ビアンエッセイ♪

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Nomal 距離 /杏 (07/08/17(Fri) 12:14) #19781
Nomal 距離1 /杏 (07/08/17(Fri) 12:51) #19782
Nomal 距離2 /杏 (07/08/17(Fri) 23:49) #19786
Nomal NO TITLE /葉 (07/08/19(Sun) 00:49) #19797
Nomal ☆葉さんへ /杏 (07/08/19(Sun) 18:56) #19801
Nomal 距離3 /杏 (07/08/19(Sun) 19:30) #19802
Nomal 距離4 /杏 (07/08/19(Sun) 19:57) #19804


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■19781 / 親階層)  距離
□投稿者/ 杏 一般♪(1回)-(2007/08/17(Fri) 12:14:37)
    2007/08/17(Fri) 12:16:57 編集(投稿者)

    作者・杏から読者様に

    はじめまして。
    文才がない為、読みにくい部分が沢山あると思います。

    下手なりに一生懸命書きますので、よろしくお願いします。



    <内容紹介>

    男女の恋愛に限らず、同性同士の恋愛も含めて…恋愛をする時、お互いの距離は近いほうがいいのだろうか?







    この話は、日本でただなんとなく学生をしている女の子<美来瑠>と、米国に留学して自分のやりたかった事を一生懸命やる女の子<巴菜衣>の恋愛の話である。

    距離だけでなく13時間の時差もあるため、お互いに連絡をとれる時は限られている。


    そんな状況で、二人の恋愛は上手くいくのだろうか…?





    障害だと思っていた距離が二人を成長させるきっかけになった、遠距離恋愛ストーリー。
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▲[ 19781 ] / 返信無し
■19782 / 1階層)  距離1
□投稿者/ 杏 一般♪(2回)-(2007/08/17(Fri) 12:51:31)
    2007/08/17(Fri) 12:54:06 編集(投稿者)


    私の悩みと不安は、恋人の巴菜衣のこの一言から始まった。







    「あたし、アメリカの大学を受験する事にしたんだ。」

    「えっ、…アメリカ?」


    高校三年生。
    自分の進路に向き合う時期、私はまだ自分の進路を決められないでいた。

    自分のやりたい事が分からない私は、周囲が進路を決定していくなか、焦りと不安を感じていた。



    そんな中、恋人の巴菜衣がアメリカの大学を受験するだなんて言うから…
    何かに頭を殴られたようなショックを受けた。

    巴菜衣の進路が決まりつつある事だけでなく、巴菜衣がもしかしたらアメリカに行ってしまうかもしれないという事もショックだった。



    「…アメリカ、か」

    「うん」

    「そっ…か、巴菜衣…英語得意だもんね」



    上手く言葉が出ない。

    そんな状況の私が、巴菜衣の受験を応援することなんて出来なかった。
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▲[ 19781 ] / 返信無し
■19786 / 1階層)  距離2
□投稿者/ 杏 一般♪(1回)-(2007/08/17(Fri) 23:49:56)
    2007/08/18(Sat) 00:00:31 編集(投稿者)

    巴菜衣が受験をする為にアメリカへ発つ日、私は重い気分で成田空港まで見送りに行った。



    「じゃあ、行ってくる」

    「…うん、いってらっしゃい」


    巴菜衣の顔が見られない。




    ここは、応援してあげないといけないのに…。


    「頑張って」という言葉がでない自分にいらついて、涙が出そうになったその時…


    「美来瑠…」

    巴菜衣の声が聞こえたのとほぼ同時に、私は巴菜衣に抱きしめられた。



    「ごめん…あたし、自分の事でいっぱいいっぱいでさ。お前が悩んでるの知ってたくせに見ないふりしてた」

    「巴菜…」

    「ごめん、悩んでるお前を置いてアメリカに受験しに行ったりして…」


    巴菜衣の言葉を聞いて、私は罪悪感を感じた。



    巴菜衣に謝らなければいけないのは私の方だ。



    一生懸命頑張ってる巴菜衣を悩ませていたなんて…




    「ごめん、私…巴菜衣が帰って来るの待ってるから。」

    「ん、サンキュ」

    「頑張ってね!気をつけて行ってきてね!!」

    「はいはい(笑)」

    「あ、え…と、帰って来てから…悩み聞いてくれる??」

    「おう、任せとけ(笑)
    あ、そろそろいかないと…」



    次々と搭乗していく人達を見て、巴菜衣が苦笑いをする。



    「…行ってきます」

    「行ってらっ…」


    最後まで言い切る前に、巴菜衣にキスをされた。


    「巴菜ぁ…」

    「泣くなよ(笑)永遠の別れじゃないんだからさ!
    じゃあ行ってくるから!」



    思わず泣いてしまった私の頭をポンポンと撫でると、巴菜衣は一度も振り返らずに搭乗口へと入って行った。

    「頑張ってって…言えてよかったぁ」




    私はその後、巴菜衣の乗った飛行機が発つまでその場から離れなかった。
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▲[ 19781 ] / 返信無し
■19797 / 1階層)  NO TITLE
□投稿者/ 葉 一般♪(1回)-(2007/08/19(Sun) 00:49:50)
    遠距離してる身として興味深いです☆

    更新頑張って下さいね!!
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▲[ 19781 ] / 返信無し
■19801 / 1階層)  ☆葉さんへ
□投稿者/ 杏 一般♪(3回)-(2007/08/19(Sun) 18:56:10)

    感想ありがとうございます(*´艸`)ゥフフ
    遠距離恋愛してるんですかぁ…
    私とおんなじですね♪


    遠距離恋愛してる同士、お互い頑張りましょうね☆
    忙しくて更新遅いですがよろしくお願いします!

    (携帯)
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▲[ 19781 ] / 返信無し
■19802 / 1階層)  距離3
□投稿者/ 杏 一般♪(4回)-(2007/08/19(Sun) 19:30:16)


    それから数日後。

    「ただいま」

    アメリカで大学受験を終えた巴菜衣は、まぶしい笑顔で日本に帰って来た。


    「おかえりなさいっ♪」

    数日しか離れてないのに会えて嬉しい。
    嬉しさのあまり巴菜衣に飛び付く。


    「はいはい、お前は犬かよ?(笑)」

    「巴菜衣に会えたから、犬でもなんでも構わないよvV」

    「ってか、そんなんであたしが受かってアメリカ行く事になったら大丈夫かよ?(笑)」

    「…あ」


    巴菜衣に会えた嬉しさで、その事をすっかり忘れていた。






    「…ま、まだ受かるかなんてわかんないじゃん」

    「そうだけどさー(笑)結構手応えあったよ」

    「……。」


    巴菜衣に会えて嬉しかったはずなのに、そんな気持ちではなくなってしまった。





    「…美来瑠??」

    黙り込んでしまった私に気が付いて、巴菜衣が私の顔を覗き込む。


    「…やだっ」

    「ん?」

    「そんな…寂しい事言わないでよ!」

    「いや…寂しい事って言われても、受かればアメリカ行く事になるんだし」

    「巴菜衣は私がいなくて寂しくないの!?不安じゃないのっ!?」

    「美来瑠…っ」

    「私寂しくて浮気するかもしれないよ!?それでも巴菜衣は平気なんだね!私より勉強を選ぶから大丈夫なんでしょ!?」

    「………。」




    言いたい事だけ言ってハッとした。

    「…まさか、合格して決まる前からそんな風に言われちゃうなんてな。」


    巴菜衣の寂しそうな様子に私は何も言えなくなる。







    「…ごめん、ちょっと距離置かせて」


    巴菜衣は小さな声でそう言ったあと、俯いたまま私を置いてその場を去って行った。

    (携帯)
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▲[ 19781 ] / 返信無し
■19804 / 1階層)  距離4
□投稿者/ 杏 一般♪(5回)-(2007/08/19(Sun) 19:57:09)


    どうして「距離を置きたい」と言われた時、謝って引き止められなかったのだろうか。




    どうして巴菜衣が受験に行く時は「頑張って」って言えたのに、「受かったらアメリカで頑張って」って言えなかったのだろうか。



    どうして




    どうして?





    家に帰った私は、後悔ばかりして泣いていた。


    巴菜衣は一生懸命勉強をしながらも、私が悩んでる事を心配してくれていたのに。

    そんな巴菜衣に私は酷い事をしてしまったのだ。







    自分の幼稚さが情けなくて悔しかった。

    (携帯)
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