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■13288
/ ResNo.30)
I'm so into you 16
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□投稿者/ ハチャル
一般♪(24回)-(2005/10/11(Tue) 17:05:52)
「何?いきなり」
突然の汐梨の問い掛けに、思わず声が上ずる。
‥全く、この子には驚かされてばかりだ。
そんな気持ちを隠しつつ、いつものように冷静を装った声で、隣に座る彼女に聞き返した。
すると汐梨はクッションにギュッと顔を埋めて。
「んー‥」
少し考え込んでいる様子。
そして、クッションに埋まった顔から目だけをコチラに向け
「‥もっと先生と仲良くなりたいんだもんー‥」
なんて飛び切り甘えたような声を出した。
「‥何か嘘っぽいんですけど。」
まぁそれが正直な感想で。
だけど同時に。
生徒相手に。
胸が高鳴った。
汐梨に聞こえてしまいそうな程、脈打つ鼓動。
ってそれより‥
何か他に理由があるんだろう、家に帰りたくないような理由が。
無理強いをしてまで聞きはしないけど。
だけど嘘は好きじゃない、だから汐梨からクッションを取り上げキッと横目で見やる。
睨まれても汐梨は萎縮する様子もなく
「あー!本当だって!ほら、明日土曜日だし♪」
丁度いいじゃん、なんて言いながら私からクッションを取り返してニッコリと笑った。
どうしようか、なんて結構悩んだ末に
「家に帰りたくない理由でもあるの?言いたくないなら別にいいけどさ。」
なんてありきたりな質問。
だって他に言葉が思い浮かばなかった。
思い浮かぶ、
余裕が無かった。
(携帯)
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■13302
/ ResNo.31)
I'm so into you 17
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□投稿者/ ハチャル
一般♪(25回)-(2005/10/12(Wed) 20:18:37)
「ん?そんなの無いって!信じてよ〜」
装い作った私の声を、彼女は"真剣"と取り合ったようで。
妙に慌てた素振りでそう言ってみせた。
「ふーん。」
怪しい。
絶対何か有りそうな。
そんな雰囲気が二人を包んだ。
「‥う〜ん‥
先生のコトもっと知りたい、ってのは本当だよ?」
言葉に続く、あの笑顔。
からかうようなあの瞳。
また、からかわれてる‥
だから思い切って選んだ無言戦略。
馬鹿にされるくらいなら、しゃべらないもんっ。
そうして始まった妙な沈黙を、
諦めたかのような溜息で汐梨が破った。
「んー‥本当はずっと前から先生のこと気になってたんだー」
うつむき加減で、ボソボソと言葉を吐く汐梨。
その真剣さを帯びた声に、聞き返す。
「え?」
よく、聞き取れない。
見えない彼女の顔を覗き込むようにする。‥と
「あーもうっ!そんなに可愛い顔しないでよ!」
バッと顔をあげた汐梨は、私の肩をグッと掴み、視線を絡ませた。
「へ‥はいっ!?」
突然のことに思わず馬鹿みたいな声をあげ、ビクリと肩が震える。
だけど汐梨は視線を外してくれない。
再び訪れた沈黙に。
汐梨はスーっと大きく息を吸い込むと、
「‥初めて見た時からずっと先生のこと気になってたのっ!
綺麗なのに全然無表情で。だから‥何か気になっちゃって。見かける度に目で追うようになってて。
それなのにあの日、今まで見たこと無い反応ばっかりしてる先生見て、すっごく可愛い人だなって思ったの。
だから、もっともっと先生のこと知りたくなっちゃったのっ!」
勢いよく言葉を吐き出すと、小さく息を整えた。
‥逆ギレみたいな?
そんな勢いでしゃべっていた汐梨だけど。
その言葉一つ一つがつたいなくて、暖かくって。
見つめた瞳は、子犬のように潤んでいて。
外さないままのピアスをつけた耳まで、真っ赤に染まっていて。
愛しさを、感じた。
(携帯)
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■13338
/ ResNo.32)
I'm so into you 18
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□投稿者/ ハチャル
一般♪(26回)-(2005/10/14(Fri) 19:31:09)
あ、やばいな。
今めちゃくちゃドキドキしてるんですけど。
‥生徒なのに。
「ちょ――っ先生」
「‥‥‥‥ん?」
「無言、やめて?」
どのくらいだったか。
沈黙が続いていて。
再び私に視線を合わせた汐梨は、
からかう――とは程遠い、自信の無い、不安気な瞳を見せていた。
「あぁ‥ごめん。」
やばい、本当に。
何でこんなに胸が高鳴るのだろう。
作った自分が今にも崩れてしまいそう。
抱き締めて、抱き締めて、抱き締めて。
キスをしたい。
溢れてしまいそうな欲望を、理性が必死に抑えようとして。
無意識に、目を逸らしてしまった。
冷たい空気が、
妙な雰囲気が、辺りを漂う。
すると。
私の肩をつかんだままの汐梨の手に、ギュッと、力が入った。
「先生」
「ん?」
汐梨の目を見ることができない。
「先生」
「何?」
フローリングを見つめたまま、応答する。
「先生っ!」
それと同時に。
グイッと顎を掴まれて、無理矢理顔を上げさせられた。
再び絡んだ視線、
動けなくなる。
そして‥。
「‥っ!」
力一杯、抱き締められていた。
(携帯)
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■13387
/ ResNo.33)
I'm so into you 19
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□投稿者/ ハチャル
一般♪(27回)-(2005/10/17(Mon) 22:26:39)
背中に回された腕が。
優しく、撫でるように上下する。
スッ、スッと、服と腕との擦れる音が、静けさを纏った部屋に響いた。
私はやっぱり身動きが取れなくて。
汐梨の首元に顔を埋めたまま、胸の高鳴りを必死に抑えようとしていた。
でもこのまま。
このまま、流されてしまうのも悪くないと思った。
「先生‥」
汐梨は少し身体を離し、私との間に距離を作る。
背中に回されていた腕は、いつのまにか
肩へ、二の腕へ。
彼女は私をジッと見つめて、
自然に、本当に自然に両腕を横に広げさせると。
スーッと。
両方の指先へ自分の両手を移動させた。
いやらしく、二人の指が絡まる。
「‥っ!」
慣れてる、絶対慣れてる!!
そう思っても、絡んだ指先から目を逸らすことが出来ない。
彼女の、空気が変わった。
「ふふ‥先生顔真っ赤だよ?」
初めて言葉を交わした時のように、甘く、甘い声。
覗き込むようなその瞳と、クスリと笑ったその口元。
感覚に、溺れてしまいそう。
「ドキドキ、してる?」
からかうような口振りにすら、今は高鳴りを感じてしまう。
「‥するわけないじゃない。」
強気なことを言ってはみても。無意識に、声音が弱々しくなる。
「嘘でしょ?
だってほら‥」
(携帯)
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■13388
/ ResNo.34)
I'm so into you 20
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□投稿者/ ハチャル
一般♪(28回)-(2005/10/17(Mon) 22:27:50)
そう言って彼女は右手の人差し指と中指を私の左手首に移動させた。
「‥脈早いよ(笑)」
「っ―‥!!///
何で脈計るのよっ!!」
フワフワしていた甘い空気は、彼女の行動で笑いに変わった。
あはは、と楽しそうに笑う彼女に何だかホッとしたけど。
‥ものすごく恥ずかしい。
嘘を吐けない鼓動を、知られてしまう。
全て、見透かされてしまう。
自分を装う余裕なんて無かった。
「‥そう。こーゆー先生をもっと見たい。もっと知りたいの。」
汐梨は満足気に妖しく微笑むと、私の耳元にその薄い唇を寄せて
「すごく可愛い。」
あの声で。甘い声で。
あの時と同じ言葉を囁いた。
さっきまでの可愛い汐梨は?照れたりイジけたりしてた汐梨は?
何処に行ってしまったの‥。
なんて考えたら、悔しくて少し泣きそうになった。
もうその時点で。
すっかり豹変してしまった彼女のペースに、完全に呑まれてしまっていたんだ。
(携帯)
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■13538
/ ResNo.35)
I'm so into you 21
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□投稿者/ ハチャル
一般♪(29回)-(2005/10/23(Sun) 22:39:13)
段々と、汐梨の体重が私の身体に加わっていって。
そっと、ソファの上に押し倒された。
そして彼女は優しく私の髪を撫でながら。
「‥抵抗しないの?」
そっと囁き、クスクスと響く笑い声。
だけどその手は、かすかに震えていた。
小さく、震えていた。
それは愛しさを感じさせるものだった。
「しないよ。」
だから、はっきりと口にする。
抵抗する気なんて、もうとっくに忘れたもの。
そう言った私に、
汐梨はキョトンとした顔を見せると。
「先生‥」
また、子犬みたいな瞳をした。
それが可愛くて可愛くて。
「来て?」
ニヤリと笑いながら彼女の首元に腕を絡ませる。
狭いソファが二人でいっぱいになって。
激しく、重なり合う唇。
「どうなっても知らないからね?」
途切れ途切れの吐息の合間。
言いながら汐梨は妖しく微笑んだ。
その瞳に眩暈を覚え。
止まらない欲望のままに、
彼女の首にしがみついていた。
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■13622
/ ResNo.36)
Re[1]: I'm so into you
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□投稿者/ さぼ
一般♪(8回)-(2006/02/12(Sun) 00:24:16)
先生と生徒の恋・・かぁ。
現実的に結構そういう片思いしてる人は多いですよね。
そう人にとっては夢のようにうらやましい話だと思いました(笑
なんだか先生の外見が天海優輝さんが出てきて、安っぽい自分の頭に笑ってしまいました(苦笑
クールビューティー・・なりたいけれどなれない女性の理想像ですね。
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■No13538に返信(ハチャルさんの記事) > > 段々と、汐梨の体重が私の身体に加わっていって。 > そっと、ソファの上に押し倒された。 > > > > そして彼女は優しく私の髪を撫でながら。 > > > 「‥抵抗しないの?」 > > > そっと囁き、クスクスと響く笑い声。 > > > > > だけどその手は、かすかに震えていた。 > 小さく、震えていた。 > > > > > それは愛しさを感じさせるものだった。 > > > > 「しないよ。」 > > > だから、はっきりと口にする。 > 抵抗する気なんて、もうとっくに忘れたもの。 > > > > そう言った私に、 > 汐梨はキョトンとした顔を見せると。 > > > 「先生‥」 > > > また、子犬みたいな瞳をした。 > > > > それが可愛くて可愛くて。 > > > > 「来て?」 > > > ニヤリと笑いながら彼女の首元に腕を絡ませる。 > > > > 狭いソファが二人でいっぱいになって。 > 激しく、重なり合う唇。 > > > > > 「どうなっても知らないからね?」 > > > 途切れ途切れの吐息の合間。 > 言いながら汐梨は妖しく微笑んだ。 > > > > > その瞳に眩暈を覚え。 > > > > 止まらない欲望のままに、 > 彼女の首にしがみついていた。 > > > > > > > > > (携帯)
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