□投稿者/ 片想いの狼 一般♪(3回)-(2017/07/22(Sat) 05:22:06)
| 奈緒は、エッチな話の輪からは逃げるタイプだ。
女の子同士でも、参加しない。 自分に経験がないからもあるが、それよりも自分が将来そういう事があった時に 絶対話したくないからだ。
飲み会の二次会になると、それぞれ輪が出来る。 厄介なのが、自分が何となく所属しているグループのみんながそういう話を 始めた時だ。酒が入ると、やはりそういう話は出やすい。
今日も案の定、そういう現象が起こって奈緒は居場所を探していた。
そこで、はたと思いつき店の外に出た。 店の外には木屋町通りに沿って川が流れている。
そこに、七瀬は座って一服していた。 居場所があったと、奈緒は七瀬の隣にそっと座った。
七瀬が一服している傍は、無条件で自分の居場所なのだと思っていた。 見るとタバコを片手にスマホで何か文面を打っているのが見えた。
七瀬は集中していて気付かない。
見るつもりは無かったが、スマホに映る文字が見えてしまった。
「じゃ、今からホテル×××に。こないだの…手加減しな…から。 と…指を下の…にローションも持っ…て…」
パッとしか見えなかったが、この文字が見えた。
奈緒は一瞬なんの事か分からなかった。
けど、分かった。
七瀬はこれから、誰かと床を共にするのだ。
しかも、相手は女…。のようだ?
ふぅと七瀬が顔を上げて、初めて奈緒がいたことにある気づいた。
そして、かなり驚いたようだ。
「…いつから?」
「10分くらい前かな」
「そう。。」
いつもは、奈緒を無条件に受け入れる七瀬だが どこか、というよりかなり気まずそうだった。
それを見て、奈緒は何とも言えないざわつきを感じ始めた。
七瀬は無言でタバコの煙をじっくり吸って立ち上がろうとした。
ホテルに行くんやー…
そう思ったと同時に、七瀬の太腿に立つ事を制すのうに手を乗せた。
呆気なく七瀬はぽてっと座った状態になった
奈緒は、自分でも驚く事を言った
「七瀬さんって、私の事は抱きたいと思う?」
つづく
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