「そのほうが

    良さそうね」




    平静を保つのは

    それが限界だった



    舞に気付かれないうちに

    先に浴室を出て躯を拭いた



    舞を呼んで躯を拭く


    普通に水分を取っているだけなのに

    舞の反応を感じる




    バスローブに腕だけ通して


    舞の肩を抱いて

    寝室に向かった






    そのまま肩を抱いて

    ベッドの端に腰掛けさせる



    「どうしよう

    初めての時以上にドキドキしてる


    なんだか変だね」


    今日の舞に

    いつも以上に欲情している


    『ううん

    ちっとも変じゃないよ


    舞だって

    すごくドキドキしてるもん』




    舞の躯に指を這わせる



    頬を撫で

    耳朶を摘み

    耳の後ろから

    首筋に



    鎖骨を辿り

    胸の周りに円を描く


    『…ぁん……』


    舞の手が首に回り


    ゆっくりとベッドに倒れ込んだ



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▲[ 16765 ] / ▼[ 16810 ]
■16793 / 2階層)   外伝 第5章 6 昴さんへ☆
□投稿者/ ゆらら ちょと常連(54回)-(2006/10/10(Tue) 00:51:18)
    いい〜☆官能〜☆まるで初夜のような今のドキドキな二人〜☆

    お体に気をつけてまた書き書きして下さいね〜昴さん☆
[ 親 16531 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16793 ] / ▼[ 16861 ]
■16810 / 3階層)  ゆららさん♪
□投稿者/ 昴 ベテラン(233回)-(2006/10/10(Tue) 23:55:01)
    簡潔にして端的なご感想
    いつもありがとうございます。

    こちら(昴)の意図する通りの感想をいつも下さって…

    大好きですよ…ゆららさん

    ♪(*'-^)-☆

    (携帯)
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▲[ 16810 ] / 返信無し
■16861 / 4階層)  昴さまへ〜♪
□投稿者/ ゆらら ちょと常連(57回)-(2006/10/13(Fri) 03:48:56)

    大好きですよ…ゆららさん ♪(*'-^)-☆きゃあ〜☆照れますぅ〜♪昴さまぁ〜☆

    ありがとうございまぁ〜す☆私もですよ昴さま♪(*´∀`*)ノ゛キャッキャ

    昴さまのお話も「愛純&誠編」にいよいよ入りましたね☆

    その美しいお名前を下さったASUMIさんはまるで、かげろうのように

    はかなく姿を現さずにいらして、昴さまもお気になさっていらしてまた現れて

    下さるといいですねASUMIさん☆ 昴さまの愛人28号としてのわたくしの

    朗読いたします分が又増えましたわねぇ〜おほほっ☆(君を愛人にした覚えはない

    。鉄人28号なら知っているけど(笑)by昴・なんてね(笑)

    誠先輩もいい人で、これからも小説、楽しみにしています♪♪♪
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▲[ 16765 ] / ▼[ 16811 ]
■16807 / 2階層)  おっと!ちゃんねるはそのまま
□投稿者/ 百歌咲蘭  一般♪(1回)-(2006/10/10(Tue) 22:22:05)
    バタン♪Ю―(^ω^ )オジャマシマース
    はじめまして☆
    最近はまってます〜〜☆素敵の小説

    しかし、ちゃんねるが多すぎてどのドラマにしょうか
    毎夜 迷っちゃうぜいvv
    おっと…と、今夜止った リモコンの先は
    これから始まる 官能シーンとみた∠( ~-~)_∩∫ウフン
    ベットに倒れて…そっ、そっれから〜〜〜
    どっー。 ど〜なったーの(* ̄▼ ̄*) デヘヘ
    すんませーん ただのエロバカです〜〜(爆)
    そんな部分から見てしまい(失礼しました)
    最初から ちゃんと読んできます
    続き 愉しみにしてま〜〜す。(⌒0⌒)/

[ 親 16531 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16807 ] / ▼[ 16826 ]
■16811 / 3階層)  百歌咲蘭さん♪
□投稿者/ 昴 ベテラン(234回)-(2006/10/11(Wed) 00:17:30)
    2006/10/11(Wed) 00:32:48 編集(投稿者)

    はじめまして咲蘭さん
    今夜のちゃんねるにお選び頂き光栄です(微笑)
    …なんてネ(笑)

    昴のお話は…かなりエロいのですが…(爆)


    えっ ( ̄口 ̄)
    最初から読んで下さるのですか?

    このお話はスレッドから推察されるでしょうが…
    ご主人様と私

    ご主人様と私 U

    ご主人様と私 外伝

    ご主人様と私 外伝 U
    と続きます
    無駄に長いエロ話ですので…
    体調の良い
    時間に余裕がある時をお勧めします(笑)

    (因みに最初の『ご主人様と私』が一番エロいと思いますので、探して下さい 80〜90スレ位前にあると思います)

    では、昴の官能の世界を
    どうぞごゆるりとお楽しみ下さいませ
[ 親 16531 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16811 ] / ▼[ 16853 ]
■16826 / 4階層)  気になる続きは(「・・)ドレドレ..
□投稿者/ 百歌咲蘭 一般♪(3回)-(2006/10/11(Wed) 20:43:21)
    お〜〜!
    ベットからの続きがアップされてるじゃあ あーりませんか
    たしかに、エロですが やわらか〜〜い ですね(ぶにゅ)
    とりあえず外伝Uは最初からよみましたよん〜〜(*^〜^*)
    あちゃ〜〜そーだったんですかぁ〜〜
    このお話 そんな長〜〜い超大作とは知らなかったですわん
    でわ、でわ 昴さんが、エロ度大とおすすめの(^o^)oウキウキ
    『ご主人様と私』から早速 よんでみまっす!

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▲[ 16826 ] / 返信無し
■16853 / 5階層)  百歌咲蘭さん♪
□投稿者/ 昴 ベテラン(237回)-(2006/10/13(Fri) 01:17:32)
    最近少し官能シーンが柔らかくなっているのは…

    作者が少し書き飽きているせい?

    もしくは学生の恋模様だからでしょうか?


    こちらには沢山のちゃんねるがありますので…

    素敵な皆様の作品を読まれてから

    ゆっくりとどうぞ

    (なんせ本当に無駄に長いので…苦笑)

    (携帯)
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▲[ 16531 ] / 返信無し
■16812 / 1階層)  外伝 第5章 7
□投稿者/ 昴 ベテラン(235回)-(2006/10/11(Wed) 00:29:22)


    胸の先端を摘む


    『…ぁん……』


    胸の膨らみに手を添えると


    舞の温もりと柔らかさと


    そして舞の鼓動が伝わって来た



    掌から伝わる舞の鼓動に

    私の鼓動もシンクロして


    いつも以上にドキドキしている自分を見つける



    ゆっくりと柔らかさを楽しむように

    舞の胸を揉んで



    舞の乳首を口に含む


    転がして甘く噛む



    噛みながら舌の先で舐める


    『…あっ……』


    舞の零した吐息がした





    ゆっくりと丁寧に

    時に激しく


    舞に私の痕をつけるように


    舞に私を刻むように



    舞を絶頂へと昇らせて




    やっと安心したように

    寝息を立てる舞






    その髪を撫で

    そっと口づけをする



    目覚まし時計をセットして


    私もやすもう


    明日も学校だから








    コーヒーの香りで目を覚ます


    『あっ、起きたぁ


    おはよう』



    少しはにかんだ笑顔の舞


    「うん

    起きたよ



    おはよう」



    朝食を用意する舞の後ろ姿に思う



    大丈夫だから

    信じて



    ちゃんとここに

    帰って来るから

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▲[ 16531 ] / 返信無し
■16857 / 1階層)  ASUMIさん♪
□投稿者/ 昴 ベテラン(240回)-(2006/10/13(Fri) 01:39:17)


    読んで下さっていますか?



    4章5章の誠の初登場の印象は…

    いかがでしたでしょうか?




    月に一度位は

    顔を見せて下さいませんか?

    (投数のカウンターがクリアされない位に)








    顔を見せて

    思いを聞かせて


    ASUMIさん

    貴女は昴の支えだから…





    6章は

    愛純と誠の世界

    愛純目線編になります



    楽しんで頂いていますか?

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▲[ 16531 ] / ▼[ 16882 ]
■16858 / 1階層)  外伝 第6章 1
□投稿者/ 昴 ベテラン(241回)-(2006/10/13(Fri) 01:40:51)


    おはよう


    おはよう






    朝の挨拶が飛び交う校門近く


    ここで待っているのが最近の日課


    誠の卒業まであと少しだから


    短い逢瀬を楽しむように


    校舎までの僅かな道のり






    少しでも逢いたくて

    どちらともなく始まった日課





    『おはよう愛純

    待った?』


    「おはようマコ

    ううん

    今来たところだから」





    告白をされた次の日

    登校をすると


    校門近くに誠が居て驚いた



    「おはようございます

    誠さん



    どうしたんですか?

    こんなところで…」

    上級生を呼び捨てにするのは

    いくら本人の希望でも

    慣れなかった


    『おはよう愛純


    昨日のことが信じられなくって


    夢じゃないか

    確かめたかったの

    愛純に』


    はにかんだ笑顔が

    美しい上級生を可愛く見せている



    『学年も教室も違うから


    こんなことしか思いつかなかったの




    愛純は気にしなくてもいいのよ


    私が好きでしていることだから』



    そう言われたけど

    誠の気持ちが嬉しくて



    次の日から

    15分早く屋敷(いえ)を出て


    今日まで日課として続いている

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▲[ 16858 ] / ▼[ 16949 ]
■16882 / 2階層)  (削除)
□投稿者/ -(2006/10/14(Sat) 21:35:36)
    この記事は(投稿者)削除されました
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▲[ 16882 ] / 返信無し
■16949 / 3階層)  舞月さん♪
□投稿者/ 昴 ベテラン(243回)-(2006/10/17(Tue) 00:50:20)
    『愛純と誠』編 突入しました。

    もちろん『愛と誠』は存じておりますよ…
    それを意識して愛純の恋人のお名前を決定して訳ではありませんが

    お話を書いていて…なんだか似てると思ったことは事実です(笑)

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▲[ 16531 ] / ▼[ 16950 ]
■16893 / 1階層)  昴さん
□投稿者/ ASUMI 一般♪(10回)-(2006/10/15(Sun) 07:46:45)
    もちろんいつも読ませていただいてます(^-^)

    誠先輩・・私の好きなキャラクターです・・
    誠先輩のことをもっと知りたい気持ちでいっぱいです


    あまり顔を見せずにごめんなさい、これからは月に一度・・必ず感想を伝えたいと思います(^-^)

    それでは無理せず更新していってください☆

    (携帯)
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▲[ 16893 ] / 返信無し
■16950 / 2階層)  ASUMIさん♪
□投稿者/ 昴 ベテラン(244回)-(2006/10/17(Tue) 00:52:15)
    もちろん

    月に一度よりも


    もっとたくさん

    顔を見せて欲しいのですが…


    ASUMIさんにはASUMIさんの都合がおありなので

    あまり我が儘を言ってはいけませんね(苦笑)



    誠はASUMIさん好みに仕上がっているみたいで…ホッ


    6章が終わって7章になったら…

    愛純と誠の世界

    誠目線で…誠から愛純への熱い想いを綴る予定です

    …って6章が始まったばかりなのにネ(笑)


    更新がゆっくりになっていますが…

    楽しんで下さいね

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■16951 / 1階層)  ゆららさん♪
□投稿者/ 昴 ベテラン(245回)-(2006/10/17(Tue) 00:52:58)
    えーっと、ゆららさんは昴の愛人28号っと

    なるほどф(..)メモメモ

    …なんてネ(笑)


    何を仰いますやら

    ゆららさんは良い読者様ですよ


    昴のお話と一緒にドキドキしたり切なくなっ下さって…


    ゆららさんの大好きを態度で表すと…

    頭ナデナデって感じでしょうか(笑)


    ではでは、またお待ちしていますね

    ('-^*)/

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▲[ 16531 ] / 返信無し
■16952 / 1階層)  外伝 第6章 2
□投稿者/ 昴 ベテラン(246回)-(2006/10/17(Tue) 00:54:08)

    『ねえ愛純

    次の土日に何か予定はあるかしら?』




    今週の週末は…



    舞と遊園地の予定


    だけど卒業が近くなった

    この上級生の希望に

    出来るだけ応えてあげたい



    「ううん別に



    どうかしたの?」


    微笑んで答える



    『卒業記念じゃないけど


    愛純と小旅行がしたくて



    ねえ

    温泉に行かない?』


    「うんOK


    詳しいことは後で教えて」



    教室に着いたら

    舞に謝ろう

    ゴメンって







    舞はすぐに解ってくれた


    物わかりがよくて助かるけど


    その分だけ

    舞に甘えすぎてるかも知れない




    昼休み

    食堂のいつもの席に

    いつも通りに座り

    微笑んでいる誠




    「お待たせ


    それで小旅行って」


    『食べながら話しましょう



    一泊二日なのだけど


    おうちの方は大丈夫かしら?』



    「心配しないで

    それは大丈夫だと思う


    これでも家族には

    信用されているんだから」


    冗談めかして笑顔で言うと


    安心したような微笑みをくれる




    『じゃあ

    ここなんだけど…』


    パンフレットを開いて私に見せる



    『近くにスキー場もあるけど


    そちらの方がいいかしら?』

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▲[ 16531 ] / 返信無し
■16953 / 1階層)  外伝 第6章 3
□投稿者/ 昴 ベテラン(247回)-(2006/10/17(Tue) 00:55:32)


    「マコと一緒なら

    どっちでもいいけど…


    出来れば

    ゆっくりまったりの方がいいかな」

    笑いながら言うと


    『じゃあ

    ここで決定ね』


    パンフレットに大きな花丸を書いていた








    誠が自家用車(クルマ)を用意して

    温泉まで出掛ける



    お母さまの通勤車(リムジン)より

    更にゆっくり出来る感じ




    道中も旅の風情だから

    誠と私は

    電車を乗り継いで

    出掛けたかったのだけれど


    電車に不慣れな二人ではと

    お互いの家族に反対されて



    解決策がこれだった



    二人共社会人になって


    家族の干渉を受けなくなったら



    その時また

    一緒に旅行しようね




    それにしても


    気になっていたのは…


    誠の態度




    朝会った時から

    ずーっと塞ぎ込んだ顔をして

    テンションも低い



    初めての旅行なのに

    楽しくないのかな?


    自動車(クルマ)に酔って

    気分でも悪いのかな?



    それなら

    そーっとしておいた方がいいのかも?



    そう思ったけど

    どうしても気になって聞いてみた



    「マコ

    どうかしたの?


    さっきから

    ずっと静かだけど」

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▲[ 16531 ] / 返信無し
■16960 / 1階層)  外伝 第6章 4
□投稿者/ 昴 ベテラン(249回)-(2006/10/18(Wed) 00:20:43)


    『ごめんなさい

    愛純には隠し事は出来ないわね』



    『今日の宿泊先なのだけれど…



    私の思いつきが急だったせいで

    こんなところしか用意出来なかったのよ』


    残念そうに渡したパンフレットは

    予定していた温泉地の


    誠の家の系列の


    有名な高級ホテルだった




    『祖父に

    友人と温泉に行きたいと相談したのよ


    そうしたら父が

    系列のホテル全店舗に

    娘が友人と行くから

    空き部屋状況を報告するようにと伝えたらしいわ



    事もあろうに

    今日のお部屋はここなのよ…』


    誠が指差したのは


    パンフレットの見開きの写真


    そのホテルを代表するような

    スィートルームだった



    確かに

    高校生の私達には

    不相応なほど豪華なお部屋




    「確かにこれは豪華過ぎだけど


    言わなかった?


    マコが一緒なら

    それでいいって」


    「大人の事情なんかほっといて


    そこで二人で

    ゆっくりまったりしようよ


    せっかく

    マコと一日中一緒なんだから」




    「こちらこそ

    ごめんなさい


    マコの気持ちに気づかなくて」



    微笑みながら言うと


    誠の頬に涙が一筋光った

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▲[ 16531 ] / 返信無し
■16961 / 1階層)  外伝 第6章 5
□投稿者/ 昴 大御所(250回)-(2006/10/18(Wed) 00:23:40)


    自動車(クルマ)が静かに


    目的地の

    そのホテルの扉(ドア)の前に停まった



    運転手(ドライバー)よりも先に

    ドアボーイが自動車(クルマ)のドアを開く



    『いらっしゃいませ

    お待ち致しておりました

    お嬢様』



    そんな大人達の

    表面上の出迎えの挨拶に


    一瞬だけうんざりと言った顔をして


    すぐにニッコリと微笑む誠




    「お世話になります」

    ドアボーイに荷物を預け

    後に付いて歩く





    最上階がスカイラウンジ

    早く言えば…

    BARになっていて



    その一階下の

    フロアの大半を占める

    その部屋に着いた



    丁寧に室内の説明をしているけど


    半分位聞いて

    「ご苦労様

    ありがとう」

    と微笑み

    部屋から追い出すように下がらせた



    『愛純

    ごめんなさいね


    もっと和風な方が良かったわね』


    せっかく二人っきりになっても

    誠はまだそんなことを言っている



    「その分

    プライバシーも

    セキュリティーも万全でしょ



    素敵なお部屋だね


    今日は

    マコのおじい様とお父様に

    甘えさせて頂くことにしようよ」


    窓に近づき

    眼下の景色を眺めていると


    『ありがとう』

    誠に後ろから抱きしめられた

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▲[ 16531 ] / ▼[ 16982 ] ▼[ 16981 ]
■16979 / 1階層)  外伝 第6章 6
□投稿者/ 昴 大御所(251回)-(2006/10/19(Thu) 23:57:30)


    誠との甘い時間が始まる



    ♪プルプル


    そんな時間を邪魔するように

    室内の電話が鳴る


    「はい」


    『お寛ぎのところを失礼致します


    私、当ホテルの支配人をさせて頂いております高瀬と申します

    これからご挨拶に伺わせて頂きたいのですが宜しいでしょうか?』


    誠の来訪に余程慌てているのだろう

    私が誠本人かを確認することさえ忘れている



    「少々お待ち下さい」


    「マコ

    ここの支配人さんが

    この部屋に挨拶に来たいって」

    手で受話器を塞いで言う


    『うん

    ありがと』


    『はい

    お電話替わりました



    はい


    それは構わないけれど




    わかったわ


    はい』


    受話器を置く


    『ごめんなさい



    だから

    ここはイヤだったのよ…』




    コンコン

    まもなくノックの音がした




    誠が直接扉(ドア)に向かう




    扉(ドア)の向こうには

    深々と頭を下げた初老の男性



    『失礼致します


    先程ご連絡を差し上げました高瀬で御座います


    この度は…』


    長々としている社交辞令を

    誠が我慢しているのが解る

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▲[ 16979 ] / ▼[ 17030 ]
■16982 / 2階層)  NO TITLE
□投稿者/ ゆき 一般♪(3回)-(2006/10/20(Fri) 18:36:31)
    以前、名前の応募をさせて頂いたゆきです☆
    毎回ドキドキしながら読ませてもらってます♪
    マコちゃんのキャラを勝手に“押せA↑↑強気なお嬢様”と思い込んでたんだけど、全然違いましたね(^o^;
    どんでん返しがあるのか?!と思ってましたがちょっと切ない雰囲気もありつつ‥マコちゃんのコトをもっと知りたくなってきました☆
    更新楽しみにしております♪
    頑張って下さいね\(^O^)/

    (携帯)
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▲[ 16982 ] / 返信無し
■17030 / 3階層)  ゆきさん♪
□投稿者/ 昴 大御所(253回)-(2006/10/23(Mon) 23:48:47)
    お久しぶりですね。

    ゆきさんに頂いた『マキ』はメイド長に頂きましたが

    今日はちょっとメイド長のご紹介をしますね…
    本編にはよく出て来たのに
    外伝で未だ出番のないメイド長ですが…

    昴の中のイメージでは『アルプスの少女ハ〇ジ』の『ロッテンマイヤーさん(←記憶が少し不確か)』を優しく柔らかくしたような雰囲気で…

    このメイド長がいなければ
    『ウチの屋敷はまわらない』と
    ご主人様(薫)から信頼を受けていて

    ご主人様(薫)と奥様(花純)の間を陰で取り持っていた女性です

    今後、お屋敷を舞台にする時は
    必ずそのお名前を使わせて頂きますので…


    最近更新がゆっくりで…ごめんなさい

    お楽しみ下さいね


             昴

    (携帯)
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▲[ 16979 ] / ▼[ 17029 ]
■16981 / 2階層)   外伝 第6章 6 昴さんへ☆
□投稿者/ ゆらら ちょと常連(58回)-(2006/10/20(Fri) 01:53:43)
    うん。私も誠ちゃんと一緒の気持ち。。。心の声は。

    「来なくていいよぉ〜支配人〜。」もう〜。ぷうっ(・ω・)

    早くいちゃいちゃさせてあげたい〜♪昴さんもだよねっ?

    ちゃんと音読してますよぉ〜毎回☆続き楽しみにしながら♪

    寒くなったので温かくしてお過ごし下さいねっ☆
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▲[ 16981 ] / 返信無し
■17029 / 3階層)  ゆららさん♪
□投稿者/ 昴 大御所(252回)-(2006/10/23(Mon) 23:31:52)
    誠と愛純の二人が

    いちゃいちゃするには…もう少しかかるかな?(苦笑)


    ( ̄口 ̄)えーっ
    ゆららさん一人で音読しているんですかぁ〜
    昴の耳元で朗読して欲しいのに…なんてネ(笑)

    随分涼しくなってきましたので

    ゆららさんも風邪などひかれませんように

    (携帯)
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▲[ 16531 ] / ▼[ 17086 ]
■17031 / 1階層)  外伝 第6章 7
□投稿者/ 昴 大御所(254回)-(2006/10/23(Mon) 23:51:57)


    『それでは

    ゆっくりとお寛ぎ下さいませ』


    支配人の

    挨拶と言う名の

    社会的な体裁がようやく終わった






    『気は済んだかしら?



    このホテルに

    一つだけ

    サービスのリクエストがあるわ





    私達に

    必要以上の干渉を

    しないで下さらないかしら?



    それが出来ていない時は


    祖父や父に


    このホテルのサービスは

    最低だったと伝えるわ



    ごきげんよう』


    威圧的にニッコリと微笑む誠


    私はこんなに怒りを表に出した誠を

    見たことがなかった




    扉(ドア)の向こうの初老の男性は

    青ざめた顔で私達の前から姿を消した




    誠は怒りが消えないのか

    その肩が小さく震えていた



    俯いて小さな声で言った

    『愛純

    ごめんなさいね


    こんな私を見せてしまって』



    顔を上げると

    無理に作っているのか


    いつもの誠の笑顔だった



    「大丈夫だから


    全然

    大丈夫


    だから」


    ニコニコして誠に言う


    「私は

    イヤな想いなんて

    ちっともしていないし


    それどころか

    今すごく

    嬉しいんだもん」


    嬉しいけれど信じらんない

    そんな顔をして

    誠は私の顔を見ていた

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▲[ 17031 ] / ▼[ 17113 ]
■17086 / 2階層)  NO TITLE
□投稿者/ ゆき 一般♪(4回)-(2006/10/27(Fri) 22:41:27)
    本編でのメイド長さん!!すっごく好きな方(キャラ)だったので☆名前の発表(とゆーのでしょーか?!)があった時は、ものすっごく嬉しかったです(≧▽≦)
    距離を置きつつもさりげなく後押ししてくれるよぅな“大人な女性”ってカンジ☆キャ━(*≧∇≦*)
    朝晩寒くなってきました‥体調を崩されませんよぅに☆更新楽しみにしております♪

    (携帯)
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▲[ 16531 ] / 返信無し
■17114 / 1階層)  お知らせ
□投稿者/ 昴 大御所(258回)-(2006/10/30(Mon) 00:42:37)
http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/
    久しぶりの独り言なお知らせです

    ご主人様と私シリーズも無駄に長くなってきて

    まとめて読めるようにホームページを作りました


    ご主人様と私シリーズと

    お題小説に投稿させて頂いたもの

    それ以外に何も目新しいものはありませんが…

    とりあえずまとめ読み出来ます(笑)


    ひとまず形になりましたので

    これからは小説の更新に精進させて頂きます


    これからも宜しくお願いします

    (携帯)
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▲[ 17086 ] / 返信無し
■17113 / 3階層)  ゆきさん♪
□投稿者/ 昴 大御所(257回)-(2006/10/30(Mon) 00:34:44)
    すいません昴はちょっと勘違いをしていたようで…

    マキさん…メイド長は外伝に出てましたネ

    思い出編の最初の方に


    メイド長が気に入ったキャラで良かった(^-^)/


    お返事が遅くなってすいません…

    小説も書かずに最近別の作業ばかりしてました(苦笑)


    更新がゆっくりになっていますが…

    お楽しみ下さいね

    (携帯)
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▲[ 16531 ] / 返信無し
■17116 / 1階層)  外伝 第6章 8
□投稿者/ 昴 大御所(259回)-(2006/10/30(Mon) 00:57:09)

    誠の手を引いて


    大きなソファーに一緒に腰掛けて言った


    「幼い頃ね

    ママに

    お母さまとのお話しを

    よく聞かせてもらっていたの




    ママがお母さまの特別になる前に

    ママはお母さまに連れ出されて

    よくデートみたいなお出掛けをしたんだって



    それでネ

    その時も

    どこに行っても

    そのお店のトップの人が挨拶に来て



    ママはその時

    ちょっぴりつまんなかったんだって



    今の愛純はネ

    つまんないなんてことは

    ちっともなくって



    ママはこんな感じだったんだなぁって思ったの




    それにネ


    マコが怒っていたのは


    愛純の為でしょ


    イヤなどころか


    すごーく嬉しかったんだよ



    マコの怒った顔って

    新鮮だったし…」




    最初は

    何を話し出すのか

    解らないって顔をしていたけど


    聞いていくうちに

    だんだん嬉しそうになって


    話し終えると

    誠は照れてしまっていた



    『愛純

    貴女と旅行に来れて


    本当に良かったわ』

    優しく髪を撫でてくれた




    マコ

    私も

    マコと旅行に来れて

    良かったって思ってるよ

[ 親 16531 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16531 ] / ▼[ 17118 ]
■17117 / 1階層)  外伝 第6章 9
□投稿者/ 昴 大御所(260回)-(2006/10/30(Mon) 00:58:25)


    『愛純

    少し散策でもしない?』



    今は

    このホテルを離れて

    気分転換でもしたいのかな?



    「うん

    せっかく来たんだものね


    そうしよう」



    簡単に荷物を片付けて


    誠と二人でホテルを出た



    外は寒かったけど

    誠と並んで歩くと


    心が温かくなった





    温泉饅頭に

    温泉卵


    名産品店


    お土産屋さん



    通りに面した店に入る


    誠と二人で

    一つ一つ手に取り

    笑い合った




    『ありがとう

    愛純




    そろそろ戻りましょうか…』



    ホテルへの帰り道


    誠と手を繋いだ




    周りの人は気にならないけど

    周りの人には

    私達はどう映っているのかな?





    ホテルに戻って

    夕食を食べて



    その後は



    誠はどうしたいのかな?




    そう考えると


    ドキッとした




    誠をもっと知りたい


    誠が欲しい


    誠と一つに



    溶け合いたい




    顔が熱くなるのが判る


    誠はどう思っているのかな?



    「マコ」


    名前を呼んで

    繋いだ手に力を込めた



    誠も握り返して来る


    きっと同じ想いだよね…

[ 親 16531 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17117 ] / ▼[ 17152 ]
■17118 / 2階層)   外伝 第6章 9 昴さんへ☆
□投稿者/ ゆらら ちょと常連(63回)-(2006/10/30(Mon) 04:05:33)
    純愛してますね〜愛純ちゃんと誠ちゃん☆可愛いです♪

    なんかたどたどしくて、

    また、それが誠ちゃんの今の気持ちを表すみたいで

    とってもいいで〜す☆

    昴さん、ホムペをお作りになられたのですね☆

    作業お疲れ様でした☆

    楽しみに拝見させていただきます♪
[ 親 16531 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17118 ] / 返信無し
■17152 / 3階層)  ゆららさん♪
□投稿者/ 昴 大御所(262回)-(2006/11/02(Thu) 01:18:36)
    たどたどしい初々しさが

    ちゃんと書けていますか?


    昴らしいシーンまでもう少し


    この初々しさからどうしても官能的なお話にする為に

    悪戦苦闘中の昴です


    ホームページも

    こちらともう一カ所しかリンクしてなかっのに

    沢山の方々にお越し頂いでいます


    ゆららさんを足跡残して下さいね

    (携帯)
[ 親 16531 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16531 ] / 返信無し
■17153 / 1階層)  外伝 第6章 10
□投稿者/ 昴 大御所(263回)-(2006/11/02(Thu) 01:21:29)

    『愛純

    顔が赤いわ


    どうかして?




    寒いところを歩かせてしまって

    風邪でもひいたかしら?』



    誠と一緒に歩いているんだから

    寒くなる訳なんてないのに




    「えっ


    ううん


    この後の時間のことを


    ちょっと考えたりして」



    それで意味が解ったみたいで


    誠は俯いて頬を赤く染めていた






    二人の間をしばらくの沈黙があって


    誠は無言のままでにっこり微笑み


    そして小さく頷いた



    良かった

    誠も同じ想いだったんだね





    「マコ」


    もう一度名前を呼んで

    手を握りしめた



    『なぁに』

    誠も意識して

    強く握り返しているのが解る




    『その前に

    食事をしなければならないわね




    途中でどこかに寄る?


    ホテルのレストランで構わない?




    それとも


    ルームサービスにする?



    愛純のいいところを言って』



    誠がその後の時間を

    すごく気にしているのが解る





    「じゃあネ


    ルームサービス



    少しでも長く

    マコとゆっくりまったりしたいもん」



    正直言って

    やっぱり照れくさかった

[ 親 16531 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16531 ] / 返信無し
■17162 / 1階層)  外伝 第6章 11
□投稿者/ 昴 大御所(266回)-(2006/11/03(Fri) 21:30:52)
http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/


    ルームサービスが届いて



    二人の間には

    少しだけぎこちない空気が漂っている



    二人共この後の時間を

    妙に意識してしまっている



    そのぎこちなさは

    決してイヤな感じじゃなくて


    うーん

    慣れない


    それだけのことなのかな?




    『愛純

    食事が済んだら


    お風呂にしましょうか?



    【温泉】と言うよりは

    【スパ】な感じだけれど


    この部屋にも

    ちゃんと源泉から

    お湯がひかれているそうよ』



    「うん


    この部屋で二人っきりだから

    誰も見ていないし



    お風呂

    一緒に入ろう…」


    そう返事をすると



    えっ…


    小さな声を発して


    見る間に

    真っ赤に…

    本当に顔中を真っ赤にしていた




    目の前の美しい上級生は

    年上と言うことを忘れさせる程に可愛い



    「マコ


    一緒にお風呂に入るの

    イヤ?」


    意地悪かな?って思ったけど


    どうしても聞いてみたくなった




    真っ赤な顔のままで誠が答える



    『そうではないわ



    泊まりで旅行に来ているのだから


    それは私の本意でもあるわ



    お願い愛純


    今はそんなことを言わないで





    食事を済ませてしまいましょう』

[ 親 16531 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16531 ] / ▼[ 17182 ]
■17174 / 1階層)  外伝 第6章 12
□投稿者/ 昴 大御所(267回)-(2006/11/05(Sun) 13:11:16)
http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/


    食事の味なんか覚えいない


    それは私も一緒

    マコ


    大好きだから…





    確かにその部屋は


    浴室と呼ぶよりバスルーム

    浴槽と呼ぶよりバスタブだけど…


    いいじゃん中身は温泉だもの



    硝子で囲まれた部屋


    一人で入っても見えちゃうよ


    だから一緒に入ろう



    誠から小さなため息がかすかに聞こえた



    かかり湯をして

    大きな丸いバスタブに浸かる



    全面の大きな硝子の向こうは

    遠く広がった夜景


    その上に広がる満天の星空



    隣の誠に声をかける


    「やっぱり

    来て良かったねマコ」



    『そうね

    来て良かったわ愛純』


    誠の腕の中に躯を滑り込ませ

    目を閉じて顎を上げた



    誠がそーっと唇を重ねる


    舌を使わないで

    唇だけを啄み合って


    お湯の中だからバレないけど


    私が熱くなって

    蜜が溢れているのが判る




    湯気の向こうで誠が話し出す



    『ねえ愛純


    私…初めてなのよ』


    「えっ


    マコなら


    モテてたんじゃないの?」


    『そんなことないわよ


    だって

    愛純は気づかなかったかも知れないけど…


    ずっと

    愛純だけを見つめていたのだもの』



    顔が赤かったのは

    お湯のせい

    だけじゃないよね

[ 親 16531 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17174 ] / ▼[ 17198 ]
■17182 / 2階層)   外伝 第6章 12 昴さんへ☆
□投稿者/ ゆらら ちょと常連(64回)-(2006/11/06(Mon) 03:32:02)
    誠ちゃんは、初めてで甘く嬉しい緊張でどきどき・・☆

    読んでる私は、甘酸っぱい初々しいときめきにどきどき☆

    そして昴さんは、どこまで二人の初めてを官能描写しちゃおうかとどきどき

    だったりして(笑)愛純ちゃんリードがんばってね〜(*´∇`*)

    これからが昴さんの本領発揮シーンですね☆わくわく☆
[ 親 16531 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17182 ] / 返信無し
■17198 / 3階層)  ありがとう
□投稿者/ 昴 大御所(270回)-(2006/11/09(Thu) 23:51:53)
    すごくゆっくりな更新なのに

    いつもいつもありがとうございます


    …で

    今回もたったこれだけだったりして…(爆)

    少しずつ少しずつ官能度がアップして行きます



    外伝 第6章 は

    いくつまで続くんでしょうね…


    まるで他人事のような昴でした(笑)

    (携帯)
[ 親 16531 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16531 ] / 返信無し
■17175 / 1階層)  外伝 第6章 13
□投稿者/ 昴 大御所(268回)-(2006/11/05(Sun) 13:12:16)
http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/

    『いつか

    こんな日が来れば…


    そう思っていたから


    夢のようよ


    今、愛純とこうしていられることが』





    バスタブを出て

    シャワーで流して




    まるで姉妹のように

    髪と躯を洗い合った


    バスローブを着て

    髪を乾かし



    ソファーで誠に髪を撫でられている


    誠の緊張感が私にも伝わる




    冷蔵庫にミネラルウォーターを取りに立つだけでも

    私が動くと

    誠がそわそわしているのが判る



    ミネラルウォーターをグラスに移し


    「飲むでしょ?」


    手渡すと


    『ええ

    頂くわ』


    グラスのミネラルウォーターを飲み干す



    そんなに喉が渇く程

    緊張しているんだね



    飲みかけのものと

    もう一本


    ミネラルウォーターを持って



    「マコ」

    声を掛けてベッドルームに向かう





    『灯りを消して

    待っていて



    もう少しして

    私もそちらに行くわ』



    気持ちを落ち着けているのかな?



    「うん

    待ってるね…」


    微笑むと微笑み返す



    ベッドルームに入り

    サイドテーブルにミネラルウォーターを置いて


    フットライトだけ点けて誠を待った

[ 親 16531 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16531 ] / 返信無し
■17201 / 1階層)  外伝 第6章 14
□投稿者/ 昴 大御所(271回)-(2006/11/10(Fri) 00:50:52)
http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/


    コンコン

    ベッドルームをノックして

    誠が入って来た



    私が寝ているベッドの横で

    シュル


    バスローブを下に落として

    ベッドの中に滑るように滑らかに入って来た誠




    私に寄り添い

    髪を撫でている



    誠の胸の先が当たって


    それでなくても私は

    誠を受け入れる用意が
    とうに出来ていた


    「マコ

    私のバスローブも



    脱がせて…」


    バスローブの紐を解き

    肩から脱がそうとしている誠の指が

    かすか震えているように感じた



    『愛純

    愛しているわ』


    私のバスローブを

    誠のバスローブの上に落とし


    誠の躯が私の躯に重なる


    両足を広げて

    誠を全身に感じる



    「マコ


    私も…


    私も愛してる



    安心して


    マコがしてみたいように



    して



    して欲しいことがあったら


    その時は言うからね…」


    誠の耳元に囁くように言う



    誠は…

    その唇を私の唇に重ねた


    やっぱり啄むような口づけ



    「マコ


    口の中に舌を入れて

    愛純の口を味わって


    手も…

    愛純の触れたいと思うところに触れて


    マコが何をしてくれても


    マコだから

    すごく気持ちいいよ」

[ 親 16531 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16531 ] / 返信無し
■17233 / 1階層)  外伝 第6章 15
□投稿者/ 昴 大御所(274回)-(2006/11/14(Tue) 01:00:33)
http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/


    誠が私の口に舌を入れてきた

    その舌を甘く噛み


    舌を絡めて

    誠に愛を伝える



    誠の唾液と私の唾液が混ざり合って

    私の口の端から流れる



    一度唇を離し

    その唾液を掬い取るように舐める誠



    さすがに学習能力に長けた誠は

    もう私の舌の動きを覚えて

    それ以上の動きをしてくる



    ダメ

    マコ

    口づけだけで



    イッちゃう




    ガクガクと痙攣する私に


    『私はちゃんと

    愛純を気持ち良くしているのかしら?』

    まだ不安そうに聞いてくる



    「マコ


    こんなに素敵な口づけは…


    はじめてだよ」




    それを聞いて安心したように

    私の躯を撫でている誠


    ただ遠慮がちに

    戸惑うように私自身には触れてくれない


    「マコ

    ここも触って



    マコに触って欲しくて

    こんなになってるの…


    判るでしょ?」


    誠の手を掴み

    私へと運ぶ



    一瞬触れて

    すぐに離れて


    そしてやって来た



    大きく小さく円を描き

    私の蜜を絡ませ

    私の花びらで舞う誠の指


    しなやかに

    まるで最初は一つのものだったように


    私に溶け込んでいる誠の指


    「お願いマコ

    ここに触れて」

[ 親 16531 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16531 ] / 返信無し
■17264 / 1階層)  外伝 第6章 16
□投稿者/ 昴 大御所(279回)-(2006/11/19(Sun) 01:52:11)
http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/

    「お願いマコ

    ここに触れて」


    誠の指をクリトリスに誘う



    遠慮がちに

    触れるか触れないか

    その触れ方が余計に私を煽り

    誠の指に合わせて

    私の腰が回る



    「…ぁん……

    …マコ……」



    「…もっと……」



    やっぱり遠慮がちに

    でもさっきよりも少しだけ強く

    誠の指が膨れ上がったクリトリスに触れる



    誠はクリトリスに触れる指先に

    全神経を集中しているみたいで…


    他のところをすっかり忘れている



    「……んん………

    ……いい………


    ………で…も……

    ……こっちも……

    …触ってぇ……」


    誠の反対の手を

    私の胸に運ぶ



    マコ

    すごくいい





    「…マコ…


    ……入れて………


    …マコ…の…ゆび……


    …あす……に……」


    誠の指が

    私の中にゆっくりと入って来る




    その後のことは

    あまり詳しく覚えていない




    誠のその行為は

    誠の性格そのもので


    勤勉で

    誠実で

    学習能力が高く



    一度捉えた私のポイントを的確に抑え


    私の快感を優先して

    何度も何度も

    私を絶頂へと連れて行く



    私は誠にしがみついて

    何度も誠の名を呼び

    そして意識を失った

[ 親 16531 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16531 ] / ▼[ 17267 ]
■17265 / 1階層)  独り言
□投稿者/ 昴 大御所(280回)-(2006/11/19(Sun) 02:01:02)
http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/
    外伝6章にひと月以上も掛かってしまいました
    次回から第7章『愛純と誠編』誠視線の予定ですが
    急に休日出勤が山の様に入って・・・
    多分休みの睡眠率が上がります

    今まで以上に更新が停滞しますが
    ゆっくりとお待ち頂ければ幸いです

    急に寒くなってきましたので皆様風邪等引かれませんよう
    ご自愛下さいませ
[ 親 16531 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17265 ] / ▼[ 17299 ]
■17267 / 2階層)  :昴さんの 独り言にちゃっかり返信
□投稿者/ ゆらら ちょと常連(67回)-(2006/11/19(Sun) 03:51:14)
    多忙の中、外伝6章御疲れさまでした。

    しっかりと最後まで読ませていただきました。
    「初・愛のいとなみ誠編」と勝手に名付けて
    ふれあう二人の感覚を味わいながら読んでました。

    次回から第7章『愛純と誠編』で誠視線の予定になると・・。
    でも急に休日出勤が山の様に入ってしまい休みの睡眠率が上がって
    今まで以上に更新が停滞します・・と。

    はーい。分かりました。おとなしくまったりと待ってま〜す。
    ほんと寒くなってきましたね。昴さんもご自愛下さいね。また〜。
[ 親 16531 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17267 ] / ▼[ 17305 ]
■17299 / 3階層)  ゆららさん♪
□投稿者/ 昴 大御所(281回)-(2006/11/23(Thu) 00:06:56)
http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/
    いつもありがとう

    昴の書く官能シーンは、なんでいつも誰かが『はじめて』なんでしょうネ(苦笑)
    ちゃんと書き分けれているんでしょうか?
    ちゃんとキャラの違いは出てるんでしょうか?

    やっぱり不安なんですよ><
    だって昴にも『はじめて』の時は『はじめて』だった一度だけですから(笑)

    『集中』拝読しました^^
[ 親 16531 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17299 ] / ▼[ 17327 ]
■17305 / 4階層)  昴さんへ☆
□投稿者/ ゆらら ちょと常連(70回)-(2006/11/23(Thu) 03:54:56)
    御疲れさまです♪

    昴さんの官能シーンに「初めてさん」が出演されるのは(私の思うところですが)
    「切ない純愛」と「恋のどきどき感」がテーマにあるからだと思います・・☆
    昴さんの一部分をさり気無くのぞかせながらも
    みんなそれぞれの個性を発揮してちゃんと描かれてますよ〜☆

    まぁ・・拝読なんてそんな・・(。・・。)ポッ
    どこにでもあるようなそんな日常の切ない片思いの瞬間を
    切り取って綴ってみました☆

    でも最近書いていなかったのでちょっと照れます・・☆
    まさか昴さんのお目にふれてるとは・・☆
    でも、その一言、嬉しかったです☆

    第7章私も拝読させていただきました♪
    誠ちゃんはずっと愛純ちゃんを思い続けて待ち続けて
    恋こがれていたのですね☆誠ちゃんの切ない日々のお話し
    これからまったりとゆっくりと、楽しみにしています☆

    寒くなったのでご自愛下さいね☆
[ 親 16531 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17305 ] / ▼[ 17336 ]
■17327 / 5階層)  ゆららさん♪
□投稿者/ 昴 大御所(286回)-(2006/11/25(Sat) 22:19:45)
http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/
    お題小説は私も好きで・・・回転してくれるといいなぁと思っていますが
    昴には『おそろいのバッグ』は難しいなぁ・・・そういう物に興味があんまりないから(汗)

    誠の想いをこれから書き綴っていきます

    その時誠はそう思っていたんだなぁと読んで頂ければ幸いです

    昨夜はお返事もしないで別のコメントだけで・・・ごめんなさい
[ 親 16531 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17327 ] / ▼[ 17350 ]
■17336 / 6階層)  昴さんへ☆
□投稿者/ ゆらら ちょと常連(72回)-(2006/11/26(Sun) 01:16:56)
    昴さんも 「お題小説好き」とは〜嬉しいです☆
    本当に次のお題で回転してくれるといいんですが・・。
    おそろいのバッグ』難しいですかぁ・・う〜ん・・。
    違うのにすれば良かったかな?
    単なる「バッグ」にすれば良かったのかなぁ・・?
    誰かがいつか書いてくれる事を信じて待つしかないですね♪(´ー`)

    今日の3つもう拝読いたしました〜♪
    誠ちゃんの想いを その時誠ちゃんは、そう思っていたんだと
    思いながら、またその場面を思い出しながらしっかり読んでました。
    (それって?昴さんの意のままかな?もしかして・・?(笑))

    昨夜のことは重々存じておりますので(*^^*)私の事は お気になさらずに☆
    でも、お気遣いのコメント、ありがとうございました☆
    では、昴さんペースの更新をまったりと楽しみにしています。
    寒いので、くれぐれもご自愛下さいませ。
[ 親 16531 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17336 ] / 返信無し
■17350 / 7階層)  ゆららさん♪
□投稿者/ 昴 大御所(291回)-(2006/11/27(Mon) 22:40:23)
    お題小説繋がりましたネ(^-^)

    思わずなるほどと唸った昴でした


    いやホント

    昴の意図するままの感想を頂いて

    ありがたい読者様ですよ、ゆららさんは

    それでは今日も一つupします

    (携帯)
[ 親 16531 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16531 ] / ▼[ 17306 ]
■17302 / 1階層)  外伝 第7章 1
□投稿者/ 昴 大御所(284回)-(2006/11/23(Thu) 00:24:07)
http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/

    愛純

    抱きしめたい



    愛純

    その心も躯も


    この腕の中に感じたい




    愛純






    その少女を見つけたのは

    きっと偶然ではなく必然





    高等部に上がって間もなく

    中等部の生徒に混じって登校している時に

    その少女を見つけた



    その少女の周りには

    周囲のそれとは違う空気が漂っていて



    その少女を見つけた時に直感した


    その少女は私

    鎧を纏わない私自身だと



    無防備に

    孤立を楽しむように

    【独り】だった




    それから

    気付くと

    その少女を目で追っていた




    クラスメートとの何気ない会話を装い

    その少女の名前を知った


    愛純



    名前を知り

    屋敷(いえ)の者に貴女のことを調べさせた



    不思議な家庭環境


    貴女の孤高な意味を理解した気がした



    きっと貴女には私が必要だから


    早くいらっしゃい

    高等部に



    私が誰よりも貴女を愛するから


    貴女は私自身だから





    愛純





[ 親 16531 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17302 ] / ▼[ 17308 ]
■17306 / 2階層)  Re[2]: 外伝 第7章 1
□投稿者/ これ... 一般♪(1回)-(2006/11/23(Thu) 21:01:22)
    これ長々としつこいですね
    飛ばすのに時間がかかって仕方ないです
[ 親 16531 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17306 ] / ▼[ 21506 ]
■17308 / 3階層)  NO TITLE
□投稿者/ 匿名 一般♪(1回)-(2006/11/23(Thu) 22:45:26)
    このサイトにこられる方がこんな書き込みされるなんて残念です・・・。
    小説だから、長くなるのは仕方ないと思います・・・

    目に留まりわたくしも不愉快に感じて、ひとこと言いたくて・・・
    そんな意見はあなたの心の中で留めておいてください
    わざわざカキコしないでください!

    目的の、お話を素早く探したいならツリー表示からではなく
    トピック表示か、スレッド表示でお探しください・・・


        
[ 親 16531 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17308 ] / 返信無し
■21506 / 4階層)  男性人形
□投稿者/ 恭子 一般♪(1回)-(2012/05/14(Mon) 16:26:06)
http://sns.fgn.asia/
    ソープランドを超えたサービス実施中!(●^口^●)→ http://www.fgn.asia/

    (携帯)
完結!
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▲[ 16531 ] / 返信無し
■17307 / 1階層)  NO TITLE
□投稿者/ 弥恵 一般♪(1回)-(2006/11/23(Thu) 21:39:03)
    あんたにそんなこと言う権利あるわけ?

    かなり不愉快なんだけど…

    昴さんに謝んなさいよ

    (携帯)
[ 親 16531 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16531 ] / ▼[ 17312 ]
■17309 / 1階層)  m( _ _ )m
□投稿者/ 昴 大御所(285回)-(2006/11/23(Thu) 22:59:43)
http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/
    2006/11/23(Thu) 23:10:50 編集(投稿者)



    小説をupしない時にスレッドを上げる事は本意ではないのですが
    当事者である私が傍観する訳にもいきませんので書かせて頂きます

    これさん・・・ご指摘の通り確かに長々としつこいと思います(苦笑)
    10月30日の『お知らせ』に自分でも書いてますように無駄に長いと思います(汗)
    ですがお読み頂く方がいらっしゃるので書き続けていけるのです
    これさんはPCからだとお見受け致しますのでツリー表示ではなくトピック表示にされると、お目当ての小説に進み易いと思いますよ

    弥恵さん・・・かばって下さってありがとうございます
    でも、昴のことで感情を乱さないで・・・
    何事にも賛否両論があるのです
    昴の作品を好きだと仰って下さる方もいらっしゃれば
    あまり好まない方もいらして当然なのです
    弥恵さんは応援して下さっているのですよね
    これからは感想と言う形で応援して下さいませんか
    ありがとう、嬉しかったよ

    匿名さん・・・同じ内容を書いている間に書き込み頂いたご様子で・・・
    本当に長いんですよ、このお話
    丁寧に書いていきたいと思っていますので予定通りなら、かなり長くなります(苦笑)
    匿名さんも昴のことで感情を乱さないで・・・
    かばって下さってありがとうございます


    この件に関して、これ以上の書き込みはご遠慮申し上げます


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▲[ 17309 ] / 返信無し
■17312 / 2階層)  Re[2]: m( _ _ )m
□投稿者/ これ... 一般♪(3回)-(2006/11/24(Fri) 17:46:44)

    みなさん、不本意な一言失礼しました

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▲[ 16531 ] / 返信無し
■17328 / 1階層)  外伝 第7章 2
□投稿者/ 昴 大御所(287回)-(2006/11/25(Sat) 22:21:18)
http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/


    財閥系の家庭に

    一人娘として生まれ


    その名前のイメージも手伝って


    気高くあること

    凛としていること


    無意識の内に要求され

    それに応えて来た



    けれど

    貴女の存在は

    そんなことの無意味さを

    私に教えてくれた



    私は私でいればいいのだと




    愛純


    ずっと見ていたのよ

    貴女が気づかなくても



    登下校の時


    体育の授業のグランドで



    貴女が視界にいれば

    それだけで安堵した




    貴女の高等部の入学式

    心が踊った


    貴女から私の近くに来たことが




    貴女に見つけて欲しくて

    生徒会の役員選挙に出馬したりして




    それでも

    貴女は相変わらず【独り】だった



    そう

    あのコが現れるまで



    あのコが現れて

    貴女の表情は明るくなった





    ある日を境に

    貴女の行動が自信に溢れ

    あのコと関係を持ったことを

    容易に推察させた




    その瞳で私を見て



    貴女に告白して

    敗れていったもの達の噂を聞いた



    卒業の日が一日一日と近づいて来る


    今日こそ

    否、明日こそ告白しよう


    思いながら時間が過ぎて行く



    思い悩み

    『NO』と言わせない告白を決行する

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▲[ 16531 ] / 返信無し
■17329 / 1階層)  外伝 第7章 3
□投稿者/ 昴 大御所(288回)-(2006/11/25(Sat) 22:22:17)
http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/

    その日の休憩時間に

    愛純の教室に向かう



    教室に入ると

    愛純はあのコとおしゃべりをしていた



    威厳を保ち堂々と

    そう意識しながら


    愛純に近づき

    愛純に話し掛ける



    「ごきげんよう

    ちょっといいかしら?」


    私の方を振り向く二人


    こんなに近くで愛純の顔を見るなんて


    高鳴る鼓動を抑え

    無理に平静を装う



    「愛純


    私と付き合いなさい




    あら

    お返事は頂けないのかしら?」



    『は…はい』


    私の勢いに飲み込まれ

    愛純がそう返事した

    否、そう返事させた


    「ありがとう

    いいお返事ね



    では放課後に

    図書館の前で待っていなさいね


    舞も一緒で構わないから




    お邪魔したわね


    ごきげんよう」



    もう限界

    高鳴る鼓動を抑えきれない


    踵を返して

    愛純の元を離れる




    言い終わった

    無意識に頬が緩むけど


    放課後にもう一勝負


    それを決めるまで

    まだ安心は出来ない



    高飛車なイヤなおんな


    愛純の瞳にそう映っていないか


    それだけが心配

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▲[ 16531 ] / 返信無し
■17330 / 1階層)  外伝 第7章 4
□投稿者/ 昴 大御所(289回)-(2006/11/25(Sat) 22:23:15)
http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/

    放課後

    約束の図書館の前に向かう


    愛純はあのコと一緒だった


    「ごきげんよう


    ちょっと待たせたかしら?




    イイ子ね

    お約束をちゃんと守って」



    私はまだ鎧を纏ったままだった




    『誠先輩

    先程のお話しですが


    私には舞が…』

    「このことは

    私の父から


    愛純のお母様に話して頂いて


    愛純のお母様も承知なされている筈だけど」


    確かに父に話したわ

    同じ学校に愛純がいて

    これからお近づきになりたいと

    商談やパーティーなどで

    貴女のお母さまに宜しくお伝えをと


    ただそれだけ

    父に私の気持ちが理解出来る筈などない


    「それに

    いずれ愛純が

    お母様の跡を継がれるのならば


    私とお近づきになることは


    愛純にとっても

    良いお話しの筈よ」




    こんな卑怯な手は使いたくはなかった


    だけど…


    ごめんなさい愛純

    貴女に断らせる訳にはいかないの



    それを聞いて

    あのコが…舞が走り去った



    その後ろ姿を愛純と見送る



    愛純の背中越しに

    逃げて行く舞を見た瞬間


    私から鎧が外れていた

[ 親 16531 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16531 ] / 返信無し
■17351 / 1階層)  外伝 第7章 5
□投稿者/ 昴 大御所(293回)-(2006/11/27(Mon) 22:48:18)
http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/


    「略奪愛って言うのかしら?


    横恋慕もいいとこよね


    イヤな女に見えたでしょ?」



    愛純の後ろ姿に話し掛けると

    愛純は振り返ってくれた



    「本当はね

    こんな強引なことは

    したくなかったのよ」


    黙ったままの愛純に続ける



    「少し歩きながら話しましょうか?」


    鼓動が抑えられない

    愛純を置いて先に歩く



    「気が付かなかったかしら?


    愛純が高等部に入った時から


    ううん

    もっと前


    愛純が中等部の頃に見つけて

    高等部に入って来るのを

    待っていたのよ

    ずっと」


    話し始めた告白は止まらない


    「高等部に上がっても

    話しかけられないでいたら


    舞さんが現れて


    二人がどんどん仲良くなっていくのも

    ずっと見てたの」


    「舞さんと仲良くなって

    愛純の表情がだんだん明るくなっていくのを

    羨ましく

    眩しく見てたの」


    「愛純と舞さんの間に割り込むつもりもなかったし


    父の力を恋愛に利用することは
    フェアではないからイヤだったけど



    このまま愛純と

    お近づきにならないで

    卒業して行きたくはないから…




    やっと今日行動に移すことが出来たわ」



[ 親 16531 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16531 ] / 返信無し
■17385 / 1階層)  外伝 第7章 6
□投稿者/ 昴 大御所(294回)-(2006/11/30(Thu) 23:52:23)
http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/


    「さっきは


    付き合いなさい

    なんて言ったけど



    そんなのじゃなくていいから



    もっとお近づきになれるかしら?」


    鎧を外した私は

    素直なままで愛純に向き合えた


    頬が少し熱かった




    そんな私に愛純はやっと話し掛けた


    『誠先輩


    本当は優しい方だったんですね




    こちらこそ

    宜しくお願いします



    って言うのも変かな?』


    そう言って優しい笑顔で

    手を差し伸べてくれる



    何度夢見たことだろう

    愛純に触れることを


    そんな想いを込めて

    愛純の手を優しく握り返した




    「誠先輩って言うのは

    よさない?



    愛純には【誠】って呼ばれたいわ





    本当は【マコ】がいいのだけれど


    すぐには無理でしょうから


    それはいずれ


    ゆっくりとね」



    ずっと

    そう呼ばれたい

    そう思っていたから



    言ってしまって

    少し照れくさかった



    「舞さんがイヤでなければ

    三人で一緒に遊びましょう





    それじゃあ

    舞さんのところに行ってあげて


    今日舞さんを

    きっと私が

    傷つけてしまったから」



    学校の前のバス停に来ていた



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▲[ 16531 ] / ▼[ 17490 ]
■17420 / 1階層)  外伝 第7章 7
□投稿者/ 昴 大御所(298回)-(2006/12/06(Wed) 21:48:39)
http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/


    私の言葉に振り向き

    愛純が言う


    『そうさせてもらいますね


    ま…誠』


    思わず笑みが零れる



    「嬉しいわ

    誠って呼んでくれて


    行ってらっしゃい




    大好きよ

    愛純」



    バスに乗る愛純を見送る



    周りの生徒が私達を見てる



    バスの中では愛純に


    別のバスを待つ

    バス停に残った少女達からは私が


    周囲の視線を集める



    だけどそんなことは少しも気にならなかった


    その瞬間私は

    自分が生徒会長だなんてことは

    すっかり忘れていた



    愛純を見送り

    自宅に帰る




    緊張でかいた汗をシャワーで流す



    きっと今頃愛純は

    あのコの家であのコを慰め

    そして…


    無意識に流れる涙をシャワーで洗い落とす



    愛純はあのコと別れるのかしら?


    別れなくても構わないけど


    愛純の一番は渡さない



    今日は愛純が私を受け入れてくれた

    それだけでいい




    それはまだ

    夢ではないかと思う程だから…



    明日の朝学校で確かめてみよう


    愛純が本当に私を受け入れてくれたことを




    シャワーを出て


    明日の朝

    いつもより30分早く自宅(いえ)を発つと

    執事に伝えた

[ 親 16531 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17420 ] / ▼[ 17508 ]
■17490 / 2階層)  NO TITLE
□投稿者/ 鷹 一般♪(1回)-(2006/12/17(Sun) 23:09:49)
    はじめまして!題名に引かれてスラッと読んでましたぁ続きが気になりまーす♪楽しみに待ってます

    (携帯)
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▲[ 17490 ] / 返信無し
■17508 / 3階層)  鷹さん♪
□投稿者/ 昴 大御所(299回)-(2006/12/21(Thu) 23:20:25)
http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/
    はじめまして、鷹さん♪
    ご感想ありがとうございます

    体調不良やその他諸々で更新が停滞していましたが
    今夜は一つup予定です

    ゆっくり更新ですが宜しくお付き合い下さいませ
[ 親 16531 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16531 ] / ▼[ 17510 ]
■17491 / 1階層)  昴さんへ^^
□投稿者/ 映美 常連♪(116回)-(2006/12/19(Tue) 03:11:44)
    私も更新待っています 昴さん^^

    最近、お姿もお声も聞けなく寂しく思っています
    お忙しいみたいですね・・・
    あ、でも決して急かしていませんからね^^

    私は、山積みの仕事を朝までかかりながら^^;
    その合間にエッセイ書いています・・文章が浮んだとき書かないと
    すぐ頭から消えちゃうんで(笑)
    書き出したら止らない私 もうこんな時間ですね(苦笑)
    寝なきゃですね 

    実は、誠キャラは私のお気に入りなんです・・・
    だから 愛純さんとの絡みにはドキドキしながら
    いつも読んでいます(*^_^*)

    寒さも厳しくなっていますので
    風邪の菌に侵入されないよう温かくして下さいね^^

                    映美


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▲[ 17491 ] / 返信無し
■17510 / 2階層)  映美さん♪
□投稿者/ 昴 大御所(300回)-(2006/12/21(Thu) 23:31:36)
http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/
    この週末は、やっと土日続けて休めるので一安心をしている昴です。
    2週間以上更新が停滞したのは初めてかも・・・
    映美さんにもご心配を掛けてしまって
    此方にまでお越し頂いてしまいましたね

    お礼に昴の300投稿目をプレゼントしました
    小説upの前に映美さんのところへお邪魔しようかな(笑)
[ 親 16531 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16531 ] / 返信無し
■17514 / 1階層)  外伝 第7章 8
□投稿者/ 昴 大御所(303回)-(2006/12/22(Fri) 00:02:55)
http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/


    愛純に告白した翌朝


    予定通りに30分早く自宅(いえ)を発つ


    学校の門を入ったところで愛純を待つ



    それから20分して

    愛純が登校してきた


    最近登校時に見かけないと思ったら

    私より10分早く登校してたのネ


    それは…あのコの為?



    愛純が私に気づく


    『おはようございます

    誠さん



    どうしたんですか?

    こんなところで…』


    昨日は【誠】と呼んでくれたのに

    今日は【誠さん】…

    上級生相手に呼び捨ては慣れないのだろう

    少し寂しい

    でも今は焦らない



    「おはよう愛純


    昨日のことが信じられなくって


    夢じゃないか

    確かめたかったの

    愛純に」



    愛純には素直に向き合える

    だけど

    自分の言葉に少し照れてしまう


    「学年も教室も違うから


    こんなことしか思いつかなかったの




    愛純は気にしなくてもいいのよ


    私が好きでしていることだから」



    『でも

    結構待ってたんじゃないですか?


    だったら明日から

    今逢った時刻の10分前に学校に来ませんか?


    そしたら

    毎朝学校で少しでも会えるし…』



    校舎に向かい歩きながら

    愛純と同じ時間を過ごせる

    その時に思いを巡らす


    『素敵な提案ネ

    そうネ…そうしましょう』

[ 親 16531 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16531 ] / ▼[ 17623 ]
■17521 / 1階層)  300投稿突破おめでとうございます^^
□投稿者/ 映美 常連♪(123回)-(2006/12/23(Sat) 03:59:30)
    昴さん^^


    300投稿突破おめでとうございます^^

    昴さんの300投稿目のプレゼント
    ありがとうございますm(__)m

    嬉しいです・・・。

    私は100投稿達成した時 自分でこんなに
    ・・・と驚いてましたが(笑)
    昴さんは 実に私の3倍も書いてるんですね 
    大御所だなんて・・・すごいです・・・昴さん^^

    私もいつの間にか常連になってますね(苦笑)


    久しぶりに誠さんと愛純さんにも会えて嬉しいです
    毎回読んでいて・・・誠(マコ)はどことなく・・・
    ルナに似てる気がするって勝手に気になってます^^


    お仕事も一段落されたみたいですね
    休日・・・ゆっくりお休みしてくださいね^^


                     映美
[ 親 16531 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17521 ] / 返信無し
■17623 / 2階層)  遅くなってすいませんm(_ _)m映美さん
□投稿者/ 昴 大御所(306回)-(2007/01/07(Sun) 21:40:31)
http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/
    今日は七草粥だから
    まだ「あけましておめでとうございます」ですよね
    今年も執筆頑張りましょうね、お互いに

    29日に小説だけupして
    これでいつでもお返事出来ると思い
    年末年始のバタバタで機会を逸してしまいました

    決してスルーじゃないので・・

    これを書き込んでるって言う事は
    このあと小説一つupの予定です

    その前に映美さんのところにお邪魔しようかな?

    (年始早々書き込みミスをしました)

[ 親 16531 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16531 ] / 返信無し
■17569 / 1階層)  外伝 第7章 9
□投稿者/ 昴 大御所(304回)-(2006/12/29(Fri) 02:25:29)
http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/

    それから愛純と

    朝のわずかな時間を過ごすようになった


    お昼も一緒に

    いつもの時間にいつもの席



    だけど


    近づいてくる卒業



    もっと

    もっと愛純を知りたい


    もっと愛純に触れたい

    もっと愛純を感じたい






    それの計画はまだ

    現実味のない

    ただの希望だったけれど




    卒業が近づく

    そのことが私を突き動かした




    急なことだから無理かも知れない


    だけど

    ダメで元々


    言うだけ言ってみよう



    「ねえ愛純

    次の土日に何か予定はあるかしら?」


    少し考え込んでいる愛純

    先約はあのコ?




    『ううん別に



    どうかしたの?』



    優先してくれてる?



    「卒業記念じゃないけど


    愛純と小旅行がしたくて



    ねえ

    温泉に行かない?」


    『うんOK


    詳しいことは後で教えて』


    即答してくれる

    愛純の気持ちが嬉しい







    そして週末の自家用車(クルマ)の中…


    あのホテルに決定したことに不安はある


    私は祖父や父の代理で視察に行く訳ではない



    私は…

    愛純と二人っきりの時間を過ごしたい

    ただそれだけ

[ 親 16531 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16531 ] / 返信無し
■17625 / 1階層)  外伝 第7章 10
□投稿者/ 昴 大御所(308回)-(2007/01/07(Sun) 21:53:28)
http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/


    不安は的中した


    本来なら

    高校生のゲスト相手に

    この部屋を用意し

    挨拶になど来ないのだろう


    支配人と名乗る人に怒り

    釘を刺した




    きっと今私

    イヤな顔をしている


    それでも愛純は

    こんな私を

    嬉しいと言って受け入れてくれた



    やはり愛純で良かった




    気分転換に散策に出掛けることを提案する


    愛純は快諾してくれて

    温泉街を楽しく歩き回った



    意識して

    意識しないようにしていたことを

    愛純にほのめかされ

    愛純もその時を待っていたことを知る




    愛純

    大好きよ…




    もっと愛純を知りたい

    もっと愛純を感じたい


    愛純




    その時がもうすぐ訪れるのね




    夕食は愛純の希望を聞いてルームサービスにした



    この後の時間を意識して

    愛純との間にぎこちない空気が漂う



    そのぎこちなさが

    愛純とのこれからの時間を

    どうしても意識させる



    こんなに近くにいるのに


    こんなに近くにいるからこそ


    愛純への愛しさが募る



    ぎこちない空気の中で夕食を済ませると

    バスタイム


    愛純が余裕で私をからかっている



    そんな風に今は言わないで



    愛純


    貴女が欲しいの

[ 親 16531 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16531 ] / 返信無し
■17626 / 1階層)  新年あけましておめでとうございます
□投稿者/ 昴 大御所(309回)-(2007/01/07(Sun) 22:00:16)
http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/
    昨年の5月14日に初投稿させて頂いてから・・・
    とうとう新しい年を迎えることが出来ました
    今年もボチボチとゆっくりな更新になりますが
    懲りずにお付き合い下さいませ

    追記:新年早々投稿ミスをしてしまいました
    ちょっと鬱陶しくてごめんなさい
[ 親 16531 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16531 ] / 返信無し
■17665 / 1階層)  外伝 第7章 11
□投稿者/ 昴 大御所(312回)-(2007/01/14(Sun) 15:05:53)
http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/


    それでも

    仲良く髪と躯を洗い合って

    バスルームを後にした



    愛純に始めてだと告白すると

    驚いていたけれど…


    だって

    ずっと愛純だけを見つめていたのだもの…



    愛純はそんな私を優しくリードして


    深い口づけも

    愛純の触れ方も教えてくれる



    愛純


    私の知らない

    愛純の顔を見せて


    あのコだけが知っている


    ううん

    それ以上の…


    あのコでさえ知らない顔を


    私にだけ見せて




    指先だけで

    愛純を辿り


    指先だけで

    愛純を感じる


    どんな小さな反応も見逃さない


    触れる箇所

    触れる角度

    触れる強さ


    焦れているのか

    求めているのか


    始めてだけど判る


    愛純だから

    愛純だけをずっと見つめていたから



    私の指先の僅か動きに

    甘く艶やかな声で鳴き


    私の腕の中で妖しく踊る



    私の指先を

    その花びらへと誘い

    溶け合い

    昇り詰めて行く



    私にしがみつき

    愛純の中の私の指に絡みつき

    愛純の中も

    愛純の全身も痙攣させ

    愛純は果てた



    それでも執拗に

    指先だけで愛純を辿り


    何度も

    何度でも

    愛純を昇り詰めて行く




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▲[ 16531 ] / 返信無し
■17697 / 1階層)  外伝 第7章 12
□投稿者/ 昴 大御所(314回)-(2007/01/18(Thu) 00:52:51)
http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/

    少しの休憩の後

    唇だけで愛純を辿る


    深い口づけを交わし

    耳元に

    顎に

    首筋に


    順々に愛純を辿る



    愛純のポイントは

    指先で辿った時に覚えたから


    そのポイントを唇で攻める


    舌で転がしたり

    甘く噛んだり


    その度に愛純の甘い声が聞こえて来る



    もっと聞かせて

    その甘い声を

    私だけに…



    胸の膨らみも

    その先も

    私だけを感じて



    ウエストのくびれも

    柔らかなカーブを描くおなかも

    その下の茂みも


    何もかもが愛しい



    愛純の膝を立たせて

    両脚を大きく開かせた


    蜜をたっぷり蓄えて
    愛純の花が綺麗に咲いている




    そっと唇をつける


    『…ぁん……』

    愛純の声が聞こえる


    さっきより少しだけ強く

    唇をつける


    そして下から大きく舐め上げてみる



    愛純の花は膨らみ

    存在を主張している


    蜜を垂らし私を誘っている



    『…マコ…

    舐めて…クリトリスを…』


    愛純は腰を浮かせて

    そのクリトリスを私の唇に触れさせようとしている



    愛純

    貴女が感じるなら

    何でも何度でも出来るわ

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▲[ 16531 ] / 返信無し
■17789 / 1階層)  外伝 第7章 13
□投稿者/ 昴 大御所(316回)-(2007/01/25(Thu) 17:23:29)
http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/


    『…マコ…

    舐めて…クリトリスを…』



    だけどまだ

    舐めてはあげない



    もっと

    もっと貴女を焦らして


    もっと

    もっと貴女を追い詰めて



    あのコなんかの知らない

    私だけの愛純にする為に…




    花びらの縁を舌の先で

    一周…二周…



    右から左に

    左から右に移りながら

    愛純のクリトリスのスレスレのところで

    自然に息をかける




    『…お願いマコ……

    ……して……』


    限界を知らせるように

    愛純が切ない声を出した




    愛純のクリトリスに

    舌の先をほんの少しだけ

    ソッと当てる



    『…ぁん……』

    それだけで愛純の躯は

    小さな痙攣をしている



    愛純の蜜が溢れている

    その蜜を舐める


    愛純

    これが貴女の味なのね



    愛純のクリトリスを口に含み

    舌で転がし

    甘く噛み

    吸い付く




    それは充分焦らした結果なのだけれど


    『…ぁぁあ………


    ……すごい………


    …すごいよマコ……』



    『…こんなの……

    …はじめ…て……』



    愛純に初めてと言われると嬉しい


    愛純の中から

    あのコの影を一つ消し去ったみたいで…



    『…マコ……

    …舐めた…ままで……


    ……入れて………』



[ 親 16531 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 16531 ] / ▼[ 17792 ]
■17790 / 1階層)  外伝 第7章 14
□投稿者/ 昴 大御所(317回)-(2007/01/25(Thu) 17:24:56)
http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/



    『…マコ……

    …舐めた…ままで……


    ……入れて………』


    舐めたままで入れる?

    愛純に負担が掛からないようして

    体勢を入れ替えてみる


    なんとか舐めながら入れることが出来た

    2、3度指を出し入れして

    愛純の中をかき回す


    少しずつ激しく

    少しずつ大きく


    もちろん
    愛純をクリトリスを舐める舌の動きを止めないで…


    『…ぁぁあ……

    …マコ…

    …すごく…いい……』

    愛純の中の

    一番奥の丸い突起が

    指だけの時よりも

    ぷっくり膨れて

    さっきよりも近くに来ている気がする


    『…来て……

    …もっと…深く……


    あっ


    …ぁぁぁああ……』


    そのまま愛純は気を失ってしまった




    そっと愛純の中の指を抜き

    愛純の溢れた蜜を舐め


    ティッシュペーパーで拭き取って

    羽毛布団を掛ける




    指先に愛純の香りが染み込んでいる


    甘酸っぱいような愛純の香り




    東の空が

    漆黒から

    ほんの少し青みを帯びて来た



    おやすみなさい愛純


    目覚めたら

    もう一度

    愛純を感じさせてね

[ 親 16531 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17790 ] / 返信無し
■17792 / 2階層)  独り言・・
□投稿者/ 昴 大御所(318回)-(2007/01/26(Fri) 00:02:49)
http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/
    どうも昴です
    第7章誠視点終了です
    ストーリー展開よりも官能シーンにページをとっているところが
    昴らしいというのだろうか?と苦笑いするしかないような書き方ですが・・(爆)
    その辺はずっと読んで下さっている皆様はご承知のことだろうと・・・

    次回五つ目のスレッドをたてますが・・いいんでしょうかね?
    こんなのが長々と続いてて

    でも、まだまだ続けますので懲りずにお付き合い下さいませ
[ 親 16531 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/


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