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Nomal 大切なひと /美雨 (12/06/18(Mon) 17:08) #21551
Nomal 大切なひと 2 /美雨 (12/06/21(Thu) 16:14) #21552
Nomal Re[1]: 大切なひと /愛 (12/07/01(Sun) 18:03) #21556
│└Nomal 愛さんへ /美雨 (12/07/02(Mon) 19:02) #21557
Nomal 大切なひと 3 /美雨 (12/07/02(Mon) 19:05) #21558
Nomal 大切なひと 4 /美雨 (12/07/04(Wed) 18:59) #21559
Nomal 大切なひと 5 /美雨 (12/07/06(Fri) 14:09) #21560
Nomal 大切なひと 6 /美雨 (12/07/13(Fri) 12:24) #21563
Nomal Re[1]: 大切なひと /ミシャ (12/07/15(Sun) 18:25) #21565
│└Nomal ミシャさんへ /美雨 (12/07/17(Tue) 17:47) #21569
Nomal 大切なひと 7 /美雨 (12/07/19(Thu) 00:34) #21570
Nomal 大切なひと 8 /美雨 (12/07/19(Thu) 17:50) #21572
Nomal 大切なひと 9 /美雨 (12/07/23(Mon) 16:45) #21578
Nomal 大切なひと 10 /美雨 (12/07/26(Thu) 12:05) #21581
Nomal 大切なひと 11 /美雨 (12/08/03(Fri) 06:41) #21582
Nomal 大切なひと 12 /美雨 (12/08/09(Thu) 18:28) #21586
Nomal 大切なひと 13 /美雨 (12/08/10(Fri) 12:18) #21588 完結!


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■21551 / 親階層)  大切なひと
□投稿者/ 美雨 一般♪(1回)-(2012/06/18(Mon) 17:08:57)
     大切なひと No1  診察室に入ってから、彼女は背筋を伸ばして座った姿勢のまま、両手を膝にのせてうつむいたままだ。私の質問にも母親がほとんど答えている。美しい母娘で互いによく似ている。母親は20代の娘がいるとは思えないほど若く見え上品なスーツ姿だ。娘は白っぽいシャツにジーンズという、いでたちで母親の横では地味できゃしゃに見える。化粧をしていない白い肌が目立つ。
     亡くなった父が始めた産科医院を私が引き継いでから5年がたつ。当初はお産も取り扱っていたが、医療事故のリスクや応援の医師を雇うことが困難なこともあり1年ほどで撤退した。産婦人科からレディズクリニックと看板を替えてからのほうが経営も安定しているし自由に使える時間が増えた。大学病院に勤務していた頃は女性であることにハンディを感じる事が多かったが女医による診察を希望する患者が多く、開業医になってからは有利になった。
     診察前に書いてもらった問診表によると、彼女は木村彩、22歳、で受診理由には生理不順とあった。出産回数を尋ねる質問には0回と書かれていたが性体験を尋ねる質問に答えはなかった。音楽大学でピアノを専攻している彩は、大事なコンクールの当日に生理が始まり痛みと緊張感で気分が悪くなった。思い通りの演奏ができず、周囲から確実の思われていた入賞を逃した。その後3か月生理がなく体調不良が続いているという。以前から生理痛がひどく母親が婦人科受診を勧めていたが羞恥心から拒み続けていた。今回母親が半ば強制的に受診させたらしい。
     「妊娠の可能性はないですか?」彩に尋ねると、はにかんだ声で「ありません」と答えた。母親が苦笑しながら「絶対にないと思います」と口をはさんだ。「何というのかしら、そういう可能性とか、男の人との関わりが全然ない、というのも親として逆に心配なんです。もう22歳なんだし少しはそういう話があってもいいのに。実はその理由に心当たりがあって、それも今日連れてきた訳のひとつで...」「ママ、言わないで、お願い」彩が小さな声のまま遮った。顔が赤くなり泣き出しそうな表情になっている。「これから先はお嬢さんとだけでお話と診察をさせてもらったほうがいいと思います。」気分を害されないよう、申し訳なさそうな口調で母親に退室を促した。「お母様にもあまり知られたくない事とか、いろいろデリケートな問題があるかもしれませんし。実の母親だからかえって恥ずかしがる若い娘が多いんですよ。」母親は気分を悪くした素振りをみせずに立ち上がり、「そうですね。ではよろしくお願い致します。」と深々と頭を下げ、診察室を出ていった。ほのかな香水の香りが残り、診察室には私と彩、看護師の美紀だけになった。美紀は父の代から勤務している看護師で私の大切なパートナーになって5年がたつ。今年30歳になるが年齢を重ねるほどに魅力的になっているように思える。患者に優しく、いつも笑顔をたやさない。今も心配そうに彩の顔を覗き込み、「リラックスしてくださいね。先生は優しいから大丈夫ですよ」と話かけている。

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▲[ 21551 ] / 返信無し
■21552 / 1階層)  大切なひと 2
□投稿者/ 美雨 一般♪(2回)-(2012/06/21(Thu) 16:14:34)
    彩は少し微笑んでみせた。「ありがとうございます。気を遣っていただいて。婦人科に来るのが初めてで自分でも情けないほど緊張してしまって。」母親のような華やかさはないが、美しく優しい顔をした娘だと思う。長い髪をポニーテールにして姿勢よく座っている。線が細く肩や背中のラインがきゃしゃに見えるが、白い肌はつややかで不健康な印象は受けない。美紀も眩しそうな目で彩を見ている。生理がなくなった事を心配した親が拒食症の娘を連れてくる事がよくあるが、彼女たちのもつ不健康な雰囲気はなかった。ただ寂しそうな、悲しげな瞳をしていると感じた。問診を再開すると彩は質問に小さな声でだが、丁寧にはっきりと答えてくれた。今までも生理不順はあったが3カ月もないのはこれが初めてで、軽い下腹部痛もある事、動悸や胸部の圧迫感などいろいろな症状が出てほとんど外出もできなくなっている事、などをこちらの目を見て話してくれた。「生理がなくなるのにはいろんな原因があるの。婦人科の病気だけが原因じゃないのね。月経は体にとって負担になる生理現象なので体調が悪くなると生理を止めるという体の防御反応がおきると考えてもいい。内科の病気や精神的なストレスが原因で生理がなくなっちゃう事も多いのよね。だから婦人科の診察だけじゃなくて内科の診察とか心療内科のカウンセリングもさせてもらいますね」こう説明すると彩は頷いて「よろしくお願いします」と言ってくれた。緊張していて、羞恥心も強そうな様子なので婦人科の診察は後回しにして、初診日の今日は内科の診察と採血だけをすることにした。婦人科の診察を今日はしない事を告げると、彩は明らかに緊張感を解き、そのあとで申し訳なさそうに「いろいろ気を遣っていただいてありがとうございます。もう大人なのに婦人科の診察を受けると考えただけで、昨日は眠れなかったんです。自分でも情けないぐらい気が弱くて。ごめんなさい。」と頭を下げた。美紀がいつもの笑顔で、彩の肩に手を置き説明してくれた。「ここは女性が女性を診るクリニックで、患者さんの嫌がる事はしないのが先生の方針なの。相談しながら診察や検査をしてくから安心してくださいね。あとお話をよく訊かせてもらうことも大事なの。お話、しにくいこともあると思うけど、できるだけ正直に教えてくださいね。では今から内科の診察と採血をさせてもらうので案内しますね。」そう言うと美紀は彩を診察室の隅にあるカーテンで囲まれた更衣スペースに導いた。「ここで上半身裸になってください。ブラジャーもとってね。バスタオルが置いてあるのでそれを使ってくれていいから。大丈夫?」「はい」とまた少し緊張した表情になり彩がカーテンの中に入った。しばらくして彩がバスタオルを胸に抱いて出てきた。私の前の椅子に座ると美紀が彩の後ろに立ち、「失礼しますね」といってバスタオルを胸から離し肩にのせた。白い乳房が露わになった。私の手にすっぽりと入るぐらいの大きさで、少しとがったきれいな形をしている。乳首はうすいピンク色で斜め上に向いている。彩が呼吸するのに合わせて乳房も前後に不安げに動いている。普段通りに診察を始めた。眼瞼結膜に貧血や黄疸はなく頚部のリンパ節腫大もない。甲状腺の腫大もない。聴診器を胸に当てると痩せているせいか心音が大きく聞こえる。心雑音や不整脈はないが心拍がかなり早くなっている。背中を向いてもらい深呼吸をしてもらう。呼吸音もきれいで問題はない。背中の白い肌に産毛が少しはえている。続いて腹部の触診のためベッドに移動してもらった。両手を胸にあてたままベッドに移った彩に美紀が「あおむけになって、膝を少し曲げて、おなかを楽にしてください。手は体の横においといてね。」と説明する。あおむけになっても乳房はきれいな形のままで呼吸とともに上下に動いている。上腹部に手をあてる。やわらかくて温かい。筋肉はあまり発達していないし脂肪もうすいが肌はつやつやと張っていて、白いが健康的だ。しこりはなく肝臓も腫大していない。下腹部痛があるというので触診の手を上から下へゆっくりと移動させる。ジーンズのベルトをゆるめ手を中に入れようとした時、彩が小さな悲鳴をあげた。手をとめて彩を見るとまた泣きそうな顔になっている。美紀が心配そうに声をかけた。「大丈夫?先生はおなかを触るだけだから力を抜いて楽にしてくださいね。優しい先生だから安心して」「ごめんなさい。私...」彩がなにかを言いかけたが、私はそれを制して今日の診察は終了することにした。「こちらこそごめんなさい。いきなり大事なところに手があたって嫌な思いをさせてしまったみたい。今日はもう終了しますね。でも次はきちんと診察させてもらわないといけないので、がんばってね」彩は「すいません。」と頭を下げると美紀から渡されたバスタオルで胸をおさえ更衣スペースのカーテンの中に入っていった。今の気持ちで診察を続けるのは難しかった。胸が苦しくなり手が震えそうになっていた。更衣スペースの前で彩の着替えを待っている美紀に近づいて、いきなり彼女の手を握りしめた。少し驚いた顔をしただけで、美紀は手を握り返してくれる。いつものように温かく優しい手。美紀の体温を感じることで落ち着くことができた。私は彩の母が祥子だとようやく気が付いて自分でも情けないぐらいに動揺していた。なぜすぐに気が付かなかったのだろう。私が祥子と過ごした夏からもう20年と少しの時間が流れてしまっている。祥子は今も美しい。スタイル抜群で生き生きとし、男女を問わず人を引き付ける魅力があるようにみえる。でも20年前私が見つめていた祥子は少し違っていた。だからはじめは分からなかった。きれいで魅力的な年上の女性としか思わなかった。それが彩の裸体を見た時、白い乳房を見た時、白い背中の産毛を見た時、思い出してしまった。裸の彩は20年前私が憧れ、恋をした祥子とそっくりだった。


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▲[ 21551 ] / ▼[ 21557 ]
■21556 / 1階層)  Re[1]: 大切なひと
□投稿者/ 愛 一般♪(1回)-(2012/07/01(Sun) 18:03:32)
    続きが気になります^^
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▲[ 21556 ] / 返信無し
■21557 / 2階層)  愛さんへ
□投稿者/ 美雨 一般♪(3回)-(2012/07/02(Mon) 19:02:16)
    読んでいただいてありがとう。期待してもらってとても嬉しいです。考えてゆっくりしたペースで投稿します。想像(妄想)で書いてる部分が多いので不自然なところがあったら教えてくださいね。
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▲[ 21551 ] / 返信無し
■21558 / 1階層)  大切なひと 3
□投稿者/ 美雨 一般♪(4回)-(2012/07/02(Mon) 19:05:20)

     彩は1週間後の診察を予約して祥子と一緒に帰った。祥子は最後まで私を思い出すことなく娘の方ばかり気にしていた。
     その夜、美紀が私のマンションに来てくれた。美紀はシングルマザーで、実家に小学生の息子を預けて私に会いに来てくれる。一緒に夜を過ごすのは月に一度ぐらいしかなくその日は予定にはなかったが、私の様子を心配して来てくれた。
    寝室では、美紀は優秀な看護師でも、やさしいママでもなく、私のかわいい大切なひとになる。明かりを点けたまま美紀が服を脱ぐのを、見るのが好きだ。ショーツ一枚になってベッドで待っていると美紀がノックをして寝室に入って来る。シャーワーを浴びた後、もう一度服を着て、メイクをして私の前に現れる。「私たちは特別なの、だからいつも慎重に、いつもきれいでいようね。」初めての日に私が言った事を今も大事にしてくれている。彼女が服を脱ぐのをじっと見つめる。美紀は恥ずかしそうに、でも私の方を見ながら脱いでくれる。ブラジャーをとる時だけ背中を向け、片手で胸を隠してベッドに入って来る。5年間続く私たちの儀式だ。美紀のくびれたウエスト、少し小さな乳房、きれいな首筋を両手に感じた後、私たちは抱き合い長いキスをする。静かで、穏やかな長いキス。美紀の体はしなやかで温かい。美紀のショーツに手を伸ばす。ショーツの上から美紀の襞を感じ、ゆっくりと撫ぜる。押し殺した喘ぎ声を聞きながら私はもう片方の手で自分のクリトリスを刺激する。喘ぎ声が大きくなり美紀が腰を動かし始めると私は体を起こし上から美紀の体をじっと見つめる。私の手が離れ、上から見つめられているのに気付くと美紀ははにかんだ表情で、じっと私を見つめる。彼女も私の体を愛してくれているのだ、と感じることができる。短いキスをして美紀のショーツを下す。ショーツが下される時美紀は、いつも追い詰められたような表情になる。切羽詰まった表情で私を見つめる。左手で乳房を包み、右手でクリトリスと膣の周囲を刺激する。ゆっくりと2本の指を挿入する。濡れて熱くなった彼女の中に指が沈んでいく。膣の壁をこするように指を動かしながら、美紀の太ももに私のクリトリスを擦りつける。やがて美紀が小さく痙攣し私にしがみつく。ゆっくりと抱き合ったまま二人一緒に快楽の余韻にひたる。部屋の中はクーラが効いていて熱くなった体が少しずつ冷えていく。お互いの体を離した後、横に寝たまま手をつないで話を始めた。

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■21559 / 1階層)  大切なひと 4
□投稿者/ 美雨 一般♪(5回)-(2012/07/04(Wed) 18:59:42)
    握りしめた美紀の手を自分の胸に置いて、私は話していた。「祥子さんは私の家庭教師だったの。初めて彼女を見た時、胸がドキドキしたのを今でも覚えている。私は高1で彼女は大学の4年生だった。綺麗なだけじゃなくて、気さくで優しい人でね。友達がいなくて、登校拒否になりかけていた私をいろいろかまってくれたの。『紅ちゃん、紅ちゃん』と呼んでくれて、勉強だけじゃなくて遊び相手や相談相手にもなってくれた。彼女が来て、成績が良くなっただけじゃなく、私が明るくなったのを両親がすごく喜んでね。夏休みに彼女に、軽井沢の別荘に一緒に来てくれないかって、お願いしてくれたの。彼女が来てくれる、と聞いたときは本当に嬉しかった。忘れられない夏休みになったわ。彼女は卒業論文の勉強をしながら、私の勉強もみてくれた。一緒に高原をハイキングしたり、川遊びをしたり毎日が楽しくて。彼女とずっとこうしていられたら、どんなに幸せだろうと思った。帰る前の日に彼女がドライブに誘ってくれたの。軽井沢に来てから、二人で買ったおそろいのサマードレスを着て出かけた。免許を取ったばかりの彼女が、父の車を運転して山道を二人キャーキャー言いながら、温泉に向かったの。山奥にある温泉でお昼すぎにやっと着いたわ。沢のせせらぎが聞こえる静かできれいな所だった。いざ温泉に入ろうという時になって私、急に恥ずかしくなっちゃったの。やっぱりやめとく、と言って脱衣所で彼女を困らせてしまったのよね。仕方なしに彼女が一人で浴場に入って、一人取り残されると今度は悲しくなってきた。まだ16歳だったのよね。泣きべそをかきながら、服を脱いでタオルでしっかり体を隠して浴場に入って彼女をさがした。彼女は露天風呂の湯船に浸かっていたけど、私を見ると嬉しそうに笑って手を振ってくれた。立ち上がった彼女の白い乳房が見えて、私はドギマギしてしまった。透き通るような白い肌に、高原の夏の光がきらめいていて私は目を逸らすことができなかった。その時、彼女に抱かれたいと思っちゃったの。思い切ってタオルを体から離して、彼女のいた湯船に入った。よく来てくれたね、と彼女は言って、離れて座っていた私を、肩を抱くようにして自分の方に引き寄せてくれたの。恥ずかしいのか嬉しいのか分からないぐらい夢見心地で、彼女の横にくっ付くように座っていたわ。広い浴場は人がまばらでしばらくすると私たち二人だけになった。私たちだけだから大丈夫よ、と言って彼女は湯船から出ると私と手をつないでくれたわ。洗い場の方に歩いて行って、お互いの背中を洗いあったりして本当に嬉しかった。近くで見ると、彼女の肩から背中にかけてのラインはとてもきゃしゃで、白い肌に産毛が少し生えていた。でも幸せだったのはそれまでだったの。脱衣所で体を拭いて服を着ている時、彼女が下着姿のまま私のそばに来たの。脱衣所には私たちのほか誰もいなかった。私もまだ下着姿だったので彼女が何かしてくれるのでは、と期待しちゃったの。でも悲しい勘違いだった。彼女は優しい目をして私に話してくれた。軽井沢に来てからずっと迷っていたこと、でも妹みたいな私と楽しい時間を過ごして決心したこと。私の手をとって彼女の裸のおなかにあてながら、『この中に赤ちゃんがいるの。今日紅ちゃんとドライブして、一緒に温泉にはいって決心したの。私お母さんになる。この子にもきっと楽しい日がたくさんあるはずだから。産まないとかわいそうだよね。』そう言って彼女は涙ぐんでいた。私が泣き出すと自分も泣きながら抱きしめてくれたけど、私の気持ちは伝わらなかった。これが私の初恋の話。」
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▲[ 21551 ] / 返信無し
■21560 / 1階層)  大切なひと 5
□投稿者/ 美雨 一般♪(6回)-(2012/07/06(Fri) 14:09:06)
    美紀がよって来て私の肩に彼女の頬をつけた。清潔なシャンプーの香りが彼女の髪からする。少し考えてから美紀は話し始めた。「その時、おなかにいたのが今日診察に来た彩さんという女の子ですね。肌が白くて、すごくきれいな娘なのに最初少し暗かった。でも帰る時には目が輝いていた。紅さん、気が付いてなかったでしょう。紅さんに診察されるのが全然嫌そうじゃないのに、すごく緊張していた。紅さんがお母さんを見て話ししている時彼女、じっと紅さんのことを見ていた。彼女は私たちと同じ側の女の子で、紅さんに惹かれているみたい。」美紀は体を起こして、上から私を見つめた。覆いかぶさるようにして、短いキスをすると突然、片方の手で私の乳房を包み、もう片方の手を下腹部に伸ばしてきた。陰唇が拡げられ、クリトリスが美紀の細い指で擦られ、私は喘ぎ声を出しそうになった。今まで美紀にされたことがない行為だった。やがて膣の周りをなぞるように動いていた美紀の指が私の中に入って来た。初めはゆっくりと、次第に早く指が動き、私は喘ぎ声をこらえる事が出来なくなった。一度私から離れた二本の指が、じらすように間をおいて再び中に入り、強く膣壁を擦った時、美紀の腰にしがみついて私は果てた。美紀は腰にしがみついていた私の手をとり、右手を両手でつかむと自分の方に引き寄せて無言のまま股を広げた。内股から彼女の粘液がしたたるように流れ、クリトリスが充血し尖っているのが露わになった。私も興奮していた。舌でクリトリスを刺激しながら指を彼女の中に入れて動かすと、短い時間で美紀はオーガスムスに達し小さく震えた。二人は荒い息のままベッドの上で並んで横になった。しばらくすると美紀のすすり泣く声が聞こえた。感情が不安定になっている美紀を見るのは初めてだった。「大丈夫。私たちはいつまでも一緒、美紀は私の一番大切なひと。」私が声をかけると「紅さんの気持ちは分かっているの。本当は祥子さんそっくりの彩ちゃんを抱きたいと思っている。でも私が悲しむからよそうと思っている。彩ちゃんも可哀想。彼女は自分がこちら側にいる、特別な女の子だってことに気付いてないのだわ。長い間つらい思いをしてきたのよ。だから教えてあげたい。ねえ一度だけ彩ちゃんを抱いてあげていい。でもその一度だけにして欲しいの。紅さんはやっぱり私一人の紅さんでなきゃ嫌なの。」美紀が私に泣き声のままそう言ってくれた。私たちはもう一度キスをした。いつもの静かで穏やかな長いキス。そのあとで長い時間をかけて二人で相談した。どうしたらいいか慎重に計画をたてた。いつのまにか普段の美紀に戻っていた。「彩ちゃんが診察にくるのが楽しみですね。彼女きっと今度はおしゃれをして来ると思います。紅さんに会うために。」計画を決めた後、優しい表情になって美紀は言った。
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■21563 / 1階層)  大切なひと 6
□投稿者/ 美雨 一般♪(7回)-(2012/07/13(Fri) 12:24:41)

    私が自分の体が他の女の子と違うのでは、と悩み始めたのは中学生になった頃だった。他の子と同じように胸がふくらみ始め、初潮も経験した。それなのに下腹部に大人のように毛が生えてこないのだ。中学生になっても産毛のままで、足を閉じた状態でも小さな子供のような割れ目が見えた。恥ずかしくて、誰にも相談できない悩みだった。両親や妹にも知られたくなくて、家で入浴する時も細心の注意をはらっていた。父と妹には気付かれずにすんだが、ある日母に見られてしまった。母は一度病院で診てもらおうと勧めたが、泣いて嫌がる私に強くは言わず、父と妹にも内緒にしてくれた。その後も、うすい産毛のままで、高校生になった頃には割れ目からピンク色の陰唇が少しはみ出して見えるようになった。そして次第に陰唇の襞が大きくなり連続する陰核のふくらみも目立つようになった。鏡に映ったそれらは卑猥で恥ずかしいものに見え、自分は他の女の子とは違うのだという不安が強くなっていった。自分の体に劣等感を感じていた事だけが原因ではないと思うが、高校時代、友人もあまりできず、一人でピアノを弾いて過ごすことが多くなっていた。一つ違いの妹は母に似て明るく、友人も多く、高校生になるとボーイフレンドも次々とできた。何人目かのボーイフレンドと初体験を済ませた妹が、私に、男の子を紹介してくれたことがある。何回かのアリバイ工作に協力したお礼なのか、奥手な姉を心配してくれたためなのか、デートの段取りまでしてくれていた。私が男の子と出かける、と聞いた母が嬉しそうにしていたので断れず、同い年の男の子と映画を観に出かけた。男の子はハンサムで優しく話題も豊富だった。でも気を遣ってもらっているのに全然楽しくなく、その男の子に申し訳ない気持ちでいっぱいになった。別れ際に正直な気持ちを言うと、その子はすこし悲しそうな顔をして、気にしなくていいと言ってくれた。母や妹は私が恥ずかしがり屋で、男の人が苦手なのだ、と思っていたのだろうけど、女の人と一緒にいる時の方が緊張してしまうのだった。綺麗な女の人に対する憧れが、年をとるにつれ強くなっていた。何人かの先輩や同級生の女の子と親しくなりたい、と願ったのだが、いざ話をしようとすると緊張して、気持ちが空回りして想いを伝えることができなかった。綺麗な女の人に、ときめき、緊張してしまう自分の気持ちは、あの恥ずかしい性器と同じく、だれにも言えない私の秘密だった。いつのまにかピアノが一番の友になっていた。明るく活発な妹と比較されるのが負担で、中学生の頃からピアノに自分の居場所を見つけていた。ピアノを練習することで自分の体や気持ちの悩みを忘れようとしたのかも知れない。音大の学生になっても親しく付き合える女性はできず、休日もピアノを弾いて一人で過ごす事が多かった。そんな私を母はずっと心配していた。そしてその原因が、私の股間の女性の部分にあると考えていた。あの子は陰毛が薄いのを気にして男性と付き合わず、寂しい思いをしていると信じていた。コンクールに失敗し生理がなくなった時、母は泣きそうな顔をして婦人科を受診するよう言った。母が、優しい女の先生がやっていると評判の、レディスクリニックを予約してきた時、私は受診を決心した。母の気持ちに応えるためだけでなく、自分でもこのままではいけないと感じていたからだ。自分の女性の部分は異常なのか?普通の女の人のように、セックスしたり、妊娠したりできるのか?中学生の時からの悩みに決着をつけたいという思いがあった。
    受診の日、クリニックの診察室に入り先生を見た時、私の好きな人だ、と感じてしまった。30代半ばに見える先生は私より10年以上年上だし、診察してもらう先生にそんな気持ちになるのは不謹慎だ、と思ったが気持ちをコントロールすることはできなかった。いつものようにドキドキし顔が赤らむのが分かり、それが恥ずかしかった。少し話をしただけで綺麗なだけではなく優しい女性だと分かった。その日は婦人科の診察はしないと言われほっとしたが、上半身裸で聴診器を当てられた時は恥ずかしさと緊張で脈が速くなっているのが自分でも分かった。でもその先生に診察されている時、とても幸せな気持ちになっていた。好きになった女性に裸の胸を見られるのも、体を触られるのも初めてで、恥ずかしくはあったがそれ以上に嬉しかった。診察中下半身が熱く疼く感覚がしてきて、先生の手が下腹部に伸びてきた時思わず小さな声を出してしまった。診察が終わると母と一緒に説明を受け1週間後の診察を予約した。帰り道、私の表情が明るくなっているのに気付いた母が、喜んでホテルのレストランのランチをご馳走してくれた。久しぶりに幸せな気持ちになったが、一方で今度も片思いのまま終わるのだろう、という諦めの予感もあった。ただあの先生に自分の女性の部分を診察してもらうのは自分にとって、逃してはいけない大きなチャンスだと感じていた。恥ずかしくても診てもらおうと、何度も繰り返し考えていた。

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▲[ 21551 ] / ▼[ 21569 ]
■21565 / 1階層)  Re[1]: 大切なひと
□投稿者/ ミシャ 一般♪(1回)-(2012/07/15(Sun) 18:25:51)
    面白いです。
    一気に読んでしまいました。
    続き、楽しみにしています^^
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▲[ 21565 ] / 返信無し
■21569 / 2階層)  ミシャさんへ
□投稿者/ 美雨 一般♪(8回)-(2012/07/17(Tue) 17:47:54)
    読んでくださってありがとうございます。面白いと言っていただいて、とても嬉しいです。ハッピーエンドの展開を考えています。楽しんでもらえるようがんばります。
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▲[ 21551 ] / 返信無し
■21570 / 1階層)  大切なひと 7
□投稿者/ 美雨 一般♪(9回)-(2012/07/19(Thu) 00:34:02)

     彩は少し緊張した表情で面談用のソファーに座っていた。今日は薄く化粧をしていて顔色もいい。明るい色のノースリーブのワンピースを着て薄手のカーディガンを羽織っている。清楚な装いで彩に似合っていると思った。母親の前では訊きにくい事もあるので、今日は一人で受診するよう言ってあった。美紀以外の看護師と事務職員は先に帰宅させているので、クリニックにいるのは3人だけだ。「今日はあなたが最後の患者さんなのでゆっくり診察させてもらいますね」そう言って彩の正面ではなく隣に腰かけた。私が隣に座ると彩は、膝の上に置いた手を握りしめ、少し緊張するのが分かった。初診の時の問診表を見て今までの経過を確認した後、彩の横顔を見て質問した。「診察する前に訊いておく必要があるのだけど、性体験はありますか?」「ありません。」うつむいて恥ずかしそうに答えた。「男性とも、女性とも?」「はい」「それから訊きにくい質問なのだけど、正直に答えてほしいの。マスターベーションの経験はある?」「あまりないと思います。シャーワーのお湯が当たって変な気持ちになった事や、おトイレを我慢している時、前を押えて変な感じになったことはあります」顔を赤らめて答えた。「生理不順以外に何か心配な事はない?」そう訊くと彩はさらに顔を赤らめた。そしてしばらく沈黙した後、うつむきながらも小さな声で告白した。陰毛が薄く性器の形がグロテスクに見え、中学生の時から悩んでいた事、ふつうの女の人の様に、セックスや妊娠ができるか心配な事。話し終えると彩は顔を上げて微笑んだ。「やっと話せました。恥ずかしいけど言って楽になりました。」後ろで聞いていた美紀が、彩の背中を優しく撫でながら「話してくれてありがとう。今までつらかったね」と応じている。「今まで随分悩んでいたみたいだけどもう大丈夫。これから診察と検査をするね。女性の体としての発達障害がないか全身の診察をする必要があるの。まず上半身の診察をしてから婦人科の診察をします。痛いことはしないけど裸になってもらわないといけないの。大丈夫よね」私が言うと彩は「大丈夫です」とはっきりと答えた。恥ずかしがってはいるが、嫌がってはいないようだ。「あの子は恥ずかしがるけど、絶対に嫌がらない。紅さんの前で裸にさせましょう。紅さんに体を触られた時の反応を見ましょう。それから婦人科の診察をしてください。それで彼女が私たちと同じ側にいる女の子なのかどうかはっきりすると思います」今日の計画を立てた時、美紀が言ったとおりにすすんでいる。美紀が彩を診察する部屋に案内した。カーテンで囲まれた更衣スペースをなくして、代りに脱いだ衣装を入れるかごと、大きな鏡が置かれている。その横に処置用のベッドが用意されている。「ここで服を脱いでショーツ一枚になってください。体全体を調べたいの。」「ここで脱ぐのですか」「そう。大丈夫?」「はい。大丈夫です」彩は私たちの視線と鏡を意識してか、顔を赤くして泣き出しそうな表情をしていたがゆっくりと服を脱ぎ始めた。カーディガンをとると白いきれいな肩と腕がみえた。美紀がワンピースの背中のファスナーを下し、脱ぐのを手伝っている。ワンピースを体から離すとき、彩の手が震えているのが見えた。白いブラジャーとショーツだけの姿でワンピースを畳んでかごに入れた後、しばらく間があった。私達が何も言わないで待っていると「ごめんなさい」と言いながら背中を向けてブラジャーをとり、両手を胸に組んでこちらに向き直った。「まず立った状態で診察と計測をするね。両手を下して胸を張ってくれる。」「はい」彩は両手を腰の横におろし背筋を伸ばした。白い乳房が露わになり彩の呼吸に合わせて前後に動いている。大きくはないが形の美しい乳房でピンク色の乳首が斜め上を向いている。肩から背中にかけてのラインも美しく白い肌が眩しい。ショーツの下で形の良い脚が伸びている。昔の祥子の裸体と似ている。一目で正常に成熟している女性の体だと分かる。メジャーでバストを測った後「乳腺の硬さを診るね」と断って、後ろから彩の両方の乳房を両手でゆっくりと包み込んだ。弾力のある乳房の上で手をゆっくり握り、緩める。鏡に映っている彩の顔は真っ赤で、切羽詰まった表情をしているが、両手は下におろしたままで抵抗しようとはしていない。両手の中で乳首が硬く尖ってきているのが分かった。そのまま指で乳首を撫で軽くつまんでみる。彩はいやいや、をするように顔を振り始めたが体は動かさず手も腰の横に下したままだ。「乳腺の発達は正常よ。触られるのは嫌だった?」「そんなことないです。恥ずかしかったけど大丈夫です。」美紀の予想した通り、嫌がってはいない。逆に表情が生き生きしてきているようにも感じられた。「次に婦人科の診察をしてもらうので、このままベッドの上に横になってください」美紀が優しい声で言った。


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■21572 / 1階層)  大切なひと 8
□投稿者/ 美雨 一般♪(10回)-(2012/07/19(Thu) 17:50:18)
    美紀
    「次に婦人科の診察をしてもらうので、このままベッドの上に横になってください」私が言った時、彩は上気した顔で紅さんを見つめていた。紅さんの手が離れた後の胸を、両手手で覆い、目を閉じている。美しい娘だとあらためて思う。長くて艶やかな黒髪が白くて、きゃしゃな肩にかかっている。両手で隠された胸の下にくびれたウエストと白いショーツを穿いた腰、形のいい脚が連なる。細い線だが健康的で、白い肌が少しピンクに染まっている。紅さんに胸を触られた後、束の間うっとりとしていた彩の表情が変わった。戸惑いあわてている。右腕で胸を隠したまま、左手をショーツの前に当て私の方を振り返った。彩は助けを求めるような目で私を見ていた。「どうしょう。私。下着を汚しちゃったみたい。私、どうしよう、ごめんなさい。診察の前にきれいにしていたのに」予想していたように彩は、性器を濡らしている。自慰の経験もほとんどない彩にとっては、初めての経験で、戸惑いと羞恥でパニックになっているのだろう。そう考えるとこの美しい娘を愛しく思う気持ちが強くなった。紅さんが、彩の裸体に惹かれていると分かった時は悲しかった。紅さんには私だけを見ていて欲しかった。でも彩を恨む気持ちには全くならなかった。美しくて素直なのに、自信なげで暗い顔をしている、この女の子の助けになりたいと思った。彩の暗い目は、つらい結婚生活を送っていた時の私の目と、同じだと思ったから。彩はうつむいて、とうとう泣き出してしまった。「私がちゃんとしてあげるから泣かないで。女の子なら当たり前の反応なのよ。きれいにしてから診てもらいましょうね」「ありがとうございます。私変ですよね、ごめんなさい」彩は涙ぐみながら何度も頭を下げた。「美紀、もう分かったからいいよね。この子は私達が思った通りの女の子だわ。二人で彼女に大切な事を教えてあげましょう」そういうと紅さんはゆっくりと私に近づいた。彩が見ている前で私を抱きしめ、ゆっくりとキスをしてくれる。いつもの長く穏やかなキス。彩は涙目のままこちらを見ている。穏やかだが悲しげな目で私達を見つめているのが分かった。キスの後、私が何か言おうとするのを制して、紅さんは続けて彩を軽く抱きしめた。額にキスをして、髪を撫でながら耳元でささやいている。「美紀と私はパートナーなの。美紀は私の大切なひと。彩ちゃんにもきっと素敵な大切なひとができるわ。あなたは私達と同じ側にいる特別な女の子なの。特別な事は悪いことじゃない。もっと自分を好きになって欲しい。自分の体も気持ちもね。あなたと肌を合わせて教えたい事がある。一度だけあなたを抱いてあげてって、美紀が言ってくれたの。寝室で待っているわ。美紀にきれいにしてもらってから来て」そう言うと紅さんは部屋を出て行った。クリニックに隣接して紅さんの住居スペースがある。彩は胸とショーツの前を隠したまま、私を見ていた。「あなたが傷ついたり、つらい気持ちになるのは嫌なの。私も紅さんも。二人ともあなたのことが好きなの。今夜だけ、あなたは紅さんの大切なひとになるのよ。私に遠慮はいらない。その代り紅さんに抱かれに行くあなたを、私の手できれいにさせて」私と彩は手をつないでバスルームに向かった。診察室と住居スペースの間に広いバスルームがある。


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■21578 / 1階層)  大切なひと 9
□投稿者/ 美雨 一般♪(11回)-(2012/07/23(Mon) 16:45:53)

    バスルームまで、汚れたショーツ一枚だけを身に着けて、歩くのは恥ずかしかった。でもそれ以上に美紀さんに手をつないでもらっている事が嬉しかった。親切で優しい看護師の美紀さんが紅先生の恋人と知った時、悲しくて残念な気持ちになった。今度もまた失恋の予感が当たってしまったから。でもすぐに温かい気持ちになれた。二人はお似合いのカップルだ。そして二人の、私を思いやる気持ちが、分かって嬉しかった。バスルームは広く脱衣室にも冷房が効いていた。美紀さんは黙って服を脱ぎだした。下着もとり裸になる。「一緒に入ってきれいにしようね。今夜はあなたにとって特別な夜になるはずだから」と優しい顔で微笑んだ。胸とショーツについたしみを、両手で隠して、立ったまま動けない私に近づくと「やっぱり恥ずかしい?」と訊いてくる。私が頷くと、「ごめんね」と言いながら、しゃがみこんでショーツに手をかけ一気に足首まで下してしまった。小さな悲鳴を上げ、両手で前を隠そうとすると、その間にショーツが足首から引き抜かれてしまった。恥ずかしさで赤くなりながら「見ないでください」と言ったが、美紀さんはショーツを手に取り、しみを見つめている。「ずいぶん濡れたのね。紅さんに触られて感じたのでしょう。恥ずかしがらないで。あなたが特別な女の子だという証拠よ。」そう言ってショーツをかごに入れると私の肩を抱いて、浴室の中に入っていった。私は母以外には見られたことのない陰部を両手で押さえて、前かがみの姿勢になっていた。二人で鏡の前に立つ。「私がきれいにしてあげる」もう一度同じ事を言うと背中から優しく私を抱きすくめた。美紀さんの柔らかくて温かい乳房が、私の背中に密着した。彼女の両手が陰部を隠している私の両手に重なる。「手を下しなさい」美紀さんがささやくと、もう抵抗できなかった。ゆっくりと手を離すと鏡に私の下半身が映った。産毛しか生えていない割れ目からピンク色の襞がはみ出している。誰にも見られたくなかった私の恥ずかしい性器。「これで悩んでいたのね。きれいなのに」美紀さんに言われると言葉が自然に出てきた。「ずっと嫌だったの。子供みたいに毛が生えていないのにピンクの襞が見えて。自分で見ると怖くて、いやらしい感じがして」美紀さんは背中から私を抱きながら右手を恥ずかしい割れ目の上に置いた。前後にゆっくりと動かすと美紀さんの指と私の陰唇がからまり、下半身の奥から疼く感覚がして怖くなる。疼きが強くなり両膝をもじもじと動かし始めた時、美紀さんの手が離れた。鏡に映った陰唇は濡れ、割れ目からはみ出している。クリトリスが赤く尖ってきているのが割れ目の中に見える。恥ずかしさでまた泣きそうになると美紀さんが少し強く私を抱きしめた。「恥ずかしくないし、いやらしくもない。私の気持ちに反応してくれただけ。自分の体を好きになってね」そう言って背中から私の正面にまわると額に短いキスをしてくれた。「私にも見られたくない所があるの。でもあなたには見て欲しい」美紀さんは私と向き合うと膝を少し拡げて見せた。小さな悲鳴が出てしまった。美紀さんの内腿から女性の部分にかけて赤黒いあざが何か所もあった。一部でケロイド状になっている。よく見ると乳房や下腹部にも赤黒いあざがあった。自分の体を隠す事だけ考えていて美紀さんをよく見ていなかった。それで気が付かなかった。「夫にやられたの。セックスで反応しないのに腹を立ててね。タバコの火を押し付けられたり、ライターで焼かれたりした」「そんな。ひどい」それ以上の言葉は出てこず涙だけがでてきた。こんなに優しい美紀さんが、どうしてこんなひどい暴力を受けるの。敏感で大事な女性の部分にライターの火を当てられ、タバコの火を押し付けられるのはどんなに怖いだろう。痛いだろう。こんなに優しい人がなぜ。「でもね、私は自分の体が好きよ。火傷の痕もね。こんなに醜くなったところでも、紅さんと息子は愛してくれるから。私にはそれが分かるから」美紀さんは私をまた抱きしめてくれた。でも私の涙はなかなか止まらなかった。




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■21581 / 1階層)  大切なひと 10
□投稿者/ 美雨 一般♪(12回)-(2012/07/26(Thu) 12:05:04)
    美紀
     彩が私のために泣いてくれた。「熱かったでしょう。怖かったでしょう」と泣きながら私の脚をさすってくれた。ようやく泣きやんだ時、私達は自然に抱き合いキスをした。唇を合わせるだけの優しいキスだったが、裸の体で抱き合った。彩の柔らかな唇を感じ、温かい体を感じた。体を離して彩の体を洗い始める。ボディソープでスポンジを泡立て体を洗う。彩は恥ずかしそうに顔を赤らめながらじっとしていた。「脚を開いて」と言った時だけ消え入りそうな声で「自分で洗います」と言ったが、私が黙っているとゆっくりと脚を開いて目を閉じた。内腿から陰部へスポンジを移動させ前後にゆっくりとこする。「きれいにしようね」と言いながら下腹部やお尻にまで泡を拡げていくと、脚を開いたまま、内腿を閉じようとして、腰を前後させ始めた。胸を見ると泡の中で乳首が尖っている。後ろから肩を抱きながら陰部にシャワーのお湯を当てると、体を震わせ小さな喘ぎ声を出した。「怖がらないで。恥ずかしくもないし、いやらしくもない。体が敏感になっているのよ。紅さんにまかせたら大丈夫だから」不安そうな彩に声をかけ一緒に浴室を出た。脱衣所には、紅さんと私で選んだ、彩の下着とドレスが用意してある。彩にふさわしい清楚な白の下着と白のドレス。ドレスはシンプルなデザインだが、肩と背中が控えめに露出している。彩は何度も礼を言ってから、嬉しそうに下着とドレスを身に着けた。髪の毛を整え、メイクをやり終えた時には彩の不安そうな表情は消えていた。不安な気持ちや羞恥心より、憧れている紅さんに抱かれるという喜びが勝っているのだろう。期待と緊張で紅潮した彩の顔を見て、美しい娘だとあらためて思う。紅さんが惹かれるのも無理はない。でも私は紅さんを信じていた。透き通るような白い肌と美しい肢体を持つ、彩を抱くのは一度だけだ。若くて美しい娘でなく、醜い火傷の痣を持つ私のもとに、きっと帰って来てくれる。だから優しい気持ちで彩を送り出すことができた。二人手をつないで寝室まで歩き、ドアをノックした。彩は部屋の中に入り私は、もう一人の大切なひと、息子が待っている家に帰った。

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■21582 / 1階層)  大切なひと 11
□投稿者/ 美雨 一般♪(13回)-(2012/08/03(Fri) 06:41:11)

     一度だけの特別な夜だと思い、お気に入りの下着とドレスに着替えた。赤ワインとチーズをのせたクラッカーを用意して彩を待った。軽い食事をして、おしゃべりをして、リラックスさせてからベッドに誘おうと考えていた。ノックの音がしてドアを開けると彩と美紀が並んで立っていた。美紀はいつものように優しく微笑んでいる。そしていつもより少し長いキスをして帰った。二人きりになって、彩を見つめると恥ずかしそうに俯いた。「楽にして。ドレスよく似合っているわ。美紀と二人で選んだの」話しかけると、彩は顔を上げ笑顔を見せた。「ありがとうございます。こんなによくしていただいて」まだ緊張しているのか脚が小刻みに震えている。肩を抱き、長い髪の毛を撫でながら短いキスをして、抱きしめた。柔らかで、きゃしゃな体を感じ、もう一度キスをする。唇を吸うと彩はぎこちなく応じてくる。舌をからませると私にしがみついてきた。今度は長いキスになった。「どう?」と訊くと「嬉しいです」と答え、また恥ずかしそうに俯いた。ソファーに並んで座り二人でワインを飲み始めた。ピアノや音楽について彩は楽しそうに話したが緊張を解くのは難しい様子だった。私自身も緊張していた。彩は20年前の祥子にそっくりだった。祥子を好きになった時の、ときめきと恥じらいを感じている自分に気が付いた。「そろそろ始めようか」と言い二人で立ち上がった。ベッドから少し離れたところに鏡台がある。二人で鏡台の前に立つ。彩を軽く抱きしめてから体を離した。「これから私がする通りの事をあなたにもして欲しいの」彩は頷いてじっと私を見ている。鏡台の鏡の前で私はドレスを脱ぎ始めた。鏡に私を見つめている彩も映っている。祥子に見られているような気がして羞恥心が強くなる。夏の高原で祥子と一緒に露天風呂に入った時の、恥ずかしさと嬉しさが、再現されているようだ。自分で顔が火照るのが分かる。ブラジャーをとりショーツも脱ぎ全裸になった。鏡には片手で胸を、片手で下腹部を覆った自分と、それを見つめている彩が映っている。振り返って彩を見つめると小さくうなずいてドレスを脱ぎ始めた。下着姿でドレスを畳むと、ブラジャーをとり片手で胸を覆う。顔を紅潮させ、そのままの格好で立っている。私が何も言わないで待っていると、ようやくかがみこんでショーツを脱ぎ両手で下腹部を隠して立ち上がった。思い切って両手を下し彩と向かい合う。彩は両手で下腹部を隠したまま前かがみの姿勢で顔を赤らめている。私の顔も紅潮し、下半身が熱く疼き始めたのを感じた。彩の背中に廻り鏡を見る。彩の顔は真っ赤だが恥ずかしがっているだけではない様だ。目が潤み口を小さく開けている。彩の両手首をつかみ体から引き離す。小さな悲鳴をあげ縮こまろうとするところを後ろから抱きしめた。両手で二つの乳房を包みこみ揉み始める。乳首が硬く尖ってくると乳房をつかみながら指で乳首を刺激する。乳房を揉み、指で乳首を擦り、優しくつかむ。やがて前かがみの姿勢のまま彩は、喘ぎ声を出し始めた。右手を乳房から離し突き出たお尻の割れ目に入れる。「いやっ」と悲鳴をあげて今度は反り返る。鏡に彩の股間が映った。少女のような割れ目からピンク色の陰唇がはみ出ている。右手を、固く閉じられた内腿の間を、後ろから前へとこじ入れていく。指が陰唇に触れる。柔らかい襞の奥が熱く濡れているのが分かった。襞の奥に指を進めると彩の喘ぎ声が大きくなった。彼女の内部に入る少し手前で手を止めた。襞に沿って手を臍の方向に進めるとクリトリスに触れた。すでに充血し硬く尖っている。周囲を愛撫しながらそっと触れると、私の前で彩の背体が震えた。周囲からクリトリスにそっと触れ、ゆっくりと擦りだすと彩は膝を閉じたまま腰を揺らし始めた。「脚を開いて」と言ったが彩は首を振り、膝を硬く閉じたまま、それでも腰を揺らしている。突然クリトリスの愛撫を止めると、彩は腰の動きを止め切なそうな表情で私の顔を覗き込んだ。下腹部から手を離し、その手で彩のお尻を軽く叩いた。「ごめんなさい」と言いながら彩があわてて、脚を開いていく。陰唇の奥が露わになり、粘液が一筋内腿まで濡らしている。クリトリスは赤く充血しさらに尖っている。彩から体を離し鏡に映った彩をじっと見つめた。「続けて欲しかったら言うとおりにしなさい」ささやくと彩は泣きそうな顔で頷いた。「ベッドに仰向けになって。膝を立てて脚を開くの。手は体の横よ。隠しちゃだめ。私が戻ってきた時その恰好でなければ続きはなしよ」そう言って私は診察室へ道具を取りに行った。


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■21586 / 1階層)  大切なひと 12
□投稿者/ 美雨 一般♪(14回)-(2012/08/09(Thu) 18:28:45)

     初めて体験する感覚だった。乳房や下腹部が熱くなり、疼きが快楽の波になって私を震わせていた。紅先生の指がクリトリスに触れ、ゆっくりと擦り、つまむような愛撫が始まると下腹部の疼きが全身に広がり、指の動きに合わせて快楽の波が体の中心を突き抜けた。先生にすべてを委ねるつもりだったのに脚を開くよう言われた時、恥ずかしいという気持ちが突然戻ってきた。自分の性器が閉じた内腿のなかで濡れ、充血し、淫らになっているのが分かっていた。恥ずかしくて脚を開くことなどできなかった。突然、先生の手や指の動きが止まり、手が離れた。快楽の途中で放り出されたような気がして切なく、狂おしい気持ちになった。先生が今まで与えてくれていた快楽を、自分の女性の部分が強く求めていた事を思い知らされた。その後、お尻を叩かれてあわてて、脚を開いた時、恥ずかしさが疼きの感覚に近くなっていた。誰にも見られたくなかった私の恥ずかしい性器、それが脚を開いて露わになり先生に見られていると思った時、嫌悪感ではなく甘い疼きを、私は感じていた。ベッドの上で脚を開いて待つよう言われた時、私は頷くしかなかった。先生が部屋を出た後、ベッドの上に横たわり膝を立てた。ベッドのシーツはひんやりしていて自分の体が熱くなっているのが分かった。脚を開くと鏡台の鏡に性器が映るのが見える。白い肌の割れ目から薄赤い襞がはみ出ている。襞に連続する隆起は赤く充血し、襞の奥は濡れている。今まで、グロテスクで淫らで誰にも見せたくない、と思っていた私の女性の部分が露わになり鏡に映っている。恥ずかしさと甘い疼きで、触られてもいないのに粘液がじわじわ出てきて内腿まで濡らしているのが分かった。思わず膝を閉じた。足は開いたままで膝を閉じ、太腿を擦り合わせて先生を待った。長い時間に感じられ、もう来てくれないのかもしれないと不安な気持ちで泣きそうになった時、紅先生がステンレスのトレイを持って帰ってきた。「私の言った通りの格好で、待っていてくれたのね」そう言うとトレイをベッドの隅に置き、私の横に並んで座った。二人の裸体が鏡に映る。仰向けでいる私の痩せた体のすぐ横に、ふくよかな先生の体が映った。豊かな胸とくびれたウエストの下に黒い陰毛が見える。先生が体を寄せてくるとほのかな香水の香りがした。私を見下ろしながら片手をお臍の上に置き「膝を開いて」と優しい声でささやく。おずおずと膝を開いていくと、お臍に置いていた先生の手が下りてきてクリトリスをそっとつまんだ。敏感になっているのが自分で分かる。先生の指が動き、刺激が快感になってくると思わず大きな喘ぎ声を出してしまう。「もっと大きく開いて」そう言われると抵抗できなかった。限界まで脚を開くとクリトリスから手が離れた。鏡に赤く充血し濡れている性器と白い太腿が映る。恥ずかしいのに膝を閉じる事ができない。先生がトレイから何か道具を取り出し、私の前で並べ始めた。恥ずかしさと甘い疼きで、腰をもじもじと動かしながら、「診察」を待つしかなかった。

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■21588 / 1階層)  大切なひと 13
□投稿者/ 美雨 一般♪(15回)-(2012/08/10(Fri) 12:18:01)

     鏡台の位置を調節していたので彩にも自分の体が見えているはずだ。開いた白い太腿が恥ずかしいのか小さく震え、腰をもじもじさせている。陰唇に触れると腰が反り返り小さな喘ぎ声が漏れた。ピンク色の襞は濡れ、指で擦ると、ねっとりとした粘液が奥からじわじわと分泌されてくる。クリトリスに手を移すとすすり泣くような喘ぎ声が大きくなった。「怖い?嫌なら止めるわ」ベッドに並べた道具を不安そうに見つめている彩に訊くと「お願い。止めないでください」と答える。「じゃあ、じっとしといてね。動くと危ないから。あなたの体の奥まで見えるようにするから」小さな開創器を彩の割れ目に入れ、ネジを巻き拡げると襞が大きく開き、膣口まで露わになった。尿道口や肛門まですべてが露わになり鏡に映っている。彩はまた小さな悲鳴をあげたが、私の言った通りに脚は開いたまま恥ずかしさに耐えている。開かれた膣口の辺縁にピンク色の処女膜の襞が残っていて、小さく震えている。指で優しく撫でると彩の腰が反り返り喘ぎ声がまた大きくなる。処女膜を撫でながら、もう片方の手でクリトリスを摘むようにして愛撫した。しばらくすると、すすり泣きの喘ぎ声が大きな叫び声になり、彩の体全体が小さく痙攣した。オーガスムスに達したらしい。膣からの粘液が白い太腿を伝いベッドのシーツまで濡らしている。脚の間から彩に覆いかぶさり抱くと、彩も私にしがみついてきた。荒い息で上下する彩の白い乳房と私の乳房が重なり彩の鼓動が聞こえる。短いキスをしてから、体を起こし彩の脚の間に座る。濡れて充血した膣口と処女膜を撫でながら「この奥に一番敏感な場所があるの。カテーテルを入れて教えてあげる」ささやくと彩は恥ずかしそうに顔をそむけたが、脚は開いたままだ。用意していたカテーテルはゴム製で本来は膀胱に留置するカテーテルだ。先端は細くて柔らかいが空気で膨らませることができる。慎重にカテーテルを挿入していく。処女膜を越えてすぐのところで、注射器を使ってゆっくり空気を入れ先端を膨らませていく。性器の奥で膣壁がカテーテルのふくらみで、じわじわと圧迫される感覚に彩は歯を食いしばり、手を握りしめて耐えている。充分に先端を膨らませたカテーテルを前後に動かし始めると彩の顔色が変わった。一番敏感な場所をゴムのカテーテルに擦られ刺激されているのだ。「だめ、いや、そんな」とすすり泣くような喘ぎ声を出しながら腰を振り始める。カテーテルの動きを段々と早め、果てそうになるとカテーテルの動きを止め、しばらくじらした後、また前後に動かし始める。そのうち彩は脚を開いた姿勢のまま上半身を起し私の腰に手をかけてきた。しがみつくように抱きつきながら私の下腹部に片手を持ってくる。カテーテルの動きに合わせて腰を振りながら、私のクリトリスや陰唇をぎこちなく愛撫し始めた。いつのまにか私も喘ぎ声を出していた。濡れて熱くなった私の中に彩の2本の指が入って来た。2本の指が前後に動きだし、私も腰を揺らし始めた。私が果てそうになると彩も手の動きを止め、じらしてくる。いつの間にか私の中の彩の指が3本になり4本になっていた。いつのまにかカテーテルと彩の手の動きが重なるようになり、私達は同時に腰を揺らし喘ぎ声をだしていた。やがてすべてが白くなる瞬間が来て、私には露天風呂で白い胸を出していた祥子が見えた。彩の手が私の中で一番敏感な部分を強く擦った時、私は先端を膨らませたままのカテーテルを一気に引き抜いた。カテーテルの先の膨らんだゴムが彩の膣壁と処女膜を擦り体の外に出てきた。大きな叫び声とともに、二人抱き合い同時に果てた。彩の股間からの出血がベッドを染めていたが私達は抱き合い快楽の余韻に沈んだ。幸せな抱擁が長く続いた。「今までつらい事があったからこれは神様からの贈り物。私たちは特別だけど悪いことばかりじゃないわ。あなたにもきっと大切なひとができる」そうささやいてキスをすると、彩は私の胸に顔を押し付けて泣き始めた。泣き顔なのに幸せそうだった。

    読んでいただいた皆様ありがとうございました。
                                       美雨


完結!
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