ビアンエッセイ♪

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■11078 / 親記事)  和美のBlue U
  
□投稿者/ つちふまず 大御所(1026回)-(2005/07/20(Wed) 00:59:24)
http://www.hamq.jp/i.cfm?i=tsuchifumazu
    お引っ越ししました(^O^)

    こちらでもよろしく、
    ナツ&カズに。
    お付き合い下さいませ★★

    いつもありがとうございます!


    ※御意見感想等は、下記HPまで♪(10000HIT!!(^O^)★ありがとう〜!!)

    (携帯)
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■11079 / ResNo.1)  和美のBlue 86
□投稿者/ つちふまず 大御所(1027回)-(2005/07/20(Wed) 01:02:28)
http://www.hamq.jp/i.cfm?i=tsuchifumazu
    「指ならし。」


    そう言ってナツさんは。


    〜♪♪♪♪


    長い指を、


    踊らせて。


    単調なフレーズを。


    「…………。」


    あの、


    ピアノって。
    私良く知らないけど。


    上手いか下手かって言ったら…。


    「リクエスト募集。」


    指を動かしながら。


    ナツさんは口を開けていた私を見上げて。


    「あ、いや、……。」


    思い付きません(涙)


    だって。


    だってさ…、


    「んもーずるいナツさん。」


    ピアノにもたれて、
    口を膨らますと。


    〜♪♪〜♪♪♪


    手を動かしたまま。


    「ずるい?なんで。」


    「ふーんだ。」


    モテるに決まってるんだから。これ以上その要素は。


    あまり外に出して欲しくないよ。


    「すぐ怒る。」


    ナツさんは笑うと。


    〜♪♪〜♪♪♪


    曲調を変えて。


    何だか随分雰囲気が…。


    あ。


    あははは。


    「ふふ。そんな曲弾けるの?すごーい。」


    ナツさんの指は。
    アップテンポな。


    “ネコバスのテーマ”


    だった。


    「これは子ども用。」


    指元を見ていたナツさんが。私をチラっと見て。




    胸が、
    悔しいけど。


    例えるなら。







    ズキューン(涙)


    ああもう…。




    一つ呼吸を置いて。


    〜♪〜♪


    少し切ないメロディ。


    私は肘を付いて。


    ナツさんを見る。


    〜♪〜♪


    静かな曲調。


    弾きながらも、
    何かを考えてるみたいで。



    「知ってる曲がいいか。」


    だな、とナツさん。


    「うん♪」


    了解と。


    ナツさんは微笑んだ後。





    「あー。あー。」


    「え。」


    ナツさんは口を開けて。


    発声…。


    ゴホン、と。
    一つ咳をした後。


    「カズ。」


    「はい?」


    「好きだと思ったら、後でちゃんと言うように。」





    いたずらをするような目で、私を見た。




    ………。


    これ以上、


    好きになるなんて事……。









    あった。


    だってナツさん。










    歌うんだもん。

    (携帯)
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■11081 / ResNo.2)  和美のBlue 87
□投稿者/ つちふまず 大御所(1029回)-(2005/07/20(Wed) 01:13:13)
    〜♪…〜♪


    ナツさんは目を瞑り。


    Hey lady…

    〜♪……♪


    You lady…

    ♪…♪♪


    Cursin’at your life…


    響くピアノ。


    You're a disconted mother and a regimented wife


    I've no doubt you dream about the things you'll never do…


    高音はかすれるのか。
    それが余計に。


    色っぽくて。


    But I wish someone…
    had of talked to me
    Like I wanna talk to you


    伝えるように歌う。


    uuh…


    been to
    Georgia and California
    And anywhere I could run…


    「あ、これ…。」


    知ってる、と私が言うと。
    ナツさんは笑顔になって。


    また歌う。


    ネイティブな発音。


    意味はわからないけど。


    I've been to paradise…


    But I've never…
    been to me…


    〜♪♪〜♪






    Please lady…

    please lady…


    〜♪〜♪



    ナツさん。


    あのね。


    なんていうか。


    〜♪〜♪♪


    I can see so much of me
    Still living in your eyes…


    私も歌えたらいいのに。


    〜♪♪〜♪


    Oh,I've been to…


    歌いながらも、
    たまにこちらを見て。


    微笑んでくれる。


    肘を付いてそんな様子を。


    私も微笑む。


    〜♪♪〜♪




    〜♪♪♪〜♪♪



    暗い店内。
    響くピアノ。




    時が止まれば、
    なんてセリフは。




    こういう時の為にあるんだと思う。

    (携帯)
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■11082 / ResNo.3)  和美のBlue 88
□投稿者/ つちふまず 大御所(1030回)-(2005/07/20(Wed) 01:20:22)
http://www.hamq.jp/i.cfm?i=tsuchifumazu




    〜♪♪〜♪




    〜♪♪♪〜♪♪





    I've been to paradise…





    指が止まって。


    ナツさんは。
    私を見て。



    一旦首を、
    左右に振った後。



    But I've never…
    been to me…



    〜♪♪♪♪♪




    〜♪♪〜♪…♪



    …♪…………。



    曲が終わり。



    静寂。








    「ん?」



    ナツさんの。
    どう?という瞳。



    んも…。



    決まってるじゃない。




    「好きです…。」


    唇を尖らせて言うと。


    「嬉しいですー。」


    真似されちゃった。


    「ぷっ。」


    「……ふ。」


    それからナツさんは。


    膝の上に子犬を乗せた、
    私を隣に座らせて。




    ダイアナロスを弾いてくれた。




    多分、


    ピアノを弾きながらキスしてくれる恋人は。








    この先も現れないと思う。






    後日。


    Charlene/I've never been to me


    この曲の意味を知って。










    私は泣いた。






    あなたの幸せ、









    ここにあると信じたい。


    (携帯)
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■11085 / ResNo.4)  和美のBlue 89
□投稿者/ つちふまず 大御所(1031回)-(2005/07/20(Wed) 08:09:53)
http://www.hamq.jp/i.cfm?i=tsuchifumazu
    時間は戻って。


    韓流スターも、
    舌を巻くような。


    素敵なライブの後の、
    帰り道。


    命名。


    「エリーにしよう。」


    歩きながら。
    胸に子犬を抱いた、
    ナツさんは。


    彼女を見ながら。
    優しい目をしてそう言った。


    「あ、名前?」


    「うん。」


    エリーかぁ。


    うん。


    「可愛い♪エリー。」


    手を伸ばして。
    背中に触れると。


    すうすうと。
    太く息をして。
    たまに左右に頭を動かして。


    澄んだ瞳で世界を見てる。


    「それから。」


    マンションは店の裏手だから、すぐに帰宅。


    ナツさんは鍵を正面ドアに差し込んで。


    「はい?」


    ブーンとドアは開いた。


    「今夜は先に寝かせない。」


    口の端だけ持ち上げて。
    エリーを抱き直した。


    あ。


    あいや。


    あの、ですね。


    わわわわわ。


    先に歩いて行ってしまう、
    ナツさんの背中を。


    「ま、待って〜。」


    慌てて追い掛けた。


    エレベーター。


    「………。」


    いや。ね?


    いつかはこう…。


    ちゃんと、ね?


    こうなる時も。


    来るかなーなんて。


    覚悟は…。


    「すぴ。」


    え?


    見上げると。


    「……寝てる。」


    見るとエリーは。
    ナツさんの肩にもたれるように。すやすやと。


    「ふふっ。あは。」


    誰よりも、
    眠いのは。
    エリーみたい。


    エリーを起こさないように、そっと部屋に入り。


    “ただいま…”


    小さく呟いて。


    ナツさんは電気を着けずに、リビングへと入った。


    窓際のゲージ。


    タオルケットの上に、


    そっとエリーを寝かせた。


    「フニ。」


    と、一つ。
    鳴きながらウンと体を伸ばした後、また体を丸めて。


    エリーは寝息を立てる。


    月明かりに、
    照らされて。


    天使の寝顔。
    そのままに。


    「食べちゃいたい位可愛い…。」


    「…ふ。」


    だね、とナツさんも。


    聞こえるか聞こえないかの、声で。


    「シャワー浴びておいで。」


    私を見て、
    そう言った。


    「………はい。」


    少し間を空けて、
    私は答える。


    立ち上がる私とは対照的に、ナツさんはフローリングの床に。


    横になり、肘を付いて。


    私がシャワーを浴びて、


    「どうぞ。」


    と、声をかけるまで。









    エリーを見ていた。

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■11086 / ResNo.5)  和美のBlue 90
□投稿者/ つちふまず 大御所(1032回)-(2005/07/20(Wed) 08:14:05)
http://www.hamq.jp/i.cfm?i=tsuchifumazu
    「いつも目…閉じてるの。」


    長いキスの後。


    ナツさんの声を、
    真上で感じて。


    そっと目を開けた。


    だって…。


    「見えちゃうんだもん。」


    「電気は消したよ。」


    衣が擦れる音と。
    デジタルの時計が。
    チ、チ、と。
    進む音。


    「でも見えるんです。」


    熱くなった顔を、
    両手で抑えると。


    「そのままで。」


    いいよ、と。掛け布団の中に潜り込んで行く気配がした。




    キスをしながら、
    先に服を脱いだのは。
    ナツさんで。


    私は。


    ナツさんの胸の膨らみや。


    背中から腰にかけての、


    ゆるい曲線。


    今までは自分とはあまりにも違い過ぎる存在を。


    初めて同じだと、
    認識出来た。


    あなたと私の唯一の。
    共通点は。









    女である事だと。





    理解の後に来る感情は。


    言葉にならない不安。


    でも。


    「………ん。…っ。」


    体を徐々に這っていく、
    何かに。


    右足に絡むナツさんの細い太股に。


    「ふっ……ああ。」


    あらがえるはずもなく。


    でも。


    「……っ。な、ナツさん?」


    言っておきたい。


    「…何。」


    「っ…。」


    暖かい舌が。
    おへその上を通る。


    「……あの、」


    「ん……?」


    目を開けると、


    私と、
    掛け布団の間に。


    ナツさんの小さな顔。


    ゆっくりした動きで、


    私の真上に。
    移動する。


    「…どうした。」


    ずるい。


    顔を手で挟まれたら、


    「ナツさん…。」


    目は瞑れない。


    「ん。」


    優しい目。



    「こんな事言ったら…。」



    引くかな。


    引いちゃうかな。


    でも。


    「…たら?」


    長い睫毛。


    優しい瞳。










    「初めて…なんです。」









    私は目を閉じた。


    ………。



    何も聞こえない。


    やっぱり…。





    言わなきゃ、よかった、



    恐る恐る目を開けると。







    …………。


    ナツ、さん。







    嘘。










    ………涙?








    「今、…わかった。」




    ……?




    ナツさんの頬に、
    そっと触れると。









    「失いたくない。」









    強く抱き締められた、
    その腕は。









    私の顔よりも、
    熱い気がした。

    (携帯)
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■11087 / ResNo.6)  和美のBlue 91
□投稿者/ つちふまず 大御所(1033回)-(2005/07/20(Wed) 08:17:38)
http://www.hamq.jp/i.cfm?i=tsuchifumazu
    震える唇から。




    “失いたくない”




    涙混じりの。


    初めて聞くその声は。






    ああ。







    「私……も。」







    失いたくないよ。




    体に回された腕と、
    ナツさんの全部に。




    私も腕と足を絡ませて。




    熱が二乗になる。


    もっと。






    涙に濡れた、
    愛しすぎる人の。


    頬を自分に寄せて。





    「………ああ。」




    隙間がないように。






    近付ける所まで…。




    もっと。


    ナツさん。







    「優しくなんてしないで。」







    思うままにして。







    痛いくらいに繋いだ、
    枕の上の。




    あなたと私の手。





    「……ああ。んっ!!」







    離さないで。



    繋いだままでいい。




    「……壊れるよ。」







    構わないよ。







    「………いい。いいの。」




    汗ばんだ体を、


    反転させて。







    「………カズ。」



    下を見ると。



    ナツさんの体。


    汗ばんだ額。


    もう。





    ナツさんは両手を伸ばして。







    少し強めに。
    私の乳房を、


    両手で掴む。







    長い指で。


    広い掌で。







    胸が、胸でなくなる感覚。




    「ふっ、あ、やっ…。」







    いやいやをしても。




    わかってる。



    やめてくれないのは。







    あなたに身を任せるから。







    怖くないから。







    あなたなら。







    痛みが熱に変わる瞬間。









    私も声を上げて泣いた。


    (携帯)
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■11088 / ResNo.7)  お邪魔します。
□投稿者/ 海猫 一般♪(1回)-(2005/07/20(Wed) 08:59:09)
    おはようございます、お久しぶりです。
    交通事故で飛べなくなった海猫です。
    何度試してもHPに書き込み出来ないので、こちらにお邪魔してしまいました。


    入院している間に10000超えるし、お引っ越しされているし浦島太郎の気分です。
    つちふまずさん10000HIT、お引っ越し、おめ

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■11089 / ResNo.8)  すみません!
□投稿者/ 海猫 一般♪(2回)-(2005/07/20(Wed) 09:07:45)
    書き込みが全文入力出来ないし、削除も出来ません。
    本当にすみません。



    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■11123 / ResNo.9)  海猫さん
□投稿者/ つちふまず 大御所(1037回)-(2005/07/20(Wed) 21:42:12)
    すみません!
    返信遅れてしまって(*_*)
    気付かぬとは…。
    不覚!

    大丈夫ですか?
    この前の事故ですか。
    結構大事だったんですね。

    飛べないなんて、
    言わないで下さいね。

    ものすごい更新しましたので、良かったら楽しんで下さい。

    一日も早い回復を。
    お祈り申し上げております。

    (携帯)
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