| 「あら忍、今日から入院なのになんだか嬉しそうね?」
「えっ、別にそんなことないょ。ま、1人が嫌いなわけじゃないから、病院も嫌いじゃないけどね」
「なら良かったゎ。じゃぁお母さんね、会社に行かなくちゃならないけど・・・1人で病院行ける?」
「だ〜か〜ら〜子供じゃないから大丈夫だって、それにホントに困った時は携帯に電話するから、安心して稼いできて下さい」
「はいはい。じゃぁ行ってくるけど、忍も気をつけて行くのょ」
バタンッ
ドアが閉まると、忍は鼻歌を歌いながら病院へ行く準備をした。
「よしっ!荷物オッケー、財布も持ったし、ハンカチティッシュも持ったし、携帯も入れたし・・・忘れ物はないよな?じゃ行きますか」
まるで旅行にでも行くような荷物を抱え、忍は家を出た。
天気は快晴で、ときおりフワッと風が吹いた
夏を肌で感じながら、いつもより軽快な足取りで駅まで歩き、病院へ向かった。
|