| 私の毒抜き期間も
3週間を過ぎたある日曜の夜ー
私は一人で家にいた。
資格試験の勉強にも疲れ
「んー‥」
ベッドに身体を伸ばす。
「‥‥」
天井を見ながら
‥何してるかな、アキ
枕を抱きしめる。
その時ー
〜〜♪♪♪
私の大好きな歌の
個別着信メロディ。
これは‥
アキの歌っ!!
「もしもし、アキ?」
『‥‥』
「もしもーし」
『何でそんなに嬉しそうやねん』
受話器の向こうでアキが笑う。
「だって‥電話久しぶりだもん」
『せやなあ』
あ‥
アキの声
やっぱすごい好き。
とろーん‥(溶)
トロけた私の耳に聞こえてきたのは。
『2週間後の連休、空けといてな』
アキからの唐突なお誘いで。
‥ほ
ほほほ?(嬉)
「‥デート?」
『ちゃう』
ムカ(怒)
「じゃあ何よ」
ブヒ(怒)
『旅行、や』
アキは短く
そう言って。
「リョコ‥?」
『そ、旅に行くと書いて旅行』
‥‥‥
はらはりはる‥
はれー!!
「い、行くっ行く!」
わっしょい!わっしょい!
※意味不明
『こないだ言うたやろ、ケンが結婚するって』
「うん」
『地元で結婚式するんやって』
‥あ、だんだん読めてきたぞ♪
『私も結婚式呼ばれたから行こうと思ってな‥』
で
私との旅行も兼ねたいとね?
ぬふふ♪
「いいよ、行く!行きたい!」
『ほんま?』
嬉しそうなアキの声。
「うん!」
(ぬ)ふふ‥
アキとケン君の地元ってことはー
「大阪かあ」
ナニワの街に夢を馳せていた私に
アキが一言。
『あ?大阪ちゃうで』
ん?
『小学生の時に大阪に引っ越したんや、私』
では‥
今回の旅先は。
イズコ?
『京都』
『私が生まれた場所』
『案内したる』
ニヤっと笑うアキの顔が透けるような
最後の言葉。
‥きゃー//
こうして私達の京都の旅が
突然決まったのでした。
※本とに唐突だよ(笑)
(携帯)
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