ビアンエッセイ♪

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Nomal 相思相愛 /匿名希望 (07/02/18(Sun) 00:39) #17945
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Nomal 相思相愛‐第二章‐\ /匿名希望 (08/02/02(Sat) 01:31) #20539 完結!
Nomal 初めまして(・∀・)ノ /みぃ (08/02/02(Sat) 19:25) #20541
  └Nomal ありがとう /匿名希望 (08/02/05(Tue) 18:43) #20547


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■17945 / 親階層)  相思相愛
□投稿者/ 匿名希望 一般♪(1回)-(2007/02/18(Sun) 00:39:57)
    「あたしは男好きだし、飽きたら捨てるよ?」

    彼女は私に忠告した
    それでも私は彼女を好きでたまらなかった

    「別にいいよ。フラれなれてるから・・・」

    私は精一杯余裕なフリをして笑った

    「じゃぁこれからヨロシクね。」

    彼女は私にそう言った。
    これが私達の始まり。

    彼女は男性としか付き合ったことはなく
    女性を好きになるなんて今でも不思議がってる
    私が男ぽいせいもあるんだるけど・・・
    「あんたといると落ち着く」が彼女の唯一私への褒め言葉。

    最初の1、2ヶ月はキスも手すらも繋いだことはなかった。
    「あたし達友達だね?」と彼女が意地悪く笑う
    私は我慢してた欲を彼女にぶつける

    乱暴なキス

    「あんた下手」と彼女が舌を絡めてきた

    あんな幸せな気分は味わったこと無かった。

    私はどんどん彼女が欲しくなり何度も唇を重ねる
    彼女は薄めを開けて笑っている
    私はどんどん彼女の服を脱がせる

    「待って。やっぱ無理・・・」

    それ以上進む勇気は出なかった。
    それ以来私達はキスと少しのいちゃいちゃだけ
    身体がいくら濡れようが

    それ以上進む勇気はなかった

    「あんたはそれでいいの?」

    「・・・」

    「あたし男んとこ戻るかもよ?」

    「・・・」

    「バーカ嘘だよ」

    笑えない冗談を彼女は言う
    私は我慢してた

    半年が過ぎた。
    相変わらず私達は変われない。
    『友達以上恋人未満』


[ □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17945 ] / 返信無し
■17949 / 1階層)  相思相愛U
□投稿者/ 匿名希望 一般♪(2回)-(2007/02/18(Sun) 02:08:48)
    雨の日のデート
    彼女は濡れた髪に服から透けた下着
    不覚にも男性的な感情に囚われた

    「雨だるいねー何処行く?」

    迷わずラブホ

    「女と入るの緊張する」と彼女は笑ってた

    お風呂に一緒に入った
    初めて見る彼女の裸
    触れるのも怖いぐらい美しい

    「あんた結構乳あるね」笑う顔が何処か照れている気がした

    ベットに入る
    2人は初めてSEXする学生みたいに
    お互いの心臓音を聞こえないよう話した
    主に彼女の話だったけど。
    今までの男性歴だの、恋愛だの、
    彼女は永遠と話し続けた

    私は相槌を打つだけ

    会話は途絶え
    彼女は黙った

    「私本当に好き」

    彼女は受け入れた
    彼女の身体に触れ
    彼女は私に身をよじらせ喘いだ

    本当に彼女が好きだ


    それからはお互い半年分を取り戻すかのように
    毎晩毎晩SEXをした

    愛おしい
[ 親 17945 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17945 ] / 返信無し
■17950 / 1階層)  相思相愛V
□投稿者/ 匿名希望 一般♪(3回)-(2007/02/18(Sun) 02:18:03)
    私程彼女を愛してる人はいない
    そう言いきれる程彼女が好きだ

    相変わらず彼女とのSEXは楽しい

    それも2ヶ月過ぎた頃

    彼女はいつもと違う雰囲気で・・・

    「・・・いつもあんたが攻めてるから今日はあたしが攻めてあげる」

    彼女は私から学んだ女性への愛撫を私にギコチなくする。
    全然気持ちよくないのに私は嬉しくて声が出る

    彼女は不安そうな顔で私に
    「気持ちいい?」

    その瞬間私には『守らなくちゃ』と言う意思が生まれた

    「ありがとう。気持ちよかったよ。」

    と・・・キスをする

    彼女は微笑んでキスをする

    それでもまだ私は不安だった
[ 親 17945 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17945 ] / 返信無し
■17951 / 1階層)  相思相愛W
□投稿者/ 匿名希望 一般♪(4回)-(2007/02/18(Sun) 02:25:03)
    彼女の周りは常に男だらけ
    彼女もノンケで私はビアン
    むしろ、彼女だけのもの

    彼女が私の全て


    「今日○○から告られちゃったよ〜」

    妬かせるためか
    彼女は最近頻繁にそんなことを言う

    1回や2回ならその言葉も笑って聞けた

    「今日飲みに誘われてー金欠だし連れてってもらっちゃった」

    私は涙がこぼれた

    彼女は久しぶりに取り乱して
    慌てふためきながら謝った。
    そして言った。ようやく言った。

    「・・・でも愛してるのはあんただけ」

    あなたの為なら私・・・。



    こうして順調に私達は交際を続けた。

[ 親 17945 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17945 ] / 返信無し
■17952 / 1階層)  相思相愛X
□投稿者/ 匿名希望 一般♪(5回)-(2007/02/18(Sun) 02:46:32)
    1年記念の日

    「あんたさー今まで何人くらいと付き合ってたの?」

    と珍しく私のことを聞く彼女。

    「えっ・・・少ないよ」

    「・・・何人?」

    「6人」

    彼女ほその後喋ってくれなくなった
    いくら私があやしても謝っても。

    「ねぇ・・・怒ってる理由聞かせて?」

    彼女は帰っていった。

    お願い理由聞かせて・・・

    「あたしの前に女と付き合ってたのがなんか・・・」






    あぁ・・・
    ヤキモチですか。

    彼女が可愛く見えた
    実はすごくヤキモチ妬きなんだ。

    私は笑えて来た
    彼女の家まで走った

    「ねぇ?仲直りしよっか?」

    キスをした

    1年前の話をしよう
    二人の馴れ初めなんてね。


    春だった
    ぽかぽかした天気で
    その場所は日当たりがよく
    人通りも少なく日向ぼっこに最適な場所

    「ライター持ってません?」

    彼女と私の出会い。

    綺麗だけど傲慢で遊び人ぽいオーラの女性
    私は憧れはあるものの・・・興味はなかった

    私のお気に入りの場所に行くと必ず彼女がいる

    そのうちタバコ友達になり遊びに行くようになった
    周りの友達には異色な2人だったみたい

    「あたしさーよくあんたと仲良いの不思議がられるんだけど?」

    「私も」

    彼女と一緒にいると優越した気分になる
    私の中に『もし彼女なら・・・』

    こんないい女はいないと思った
    外見的に。

    彼女の見た目に惚れていた春

    私はいつの間にか彼女を口説き落とすということに集中していた
    それは恋愛ではなくゲームだった

    「好き」と言う回数を増やした
    電話もメールも毎日した

    「あんたあたしの彼氏より豆」

    ・・・彼氏いるんだ。

    諦めた夏。


    距離をとって接した
    彼女は無理なんだ・・・
    ゲームのはずだったのに
    私は目で彼女を追った

    「あんたさー彼氏いらないの?」

    と彼女は余計な心配

    「いらない」

    「なんで?」

    「好きな人がいるから」

    「・・・片思い?」

    「そう」

    「あたし?」

    思わず咳き込んだ
    動揺は隠せなかった

    「・・・うん」

    なんて呆気ない告白
    彼女は大爆笑していた

[ 親 17945 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17945 ] / ▼[ 17957 ]
■17953 / 1階層)  相思相愛Y
□投稿者/ 匿名希望 一般♪(6回)-(2007/02/18(Sun) 02:54:40)
    なんだか情けなさとバカにされてる感で私はその場を去った

    その夜電話が鳴った

    「ごめんー笑ったりして。けど女に好かれるぐらいあたし魅力的かな〜?」

    以外にも彼女は同性愛に軽蔑や偏見は無かった
    むしろ興味津々に色々私に聞いてきたっけな。

    「そんな長い間好かれてたんだー何となく分かってたけどまさかね」

    分かってたんだ

    「付き合えないけど友達としてよろしく?」

    告白しても友達でいれるのが嬉しかった秋。


    クリスマスの日

    彼女は彼氏をデート
    私は一人バイト

    バイトは疲れた
    さびしいな。

    電話が鳴った
    「彼氏と別れちゃったー」

    彼女が言う
    嬉しいのか悲しいのか・・・
    複雑な気持ちになった。

    「ついでに言うと・・・あんたに興味ある」
[ 親 17945 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17953 ] / ▼[ 18131 ]
■17957 / 2階層)  NO TITLE
□投稿者/ そら ちょと常連(65回)-(2007/02/18(Sun) 11:31:44)
    あなたの気持ちがすごく分かります。私も似たような経験をしています。どんなに思い合っても繋がれなくて、繋がったら壊れてしまいそうな関係。大切だから、先に進めなくて。相思相愛なのに、崖っぷちの恋で。未来の確信などなくて。

    (携帯)
[ 親 17945 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17957 ] / 返信無し
■18131 / 3階層)  ありがとう
□投稿者/ 匿名希望 一般♪(7回)-(2007/02/25(Sun) 04:12:46)
    本当に辛いですよね
    私もこんな繊細な愛があることを知りました。
    美化された恋愛小説ですが・・・引き続き共感していただけると嬉しいです。
    コメントありがとうございました。
[ 親 17945 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17945 ] / 返信無し
■18133 / 1階層)  相思相愛Z
□投稿者/ 匿名希望 一般♪(8回)-(2007/02/25(Sun) 04:26:15)
    「あんたに興味がある」以来私は彼女に会うのが更に嬉しくなった

    彼女も私に会うとなんだかギコちない。

    「バーカ」と口パクで私に合図
    なんだか幸せな気分になれる
    こんなに近くにいるのに彼女はメールで

    「今日会える?」と送ってきた

    私は口パクで「もちろん」と返した。

    その日の夜
    ガヤガヤした居酒屋へ

    「なんかあたしバカみたいに緊張するんだけど」と

    きっと私のが緊張していただろうな

    居酒屋へ入ってカウンターしか空いてなくて2人隣同士
    あなたの肩が近くてあなたの方を見れなかった

    「近いね」と笑う彼女がすごく綺麗だった

    「なんか告られたのに告白した気分」と彼女

    酒も入って私は強気

    「付き合おう」と告げた2度目の告白

    彼女は黙って

    「付き合うって何?」と問う


    ねぇ神様「付き合う」って一生を寄り添うこと?
    それとも一瞬を寄り添うこと?

    そのときの私にはどちらでも良かったんだ
    一生でも一瞬でも・・・彼女がいてくれるのなら私は幸せなんだ。

    彼女の耳元でつぶやいた

    「私があなたのものになること」
[ 親 17945 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17945 ] / 返信無し
■18134 / 1階層)  相思相愛[
□投稿者/ 匿名希望 一般♪(9回)-(2007/02/25(Sun) 04:32:30)
    私は彼女のものになった。
    彼女が必要なときに私は彼女に会いに行く

    別に恋人らしいことはしない
    あくまでも友達

    だけどそれは積み重なるうちに彼女の中に根っこを深く生やしていた

    手を繋ぎ
    キスをして
    抱きしめあって
    愛を交わした

    「ねぇ・・・あたしのこと好き?」

    彼女からそんなことを聞いてくるのはこれが初めて

    「うん・・・好きだよ」

    むしろこんな甘えた声聞いたことないよ
    彼女は微笑みながら私の腕をきつく抱きしめる

    彼女を出会って3回目の季節を超えた
    その頃から私達は『相思相愛』と言う言葉が2人のために出来たんだと思えた

    ヤキモチも喧嘩もすべてが愛おしい
[ 親 17945 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17945 ] / 返信無し
■18135 / 1階層)  相思相愛\
□投稿者/ 匿名希望 一般♪(10回)-(2007/02/25(Sun) 04:44:12)
    そんな風に私達は『絶対』離れることはないと思った
    いくら喧嘩をしても『絶対』だと信じあってた。

    「先輩〜?」と言われて振り向くと・・・

    ・・・!
    そこに居たのは中学のときの後輩

    「きぁぁー!!!先輩だ先輩!」

    私の後輩、中学のとき同級生より仲良かった子
    唯一カミングアウトした子

    私は嬉しくて後輩とキァッキァッ言った

    後輩はすごく明るくてだけど聞き上手で
    私はよく愚痴を言ってたなぁ〜・・・
    頭は悪いし運動もだめなんだけど憎めなくて

    すごく可愛いって言葉が似合う子

    カムした後なんて「なんであたしに惚れなかったんですか?!」なんて聞いてきちゃうような子

    私はとりあえずテンションが上がった。

    「おぃ!」
    ちょっと不機嫌そうな声
    あっ、彼女と待ち合わせしてたんだ!

    「誰あんた?」
    彼女は後輩をにらみつけて言った
    後輩はおろおろしている

    「あっ・・・私の中学時の後輩!」

    「ふーん」

    不機嫌だ。

    「こんにちわ。あたし○○って言います。」

    「どうも」

    ・・・完全に切れてる。

    その場はなんとかしのいで後輩と連絡先だけ交換して別れた
[ 親 17945 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17945 ] / 返信無し
■18137 / 1階層)  相思相愛]
□投稿者/ 匿名希望 一般♪(11回)-(2007/02/25(Sun) 04:49:52)
    「楽しそうだったね?」と彼女は怒って言う

    「・・・ヤキモチ?」と私は真面目に聞く

    「・・・そうだよ」と素直な彼女

    「かっこ悪」と意地悪する私

    つり合ってる凸凹な2人

    「ねぇ連絡しなよー?もぅ妬かないから。あたしも謝りのメールする」

    彼女は後輩にメールした

    可愛く「ふてこくてごめん」と。

    普通の人なら普通嫌がる
    後輩は普通じゃないから・・・大丈夫(笑)

    彼女にも私にも返信がきた

    相変わらず面白い奴だ。

    彼女も気に入ったみたい。
[ 親 17945 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17945 ] / 返信無し
■18142 / 1階層)  相思相愛-後輩-T
□投稿者/ 匿名希望 一般♪(12回)-(2007/02/25(Sun) 12:33:08)
    私はその日以来毎日後輩と連絡を取っていた

    「ねぇー誰とメールしてんの?」と彼女が聞く
    私は別にやましい気持ちなどないので「後輩」と告げる

    「ふーん」

    それだけかよ!と期待してしまう私


    「あんたさーあたしと付き合ってること言ったでしょ?」

    ・・・そう言えば後輩は薄々私達のこと気付いてる感じはしてた。

    「いや言ってないよ」

    「・・・あたし言っちゃったかも・・・ついあんたが言ってると思って・・・ごめん」

    彼女から秘密を漏らすなんて珍しい
    後輩で良かった

    むしろなんだか私は嬉しかった

    「先輩!!」

    「よぉーどうしたん?」

    後輩は相変わらずニコニコしていて私まで穏やかになる

    「先輩いいなぁ〜あんな綺麗な人が恋人で・・・」

    「あぁ・・・彼女から聞いたんだよね?なんて聞いたの?」

    後輩はニヤニヤして恥ずかしそうに私を見る

    「・・・知りたい?」

    後輩が上の立場になるのはなんだかもどかしいな・・・

    「知りたいです。」

    私まで敬語になってしまう

    「よろしー!教えてあげましょう!」

    後輩は私の耳に手を当て
    「あいつ以上にあたしを愛してくれる人はいないと思う」

    と彼女のモノマネをして言った

    ・・・
    ・・・・
    ・・・・・
    どうしよう
    泣きそう。

    「せっっ先輩?!」

    後輩は慌てて自分が泣かしたんじゃないアピールを周囲にしている

    バカだこいつ(笑)

    私は泣きながら笑った
    嬉しすぎて

    もぅ私には彼女しか要らない

    愛してるを超えた愛情
[ 親 17945 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17945 ] / 返信無し
■18143 / 1階層)  相思相愛-後輩-U
□投稿者/ 匿名希望 一般♪(13回)-(2007/02/25(Sun) 12:45:54)
    「ねぇ・・・今日後輩に聞いちゃった♪」

    彼女に言ってみた
    この嬉しさを伝えたかった

    「・・・あぁ・・・あれね」

    「そうあれ」

    私は思わず彼女を抱きしめた
    彼女も私を抱きしめた

    幸せ

    「好きだよ」

    私達は同時に言っていた

    「今ハモった?!」

    彼女はクスクスと笑う
    私もこんな2人を愛おしく思い笑う

    こんな時間を共に出来るのが彼女でよかった

    彼女じゃなきゃ無理なんだけど

    「本当にバカだよねあたし達」

    バカなのはあなたじゃなく私
    こんなに好きになってく
    こんなにハマってしまう


    「キス」

    と甘えて彼女がキスをねだる

    本当に可愛いな
    本当に愛おしい

    「今日はこれで帰るね」

    とタイムリミット

    -「さようなら」の後の解けぬ魔法-

    ・・・ねぇ離れたくないよ
    返したくないよ。もっともっと・・・
[ 親 17945 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17945 ] / 返信無し
■19319 / 1階層)  感想
□投稿者/ M 一般♪(1回)-(2007/06/24(Sun) 10:38:00)
    はじめまして。
    自分自身の記憶と重なって、涙が止まりませんでした。
    このお話の続きが読みたいです。



    (携帯)
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■19323 / 1階層)  思わず…
□投稿者/ ゆき 一般♪(1回)-(2007/06/25(Mon) 00:41:44)
    泣けました。
    こんな恋愛だったら…と、純粋な言葉に触れたせいか、泣いてました。
    『付き合う』ってことや、“彼女が私のすべて”であること、愛について話してるところが、とても良かったです。胸の奥がキュンとなるような切なさと愛しさが、こみあげてくるような、素敵な言葉に心が打たれました。続き、楽しみにしています☆頑張ってください。

    (携帯)
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■19333 / 1階層)  全部読みました☆
□投稿者/ ルナ 一般♪(1回)-(2007/06/25(Mon) 15:11:12)
    こんにちわ、小説全部読ませてもらいました。とても良かったです。素敵な作品ですね。続きが読みたいです(*^o^*)

    (携帯)
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■19330 / 1階層)  素敵な作品☆
□投稿者/ 理名 一般♪(1回)-(2007/06/25(Mon) 07:12:21)
    こんにちわ、小説読ませていただきました。今まで読んできた中で何か惹き付けられ、とても素敵な小説でした。続きが早く見たいな♪

    (携帯)
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■19340 / 1階層)  はじめまして
□投稿者/ ハチ 一般♪(1回)-(2007/06/27(Wed) 02:07:23)
    [彼女]のちょっと強気な口調に 好きだった人を思い出してしまいました...
    思わず涙が出ました....。
    私事でごめんなさい

    頑張って書いてください

    (携帯)
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■19826 / 1階層)  感想ありがとございます
□投稿者/ 匿名希望 一般♪(1回)-(2007/08/21(Tue) 01:50:54)
    久々に見てみると感想があって嬉しかったです。
    Mさんゆきさんルナさん理名さんハチさんありがとう。
    また書いていきたいと思います。
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■19827 / 1階層)  相思相愛XI
□投稿者/ 匿名希望 一般♪(2回)-(2007/08/21(Tue) 02:04:38)
    それ以来、私には不安よりも安心感が増えていった。
    付き合った当時の私に見せてあげたい今の状態を

    彼女は言う

    「出会ったころのあんたが見たらビックリするね」

    私と同じ事を考えてる

    「そうだね」

    二人は見つめ合ってキスをする
    いつまで続くのだろうか
    なんて考えるよりも
    私は今を感じていたい

    携帯の音が私を現実に呼び戻す

    「・・・」

    彼女の顔が曇る
    久しぶりに見る昔の顔
    最近の彼女は笑顔を絶やさない

    「どうかした?」

    「・・・いや別に」

    冷たくされたのも久しぶりだった

    「・・・けど」

    彼女は私の言葉に耳を傾けず部屋を出て行った。

    ・・・どうしたの?

    彼女が去った部屋は安心感は不安へと戻って行った。





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■19829 / 1階層)  相思相愛XII
□投稿者/ 匿名希望 一般♪(3回)-(2007/08/21(Tue) 02:17:19)
    最近彼女が変だ
    私は不安と戦っていた
    笑顔の彼女がいない

    「最近どうしたの?」

    彼女は固まる

    「何が?」

    彼女の吸うタバコの数が増えてるのも何かある証拠

    「変だよ」

    彼女が笑う
    冷たい笑顔

    「あんたを嫌いになったのかもね」

    ・・・
    私は言い返せなかった
    怖くなって身震いした
    きっと今泣きそうになってる私
    冷たく背中を向けているあなた

    「嘘だよ」

    彼女は背を向けたまま言った

    前みたいに笑って
    笑いながらからかって
    今の言葉は嘘なのか本当なのか分からなくなった

    次の日も次の日も
    私達は喧嘩をした
    どちらが悪いわけでもない
    むしろ私の方が突っかかっていた

    「ねぇあたしに不満があるわけ?」

    「あるよ」

    「何?」

    私は今まで喧嘩をしても
    彼女を責めることはしなかった
    私の非も認める
    しかし今の私は彼女を責めるしかなかった

    怖かった

    こんなことを繰り返しても
    彼女と別れたくない

    なのに距離は遠ざかるばかり

    幸せな時間を返して下さい
    他に何も要らない。

    私は素直な気持ちをぶつけられなかった
    私の口から出る言葉は全て逆だった

    そして彼女の口からでる言葉は凶器だった

    「・・・別れよう」

    私は泣いた
    彼女は去った

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■19830 / 1階層)  相思相愛XIII
□投稿者/ 匿名希望 一般♪(4回)-(2007/08/21(Tue) 02:38:21)
    私は泣き続けた
    毎日毎日

    泣く以外考えれなかった

    彼女からの着信はない
    彼女からのメールもない

    私からの電話
    私からのメール

    返信はない

    「どうして・・・」

    別れが突然過ぎた

    部屋のチャイムがなる

    出る気になれない
    電話が鳴る
    出る気になれない

    窓をたたく音がする

    「せんぱーい」

    「おーい」

    後輩だ

    「はい?」

    「先輩・・・大丈夫ですか?」

    「・・・」

    後輩は大きなスーパーの袋を持っていた

    「お邪魔します」
    勝手な奴め

    「どうしたの?」

    私は野暮に聞いてしまった

    「えっ・・・嫌・・・」

    私を励ましにに決まってる
    こんな良い後輩がいる私は幸せ者だ

    「励ましに?」

    「・・・まぁ」

    と照れながら笑う

    後輩の笑顔すらも彼女に見えた

    後輩はパスタを作ってくれた
    台所に立つ後輩が彼女に見える

    そういえば・・・
    私が手料理を食べたいと言えば
    彼女は悪戯に笑いながら
    「あんたが作れ」と言ってこと

    私が作る事が当たり前になった頃
    私の誕生日にケーキを作ってくれたこと

    2回目の誕生日は一緒にパスタを作ったこと
    その内彼女が私の為に手料理を振舞ってくれたこと

    色んな想い出を思い出した
    エプロン姿が可愛かったこと
    顔にクリームをつけていたこと
    つまみ食いをしたら怒ってたいたこと

    思い出になってしまうんだ・・・

    涙が出そうになった
    私は堪えるしかなかった

    「先輩出来ました」

    後輩が作ったパスタの味が分からなかった

    「先輩・・・」

    後輩はさっきまで
    励ます為にテンションを上げていたが
    急に真剣な顔をした

    「あの人の事は忘れて私と付き合って下さい」

    私は驚いた
    傷心中の励ましか?

    「今は忘れられなくてもいいです。
     私を好きじゃなくてもいいです。
     そんな辛そうな先輩を見てられない…
     私が先輩を幸せにします」

    後輩は一生懸命だった
    私はただ黙ってる事しか出来なかった

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■19831 / 1階層)  相思相愛XIV
□投稿者/ 匿名希望 一般♪(5回)-(2007/08/21(Tue) 02:53:13)
    「・・・」

    私はただ黙ってた
    応える事が出来ない

    しかし心の中は
    彼女を忘れたい為に
    後輩と付き合ってしまおうか
    なんて考えていた

    彼女にぶつけられなかった
    後悔や苦しみを
    後輩にぶつけてしまおうかと思った

    ただ誰かを傷付けたかったんだ

    「・・・」

    考えた




    結論は

    「ごめん」

    だった。
    結局彼女しかいなかった。

    要らなかった。


    後輩は笑ってた。

    「やっぱりな〜」

    私も笑えて来た。

    「私未練たらしいから」

    二人で笑いながら泣いた
    後輩を好きになれたら楽なのに

    彼女じゃなければ楽だったのに


    「先輩・・・私彼女さんから聞いたんです別れた理由」

    私は固まった
    怖くなった
    嫌われた理由
    聞くのは怖かった


    「彼女さん先輩を愛してますよ」

    私を慰める為の言葉にしか聞こえなかった。

    後輩は私を抱きしめた

    「彼女さんご両親に先輩との関係が知れたらしいです。
     ご両親は凄く怒っているらしく・・・
     先輩と別れさせようと色々小細工してたみたいで・・・」

    「そして先輩の家族に事情を話そうとしたらしく・・・
     もうこれ以上先輩に迷惑かけたくないって言ってました。」

    私は涙が出た

    彼女は私を守った

    私は彼女に守られてたんだ


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■19836 / 1階層)  相思相愛-彼女-
□投稿者/ 匿名希望 一般♪(6回)-(2007/08/21(Tue) 16:49:12)
    私は間違いを犯した

    まず1つは

    『女と付き合っている』

    2つめは

    『親にバレた』

    3つめは

    『あいつを愛してしまったこと』


    結局は別れて気付いた
    『愛』だなんて信じたくなかった
    いつもの恋愛みたいに傷つけてサヨウナラするはずだった

    傷をつけて傷ついた

    恋愛がこんなに苦しいことを知った

    あいつからの連絡は傷を深くする

    あたしからフッたのに
    あたしから嫌われるよう仕向けたのに

    心の中はあいつでいっぱい

    付き合いが長いとか短いとか

    もぅ関係なくなっていた

    あいつがいなきゃ生きていけない

    これがあたしの気持ちだった


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■19837 / 1階層)  相思相愛]X
□投稿者/ 匿名希望 一般♪(7回)-(2007/08/21(Tue) 17:01:59)
    私は彼女の元へ走る
    髪はボサボサになり
    汗が滴る

    あなたに早く逢いたい

    彼女の家

    チャイムを鳴らす

    「私・・・」

    ドアが開く
    彼女は私を真っ直ぐ見つめていた

    「・・・」

    私は思わず抱きしめた
    彼女を力一杯抱きしめた

    彼女も私を抱きしめた
    息が出来ないぐらい


    「ごめんね・・・」

    私はこの言葉を言うのが精一杯だった

    彼女はうなずくだけ

    二人で泣いた

    彼女の部屋に入るのも久しぶりだ

    「片付いたね」

    「うん・・・まぁ」

    彼女の部屋は綺麗になっていたが
    私との写真は飾ってあった

    「久しぶりだから緊張しちゃう」

    私は彼女に逢えた嬉しさでニヤニヤしてしまう
    彼女は顔を曇らせるばかりだった

    彼女の部屋
    彼女の匂い
    彼女の仕草

    彼女の全てがここにある

    「ねぇ一緒に暮らそうか?」

    私は聞いた

    彼女は


    泣いた

    声を出して泣いた

    私にはうれし涙には見えなかった。




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▲[ 17945 ] / 返信無し
■19838 / 1階層)  相思相愛]Y
□投稿者/ 匿名希望 一般♪(8回)-(2007/08/21(Tue) 17:18:12)
    泣き止むまで時間がかかった
    私はその間ずっと彼女を抱きしめた

    「一緒に暮らす」
    その言葉が重かったのかな?

    「どうして泣いてるの?」

    彼女は泣き止んだ

    涙を一生懸命拭った


    「・・・あたし達はもう別れたの」

    彼女は平然を保った
    いや、保とうと必死だった

    「でも・・・」

    「でもじゃない。あたし達は別れたの」

    彼女の目には涙
    全然説得力のない言葉

    「別れたくない」

    私も必死だ

    「・・・」

    彼女は黙り込む

    「だって別れる理由は二人にはないでしょ?」

    彼女のご両親が理由
    私は全然納得出来ない

    「・・・」

    彼女はまだ黙っている

    「私が原因ならいくらでもあなたの為に頑張れる。」

    彼女は泣いていた
    彼女は涙声で

    「・・・そうじゃないの」

    私は苦しくて胸が痛くなった

    「・・・あんたを愛してる。
     本当にあんた以上がいない。
     あんたが大好きなの・・・
     でも・・・あたし達には未来がない」

    私は言葉が出なかった
    「未来がない」と言う意味
    それはどういう意味なのかよく分からなかった

    ただどうしようもない現実を受け止めるしかないのだ


    『未来』

    きっと彼女が言う『未来』は

    両親に挨拶をして
    結婚をして
    SEXをして
    子供が出来て
    子供はあなたを「ママ」と呼び
    あなたの旦那を「パパ」と呼ぶ

    そんな『未来』なのでしょうか


    あなたの言う『未来』は

    私達にはない
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▲[ 17945 ] / ▼[ 19920 ]
■19897 / 1階層)  どうか
□投稿者/ 杏 一般♪(6回)-(2007/08/25(Sat) 18:21:56)
    ハッピーエンドになりますように…

    女性同士で愛を貫くってやっぱり厳しいかもしれませんが、二人にはうまくいって欲しいです…。

    更新楽しみにしてます!

    応援してますね♪

    (携帯)
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▲[ 19897 ] / 返信無し
■19920 / 2階層)  ありがとう
□投稿者/ 匿名希望 一般♪(11回)-(2007/08/27(Mon) 08:58:43)
    感想ありがとうございます。
    本当に愛を貫くのは大変です。
    ましてや同性。苦しいことが多いぶん幸せも大きかったです。
    杏さんの望むハッピーエンドになるかは分かりませんが・・・
    私にはハッピーエンドでした。

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▲[ 17945 ] / 返信無し
■19921 / 1階層)  相思相愛]Z
□投稿者/ 匿名希望 一般♪(12回)-(2007/08/27(Mon) 09:12:07)
    私は黙るしかなかった
    彼女の言う言葉を
    受け入れることが出来ない

    しかし、彼女が望む幸せなら・・・


    私は悩んだ。
    彼女にいくら説得しても

    答えは「NO」


    「私達は別れたの」


    彼女の意思は固かった。


    私の中で納得できないことが多すぎる。

    「愛」を優先させる私
    「未来」を優先させるあなた

    正しいのはどちらもだ。

    「愛」を貫く事は更に過酷な道に進むだろう
    「未来」を優先させるならば今が苦しい。


    いや、私はきっと今も未来も
    あなたがいないのならば苦しい

    「ねぇ、今を我慢すればあなたは幸せになれるの?」

    たまらず聞いてしまった。


    彼女は涙を抑えるのに必死だ

    「・・・あんたと幸せになりたい」



    声にならぬ声で私に言ってくれた。

    私は彼女を抱きしめた
    彼女は必死で考えている
    私達はこの話題をもう二度としないことを誓った


    そして私達は沢山の決め事をした
    無理なことまでも決めた


    「もしまた、あんたとあたしの関係がバレたら・・・次は本当に終わりにしよう」

    彼女の言葉を肝にしっかり命じた

    また彼女との生活が始まった
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▲[ 17945 ] / 返信無し
■19922 / 1階層)  相思相愛][
□投稿者/ 匿名希望 一般♪(13回)-(2007/08/27(Mon) 09:29:12)
    彼女との新たな生活は
    出会った頃よりも過酷で苦しかった。
    ただ私は彼女を失うことが怖かったんだ

    誰にもバレずに私達は付き合っている

    勿論後輩にも秘密だ。

    二人だけの秘密
    なのに
    私は胸が苦しくて仕方なかった


    私の部屋でお笑い番組を見ながら笑ってる彼女
    甲高い声が私の胸の苦しみを余計締め付ける

    あなたは苦しくないの?
    あなたは悲しくないの?
    私ばかりと言う自分
    私が可哀想と思えた


    彼女は一体何を考えているのだろう?

    会う日は決まって彼女の都合
    私の都合なんて人事だった
    ドタキャンや遅刻
    理由も納得できないことばかり

    私は喧嘩になるのを避けたかった
    だから怒らなかった

    あなたを失うより怖いものはないから


    なのに私の中での我慢は少しずつ
    「愛」を壊していった

    「あんたさーこれ見て笑えないの?」

    無神経にも彼女は私に聞いた
    私は無表情

    「何?怖い顔して?最近のあんたつまんない」

    彼女の言葉は私を熱くさせた
    身体から怒りと悲しみがこみ上げた


    あの日以来喧嘩は避けたけれども

    久しぶりに喧嘩をした。


    彼女は優しいフリの私に甘えて
    好き勝手していた

    私は別れる恐怖から
    何もかも許してあなたを堕としていた





    そしてお互い悟った


    これが私達の別れ。
    呆気ないような別れ

    だけどもぅ終わっていたんだ私達は
    あなたが「未来がない」と言ったあの日から
    あなたに気持ちをぶつけられなくなったあの日から

    私達は泣かなかった


    明日になれば彼女は部屋に戻ってきてくれる
    なんて期待してる自分がいた

    しかし次の日もその次の日も

    彼女は戻ってこなかった。
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▲[ 17945 ] / 返信無し
■19923 / 1階層)  相思相愛]\
□投稿者/ 匿名希望 一般♪(14回)-(2007/08/27(Mon) 09:41:51)
    後悔した
    後悔し尽した
    涙も枯れるまで泣いた
    何度連絡を入れたことだろう
    何度謝ったことだろう

    気がおかしくなる程だった

    半ストーカー行為もした。


    そして要約私の中でケジメがついた。
    長い戦いに終止符を打った。



    これで私達の物語は終わった。
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■19924 / 1階層)  相思相愛-第2章-T
□投稿者/ 匿名希望 一般♪(15回)-(2007/08/27(Mon) 09:59:25)
    私達が別れて何年か経った。

    あの当時は本当に若かったな〜
    なんて思いながら私はあの思い出の場所にいる

    タバコは相変わらず吸う

    彼女が来るかもって言う期待は確かにあった

    しかし何年待っても来ない。
    諦め切れなかった。

    が、

    時は残酷だ。


    あの当時の気持ちを懐かしく思えてしまうのだから。

    「歳をとったな私」

    と独り言。


    あなたの笑い声も
    あなたの笑顔も
    怒った顔、泣いていた顔、

    沢山の表情を私は覚えている

    なのに



    気持ちは少しずつ変わっている。


    「おーい」

    ふと、振り返ると

    後輩。

    「先輩!ここにいたんですか。探しましたよー」

    そういえば後輩にも色々迷惑かけてたな。
    後輩はいつもテンション高めで
    私を和ませてくれる。

    「あっ・・・」

    「ん?」

    「先輩は知りたくないかも知りませんが・・・」

    後輩は困った顔をしていた
    なんとなく予想は付いていた





    私と別れて以来
    嫌な噂ばかり
    「あの男と〜
    「私の男とられた
    「不倫〜
    「妊娠・・・

    沢山噂は出来ていた

    それはきっと彼女が凄い勢いで昔に戻ったからかな
    しかし私には分かる。

    彼女は純粋で真っ直ぐな人

    噂には耳を傾けなかった。


    「・・・」

    「何?もぅあの人の事なら慣れてるから教えて」

    後輩は意を決し口を開いた


    「・・・あの人結婚するそうです」


    それはあまりにも衝撃的なことだった。


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▲[ 17945 ] / 返信無し
■19951 / 1階層)  相思相愛-第2章-U
□投稿者/ 匿名希望 一般♪(16回)-(2007/09/03(Mon) 21:54:39)
    結婚・・・
    それは彼女の未来だった

    さすがに参ったな〜

    と思ってる私はやはり何処かで期待してたんだ

    彼女との想い出は私にとっては相当なもので
    今だって・・・なんて思ってる
    それなりに時間を無駄にしてたのかと
    少し虚しい気持ちになってしまった。


    私と別れて彼女は何を思ったのか
    彼女は何を私から得て何を失ったのか
    いくら整理したことか・・・


    「先輩大丈夫ですか?」

    後輩の声が私の思考回路をストップさせてくれた

    「・・・」

    「先輩・・・」

    後輩は心配そうな顔で私を見ている


    「ハハ・・・心配御無用!」

    逆に心配させるような言葉を言ってしまった。



    その夜、軽く飲むはずのビールを何本もいってしまった。

    自然に涙が出てきた
    裏切られた?
    いや、違う
    別れたのだから・・・

    なのにどうしても胸がチクチクするばかり


    やはりまだ傷は癒えてなかったのだろう

    しばらく泣いていた。



    「・・・なんで」

    と、つぶやいたすぐ後。

    携帯が鳴った。
    久しぶりに聞く音


    それは彼女からの着信音だった



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■19952 / 1階層)  相思相愛-第2章-V
□投稿者/ 匿名希望 一般♪(17回)-(2007/09/03(Mon) 22:28:55)
    「・・・はい」

    突然のことで動揺している私
    何年ぶりの電話
    まさかあなたからとは・・・

    「久しぶり」

    ぎこちなさと知ってしまった真実に私は声が出ない

    「・・・」

    「今日後輩にあんたに結婚のこと言ったって聞いて・・・」

    「・・・」

    「聞いてる?」

    私は必死に声を出そうとしているのに声は出ない。

    「・・・」

    彼女は少しため息をついた

    「・・・電話しろって言われちゃってさ・・・ハハ」

    私は自分を落ち着かせるのに必死だった
    彼女の言葉が今はどれも切ない

    「で・・・あたしマジで結婚することになったの」

    要約落ち着いた。
    現実を受け止める覚悟をしよう

    自分に渇を入れた

    「相手は・・・どんな人?」

    精一杯震える身体を抑えた
    ここからは本当に残酷だろう
    自分には耐えれるのか?
    耐えるしかなかったのだろう


    「あっ、喋った」

    と、彼女は笑った。
    久々の笑った高めの声
    懐かしさであの頃に戻ってしまいそうだった

    「そりゃ、電話ですから」

    「さっきまで無言でしたけど?」

    「・・・びっくりしたんです」

    「そうだよね・・・イキナリ過ぎだよね」

    「けど・・・」

    私は素直な気持ちが出そうになった。

    「けど?」

    彼女は聞きたがる

    「なんでもない」とごもる私
    「何何?」としつこい彼女

    ・・・本当にあの当時だった
    私達はその後過去のしまってきた想い出を話し出した。

    沢山の想い出を

    「海行ったよね〜」
    「あの場所でさー」

    彼女は昔よりもお喋りになっていた

    彼女の笑い声
    彼女の冗談
    彼女の拗ねた態度
    彼女の怒った声

    彼女は本当に昔のまま

    しかし受話器の向こうの彼女は過去の人

    想い出を懐かしむほど私は成長してなかった。

    「あんた変わってないねー。なんかホッとしちゃった」


    私の気持ちも変わってない。

    「あの当時のあたしは本当に酷い女だったよ。ごめんね・・・」

    「・・・」

    私は黙ることしか出来なかった。


    「結婚する人ね・・・あんたに似てるんだ。
     昔、あんたが『あなたの家族があなたを愛する気持ちよりも、私はあなたを愛してる自信がある』
     って言ったことがあったでしょ?その言葉をそのまま言われたの」


    私は涙が出てきた

    「あたしは本当にあんたを愛してたよ。
     あんた以上にあたしを好きになれる人はいないよ・・・」

    彼女の声が震えてた
    私はもう何も言えなかった

    ただ終わってしまった2人を悔やんだ


    しかし何処かで私は嬉しくなり幸せな気持ちも生まれた。


    その夜は電話なのに2人で号泣した

    「ねぇ・・・本当あたし達馬鹿だよね」

    昔聞いたことのある台詞
    今でも同じように思う
    あなたが馬鹿なのではなく
    私なんだと。

    「ねぇーさっきの『けど』の続き教えてよー」

    しつこい彼女を愛おしく思ってしまう私は本当に馬鹿なんだろう。

    「けど・・・声が聞けて嬉しかったです。」

    彼女は笑いながら「まだ惚れてんなー」と
    笑えない冗談を私に言った。

    そして電話を切るとき私は言えた。

    「ありがとう」



    私達は友達に戻った。

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▲[ 17945 ] / 返信無し
■19953 / 1階層)  はぁっ…
□投稿者/ 杏 一般♪(8回)-(2007/09/03(Mon) 22:48:46)
    やっぱりダメなんですね…彼女結婚するんだ…。

    主人公さんには幸せになって貰いたいです。

    (携帯)
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▲[ 17945 ] / 返信無し
■19954 / 1階層)  杏さん
□投稿者/ 通りすがり 一般♪(2回)-(2007/09/03(Mon) 23:58:04)
    自分の考え、願望を押し付けるのはどうかと思います人・д・`)

    (携帯)
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▲[ 17945 ] / 返信無し
■19955 / 1階層)  …あの
□投稿者/ ミカ 一般♪(1回)-(2007/09/04(Tue) 04:15:31)
    イチイチわざわざ口出すのもどうかと…
    多分杏さんはそんなつもりで書いた訳ではないと思います…
    私も口出ししちゃってますが…

    (携帯)
[ 親 17945 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17945 ] / 返信無し
■19956 / 1階層)  申し訳ありません
□投稿者/ 杏 一般♪(9回)-(2007/09/04(Tue) 06:25:03)

    そうですね。

    ミカさんが言って下さってるように、私は願望を押し付けてるわけじゃないです。そんなつもりはないですから。
    ただ読んでて自分と主人公さんに重なる部分があったので、「これから幸せになって欲しいなぁ…」っていうただ主人公を見守るみたいな気持ちで書いたので。

    別に私が書いたように物語が進めばいいな…と思って書いたわけじゃないですから。

    ただそんなふうにとられてしまう書き込みをしてしまった私も軽率でしたね。
    不快な思いをさせてしまい、申し訳ありません。


    作者様、これからも更新楽しみにしてます。

    それでは失礼します!

    (携帯)
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▲[ 17945 ] / 返信無し
■20022 / 1階層)  感想ありがとうございます。
□投稿者/ 匿名希望 一般♪(18回)-(2007/09/13(Thu) 03:07:36)
    杏さん、通りすがりさん、ミカさんこんばんわ。
    不定期な連載で申し訳ないです。

    私的には実話が元で結末もその通りに書く予定です。
    皆様の感想はありがたいし何よりも嬉しいので
    どのような感想でも私は喜びます。批判とかは嫌ですけど(笑)

    ですので、応援よろしくお願いします。

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▲[ 17945 ] / 返信無し
■20023 / 1階層)  相思相愛-第二章-W
□投稿者/ 匿名希望 一般♪(19回)-(2007/09/13(Thu) 03:24:40)
    友達に戻った私と彼女。

    苦しかった

    が、

    彼女と話せる
    彼女の声が聞ける
    彼女の笑った顔が見れる

    それは当たり前で当たり前ではなかった。

    『友達』と言う形は
    『友達以下』よりはマシだったんだ

    私は幸せを感じる努力をした。

    次の日は私から電話をかけてみた

    「もしもし・・・」

    「あー昨日ぶり!どうしたの?」

    別に用はないのに・・・
    私は頭をフル回転させた

    彼女が私との会話が飽きないように
    彼女が私との会話で笑ってくれるように

    それはただ電話を切りたくないと思う私ワガママ。

    「それでさー・・・」

    私は必死で喋った。

    「あー・・・もう切らなきゃ・・・」

    そう。これが現実。

    昔なら・・・なんて思ってしまう自分は惨めだ

    「もう少しだけ!」

    無意識のうちに言ってしまっていた。
    私達は友達。ワガママも言えないのに。

    「・・・」

    私達はトモダチ。
    ワガママは言えない。

    「・・・もぅ少しだけね。」

    呆れた彼女の声だった
    情けなさと嬉しさで複雑な感情

    嬉しさは9割

    「でねぇー・・・」

    15分、30分経ったくらいに彼女は

    「本当ごめん!もう切るね!またかける。じゃあ」

    と一方的に切った

    私は何も言えず

    昔なら・・・と。


    私は泣いていた。

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▲[ 17945 ] / 返信無し
■20088 / 1階層)  NO TITLE
□投稿者/ りな 一般♪(1回)-(2007/09/27(Thu) 18:58:37)
    いつも楽しみにしています。続きが気になって仕方ありません…

    応援しています。

    (携帯)
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▲[ 17945 ] / ▼[ 20534 ]
■20248 / 1階層)  泣けました
□投稿者/ 紅 一般♪(1回)-(2007/10/30(Tue) 23:49:31)
    2007/10/30(Tue) 23:51:32 編集(投稿者)

    初めまして紅です。
    この物語を読むと昔の恋を思い出しました。
    自然に涙が出て当時の気持ちを懐かしみながらも幸せな気持ちにさせてくれました。
    続きが気になります。
    作者様お忙しいとは思いますが、またお暇があれば続き宜しくお願いします。



    (携帯)
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▲[ 20248 ] / 返信無し
■20534 / 2階層)  遅くなりました。
□投稿者/ 匿名希望 一般♪(1回)-(2008/02/01(Fri) 23:17:58)
    申し訳ありません…
    せっかくコメントいただいてたのに。
    パソコンと向き合う暇がなく
    もぅ年明けてしまいました凹

    りなさん紅さんありがとう!
    今更ですが…
    続き書いていくので応援宜しくお願いします。
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▲[ 17945 ] / 返信無し
■20535 / 1階層)  相思相愛‐第二章‐X
□投稿者/ 匿名希望 一般♪(2回)-(2008/02/01(Fri) 23:27:49)
    それ以来、私はなるべく適当な相手に電話をした

    あなた以外の誰でもいい
    とりあえず24時間電話のベルで
    期待しないように電話をした。

    電話代だって馬鹿にならないけど

    あなたへの気持ちを断ち切る代償

    必死な私は本当に惨めだ。

    仕事中も家に帰ってきても
    携帯が気になってしょうがない

    「よし!今日も電話だ!誰にしようかな…」

    とアドレスを開く。

    後輩。

    やっぱコイツしかいないな。

    電話をかけるとすぐに出てくれる
    本当に感謝している

    他愛も無い話をする
    笑わせてくる後輩を愛せたらどんなに楽だろう…

    と少し重いため息。

    結局のところ私はまだ彼女を愛してる。
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▲[ 17945 ] / 返信無し
■20536 / 1階層)  相思相愛‐第二章‐Y
□投稿者/ 匿名希望 一般♪(3回)-(2008/02/01(Fri) 23:37:40)
    2008/02/01(Fri) 23:46:45 編集(投稿者)

    「せーんーぱーいー?」

    ハッと我に返る

    「聞いてました?」

    何も聞いてない私
    「ごめん」と謝る
    後輩は笑いながら
    また私を許してくれる

    「先輩?もう彼女さんのこと考えるのやめてくださいよー」

    お見通しだ。

    「そだね・・・ごめん」

    後輩は少し笑いながら怒る

    「ごめんばっかりで・・・聞いてくださいよ!」

    ホントこんな自分に嫌気が差すよ。
    後輩と電話を切った後、携帯画面を見たら
    メールが入っていた。


    彼女からメール。

    『いくらかけても繋がらないよー(笑)』

    笑えないよ。
    けど、どこか嬉しくなってしまう。

    メールで返信。

    『ごめんね。忙しくて』

    すぐに返事が来た。

    『彼女でも出来た?』

    こんなメールまでも保護してしまう私は…

    そのメールから30分程経った頃

    電話がかかってきた。

    「はい?」

    彼女だ。

    「怒った?」

    以外な質問に困惑してしまった
    彼女は私をどうしたいんだろう?

    「怒ってないよ。なんで?」

    「メールこないし…また避けられてるのかと思って…」

    避けてるけど、なんて言えない。
    沈黙を続かせるのは付き合ってる恋人同士がすること

    私達は友達でしょ?
    だから…と言い聞かせ話そうと努力しよう。

    「いや…寝ようかなと思って。ごめんね?」

    「寝るの?」

    「う…ん」

    沈黙。

    あなたのせいだ。

    「寝ないで?」

    あなたのせいだ。
    また感情が言うことを聞かなくなる。
    どうして?なんて聞けるほど素直でもない。
    じゃあ寝ない。なんて言えるほど優しくもない。

    沈黙

    どちらかが話し始めたらいいのかな?

    あなたが
    わたしが

    沈黙が続く
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▲[ 17945 ] / 返信無し
■20537 / 1階層)  相思相愛‐第二章‐Z
□投稿者/ 匿名希望 一般♪(4回)-(2008/02/02(Sat) 00:13:57)
    2008/02/02(Sat) 00:28:49 編集(投稿者)

    「あの…」
    口を開いたのは私

    「負けー」とケラケラ笑うあなた

    「…ゲームだったの?」

    「そう」なんて平気で答えてくる
    馬鹿らしい自分を笑われてるみたいだ

    「あのさ…寝てもいい?」

    「いーやー」

    何故私に甘えるんだろう
    何故あなたは私に・・・

    「あんたと喋ってると意地悪したくなるんだー」

    ・・・。
    もう嫌だ。

    「…私達は友達でしょ?もう期待させないで!」
    と強気に電話を切った。

    数秒も経たないうちに後悔した。
    やってしまった…
    『完璧な友達』を演じるのは大変だ

    数分後
    彼女から電話
    期待はまた膨れる

    「はい?」

    「さっきはごめん…」

    彼女がへこんでいる。

    「…私も急に怒鳴ってごめん。」

    「私…調子のってたよね。ホントごめん」

    「・・・わたしこそ」

    ごめんを何回言い合っただろう
    過去の過ちにまで謝ってるみたいだった

    「もう謝るのやめよう?」と告げると

    また沈黙が続いた

    耐え切れず

    言ってしまった。


    「・・・・まだ好きだよ」



    出会った事にまで「ごめんね」は言いたくなかった。


    が、また後悔

    彼女は、その後泣きながら
    「ごめん」を繰り返した。

    もう無理なんだ。
    友達になることも
    恋人になることも
    愛人になることも

    私達は終わらせないといけないんだ。

    目の前が真っ暗になる




    私と彼女

    結局・・・私達は友達に戻れなかった。
    「好き」という感情が私の中にある限り

    期待して、裏切られ

    繰り返すことに疲れた。

    「ごめんね」

    しか言えない私達はきっと出会わない方が良かったんだろう。
[ 親 17945 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17945 ] / 返信無し
■20538 / 1階層)  相思相愛‐第二章‐[
□投稿者/ 匿名希望 一般♪(5回)-(2008/02/02(Sat) 01:12:10)
    結局歩み寄ってみたものの…

    1度別々の時間を過ごした私達では

    どうにもならない。

    お互い気付けた良かったと思えた。

    まぁ『気付けて良かった』なんて思えたのも
    数日間悩んで悩んで悩んだ結果だけども・・・


    だらだらと毎日を過ごす
    また彼女のいない生活
    とっくの前にいないけど・・・

    ‐ピンポーン‐

    こんな日に誰だろう?と思いドアを開ける
    そこには後輩がいた。
    いつもながらにタイミングがいい。

    後輩はゼーゼー言いながら上がって来た

    「どうしたん?!」

    汗だくで必死な顔つきの後輩
    怖い顔しながら私を見る

    「先輩!何やってるんですか?!」

    「えっ?家でごろご・・・」

    後輩は勝手に上がってきて私の衣装棚を漁る。

    「こらー!」

    あまりの強引さに驚く

    「こらー!じゃない」私より強い口調で言い返す後輩

    何がなんだか…

    「もうこれでいいや!」とスーツを渡された

    「えっ?」

    「早く着てください」

    何がなんだか…

    「今日は彼女の結婚式です!」

    ・・・!
    今日彼女が結婚する。

    凄い勢いで頭に『結婚』という言葉が乗った
    けどそれは一瞬だけ。私達は友達以下の関係になったんだった

    「…あー…そーなんだ!おめでとう!だからドレスアップしてたんだ!」

    と気にしてないフリをする。

    「もう意地はいいですから!」

    「意地じゃないよ!」

    「意地ですよ!ってか彼女さんが先輩に来て欲しいって。」

    …。

    私を苦しませたいのか?
    もう彼女には会いたくない。
    いや…会うのが怖い。

    「先輩には言わない約束だったんですけど、
     彼女さんずっと先輩と連絡取りたがってて…
     私に相談してたんです。だから協力して…
     先輩魂抜けてたし。せめて友達に戻ってお互いを許しあって欲しくて。
     けどまた喧嘩して縁切ったって聞いて…
     彼女さん先輩に出会えたこと、先輩との時間にすごく感謝してるんです。
     だから「ありがとう」って伝えたいって。」

    ・・・。
    無理だよ。
    祝えないよ。

    彼女の幸せは…
    まだ好きだよ。

    そんな気持ちが一揆に涙へと変わった。

    「先輩。お願いです。行ってあげてください。
     先輩自身のためにも・・・」

    私は泣きながら着替えた。
    タクシーに乗ってからも
    ずっと涙は止まらなかった

    「おめでとう」なんて言えない
    「幸せになってね」なんて言えない

    何故?私じゃないの?
    何故?ねぇ?

    泣いても泣いても

    いくら泣いても

    私の気持ちは…


    「先輩着きました…大丈夫ですか?」

    降りた直後

    鐘が鳴った

    見上げると
    真っ白なウエディングドレス
    天使のように美しい彼女

    隣には優しそうな男性

    眩しいぐらい笑ってる彼女とその人

    「…」

    言葉は出なかった

    「おめでとう」なんて言えない
    「幸せになってね」なんて言えない

    ただ…
    何故だろう幸せな気持ちになった。

    私の涙でいっぱいの目も
    少しは笑ってくれた。

    その瞬間、彼女と目が合った
    笑顔の私に彼女も笑った



    彼女は手に持っていたブーケを私に投げた
    そして「ありがとう」と大きな声で言った

    周りにいた人々はビックリしていた。

    私には声まで聞こえなかったけど…
    「ありがとう」とちゃんと伝わった
    それが『今までのこと』なのか『来てくれたこと』なのか

    どちらでもいい。

    家に帰った後はひたすら飲んだ。
    救世主の後輩にひたすら愚痴って


    ひたすら必死に泣いた。

    けれど、その日以来…
    私は少しづつ前に踏み出していける。

    仕事も恋愛もそれなりに前に向かっている気がする。

    未来は明るい
    止まるも進むも己次第

    私は前に進みたい
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▲[ 17945 ] / 返信無し
■20539 / 1階層)  相思相愛‐第二章‐\
□投稿者/ 匿名希望 一般♪(6回)-(2008/02/02(Sat) 01:31:00)
    2008/02/02(Sat) 01:39:58 編集(投稿者)

    ‐数年後‐

    結婚式には、数分しか居なかったけれど
    はっきりと記憶に焼きついてる。

    彼女のウエディングドレス
    幸せそうな2人の笑顔
    その2人を心の底から祝う人々

    今はどうしてるんだろう?

    とりあえず、あの時後輩に連れ出してもらっていなければ…
    どうなっていたことやら…

    こんなサバサバした人間にはなっていなかっただろうな。

    本当に後輩には頭が上がらなくなった。

    「ホントあの時ねー…」
    と愚痴愚痴言われるけど…

    今では1番の理解者で恋人だ。
    何もかもを受け入れてくれて
    分かってくれる最愛の人。

    「今なら祝ってあげれるんじゃない?」

    と私の最愛の人は言う。

    今なら祝ってあげられるかな?

    彼女には「おめでとう」も「幸せになってね」も
    言えなかったけれど・・・

    一言
    「ありがとう」と伝えたい。

    出会うことに間違いはなかった。
    あなたとの数年を私は感謝している。

    あなたがいたから今の私がある。

    今、私は凄く満たされてる。
    そして何よりも幸せだ。


    そう、それはあなたがいたから。

    あなたが私と出会ったから。
    あなたと私が恋に落ちたから。

    偶然でも必然でもどっちでもいい。

    その何億分の1の奇跡に私は感謝している。

    ただ一言

    「ありがとう」




    ‐fin‐
完結!
[ 親 17945 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 17945 ] / ▼[ 20547 ]
■20541 / 1階層)  初めまして(・∀・)ノ
□投稿者/ みぃ 一般♪(1回)-(2008/02/02(Sat) 19:25:50)
    すごく感動しました☆
    話もとてもおもしろかったです♪♪

    (携帯)
[ 親 17945 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 20541 ] / 返信無し
■20547 / 2階層)  ありがとう
□投稿者/ 匿名希望 一般♪(7回)-(2008/02/05(Tue) 18:43:48)
    ありがとうございます。
    誤字が多くて大変読みにくかったと思いますが…
    コメントありがとうございます。
[ 親 17945 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/


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