ビアンエッセイ♪

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Nomal Runa&Emi PARTU /映美 (06/12/14(Thu) 06:41) #17466
Nomal PARTU はじめに^^ /映美 (06/12/14(Thu) 07:06) #17467
Nomal 映美サンへ☆ /優 (06/12/14(Thu) 14:03) #17469
Nomal ヤスさん^^ /映美 (06/12/15(Fri) 01:56) #17472
Nomal 優美さん^^100レス目ですね /映美 (06/12/15(Fri) 02:10) #17473
Nomal 優さんへ^^ /映美 (06/12/15(Fri) 02:26) #17474
Nomal PLAY BACK【Blue moonの瞳】 /映美 (06/12/15(Fri) 02:47) #17475
Nomal 【〜それぞれの愛〜マユの呟き】@ /映美 (06/12/16(Sat) 04:12) #17483
Nomal NO TITLE /優美 (06/12/17(Sun) 00:33) #17488
│└Nomal 優美さんへ^^ /映美 (06/12/19(Tue) 03:18) #17492
Nomal 映美サン☆ /優 (06/12/17(Sun) 01:55) #17489
│└Nomal 優さんへ^^ /映美 (06/12/19(Tue) 03:39) #17493
Nomal 番外編 Special Story /映美 (06/12/19(Tue) 03:43) #17494
Nomal 【番外編】★二人のHoly Night★@  /映美 (06/12/19(Tue) 03:59) #17496
Nomal 【番外編】★二人のHoly Night★A /映美 (06/12/19(Tue) 04:10) #17497
Nomal 何日か早いけど・・ /昴 (06/12/21(Thu) 23:57) #17513
│└Nomal 昴さんへ^^ /映美 (06/12/23(Sat) 04:06) #17522
Nomal 映美サンへ☆ /優 (06/12/23(Sat) 00:44) #17520
│└Nomal 優さんへ^^ /映美 (06/12/23(Sat) 04:13) #17523
Nomal 【番外編】★二人のHoly Night★B〜Fin〜 /映美 (06/12/23(Sat) 04:54) #17524
Nomal 映美サンへ☆ /優 (06/12/23(Sat) 21:04) #17525
│└Nomal 優さんへ^^ /映美 (06/12/25(Mon) 00:04) #17531
Nomal 映美サンへ☆ /優 (06/12/25(Mon) 00:42) #17532
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Nomal 今年も宜しくネ映美さん /昴 (07/01/07(Sun) 21:45) #17624
│└Nomal 昴さんへ^^ /映美 (07/01/10(Wed) 22:40) #17635
Nomal 【〜それぞれの愛〜意外な繋がり】A /映美 (07/01/10(Wed) 22:58) #17636
Nomal 映美サンへ☆ /優 (07/01/11(Thu) 18:27) #17642
│└Nomal 優さん^^ /映美 (07/01/15(Mon) 01:40) #17666
Nomal 映美さん /昴 (07/01/14(Sun) 14:58) #17663
│└Nomal 昴さん^^ /映美 (07/01/15(Mon) 01:43) #17667
Nomal 【〜それぞれの愛〜意外な繋がり】B /映美 (07/01/15(Mon) 01:49) #17668
Nomal 【〜それぞれの愛〜リツコ】C /映美 (07/01/16(Tue) 02:09) #17684
Nomal 【〜それぞれの愛〜リツコ】D /映美 (07/01/16(Tue) 23:32) #17691
│└Nomal はじめまして♪ /都 (07/01/17(Wed) 17:07) #17693
│  └Nomal 都さんへ^^ /映美 (07/01/19(Fri) 03:28) #17709
Nomal 映美さん♪ /昴 (07/01/18(Thu) 00:47) #17696
Nomal 昴さんへ^^ /映美 (07/01/19(Fri) 03:31) #17710
Nomal 筆者より /映美 (07/01/19(Fri) 03:37) #17711
Nomal 【〜それぞれの愛〜リツコ】E /映美 (07/01/19(Fri) 03:48) #17712
Nomal 【〜それぞれの愛〜リツコ】F /映美 (07/01/20(Sat) 03:39) #17718
│└Nomal (削除) / (07/01/22(Mon) 00:51) #17727
│  └Nomal 舞月さんへ^^ /映美 (07/01/22(Mon) 22:21) #17769
Nomal 映美サンへ☆ /優 (07/01/22(Mon) 00:03) #17726
│└Nomal 優さんへ^^ /映美 (07/01/22(Mon) 22:16) #17768
Nomal 【〜それぞれの愛〜リツコ】G /映美 (07/01/22(Mon) 22:38) #17770
│└Nomal 映美様♪ /都 (07/01/23(Tue) 01:20) #17776
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Nomal 映美さん♪ /昴 (07/01/26(Fri) 00:16) #17793
Nomal 昴さんへ^^ /映美 (07/01/27(Sat) 01:03) #17801
Nomal 【〜それぞれの愛〜リツコ】H /映美 (07/01/27(Sat) 01:11) #17802
Nomal 映美サンへ☆ /優 (07/01/27(Sat) 16:52) #17807
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Nomal 【〜それぞれの愛〜pale moon】I /映美 (07/01/31(Wed) 00:47) #17832
Nomal 映美さん♪ /昴 (07/02/01(Thu) 00:52) #17844
│└Nomal 昴さんへ^^ /映美 (07/02/07(Wed) 18:56) #17867
Nomal 【〜それぞれの愛〜会いたい】J /映美 (07/02/07(Wed) 19:12) #17868
│└Nomal 映美さん☆ /ヤス (07/02/08(Thu) 16:47) #17876
│  └Nomal ヤスさんへ^^ /映美 (07/02/12(Mon) 03:06) #17892
Nomal 映美サンへ☆ /優 (07/02/07(Wed) 22:15) #17869
│└Nomal 優さん^^ /映美 (07/02/12(Mon) 03:14) #17893
Nomal 映美さん /昴 (07/02/08(Thu) 01:30) #17873
│└Nomal 昴さん^^ /映美 (07/02/12(Mon) 03:16) #17894
Nomal 【〜それぞれの愛〜愛のシャワー】K /映美 (07/02/12(Mon) 03:31) #17895
Nomal 【〜それぞれの愛〜more love】L /映美 (07/02/12(Mon) 22:27) #17898
Nomal 映美さん♪ /昴 (07/02/13(Tue) 00:09) #17899
│└Nomal 昴さんへ^^ /映美 (07/02/17(Sat) 16:35) #17938
Nomal 映美さんへ /AN-樹 (07/02/14(Wed) 17:49) #17917
│└Nomal AN-樹さんへ^^ /映美 (07/02/17(Sat) 16:43) #17939
Nomal 【〜それぞれの愛〜哀しい影】M /映美 (07/02/17(Sat) 21:04) #17940
Nomal NO TITLE /蘭 (07/02/17(Sat) 22:57) #17941
│└Nomal 蘭さんへ^^ /映美 (07/02/27(Tue) 15:08) #18177
Nomal 映美さん♪ /昴 (07/02/17(Sat) 23:09) #17942
│└Nomal 昴さんへ^^ /映美 (07/02/27(Tue) 15:06) #18176
Nomal 【〜それぞれの愛〜猜疑心】N /映美 (07/02/27(Tue) 15:38) #18178
Nomal 映美サンへ☆ /優 (07/02/27(Tue) 18:10) #18179
│└Nomal 優さんへ^^ /映美 (07/03/04(Sun) 12:46) #18227
Nomal 映美さん♪ /昴 (07/03/03(Sat) 02:48) #18208
│└Nomal 昴さんへ^^ /映美 (07/03/04(Sun) 12:44) #18226
Nomal 【〜それぞれの愛〜誘いのcall】O /映美 (07/03/04(Sun) 12:50) #18228
Nomal 映美さん♪ /昴 (07/03/08(Thu) 03:13) #18271
│└Nomal 昴さんへ^^ /映美 (07/03/14(Wed) 03:46) #18336
Nomal 【〜それぞれの愛〜再会】P /映美 (07/03/14(Wed) 04:03) #18337
Nomal 【〜それぞれの愛〜懐かしい瞳】Q  /映美 (07/03/17(Sat) 21:38) #18377
Nomal 映美さん♪ /昴 (07/03/19(Mon) 00:43) #18386
│└Nomal 昴さんへ^^ /映美 (07/03/25(Sun) 04:25) #18426
Nomal 【〜それぞれの愛〜Blue Moonの瞳〜ギターピック〜】 /映美 (07/03/25(Sun) 04:50) #18427
Nomal 【〜それぞれの愛〜Blue Moonの瞳〜視線〜】 /映美 (07/03/25(Sun) 20:13) #18429
Nomal 映美さん♪ /昴 (07/03/31(Sat) 22:57) #18469
│└Nomal 昴さんへ^^ /映美 (07/04/01(Sun) 22:13) #18486
Nomal 【〜それぞれの愛〜Blue Moonの瞳〜心揺れて〜】 /映美 (07/04/01(Sun) 22:42) #18487
Nomal 【〜それぞれの愛〜Blue Moonの瞳〜元カノ〜】 /映美 (07/04/03(Tue) 03:27) #18501
Nomal 【〜それぞれの愛〜Blue Moonの瞳〜作戦〜】 /映美 (07/04/11(Wed) 02:15) #18586
Nomal 【〜それぞれの愛〜Blue Moonの瞳〜告白〜】 /映美 (07/04/12(Thu) 02:18) #18594
Nomal 【〜それぞれの愛〜Blue Moonの瞳〜求愛〜】 /映美 (07/04/16(Mon) 03:32) #18629
│└Nomal 映美さん☆ /ヤス (07/04/16(Mon) 19:19) #18640
│  └Nomal ヤスさんへ^^ /映美 (07/05/06(Sun) 22:16) #18952
Nomal お久しぶりで すいません<(_ _)> /昴 (07/04/21(Sat) 01:27) #18757
│└Nomal 昴さんへ^^ /映美 (07/05/06(Sun) 23:52) #18955
Nomal 【〜それぞれの愛〜Blue Moonの瞳〜弾く微笑〜】 /映美 (07/05/03(Thu) 03:51) #18898
Nomal 【〜それぞれの愛〜Blue Moonの瞳〜悲しいメロディー〜】 /映美 (07/05/06(Sun) 23:41) #18954


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■17466 / 親階層)  Runa&Emi PARTU
□投稿者/ 映美 常連♪(109回)-(2006/12/14(Thu) 06:41:56)
    2006/12/15(Fri) 03:50:19 編集(投稿者)

    Runa&Emiの筆者 映美です^^

    秋のはじめに、書き始めたこの物語
    皆様の温かいお言葉もたくさん含めて
    とうとう100スレッドまできてしまいました

    管理人さま
    またひとつ新規で場所をお借りいたしますm(__)m

    完結目指してもうすこし、書かせてください^^
    新たに、スレッドをPARTUで作成させて頂きました

    読者の皆様・・・
    Runa&Emiと映美ともう少しお付き合い下さいませ
    宜しくお願い致しますm(__)m

                   映美

[ □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17466 ] / 返信無し
■17467 / 1階層)  PARTU はじめに^^
□投稿者/ 映美 常連♪(110回)-(2006/12/14(Thu) 07:06:00)
    2007/01/10(Wed) 23:01:19 編集(投稿者)



    筆者より・・・

    はじめてご覧頂いた方
    途中からご覧頂いた方
    最初からご覧頂いてる方にも

    ここで主な登場人物を簡単にご紹介いたします^^

      
    ルナとエミ
    運命の糸に手繰り寄せられ
    出逢い一瞬にして恋に落ちる

    固く結ばれたはずの糸がほんの些細な
    心のほつれに時に絡みあい解けそうになる
    二人の愛の結末は・・・


    エ ミ・・・商社勤務のOL ルナを一途に愛する女性


    ル ナ・・・広告代理店勤務のキャリアウーマン クールでカッコいい女性


    亜紀子・・・エミの同僚で親友 お喋りでちょっぴりおせっかい^^

          
    シンジ・・・亜紀子の恋人 ふたりはまもなく結婚する予定 

        
    マ ユ・・・以前トオルのバンドにいたバイセクシャルな女性
          トオルの元カノ(ルナの元カノ?)でもある

    リツコ・・・カメラマン ルナの学生時代からの友人(ルナの元恋人?)

         
    トオル・・・シンジの友人でミュージシャン
         BARでエミに出逢い一目惚れし・・想いをよせている

       

                               以上


    とても簡単ですが(?)のところはこれからのSTORY展開で
    あきらかになっていく部分ですのでお楽しみに^^




    100のツリーを眺めていて色んな思いがよぎりました


    改めて感謝の気持を込めて・・・

    いつも、一番に読んでいただきお声を掛けてくださる

    私を支えの・・・昴さん^^ 

    いつも本当に有難うございますm(__)m


    温かいコメントを下さった皆様

    百歌咲蘭さん

    mさん

    ヤスさん

    優さん

    優美さん

    本当に有難うございますm(__)m

    皆様の、お言葉を励みにして引き続き書いていきます
    どうか見守っていてください

    宜しくお願い致します^^



                     映美


[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17466 ] / 返信無し
■17469 / 1階層)  映美サンへ☆
□投稿者/ 優 一般♪(6回)-(2006/12/14(Thu) 14:03:23)
    お久しぶりデス(^-^)

    100レス突破おめでとうございます!!!!!

    一段と寒くなってきましたのでお体に気をつけて更新頑張って下さい(*^_^*)

    応援してます♪

    (携帯)
[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17466 ] / 返信無し
■17472 / 1階層)  ヤスさん^^
□投稿者/ 映美 常連♪(111回)-(2006/12/15(Fri) 01:56:29)
    ヤスさん^^

    99レス目にコメントありがとうございますm(__)m

    こちらでお返事させて頂きますね

    「本当はね・・・」トオルの呟き・・・気になりますよね^^

    そうですね・・・
    あと少しで、その続きの意味が理解できると思いますよ
    お楽しみに^^

    師走の忙しい時期 寒さも日に増してますね
    どうかお体ご自愛くださいね^^


                     映美
     

[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17466 ] / 返信無し
■17473 / 1階層)  優美さん^^100レス目ですね
□投稿者/ 映美 常連♪(112回)-(2006/12/15(Fri) 02:10:18)
    優美さん^^

    あなたが記念すべき私の100レス目です
    おめでとうございます^^

    それで私から記念に・・・
    プレゼントをしたいと思います
    小説のなかのエミちゃんをプレゼント
    あっ、それは無理かな(爆)

    100レス目の優美さん よろしければですが・・・              
    これからのシーンのどこかに登場してみませんか?

    ご希望言ってくださいね・・・エミサイドかルナサイドか
    大体どんなキャラがいいか教えてください
    なるべくご希望に添えるように描きます^^

    では、またお返事待っていますね^^

                      映美


[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17466 ] / 返信無し
■17474 / 1階層)  優さんへ^^
□投稿者/ 映美 常連♪(113回)-(2006/12/15(Fri) 02:26:51)
    優さん^^

    こんばんは ありがとうございますm(__)m

    寒い夜に、優さんのお言葉とても温かくて感じました^^

    物語もとりとめもなく続いていますが・・・
    このペースだと年内には、完結は・・・無理でしょうね^^

    ・・・っていうよりもいつ終るんだろうかと
    自分でもわかりませんが(笑)
    こんな筆者ですが・・・
    気長にお付き合い頂けたらと思います^^

    師走の寒さも日に厳しくなってますね
    優さんも、お身体ご自愛くださいね^^


                    映美

[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17466 ] / 返信無し
■17475 / 1階層)  PLAY BACK【Blue moonの瞳】
□投稿者/ 映美 常連♪(114回)-(2006/12/15(Fri) 02:47:10)
    「あ〜また、停められちゃった〜」


    マユは後ろを歩く、友人達に悔しそうな顔で振りかえる


    空車のタクシーが数メートル先に
    ウインカーを点滅させて停車する


    その停車したタクシーに
    乗り込もうとする男女に視線を移し驚いた


    (あれは・・トオルじゃない・・あの人(女性)はたしか・・・・エミさん)


    トオルが、エミの肩を抱きタクシーに乗り込んだ


    唖然と立ちつくすマユ


    ・・・あのふたり えっ、いったいどういうこと?


    やがて マユはふっと笑みを浮かべ呟いた


    (ルナ あなたの愛する彼女はなにしてるのかな・・・)


    ・・・あの人(エミ)も私と一緒じゃない フフッ


    二人を乗せたタクシーが遠ざかる


    「お〜い、マユなにしてんだ〜 タクシーきたよぉ〜」


    「は〜い」マユは身を翻してグループの輪に戻る






    自分に泳がない瞳を追い続けるトオル


    肩先に感じるエミの微かな寝息


    カクテルに酔わないで・・・
    僕に酔ってほしいな・・・



    動かない・・エミの唇をみつめる


     
    頭の中で【Blue moonの瞳】
    を何度もPLAY BACKするトオル



    『エミさん もうじき着くよ・・・』



    耳元で聞えた声で・・・目が覚めた


    トオルの肩にのせた頭をゆっくり起こす
    ぼやけたトオルの笑みが
    はっきり映し出された時 気づいた


    そうだ・・・BARを出て二人でタクシーに乗ったんだ


    『ごめんなさい わたしったら・・・(赤面)』


    『いいよ〜エミさん 僕の肩でいいなら喜んで・・・(笑)』


    車内の狭い空間で
    トオルに密着した身体を少しずらす
    まだ酔いが残る火照る頬を手で覆った


    車が停まりドアが開き 外の空気が流れ込む


    『遅くまでつき合わせて ごめんね エミさん・・・』


    『ありがとう トオルさん・・・』


    『あっ、ちょっとまってエミさん』


    車を降りようとする 私をトオルがひき止める


    『これ、持っててほしいんだ』 


    トオルが差し出したのは、ギターのピックだった


    『いつもエミさんの曲を弾く時使ってるんだ・・・』


    『えっ でも・・・』


    『ライブの時に持ってきてほしい・・・』


    トオルは潤んだ瞳で見つめ・・・
    私の手のひらにギターピックをのせた


[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17466 ] / 返信無し
■17483 / 1階層)  【〜それぞれの愛〜マユの呟き】@
□投稿者/ 映美 常連♪(115回)-(2006/12/16(Sat) 04:12:19)
    2007/03/13(Tue) 19:55:47 編集(投稿者)







    金曜の夜 賑わう居酒屋・・・


    『あ〜ヤバイ 終電に乗り遅れちゃうよ〜 帰ろう〜』


    『あっ ちょっと 待って! 私も一緒に帰るから〜』


    席を立つ女友達と一緒にマユも席を立った


    『お〜い マユぅ もう帰るのか〜』


    男友達が引き止める


    『うん 電車 なくなっちゃうもん〜』


    『また、俺んち泊まればいいじゃんか〜』


    『ううん 今夜はもう帰るよ〜』


    ・・・今夜はちゃんと帰るって
    さっき電話でルナと約束したから




    終電のベルが鳴り響く・・・



    駆け込む人たちを
    避けながらつり革につかまった


    私は、いつからこんなになっちゃったんだろう


    自暴自棄になって、いくらお酒を飲んで酔っても
    醒めちゃえば やっぱりここにいる私は私なんだ


    なにも変わらない・・・心は寂しいだけなのに


    ・・・ルナ


    あの頃 ルナが好きだった


    でもルナは・・・
    私を愛してくれなかった

    だから、トオルと・・・

    だめだね 私って

    あの時から思ったんだ
    恋なんか楽しめばいいんだって 
    ゲームのようにね・・・



    ルナの部屋を訪ねた あの日の朝


    ルナをはじめて憎いと思った


    ・・・本気の恋をしてる
    ・・・とても彼女を愛してる


    訊きたくなかった


    ・・・ふたつ並んだワイングラス
    ・・・ふたつ並んだベットの上の枕


    見たくなかった


    ルナに愛されてる
    彼女を憎いと思った


    ふたりが壊れればいいと思った



    ・・・だから 私は


    ♪〜

    (あ〜疲れた さぁ〜シャワーでもして寝ようかな〜)


    帰宅したルナがバスルームに向かおうとしたとき


    携帯が鳴った


    エミかな?


    (そうだ、エミにまだメールしてなかった)


    拗ねて待ちきれずに電話してきたのかも・・・(苦笑)


    『もしもし・・・ルナ・・』


    『ごめん〜エミ 今帰ったとこなんだ〜』


    『・・・』


    『あれっ・・・』


    『ごめんね エミさんじゃなくて(苦笑)』


    『あっ〜 その声はマユね・・』


    『こんな時間に何してるの?さてはまた飲んでるでしょう〜』


    『うん 正解〜(笑)』


    『だめじゃん・・・私の忠告聞いてないな〜』


    『それよか・・・なに?用件は手短にお願いね
    明日も仕事だし〜早く寝なきゃだしね・・・』


    『相変わらず 冷たいなぁ〜ルナったら(苦笑)』


    マユは、さっき見た エミとトオルの事をルナに話した


    『・・・そう レポートありがとう スキャンダルね(笑)』


    『ねぇ ルナ 相手はトオルだよ〜』


    『・・・だから 何?』


    『ルナ 信じてないのね〜 本当なんだから〜』


    『わかったよ・・・ それよりかマユ 終電にちゃんと乗って帰るんだよ〜』


    『うん ルナ ちゃんと帰る・・』


    切れた電話の向こうのルナに呟く



    私ってサイテイ
    だから愛されなかったんだよね・・・



[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17466 ] / ▼[ 17492 ]
■17488 / 1階層)  NO TITLE
□投稿者/ 優美 一般♪(3回)-(2006/12/17(Sun) 00:33:59)
    ありがとうございます。てかあたしなんかが最後書いちゃってすいません(汗

    エミチャンかぁ…ってルナサンに怒られますね^^

    あたしがストーリーに!?いやいや、そんな…恥ずかしいので遠慮しますよ!!笑

    (携帯)
[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17488 ] / 返信無し
■17492 / 2階層)  優美さんへ^^
□投稿者/ 映美 常連♪(117回)-(2006/12/19(Tue) 03:18:42)
    優美さんへ

    私なんか・・・なんて言わないでください^^
    コメントいつも嬉しいです
    ありがとうございますm(__)m

    アハッ恥かしいですか・・・(笑)わかりました
    また出演する気になられましたら・・・
    いつでも申し出てくださいね^^

    優美さんも素敵なクリスマスを過してくださいね^^

[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17466 ] / ▼[ 17493 ]
■17489 / 1階層)  映美サン☆
□投稿者/ 優 一般♪(7回)-(2006/12/17(Sun) 01:55:38)
    最近この物語が終わってほしくない気もしちゃったりしてます(>_<)でも続き&結末も気になります(^-^)

    矛盾してますね私(^◇^;)笑

    最近エミに感情移入しすぎてまたドキドキ病が出てきました(*^_^*)

    それにもうすぐクリスマスな季節なので人恋しくなってきちゃぃました……でも気付いたら後1週間ぐらいでどうにもならない状態(ΘoΘ;)←気付くの遅っ!!

    ってことでこの物語をうらやましがりながら今年のクリスマスは過ごすコトになりそうです(^-^)笑


    ずっと応援してますので映美サンのペースでゆっくり更新していって下さいね(^-^)

    ではまた来ます♪

    (携帯)
[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17489 ] / 返信無し
■17493 / 2階層)  優さんへ^^
□投稿者/ 映美 常連♪(118回)-(2006/12/19(Tue) 03:39:21)
    優さん^^


    終ってほしくないなんて(;_;)
    嬉しいお言葉ありがとうございますm(__)m

    私の中では、ルナとエミでいろんなStory書けそうな気がしています。
    だから、終わりがあってもまた始まりがあるかもで・・・(笑)

    今回、優さんからヒント頂きました^^ 
    寂しいクリスマス・・・わたしもです(苦笑)

    せめて小説の中でルナとエミと過してみたいなって思い
    特別にクリスマスストーリーを書いてみました^^
    23日まで完結しないと意味がないので頑張りますね^^;


    いつも応援してくれて本当にありがとうございます

    素敵なクリスマスを・・・優さんも過せますように^^


                      映美

[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17466 ] / 返信無し
■17494 / 1階層)  番外編 Special Story
□投稿者/ 映美 常連♪(119回)-(2006/12/19(Tue) 03:43:37)
    こんばんは^^

    いつもご愛読ありがとうございます

    ルナ&エミの本編のなかの季節はまだ夏なのですが
    なんとか、クリスマスにSTORYを合わせて進ませよう
    と頑張ってみたのですが間に合いませんでした^^

    ですので・・・、私もクリスマスは寂しいので(笑)
    ルナ&エミと一緒に過したいなと急遽書いてみました^^


    本編のSTORYとは別にお読みください
    皆様も素敵なクリスマスをお過ごしください・・・。
         

                       映美

[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17466 ] / 返信無し
■17496 / 1階層)  【番外編】★二人のHoly Night★@ 
□投稿者/ 映美 常連♪(121回)-(2006/12/19(Tue) 03:59:05)

    駅前のカフェは
    クリスマスカラーで一杯だった

    窓にはスノースプレーで形どられたツリーやリース
    店内ではクリスマスソングがリピートしてる


    亜紀子が、手に持つコーヒーカップに描かれたサンタを指差す


    『エミ〜、明日はイブだね♪ちなみに予定は〜』


    私の言葉を待つ 亜紀子
    知ってるわよ〜と言いたそう微笑んでいる


    『ううん・・・ないよ』


    首を振る私に 亜紀子が意外そうな顔をした


    『えっ〜 エミ〜行かないの?』


    『行かないって?どこへ・・』


    『シンジに聞いたんだけどね トオルくんのバンドが
    スタジオでパーティーも兼ねて演奏するって それでエミも誘ったって言ってたよ』


    『うん 誘われたけど・・・』


    『私も、シンジとスタジオ寄っていこうって言ってたの〜』


    『ね〜ほんとに断ったの?』


    『うん・・・』



    ・・・私は、ルナと過したいの



    ・・・でも



    ・・・先週 
    忙しいルナとひさしぶりに仕事帰りに会ったときのこと


    『ねぇ クリスマス ルナんちで私、ごちそう作ろうかな〜♪』


    『エミィー、来週のクリスマス・・・会えないかもしれない』


    『えっどうして・・・?イブだけ25日のクリスマスも?』


    『うん どっちもなの・・・。クライアント先のパーティーと取材仕事が両日入ってるの』


    『そんな〜 寂しいよ ルナ・・・』


    『ごめんね エミィ  私が抜けるわけにいかないのよ・・・』


    ルナは、仕事がいつも優先だった
    それは仕方ないこと わかってる


    私と違って仕事ができ才能もあるルナ 
    素敵だと思う 尊敬してる 
    頑張ってほしいって心から思う


    でも時々・・・

    ルナを仕事にとられちゃうんじゃと
    不安で悲しくなるときもある 

    (・・・ルナ寂しい)

    そんなことを思いながら
    暫く・・・言葉もなく歩く私


    そんな私の横顔を見つめるルナ


    ビルの通りを並んで歩くルナが、不意にわたしの手を引き
    人通りのない路地に入る


    『エミィー もし早く帰れそうなら連絡するからね・・・』


    泣きそうな顔をして頷く私を
    ルナは見つめながら 頬をやさしく包んでくちづけした


    ルナの瞳に見つめられるとなにもいえない私


    拗ねて我侭を言いたくても
    ルナの唇に塞がれると・・・そんな言葉も一緒にとけてしまう



    人の足音に・・・慌てて私達は唇を離した


[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17466 ] / 返信無し
■17497 / 1階層)  【番外編】★二人のHoly Night★A
□投稿者/ 映美 常連♪(122回)-(2006/12/19(Tue) 04:10:43)
    イブの日


    私は、賑わうイルミネーションの街に出てみた
    どこを歩いても耳に響くSONGはHoly Night〜♪


    (今年のイブは土曜日 よけい人が多いのね)
    人の波に押されながら歩いていると虚しくなった


    途中、亜紀子から電話があった


    『エミィ〜 どうしてるの?ねっホントは誰かとデートしてるの?』


    『ううん さみしくひとりで彷徨っています(苦笑)』


    『それなら〜スタジオに行こうよ シンジが迎えにいってやるって言ってるよ〜』


    ・・・まったく どうして亜紀子とシンジは
    トオルと私をくっつけたがるのかな・・・(苦笑)


    『ごめん〜亜紀子 今夜は行けないよ・・・夜は空けとかなきゃだし(笑)』


    『えっ 空けとくってなに? さては〜?ちょっと教えなさいよ〜エミー』


    『トオルさんによろしく言っておいてね じゃあね〜』


    なにかまだ言いかけてる亜紀子だったが・・・電波が届かず途中で切れた



    はじめてルナと出会った地下街のあの本屋に来てみた
    あの作家の本棚に足が自然に向かう


    ルナに借りたあの本・・・まだ返していない(苦笑)
    (返却は無期限だっていってたね・・だからいいよね・・)


    ルナに贈る本を選んでいた・・・。
    私とルナがお気に入りの作家の新刊を見つけた
    (これなら新刊だし たぶん読んでいないでしょう)


    キレイにラッピングをしてもらったその本を持って
    あのCAFEに向かった


    窓際のカウンター席に座り
    カプチーノを飲みながらしばらく外を眺めていた
    6月の雨の日・・・ここでルナと出逢ったんだね

    ♪〜

    メール着信音が鳴った

    メールが2通届いていた

    1通はルナからだった

    そして
    もう1通は、トオルからだった


    トオルのメールを先に開いた

    エミさん 
    渡したいものがあるんだ
    今夜だめなら・・・
    明日は会えないかな
    返事待ってるね
           ―トオル


    ルナのメールを開いた


    今夜はやはり遅くなりそう 
    エミごめんね・・・
           ―ルナ


    私は、どちらにも返信せず携帯を閉じた


[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17466 ] / ▼[ 17522 ]
■17513 / 1階層)  何日か早いけど・・
□投稿者/ 昴 大御所(302回)-(2006/12/21(Thu) 23:57:14)
http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/
    この週末は、久しぶりに土日と続けて休めます。
    あと一日・・・かなりホッとしています

    でも、この週末は家族と過ごす予定です(ToT)

    ちょっと早いけど・・
    ルナとエミと映美さんに

    Merry Christmas
[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17513 ] / 返信無し
■17522 / 2階層)  昴さんへ^^
□投稿者/ 映美 常連♪(124回)-(2006/12/23(Sat) 04:06:09)
    昴さん^^

    久々にお声が聞けて安心しました^^
    明日はイブですね・・・

    クリスマスはルナ&エミと
    私はここで過ごします(笑)

    昴さん・・・
    素敵なクリスマスを過してくださいね

    ☆。.:.☆。.:. ☆ ☆。.:. ☆
     ★Merry Christmas!★
    ☆。.:.☆。.:. ☆ ☆。.:. ☆
          

                  映美
[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17466 ] / ▼[ 17523 ]
■17520 / 1階層)  映美サンへ☆
□投稿者/ 優 一般♪(8回)-(2006/12/23(Sat) 00:44:59)
    本編だけでも更新は大変なコトなのに私がクリスマスーなんて言っちゃって映美サンのお仕事増やしてしまったんならごめんなさい(・ω・;)

    でもこれで今年は淋しくないなぁーって思いました(^-^)笑
    ありがとうございます(*^_^*)

    クリスマスまでに完結しなくてもずっとココにいて読むので無理しないで下さい!!


    (携帯)
[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17520 ] / 返信無し
■17523 / 2階層)  優さんへ^^
□投稿者/ 映美 常連♪(125回)-(2006/12/23(Sat) 04:13:43)
    優さん 
    そんなに気にしないでくださいね^^;
    私が勝手に書いてるだけですから^^
    本当はクリスマスにあわせて話を展開
    していく予定だったんですが・・・
    でも、間に合わなくて・・・(苦笑)

    それで優さんのお言葉にヒントを頂き
    本編から離して別に書いてみようって
    ふと思いついたんです^^

    これで小説の中でルナ&エミと・・・
    素敵なクリスマスを一緒に過せそうです^^

    優さんも素敵なクリスマスを過してくださいね

    ☆。.:.☆。.:. ☆ ☆。.:. ☆
     ★Merry Christmas!★
    ☆。.:.☆。.:. ☆ ☆。.:. ☆


                 映美
[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17466 ] / 返信無し
■17524 / 1階層)  【番外編】★二人のHoly Night★B〜Fin〜
□投稿者/ 映美 常連♪(126回)-(2006/12/23(Sat) 04:54:42)
    2006/12/29(Fri) 03:37:37 編集(投稿者)






    (やはり 遅くなりそう・・エミィ〜ごめんね)


    ・・・またルナを仕事にとられちゃった・・・くやしい(涙)


    雑踏の中 行き交う人に時々弾かれそうになりながら
    クリスマスソングが流れる街をしばらく彷徨った


    イルミネーションの輝きは 私の心の中で哀しく点滅する


    ・・・1人で映画でも見ようかな (それも寒いかな(苦笑))
    ・・・トオルのスタジオに行こうか(ダメダメ〜また誤解されちゃう・・)


    恋人達が肩を並べ 腕を組み 手をつなぎ通り過ぎる
    幸せそうな笑い声に・・・思わず耳を塞ぎたくなる


    ルナといつも待ち合わせをする駅前に自然に足が向いていた


    メインターミナルの駅前には巨大なツリーが飾られていた


    ・・・キレイ(微笑)もう少し見ていたいな


    時間はもう午後10時を示していた
    ・・・イブの夜もあと2時間・・・(寂)


    ツリーの前に立つ 待ち合わせのカップル達が
    一組 二組と・・・ツリーから離れていく 後姿を 只、羨ましく見送る私


    携帯を開いてみた


    ・・・メールの返事しなかったら ルナは心配してくれるかな?


    だめ やっぱり駆け引きみたいなことやめよう
    ルナが一番嫌うことだから


    ・・・やっぱり返事しなきゃ


    ―ルナへ

    遅くまでご苦労様 ルナ
    私の分まで・・ご馳走たくさん食べてきてね(笑)
    今ね、あの駅前にいるの 
    ツリーがとってもキレイよ ルナ
    今夜で見納めだし・・・
    電車の時間まで もう少し見てるね^^
        
                    ―エミ


    送信完了で・・・携帯を閉じた


    沢山の電飾で飾られ点滅するツリー見上げ・・・
    どこからか流れる クリスマスソングを何曲か聴いていた時


    「ねっー、おねえさん ひとりかい?」


    知らぬ若い男が笑いながら声を掛けてきた
    酔っているのか顔が赤い・・・


    「いいえ 待ち合わせです!」


    そう答えても・・・男は私の左へ右へと移動し絡んでくる


    「困ります・・」


    私は携帯を取り出し・・・誰かに発信するふりをした


    「ちぇっ」舌打ちしながら男は足早に去っていった


    (はぁ 怖かった・・・)


    ルナからメールの返事はなかった


    ・・・電車の時間もうすぐ  いかなきゃ・・・(寂)


    ツリーをもう一度 見上げた時 冷たいものが額に落ちた


    「あっ 雪が降ってきたよ・・・」


    隣で同じようにツリーを見ていた
    若いカップルがはしゃぎながら両手を開く


    「よかったぁ〜イブに雪が降ってくれて〜ラッキー♪」


    「ツリーをバックに写真とろうか〜」


    「ウン〜いいね ♪」


    カップルの視線を感じた
    カメラ片手に、彼女の方が声を掛けてきた


    「すみません〜・・・。シャッター押してもらえますか?」


    『ええっ いいですよ〜(微笑)』


    白い雪がハラハラ舞い降りるツリーの前
    ポーズをとる幸せそうなカップルをファインダーに収めた


    「ありがとうございま〜す!」


    カップルにカメラを手渡したとき


    肩に触れる誰かの手を感じた


    『すいません〜 私達も撮ってもらえませんか』


    背後で声がした


    『えっ・・・』


    振り向くと
    携帯を開き微笑む ルナが立っていた


    ・・・・えっ嘘・・・


    『・・・ルナ・・・(涙)』


    『ほら エミィ〜』


    驚きで立ち尽くす私の手をルナが引きツリーの前に促す


    ルナは私の肩を抱き頬を寄せた


    若いカップルはシャッターを押すと
    〜メリークリスマス♪〜と私達に手を振りながら去っていった


    『エミィ・・間に合ってよかった〜』


    胸が熱くなりルナの目を見れなくて下を向いた・・・


    『エミィー ここにずっと立ってたの・・・・? 風邪引くじゃない・・・』


    ルナは手にした白いマフラーを私の首に巻いた


    『私からの・・・クリスマスプレゼント(微笑)』


    見つめるルナの黒い瞳が潤んでいた・・・。


    『ありがとう・・・ルナ』


    ルナの瞳の中で・・・私は大粒の涙が零れた



    涙で濡れる私の頬につめたい雪が舞う


    『ルナ 遅くなるっていってたのに・・・』


    『強引に終らせたの・・・』


    頬に落ちる雪と混じる涙の粒を、ルナは指先で拭ってくれた


    『エミィに会いたいから・・・』


    そう言いながら 私の手を包むルナ


    『ほら 手もこんなに冷たいじゃない・・・エミィー』


    ルナの手の温かさに 再び涙が零れた・・・


    『ほら・・・またエミィの目から雨が降ってる
    空からは雪が降ってるし・・(苦笑)』


    そう言いながら ルナは私を引き寄せ抱きしめた


    ツリーの前で抱き合う私達に
    周りの人達のいくつかの視線を感じた


    『ねぇ ルナ・・・みられてる (赤面)』


    『ふふっ・・・気にしない 酔った女同士が抱き合ってると思ってるよ(笑)』


    『ルナったら・・・』


    (ねぇ ルナ わたしはずっと酔ってるよ貴女に・・・)


    ルナの腕の中で見上げたツリーは
    さっきよりもっと煌めき輝いて見えた


    光のなか舞う雪は・・・ふたりのための特別なジュエルのようだった


    (私のサンタさん 素敵なプレゼントをありがとう・・・)
    もう人の目なんか気にならなかった
    ルナの首に腕をまわした


    『ねぇ ルナ・・・』 



    『・・・ん?』



    『私、今夜は帰らない・・・』



    ルナは抱きしめる腕に力をこめた



    『もちろん 帰さない・・・(微笑)』



    どこからか流れてくる
    Holy Night〜のメロディー♪に白い雪が踊る



    ・・・・今夜は二人のHoly Night






                    
                 〜Fin〜

                  ↓






              ・・☆・・




    ルナの指が肩からウエストラインを滑っていく・・・


    『ねぇ ルナ 明日 朝から仕事なんでしょう・・・?』


    『そうだよ・・・うーん 遅刻しそう・・・もう寝ようかな〜(苦笑)』


    指先の動きをSTOPする


    『いや・・・ダメよ・・・ルナ』


    私の表情と反応に笑みを浮べるルナ


    『遅刻したら エミィ〜のせいよ・・・フフッ』


    『ルナったら・・・』


    ベットサイドのライトを順番にOFFにしながら


    ルナが私の唇をふさぐ・・・


    ・・・ねぇ ルナ 私のせいにしていいから

    ・・・だからやめないでね


     


                      ―【番外編】終―



      ☆。.:. ☆ ★。.::。.::★ ☆。.:. ☆

           Merry Christmas!
        I wish you a Merry Christmas

       ☆。.:. ☆ :: ★ :: ☆。.:. ☆

[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17466 ] / ▼[ 17531 ]
■17525 / 1階層)  映美サンへ☆
□投稿者/ 優 一般♪(9回)-(2006/12/23(Sat) 21:04:24)
    クリスマス番外編すごくよかったです!!!特にルナがやって来たシーンなんて『キャー♪』って感じでした(*^_^*)笑

    では映美サンもよいクリスマスをお過ごし下さい(^-^)

    *:・゚ Merry X'mas ゚・:*

    (携帯)
[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17525 ] / 返信無し
■17531 / 2階層)  優さんへ^^
□投稿者/ 映美 常連♪(127回)-(2006/12/25(Mon) 00:04:31)
    優さんへ^^

    ご感想ありがとうございます^^
    「すごくよかった」
    そう言ってくださって大変感激しています
    本当に書いてよかったって思っていますm(__)m
    きっと 今頃ルナとエミも
    素敵なクリスマスの夜を過してることでしょう^^

    イブの夜もう終わりですね・・・
    私は、ほとんど仕事で終ったイブでした^^;
    なんとも色気のない話です・・・(苦笑)

    また本編のstoryを進めていきますので
    どうか気長にお付き合いくださいねm(__)m


                    映美

[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17466 ] / ▼[ 17634 ]
■17532 / 1階層)  映美サンへ☆
□投稿者/ 優 一般♪(10回)-(2006/12/25(Mon) 00:42:29)
    お仕事お疲れ様です(^-^)

    私も今日は1日中バイトでした(>_<)クリスマスだからと言って予想通りサンタの格好して外で売ったりしてました…寒すぎデス!!暖めてくれる人がいないので淋しくカイロに暖めてもらいました(*^_^*)笑 私も全く色気ナシのクリスマスですね(´〜`)


    ルナとエミは本当に今頃幸せタイムなんだろなぁ〜(*^∀^*)


    はぃ!!私はずっと応援してますから〜(^∀^)映美サンのペースで更新していって下さい♪

    (携帯)
[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17532 ] / 返信無し
■17634 / 2階層)  優さんへ^^
□投稿者/ 映美 常連♪(128回)-(2007/01/10(Wed) 22:36:56)
    もう年も明けて10日も過ぎ
    ちょっと遅いですけど^^;
    今年初めのご挨拶します

    A HAPPY NEW YEAR
    良い年を迎えられましたか?

    あのクリスマスストーリーから
    ルナとエミも随分お休みしてしまいました

    スローペースですが更新していきますので
    また読んで頂ければ嬉しいです^^

    段々 寒さも厳しくなってきますね
    外でのバイト活動は辛いですよね
    風邪引かないようにしてくださいね

    たとえ小さなカイロでも
    この寒さには僅かな温かさも必要です(笑)
    私も、ポッケにカイロを入れて出かけてますよ

    カイロの代わりに心身ともに温めてくれる
    そんな人に早く出逢いたいですよね^^

    今年も宜しくお願いしますm(__)m


               映美
[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17466 ] / ▼[ 17635 ]
■17624 / 1階層)  今年も宜しくネ映美さん
□投稿者/ 昴 大御所(307回)-(2007/01/07(Sun) 21:45:26)
http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/
    年末年始はゆっくりしましたか?
    クリスマスの後は投稿が停滞されているので
    体調を崩されていないかと少し心配していました

    ボチボチとゆっくり更新していきましょうね
[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17624 ] / 返信無し
■17635 / 2階層)  昴さんへ^^
□投稿者/ 映美 常連♪(129回)-(2007/01/10(Wed) 22:40:30)
    昴さんへ


    昴さん^^ってお名前を呼ぶのが・・・
    なんだか随分 お久しぶりのような気がします

    年が明けて もう10日も過ぎちゃいましたね
    (そういえば・・・今日は、十日戎ですね^^)

    クリスマス以降・・・
    私事で、多忙な事も重なり気持も低迷してたりで^^;
    物語もSTOPしてました
    ご心配していただきありがとうございます

    これから少しずつ自分のペースで更新していきます
    こんな私ですが また 見守っていてくださいね^^


    これから寒さも一段と厳しくなります
    昴さんも体調崩さないようにしてくださいね


                   映美
[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17466 ] / 返信無し
■17636 / 1階層)  【〜それぞれの愛〜意外な繋がり】A
□投稿者/ 映美 常連♪(130回)-(2007/01/10(Wed) 22:58:45)
    2007/03/13(Tue) 19:57:23 編集(投稿者)





    ♪〜♪


    アラームが繰り返し鳴っている


    ルナは両手を泳がし
    手に触れた携帯のアラームを止め時計を見た


    ・・・え〜8時 ヤバイ起きなきゃ〜!


    打ち合わせ10時からだっけ
    スケジュールメモをチェックする


    昨夜・・・寝付かれなかったのは
    マユからの電話のせいでもあった


    『ルナ〜!ネッ〜大変よ さっきね・・・
    トオルとエミさんが二人でタクシー乗るとこ見ちゃったの〜』


    マユには 気にしないふりの返事をしたけど
    本当は胸の中ざわめいていた


    ・・・だけど 今はあえて問い詰めるのはやめよう
    時計を見ながらエミにメールを打った


    ―エミ
    おはよう・・・
    昨夜は、会議で遅くなったんだ
    メールできなくてごめんね
    今から、出勤(;_;)
    じゃあ〜行って来るね

             ―ルナ―




    ♪〜

    夢の中で聞き慣れた
    メロディーが鳴っていた

    ・・・う〜ん瞼が開いてくれない

    携帯を握ったまま また眠りに落ちてしまった


    また、夢の途中
    誰かがベットに近づいてくる足音が聞えた


    ・・・ピタッ
    やがて その足音は枕元で止まった・・・と同時に


    『エミ〜 起きろ〜ッ』


    布団の上から乱暴に身体を揺らされた


    夢じゃない〜!
    ハッと一気に身体を起こすと 
    その声の主が、視界に飛び込んできた


    『おはよ〜!エミ〜 久しぶりね〜♪』



    『ミチネエ〜』



    ミチコは母の姉の娘 つまりいとこ 
    私は ミチ姉と呼んでいる


    『あー、もう〜びっくりしたぁ〜 !
    ミチ姉〜どうしたの?こんな朝早くから〜』


    『わりぃ〜、乱暴なお目覚めさせちゃって〜(笑)』


    ミチコがベットの脇に座る


    『ほら駅の近くにできた結婚式場あるでしょう
    そこで今日は仕事なの(苦笑)』


    ミチコが時計を見ながら話す

     
    『終ったら予定入ってるし・・・・ちょっと朝早いけど寄っちゃった〜』


    ミチコは、イベント企画会社に勤め主に司会業の仕事をしている
    今日は、披露宴の司会をするらしい



    数十分 他愛ない話をミチコとした・・・



    『あっ〜そうそう エミの結婚式のときは私が司会するからね〜(笑)』



    『う、うん・・・ありがとう・・』



    ルナのメールを見ながら答えた
    ミチコが開いた携帯をのぞきこもうとする



    『彼氏?(笑)』



    携帯を閉じながら首を振った



    『ねっ〜! エミ 昨夜 デートだったんでしょ?』


    ミチコが冷やかしながら私の腕をつつく


    『え〜違うわよ・・・(赤面)』



    どうやら母が、昨夜 遅くに酔って帰ったこと
    をミチコに話したらしい



    『そっか・・彼じゃないのか〜・・・』


    ミチコの横顔を窺がった
    ベリーショートにピアスが耳に光る


    実は、ミチ姉はビアン疑惑大の人物
    40歳で独身 彼の存在なんて私の中では1人しか記憶にない
    それも只のBFだと紹介されたっけ・・・ほんと 男性の影はみえない
    ミチ姉は性格かなり男っぽい たぶんそうだと確信してる私
    もしそうなら きっとこれは血の繋がりね・・(微笑)



    いつだか拾った子猫を飼う飼わないの話題のとき
    ミチ姉が・・・私にこういったことがある


    『エミが、わたしの飼い猫になってくれたら可愛がってあげるのにな〜(笑)』


    その言葉にドキッとした私だった
    カムアウトはお互いしていない
    けど、同士の勘できっと私のこともミチ姉は気づいてるに違いない・・・



    『さぁ〜て、そろそろいかなきゃ 朝早く起こしてごめんね〜エミ♪ 』


    『そうだよ〜ミチ姉〜(笑) 折角 いい夢見てたのにさ〜』


    ワザと膨れ面をしてみる
    ミチコがそんな私の頬を撫でる


    『ひさびさにエミの元気そうな顔みれてよかったぁ〜(笑)』



    立ち上がり部屋を出るミチコがふりかえる



    『ねっ エミの彼 紹介してよ〜エミにふさわしい相手か
    私が、チェックしてやるからさ(笑)』


    『はいはい!彼ができたらミチ姉に一番に紹介します(笑)』



    ・・・彼か(ミチ姉の言葉は彼女の意味を含んでるのかも・・・)



    昨夜の帰りのタクシーの中 
    トオルの肩で眠ってしまった自分を思い出した
    凭れたときの煙草とメンズコロンの香りが甦る


    (わたしったら何してるの・・・)
    寝顔をトオルに見られたんだ
    なんていう失態をしたんだろう 昨夜の自分を責めた
     


    携帯を開き ルナのメールの文字をなぞる
    なんだか随分、会っていない気がした


    階下でミチコが電話をする声が聞こえた


    『もしもし リツコ〜♪ 先日はお世話になりました 
    うん・・・今から そっち向かうね』


    ・・・リツコ?

    あの リツコなのかな・・・
    まさかね きっと人違いよね




[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17466 ] / ▼[ 17666 ]
■17642 / 1階層)  映美サンへ☆
□投稿者/ 優 一般♪(11回)-(2007/01/11(Thu) 18:27:59)
    あけましておめでとうございます(^-^)

    お久しぶりですねー♪

    今年は1日からクリスマス同様バイトしてました(T^T)でも年明けは神社で向かえたのでよい1年になるよう神頼みしてきました(^-^)

    お昼の日差しがある時間帯でも最近は寒いですよね…でもカイロがあれば大丈夫♪ですね(^-^)笑

    登場人物に意外なつながりがありそうでますます楽しみな展開ですね(^∀^)

    更新大変だと思いますが頑張って下さい!!!

    (携帯)
[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17642 ] / 返信無し
■17666 / 2階層)  優さん^^
□投稿者/ 映美 常連♪(131回)-(2007/01/15(Mon) 01:40:51)
    優さん^^

    幸先いいお正月を神社で迎えられたんですね
    きっと 今年は優さんの願い事たくさん叶うと思いますよ^^

    ルナエミも更新もしつつ・・・
    新しい物語も別に思い浮かんだりして書き始めてます
    どちらも平行してせっせと書いていきますね^^

    いつも応援のお言葉 ホントにありがとうございますm(__)m

                         映美
[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17466 ] / ▼[ 17667 ]
■17663 / 1階層)  映美さん
□投稿者/ 昴 大御所(310回)-(2007/01/14(Sun) 14:58:16)
http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/

    私事で、多忙な事も重なり気持も低迷してたりで^^;

    ってあったけど・・・もう大丈夫だよね

    ゆっくりでも自分のペースで更新していこう、お互いに

    もちろんずっと見守っているから・・


    映美さんこそ寒さが厳しくなって来るので
    体調に気をつけてネ
[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17663 ] / 返信無し
■17667 / 2階層)  昴さん^^
□投稿者/ 映美 常連♪(132回)-(2007/01/15(Mon) 01:43:55)
    昴さん^^

    ご心配ありがとうございます
    もう・・・大丈夫です^^

    昴さんの近況は、時々拝見しに
    伺っています^^
    相変わらず お仕事お忙しいみたいで・・・
    寒い時期 お身体に気をつけてくださいね

    睡眠はお得意なB型さんだから
    たくさんとってらっしゃるみたいで
    それは安心してますけどね^^
    でもちゃんとお布団で寝てくださいね(笑)

    いつも お言葉本当にありがとうございますm(__)m

                  映美

[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17466 ] / 返信無し
■17668 / 1階層)  【〜それぞれの愛〜意外な繋がり】B
□投稿者/ 映美 常連♪(133回)-(2007/01/15(Mon) 01:49:23)
    2007/03/13(Tue) 19:58:20 編集(投稿者)

    ・・・リツコって


    (人違いだろうか でも もしかして・・・)


    ミチコの電話の相手(リツコ)がどうしても気になった
    私はベットから降り階段を駆け下りた


    『ミチ姉〜待って〜〜!』


    玄関から、今出ようとしてるミチコを呼び止めた


    『あら エミーどうしたの そんなに慌てちゃって〜?』


    『ねぇ〜ミチ姉ちょっと訊いていい? いまの電話の相手って?』


    『えっ 仕事関係の人よ どうして??』


    『リツコさんていう人なの?』


    『うん そうだけど? エミ リツコを知ってるの?』


    ミチコは首を傾げる


    『そのリツコさんは、カメラマンで・・・写真展なんかも開いてた人じゃない?』


    『うん そうよ〜! エミとリツコ 知り合いなのか〜 びっくりだね・・・』


    『ううん 私はリツコさんとは、リツコさんの友人を介して知り合ったの』


    『そうなんだ〜 でもそんなに慌てて降りてきて聞く程 気になる人なの?(苦笑)』


    ミチコは私の狼狽する目に何かを察し 少し間をおいて訊いた


    『ねっ 友人って・・・もしかしてリツコのルームメイトだったルナさん?』


    『えっ〜ミチ姉 ルナも知ってるの?』


    ミチコの言葉で また私は混乱した
    (ルームメイトってことは・・・・一緒に住んでいたってことよね)


    『うん ルナさんとは、リツコの紹介でね タウン誌のブライダルの特集記事で取材
    受けてそれで2度ばかり会ったことあるのよ・・・』


    次の言葉が・・・出てこなかった 
    呆然とする私に ミチコは意味ありげな言葉を残した


    『しかし世の中狭いね〜(笑)でも・・・どんな出逢いにも
    出逢った意味は必ずあるのよネ・・』


    『・・・・』


    沈黙する私から視線を逸らし ミチコは腕時計で時間を確認する


    『あっ〜いけない マジ行かなきゃ〜!またゆっくり話そう エミ〜♪』


    『ごめんね ミチ姉〜 忙しいのに引き止めちゃって・・・』


    手を振り慌しくミチコはドアの外へ消えた・・・




    部屋に戻り・・・
    ドレッサーの前に座り鏡に自分を映してみた

     
    ミチ姉とリツコさん
    ましてルナまで知り合いだなんて驚きだった
    冷静に考えれば 仕事の繋がりなら3人共通する点は納得できる


    ・・・そんなことはどうでもいい


    ショックだったのは・・・
    リツコとルナが一緒に住んでいたということ


    きっと恋人同士だったに違いないよね
    もう終った恋なんだろうけど・・・

    それでも 二人は今でも友人関係でいる


    ・・・別にいいじゃない?
    ・・・ルナは今、わたしといるんだもの


    心の中で自問自答してみる
    だか・・・どこか割り切れない
    湿ったこの気持はなんだろう


    ルナがリツコを見る穏やかな瞳
    リツコがルナを語ったあの熱い瞳


    思い出すと・・・
    なんだかわからず涙が溢れた・・・


    私は ルナを心から愛している


    たとえ出逢って過した時間はまだ短くとも
    この深い底知れない想いは誰にも負けない


    ルナも私を愛してくれていると感じている


    でも・・・不安なの


    ルナ・・・
    あなたに時々感じる・・・なにかの影に
    あなたを奪われそうな気がしてならないの




[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17466 ] / 返信無し
■17684 / 1階層)  【〜それぞれの愛〜リツコ】C
□投稿者/ 映美 常連♪(134回)-(2007/01/16(Tue) 02:09:16)
    2007/03/13(Tue) 20:00:39 編集(投稿者)



    夕方 帰社し書類に目を通していた時
    ルナの携帯が鳴った・・・


    相手はリツコだった・・・


    『あ〜リッコ♪ この前 写真有難うね!助かったよ
    おかげで経費も浮いたことだし・・・お礼に食事ご馳走しようかな〜』


    『そんなのいいのよ〜私とルナの仲じゃない 
    う〜ん でもご馳走は・・・してほしいかも(笑)ねぇ〜ルナ 何時に終りそう?』


    リツコに待合せの場所と時間を告げ電話を切った


    エミとのデートをお預けして リツコと会うのは少し気が引けたが
    リツコには先日借りた 写真の返却と仕事の用件もあった。


    (仕事がらみでもあるし・・・今夜は許してね エミ)
    携帯のエミのメール画面に詫びた


    リツコは珍しく和食の店へと誘った


    この店は仕事で訪れて、湯葉を使った料理が美味だったと
    メニューを開き 得意気に料理の詳細をリツコは説明してくれる
    リッコの大きな瞳と形の良い唇が忙しく動く


    (昔からリッコのこの表情は変わらないな〜)
    頬杖をつきながらルナは微笑んだ


    『やだぁ〜ルナったら なんだかあきれた顔してない?
    おしゃべりだなぁって思ってるんでしょ(笑)』


    『ううん あきれてないよ〜 物知りのリッコには随分
    いろんなこと教えてもらったなぁって思ってたの(苦笑)』

     
    頷き見つめるリツコの瞳に・・・ルナはふっと昔のふたりが過った
    慌てて目を逸らし話題を変えた


    『そ、そうだ リッコ エミにコーヒーご馳走してくれたんだね〜ありがとう・・・』


    『うん 偶然見かけたの 思わず声かけちゃったぁ ルナの彼女なら是非お話したかったしね(笑)』


    馴染まない座布団に足を崩し リツコに問いかける


    『で・・・何話したの?』


    そんなルナの様子に
    私も、正座は苦手〜とリツコも足を崩す


    運ばれた お茶を一口飲みリツコが口を開く


    『何 話したのかな〜? 
    え〜とルナとの出逢いとか・・・あとは私の失恋話とか・・・(苦笑)』


    『失恋話って?もしかして・・・コウジのことも話したの?』


    『うん そうよ いけない?』


    リツコの瞳が少し曇る


    『う、ううん リッコの恋話だもん 自分で話したんだから別にいいんじゃない〜』


    そういう ルナの言葉に
    リツコは視線を落とし ポツリと答えた


    『私の好きになった人って なぜそんな人(同性愛者)ばかりなのかな・・・』


    リツコは悲しげな瞳でルナを見つめた・・・



[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17466 ] / ▼[ 17693 ]
■17691 / 1階層)  【〜それぞれの愛〜リツコ】D
□投稿者/ 映美 常連♪(135回)-(2007/01/16(Tue) 23:32:15)
    2007/03/13(Tue) 20:01:20 編集(投稿者)





    リツコの瞳になんて答えていいのか
    ルナは頭の中で言葉を探した


    気まずい空気が二人の間に流れた


    『リッコ・・・あのさ・・・』リツコに話しかけた時


    コンコンとノックの音がした


    〜お待たせしました〜
    和室の障子が開き注文の料理が運ばれた


    『いい匂い〜おいしそう〜♪ さぁ〜ルナ 食べよっ(笑)』


    いつもの笑顔に戻り箸を取るリツコ


    ・・・・よかった 
    でも 今日のリッコはなんだか様子が違う
    気のせいだろうか


    にこやかに料理に箸を運ぶリツコの口元を見つめた




    食事が終わると・・・
    近くにお薦めのcafeがあるとリツコが誘い移動した


    JAZZのスタンダードナンバーが低く流れている店内
    スモークブラウンの照明が漂う珈琲の香りによくマッチしている


    『ここもね 私のお気に入り店なの ここのブレンド美味しいのよ・・・』


    『ねぇ ここ禁煙席じゃないよね?』


    ルナは取り出したタバコを指に挟んで周りを見回す


    『大丈夫よ・・・ハイ どうぞ〜♪』


    リツコが後ろのテーブルの灰皿を取りルナの前に置いた


    『サンキュー 相変わらず気がつくね リッコ〜』


    『どういたしまして〜(笑)でも火までは点けてあげないよ〜』


    『あたりまえじゃん・・・』


    ルナは笑いながらライターを指で弾いた 


    テーブルに置かれたカップから香ばしい湯気が立ち昇る
    タバコの煙を手で追いカップに鼻を近づけた


    『なんだか この香り 懐かしく感じる・・・
    リッコ あの頃 よくコーヒー立ててくれたね・・・』


    『うん・・・美味しいって言ってくれる ルナの顔を眺めるのが楽しみだった・・・』


    目の前のリツコの視線を熱く感じる 
    ルナはタバコの煙の流れる先を追った


    『最近ね エミが言うの 身体によくないからあまり煙草吸うなって(苦笑)』


    『ふふっ そうなの〜まるで女房ね・・・ルナの恋女房エミ〜♪・・・ってなんか演歌みたいね(笑)』
    自分の表現が可笑しいとリツコは口元を押さえて笑った


    『あっ そうだ〜思い出した! 今日ね仕事でミチコさんと一緒だったの
    それでね〜驚いたことにミチコさんって・・・エミさんのいとこなんだって〜』


    『ミチコさんって?』


    『ほら〜もう一年くらい前かな〜?ルナが扱った特集記事で私が紹介した企画会社の人』


    『企画?・・・あ〜 思い出した! あの司会者の人ね♪』


    ルナの脳裏にミチコの顔が浮んだ 
    (あの人がエミのいとこだなんて驚きだ・・・)


    どうしてかな・・・
    ルナは頭の中で相関図を描いてみた
    エミと出逢って不思議と身近な繋がりが二人の間にあることに気づく


    実は、仕事で一緒した後に
    ミチコとはあるBarでも偶然会ったことがあった


    そのBarとは・・・とある“レディース・バー”だった



[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17691 ] / ▼[ 17709 ]
■17693 / 2階層)  はじめまして♪
□投稿者/ 都 一般♪(1回)-(2007/01/17(Wed) 17:07:51)
    感想書くの始めてです。
    ズット毎回楽しんで読んでま〜す♪
    映美さんの文章とこの物語がまるでテレビドラマ見てるみたいで落着いた大人の恋愛って感じがとても好きデス☆
    更新楽しみに待ってます〜ワクワク(^O^)






    (携帯)
[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17693 ] / 返信無し
■17709 / 3階層)  都さんへ^^
□投稿者/ 映美 常連♪(136回)-(2007/01/19(Fri) 03:28:19)
    都さん^^ 
    温かいお言葉とコメントありがとうございます

    筆者は大人の切なく哀しい恋を描きたいと投稿しました
    このような大きなサイトで、ちょっと冒険したかなとか^^;
    毎回不安な思いで書いていました
    でも こうして書き綴っていけるのも
    都さんや皆様のお言葉が私を支えてくれてこそです
    本当に感謝していますm(__)m

    少し長い物語になっていますが・・・更新頑張っていきます^^
    又 読んで頂ければ嬉しいです ありがとうございましたm(__)m


                    映美
[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17466 ] / 返信無し
■17696 / 1階層)  映美さん♪
□投稿者/ 昴 大御所(313回)-(2007/01/18(Thu) 00:47:52)
http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/

    小説の更新が好調だから
    本当に、もう大丈夫みたいですね

    登場人物が増えて・・複雑に絡み合って
    頭の中に人物相関図を作りながら読んでます^^

    昴の方も人数増えて来て
    自分の為に本気で人物相関図作らなきゃって思ってますよ(汗)

    執筆も体調管理も・・頑張ろうネ、お互いに
[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17466 ] / 返信無し
■17710 / 1階層)  昴さんへ^^
□投稿者/ 映美 常連♪(137回)-(2007/01/19(Fri) 03:31:25)
    昴さん^^

    もう随分 昴さんとは長いお付き合いになっていますね
    小説が長くなればなるほど^^
    昴さんが身近に感じてきます

    人物相関図を執筆用に私も作っていますよ^^

    ふと、相関図を眺めてて・・・登場人物の
    各々キャラが個性的なのでそれぞれの
    物語を単独で書いても面白いかなと
    思ったりもして^^
    どうしましょう・・・ 
    また、どんどん物語が長くなりそうです(笑)

    夢中で書いてると 今夜もまたこんな時間に^^;
    そろそろ夢の中に入ります・・・おやすみなさい


                     映美
[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17466 ] / 返信無し
■17711 / 1階層)  筆者より
□投稿者/ 映美 常連♪(138回)-(2007/01/19(Fri) 03:37:16)
    いつもご愛読頂きありがとうございます
    とんでもなく長い物語になっています ルナ&エミですが^^;

    最初からご覧頂いている方ならお気付きだと察しますが
    PartTではエミの視点を中心に物語を描いていましたが

    このPartUでは、ルナとエミを取巻く両サイドの登場人物
    各々を(もちろん主人公と絡めて・・)クローズアップして
    描いていきます 
     
    ルナとエミと登場人物の繋がりを明確に読者様にお伝えしたい
    その目的が第一なんですが・・・
    筆者自身が書いてるうちに各々の人物キャラに興味を抱き(笑)
    Story展開の構想が広がったこともひとつの理由です^^

    拙い筆者の長編ですが・・・
    最後までもう少しお付き合いください 

    よろしくお願いいたしますm(__)m

                        映美
[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17466 ] / 返信無し
■17712 / 1階層)  【〜それぞれの愛〜リツコ】E
□投稿者/ 映美 常連♪(139回)-(2007/01/19(Fri) 03:48:15)
    2007/03/13(Tue) 20:01:58 編集(投稿者)

    (しかし・・・意外な繋がりね・・・)


    煙草を取り出すルナにリツコがすかさず言った


    『ルナ 吸いすぎは身体によくないよ!・・・って・・・エミさんの代わりに忠告よ(笑)』


    『はいはい〜(苦笑)これ1本で終わり 今日はもう吸いません〜』


    タバコケースをバックにしまうルナの指先をリツコが見つめる


    『ミチコさんね ルナとエミさんの事ちょっと勘付いてる感じだった・・・』


    『うん・・・だろうね 別にいいよ・・・悪いことしてるわけじゃないし(苦笑)』


    ルナはレディース・バーでグラスを傾けて
    語りあったミチコの顔を再度思い浮かべた


    ♪〜


    ルナの携帯が鳴った  エミからのメールだった


    煙草を灰皿でもみ消しながら目を通した
    メールの内容にはミチコのことも書いていた


    ルナは返信の言葉に迷った・・・
    ミチコのことをリツコに訊いたと書けばまた
    こうして一緒にいる経緯から説明しなくていけない


    《エミ・・・あとで電話で話そう》 そう一行書いて送信した


    隣で同じく携帯を開いていたリツコがルナに問う


    『ねぇ 今からルナの部屋に寄ってもいい?』


    『う、うん いいけど?どうしたの・・・』


    『ほら 預かってもらってるケースあるでしょ?その中に探したいものがあるの
    その用件で、ルナに電話したのにご馳走で・・・すっかり忘れてた(笑)』





    ルナの部屋の前
    鍵を取り出すルナに・・・リツコは呟く


    『この部屋のスペアキー処分しちゃった・・・。
    だからもう勝手にはこれないね ルナ』


    ドアを開けると同時にルナが答えた


    『勝手にくる理由もないでしょう・・・』


    『冷たいのね ルナ・・・(苦笑)』


    このルナの部屋を2年前までふたりでルームシェアしていた
    2年前リツコは部屋を出た
    出た理由のひとつは仕事場の移動で通勤が不便になったこと 
    そしてもうひとつの理由は恋の結末だった


    『リッコ 適当にしてて・・・仕事の件で電話しなきゃだから・・・』


    ルナが電話している間
    リツコは懐かしそうに部屋を眺めてまわった
    洗面とシャワールームの狭い空間に立ったとき
    鼻先を霞めるやわらかい香りがした


    リツコはふっと思い出した


    ・・・そうだ あのコロンまだあるかな?
    (ルナのことだからきっと処分してないよね・・・)

    洗面台の下の扉を開いてみた


    ・・・あった あった♪


    ピンク色の小瓶を手にとって見た
     

    ・・・もう 捨てなきゃね どうしょう持って帰ろうかな?


    リツコが思案しているとき
    ルナのいるリビングから電話のコール音がした


    ・・・もしもし あっ エミィ〜♪ 
    うん ごめんね 今帰ったとこなんだ


    エミと話すルナの声が聞えた


    リツコは手に持ったピンクの小瓶を
    元に戻し静かに扉を閉めた・・・



[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17466 ] / ▼[ 17727 ]
■17718 / 1階層)  【〜それぞれの愛〜リツコ】F
□投稿者/ 映美 常連♪(140回)-(2007/01/20(Sat) 03:39:31)
    2007/03/13(Tue) 20:02:33 編集(投稿者)




    かつて二人が過したこの部屋で・・・
    エミの名を呼ぶルナの声に言い知れぬ虚しさが胸に込み上げた


    ピンクの小瓶を戻し扉を閉めるリツコ


    (私ったら・・・どうしてまた戻すの?)


    少しの悪戯心が動く


    (私って・・・何してるんだろ・・・嫌な女・・・)


    ルナの特別な視線はもう自分には注がれることはない


    あの夜限り・・・もう終ったこと
    (わかってる わかってるはずなのに・・・)


    心の奥に閉まったルナへの感情
    再び沸々と湧き上ったのは・・・いつからだろう


    そう・・・それはエミの存在を知ったあの日からだった



    『あはは〜そうだね〜』


    ルナの笑い声が響く


    『もうミチコさんにカムアウトしなよ〜エミ♪
    そうだ〜こんど3人で飲みに行こうか〜』


    エミと楽しげに話すルナの声を聞きながら
    リツコは再び扉を開け コロンを手にとる


    蓋をあけ・・・指先を濡らし耳のうらをなぞる
    懐かしい甘い香りが広がる


    (ねぇ ルナ 今夜だけでも私を見て・・・)




    窓の外を眺めながら話すルナ


    リツコはルナの背中にゆっくり近づき
    そっと・・・寄り添い後ろから腕を廻した


    ・・・えっ・・・

    突然のリツコの抱擁に
    電話を持つルナが驚き・・・慌てた


    『ううん〜なんでもないよ〜(汗) あ、あのさエミィー
    充電切れそうなんだ・・・だからまた掛けるね・・・切るね・・・』


    ピッ!



    『・・・リッコ・・・』


    リツコは目を閉じルナの声を背中で聞いていた


    『・・・』


    背中に感じるリツコの柔らかな温もり
    漂う懐かしい甘い香りがふたりを包んでいた


    暫く無言の二人・・・



    『ねぇ リッコ いったいなんの真似なの・・・』


    ルナは溜息まじりにリツコの腕を解こうとした


    『自分でもわからないの・・・』


    『今日のリッコはなんかおかしいよ なんかあった?』


    腕を解こうとするルナの手をリツコは拒む 


    『ねっ・・・ルナ しばらくこのままでいさせて お願い・・・ 』


    『リッコ・・・ダメだよ こんなこと』


    ルナは、巻きつくリツコの両手を強く握りしめた






[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17718 ] / ▼[ 17769 ]
■17727 / 2階層)  (削除)
□投稿者/ -(2007/01/22(Mon) 00:51:35)
    この記事は(投稿者)削除されました
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▲[ 17727 ] / 返信無し
■17769 / 3階層)  舞月さんへ^^
□投稿者/ 映美 常連♪(142回)-(2007/01/22(Mon) 22:21:23)
    はじめまして^^ 舞月さん
    コメントありがとうございます
     
    温かいお言葉とこんな拙い物語を
    お褒めいただき大変恐縮しています^^

    私が改名した頃から・・・ご存知ということは
    かなり前からご覧頂いてるのですね
    重ねてありがとうございます(*^_^*)

    私も舞月さんのお名前は・・・
    ○○○さんちで何度かご拝見してました
    きれいなHNだなって・・・お名前の印象が強く残っていましたから
    覚えていました^^
    なんだか 私もはじめての感じがしないです^^

    当初は、このルナエミは10話くらいで完結予定だったんです^^
    それが、執筆してるうちに伝えたいシーン数々浮び物語が
    いつのまにかボリュームアップしていってしまいました^^;

    登場人物もどんどん増えて・・って自分が増やしているのですが(笑)
    気がつけば自分でも驚くほどの長編になってしまいました^^;

    内容的にはありきたりの物語だと思いますが・・・(苦笑)
    また続けて読んで頂ければ嬉しいです

    こちらこそ宜しくお願いいたしますm(__)m


                        映美
[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17466 ] / ▼[ 17768 ]
■17726 / 1階層)  映美サンへ☆
□投稿者/ 優 一般♪(12回)-(2007/01/22(Mon) 00:03:18)
    やっぱり映美サンの小説は一つ一つの展開ごとにドキドキしてしまいます(*^_^*)

    色々想像(妄想??笑)して読んでるんですけど、『続きを読みたい!!』って私を含め読者の皆様が思ったりするのは、映美サンの才能ですよね(^-^)

    私は言葉では伝えれても文章だとどうしても変になるんですよ〜……(^◇^;)だからこんな素晴らしい小説を書ける映美サンを尊敬してます♪


    更新頑張って下さいね〜(^-^)

    (携帯)
[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17726 ] / 返信無し
■17768 / 2階層)  優さんへ^^
□投稿者/ 映美 常連♪(141回)-(2007/01/22(Mon) 22:16:56)
    優さん^^


    毎回ドキドキしてくれているんですね^^
    筆者の私もですよ・・(笑)

    次の展開につなげる時
    ドラマのいいシーンでCMが
    入るような感じを想像して
    読者の方の次が気になると思っていただけるよう
    終わりの言葉の区切りとか考えています(苦笑)

    優さんに「続きが読みたい」そう言って頂いて
    成功かな^^ってちょっと頬が緩んでいます

    えっ 私に才能?そんなお言葉頂いて恐縮です(笑)
    素晴しいだなんてお褒め頂いて・・・嬉しい限りです

    いつも他の方の作品をここで読ませていただくたびに
    自分はなんて駄文なんだろう^^;って溜息ばかりついてますよ
    まだまだ 勉強しなくちゃと思っています

    では また、続き書いていきますね
    優さんをもっとドキドキさせる展開を考えなくっちゃ(笑)

    いつも お言葉ありがとうございます^^


                   映美

[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17466 ] / ▼[ 17776 ]
■17770 / 1階層)  【〜それぞれの愛〜リツコ】G
□投稿者/ 映美 常連♪(143回)-(2007/01/22(Mon) 22:38:59)
    2007/03/13(Tue) 20:03:15 編集(投稿者)

    リツコはルナの解く手を拒む


    「・・・いやよ ルナ」


    窓に映るふたりの影が揺れていた


    しばらくこのままでいさせて・・・
    背中で哀願するリツコにルナは観念した


    「ねぇ 今 部屋に私がいること エミさんは知ってるの?」


    「ううん 知らない・・・」


    「そう・・・」


    リツコの声が背中で響くたびに甘い香りが漂う



    「思い出してたの・・・私がコウジを追いかけてニューヨークに行ったときね
    心のどこかで・・・ルナが私を追ってきてくれないかなって思ってたの・・・」


    首筋にリツコの熱い息がかかる






    ・・・・3年前の春



    リツコにはコウジと言う恋人がいた


    「ねぇ ルナ コウジったらね いまだに私に触れてくれないのよね
    軽いキスくらいしかしてくれないのよ もう半年も付き合ってるのにさ・・・どう思う?」


    「ふ〜ん いいじゃん いまどき貴重な純情男じゃないの(笑)」


    そんなリツコの相談に笑って答えながら
    もしかしたらコウジは・・・かもしれないなと思っていた



    「彼がね ニューヨーク支店に転勤になったの
    ちゃんと答えを聞きたいから・・・私 行ってくるね ルナ」



    あの日 引き止める私の理由も聞きもしないで
    コウジを追ってニューヨークに旅立ったリツコ


    それから3日後 泣きながらリツコは帰国した


    「ルナ〜 ショック〜(泣)彼ね ゲイだったのよ・・・!」


    「リツコ ごめんっていいながら 私の前でハーフの美少年を抱きしめたのよ ふざけてるよね(怒) 
    そんなの早く言ってよ バ○野郎〜って・・・側にあった椅子を蹴っ飛ばして帰ってきたの・・・」


    「お〜お〜それは威勢のいいお姉さんだこと(笑) 
    椅子を蹴飛ばす元気があったなら もう だいじょうぶよね?リッコ(苦笑)」


    首を振りながらルナに抱きつくリツコ


    「全然 大丈夫じゃない とても悲しい(涙)泣きたいの・・・泣かせて ルナ」


    そう言ってルナの胸で泣きじゃくったリツコ



    ルナは目を閉じて回想していた



    3年前のふたりはそれぞれ辛い恋をしていた


    ルナは報われることない恋に溺れていた
    その人は年上の人妻だった

    リツコにカムアウトしたのは
    その恋の始まりの頃だった

    もう思い出したくない・・  
    ルナは 心の中に 
    浮んだその人の面影を振り払った




    「・・・私も振られちゃったとルナから聞いた時 
    なんだかホッとした自分がいたの おかしいよね 私・・・(苦笑)」


    ともに恋に傷ついた二人だった


    辛い気持を言葉で慰めあった

    一番 心開けたのは 
    ルナはリツコ
    リツコはルナ 
    学生の頃からずっと互いの笑顔をみて過してきた


    ・・・私達は、ずっと親友よ


    心の癒しだけを求めたはずだった


    ・・・・なのにあの夜
    リツコの大きな瞳からあふれる涙の誘惑に負けた


    「ねぇ 抱いてルナ あの人にしたことを 同じように私にもして・・・」


    リツコの涙を拭いながら
    身体を重ねたあの夜


    私はどうかしてたのかもしれない
    ルナは胸が震えた 


    一線を越えてしまったあの夜


    お互いを夢中で貪りあいながら
    ルナは 虚しさばかりが広がる自分を責めた


    ・・・矛盾してる 何してるの 私達


    リツコはその日を境に
    毎夜 ルナのベットに身体を滑らせてきた


    「リッコ もうやめようこんな関係・・・」


    あの夜 近づくリツコの裸身に
    バスローブを羽織り そう告げた夜


    あの夜限りで終った
    ううん・・・終らせたふたりの関係だった





    今、背中に密着しているリツコが放つ香りは
    またもルナの心をかき乱す


    まるで あの夜と同じシチュエーションだ


    リツコの声が甘えたトーンになる


    「ねぇ ルナ 抱いて・・・あの時みたいに・・・」




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▲[ 17770 ] / ▼[ 17800 ]
■17776 / 2階層)  映美様♪
□投稿者/ 都 一般♪(2回)-(2007/01/23(Tue) 01:20:57)
    お返事どうもアリガトウゴザイマス☆毎日更新チェックしていま〜す♪

    私は一応大人の年なんですが中身はまだまだ子供で〜ハイ 笑。

    こんな物語のような恋してみたいなって 読むたびに思います☆ 
    あールナがいいな〜(#^.^#) 誘惑したいナ〜無理だけど(爆)

    また 更新 楽しみに待っています♪

    (携帯)
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▲[ 17776 ] / 返信無し
■17800 / 3階層)  都さんへ^^
□投稿者/ 映美 常連♪(144回)-(2007/01/27(Sat) 00:58:03)
    都さん^^

    いつも読んでいただきありがとうございます^^

    こんな大人の恋がしてみたいって
    都さん これからですよ^^
    きっと素敵な恋とお相手に巡りあえると思います
    そんな恋に出会えたら
    都さんも物語を書いてみてはいかがですか^^

    時にスローペースな更新になりますが^^;
    引き続きお付き合い下さい 宜しくお願いしますm(__)m

                     映美
[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17466 ] / 返信無し
■17793 / 1階層)  映美さん♪
□投稿者/ 昴 大御所(319回)-(2007/01/26(Fri) 00:16:30)
http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/
    もうルナったら・・
    マユだけじゃなくてリツコにまで復縁?迫られて・・・

    こんばんは昴です
    小説upした日の(昴の)お楽しみでお邪魔してます^^

    実は今更なんですけどね・・
    ずっと前ルナがリツコをリッコって読んだ時
    ドキッとしました
    昴が大昔リツコさんと付き合っていた頃リッコって呼んでたから・・
    (まあ、リツコさんの愛称の定番なんでしょうが・・)

    お互いに目指せ!完結でゆっくりと頑張りましょうね
[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17466 ] / 返信無し
■17801 / 1階層)  昴さんへ^^
□投稿者/ 映美 常連♪(145回)-(2007/01/27(Sat) 01:03:24)
    昴さん^^

    私も昴さんの小説と昴さんの
    お声掛けをいつも楽しみにしています^^

    えっ リツコという名前が
    ・・・そうでしたか^^;
    読んでいて何度もリッコという文字を
    見かければドキッとしてしまうお気持わかります
    想い出も多々おありでしょうし・・・

    ふと思いました・・・
    昴さんと物語で名前に関するご縁は
    2度目ですね ホント不思議ですね
    まだまだご縁が続きそうって思っています^^

    昴さんのお話もまた新たな展開に入るようで
    すごく楽しみにしています

    昴さんと一緒に私も更新頑張って行きますね^^

                   映美





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▲[ 17466 ] / 返信無し
■17802 / 1階層)  【〜それぞれの愛〜リツコ】H
□投稿者/ 映美 常連♪(146回)-(2007/01/27(Sat) 01:11:52)
    2007/03/13(Tue) 20:03:55 編集(投稿者)




    「抱いてよ・・・ルナ」


    ルナに巻きつくリツコの腕に力がこもる


    「・・・・」


    ルナは・・・一呼吸おき 
    背中のリツコに静かに答えた


    「愛しているから・・・」


    「・・・えっ・・?」


    リツコが背中で潜った声を出す


    「エミを・・・愛してるから・・・」


    ・・・愛してる


    その言葉に誘惑の手は力なく解かれた



    「・・・」



    ルナはふりかえり リツコと向き合った



    「エミさんには愛情で・・・私には友情・・・」



    リツコの大きな瞳が潤んでいた



    「教えてルナ エミさんは愛せて 私を愛せないのはどうして?」



    「私が男を愛する女だから?だから・・・だからダメなの・・・?」



    涙を溜め駄々をこねる子供のような瞳で訴えるリツコ


    「ちがう そんなのは関係ない・・・」


    ルナが小さな溜息をこぼす


    ほんの少しあけた窓からの涼しい風が
    窓際にたつ二人の間にながれる


    「リッコ  とりあえず 座ろう・・・」


    リツコを促してソファにふたり腰を落とした




    「煙草1本吸わせて・・・」



    テーブルに置かれた煙草を1本取り出し
    火を点けるとルナは長い煙をゆっくり吐いた


    2度目の煙が消える頃
    リツコが口を開いた


    「今、恋してる人は女性なんだ・・・って ルナにカムアウトされた時ね
    私は一番の理解者よって笑ってたけどね
    本当は無性に悲しかった・・・
    なぜか わかるでしょう? 
    私は何年もルナといたのよ・・・なのに・・・(苦笑)」

    「もう大丈夫だったはずなのに・・・私ったら  
    エミさんの存在を知ってからね おかしいの
    ルナをとられたくないって思っちゃって・・・ダメだってわかってるのにね」


    大きな瞳を潤ませ唇を震わせた


    「私は、同性愛者じゃない・・・。
     でもね・・・ルナだけは愛してるの 友達以上に・・・」




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▲[ 17466 ] / 返信無し
■17807 / 1階層)  映美サンへ☆
□投稿者/ 優 一般♪(13回)-(2007/01/27(Sat) 16:52:16)
    ゃっぱりルナはリツコの誘惑に負けなかったんですね〜(^-^)エミ一筋でカッコイイですね♪理想です☆


    そうそうCMが入る感じなんです!!!あぁ〜もうちょっとが気になる!!っていう感じがいつもなので大成功ですね〜(*^_^*)

    これ以上ドキドキしちゃうとヤバイんですケドしたいです(*^_^*)笑

    更新はゆっくり映美サンのペースで頑張って下さい(^-^)♪

    ではまた(*'-^)-☆

    (携帯)
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▲[ 17466 ] / 返信無し
■17831 / 1階層)  優さんへ^^
□投稿者/ 映美 常連♪(147回)-(2007/01/31(Wed) 00:25:12)
    優さん^^

    いつもコメントありがとうございますm(__)m

    ルナはクールであまり感情を表に出さないけど
    愛は深くそして一途な人です^^
    物語の中のルナに益々惚れちゃいますね^^

    ・・・と安心していたら
    今度はエミにも誘惑の手が・・・・

    物語の展開はこれから
    ルナの過去の恋 そしてまだ描かれていない
    エミの過去の恋もさらに絡んできます
    お楽しみに^^

    更新はマイペースで頑張っていきますので
    引き続きお付き合いください
    宜しくお願いします^^

                映美

[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17466 ] / 返信無し
■17832 / 1階層)  【〜それぞれの愛〜pale moon】I
□投稿者/ 映美 常連♪(148回)-(2007/01/31(Wed) 00:47:22)
    2007/03/13(Tue) 20:05:07 編集(投稿者)






    ルナは自責の念に駆られた


    「リッコ 私が悪いのよ・・・あの時・・・」


    「・・・ううん ルナ」
    言葉を遮るリツコ


    「悪いのは私 誘ったのは私
    あの時はたまらなくルナが欲しかったの
    「だから 嬉しかった 幸せだった 
    やっとルナは私のものになったって思った・・・」


    ルナの指の間から煙草の灰がこぼれ落ちた


    ・・・わかってる・・・あの時 本当は私
    あの人の代わりの温もりをリツコに求めたんだ


    重ねたリツコの肌の上で
    「リッコには普通に結婚して幸せになってほしいな〜」
    ・・・だなんて よく言えたものだ
    なんて私は冷酷で身勝手だったんだろう


    だけどリツコを愛してなかったわけじゃない


    ただ・・・求めている愛の種類がちがったんだ



    愛する人を・・・
    もう傷つけたくない


    愛する人を
    もう失いたくない


    リツコを真っ直ぐ見つめルナは告げた


    「私はリッコを抱けない ううん・・・抱かない
    私にとって リッコは一生必要な存在なの
    失いたくないの・・・。
    だから・・・だからこそね 
    これからもずっと親友でいてほしい
    その意味をわかってほしいの・・・」


    肩を震わせるリツコの瞳から大粒の涙が零れ落ちた


    「ルナ・・・ごめんね・・・」


    涙で濡れるリツコの顔に
    いつか離れていった恋人の泣き顔が重なった





    ・・・静かな沈黙が続いた





    「・・・そろそろ私 帰るね ルナ」


    立ち上がるリツコに
    ルナは時計に目をやる
    午後11時をすこし回っていた


    「もうこんな時間よリッコ 泊まっていく?」


    リツコが苦笑いする


    「ルナったら〜 また 誘惑しちゃうかもしれないじゃない(苦笑)
    大丈夫よ・・・タクシーを呼んで帰るわ・・・」



    十分後・・
    リツコとエントランスに向かう
    タイミングよくタクシーが到着したところだった


    「ルナ きょうはありがとう〜御馳走様でした(微笑)」


    開いたタクシーのドアに向かうリツコは
    いつもの笑顔に戻り手を振った


    車に乗り込むリツコ背中に・・・ふとルナは思い出した


    「あっ そうだリッコ〜 探し物はあった?」


    ルナの声に閉まりかけた車のドアがもう一度開いた
    リツコは首を傾げ 一瞬考えて・・・ふっと笑った


    「うん あった あった♪
    でも いいの もう持って帰らない(笑)」


    リツコが意味ありげに笑う


    「あ、そうだ エミさんに電話してあげてね
    私のせいで途中で切っちゃったんでしょう・・・ねっ・・・(苦笑)
    じゃあ おやすみ・・・ルナ」


    リツコを乗せたタクシーが路地を曲がった時
    ふと見上げた空
    青くぼんやりした輪郭の丸い月


    ・・・今夜は満月だったんだ

    青く見える月 Blue moon
    ううん 今夜はPale moonだね

    青い月はBlue moonだけど
    Pale moonともいうのよと
    いつかの夜 エミが言ってたな(微笑)


    ・・・エミィ  


    部屋に戻りルナは携帯を開き発信ボタンを押した
    何回かのコールのあと聞き慣れた声がした


    「ルナ こんな遅くにどうしたの?」


    「エミィ・・・」
    「会いたいよ・・・エミィ」


    窓に映るPale moonをエミも見ていた


    「ルナ・・・わたしもすごく会いたい」
    「ねぇ ルナ 今からいってもいい・・・」



[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17466 ] / ▼[ 17867 ]
■17844 / 1階層)  映美さん♪
□投稿者/ 昴 大御所(328回)-(2007/02/01(Thu) 00:52:42)
http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/
    強引な7.5章を引っさげて
    お邪魔に参りました(笑)

    ルナいい感じですねぇ〜
    リツコの誘惑にも負けないで
    それにいよいよ次回は・・・ムフフ楽しみ
    (あっ、リアル昴は決してムフフとは笑いません)
    ムフフってある意味を含んだ活字的表現ですね(←何を今更)

    如月、暖冬の今年もいよいよ冬の寒さが訪れるようです
    どうぞ御自愛下さいませ
[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17844 ] / 返信無し
■17867 / 2階層)  昴さんへ^^
□投稿者/ 映美 常連♪(149回)-(2007/02/07(Wed) 18:56:19)
    2007/02/07(Wed) 21:29:02 編集(投稿者)



    いつもお声掛けありがとうございますm(__)m

    少し更新が停滞してしまいました^^;
    昴さんのお待ちかねのムフフ?(笑)
    のシーンかどうかわかりませんが^^
    久々のルナとエミの登場シーンです

    こんな長編なのに二人の絡みのシーンは
    1回だけしか描いていません
    ですので…
    今回はちょっと濃厚にと思っています(*^_^*)

    まだ寒さも厳しい日があるかと思います
    どうかお体ご自愛下さい
    お風邪などお召しになりませんように^^


               映美



[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17466 ] / ▼[ 17876 ]
■17868 / 1階層)  【〜それぞれの愛〜会いたい】J
□投稿者/ 映美 ファミリー(150回)-(2007/02/07(Wed) 19:12:01)
    2007/03/13(Tue) 20:11:33 編集(投稿者)
    2007/03/13(Tue) 20:11:28 編集(投稿者)





    1時間前リツコを見送ったエントランスで
    ルナはエミを待っていた


    秋の気配を夜風に感じる
    見上げた夜空に青白くぼんやり浮ぶ
    Pale moonを見上げルナは思った


    愛なんてもう信じない
    恋が終るたびにルナはいつも思った


    この人こそ最愛のひと
    そう信じてても
    些細なすれ違い
    薄れいく愛情
    渇いていく心


    そして涙で終止符が打たれる


    あの人のときもそうだった


    どうして傷つけあうの
    どうして終わりがくるの

     
    永遠の愛なんてないじゃない


    儚く消え去っていくひと(女)の影に泣いた


    もう恋はしたくない
    心…全部奪われる恋はもうしない

    そう思った


    あの日 エミに出逢った


    どうして性懲りもなく…胸が疼くのだろう


    強く惹かれる自分がいた


    また恋に落ちる予感がした


    溢れる想いと愛しいと思う感情は止められなかった


    …エミィ 今度こそ本物だって信じてる








    「エミ こんな夜中にどこ行くの?」


    母の声に適当な言い訳をして 
    午前零時の通りに出た


    (駅に行けばタクシーを拾えるはずよね…)


    小走りに駅へと急ぐ
    ルナの『会いたい』の声がリピートしていた


    駅前に1台空車のタクシーが停まっていた
    急いで乗り込む


    (…ねぇ ルナ 私のほうがもっと会いたいの…)
    タクシーの窓に映る Pale moonに呟く



    ヘッドライトがエントランスに立つルナを捉える
    タクシーがルナの前にゆっくり停車する


    「ルナ…来ちゃった」


    はにかむ私にルナは悪戯っぽい笑みを浮べ


    「いらっしゃいませ…お待ちしてました(笑)」


    ホテルのベルボーイのようなお辞儀を真似る



    「ルナ…ったら(微笑)」



    手を繋ぎエレベーターに向かう


    エレベーターのドアが閉まり
    ルナの腕が私を抱き寄せる


    「エミィ 会いたかったよ…」


    夢中で探りあう唇
    二人の息遣いしか聞えない静かな空間



    ルナの部屋の玄関の中
     

    鍵を閉めルームライトに伸ばすルナの手を
    私は阻む


    「全部つけないで ルナ…」


    「どうして?」


    「素顔なの…恥かしいから…」


    「何度もエミィの素顔見てるよ…(苦笑)」


    「今夜はね…なんだか 恥かしいの」


    「素顔の方が 可愛いよ エミィ…」


    ルナの両手が頬を挟む
    僅かな灯りの中 互いの唇を探りあう


    熱い吐息と絡める舌先
    混ざり合う唾液


    「…アァ…息がとまりそう…」


    ルナがくれる濃厚で深い接吻は私の身体をあちこち溶かしていく


    「あぁ…ねぇ…ルナ…お願い…立ってられない…私…」


    首筋にルナの唇の熱さを感じた


    「アァァ…もうダメ…」


    ルナに首に廻した手が力なく解け滑っていく


    ふたりはもつれるように抱き合い玄関フロアに転がった




[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17868 ] / ▼[ 17892 ]
■17876 / 2階層)  映美さん☆
□投稿者/ ヤス 一般♪(1回)-(2007/02/08(Thu) 16:47:30)
    こんにちわ おひさしぶりデス。またいい場面で終ってるから気になる!笑。
     
    エミが誘惑の手に?またトオルかな?気になるなぁ(・・)?気になるを連発しながら 続き楽しみにしてます♪

    無理せず映美さんのペースで書いて下さいネ☆

    (携帯)
[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17876 ] / 返信無し
■17892 / 3階層)  ヤスさんへ^^
□投稿者/ 映美 ファミリー(151回)-(2007/02/12(Mon) 03:06:31)
    ヤスさん^^

    お久しぶりです
    コメントありがとうございます^^

    ヤスさんには、まずあやまらないといけません

    あれは、10月のこと「ちょっぴり予告で」
    6個の台詞で物語の展開予告をしたのにも
    関わらず・・・
    あの時並べた台詞が・・・
    今までにまだひとつしか出ていません^^;

    筆者の展開の変更であの台詞たちだけが
    置き去りに(苦笑)なってしまっていました

    予告をご期待していただいてたヤスさんには
    コメント頂くたびに申し訳なく思っていましたm(__)m

    これからの展開であの台詞たちは
    やっと(笑)出てくると思いますのでお許し下さい

    トオルのシーンで前回もコメントいただきましたね
    そうです まだ・・エミを誘惑するシーンありかもで^^

    引き続き物語のお付き合い 宜しくお願いしますm(__)m

                  映美





[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17466 ] / ▼[ 17893 ]
■17869 / 1階層)  映美サンへ☆
□投稿者/ 優 一般♪(14回)-(2007/02/07(Wed) 22:15:20)
    更新お疲れ様です(^-^)

    ルナとエミの再会ぃぃぃーー!!!なんて叫びそうな気持ちをおさえつつ(笑)読ませていただきました(^-^)

    映美サンの小説のすべてに私は惚れてるんですけどやっぱり2人のシーンは愛が溢れてて1番好きです(*^_^*)

    エミの過去とルナの過去かぁ〜…すごく気になるっ!!!笑

    またドキドキしちゃうんだろうなぁ〜('∀')

    では待ってますね♪お体に気をつけて頑張って下さい(*^_^*)

    (携帯)
[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17869 ] / 返信無し
■17893 / 2階層)  優さん^^
□投稿者/ 映美 ファミリー(152回)-(2007/02/12(Mon) 03:14:32)
    優さんへ^^

    こんばんは

    いつもコメントありがとうございます^^

    私の小説全部に惚れてるだなんて 嬉しすぎ^^
    優さん・・・
    そんな事言われると照れてしまいます(*^_^*)

    今回は愛が溢れる二人の官能シーンを
    少し多めにと思い描きましたが・・・
    自分で書いていて途中なんだか
    とても恥かしくなってしまいました^^

    自分の物語で照れてどうするのって感じですね(笑)
    まだいろんな展開がありかもで
    ドキドキシーンも続きそうです
    何分マイペースな筆者の更新ですが
    引き続きお付き合いくださいm(__)m

    優さんこそ お身体に気をつけてくださいね
    まだ寒い日が続きそうですので・・・
    野外仕事にはカイロは忘れずに^^


                 映美

[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17466 ] / ▼[ 17894 ]
■17873 / 1階層)  映美さん
□投稿者/ 昴 大御所(331回)-(2007/02/08(Thu) 01:30:40)
http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/
    いい感じで進んでますね^^
    今回はいいところでコメント出来てラッキーな昴です

    今回は濃厚なんですね…ワクワク(笑)
    深夜の更新は身体が冷えますので風邪等召されませんように
[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17873 ] / 返信無し
■17894 / 2階層)  昴さん^^
□投稿者/ 映美 ファミリー(153回)-(2007/02/12(Mon) 03:16:43)
    昴さん^^


    毎回コメントありがとうございます
    お声掛けをいつも楽しみにしています^^

    今回はいいところでのコメントですね(笑)

    ワクワクされる・・・(笑)
    ご期待通りでしょうか^^;
    昴さんの「ご主人様・・・」に比べたら
    濃厚さもエロチックさも程遠いシーンだと
    思いますが・・・(苦笑)

    昴さんのお話の展開もこれから楽しみに
    しています^^

    相変わらずお仕事もお忙しそうですが
    お身体気をつけてくださいね
    まだ寒い日が続きますのでご自愛下さい^^

                映美
[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17466 ] / 返信無し
■17895 / 1階層)  【〜それぞれの愛〜愛のシャワー】K
□投稿者/ 映美 ファミリー(154回)-(2007/02/12(Mon) 03:31:08)
    2007/03/13(Tue) 20:07:40 編集(投稿者)




    ダウンライトの僅かな光のなか
    玄関のフロアで重なり合うふたり


    「…あぁ ルナ溶けちゃう…」


    ルナが火照っている私の頬を撫でる


    「ふふっ 大丈夫 今日はアイスはないから エミィ…(苦笑)」


    「違うの…私が溶けちゃうの…」


    夢中で絡み合うたびに動く脚が冷たく固い壁に当る


    私の脚をかばうように撫でるルナの目が潤む


    「玄関でする エミィ・・・?(苦笑)」


    「ベットがいい・・・」


    抱きしめるルナの胸に顔を埋める


    「どこででも したくなるよ エミィを見てると・・・」


    密着し反らす私の腰を抱きながら
    ルナが再び唇を吸う
    狂おしく絡まる互いの舌先


    「…アァ ルナ・・」


    ルナが唇を離しやさしく髪を撫でる


    「エミィ・・・一緒にシャワーしょうか・・・」


    弾んだ息の私を抱きかかえて起こす


    「一緒に?・・」


    「イヤ?」


    「だって 恥かしいもの・・・」


    「今夜はエミィの全部が見たい・・・」


    躊躇う私の背中をルナは抱きしめ・・・首筋を唇で甘く噛む


    「・・・アアッ・・・ルナ・・・」


    その時点で私はルナに魔法をかけられた





    夕立のようなシャワーの雨の下
    狂おしく抱き合う ルナと私


    とまらないシャワーの雨の中
    濡れて張りつく私の髪をルナは指で撫ですくう


    額に・・・瞼に・・・頬に・・・唇にKISSの雨を降らす


    「エミィ・・・愛してる・・」


    「・・・ルナ・・・離さないで・・・」


    全裸で抱き合うふたりを
    シャワールームのミラーが映す


    「エミィ・・・綺麗だよ・・・洗ってあげる・・・」


    ボディソープの泡を手に取りと
    私の身体を・・・上から順に撫で包んでいく


    泡をにまみれて滑るルナの手が指先が
    廻り・・・なぞり・・・止る・・・そのたびに
    私の・・・喘ぐ声にエコーがかかる


    「・・・あぁぁ・・気持いい・・ルナ・・・」


    ルナの指先が下腹部を滑り花弁を捉える


    泡を手に取りやさしく花弁をなぞる


    「・・・アアン・・ルナ・・・ダメ・・・アァァ・・・」


    滑り廻る・・・執拗に動くルナの指先
    泡をも流す蜜が中からとめどなく溢れる出る


    「・・ルナ・・・あふれてきたわ・・・あぁ・・・・」


    啜り泣くようにルナにしがみつく


    「・・・エミィ・・・たくさんあふれてる・・・」


    「・・・アァァ・・・ルナ・・・」


    止らない淫らな声が響く・・・シャワールーム


    ルナの首に巻いた手だけが
    崩れそうな私をささえていた


    「・・・エミィ・・泡・・・流してあげる・・・」


    私の片足を持ち上げバスタブに乗せ
    シャワーの水流を秘部にあてる


    ルナの指に捉えられている花弁が
    動くシャワーの水流に反応し痙攣した


    「・・・・はぁぁ・・・おかしくなりそう私・・・」


    頭の中でハレーションが起こる
    ルナの首に廻した手が泳ぎ離れそうになる


    「・・あぁ・・・・もうだめ・・・連れてって・・・ルナ・・・」



[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17466 ] / 返信無し
■17898 / 1階層)  【〜それぞれの愛〜more love】L
□投稿者/ 映美 ファミリー(155回)-(2007/02/12(Mon) 22:27:15)
    2007/03/14(Wed) 01:42:47 編集(投稿者)






    バスタオルで包まれた濡れた髪が
    ベットのシーツに広がる・・・


    「・・・ルナ・・・シーツが濡れちゃうわ・・・」


    「いいの・・・大丈夫よ・・・エミィ・・・」


    ベットの上
    タオルで私の髪の滴をやさしく拭きとるルナに
    涙があふれそうになる・・・


    髪を乾かす僅かな時間さえ・・・離れたくない


    そんな我侭な私の身体を濡れたまま・・・


    ルナはベットへと運んでくれた


    「会いたくて・・触れて欲しくて・・・たまらなかったのルナ」


    「私も・・エミィが欲しくてたまらなかった・・・」


    見つめる黒いルナの瞳に今夜も私は溺れてしまう






    ルナの繊細な愛撫すべてに痺れ歓喜する私の身体


    今夜は・・・BGMは鳴らしていない


    この部屋に今・・・響くのは
    二人の乱れた息遣いととまらない切ない喘ぎ声だけ



    耳たぶを甘く噛むルナの熱い吐息がかかるだけで
    溶けそうになる・・・


    首筋を這うルナの唇


    「うなじがきれい エミィ・・・」


    「あぁぁ・・・ルナ・・・」


    ルナの唇がすこし触れるだけで感じてしまう


    「エミィ・・・愛してる・・・」


    耳元で囁きながら私の腰を抱き引き寄せる


    「ルナ・・・ずっと抱いていて・・・お願い・・・」


    シーツを掴む私の手を解き・・・指を絡めるルナ


    ベットから何度も落ちそうになる私の腕をひくルナ


    ルナが動くたび 私の身体が悲鳴をあげる


    「あぁぁ・・・ルナ・・・壊して・・・わたしのこと・・・」




    絡み合い愛し合うふたりを
    僅かなカーテンの隙間から覗く
    蒼くぼんやりしたPale moonが見ていた







    「ねぇ ルナ・・聞いてもいい?」



    ルナの首筋に顔を埋めたまま質問する



    「なに・・・?」



    「リツコさんと一緒に住んでたんでしょ?」



    「・・・」



    無言のまま ルナが指先で私の前髪を掬う



    「ミチコさんからきいたの?」



    「うん・・・」



    頷く私の頬を撫でるルナ



    「住んでたよ・・・」



    「ねぇ リツコさんはルナの恋人だったんでしょ?」



    「・・・」


    私から視線を逸らしルナは天井を見つめ
    大きく息を吐いた・・・



    「リッコとはずっと親友よ・・・でもね・・・」



    「でもね・・・って?」




[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17466 ] / ▼[ 17938 ]
■17899 / 1階層)  映美さん♪
□投稿者/ 昴 大御所(333回)-(2007/02/13(Tue) 00:09:16)
http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/
    いい感じ いい感じ・・・頑張れ←これは勿論映美さんに(笑)

    前回書くのを忘れてたんですが
    『常連』から『ファミリー』への昇格おめでとうございます

    お祝いに昴の333投稿目をプレゼントしました(笑)


    あーあ、エミ。とうとうそれを聞いちゃうんだ
    やっぱり続きが気になる!

    寒い折ですので映美さんどうぞ御自愛下さいネ
[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17899 ] / 返信無し
■17938 / 2階層)  昴さんへ^^
□投稿者/ 映美 ファミリー(156回)-(2007/02/17(Sat) 16:35:16)
    昴さん^^

    いつも有難うございますm(__)m

    頑張れですね ホントに〜(笑)

    333のゾロ目投稿のプレゼント嬉しかったです
    えっ これはキリ番GETにはなりませんね?!(笑)

    『ファミリー』だなんて・・・^^;
    自分では全然気付いていなかったんです
    いつのまに私はこんなに投稿していたのでしょう(苦笑)

    あらためて 数字を見て・・・ツリーをみて・・・
    拙い私がこんな大きな場所で
    いいのでしょうかって溜息つきました^^
    これもひとえに昴さんの温かいお声と励ましの
    おかげですm(__)m

    まだ完結まで(いつまでいってるのでしょうね(笑))
    かかりそうですが 最後まで見守っていてくださいね

    宜しくお願いします^^

                  映美
[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17466 ] / ▼[ 17939 ]
■17917 / 1階層)  映美さんへ
□投稿者/ AN-樹 一般♪(1回)-(2007/02/14(Wed) 17:49:57)
    映美さん はじめまして。

    いつも拝見しています。愛があふれる官能描写にウットリしました。

    ステキな文章書かれますね。

    アナタのこの物語に自身の別れた恋人を思い出しました。

    続きが気になります 更新楽しみにしていますね

    これからも応援しています 頑張ってください



[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17917 ] / 返信無し
■17939 / 2階層)  AN-樹さんへ^^
□投稿者/ 映美 ファミリー(157回)-(2007/02/17(Sat) 16:43:08)
    AN-樹さん^^ はじめまして

    いつも読んで頂きありがとうございます

    こんな拙い筆者の文章を
    お褒め頂き恐縮です
    大変嬉しく思います
    本当にありがとうございますm(__)m


    この作品は筆者の過去の恋を重ねた一部実話です。

    AN-樹さんが思い出した恋人にうつったのは
    エミでしょうか?それともルナでしょうか?

    ちなみにエミは筆者です^^

    また引き続き【ルナ&エミ】とお付き合い頂ければ
    嬉しいです
    どうか宜しくお願いいたしますm(__)m

                     映美

[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17466 ] / 返信無し
■17940 / 1階層)  【〜それぞれの愛〜哀しい影】M
□投稿者/ 映美 ファミリー(158回)-(2007/02/17(Sat) 21:04:21)
    2007/03/13(Tue) 20:10:28 編集(投稿者)






    「でもねって? ルナ 何?」


    首筋に埋めた顔を上げルナの肩を揺らす
    瞑想していたルナの目蓋が開き私を見つめる


    「ねぇ エミィ・・・」


    窺がう私の髪を撫でながら・・・・腕枕をするルナ


    「私・・エミィには隠し事したくないの」


    「・・・」


    ルナの黒く潤んだ瞳に哀しい影が映る


    「エミィが来る前にね・・・リッコが部屋に居たの・・・」


    「リツコさんが・・どうして?」


    「リッコの荷物 まだ残ってるの 探し物したいっていうから来たの」


    次の言葉を聞くのが恐くて
    私はルナの腕枕から逃れて背をむけた


    「なんだか・・・聞くのが恐い ルナ」



    「・・・」



    「リッコと一緒に住んでたのは2年間・・・
    その間 お互い恋人もできて・・・私がリッコにカムアウトしたのもその頃よ」


    (お互い・・・という事は ルナにも恋人がいたんだ)
    一瞬 胸が締め付けられた


    「恋の終わりもふたり同じ時期だった・・・」


    背中に密着するルナの胸の鼓動が伝わる
    抱きしめる腕にルナの声がゆっくり響く


    「リッコも私も・・・恋に傷つき泣いて
    ボロボロでやりきれなかった夜があったの」
    「誰かに抱きしめて欲しかった・・・ふたりとも同じ気持ちだった」


    「・・・」


    「リッコを抱いたの・・・大切な親友なのに・・・」


    「ルナ・・」


    「私がもし異性愛者だったらそんな関係には
    なっていなかったかもしれない・・・」


    「エミィ 私とても・・・苦しんだのよ・・自分のしたことに」


    ルナの声が震えてるのを感じた



    「リッコを愛してた けどそれはね 友達としてよ」



    「さっきね リッコにまた愛してほしいって言われたの」



    ルナの言葉にあの日のcafeでの
    リツコの大きな瞳が脳裏に浮んだ

    ・・・あなたよりルナと長く時間を過ごしてたのよ
    ・・・あなたよりルナを知ってるわ

    リツコの【弾く瞳】に感じたのはやはり嫉妬だったんだ




    「エミィのこと・・・」
    「私は 誰よりもエミィを愛してる・・」


    リッコにそう言ったわ


    背中ごしのルナの声に涙があふれた


    「ルナ・・・私も愛してる・・・誰よりも・・・」


    身体を回転させルナの胸に顔を埋めた
    柔らかな胸に涙がつたう
    ルナの愛はいつも全身で感じている
    心の痛みも苦しみも全部受けとめてあげたい

    (ずっと離れたくないの ルナ・・・)







    カーテン越しの空が夜明けの色に変わっていく
    ふたりとも一睡も眠っていなかった


    「ねぇ ルナ 今日 仕事いくんでしょ?」


    「あ〜そうだ 仕事だ〜エミィ・・・(苦笑)」


    「私もよ ふたりとも午後出勤ね・・・」


    「ホントだね 同じ会社でなくてよかった(笑)」


    見詰め合って笑った



    「ねぇ ルナ シャワーしてくるね・・・」


    ソファに掛けたバスタオルを引っ張り
    私はそのままシャワールームに向かった
    バックが落ちたことに気付かずに・・・




    ソファに置かれたバックがバスタオル
    に引きずられ逆さに落ちた



    「あっ エミィ・・・バック落ちたよ」


    落ちた拍子にバックの中身が絨毯の上にばらまかれた


    「まったくぅ〜」


    ルナはベットから下り散らばるバックの中身を拾い集めた
    ふと・・・転がる小さな三角のプラスチックに指が止まった


    手に取ってみて ルナが呟いた


    (・・・ん?・・・これってギターのピックね・・・)


    それはトオルに送ってもらった夜
    トオルがエミに持っていてほしいと渡したピックだった


    (ギターのピック・・・?)


    シャワーの音を聞きながらルナは
    あの夜のマユの電話を思い出した


    《ルナ〜大変よ トオルとエミさんがタクシーに乗ったとこ見ちゃったの》



    三角のギターピックを見つめるルナの瞳に
    再び哀しい影が映る


    (エミィ・・どうして・・・)



[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17466 ] / ▼[ 18177 ]
■17941 / 1階層)  NO TITLE
□投稿者/ 蘭 一般♪(1回)-(2007/02/17(Sat) 22:57:28)
    続きが気になってしかたありませんww

    更新楽しみに待ってます(^_^)v


    (携帯)
[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17941 ] / 返信無し
■18177 / 2階層)  蘭さんへ^^
□投稿者/ 映美 ファミリー(161回)-(2007/02/27(Tue) 15:08:13)
    蘭さんへ^^

    はじめまして
    コメントありがとうございます^^
    読んで頂き大変嬉しく思っています

    蘭さんの続きが・・・のコメント頂いてから
    もう10日経ってしまいましたね^^;
    更新が随分 空いてしまい申し訳有りません

    なにかと忙しく更新ままならずでしたm(__)m

    これからはちょっとペースを上げて
    書いていきたいと思っていますので
    また引き続きお付き合いくださいね 

    宜しくお願いします^^

                映美

[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17466 ] / ▼[ 18176 ]
■17942 / 1階層)  映美さん♪
□投稿者/ 昴 大御所(336回)-(2007/02/17(Sat) 23:09:45)
http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/
    想い合っているのに・・・想い合っているからこそ
    擦れ違ってしまうんですね
    切ないですね

    そんなことありませんよ
    昴は映美さんの『ルナ&エミ』を読ませて頂くのが好きだから
    昴の方こそ映美さんに感想を書かせて頂くのが楽しみだから
    こうしてお邪魔させて頂いているので・・・
    それは映美さんの作品力、文章力ですよ

    これからも楽しみに(読むのも、感想書くのも)していますので
    更新頑張りましょうね、お互いに(←これは昴に言ってる)
[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17942 ] / 返信無し
■18176 / 2階層)  昴さんへ^^
□投稿者/ 映美 ファミリー(160回)-(2007/02/27(Tue) 15:06:33)
    昴さん^^

    コメントありがとうございます^^

    更新がこんなに日が空いてしまったので
    私の物語を忘れられていないかなと(笑)
    ちょっと不安に思ったりしています

    書き溜めして一気にUPすればと思うのですが
    なにぶん・・・できない性分でして・・・ハイ^^;
    読者第一号(笑)の昴さんの温かい励ましお言葉が
    毎回 私の書く糧になっていますm(__)m

    頑張って更新していきますね
    ありがとうございます^^

                  映美
[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17466 ] / 返信無し
■18178 / 1階層)  【〜それぞれの愛〜猜疑心】N
□投稿者/ 映美 ファミリー(162回)-(2007/02/27(Tue) 15:38:31)
    2007/03/13(Tue) 20:13:31 編集(投稿者)






    指先で摘んだギターピックに・・・哀しく呟いた


    (・・・エミィ どうしてなの・・・)


    シャワーが止まる音に
    ルナは慌ててギターピックをバックの中にしまった 


    濡れた髪をタオルでふき取りながらエミが
    ベットに座るルナに声を掛けた


    『ねぇ ルナもシャワーしてきたら?』


    『う、うん そうね してくる・・』


    (・・・ルナ?)


    気のせいだろうか…
    バスルームに向かうルナの表情がなぜか沈んで見えた



    シャワーを浴びるルナの頭は猜疑心でいっぱいだった


    あの夜のマユの報告が本当なら?


    なぜエミはトオルと会ってたんだろう?

    あのギターピックはなんの意味だろう?

    ・・・エミに聞けばいいじゃない

    ・・・ううん 聞かない  問い詰めたりしない

    ・・・エミを信じてる それでいいじゃない 

    ・・・何も見なかった 何も聞かなかった 

    ・・・それでいいじゃない

    自問自答を繰り返し全開にしたシャワーを
    浴びながらルナは首を振った


    《その聞かないことが・・・後にふたりの愛に亀裂が入ることになろうとは・・・》








    ―その日の夕方


    終業ベルが鳴り響いたと同時に亜紀子がデスクに飛んできた


    『ねっ エミ〜 どうしてたの〜? 
    課長が無断欠勤だっていってたから 心配してたのよ〜』


    『ごめんね 亜紀子  朝 会社へ遅刻の連絡遅れちゃったから・・・』


    『なにかあったの エミ〜?』


    『ううん ちょっと二日酔い(苦笑)朝 起きられなかったの・・』


    『え〜二日酔い? エミ 二日酔いするほどお酒飲まないじゃない〜』


    『ねっ 朝、誰も起こしてくれなかったの?』



    ロッカールームへの廊下を歩きながら亜紀子の質問攻めにあった



    納得のいく返答をしないと質問はずっと繰り返されそうだった
    着替えを済ませ亜紀子に声をかけた


    『ねっ 亜紀子 駅前のcafeに行こうか』


    『あ〜 やっぱなにか 深刻な相談ね エミ〜♪』
    『いいわ まかせて悩み事 聞いてあげましょう〜』



    夕暮れ時のカフェテラス
    コーヒーの香りがふたつのカップから漂う
    向かいの席の亜紀子は…期待一杯で言葉を待っていた


    『あのね…亜紀子 別に 悩み事じゃないの 遅刻の理由はね…』


    ルナのことは亜紀子にカムアウトしていないから言えない


    昨夜 久しぶりの友人との再会で飲める友人のペースに
    つられてお酒を飲みすぎて…酔い寝てしまったと亜紀子には説明した。


    『そうだったんだ〜、ねっ その友人ってもしかして男?』


    『えっ 違うわよ〜女友達よ〜』


    『ほんとに? ねっエミ もしかして 恋してるんじゃないの〜 』


    『まさか・・・してないわよ〜』


    『エミ 最近なんか憂いがあるからさ
    恋してるのかなってね 思ったの』


    首を振る私の顔を
    亜紀子は斜めから覗き込み意味深に笑った


    『あっ・・・そうだ課長がさ・・・』
    『そうそう あゆみがね・・・』


    亜紀子のおしゃべりは相変わらず続いていた


    私は軽い眩暈と頭痛がしていた
    睡眠もとらずに夜通しルナとずっと抱き合っていたせいだろう
    昨夜の余韻がまだ身体のあちこちに残っていた




    (…ルナ・・・なぜ・・・どうしたの)


    頭の中を巡るのは帰り際のルナの表情だった


    『ねぇ…ルナどうしたの?なんか急に元気なくなったみたい』


    『そんなことないよ ちょっと眠いだけ…
    寝かせてくれなかった エミィのせいだよ(苦笑)』


    笑みを浮べ改札に向かうルナの黒い瞳が哀しく映った



    《ルナがトオルのギターピックを見たことなど
    私はまだ・・・この時点では知るよしもなかった》




    亜紀子のおしゃべりの声を聞きながら
    ぼんやりとテラスの外の夕暮れの街を眺めた


    『ねぇねぇ〜 エミ トオルくんとはどうなの あれから会った?』


    亜紀子の声にハッと我に返った


    『えっ ううん 会ってないわよ・・・』


    そう答えたと同時に 
    携帯の呼び出しコール音が鳴った


    液晶画面にはトオルの名が表示されていた…





[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17466 ] / ▼[ 18227 ]
■18179 / 1階層)  映美サンへ☆
□投稿者/ 優 一般♪(15回)-(2007/02/27(Tue) 18:10:08)
    お久しぶりです(^-^)

    しばらく来てなかった間にいっぱい更新されてて一気に読んじゃいました(^-^)

    ルナとエミのシーン最高でした!!!2人の愛の深さは素晴らしいですね(*^_^*)

    次はトオルが出てきそうでピンチですねーo(><;)でもトオルってすごくイイ人なんですよね???だからピンチなんて言ったらトオルに失礼かな…(^◇^;)笑

    ではまた楽しみにしています(*^_^*)


    (携帯)
[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 18179 ] / 返信無し
■18227 / 2階層)  優さんへ^^
□投稿者/ 映美 ファミリー(165回)-(2007/03/04(Sun) 12:46:54)
    優さん お久しぶりですね^^

    いつもコメントありがとうございますm(__)m

    一気に読んでくれたんですね
    ありがとうございます^^

    ルナとエミの深い愛が少しの心のほつれに
    糸が絡まり…すれ違うふたり
    そんな展開になりそうな予感…いえ予告です(笑)

    そうなんです…トオルはとてもいい人です^^
    しかし 時にルナからエミを奪おうとする
    少し悪いトオルにもなりますが…(苦笑)

    相変わらずマイペースな更新ですが引き続き
    お付き合いの程 宜しくお願いします^^


                  映美
[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17466 ] / ▼[ 18226 ]
■18208 / 1階層)  映美さん♪
□投稿者/ 昴 大御所(342回)-(2007/03/03(Sat) 02:48:02)
http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/
    映美さんはご存知でしょう
    映美さんに感想を書いている時が昴の更新日だって
    昴の方が停滞気味で・・・
    イヤ昴のはいつもの睡魔に負けているだけなのですが
    映美さんは風邪なんかひいてませんよね?

    擦れ違う二人・・・切ないですね
    何故愛し合ってる二人が擦れ違わなければいけないんだろう?
    ・・・って相変わらず映美さんの思惑通りの昴でした(笑)
[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 18208 ] / 返信無し
■18226 / 2階層)  昴さんへ^^
□投稿者/ 映美 ファミリー(164回)-(2007/03/04(Sun) 12:44:40)
    昴さんへ

    そうですね
    私も昴さんの小説が上がると楽しみなんですよ^^

    それは昴さんの『ご主人様と私』を読むこと
    『ルナエミ』に頂くコメント読むことが
    とても楽しみ^^

    もう お互い随分長く書いてますね(笑)
    完結までの道のり まだかかりそうですが^^;
    (昴さんもですか?)
    最近 私は特にスローペースですが…
    お互い無理せずにがんばりましょうね 

    あっ…それと
    前回のお題小説 私の後に繋いでくださったので
    今回は昴さんの後に繋がせて頂きましたが…
    読んでいただけましたか^^?

    いつも お言葉ありがとうございます^^

                映美


[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17466 ] / 返信無し
■18228 / 1階層)  【〜それぞれの愛〜誘いのcall】O
□投稿者/ 映美 ファミリー(166回)-(2007/03/04(Sun) 12:50:21)
    2007/03/13(Tue) 20:23:24 編集(投稿者)





    …コール音が鳴り響く携帯電話


    (トオルから…何だろう?)


    液晶画面を見つめたままの私を怪訝な顔で亜紀子が指摘する


    『エミ〜 電話出ないの?』


    『う、うん・・・家からだから・・・』


    躊躇ってるうちにコール音が切れた


    『どうせ お説教の電話だと思うから・・・帰って聞くわ(苦笑)』


    『お説教って?』 


    『う、うん 外泊しちゃったからね(苦笑)』


    『ねぇ〜エミ ホントに悩み事あるなら教えてよ〜! 親友でしょ・・・ネっ(笑)』


    『亜紀子にはなんでも 話してるってば〜』


    (・・・まったく 亜紀子の知りたがり(苦笑))


    『ねっ そうだ ねぇ・・・聞いてくれる シンジがさ〜・・・』


    亜紀子のお惚気話聞いてる時 メールを知らせる着音が鳴った



    それはトオルからのメールだった



    ―エミさんへ―

    さっき電話したんだけど 
    エミさんの声聞けなくて・・・残念(苦笑)
     
    スタジオに練習いく途中で
    車でエミさんの会社の近く通ったんだ
    時計見て退社時間かなって思ってね 

    もし、まだ電車乗ってなかったら 一緒にスタジオ
    行って 【BLUE MOONの瞳】聞いてもらおうかなって
    思ったんだけどね・・・残念だった^^;

    ライブの日 あのギターピックもって来てね

    待ってるからね エミさん

                 ―トオル―





    『あっそうだ〜』


    携帯を閉じる私の表情を窺っていた亜紀子が何か思い出した様子
    バックから手帳を取り出すとページを捲り指を止めた


    『ねぇ トオルくんのライブ 土曜日だよ〜行くでしょ エミ?』


    『う、うん 行かなきゃね』


    『そうだよね よかった〜』


    行くという返事になぜか安心した笑みを浮べた亜紀子だった



    メール着信音がもう一度響いた
    今度はルナからのメールだった



    ―エミィ―

    エミィ…会社で居眠りしなかった(苦笑)?
    今週の土日はまた仕事の予定はいっちゃったよ

    昨夜は来てくれてありがとうね エミィ
    朝まで一緒に過せて嬉しかった…

    じゃあね 
    今夜はお互い早く寝ようね^^

                   ―ルナ―

    (ルナ よかった…)


    メールのルナの文字がさっきの不安をやわらげてくれた





    ――トオルのライブ当日


    朝から曇り空 午後からは雨予報だった
    折りたたみの傘をバックにいれて家を出た

    亜紀子とシンジとは現地で待ち合わせしていた

    メインターミナル駅の構内
    通勤で乗る線とは別のホームに向かい歩いていた時


    不意に 後ろから肩を叩かれた…


    『エミさん…』


[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17466 ] / ▼[ 18336 ]
■18271 / 1階層)  映美さん♪
□投稿者/ 昴 大御所(348回)-(2007/03/08(Thu) 03:13:38)
http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/
    最近書けない昴です・・・
    映美さんとこにお邪魔したくって頑張ってるんですよ^^
    完結は目指しているのですが遥か遠い道のりです
    映美さんもですか?お互いに頑張りましょうね

    お題は読ませて頂きました^^
    なんだかお題小説でおしゃべりしてるようで楽しかったですよ

    『エミさん』
    一体肩を叩いたのは誰なんだぁ〜?
    相変わらず映美さんの意図するままの昴でした(笑)
[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 18271 ] / 返信無し
■18336 / 2階層)  昴さんへ^^
□投稿者/ 映美 ファミリー(167回)-(2007/03/14(Wed) 03:46:34)
    昴さん^^

    いつもコメントありがとうございます

    私も更新ままならず状態が続いています^^;

    このままだと筆者が・・・
    物語に忘れられそうで不安です(笑)

    気がつけばもう3月
    ルナエミを書きだしたのが昨年9月ですから
    もう半年も…思わずハァ〜と溜息を吐いてました

    完結はいったいいつ?筆者の私もわかりません^^
    マイペースながらちょっとペース上げて
    頑張って書いていきますので
    どうか温かく見守っていてください

    そうですね またお題小説で
    おしゃべりできたらいいですね

    3月だというのに寒い日が続いてますが
    どうかお風邪など召されませんように^^


                   映美


[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17466 ] / 返信無し
■18337 / 1階層)  【〜それぞれの愛〜再会】P
□投稿者/ 映美 ファミリー(168回)-(2007/03/14(Wed) 04:03:12)
    2007/03/14(Wed) 17:46:29 編集(投稿者)




    『エミさん…』


    『エミ〜』


    駅のコンコースを歩く私の肩を叩き呼び止める声
    エミさんからエミと呼ぶ声のトーンに聞き覚えがあった


    『えっ…?』


    立ち止まり振り向き驚いた
    そこには意外な人物が立っていた


    『えっ〜!! ミ…ミサオ(操)さん…どうして?』


    目を丸くする私に年中日焼け顔のミサオが白い歯をみせて笑っていた


    『ひさしぶりね〜エミ〜♪ さっきの電車で同じ車両にいたのよ』
    『ずっと視線送ってたのに気付いてくれないんだもん(苦笑)だから追って来ちゃった〜』 


    ―驚いた 


    もう会うことはない…ううん 会えないだろう
    そう思っていた人だった
    目の前のミサオの笑顔が夢じゃないかと自分の手の甲を抓って確かめた
    (イタッ)やっぱ夢じゃないんだ


    『びっくりしちゃった〜!でも ミサオさん…どうしてここに? ロスから帰国したの?』


    『う、うん ちょっと訳あってね しばし里帰り中〜』


    コンコースの中 立ち話をする私達の両側を人が行き交う
    避けて通る人の接触からミサオがかばうように私の手を引いた

     
    『ねっ エミ急いでる?立ち話もなんだからどこかでお茶しない?』


    トオルのライブは4時からだった。 

    腕時計を見た  
    早めに家を出て書店に寄るつもりだったから時間は少し余裕はある
    迷うことなく返事をした 


    『えぇ 少しなら大丈夫です じゃあ改札の外へでましょうか?』


    改札を出て駅前の通りのセルフスタイルのコーヒーショップに足を運んだ
    ここはルナと待ち合わせに2度ばかり入ったことがあった
    いつも座る窓際のカウンター席にミサオと並んで座った


    『ねぇ エミ〜 今 恋してる?』


    アイスティーにガムシロップを注ぎながらミサオが訊く


    『えっ いきなりそんな質問ですか〜』


    ミサオは返答に迷う私の表情に笑った


    『なるほどね エミ〜(笑) ハイ してますって顔に書いてる』


    鋭い指摘をされて頬に両手を当て私は照れ笑いをした


    『あはっ エミは相変わらずわかりやすい子だ〜(笑)変わってないねあの頃と…』


    『わかりやすいって…』
    (その台詞…そういえばルナにも言われたことがあった…(苦笑))


    『エミが幸せそうでよかった…』
    『あ〜あ いいな〜私なんて随分 恋とはご無沙汰よ〜』


    『ホントですか〜?向こうで恋人できたって風の噂で聞きましたけど?』


    『ううん〜その噂の風はきっと風向きが間違ってるよ〜(笑)』
    『あ〜でもね 恋人にはならなかったけど淡い恋はあったかもね〜』


    ミサオは自分の言葉に頷きながら
    アイスティーの氷を揺らし微笑んだ
    その笑みに私は恋の話題を逸らした


    『ミサオさん 向こうでの生活は慣れましたか?』


    『う〜ん そうね英語不得意だったから最初は困ったけど
    2年も住んでるおかげでいまではすっかりバイリンガルよ〜(笑)』



    ミサオは、ダンスの講師兼フリーダンサーだった
    2年前 ロスの有名舞踊家に師事する為渡米したのだった
    ロスではダンス留学生や日系人相手のダンス教室で指導をしているという



    ミサオとの出会いは社会人一年生の春だった



    友人が通うジャズダンス教室主催の発表会に足を運んだ時
    “私の講師なの”と紹介されたのがミサオだった


    “はじめまして”と挨拶を交わし私をまっすぐ見つめる
    ミサオの輝く黒い瞳に私は胸が高鳴るのを感じた 



    昔話をしながら時に眩しく…時に優しく見つめる
    ミサオの黒い瞳はあの日と変わらずに輝いていた


    その懐かしい瞳の中に
    時々引き込まれそうになる自分がいた


    その瞳に
    恋焦がれたあの頃の想いがよみがえるように


    そう…最初の出会いの
    あの日から私はこの瞳を追い続けて


    そして…
    ほどなくこの瞳に落とされたのだった






    『ねっ エミ 時間大丈夫?予定あるんじゃないの?』


    ハッとして時計を見た 3時を少し廻っていた


    『あ〜大変 もうこんな時間 行かなきゃ〜』


    焦って席を立とうとする私をミサオが引き止めた


    『あっ エミ ちょっと待って』



[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17466 ] / 返信無し
■18377 / 1階層)  【〜それぞれの愛〜懐かしい瞳】Q 
□投稿者/ 映美 ファミリー(170回)-(2007/03/17(Sat) 21:38:39)
    2007/04/03(Tue) 02:52:34 編集(投稿者)




    『エミ ちょっとまって』


    席を立つ私をミサオが引き止める


    『ねっ エミの携帯番号教えて?』
    『私 もうしばらく日本にいるから また会わない?エミの恋話もゆっくり聞きたいしね〜♪』


    『あっ はい(微笑) じゃあ…私もミサオさんの番号教えてください』


    ミサオは携帯を開き番号を私に見せた


    『私のはこの番号ね 滞在中レンタルだから憶えてないの〜(苦笑)』


    番号をうつしながら…
    ふと…あの朝のルナの哀しい瞳が浮んだ




    …なんだか軽い胸騒ぎがした





    ―駅に急ぐ途中の信号待ち 鳴る携帯


    亜紀子からだった


    『エミ〜今どこ?』


    『ごめん〜亜紀子 今 ○○駅なの これから電車のるから〜』


    『えっ〜! まだそんなとこなの〜 間に合うエミ〜?』


    『う〜ん ぎりぎりかも〜 とにかく電車乗るね』


    『うん じゃあ 待ってるね〜! あっエミ〜 着いたら携帯鳴らしてね』




    改札口でミサオと別れホームに急いだ
    タイミングよく滑り込んだ電車に乗り込んだ


    ドアの近くに立ち窓にうつる流れる景色を眺めていた
    2つ目の駅を過ぎた頃 雨が降り出した


    …雨

    (ルナは傘を持って出かけたかな…)


    朝のルナからのメールを開いて見た
    今日も休日返上で仕事だという嘆く顔文字にエミの予定は?と書いていた


    ルナの問いに友人と出掛ける予定…とだけ返信したのだった


    内緒にするつもりじゃないけど…
    トオルのライブに行くことを何故か書けなかった
    (今度会った時にちゃんと話そう…)


    ルナの文字を閉じた時
    さっき予期せぬ再会をしたミサオの顔が浮かんだ


    エミと呼ぶミサオのハスキーボイスと懐かしい瞳に心が揺れた


    私の頭の中でルナとミサオの黒い瞳が交互に巡っていた


    強く惹きつけるミサオの黒い瞳

    どこか切なく潤んだルナの黒い瞳


    どちらの瞳にも私は心を奪われて…
    (イヤだ 私ったら…なに思ってるの)

    今はルナだけ…ルナしかダメなの

    浮かんだミサオの眩しい笑顔に首を振った
    (もう いい思い出…心揺らさないで…)




    駅に到着し降りしきる雨に
    折りたたみ傘を取り出した


    バックを開いた時 ふと…思い出した


    あっそうだ ギターピック
    バックの中を慌てて確認した

    (ホッ…あった 急がなきゃ…)

    あの曲をこのピックで弾くから持って来てとの
    トオルの言葉を思い出し雨の中小走りに急いだ


    開演まであと5分と時間が迫っていた…




[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17466 ] / ▼[ 18426 ]
■18386 / 1階層)  映美さん♪
□投稿者/ 昴 大御所(354回)-(2007/03/19(Mon) 00:43:18)
    『エミさん』
    肩を叩くのは誰なんだぁ〜?の疑問は晴れましたが…

    え〜っ( ̄□ ̄)
    トオル以外にも恋敵出現かぁ?
    負けるなルナ!って
    思わずルナを応援している昴です

    でもネ一番応援しているのは映美さんですよ

    完結目指して頑張りましょうネお互いに…



    (携帯)
[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 18386 ] / 返信無し
■18426 / 2階層)  昴さんへ^^
□投稿者/ 映美 ファミリー(175回)-(2007/03/25(Sun) 04:25:10)
    昴さん^^

    コメントいつもありがとうございますm(__)m

    そうなんです…
    ルナの応援をしてるのは私もです^^


    トオルの誘いだけでなく
    ミサオという過去の恋人?まで現れて
    エミの揺れる心の振り子は
    どこでどう止まるのでしょうか…


    完結まで勿論頑張ります^^
    ずっと応援してくださいね

    昴さんも色々とお忙しいようですが
    (HPを楽しく拝見させて頂いてます^^)

    体調崩さないようにして頑張ってくださいね^^


                  映美

    ※お題リレーのスレ立てとお話を繋いで頂き
    ありがとうございましたm(__)m
    (大阪弁の会話楽しく読ませていただきました)

[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17466 ] / 返信無し
■18427 / 1階層)  【〜それぞれの愛〜Blue Moonの瞳〜ギターピック〜】
□投稿者/ 映美 ファミリー(176回)-(2007/03/25(Sun) 04:50:36)
    2007/04/03(Tue) 02:37:39 編集(投稿者)





    『エミー 早く〜早く〜!』



    ライブハウスの入口で亜紀子が手を振っている



    開演の4時は既に過ぎていた



    傘をたたむ私を亜紀子は急かして
    会場のなかに引っ張っていく



    (…そうだ あのピックを渡さなきゃ…)



    『ねぇ 亜紀子 トオルさんと会える?』



    『え…今? もうスタンバってるし〜無理じゃないかな どうして?』



    バックの中のギターピックをとりだし亜紀子に示した



    『トオルさんから預かってたの これがないと演奏できないでしょう?』



    亜紀子は困惑した表情の私を見てふっと笑った



    『エミったら〜(笑)トオルくんはギタリストよ ピックなんて何個も持ってるわよ〜』



    『…で、でもね これで曲を弾くから必ず持ってきてって言われたのよ〜』



    慌てる私にもう一度亜紀子は笑った



    『も〜わかってないなぁ〜(笑) それはね トオルくんの作戦よ〜』



    『えっ…作戦?』



    私の考える表情を見て亜紀子はじれったそうに苦笑いをした



    『あ〜もうっ〜エミったら! とにかく中に早く入ろうよ 始まっちゃうよ〜 』







    ドアを開くと場内は薄暗く観客のざわめきだけが聞えた


    丁度バンドのチェンジのスタンバイも終えたところのようだった
    ステージに立つメンバーを一人一人を目で追った
    ステージ左側でベースを爪弾きチューニング中のトオルが見えた


    『あっ トオルくん いたいた〜♪ 』
    『エミー 今ならトオルくんにピック渡せるよ 急ごう〜』



    亜紀子が私の手を引っ張りちょっとすみません〜と立つ人をかき分けて前へすすんで行く
    そういえばシンジはどうしたのだろう?一緒に亜紀子と来てる筈なのだか…


    『あっ ねぇ〜亜紀子 シンジさんは?』


    『え〜っと ほらっ あそこ〜』亜紀子が指を指す


    ステージのまん前からシンジが背伸びをして大きく手をふっていた


    『ねっ〜亜紀子 もしかして一番前?』


    『そーよ〜 エミのために一番の特等席を確保しておいたんだからね』


    《…まったく いつもおせっかいな亜紀子とシンジね…(苦笑)》




    ステージが目の前に迫った時…
    場内の照明がさらに暗くなりステージがライトアップされた



    『あ〜もうはじまっちゃう〜』亜紀子が焦った声を出した



    一番前の席に辿り着きステージを見上げたと同時に


    ドラムの渇いた音が鳴り響き演奏が始まった


    ステージに立つトオルが私に気付き笑みを浮かべ
    さりげなく片手をあげた


    私は手に持つピックをトオルに見えるように掲げた
    ステージまで距離はほんの2〜3mであろう…



    トオルはずっと視線を送っていた
    (この曲が終ったらピックをもらうからステージサイドにきてね エミさん)


    そう…伝えているかのように感じた


    亜紀子とシンジは演奏を聴きながら時折
    私とトオルの視線の先を交互に追っていた






    拍手が鳴り響く中 私はステージに近寄った 
    その様子にステージ上のトオルも同じように歩み寄った


    ピックを差し出す私の手をトオルは軽く握った



    『ありがとう…最後の曲は【BLUE MOONの瞳】だからね』



    ほんの一瞬 数秒のことだった



    そんなふたりのやりとり見ていたのは…



    亜紀子とシンジ…だけではなかった




[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17466 ] / 返信無し
■18429 / 1階層)  【〜それぞれの愛〜Blue Moonの瞳〜視線〜】
□投稿者/ 映美 ファミリー(177回)-(2007/03/25(Sun) 20:13:17)
    2007/04/03(Tue) 02:40:39 編集(投稿者)



    …ミディアムスローなメロディーが流れだした



    【つれない君】

    ♪〜
    つれない素振りの君  
    僕に泳がない かたくななその瞳 

    わかってるよ 僕を見ていないこと 
    何度も 僕の腕をすり抜ける君
     
    いまはいいのさ
    夢の中では 僕の腕の中に君はいるから


    今夜は最高の月
    その瞳に映してあげたいよ

    今夜だけ 
    僕に肩を預けてくれないか

    今夜だけ 
    このメロディに耳を傾けてくれないか

    〜♪




    【Blue Moonの瞳】じゃないこの曲に聞き覚えがあった


    …隣の亜紀子が小声で耳うちする


    『ねぇ この曲“転送ラブソング”でしょう〜』


    (…転送 あっそうだ あの曲だ)


    ボーカルが別の声で聴いていたせいであろうか
    それがあの曲だとは気付かなかった



    あの日 メルアドを教えなかった私あてに
    トオルはLOVESONGを書いたとシンジ→亜紀子→私へとメールを転送してきた


    そのメールに書かれていたのはこの曲の歌詞だった 


    ちゃんと題名書いてるのにいつのまにか
    すっかり“転送ラブソング”になっていたのだった



    『題名は“つれない君”だよちゃんと覚えててね』


    亜紀子とおなじことを言った時トオルが苦笑した
    あの夜のBarでの会話を思い出しながらメロディーに耳を傾けた


    目の前でギターを爪弾くトオルがなにか感じたのか
    わたしを見つめて微笑んだ







    メインボーカルのメンバーが次は最後の曲ですと告げると
    トオルにマイクを渡した


    場内はしんと静まりかえっていた


    …ボーカルはとっていない でも時々歌うよ


    (トオルは以前そう言ってたけど・・・もしかして歌うのかな)


    トオルがマイクを持ち 曲の紹介をはじめた
    『今からお送りする【Blue Moonの瞳】は僕が書いた曲の中でもっとも思い入れが深い曲です。
    今夜はこの会場にいるこの曲を捧げたい女性のために特別に歌います』



    その言葉に思わず私は視線をトオルから逸らした


    …捧げたい女性 それは自分のことだとわかっている

    だからこそ…
    心苦しくて目を合わせることができなかった


    どんな素敵な曲を贈られても・・・
    私はトオルの気持を受けとめられない




    アコースティックなギターの音色が静かに流れ始めた


    自分に注がれるいくつかの視線を感じた


    それはステージでギターを弾くトオルと隣にいる亜紀子とシンジ


    …いや それだけじゃない


    さっきから感じる別の視線があった


    自分の左右周りにいる人を確認したが知ってる顔は見当たらない


    さらに後ろを振り向こうとしたとき…
    隣の亜紀子が腕を突付き耳うちをした



[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17466 ] / ▼[ 18486 ]
■18469 / 1階層)  映美さん♪
□投稿者/ 昴 大御所(363回)-(2007/03/31(Sat) 22:57:09)
http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/
    アキコが先に気付いた人って誰なんだぁ〜?
    …って最近この反応ばかりの昴です(笑)

    昴がUPした時に映美さんのところにお邪魔するようになって
    気付けば半年が過ぎてますね^^
    お互いに長い連載ですが無理しないで
    ゆっくりと自分のペースで更新しましょうネ

    『スペアキー』お題を見て
    すぐに絵が浮かんで投稿したら
    また映美さんの後ろでしたね^^
    ストーカーじゃないから怖がらないで下さいネ^^

    (携帯)
[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 18469 ] / 返信無し
■18486 / 2階層)  昴さんへ^^
□投稿者/ 映美 ファミリー(181回)-(2007/04/01(Sun) 22:13:13)

    いつもコメントありがとうございます
    次回が気になるって
    反応してくださって嬉しいです^^

    もう4月(今日はエイプリルフールですね^^)
    本当ですね・・・もう半年経ってしまいましたね

    昨年の9月【ルナエミ】を書き始めたころは
    想像もつきませんでした
    まさか自分がこんな長い物語を書くことになるなんて^^;

    このまま筆者が展開を変えなければ完結に少し近づいている
    かなって感じですね だから頑張りますね^^

    昴さんの『外伝』もこれから大人の物語へ展開していくんですね
    凄く楽しみにしています^^

    お題の『スペアキー』よかったですよ^^

    実は私の書いた『ピアス』はまだ続きがあるんですよ・・・

    いずれどこかにUPしたいなって思っています^^

    いえいえストーカーだなんて〜昴さんご冗談を(笑)
    いつもお話繋いで頂き嬉しく思っています^^

    また昴さんとお題でお話できること楽しみにしていますね


                       映美


[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17466 ] / 返信無し
■18487 / 1階層)  【〜それぞれの愛〜Blue Moonの瞳〜心揺れて〜】
□投稿者/ 映美 ファミリー(182回)-(2007/04/01(Sun) 22:42:02)
    2007/04/03(Tue) 03:51:19 編集(投稿者)







    隣の亜紀子が小声で耳打ちする


    『ちょっと エミ なにキョロキョロしてるの…?』
    『ちゃんと聴かなきゃ〜トオル君に失礼よ…』


    その言葉に慌ててステージのトオルに視線を戻した



    【Blue Moonの瞳】


    ♪〜

    見上げた月に君を想う

    青い月の夜 
    出逢った瞳
    僕は恋をした

    こんな夜は
    どうしようもなく
    君を想う

    君の瞳は
    ブルームーン

    僕を酔わす
    ブルームーン

    〜♪




    目の前でアコースティックな音色を爪弾き歌うトオル


    この曲【Blue Moonの瞳】は
    ブルームーンのカクテルに酔ったあの夜のことを歌っていた…。


    私はトオルと初めて出逢った夜を思い出していた

    …『エミさんは色っぽいね』
    …『エミさんが店に入ってきたとき、僕は一瞬にして心奪われたよ』

    トオルのそんな台詞がカクテルの酔いを加速させたのだった


    あの夜流れていた古いラブソングがトオルの歌う
    【Blue Moonの瞳】に重なりなぜだか…胸が熱くなった


    この切ないメロディーのせいだろうか?


    自分のためにLove songを歌い想いを伝えようと
    ステージから熱く見つめるトオル
    そんなトオルに心が揺れる自分がいる気がした


    さっきは駅で再会したミサオの瞳に心が揺れた自分がいた


    (私ったら…何思ってるの ダメよ…)


    今日の私はどうかしてるわ…


    私の心はルナしかいないの ルナでなきゃだめなの…


    トオルの送る熱い視線に思わず目を閉じた


    曲が終っても拍手せずの私の様子に亜紀子が顔を覗きこむ


    『エミ〜?ねっどうしたの?』


    『あっ ううん なんでもない…』


    慌てて拍手をする私にステージの上からトオルは頷いて笑った





    トオルたちのバンドの演奏が終わると私たち3人は会場を出た


    『車 出してくるよ〜』


    シンジが駐車場に向かって歩き出した その後を亜紀子が慌てて追う


    『あっ シンジ〜待って!私も一緒にいくわ〜』


    『お前はエミさんと一緒に待ってりゃいいじゃん〜』


    『なによ〜一緒に行ってもいいじゃない〜』


    『エミ〜 待っててね』


    振り向きながらシンジの腕に手を廻す亜紀子


    《・・・相変わらず仲良いな〜亜紀子たち(笑)》


    亜紀子とシンジを見送っている時 背後から名前を呼ばれた


    『エミー♪』


    振り向くと同僚のあゆみが婚約者の彼で○○物産の若社長と立っていた


    『あゆみ〜来てたの〜♪』


    『うん 亜紀子に誘われてね〜♪』


    隣に立つ彼が“いつもお世話になっています”と営業スマイルでお辞儀をした


    『あっ…彼もね 学生の頃バンドしてたんだって〜見えないでしょう(笑)』
    『だから彼もライブ是非見に行きたいって言うから一緒に来ちゃったの』


    あゆみの言葉に隣の若社長の彼は照れ笑いを浮かべた


    『ライブよかったわよ〜 ねぇ エミの彼ってカッコいいわね〜♪』


    『えっ彼?って』


    『もぅ〜エミったら…あの情熱的なシルシをつけたのは彼なんでしょう?(笑)』


    あゆみが私の腕を小突きながら冷やかし笑いをした


    (あっ・・・そうだった…)
    思わず首筋に手が行きそうになった
    いつだったかあゆみにルナのつけたKissマークを見られたことがあった


    言葉に詰まる私にあゆみは更に驚くことを言った


    『亜紀子にね そのこと言ったらびっくりしてたよ〜(笑)』


    えっ…亜紀子に言ったって…それはヤバイ〜どうしょう(汗)
    またきっと追求されることだろう…
    やっぱあの時 あゆみに口止めしとけばよかった
    そんなことを思いながら あゆみたちと立ち話をしていた時
    また誰かの視線を感じた…


    『エミさん…』


    誰かが私を呼んだ…






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▲[ 17466 ] / 返信無し
■18501 / 1階層)  【〜それぞれの愛〜Blue Moonの瞳〜元カノ〜】
□投稿者/ 映美 ファミリー(183回)-(2007/04/03(Tue) 03:27:12)

    声のする方に振り向くと小柄な女性が立っていた…


    その女性は目が合うとペコリと頭を下げた
    顔を上げ笑みを浮かべた頬のえくぼに見覚えがあった


    それはマユだった…


    『以前・・・ルナの部屋の前でお会いしましたね…』


    私を見詰めるマユの瞳がなぜか鋭く感じた
    その瞳に言葉がもつれた


    『・・・あっ・・・あの時…の マユさんでしたね?』



    私とマユの様子にあゆみが手を振った
    『エミ〜 わたし達はこれで…また会社でね〜♪』


    あゆみに手を振る私にマユはもう一度頭を下げた


    『お話中にお声を掛けちゃってすみません・・・』


    『いえ…』


    『・・・あの曲【Blue Moonの瞳】聴いてて私も感動しました 
    トオルが曲を捧げたい女性ってエミさんだったんですね…』


    『・・・』


    返答に迷う私の表情に


    『あの時は、失礼しました・・・』


    ・・・とマユは続けた


    『えっ…?』


    『ルナの…』


    その時・・・マユの言葉を遮るかのようにクラクションが鳴った


    『エミ 早くぅ〜! ここ駐停車厳禁地帯なんだからね〜』


    数メートル先の車道に停車した
    シンジの車の助手席の窓から亜紀子が叫びながら手招きしていた










    結局 会話は途中のままで私は亜紀子たちの車に急ぎ
    マユは再びライブハウスの中に戻っていった


    ・・・どうしてマユがいたんだろう?

    あ、でもトオルのライブだからマユが来ててもおかしくはない
    それにマユはトオルさんの元カノだものね…

    (…元カノ…)ふと ルナの顔が浮かんだ

    そういえばまだルナとマユの関係を私ははっきり知らなかった

    只の友人なのか それとも…
    頭の中でいろんな関係が線を作った

    さっきのマユの鋭い瞳が浮かんだ

    そっか・・・ライブ中に何度か感じた誰かの視線はマユだったんだ





    『あ、エミとさっき話してた女の人さ〜トオルくんのバンドにいたんだよね
    ねっ シンジ?』

    シンジに確認するように尋ねる亜紀子


    『ああ たしかそうだよ 見たことある子だなって思ってたんだよ』


    『・・・っていうことはあの人がトオルくんの・・・・』


    亜紀子は私を気にしてなのか…言いかけてやめた


    『あっ 亜紀子 私・・・トオルさんとはね…』


    言いかけてハッとした…



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▲[ 17466 ] / 返信無し
■18586 / 1階層)  【〜それぞれの愛〜Blue Moonの瞳〜作戦〜】
□投稿者/ 映美 ファミリー(184回)-(2007/04/11(Wed) 02:15:26)

    トオルさんとは何もないの…と言いかけて 
    さっきのあゆみの言葉を思い出した



    《亜紀子に言ったらびっくりしてたよ〜》



    そうだ…亜紀子は聞いてるんだ
    それはあゆみに見られた首筋のkissマークのこと



    その相手はトオルだと亜紀子も勘違いしてるに違いない
    今更、言い訳も通用しないだろし 否定したら“じゃあ誰なの?”になるだろう
    亜紀子にカムアウトしてしまおうかな…そしたらルナとのことも話せるし


    (困ったな…どうしょう)


    頭の中 少しパニックになっていた


    すると…亜紀子は言葉に詰まる私をフォローするように話題を変えた


    『でもさぁ〜 エミったら いいわよねぇ〜♪』
    『私もあんな風にLOVE SONGで告白されたいなぁ ねっシンジ〜♪』


    『えっ あぁ〜LOVE SONGか…無理だよ 詞も曲も書けないな〜! 俺にはそんな才能ないよ(笑)』


    運転しながらシンジが笑った


    おかしいな…?
    いつもの亜紀子なら問い詰めて大騒ぎするはずなのに

    なぜだろう…?
    何も聞かないどころか…話を逸らしてくれるなんて

    もしかしてシンジがいるから気遣ってくれてるのかもしれない
    だとしても…何れ聞かれるだろう 覚悟しておかなきゃ…(苦笑)


    ひと先ずホッとした時
    ふと…さっきのマユとの途切れた会話を思い出した


    『ルナの…』と言いかけた言葉 何を言いたかったんだろう?


    『トオルが曲を捧げたい女性ってエミさんだったんですね…』

    そう言ったマユの瞳は 私を強く睨んだ


    ルナと…そしてトオルとも関わりある私をマユは敵視してるに違いない


    私もマユに聞きたかった…


    (あなたは…ルナとどういう関係なの?)




    ―車の振動が停まった
    着いた場所は亜紀子たちが予約していた欧風レストラン
    トオルのライブのお祝いも兼ねての誘いを私は断りきれなかった


    オーダーを告げメニューを閉じるとシンジは言った


    『トオルは食事は一緒にできないけど・・・あとでBARに来るってさ〜』


    どうやらさっき席に着いてすぐ鳴った電話の相手はトオルだったらしい


    『あっ そうなんだ、トオルくん来てくれるんだ〜♪』


    亜紀子の弾んだ声にシンジが続けた


    『そりゃあ トオルはなにをおいても来るに決まってるさ 
    今夜 エミさんに会わないと…ライブで歌った意味ないだろう〜』


    そりゃそーだねと亜紀子が送る視線に・・・今は微笑むしかなかった







    ――食事が終わるといつものBARに移動した



    今夜もカウンター席で並んで座った


    シンジの運転手しなきゃいけないからと亜紀子は
    ソフトドリンクを私は薄めのウーロンハイを頼んだ



    トオルがBARに顔を出したのは1時間後だった


    『あっ 来た来た〜トオルくん』


    扉が開きトオルの姿が見えたとたん亜紀子は席を立ち
    『お待ちしてました〜こちらへどうぞ♪』と
    大袈裟なジェスチャーで私の隣の席にトオルを誘導した


    『トオルくん〜お疲れさま〜♪ライブすごくよかったよ〜私 感激しちゃった』
    『あんなロマンチックな曲をギター弾きながら君に捧ぐなんて言われちゃったら
    女なら誰でもグッと来ちゃうわよ〜♪』


    トオルの横に立ったまま興奮気味に喋る亜紀子にシンジがたしなめる


    『おい 亜紀子立ってしゃべるなって〜!ちゃんと席に座れってば』


    シンジの声でシュンと素直に席に戻る亜紀子


    私の隣に座ったトオルが照れ笑いを浮かべた


    『エミさん ライブ来てくれてありがとう…』


    『い、いいえ あっ あの曲【Blue Moonの瞳】きれいなメロディーですね ステキでした…』
     

    『エミさんに…気にいってもらえたら…一番嬉しい』


    ステージから注がれたあの熱い視線が 今 また私を捉えている
    なんだか胸が高鳴り上手く言葉が出てこなかった


    (わたしったらどうしたんだろう…)


    ぎこちない空気が二人の間に流れていた


    亜紀子がそんな私とトオルの様子を
    チラチラ見てシンジになにやら耳打ちをした


    『ねっ エミ〜 今日はシンジは車だし〜、私も飲めないし早めに帰るね』


    『えっ だって…トオルさん来たばかりなのに…もう帰っちゃうの?』


    不安顔の私の耳元で亜紀子は小声で呟く


    『お邪魔虫は消えるわよ〜じゃあね エミ〜♪』


    『ちょっと…亜紀子 困るわ ふたりきりにしないでよ…』


    『うふっ エミったら 何 言ってんのよ 今更〜♪知ってるわよ〜』


    『えっ…知ってるって?』

     
    またハっとした・・・
    それは相手がトオルだと誤解しているkissマークのことに決まってる
    また返事ができず私は下を向いた


    シンジもトオルになにか言葉を掛けていた


    『じゃあ〜ごゆっくり〜♪』


    亜紀子は明るく手を振りながらシンジとBARの出口に向かった


    そんな二人を見送りながら
    また亜紀子達の作戦なのかもしれないなと思った




    『シンジたち帰るの早いよ 来て座ったばかりで何も話してないのにさ〜(苦笑)』


    トオルが苦笑した


    『あっ…エミさん お祝いの花ありがとうね・・あのあとスタジオに楽器運んだんだ
    スタジオに飾っておいたよ』


    亜紀子達と一緒にライブのお祝いにとアレンジメントフラワーを贈ったのだった


    『いいえ…少し遅れちゃってすみません ピックだって本番中にあんな形
    で渡してしまって・・』


    『ううん そんなこと気にしないで ちゃんと間に合ったんだからさ…』
    『あっそうだ…エミさん カクテル飲む?』


    『そ、そうですね でも…今夜はもうこれで・・』


    私は手に持つウーロンハイのグラスを示した


    『今夜は特にブルームーンのカクテルをエミさんに勧めたいな…』


    ・・・あの夜と同じ誘う瞳でトオルが私を熱く見つめた




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▲[ 17466 ] / 返信無し
■18594 / 1階層)  【〜それぞれの愛〜Blue Moonの瞳〜告白〜】
□投稿者/ 映美 ファミリー(185回)-(2007/04/12(Thu) 02:18:54)



    バイオレットブルーのカクテルが揺れた…。


    トオルにブルームーンをすすめられるのは3度目だった


    『今夜はエミさんとふたりだけで…乾杯だね…』


    トオルはドライマティーニを頼んだ


    ブルームーンとドライマティーニの
    グラスを合わせる音にカクテルの甘い香りが漂う


    『やっぱり…エミさんはブルームーンが似合うね…(微笑)』


    私が手に持つブルームーンのグラスを見つめるトオル


    なんだか今夜もトオルのペースにすっかりはまってる気がした


    『あの曲【Blue Moonの瞳】は…はじめてエミさんに逢った夜浮かんだんだ
    転送ラブソングの【つれない君】もね…』


    トオルの熱い視線を感じるが目を合わせられなかった
    なんだか心揺れそうな自分がいそうで恐かった
     

    『あの夜 エミさんに一目惚れしたっていったよね…逢ってすぐそんなこと言って軽いヤツ
    って思われたかもしれない でもホントなんだ 真剣な気持伝えたくてだから…想いを曲に託したんだ…』



    『トオルさん…気持はとても嬉しいんですけど…でも私…』



    途切れた言葉に…沈黙するふたり




    ♪〜
    心を盗むように…

    彼はメロディーを奏で 

    私を引き裂く

    沈黙は途切れ…

    溜息だけで言葉は出ない

    〜♪



    店内に流れるBGMの曲に耳を傾け…
    この曲はブレンダ・ラッセルだなとトオルが呟いた





    『ねっ…エミさん 会場でマユに会ったね?』



    『ええ…会いました…』



    『ライブ終ってからマユが楽屋に来たんだ…エミさんに会ったわっていうから
    なに話したんだって訊いたんだ…』


    『…曲を捧げたい相手はエミさんだったですね…って言われました…』



    トオルが頷きながらドライマティーニのグラスを見つめた



    『マユに…エミさんはね 好きな人がいるから無理よって言われたよ(苦笑)』


    『……』



    好きな人…それはきっとルナのことだろう
    どう 返答すればいいのだろう…
    まさかマユはルナと私の関係をトオルには言ってないだろう…



    再びふたりの間に沈黙の時が流れた…


    ブルームーンのグラスに映ったトオルの瞳が揺れた


    『好きな人がいても…かまわないよ エミさん…』



[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17466 ] / ▼[ 18640 ]
■18629 / 1階層)  【〜それぞれの愛〜Blue Moonの瞳〜求愛〜】
□投稿者/ 映美 ファミリー(186回)-(2007/04/16(Mon) 03:32:53)

    『好きな人がいても…かまわない』


    トオルのセリフにどう答えればいいのだろうと迷った


    私は何を迷っているのだろう


    自分がわからなかった


    きっと…酔っているのだろう 
    LOVESONGと甘いセリフ
    そしてブルームーンのカクテルに…



    ルナの顔が浮かび もう一人のわたしの声が聞えた
    (エミ…曖昧な態度をしないではっきり答えて…)



    沈黙の合間にトオルは煙草を取り出し火を点けた


    『あの…トオルさん 私…』


    BGMが再び切ないメロディーにチェンジされた


    『エミさんの答えはわかってるよ…あの夜からなんとなく気付いてたんだ…』


    『えっ…気付いてるって・…』


    トオルの切れ長の涼しい目が寂しくカクテルグラスに映る


    『エミさんは…マユと同じなんだなってね…』


    マユと同じ…その言葉に一瞬 息がとまりそうになった


    トオルは気付いていたんだ…


    気付いている 答えはわかってる
    ならば…なぜトオルはLOVESONGを贈り
    そして求愛し続けるのだろう


    きっとトオルは誤解しているのだ
    それはマユと同じ・・・私をバイセクシャルだと

    違うわ…私は女性しか愛せない 今はルナしか愛せない 



    はっきり答えなきゃ・・
    グラスに残ったブルームーンを一気に飲み動揺する胸を抑えた


    私が口を開く前にトオルが先に訊いた


    『エミさんの好きな人ってあの人(女性)なんだね?』


    あのひと(女性)それはルナのことだろう…


    トオルの目を見ず…私は頷いた


    『そっか…(苦笑)やっぱり否定してくれなかったね…』


    『ごめんなさい トオルさん』


    『あやまらなくてもいいよ・・・エミさん』


    トオルが灰皿でもみ消す煙草が二つに折れた


    『LOVE SONG 実はあの2曲だけじゃないんだ…。何曲も書くよ言ったの 憶えてる?
    エミさんを思うとね次から次に浮かぶんだ 恋すれば誰しもが詩人って本当だね(苦笑)』



    『エミさんの恋愛対象は女性ってわかっても それでも好きなんだ…』



    『これからもエミさんにLOVESONGを贈り続けたいって思ってる いけないかな?』
    『今は0%でもね 僕に泳がないその瞳にLOVESONGがいつか魔法をかけるかもって思ってるんだ…』


    熱烈な求愛をするトオルにカクテルの酔いも重なり頬が熱くなるのを感じた


    『トオルさんは、カッコいいしモテるしファンもたくさんいるって亜紀子から訊いてます だから…』


    『だから…何 ? 私のことは もうあきらめていい人見つけてくださいって言いたいのかな…あきらめられるなら今夜ここに来てないよ』


    トオルはドライマティーニのグラスとブルームーンのグラスを引き寄せくっつけた


    『シンジに訊かれたんだ エミさんと付き合ってるんだろうってね』
    『なぜそう思うのかなって思いつつ…否定しなかった けど それはダメだよね エミさん(苦笑)』


    『あ…そうですね それはダメです(苦笑)』



    亜紀子たちが勘違いしている理由 私にはわかった



    『それとねエミさん マユのことだけどね…』


    マユの名を出すトオルの肩越しにBARの扉が開くのが見えた


    店内に入ってきたその人物に私は驚いた





[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 18629 ] / ▼[ 18952 ]
■18640 / 2階層)  映美さん☆
□投稿者/ ヤス 一般♪(1回)-(2007/04/16(Mon) 19:19:20)
    映美さん おひさしぶりデス☆うーん 恋する者たちは男女関わらず切なくも辛いで
    すね。

    エミがビアンと知ってもまだあきらめないトオルに!何故か頑張れと応援したくなったり
    エッ (・・?!んっ??違うだろーーそれ 笑

    それと随分前に、予告のセリフの件を気にして書いてくれてましたネ☆

    全然気にしてませんよ!って!!今頃 遅っ! すぐ返事しなくてすみませんm(__)m

    ルナとエミの今後の展開が楽しみ。 又 更新待ってます♪

    (携帯)
[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 18640 ] / 返信無し
■18952 / 3階層)  ヤスさんへ^^
□投稿者/ 映美 ファミリー(188回)-(2007/05/06(Sun) 22:16:30)
    ヤスさん ほんとにお久しぶりです^^ 

    そして お返事遅くなりすみませんm(__)m

    なんとか残りのツリーを埋めようと・・・あと1話UPと
    そして同時にお返事をと思いつつ
    ままならぬ事情が重なりまして・・・
    気付けばこんなに日が過ぎてしまいました^^;

    トオルを応援したくなる気持 ハイ わかります(苦笑)
    叶うことのない恋なのに・・・わかっていて
    エミを想う強い気持ちいじらしいですよね 
    彼は…最初の登場からそして・・・最後まで
    STORY展開に欠かせい存在ですので・・・
    今後もまたハラハラさせられることでしょう

    ヤスさんは 昨年秋 私が低迷してた頃に
    はじめてコメントを頂きましたね・・・
    涙が出るほど嬉しかったこと思い出されます 

    あれから もう7ヶ月^^;
    まだ続いてるこの【ルナエミ】に
    コメントをくれる度 ずっと見てくれていてるんだって
    毎回 とても・・・励みになっています^^

    あらためて いつもありがとうございます

    ヤスさん完結に至るまで…あと少し見守っていてくださいね^^


                      映美
[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17466 ] / ▼[ 18955 ]
■18757 / 1階層)  お久しぶりで すいません<(_ _)>
□投稿者/ 昴 大御所(369回)-(2007/04/21(Sat) 01:27:04)
http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/

    あの勘違いで出会った日に・・・
    勘違いでHNを変えて頂いた日に応援しますよと書いて
    自分の更新の度にお邪魔していたのですが

    前回の昴の感想から五つもお話が更新されてて
    昴が書いていないことを映美さんに立証されていますね(爆)

    しかしトオルはめげないヤツですねぇ〜
    振られてるのがわからないのかな?
    判ってるけど認めたくないのかな?

    エミ頑張れ!もちろん映美さんも
    マイペースでゆっくりと更新して行きましょうね、お互いに
[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 18757 ] / 返信無し
■18955 / 2階層)  昴さんへ^^
□投稿者/ 映美 ファミリー(190回)-(2007/05/06(Sun) 23:52:29)
    お久しぶりです 昴さん^^

    お返事遅くなりまして申し訳ありませんm(__)m

    お詫びにこのツリーの100投稿目をプレゼントします^^


    昴さんは【ルナエミ】の一番の読者様ですね
    毎回の温かいお言葉と励ましで執筆してこれました
    最初からずっと私を支えていただき本当に感謝しています^^

    ところでこの【ルナエミ】も昨年9月に書き始めてもう7ヶ月過ぎてしまいました^^;
    100のツリーも2つ使ってもまだ完結できなくて(苦笑)
    3つ目をお借りすることになってしまっています
    次のツリーで完結いたしますね^^
    これ以上長くなると大変・・・って既に長すぎていますが^^;

    私の中で次に書きたい物語があるので…
    なにはともあれ【ルナエミ】完結を頑張ります

    昴さん^^ もうすこし見守っていてくださいね 


                   映美
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▲[ 17466 ] / 返信無し
■18898 / 1階層)  【〜それぞれの愛〜Blue Moonの瞳〜弾く微笑〜】
□投稿者/ 映美 ファミリー(187回)-(2007/05/03(Thu) 03:51:58)
    2007/05/03(Thu) 03:56:24 編集(投稿者)




    …あの人はたしかリツコさん


    リツコの後にスーツ姿の男性が続いて入ってきた
    ふたりは言葉を交わしながら 奥のBOX席に向かった


    薄暗い照明と隣に座るトオルの影になっていたせいであろう
    私には気付いていない様子だった


    (仕事の関係の人かな?…それとも恋人かな?)


    BOX席に座るリツコとその男性にぼんやり視線が泳いでいた



    『…ん?』


    トオルが私の泳ぐ視線の先を追い・・・振り向いた


    『エミさんの知りあい?』


    『あっ…ええ…ごめんなさい お話中によそ見しちゃって…』


    『挨拶とかしなくていいの?』


    『いえ…気付いていないみたい あとで声かけます』





    ♪〜♪


    何処からか聞える携帯の着信音


    『あ そうだ…』


    トオルは電話をかける用件を思い出したのか
    携帯を手に席を立った


    『エミさん ちょっと外でかけてくるね』


    扉の外に出るトオルを見送りながら
    再びBOX席に座るリツコに視線を移した


    リツコは、カウンターに背を向けて座っていた
    だから私には気付いてはいない…


    なんだか落ち着かなかった…
    もしこんな場面見られたら誤解されるだろう

    ルナの顔が浮かんで はっとした


    (そうだ…気付かれる前に先にリツコさんに挨拶しておこう…)



    席を立ちBOX席に向かった
    リツコの背後に立つと向かいに座る男性と先に目が合った


    気配で振り向いたリツコは驚いて大きな瞳を見開いた


    『あら〜!! エミさん』


    『こんばんは…』



    リツコは私の後ろを窺った


    『あれっ…ルナと一緒?』


    『いえ…今夜は友人達4人で来ていて そろそろ…帰るところなんです…』


    今はトオルとふたり…だがあえて4人で来たと強調して言った


    『リツコさん 先日はご馳走様でした』


    『どういたしまして〜♪ ルナにもご馳走してくれてありがとうって言われたわ
    たかがコーヒー一杯でそんなにお礼言わないでくださいな〜(苦笑)』


    リツコの笑顔に…ふと ルナのあの夜の告白を思い出した


    (ルナは本当にリツコさんに親友だけの感情しかないのだろうか…)


    『エミさん 今度 ルナと3人で食事でも行きましょう〜』


    リツコの弾くように微笑む瞳に
    私はぎこちない笑みで頷きその場を離れた





    席に戻るとトオルが空になったカクテルグラスを持ち
    おかわりする?と目で問う 

    首を振る私の落ち着かない様子を察したのか…
    取りだした煙草をケースに戻し トオルは店を出ようと言った





[ 親 17466 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17466 ] / 返信無し
■18954 / 1階層)  【〜それぞれの愛〜Blue Moonの瞳〜悲しいメロディー〜】
□投稿者/ 映美 ファミリー(189回)-(2007/05/06(Sun) 23:41:07)


    BARの出口でBOX席を見ると
    リツコはなにやら深刻な面持ちで男性と話しこんでいた


    その様子に…あえて声を掛けずにBARを出た


    (さっき…挨拶したし もう帰るところだと言ったからいいかな…)





    ――BARの近くの深夜までオープンしてるCafe



    週末の夜で混む店内 
    空いたカウンター席にふたり並んで座った


    トオルはカフェオレにシュガーをたっぷりいれると あの夜と一緒だねと笑った


    『あのトオルさん…マユさんのことって?』


    『あぁ さっきなんだか話しそびれちゃったね』


    『私のせいです…ごめんなさい』


    トオルは苦笑しながら煙草に火を点けた


    『マユがライブのあと楽屋にきたっていったよね…』


    『あっ・・・はい…』



    トオルがLOVESONGを贈りたい女性ってエミさんだったんですねと言った
    マユの睨むような目を思い出した



    『エミさんには好きな人がいるから だからLOVESONGいくら歌ってもダメよってね(苦笑)』



    視線が動かぬよう・・・強くトオルは私を見つめた



    『…その好きな人が誰かってマユが教えてくれた・・』



    『・・・・』


    私は無言で頷き  そうだったんだ…心の中で納得した


    『マユから聞いたとき…やっぱりそうだったんだって思った…なんだか不思議な4角関係だね(苦笑)』


    『あの…やっぱりって?』


    『最初に逢った夜 BARに戻ったエミさんを迎えにいった時、あの女性(ルナ)と話してるエミさんを見て驚いたんだ…。
    あの女性(ルナ)を知ってるの?って聞く エミさんの様子になんとなく感じたんだ マユと同じなのかなってね・・・』





    煙草の煙を吐き出す…トオルの横顔をただ私は見つめた



    『マユとはね 最初 恋の相談相手だったんだよ

    “彼女がいる人を好きになったの” 
    “彼女がいるならダメじゃん あきらめろよ”…って

    よくマユの自棄酒の相手をしたよ…(苦笑)
    その時は好きな人が…女性だってこと知らなかった

    そのうちに…もう 好きな人のことあきらめたの 
    だから付き合ってほしい…っていわれて あとは成り行きでね』




    『ある日のライブに あの女性(ルナ)がきてたんだ 楽屋でマユに友人だと紹介された
    あの女性(ルナ)が帰ってから “実は好きだったのはあの女性(ルナ)なの”とカムアウトされたんだ
    おまけに“寂しいからトオルに癒して欲しかっただけ…”って 言われてね ダブルパンチ食らったよ(苦笑)』


    『マユはイイ子だよ 好きだったよ…けどね…お互いの求めるものがね 違ったんだ』


    『ねえ トオルさん マユさんが同時に付き合ってた人がいたって?』


    『あぁ…でも 相手が誰だか知らない(苦笑)』


    『そうなんですか…』


    視線を落とす私にトオルは続けた


    『エミさん 心配しなくても…あの女性(ルナ)ではないことはたしかだよ…』


    『…えっ…』


    『あの女性(ルナ)に聞いてみたらいいよ…』


    そういうとトオルはカフェオレを口にした




    『僕は理解できるよ…愛する気持は同じさ…』


    『エミさんの恋愛対象から外れてるってこと・・・百も承知だよ 何度も言うけど 好きな気持は変わらないんだ 』


    『僕に泳がない かたくななその瞳 
    わかってるよ 僕を見ていないこと

    …って歌詞
     
    君は心に想う人がいるかもしれない 
    だけど 今夜だけでいい 僕を見てほしいんだ そのままの気持ちで書いたんだ…』



    煙草を消し…トオルは胸ポケットからとり出したギターピックを私に笑って差し出した



    『ねっ エミさん 勝手に思うくらいは許してくれるよね…』



    それぞれの想いが交差する…そんな夜


    後に手のひらにのせたこのギターピックが
    悲しいメロディーを奏でることも知らずに…




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