ビアンエッセイ♪

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■11132 / ResNo.10)  久々かな??
  
□投稿者/ 由兎魔 一般♪(33回)-(2005/07/21(Thu) 01:07:47)
    ぶじお引越しできてなによりです・・・今回の作品は長いですね〜。でも内容がスゴク楽しみですし、気になって仕方ありません...HPにも近々伺いますので。その時はヨロシクお願いします。♪♪
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■11138 / ResNo.11)  和美のBlue 92
□投稿者/ つちふまず 大御所(1040回)-(2005/07/21(Thu) 08:18:23)
http://www.hamq.jp/i.cfm?i=tsuchifumazu
    「…………ん。」


    明け方の。


    薄い羽毛布団…。


    うつ伏せに寝ていた、
    頭を起こす。


    ん……。


    ふふ。




    眠るナツさんの、


    静かな静かな。


    寝顔。


    寝室をほんの少しだけ照らす、朝方のぼんやりとした光。


    彫りの深い横顔に。


    綺麗に陰影を。




    前髪が伸びたね…。




    そっと額の辺りに触れると。




    「ん………。」




    あ。


    起き…、


    体をこちらに向けて。


    片腕を私に。


    回して。


    …てないか。良かった。


    向かい合う。




    ふふ。


    綺麗な鼻筋…。




    眉と目の間が、
    ナツさんはすごく狭い。


    だから余計に。


    端正な顔を作ってる。






    くすぐったいね。




    あ。


    アタタタ。


    太股をこっそりさする。




    内股の辺り。


    突っ張るような。


    筋肉痛。






    “……力、抜いて?”


    “……うん。”




    そんなやり取りを思い出して。


    顔が熱くなる。







    セックスを知った夜。







    朝は特別な痛みを抱いて。




    それでもすごく。




    幸せ。



    ふーと息を着く音。


    「………ん、何時?」


    あ、起きちゃった。


    パチパチと。

    ナツさんは、


    長い睫毛を揺らせて。


    私に体を寄せる。


    「……まだ早いよ。」


    首の下に回された腕に乗る。


    「うん………。」


    まだ眠そうに、
    ナツさんは私の額に。


    深く息を吐いた。







    私も目を閉じて。


    まどろむ明け方…。


    「……後でお散歩、行こう。」


    頭上で。
    低いナツさんの声。


    「………うん。」


    エリーもきっと早起きだから。


    海で離そうね。






    遠くで聞こえる。


    早起きセミの声。







    熱帯夜の後は。








    幸せ過ぎる初夜の朝。


    (携帯)
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■11175 / ResNo.12)  由兎魔さん
□投稿者/ つちふまず 大御所(1041回)-(2005/07/22(Fri) 09:03:23)
    はいども〜(^O^)
    ん、是非HPにも来て下さいね♪
    賑わってますので、
    ありがたい限りですよ。

    ポスト取り付け後…。
    未だ挨拶も交してない方ともやり取りをする事が出来、

    嬉しかったつちふまず(^O^)
    返信したら、
    『ぎゃあ返ってきた!』
    と驚いてくれた方も…。
    いらっしゃいました(笑)

    つちふまずの…。
    “友達100人計画”
    順調に進行中♪♪♪

    昨日…。

    寝ようと決めて横になったのにも関わらず。

    あまり眠れなかったつちです。

    こっそり何処かで…。
    シエスタします(笑)

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■11190 / ResNo.13)  和美のBlue 93
□投稿者/ つちふまず 大御所(1042回)-(2005/07/22(Fri) 20:24:48)
    「ウハハハハハ!!」


    ヤスさんの高らかな、
    笑い声が響く。


    花火大会当日。


    この日は完全予約制。ほとんどのお客様は顔馴染みばかり。


    スタッフのテンションも上がる。


    夕暮れの、由比ヶ浜。


    ザワザワと人で埋まり始める様子をテラスから見ていた。


    うーん。


    夏だなぁ♪なんて…。


    しんみり?


    ううん違う。


    わくわく♪


    あ。


    あれは…。


    「冴子さーん!」


    歩道を歩く、


    真っ黒に日焼けした冴子さんと、車椅子のケイさん。


    そして…。


    「ウォン!!」


    ジュニアも。


    振り返り、ナツさんを見る。


    今日のナツさんは。
    年に一度の花火に合わせてか。


    背中がパックリ空いた、
    セクシーなデザインの、
    黒のカットソー。


    そしてオーナー特注の長いサロン。


    私の視線を受けて、
    ん?という表情。


    “高木様です”


    歩道を指差しながら、
    口をパクパクさせると。


    “ん、わかった。”


    と頷いて。


    ヤスさんの元へ。




    私はテラスを降りて。


    「いらっしゃいませ♪」


    頭を下げると。


    「久しぶりだね。」


    ケイさんが私の顔を見上げて、白い歯を見せてくれた。


    「はい。ですね♪」


    「おーう!らっしゃい!!」


    バタバタと。
    ヤスさんがテラスを、
    駆け下りて。


    太い腕にはエリーを抱いて。


    「ウォンウォン!!」


    ジュニアはくるくると。
    興奮…。


    「あ。可愛い〜!!」


    冴子さんの嬉しそうな声。


    「バーニーズだ。」


    ケイさんも。


    「おう!俺の三人目の娘だ!」


    ウハハハと笑うヤスさん。


    わわわわわ。


    「娘?」


    はて?と。
    ケイさんは冴子さんは顔をみ合わせて。


    「いや、ほら、行きましょ?」


    始まっちゃいます、と。
    二人を促すと。


    「カズ、持ってろよ。」


    すっかり丸々と。
    成長中のエリーを渡されて。


    重い(涙)


    下に降ろすと。


    「フンフン。」
    「クンクン。」


    ジュニアとは初対面。


    どうやら仲良くなれそう♪


    エリーの方が…。
    きっと大きくなるんだろう(笑)


    「あらよっと。」


    「あ、すみません。」


    190cm近いヤスさんは。
    150cmちょっとのケイさんを。


    軽々と片手で持ち上げて。


    もう片方の手で車椅子を持って。



    派手に入店♪


    (携帯)
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■11191 / ResNo.14)  和美のBlue 94
□投稿者/ つちふまず 大御所(1043回)-(2005/07/22(Fri) 20:27:35)
    ヒュ───。


    「あ。」


    フワッと赤い、
    大輪の花。


    綺麗〜っ!


    ────ドン。


    始まった〜。


    ヒューヒューと。
    パチパチと。
    その時を待ち詫びた。


    観客達。


    “お待たせ致しました。ただいまより…”


    浜の中心部に。
    設置された。


    大会本部からのアナウンス。


    〜♪〜♪♪♪


    その声を合図に。


    ヤスさんが、
    店内のサウンドを。
    一杯一杯にして。


    特別メニューを、
    いっせいにお客様へ。




    ヒュ───。


    ───ドン。



    特別な効果音に乗せて。


    ホールの人間は、
    フル回転で。


    だから…。




    見る暇なんてなくて(涙)


    でも料理を運ぶたびに。


    夜空を見上げて、
    大輪の花を楽しむ。


    お客様の顔と言ったら…。


    世の中の。


    犯罪とか。


    悲しい事が。


    本当は起きなくてもいい事なんじゃないかなって。


    その位いい顔をしてる。




    ヒュ───。


    ───ドン。


    テラスの端を見ると。


    冴子さんとケイさんが。


    コロナを片手に。


    顔を寄せ合って…。


    何かを話してる。


    ふふ。


    ………あ。


    「ナツさん。」


    すれ違うナツさんの腕を取る。


    「ん?」


    どした?と。
    相変わらず優しい瞳で。


    顔には赤い光が反射して。


    「エリー。すっかりなついてる。」


    ほら、と冴子さんと。
    ケイさんの。


    足元辺りを指差すと。


    伏せの状態で空を見上げるジュニアのお腹辺りに。


    音がまだまだ怖いのか。


    ぴったり身を寄せて。


    「ん。本当だ。」


    ナツさんも目を細める。


    幸せな光景。




    これ以上ないと言う位の…。


    「カズ。」


    え。


    「はい?」


    ボーっとしてた(涙)


    「15分後、オーナールームに来て。」


    腕を組んだナツさんは。


    まるで。


    いつか見た、


    何かを企むような顔。


    「え、あ……はい。」


    何だろ。


    「とりあえず料理、全部出そう。」


    行くよ、と。


    キッチンへ。


    「あ、はい!」


    私達のやり取りの。


    背景には。


    ヒュ───。


    ───ドン。


    「おおー!」
    「綺麗〜!」


    あーん(涙)





    私も見だい〜!!!


    (携帯)
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■11224 / ResNo.15)  和美のBlue 95
□投稿者/ つちふまず 大御所(1047回)-(2005/07/23(Sat) 20:04:24)
    ヒュー……


    ────……ドン


    15分後。
    全てのお客様へ、
    コース料理の配膳が済んで。




    ─コンコン。


    オーナールームをノック。


    ガチャ、と。
    重い扉を開ける。



    「カズ。」



    ドアが開いたと同時に。


    ナツさんが振り向いた。


    「お疲れ様です♪」


    パタン、と後ろ手に。
    ドアを閉めて。


    ふふっ♪


    「んーっ!!」


    パタパタと走り、


    ナツさんの後ろに回って。


    えーい!!


    「お………っと。」


    腰の辺りに抱きつく。


    背中が開いたデザインだから。頬の辺りに。


    ナツさんの体温を感じる。


    ふふ。


    ナツさんは。


    「こらこら。」


    背中側にある私の頭を。
    ワシワシと撫でた。





    体を預けたあの晩から。


    私のナツさんに対しての、


    想いや。


    願望や。


    欲求は。


    オーナーとバイトの立場である事も忘れさせる程。


    いけない事だとわかっていても、


    このレストランバーの外壁では、抑えられるはずもなく。




    とどまる事がなくて。




    こうして二人っきりになると。


    「チューしたいです。」


    「今はダメ。」


    「えー…。」


    甘えん坊です♪


    ごめんなさい皆さん(笑)




    「おいで。」


    え?


    ナツさんの体が、
    スッと離れて。


    部屋の端に向かって。


    サロンを翻した。


    「あ、…はい。」


    なに?


    ナツさんは部屋の端の。


    背の高いロッカーの陰になっていたから。


    全然気付かなかった。


    小さな扉。


    一人通れる位の…。



    「知ってる?このドア。」



    ナツさんは嬉しそうに。


    たくさん鍵の付いたキーホルダーから一つを出して。


    「こんなとこに…。知らなかった。」


    ガチャ、と。
    鉄製の小さなドアを開ける。


    あ。


    あら?


    見えた景色は。



    「あれ!?」



    外だった。



    「上に上がろう。」


    ナツさんはそう言って。


    人差し指を立てた。


    「上がれるの!?」


    知らなかったよ!


    「ん。」


    背中を押されて、
    鉄製の小さな踊場に。


    上に続くハシゴがあった。




    ヒュ────。


    ────ドン。ドン。



    花火の音が共鳴する。


    わくわくしながら。







    二人で昇った。


    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■11225 / ResNo.16)  和美のBlue 96
□投稿者/ つちふまず 大御所(1048回)-(2005/07/23(Sat) 20:06:42)
    「わわわわわ。」
    「気を付けて。」


    屋上、というか。
    屋根でした(涙)


    周りを遮るものはなくて。


    ヒュー………。


    ──ドン。ドン。


    「綺麗〜!!」


    足場に注意しながら。
    上を見上げると。


    まだまだ鳴り止まない。


    まだまだ枯れない。


    夏の大輪花。


    「ベスポジ。」


    うん、とナツさんは頷いて。腕を組んで空を見上げた。


    ふふ。


    「一緒に見れるの、嬉しいです。」


    こんな所が…あったなんてね。


    ビーチの観客よりも。
    テラスのお客様よりも、
    ちょっと高い位置。


    すごーい♪


    噛み締めていると、


    後ろからフワっと。


    ナツさんの両手。


    頭の上に、


    細い顎先が乗って。


    わ。


    わわわわわ。


    うきゃーっ!!


    「……ちゃんと聞いてて。」


    「え?」


    頭上で響く、
    低くて甘い声。


    ナツさんの腕に、
    自分の手を添えて。


    海に意識を向けると。


    “………リョウタへ。健やかに育って下さい。父さんより”


    アナウンスの後。


    ヒュ────。


    ────ドン。


    新緑を思わせる。
    深い緑色の花火…。


    「あ、メッセージ…。」


    入れられるんだ。


    へぇ〜びっくり。


    いいなぁ、ふふ。


    「そろそろ。」


    またナツさんの声。


    「はい?」


    ナツさんの顎を擦るように頭を動かして見上げると。


    目を細めたナツさんは。
    口の端を持ち上げた。


    ん?




    “来年も、再来年も、…これからもずっと夏をよろしくね。”


    「これ。」


    ナツさんの声と。
    アナウンスが響く。


    は。


    は?







    “水玉パンツのあの子へ。……オーナーより。”






    へ?


    はぁ〜!?


    ドッと浜辺の観客が。
    笑っているのがわかった。


    水玉って。


    「んもうナツさん!!」


    「上がる。」


    「え。」



    ギュッと抱く手に力が籠った後。


    海を見た。


    ヒュ─────。


    静かに昇って。


    二尺玉。





    華やかに散る。


    海と。空と。


    青。青。青…。







    「和美のBlue。」



    ────ドン。




    耳元でそう言って。


    口を開けていた私を見て。






    「ナツをよろしくね。」







    私の額に唇を当てながら、
    微笑んだ。


    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■11226 / ResNo.17)  和美のBlue 97
□投稿者/ つちふまず 大御所(1049回)-(2005/07/23(Sat) 20:10:05)
    それから──


    近い未来。


    の、夏。


    「お待たせ致しました〜。」


    私は相変わらず。
    ここで働いています。


    とは言っても…。


    「シャワーはこちらです。」


    “ブルーポイント”から。
    “ビーチブルー”へ。


    つまり…。


    「パラソルですか?どうぞ!」


    海の家を任される事になりました♪


    なので…。


    「あっつー。」


    束ねた髪を結び直して。
    汗を腕で拭う。


    すっかり焼けた腕。


    ログハウス風の海の家。


    ナツさんと二人でデザインして、大工さんとも綿密に…。


    おかげさまで。


    ほぼ埋まった店内を見て。


    私は微笑んだ。


    「店長…ちょっとちょっと。」


    「はい?」


    バイトのこれまた真っ黒に焼けた高校生に呼ばれて。


    店頭へ。


    「だから荷物置かせてくれって頼んでるだけだろーが。」


    真っ黒というより。
    真っ黒に焦げた。


    明らかに都心からだろうなと思わせる、若い男性三人組…。


    もう…。


    またか。


    「お客様、どうされました?」


    おずおずと。
    彼らの前に。


    すると一人がこちらを見て。


    「メシ食うまで荷物だけ置かしてくれって事だよ。」


    何度も言わせんなよ、と。
    間延びした声で言われる。


    そういう事(涙)


    「お客様。失礼ですが…。基本的に席取りはご遠慮させて頂いております。」


    だって盗難なんかあったら私は責任持てないもんね。


    「あいてるじゃねーかよ。席。」


    「後でメシ食うって言ってんべ?」


    と。続け様に。


    「しょ、少々…お待ち下さい。」


    ちょっと離れて。


    あわわわ(涙)


    腰に付けていたトランシーバーを取り。


    「……ナツさぁん!」


    助けを求めると。


    “…………何。”


    直ぐに優しい声。


    「ちょっとトラブル…。」


    “………二分待って。”


    待てないよー(涙)


    「早くしろよ、ったくよー。」


    「高い金取るくせによー。」


    言いたい放題(怒)


    「お客様…。」


    もう黙ってらない。
    言い返そう…、


    と。


    後ろから。






    「何か不都合でも?」






    スキンヘッドで。


    ファイアーパターンの、
    タトゥー。


    「ヤスさぁん。」


    遅いよー!


    見るとクレーマーの三人は。



    「ない…です。」



    ぷるぷると。


    頭を左右に振った。


    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■11227 / ResNo.18)  和美のBlue 98
□投稿者/ つちふまず 大御所(1050回)-(2005/07/23(Sat) 20:12:30)
    「やっぱり今日はここにいてやろう!」


    ウハハハハ!と。
    ヤスさんの声が響く。


    「んもー海の家なんて無理ですよう〜。」


    泣き言を言うと。


    「あっちも忙しいぜ。」


    海の家と平行に。
    道路を挟んだ向こう。


    ブルーポイントが見える。


    テラスを見ると。


    たくさんのお客様の中。


    こちらを見ている…。


    「みたいですね…。」


    目が合った。


    笑顔で。
    手を振ってる。


    肩まで髪が伸びた、


    ナツさんが見えた。





    私も精一杯手を振る。





    「もろこし焼いてろや!俺が熱い接客をしてやろう。」


    ダハハハと。
    ヤスさんは。


    アロハから伸びた腕を。


    モリっとさせた。


    「は〜い。」


    ログハウスの端に付けられた、即席のバーベキューコンロで。


    「代わるよー。」


    「あ、すみません。」


    汗だくになって頑張っていた、バイトさんとチェンジ。


    ぶわっと顔に。


    「あつつつつ。」


    煙が熱い〜(涙)


    コロコロと。


    取れ立てのもろこしを、
    転がして。


    海を見る。


    あ、そだ。


    わりばし…。


    なくなっちゃった、と。
    裏へ向かおうとした時。



    「すみませーん」


    声がした。


    「はーい。」


    お客様、と…。


    見ると私と同い年…くらいの。


    仲の良さそうな。
    女の子二人組。


    一人は…、


    「いい匂いだね。」


    花柄の水着が良く似合う。


    「せやね。」


    あ。関西の人だ♪


    その人は。
    チェックの水着を着て。


    二人とも可愛い〜♪


    くるくると紙を巻きながら。


    「はい、どうぞー。」


    お金をもらって。
    それを渡そうと…。


    ………ん?


    二人とも。
    何故か。


    ジッと私の顔…。


    見て。


    「どうもー。」


    思い直したように、
    二人はとうもろこしを持って。


    浜辺へとまた歩く。


    人違い、かな?


    ふふ…。


    でも。


    楽しそうな二人。


    友達かな。


    まさか…恋人、とか。


    ふふ。


    どっちでも、いいよね。


    だって。


    だってさ。




    今は夏だから。








    楽しければ、いいよね♪


    (携帯)
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■11228 / ResNo.19)  和美のBlue 99
□投稿者/ つちふまず 大御所(1051回)-(2005/07/23(Sat) 20:15:50)
    好きになった理由は。



    「ワン、ツー、スリー…」



    まだわからないよ。


    でも。




    〜♪♪



    「恋はあの日で終わったの〜♪」



    これから何回、あなたと。季節を迎えられるだろう。



    〜♪♪♪


    「またいつもの一人ぼーっち〜♪」



    …………♪♪。




    「おう!何で止めるんだよ!ナツ!!」


    「父さん…やっぱりこの曲やめない?」


    「あ?なんでだ?」


    「だって…。」


    「いいーんだよ!ほら、行くぞ!!」



    それでもやっぱり。
    こんな光景は。



    〜♪♪〜♪♪♪



    「せぷてんばぁ〜♪夏はもう後ろ姿〜♪」



    こんな光景は。



    「ありがちな恋の唄でーすぅ〜♪」



    幸せなんだと思う。


    多分。


    こういうのを。


    幸せって言うと思う。



    〜♪♪



    「ナツ!歌え!!」


    「無理だって。」


    「横須賀線の〜最終で〜♪♪」



    あなたはどうだろう?


    あなたのお店。


    あなたの家族。


    あなたの犬。


    ……そして私。





    〜♪♪


    「鎌倉の海にきーました〜♪」


    「ふふっ。」


    「おうカズも歌え!」


    「ええっ!」


    「せぷてんばぁ〜♪」




    ピアノを弾きながら。
    あなたは、
    苦笑いをしてる。




    あなたの家族は笑顔で。
    ウクレレを弾いてる。




    そして私は。







    いつまでも。







    「明日は会社を〜やすみまーす〜♪イエ!!」







    あなたの側にいたいと思う。







    夏が過ぎても。







    秋になっても。







    いつまでも。










    「ウハハハハ!!」













    ……Fin♪


    (携帯)
完結!
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