ビアンエッセイ♪

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■15147 / ResNo.10)  エビさんへ
  
□投稿者/ saya 一般♪(7回)-(2006/06/25(Sun) 16:40:34)
    初めまして。

    じゃないです(笑)
    バスを乗り違え終点まで行く女
    沙耶です(笑)
    小説はsayaで挑戦中です。感想ありがとうございます(*^_^*)
    嬉しすぎて、携帯を持つ手が震えたりなんかしていません(笑)

    主人公。どうしようもなさすぎて大変なことになっていますが、今夜の更新でもうちょっと頑張ります!

    よかったらまた読んでください(*^_^*)


    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■15155 / ResNo.11)  こんな恋のおはなし 6
□投稿者/ saya 一般♪(8回)-(2006/06/25(Sun) 23:27:57)
    「雨降る夜に 圭子のこれから03」


    雨はまだ降り続ける

    テレビでは相変わらず
    ハリーポッターと
    ロンは仲違い中で。

    真っ暗な部屋の中
    私の目は完全に
    暗闇に慣れてしまって。

    頼も同じなんだろう。
    恥ずかしいのか
    私の顔を見ようとしない。

    おとなしく
    髪を拭かれている。

    何故か体育座り(笑)

    本当なら
    気まずいはずの
    沈黙が

    自分でも
    不思議なくらい
    心地よくて

    多分、頼自信が持つ
    柔らかな空気が
    そうさせるんだろうけど。

    "触れてみたい"

    そう思ったことに
    何の嫌悪感も無かった。

    もう一度

    頼の唇に
    視線を落とす

    その視線に
    気付いた頼と
    目が合う。

    思わずドキっとする

    4年前より大人びた瞳

    頼の目はキレイ。

    瞳に吸い込まれるって
    今の私だ。

    「圭子先輩。」

    「。。。え!?」

    返事をするよりも
    早く。

    気付いた時には
    私は頼の腕の中にいた。

    突然のことに
    身動きの取れない私。

    頼の抱きしめる
    腕の力が少しだけ
    増して−

    胸のドキドキが
    痛いくらいに
    伝わって−

    「。。。先輩」

    「。。。。。。ん?」

    突然のことに
    言葉を発するのが
    遅くなってしまう。

    「圭子先輩、全然変わってない。」

    「。。。??」

    「ふつう、告白しにきたやつの鼻水なんて拭きませんよ。」

    「。。。そう?」

    「そうですよ!優しすぎます。。。そういうとこも好きなんですけど。。。」

    「。。。」

    頼の声がまた
    涙まじりになる。

    何も言えない自分が
    すごくもどかしい。

    それでも頼は続けて

    「圭子先輩。あたし今まで同じ女の人を好きになったり、自分がおかしいって思ってたけど、今日は言って良かった。先輩には迷惑をかけちゃったけど、あたし今すごく嬉しいんです。この気持ちは嘘じゃないって分かる。同じ女の人でも関係ないです。あたしは圭子先輩が好きなんです。」

    頼の雨に濡れた
    冷たい体から

    温くて凛とした
    優しい言葉が

    肌をとおして
    私の中に降り注いで

    「あたし、先輩の中に残れたかな」


    最後にぽつりと
    頼が言った。


    (携帯)
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■15210 / ResNo.12)  こんな恋のおはなし 7
□投稿者/ saya 一般♪(9回)-(2006/07/01(Sat) 18:35:05)
    「雨降る夜に 頼子の決心04」


    雨はまだ降り続ける。

    ずぶ濡れの体
    涙でうわずった声
    予想外の鼻水。

    あぁほんと格好悪い。

    でも。
    言えた。

    やっと言うことが
    出来た。

    ずっと言えなくて4年。

    会いたいけど
    会えない。
    言いたいけど
    言えない。

    切なすぎて
    切なさで死ぬかと思った。いやこれマジで。

    先輩があたしの腕の中に!
    あたし、今すごい幸せ
    ビバ頼子!

    だけど。
    圭子先輩を抱き締めてる内に
    いや、その前から分かってた。

    "嫌われても構うもんか"
    そう思ってたけど

    それは嘘だ。

    思った以上に
    華奢なからだ
    4年前と変わらない
    柔らかな声
    優しい笑顔。

    あたしはどんどん
    この人を好きになる。

    この人の中に
    残りたくて仕方ない。

    あたし先輩の中に
    残れたのかな

    「残ったよ。」

    「え!?。。。あぁ」

    圭子先輩のその言葉で
    自分の心の声が
    かたちとなって出て
    いたんだと気付く。

    あぁ。もうやばい。
    そんなことにも
    気付かないなんて、
    あたし末期だ。

    圭子先輩は続けて

    「残ったよ。忘れられるわけがないよ。
    こんな雨の日に突然来て
    ずぶ濡れだし。泣いてるし。なにかあったかと思って
    本気で心配したんだから。」

    圭子先輩の言葉は
    温くて、
    冷たいあたしの体に
    優しく降り注いぐ。

    突然来て、ずぶ濡れな上に告白までしたのに
    心配をしてもらえていたなんて
    それだけでも、
    あたしはすごく幸せだ。

    「それに私、映画を見ようと思って
    部屋を暗くしてて、頼が来た時、結構怖かっ。。。あ!ハリーポッター!」

    そうそう。
    あたしはすごくハリーポッターだ。

    。。。!?

    「はりぃぽったぁ!?」

    何、急に言い出してんの圭子先輩!?と
    聞こうとした時には
    すでに遅くて。

    あたしは抱き締めていた腕をほどかれ

    勢いよく動いた圭子先輩は暗闇の中
    チカチカと光る
    テレビの前へ。

    転がるあたし。

    「あぁもう仲直りしちゃってるじゃない!」

    そう言いながら
    リモコンを探す
    圭子先輩。

    倒れこむあたし。

    。。。。
    何これ。
    あたし結構頑張ってたよね?
    仲直りって何!?
    映画に負けてんじゃ
    ないわよ自分!
    えーん!

    しくしく。と
    床でうずくまるあたしを
    発見した圭子先輩は

    「あ!?頼、ごめん!!」

    おろおろと
    "違うの違うの"と
    "ハリーとロンがいけないの"と
    フォローをしだした。

    何が"違う"のだろうか。
    何が"いけないの"だろうか。

    一世一代の
    告白だったのに。
    結構頑張ったのに。
    ハリーポッターに
    負けたあたし。
    先輩がハーマイオニーファンなら
    勝てないよあたし。
    あぁどこ行ったの
    ビバ頼子。

    けれど。

    本気でしまったという
    表情をして
    慌ててフォローをする先輩を見ていたら

    なんだか、もう
    どうでもよくなってしまって
    愛しい気持ちに
    負けてしまった。

    あぁやっぱりあたしは
    圭子先輩のことが
    好きで仕方ないんだ。

    これが、惚れた弱みってやつなのか。と

    「もういいですよぉ。お楽しみのとこ邪魔してすみませんでしたぁ。」と

    わざとすねたように言うと

    圭子先輩もそれが分かったのか

    「あはは。良かった」と笑った。

    ギュム(ハートをわしづかみにされた音)

    この笑顔が
    とてつもなく好きなのだ。

    4年間想い続けて
    良かった。
    あたし間違ってなかった。

    圭子先輩のこれからにも
    残っていけるように

    あたし、まだ頑張れる。

    雨はいつの間にか
    止んでいて
    空の色は朝の始まりを告げていた。

    うん。素敵な朝じゃないの♪

    「頼、ハリーポッター見ていかない?」

    ビバ頼子!(心の声)

    「はい!喜んで!
    圭子先輩、ハリーポッター好きなんですね♪」

    「え?ううん、ハーマイオニーが見たくって。」

    「えぇ!!?」




    「雨降る夜に」 おしまい。


    (携帯)
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■19324 / ResNo.13)  Re[2]: こんな恋のおはなし 7
□投稿者/ れい 一般♪(1回)-(2007/06/25(Mon) 01:03:50)
    かなりいまさら感溢れますが…。。。
    すごい面白かったです。
    かなり主人公がかわいいですね。

    また読みたいなと思いました。
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