□投稿者/ sakurako 一般♪(1回)-(2014/02/17(Mon) 23:41:26)
| 真昼のブーブクリコは久しぶりだった。 風呂の準備ができるまでのお愉しみ、パコンッ・・・と大きな音を響かせコルクが飛んだ。シュワシュワッと泡がボトルから少し溢れた。 ホテル備え付けのコップにブーブコリコを満たす。シュワシュワと極細の気泡が宇宙の星屑のように生まれた。
ダブルベッドの上に二人でだらしなく向かい合って座り、私と桜子はコップをチンと合わせた。女子高生にはまだお酒は駄目よと言ったが、 「やだっ、・今日は特別だから・・・ねぇ・・いいでしょう!?・・・お姉さま」 と、甘えた声と、媚びるような瞳を桜子は向けられ哀願された。
「・・1杯だけよ。・・・じゃ・・乾杯!。・・・・どう、美味しい・・・?」 「よく分らない。けど、香りが濃い・・・みたい。・・・うーん、でも美味しい」 桜子は、口の中ではじける泡の感触と複雑な芳香を探検するかのようなそぶりで、 2口目3口目と口に含んでは鼻から息を出している。
「好きよ・・・・、うーん・・・。」 桜子のコップが空になると、私はブーブクリコを口に含んだまま桜子の口に合わせ、美酒を含ませた。 「あんっ・・」 という微音を鼻から発し、桜子は注がれた美酒の泡をごくりと飲み干して、 「うーん・・・お替り・・・」と言った。そしてまた口を尖らせオネダリをする。何て可愛いのだろうと思った。 胸が熱くなった。体が熱くなるのがわかった。 私は、2杯目をコップに半ば注ぐ。その半分をゴクリと飲んだ。そして、残りを口に含むと、目の周りをピンクに染め始めている桜子の顎を引き寄せ、再び口移しを した。ブーブクリコと涼美の唾液が桜子の口腔を満たしてゆく。 「好き、好きよ桜子・・・・」と私は桜子と唇を合わせ触れたまま言った。 注がれたブーブクリコは、桜子の口、鼻を美酒たる芳香とアルコールで満たした後、桜子は含んだ甘い美泡を涼美の口に再び注ぎ返してきた。 「・・・ああっ・・・美味しい・・とっても”お・い・し・い”・・」と震えるほどに思った。 そのままで飲むブーブクリコより、何倍も何十倍も美味しいと思った。 シャンパンと熱いキスがブレンドされた最高の美酒の味がするのだから・・・・
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