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■13851
/ 親記事)
あなたの笑顔
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□投稿者/ ノアにょわ
一般♪(1回)-(2006/03/10(Fri) 10:32:33)
・・・えっ!?
私は目の前が真っ暗になった。
周りの雑音はすべて消え、突きつけられた一言だけが、頭をぐるぐると回っている。
私のそんな様子にはおかましなしで、目の前にいる“白衣を着た先生”は淡々と喋っていった。
「まずはMRIという検査とCTを撮ってもらって、ベットが空いたら入院しましょう。」
本城忍。17歳。高校3年生。
私はごく普通の女子高に通う、ごく普通の女の子で。
両親は少し厳しいが暖かい家庭の中で、真っ直ぐに生きてきたつもりだ。
世間の人と違うところを挙げるならば、同姓愛者というだけで、平凡な毎日を送っていた。
でもどうやら私は病気らしい。
『癌』
名前こそ聞いた事はあるが、学校の保健の時間で聞いた事があるぐらいで、知識は何もなかった。
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■13852
/ ResNo.1)
初めまして☆
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□投稿者/ ノアにょわ
一般♪(2回)-(2006/03/10(Fri) 10:37:28)
ノアにょわと申します。
初の小説なので、わかりにくい部分もたくさんあると思いますが、
頑張っていこうと思ってますので、応援や感想をいただけると嬉しいデス♪
内容は少し実話も含んでおりますが、快く読めるように努力します(*´∀`)ノ
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■13853
/ ResNo.2)
あなたの笑顔 2
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□投稿者/ ノアにょわ
一般♪(3回)-(2006/03/10(Fri) 10:43:43)
あれから数週間
いろんな検査を終え、病院からも電話があり入院の日も決まった。
あぁ〜。
今日でこの学校ともオサラバか〜。
それにしても風が気持ちいいなぁ〜。
春はいいなぁ〜。
ぅ〜ん 眠い。。。
「本城さんっ!本城さん聞いてる!?」
うん・・・?
目の前には指揮棒を持った先生。
先生・・・
あ、そっか、音楽の授業だっけな。
「ちゃんと歌ってよね〜。先生だって眠いのに頑張ってるんだから」
麻生真美子。29歳。
黒のショートカットでボブで、スラットした長身だ。
着物が似合いそうなイメージと言うんだろうか・・・。
艶がある。
でも、しっかりしてる外見とは裏腹に、おっちょこちょいで可愛らしく、生徒からは゛真美子先生”と慕われている。
「先生眠いんだ〜?昨日の夜はそんなに激しかったんですか?」ニヤニヤ
「コラ、本城さん〜?大人をからかうのは止めましょう」
冷静に答えたけど、どうやら図星だったらしく、顔がトマトみたいに真っ赤になった。
クスッ。
「冗談ですよ。ちゃんと歌えばいいんでしょう?真美子先生ピアノヨロシクお願いしまぁす☆」
もうっ!
と言いながらも真美子先生はピアノに向かい、曲を奏ではじめた。
♪A Whole New World ♪
今度の音楽祭で発表する曲だ。
パートは2つに分かれていて、私はアルトパート。
物語の中で言うとアラジンだ
「I can show you tha world〜♪」
忍が歌いだしたとたんに教室がザワめく。
さすが忍
やっぱりスゴイねぇ〜
うちらとは違うと言うかぁ〜
うんうん、特別だよねぇ〜
忍の歌う姿はとても綺麗だ
髪は耳下辺りまでのショートカットでストレートのつやつやした黒髪は、太陽の光で透き通っていた
何かに例えるならば
まるで天使
いや
忍の場合は小悪魔か?
『へへっ。自慢じゃないけど、声だけには絶対の自信があるんだよね☆でもやっぱ、私1人じゃ物足りないなぁ』
「あかり、ソプラノお願い」
あかりと呼ばれた女の子は、
「はいはぁい」
と、まるで待ってましたというように歌いだした。
忍とあかりは1番の友達で、2人が並ぶとモデル雑誌から出てきたカップルみたいに見え、校内でも有名だ。
そしてあかりの声も、忍とは種類が違うがとても透き通る声をしている。
忍の歌声を天使・・・じゃなくて、小悪魔に例えるならば、あかりは春の妖精の歌声だ。
「A whole new world〜♪」
「For you and me〜♪」
ちょうど曲が終わった時
キーンコーンカーンコーン♪
キーンコーンカーンコーン♪
終わりのチャイムだ。
「よしっ。これで今日の授業は終わり〜。あ、本城は話があるから残れよ〜?」
真美子先生がニヤニヤしながら笑ってる。
さっきのお返しに説教でもされそうだ。
『真美子先生怒ると怖いんだよね・・・』汗
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■13854
/ ResNo.3)
あなたの笑顔 3
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□投稿者/ ノアにょわ
一般♪(4回)-(2006/03/10(Fri) 10:49:06)
「忍〜先に教室に帰っとくね」
「あ、うん、ゴメンね」
クラスの皆は教室に帰ったので、音楽室に残ったのは忍と先生だけ。
「本城さん、大人をからかうなんてまだ早いわよ〜?それと授業中は寝ないっ。」
「はい。これからは気をつけまぁす」
忍の心配に反して、真美子先生はとても穏やかに話していった。
「でも、元気そうで安心したわ。担任の先生から本城さんの話聞いたから」
゛本城さんの話”と言えば、今は1つしか思いつかない。
そう、病気の話だ。
「心配してくれてありがと。でもこれがけっこう元気なんだよね。あんまり実感がないというか。。。」
「そっか、でも何かあったら先生に話てね☆」
「うん。先生にはいろいろ相談してばっかりだね。」
忍は、今でこそ女の子を好きになるということに違和感はないが、深く悩んだ時期があり、その時に真美子先生に助けてもらったのだ。
同姓の人を好きになる自分は変だと思い、誰にも相談できなくて1人で悩んでいた。
そんな時、忍を見て何かを悟ったのか、真美子先生から忍に話しかけた。
「本城さん、何か悩んでるんじゃないの?元気ないから・・・」
「・・・いえ、何も悩んでませんよ」
忍は相談しようかと思ったが、あと少しの勇気が出せなくて話せなかった。
「そっか。悩んでないのか。じゃぁさ、私の悩み聞いてくれない?」
先生がニコッと笑うと、忍の返事を聞かずに話始めた。
「私さ、恋人がいるんだけど、その人・・・女の人なのよね。」
えっ?
「世間がどう思うかはわからないけど、私はその人の事が大好きで、大切で・・・だから、その人を好きなことを誇りに思うわ。変かしら?」
自信満々に話す真美子先生の“相談”を聞いて、忍は悩みや違和感から解放できたのだ。
だから、忍にとって真美子先生は特別で、大好きな先生なのだ。
音楽室には春の心地よい風が入ってくる。
「あはは、ちょっとだけ弱音言ってもいいですか?」
「ええ、いいわよ?」
「あのさ、病気の事では本当に落ち込んでないんだ。よくわからないし。でも、でも、楽しみにしてた音楽祭に出れないから・・・それが残念だなぁ〜って。今年で最後だし・・」
忍は悔しそうに話た。
「そうよね、本城さん楽しみにしてたもんね。仕方ないことだけど・・・」
「うん、わかってる。ちょっと残念なだけでさ、全然平気だよっ」
忍は明るく話したけど、目には涙が溜まっていた。
先生はそれに気づいたけど、忍の性格を知ってるので、気づいてないふりをし話を続けた。
「そうよね、本城さんは強い子だもんね。また病院にお見舞いに行くから元気で頑張ってね。本城さんが大〜好きな、チョコレートケーキ買っていくから」
「ヤッタァー!じゃぁ、待ってるね☆」
忍はそぅ言うと音楽室を出て行った。
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■13855
/ ResNo.4)
あなたの笑顔 4
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□投稿者/ ノアにょわ
一般♪(5回)-(2006/03/10(Fri) 10:57:06)
「あっかり〜。お待たせ〜。でゎ帰りましょうか☆でも最後の授業が音楽で良かったなぁ。あかりとも歌えたしさっ」
「そだねっ☆でも最後の授業じゃないでしょ?私とだってまたいつでも歌えるし♪元気になったらまたカラオケでも行ってさ。その時はもちろん・・・」
『フリータイムで!!!』
2人で仲良くハモって、アハハと笑いあった。
「あのさ・・・」
急にあかりが真剣な顔をして話し始めた。
「辛いと思うけど、元気に頑張ってね。お見舞いにも行くし」
「うん、もちろん頑張るょ!ありがとね☆あかり大好きッ」
忍はそぅ言うとあかりをギュッと抱きしめた。
「もぅ・・忍は甘えんぼなんだから」
「なんだょ〜。本当にあかりが居て良かったって思ってるんだよっ!あかりは私の世界一最高な友達デスッ!」
“ズキッ”
あかりは忍の言葉に少し心が痛かったが、なぜだかわからないし気のせいだと思って気にも留めなかった。
「私も忍が居て良かったって思ってるょ。忍・・いってらっしゃいっ!(*^口^*)」
「いってきますっ!v(^∀^)v」
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■13858
/ ResNo.5)
あなたの笑顔 5
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□投稿者/ ノアにょわ
一般♪(6回)-(2006/03/11(Sat) 17:33:50)
―――入院当日―――
私はお母さんと一緒に病院まで来たが
「今日はどぅしても会社に行かないといけなくて・・・帰るね。明日また来るから」
と言いながら帰っていったが、少し心残りなのか、後ろを何回か振り向きながら帰っていった。
ふぅ〜、これじゃぁどっちが子供かわかんないょw
んっと〜・・・私は婦人科だから・・・5階だなっ。
エレベーターで5階まで行き、ナースステーションの看護師さんに入院のことを言うと「担当の人を呼びますね」といぅとどこかへ行った。
2、3分してから1人の看護師さんがやってきた。
「本城さんの担当看護師の松下です。わからないことがあれば何でも聞いて下さい」
松下と名乗る看護師は淡々と喋り、自分の職務だけをこなしている様子で“白衣の天使”とやらを想像していた私はひょうしぬけした。
「本城さんの病室はここ500号室になりますね。でゎまた後できます」
案内された病室は4人部屋で、病院にしてはとても明るい雰囲気で少しホッとした。
1人は重病人なのか、きっちりカーテンは閉じられていたが、もぅ1つのカーテンはすべてオープンになっており、
元気よく「よろしく」と話しかけてきた。
えっと、私のベットはココだなっ。窓側で日当たり良好・・・最高じゃん☆
入院ってイヤだなぁ〜って思ってたけど、ずっと1人で好きなこと出来るんだから、もしかして快適かもねww
チラッと横のベットを見ると空いていたが、ネームプレートに名前が入っていたので、私と同じように誰かが入院してくるみたいだ。
「北村さんの病室はこの500号室ですね」
私の隣に入院してくるらしき人と看護師が病室に入ってきた。
私の担当看護師とは違い、優しい笑顔で案内されているのを見て、アレが白衣の天使だよな〜
私もどうせならあんな看護師さんが良かったなぁ〜なんて考えたりした。
コン コンッ
「本城さん、今から手術前の準備の説明をしますから別室に来て下さい」
松下さんだ
ハァ〜
なぁんか厳しそうだよな〜怖そうだし
見た目はスラッと細身でスタイルよくて、目も切れ長でキレイなのにぃ
もぅ少し笑顔だったら絶対にモテルのになぁ〜
なんて考えながら2人で別室に入り席に座り
『手術前に用意する事』と書いている用紙を渡された。
「えっと〜まずは手術について質問とか不安とか、何でもいいからある?」
「ん〜特にないけど・・・でも気になることが・・・」
「ん?何?」
「あの、17歳でガンなんてヤバくないですか?私の体は相当年老いてるんじゃ・・・?」
おそるおそる聞いてみた。
「アハハハッ」
えっ!?何で笑うの!?
それに松下さんって笑うんだ!?ってこの言い方は失礼か。
でも・・・あまりにもギャップが;
「アハハハッ 大丈夫大丈夫☆去年も本城さんと同じ歳の子が入院してたし普通だょ。・・・って普通ではないか。17歳でガンは珍しいもんね」
「やっぱり珍しいですよね。でも普通?なら良かった♪ってか、松下さん人見知り激しいでしょ?」
「そだねぇ。わかる?」
「そりゃ分かりますょ〜。だって全然違うもん。でも笑ってる松下さんの方がイィッ(・∀・)」
「あっそぅ・・・」
松下さんは照れたみたいで、半笑いになってうつむいた。
「あ、この用紙に気になることが書いてるんですけど・・」
「なに?」
「えっと・・・あの・・・聞きにくいんですけど・・・」
「うんうん」
「その・・・ここに書いてる“陰部の除毛”ってのは自分で・・・?」
「あぁ、それは私がやるよ」
えぇ!?
そりゃ看護師さんだから当然だと思うけど、松下さんみたいにキレイな女の人にやってもらうの!?
それはなんか恥ずかしいょ!
チラッと松下さんを見ていると、私の考えてることがわかるのか、また半笑いだ
「私が綺麗にしてあげますから(^皿^)」
「(>_<)うぅっ」
「ま、そんなこと考えてても無駄だから諦めなさい?別に痛くないし。さぁほらっ!質問ないなら病室に戻るょ〜」
ポンポンッ
っと子供をあやすよぅに頭をなでられた
(//∀//)
それだけでご機嫌になっちゃっう私だけど・・・
松下さんにやってもらうのは、本気で恥ずかしいょ〜
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■13874
/ ResNo.6)
あなたの笑顔 6
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□投稿者/ ノアにょわ
一般♪(7回)-(2006/03/13(Mon) 17:21:43)
《手術前日》
今日は待ちに待った“陰部の除毛”の日♪
・・・・・
ってやっぱりダメだぁ〜!!!!
楽しみ♪って思おぅとしたけど、憂鬱。。。
コンコンッ
「本城さ〜ん☆診察室に来てください」ニヤニヤ
松下さんは私が嫌がってることを知っていて、わざと楽しそうに言ってくる。
入院して4日目だけど、松下の性格がだんだんわかってきた。
人見知りだから冷たい性格と思われがちだけど、喋ったら気さくで、人をイジメるのが好きでいつもニヤニヤ笑ってる。
血液型はB型、年齢26歳、誕生日、住んでる所(詳しくは聞き出せなかったけど)、聞けることは全部聞いた。
ちなみに恋人はいないみたいだ♪♪♪
私がこんなに人に興味を持つのは珍しいけど、それはただたんに、私には今まで無縁だった看護師が珍しくて興味があると思ってた。
今日まではそぅ思っていた。
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■13875
/ ResNo.7)
あなたの笑顔 7
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□投稿者/ ノアにょわ
一般♪(8回)-(2006/03/13(Mon) 17:26:45)
「ベッドに横になって下さい♪」
松下さんは相変わらず楽しそうに準備している
「じゃ始めますょ?♪」
ジ―――
ジ―――
2人しかいない診察室に機械音だけが響いている
その音だけの空間が余計に恥ずかしさを増してきた
な、なんか喋んなきゃっ!
えっとえっと・・・
んっと〜・・・
・・・・・
恥ずかしさで何も思いつかないょ〜(≧Д≦)”
「だいぶ剃れてきたょ〜恥ずかしいね〜丸見えだょ」ニヤ
“ドクンッ”
“ドクンッ”
「この後お風呂だから、自分の見ちゃうでしょ?感想教えてね〜」
ドクッ ドクッ ドクッ ドクッ
冗談だってわかってるのに
からかって言ってるだけってわかってるのに
私の鼓動は早くなるばかりだった
そして除毛が終わった後、自分の体の異変に気づきトイレへ行くと
私のアソコは濡れてしまっていた
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■13952
/ ResNo.8)
あなたの笑顔 8
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□投稿者/ ノアにょわ
一般♪(9回)-(2006/03/21(Tue) 14:02:54)
《手術当日》
今日は手術日なのに松下さんはお休みみたいだ。
1人の患者につきっきりになれないのもわかるし、休みがあるのも当然だけど、今日は居て欲しかったと願ってしまう。
パタ パタ パタ
忙しそぅに1人の看護師さんが来た
「本城さん、今から手術室に行きますょ〜」
手術室に行く時は、“ベッドに横になり誰かが運んでくれる”イメージしかなかった私は、歩いて行くと聞いて変な感じがした。
手術室は4階にあり、中まで行くにのにいくつかの扉があって、2つの扉をくぐるとそこで服を脱いだ。そして
「後で迎えに来ますね。頑張って下さい」
といぅと看護師さんは帰っていった。
そこでやっとベッドに寝て、手術室まで運ばれた。
背中に麻酔を打たれ、口元に酸素マスクを当てられた時、どれぐらい意識があるのか秒数を数えようとしたが、その瞬間に寝てしまったみたいで、次に目を覚ましたのは手術が終わってからだった。
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■13953
/ ResNo.9)
あなたの笑顔 9
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□投稿者/ ノアにょわ
一般♪(10回)-(2006/03/21(Tue) 14:04:57)
その日の夜は看護師さんが何回も見回りに来たのと、痛みでぐっすり寝れなかったが、朝8時に松下さんに起こされ食事をとるように言われた。
「本城さんおはよぅ☆昨日はお休みでゴメンね〜でも今日は1日いるから」
松下さんが居ると聞いてホッとした。
でもお腹の痛みで喋る気にならなかったので
「うん」
と、うなずくしか出来なかった。
「今は痛いけどお昼になればだいぶマシになるょ。だから頑張って食事とってね?あと昼からは着替えがあるからね。そしてもちろん私がやりまぁす」
「うん」
今は松下さんの顔を見れないほどしんどいけど、きっといつもの様にあの顔でニヤッと笑ってるに違いないと思った。
「じゃ、また来るから」
私のお腹はしばらく痛くて動く気にならなかったが、松下さんの言うとおり時間が経つにつれてラクになり、昼前には隣の患者さんと喋れる程になっていた。
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