ビアンエッセイ♪

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■13495 / 親記事)  落ちていく・・・1
  
□投稿者/ 麻琴 一般♪(3回)-(2005/10/22(Sat) 22:40:43)
    私。河野清美。29歳。小さいながらもIT会社を起業した実業家。

    肩書きはそう!社長である。

    社員は現在71名。

    折り入って話があると言われ、歳も近い秘書の橘啓子に連れてこられたお店はホテルのバーだった。

    それも個室系。居酒屋だけでなく、バーまでも個室系が流行っている様だ。

    『どうしたの?なにか困ったことでも?』

    チェリーブロッサムを一口喉に流し込んだところで聞いてみた。

    『遠回りな話が苦手なので単刀直入に言います』

    なんだか意気込んでいる。美人顔であるがゆえ、お高くとまっている様に思われる彼女だが、

    実際は・・・やはり少々ツンとした感じかも。

    Sタイプか?などとチラっと思ってしまった。

    『私もストレートに話してもらった方がいいわ。』

    彼女はポケットから鍵を出した。このホテルの鍵の様だ。
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■13501 / ResNo.1)  落ちていく・・・2
□投稿者/ 麻琴 一般♪(10回)-(2005/10/22(Sat) 22:52:17)
    『今夜一緒に泊まってください。私は社長のことが好きです。恋愛対象として。だから、抱きたい。』

    あらま。本当に単刀直入だこと。返す言葉も思いつかず、ただ聞き入ってしまった。

    『貴方を抱きたいです。

    いつも想像しただけで私は頭が変になりそうなくらい苦しみました。

    今夜限りと約束します。二度と困らせる様なことはしないし言いません。

    だから、今夜。。今夜私の女になってください。』

    彼女は一気に気持ちを伝えたって感じで、言い終えてグラスの水をこれまた一気に飲み干した。

    好き?

    恋愛対象?

    今夜だけ?

    抱く?

    私の女?

    あまりに普段耳にしない言葉が並びすぎて、翻訳できていないでいた。
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■13502 / ResNo.2)  落ちていく・・・3
□投稿者/ 麻琴 一般♪(11回)-(2005/10/22(Sat) 22:53:11)
    『あ、あ、あの、その、えっと〜・・・・よ、酔ってるの?』

    私ったら何言ってるんだろ・・・

    『いいえ。お酒まだ飲んでいませんから』

    あ、そっか・・・。彼女は水しか飲んでいなかった。

    『私、社長が彼に抱かれている姿想像していつも苦しんでます。』

    んなもん想像するなよ〜。って感じだ。

    『始めは姿を見てるだけで満足だったんです。

    ずっと目で追ってて。

    そのうち会話がしたくなって用もないに近づいたりして。

    そうしたら社長に触れたくなって。

    次はキスしたくなり、胸に顔をうずめてるの想像するようになって、最近では』

    『もういいから』

    言葉をさえぎった。なんだか段々腹が立ってきたのだ。
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■13503 / ResNo.3)  落ちていく・・・4
□投稿者/ 麻琴 一般♪(12回)-(2005/10/22(Sat) 22:55:16)
    『気持ちは男ってことでしょ?もうわかったから話さなくていいわ』

    『今夜一晩お願いします』

    『橘さんね〜。お願いします!って言われてハイどーぞ!っていう様な事じゃないでしょ?

    あなたの欲求を満たすために私の気持ちは無視なの?

    私にも感情があるわ。

     私と彼のことを想像して貴方が苦しくなるのはハッキリ言って私には関係ないことでしょ?

    自分でも無茶言ってるってわかってんじゃない?』

    『社長はNOとは言えませんよ』

    え?NOと言えない?どういうこと?彼女は何を言ってるの?

    しかし、なんだか今までに見せたことがない表情でキッパリ言った。

    なんだか恐ろしさを感じるほどだ。
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■13510 / ResNo.4)  落ちていく・・・5
□投稿者/ 麻琴 一般♪(13回)-(2005/10/23(Sun) 00:03:41)
    『どういうこと?私には選択肢が無いってこと?』

    『そうです。とりあえず部屋に行きましょ。

    そうしたら社長にもわかります。』

    彼女は私の腕をつかんで出口に向かった。

    静かなバーの中で声を出すのは気が引けたので、とりあえずエレベーターホールまで行った。

    『ちょっと待ってよ。部屋には行かないわよ。私はこれで失礼するわ』

    『無理です。』

    『だからさっきから何言ってるのよ』

    『部屋に来てください。それでお帰りになるならそれでいいです。

    多分・・・お帰りにはならない。いえ、なれないと思いますが』

    何いってるんだろ。どうする?私!どうするよ!続く!ってCMじゃないんだから。
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■13511 / ResNo.5)  落ちていく・・・6
□投稿者/ 麻琴 一般♪(14回)-(2005/10/23(Sun) 00:04:41)
    いろいろ考えている間に彼女は私の腕をつかんで部屋に連れ込んだ。

    という言い方も変だが。気がついたらドアが閉まる音が背後で聞こえた。

    『かなり強引ね。

     んで?

     何?

     貴方の言い分は。』

    彼女は何も言わず一つの封筒を私に差し出した。

    『どうぞ。中をご覧下さい』

    私はワケがわからず、封筒の中にある1枚の用紙を取り出した。

    こ、これは・・・・

    なんということなの。

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■13515 / ResNo.6)  Re[2]: 落ちていく・・・6
□投稿者/ 鈴音 一般♪(1回)-(2005/10/23(Sun) 10:01:48)
    あれれ? 書き直しですか?

    続き楽しみにしてますね☆
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■13516 / ResNo.7)  鈴音さん。ありがとうございます♪
□投稿者/ 麻琴 一般♪(15回)-(2005/10/23(Sun) 10:36:12)
    初めての投稿で、書き方や掲載の仕方がよくわからず試行錯誤しています。
    他の方の様に、ドキドキする展開の書き方もまだまだですが、
    少しずつですが、学んでいきたいと思いますので、
    これからもよろしくお願いします。

    xoxo
    by 麻琴




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■13517 / ResNo.8)  落ちていく・・・7
□投稿者/ 麻琴 一般♪(16回)-(2005/10/23(Sun) 10:40:48)
    取り出した一枚の用紙には・・・

    我が社が管理している全サーバーのパスワードが書かれていた。

    な、なに?

    どーゆーこと?

    サーバーのパスワードは何重にもなってロックしている。

    それが見事に一覧になっているのだ。

    これならハッカーになってなんでも出来てしまう。

    『流出したらどうなりますか?』

    起業してもうすぐ4年になる。

    地道に企業の信用を得て、数社のメインサーバーを管理しているのだ。

    各サーバーのパスワードは現場主任の三人しか知らないハズ。

    それが、なぜ・・・

    流出だなんて。

    とんでもない。

    私は言葉が出なかった。
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■13518 / ResNo.9)  落ちていく・・・8
□投稿者/ 麻琴 一般♪(17回)-(2005/10/23(Sun) 10:42:39)

    『言葉がでませんか。』

    その通りである。

    彼女がなにやら説明をはじめたが、頭が混乱してよく聞こえなかった。

    現場主任の三人は全て男性だ。

    誘惑した?

    体で?

    しかしそんなことで。

    『私、体使ってませんよ。』

    なんだか見通されてしまった。

    『明かせば犯罪です。簡単に言っちゃうと盗撮ですから。』

    『盗撮?』

    『そんな簡単なものじゃないけど、わかりやすく言えば盗撮です。

     警察に突き出しますか?』
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