|
「おはよう」
『おはようございます
ご主人様』
聞き慣れた大合唱
そのまま整列するメイド達のところへは行かないで
メイド長に耳打ちする
「今日新人さんから
無理ですと申告がなければ
今日の夜伽の相手にします」
『早急過ぎます
まだそのような段階では…』
メイド長は反対したけれど
「抱きたいのよ…
もう……」
言いかけたら
『判りました
そのように申し伝えます』
「あっ
昨日の今日だから
今日の昼間は寝かせてあげて」
そう付け加えると
全て承知と言うような笑顔
私のフォローばかりさせている
このメイド長がいなければ
私の屋敷は回らないだろう
食卓に着く時に
列の端に居るメイドの腰に触れた
その女性(ひと)は
昨夜の刺激が強過ぎたのだろうか?
昨日の朝と反応が違う
少し上気した顔で
視線が宙を泳いでいる
朝食を済ませて
仕事に向かう
今夜その女性(ひと)を抱ける
そう思うだけで
テンションが上がり
思いの外仕事が捗る
昨日の遅れを取り返しても
まだ余裕すらある位だ
(携帯)
|