| 2005/09/07(Wed) 13:04:05 編集(投稿者)
いつもと変わらない朝。 彼女と一緒の食卓に付く。
「……あれ?」 彼女が小さな異変に気付く。 今日は朝には欠かせないおかずが足りないのだ。 「納豆」 彼女がおもむろに呟いた。 スラリとした外見とは裏腹に、彼女の好物。 私が「ごめん」と顔の前で出を合わせると、彼女がぷぅっと頬を膨らませて拗ねた。
――可愛い……。
少しドキッとしてしまった。 「明日はちゃんと出すから」 私は笑顔で彼女にそう告げる。 しかし、まだムッツリしたまま、仕方なくご飯を食べるその顔を見て 今日の買出しで、納豆をわざと「忘れて」しまおうかと 私はちょっとした悪戯心をくすぐられてしまった。
「フフッ」 思わず笑いが込み上げる。 「……何?」 「何でもない」
こうして平和な朝は過ぎていく。
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恐れ多くも初参加です。あま〜い(笑) 次のお題は「犬」でお願いします
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