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■22236 / 2階層)  片想いの狼
□投稿者/ 片想いの狼 一般♪(3回)-(2017/07/22(Sat) 05:22:06)
    奈緒は、エッチな話の輪からは逃げるタイプだ。

    女の子同士でも、参加しない。
    自分に経験がないからもあるが、それよりも自分が将来そういう事があった時に
    絶対話したくないからだ。

    飲み会の二次会になると、それぞれ輪が出来る。
    厄介なのが、自分が何となく所属しているグループのみんながそういう話を
    始めた時だ。酒が入ると、やはりそういう話は出やすい。


    今日も案の定、そういう現象が起こって奈緒は居場所を探していた。

    そこで、はたと思いつき店の外に出た。
    店の外には木屋町通りに沿って川が流れている。

    そこに、七瀬は座って一服していた。
    居場所があったと、奈緒は七瀬の隣にそっと座った。

    七瀬が一服している傍は、無条件で自分の居場所なのだと思っていた。
    見るとタバコを片手にスマホで何か文面を打っているのが見えた。

    七瀬は集中していて気付かない。

    見るつもりは無かったが、スマホに映る文字が見えてしまった。


    「じゃ、今からホテル×××に。こないだの…手加減しな…から。
    と…指を下の…にローションも持っ…て…」


    パッとしか見えなかったが、この文字が見えた。

    奈緒は一瞬なんの事か分からなかった。

    けど、分かった。


    七瀬はこれから、誰かと床を共にするのだ。

    しかも、相手は女…。のようだ?


    ふぅと七瀬が顔を上げて、初めて奈緒がいたことにある気づいた。

    そして、かなり驚いたようだ。

    「…いつから?」




    「10分くらい前かな」



    「そう。。」


    いつもは、奈緒を無条件に受け入れる七瀬だが
    どこか、というよりかなり気まずそうだった。


    それを見て、奈緒は何とも言えないざわつきを感じ始めた。


    七瀬は無言でタバコの煙をじっくり吸って立ち上がろうとした。



    ホテルに行くんやー…



    そう思ったと同時に、七瀬の太腿に立つ事を制すのうに手を乗せた。

    呆気なく七瀬はぽてっと座った状態になった



    奈緒は、自分でも驚く事を言った



    「七瀬さんって、私の事は抱きたいと思う?」


    つづく


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