ビアンエッセイ♪

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■15697 / ResNo.10)  Re[9]: うさぎ病>街角のバーで。
  
□投稿者/ れい ちょと常連(70回)-(2006/08/08(Tue) 00:45:19)
    2007/08/17(Fri) 16:29:42 編集(投稿者)

    「ね、本当に大丈夫?」

    「だーいじょーぶですよぅ!主任は心配しすぎですって!!」


    帰り道にお客さまに頼まれた靴を届ける…、そう彼女に告げると

    篠原は非常に嬉しそうに、翌日の遅番を自ら引き受けた。

    篠原が1人で遅番をやるのは、今までに無いことだった。


    「そうですかぁ。ついに主任にも春が…!!」

    「ち、違うわよ!何言ってるの、ばかね。女性よ?」


    そういうものの、胸が高鳴った。

    女性だからと言って、私の場合、恋愛対象にならないわけじゃないのだ。

    いやむしろ、女性だからこそ…と言うほうが正しい。


    「ほら、主任!帰ってくださーい。残業するとSVに怒られますよ〜」


    いつも私が彼女に言う台詞を、ニヤニヤしながら投げ掛けてくる。


    「では、お先、失礼致します…。」

    「はーい♪後は任せてください!」


    篠原を残して行くことに対して、大きな不安はあったけれど。

    彼女と出会ってから4日後、

    私は彼女の働いているお店に顔を出すことになっていた。





    確かここを右に曲がってすぐのはずだ。

    先程駅を降りて見た地図を思い出しながら歩く。

    こんなうちの近くの地図を見るのなんて、

    このあたりに住むようになってから初めてかもしれない。

    いつも目に入るお店にしか行ったことなかったから。


    繁華街から少し歩いて表通りから裏路地に入り、

    二回右折、一回左折したところに、入り口に白熱灯が

    灯っている階段が見えた。入り口に店の名前が書いてある看板がある。

    フランス語だろうか。b e a u ……読めない。

    けれどあそこを降りていったところにあるのが、彼女の働く店だろう。

    隠れ家のような雰囲気を醸し出していて、気になるけれど入りづらい、

    そんな趣を持つ店だった。


    階段を一歩一歩降りていくと、音楽が聞こえてくると共に

    クーラーで冷やされた空気が足元から感じられた。

    ボサノバのリズムに心躍らされて、緊張しながら階段を降りきると、

    左手にはバーカウンターがある、こじんまりとしたお店に辿り着いた。

    カウンターが8席、テーブル席が4つ。

    20人も入ればいっぱいになってしまう店だった。

    カウンターの向こう側に並ぶリキュールの棚が赤とオレンジの照明で

    ライトアップされていて、幻想的な雰囲気を醸し出していた。

    まだ早い時間のせいか、私の他にお客さまは、テーブル席にいる

    3人組の女性客だけのようだった。


    「いらっしゃいませ」


    カウンターの向こうから、私に向かって声が掛かる。

    ふと視線を上げると、カウンターには彼女がいた。




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■15921 / ResNo.11)  Re[10]: うさぎ病>ホストとゲスト
□投稿者/ れい ちょと常連(72回)-(2006/08/15(Tue) 09:24:05)
    彼女が、カウンターから出てきて、私を迎えてくれた。

    カウンターから出てきて、服装が視界に入った。


    襟が少し高くなっているアイロンのかかった

    厚手の白い七分袖のシャツに、黒のギャルソンエプロン。


    「お待ちしておりました」


    そう言って、カウンター中央のスツールを軽く引いて

    座るように促してくれる。

    黒のパンツ。足がすらっと長い。

    やっぱりモデルさんのようだと思う。


    「あ、こちら…お持ち致しました」


    普段の接客姿勢を維持して、紙袋を差し出すと


    「あ、ありがとうございます!申し訳ありません」


    そう言って、嬉しそうに、そしてすまなそうに

    私を見て、困ったように笑って言った。

    茶色く、ウェーブした柔らかそうな髪の毛を

    今日は後頭部の低い位置でひとつに結んでいて、

    お辞儀をした拍子に少し前に垂れた少し長めの前髪が

    ずいぶんと色っぽかった。


    「おいくらですか」

    「あ、ええと」


    そういえばそうだった。

    プレゼントではないのだし、お金をもらわなきゃいけないのだった。

    慌てて靴の値段を調べようと財布を出したところ、


    「あ、後ででもいいですよ。ゆっくりで。

    お金は必ずお支払い致しますので」


    私の慌てように驚いたのか、彼女がふんわりと笑って言った。


    「今日は、江藤さんがお客さまで、わたしがおもてなししますから。

    ゆっくりおくつろぎになって、楽しんでいってくださいね」


    その笑顔にほぉっとなってしまう。

    だめだ、私。

    彼女の美しさに、

    まぶしさに、やられる。




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■15922 / ResNo.12)  Re[11]: うさぎ病>キール・ロワイヤル
□投稿者/ れい ちょと常連(73回)-(2006/08/15(Tue) 09:25:03)
    「江藤さんって、かわいらしい方ですよね」


    カクテルを、ひとついかがですか、と言われて。

    よく分からないから、お任せしてもいいですか、と返して。

    そうして出てきたのは、紫色のカクテルだった。

    カシスソーダかと思ったけれど、ちょっと違う。


    一口、それを口に入れたところで彼女が私に話しかけたのが

    その台詞だった。思わずふき出しそうになって、ぐっとこらえる。

    口の中で、炭酸がしゅわしゅわと弾む感じがした。

    独特の芳香が、鼻を抜けていく。


    「かわいらしい?私が?!」


    かわいげない、だったら、何度でも言われたことがある。

    かわいくない、だったら、それよりもっと言われたことがある。


    それでも「かわいらしい」と言ったのは、

    親戚以外では彼女が、私の人生上二人目なんじゃないだろうか。


    一人目の顔が、不意に脳裏に浮かんで、胸の奥に痛みが走る。


    薄くて細い眉。

    短い前髪。勝気そうな意思の強そうな瞳。

    なめらかで肌理の細かい肌。

    意外と低く落ち着いていて、硬質的な声。

    笑うときだけ少し高くなる、笑い声。


    ――淳子さんってさ、すごくかわいらしいよね。意外と!


    …こんなときに出てこなくてもいいのに。




    「ええ、…失礼でしたらごめんなさい。なんだか、

    仕事のときはきりっとしていらっしゃるけれど、

    こういうところでお話してみるとそんなことないのかなって…」


    私の顔を見ながら、彼女は話し続けた。

    目が逸らせなくて、顔が赤くなってやしないか、気になった。

    白熱灯の明かりは、私の顔の火照りを目立たなくすることは

    できるけれど、カウンターに立つ彼女をより一層

    魅力的に見せるから、困り者だと思う。


    「そうですねー…オンとオフは、使い分ける方ですね」


    そんなことを言って、私は彼女から目を逸らした。

    今そんなことができる相手すらいないけれど。


    「へぇ、そうなんですか。見てみたいなぁ」


    そう言って彼女は笑った。

    その笑い方があまりにもまるで私を誘っているかのように見えて、

    私は少し動揺した。


    ―わかってる、あれが接客用スマイルだってことくらい。

     初対面で、同性である彼女が私を誘うということ自体が

    2丁目以外ではありえないことだ。

    何より、私みたいな女がまず相手にすらされないことだってわかっていた。 


    …でも、わかってはいるけれど、惹かれてしまうのが

    現実問題として私に起こっているのが現状で。

    いけない、この人はきっとノンケだし。と思いつつ、

    私は彼女から視線が外せなかった。





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■15946 / ResNo.13)  Re[12]: うさぎ病>挑発合戦
□投稿者/ れい ちょと常連(74回)-(2006/08/16(Wed) 09:06:40)


    「あら、いらっしゃいませ。あなたがハルちゃんのお友達?」

    一杯目のカクテルを飲み終えて、オーダーした食べ物が出てきた頃、

    奥から一人、女性が出てきた。

    40代くらいだろうか。エネルギーと雰囲気のある女性だ。


    「あ、マスター。江藤さんって言うんですよ」

    「はじめまして、江藤さん。…えーと、下の名前は?」

    「淳子です」

    「ジュンコちゃんね。はじめまして。カワカミと申します」

    「はじめまして。カワカミさんがこちらを…?」

    「そうよ。気に入って戴けると嬉しいのだけれど」


    そう言いながら、私の空いたグラスを見て、

    次、何お飲みになりますか、と言葉を続けた。


    私が何にしようか困って美春さんを見ると、


    「ジュンコさん、気をつけてねー。マスター、女もいけるクチだから。

    名前聞いたってことは好みだってことだから」


    笑いながらそんなことを、突拍子もなく彼女は口にした。

    思わぬフリに同反応したらいいのかわからなくて、カワカミさんを見た。


    「あら、ハルちゃん、あなただってジュンコさんのこと、相当タイプでしょ」

    「え…?」

    「やだーマスター。それ言っちゃだめですよ。ジュンコさん、構えちゃうじゃないですか」


    そう言って、美春さんは困ったように笑った。

    ちょっと待って、それってどういう…?


    「あ、ジュンコちゃんにはココのこと、言ってないの?」

    「言ってないですって」

    「あら、じゃあ…」

    「もう、マスター。向こう行っててください!」


    そう言って美春さんはカワカミさんをキッチンの方に追いやろうとする。

    カワカミさんも、私の方を向いて微笑んで、

    「じゃあね、ジュンコちゃん。また今度ゆっくりね」


    そう言って奥へ引っ込んでしまった。


    「…えーと?」


    カワカミさんと美春さんの会話についていけず、

    説明を求めて美春さんを見ると、

    美春さんは困ったような顔で私を見た。


    「はー…マスターのばかー…」


    美春さんは私から一度視線を逸らして、

    手に握っていたタオルとお皿に向かって悪態をついた。


    「ジュンコさん、軽蔑しないで聞いてください。

    ここのお店ね、女の子が好きな女の子が集まるバーなんです」

    「え」


    それって、2丁目によくある…?


    私の心のつぶやきを見透かすかのように彼女は答えた。


    「まぁ、簡単に言えばそういうことです。

    普段は男の人も入れますけど、週末は女の人のみなんです。」


    声が出なくて、とにかく驚いた。


    「じゃあ…美春ちゃんも?」

    「…はい。女の人しかだめなんですよ。」


    衝撃を受けた。まさか、彼女が「そう」なんて。

    とてもそうは見えない。

    男の人を手玉にとって遊んでそうなくらいの美女なのに、


    「女らしい、ジュンコさんみたいな人、好きですね。

    あ、でも。襲ったりしないし、そういうの、キョーミない人には絶対手出さないので。

    安心してていいですよ。今日は、もっとジュンコさんとお話したかったからお呼びしたので」


    彼女からの思わぬ形でのカムアウトに、私の体は反応した。

    急激に咽喉が渇くのが感じられた。

    カクテルグラスに残った、氷の溶け残りを思わず口に入れる。


    「キョーミがあったら、どうするの」


    まっすぐに彼女の瞳を見据えて、そう聞いた。

    美春さんの動きが止まる。私の顔を戸惑いに満ちた眼で凝視した。



    「おかわり、頂戴。別のがいいわ。強いやつ」


    彼女の眼には答えずに、じっと瞳を見据えてそう言ってグラスを差し出した。

    平気な素振りで堂々と振舞ってはいるけれど、

    実のところ、心臓はバクバクしていた。


    白熱灯の明かりが、今の私にはいい助けになってくれた。





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■15947 / ResNo.14)  Re[13]: うさぎ病>泥酔
□投稿者/ れい ちょと常連(75回)-(2006/08/16(Wed) 09:11:34)
    あれから出てきたカクテルは、甘ったるいもの、辛いもの色々あったけれど、

    全て香り高く、癖があって、アルコール度数も非常に高いものだった。

    それはまるで彼女からの挑戦状、もしくは挑発のようで、

    彼女は私がカクテルに口付けるとき、必ず私に視線を送ってきた。


    私はそれら全てを彼女からの視線を逸らさずに飲み干した。

    時には舐めるように、

    時には彼女を凝視したまま、見せ付けるように。



    そうして気づくと飲み干したカクテルは7杯目を越えていて、

    お店は弊店の時間を迎えていた。

    終電なんてとっくになくなっていて、

    お店の客は私しか残っていなかった。


    普段カクテル3〜4杯でほろ酔い気分になる私には、

    とびきり強いカクテル7杯なんて未知の体験で。

    どうなることかと思ったけれど、

    視界が少し回るくらいだった。


    「送りましょうか」


    美春さんが気づくと私服に着替えて隣に立っていて、

    彼女のほうに立とうとスツールを降りたら、


    ぐらりと、視界が揺れた。


    「ぅぎゃ、」

    「おっと…あぶない」


    お酒は思ったより、腰に来ていて。

    私は一人で立てないことにショックを受けた。

    そう言えば、学生時代にこんなことがあった気がする。

    30にもなって、みっともないと思うのと同時に、

    とっさの時に「きゃあ」と声を上げられない自分に

    腹が立った。ぅぎゃ、って…。


    「ジュンコさん、大丈夫ですか」

    「…」


    心配そうに、美春さんが私の顔を覗き込んだ。


    「おうち、帰れます?タクシー呼びますか?

    うちここから近いんで。うち来ますか?」

    「…好きにして」


    言葉は、もうそれしか出てこない。

    全てがもう、どうでもよかった。

    ここに置いていかれても、道端で寝られる気がした。

    思ったより、かなりの勢いで酔いが回っているみたいだ。


    「…そんなこと言ったら襲っちゃいますよ」


    美春さんが私の耳に、吐息混じりにそう囁いた。


    ハンザイだ、理性の聞かない泥酔女にそんなこと囁くなんて。

    そんなことされたら、

    そんなことされたら、




    快感を求めるスイッチが、


    際限なくONになってしまうではないか。




    私は彼女の首を捕捉して、

    その首筋に軽く噛み付いたあと、


    「襲えるのなら、襲ってみせて」


    そう言って、





    …意識を失った。




引用返信/返信 削除キー/
■15952 / ResNo.15)  Re[14]: うさぎ病>淫夢
□投稿者/ れい ちょと常連(76回)-(2006/08/16(Wed) 13:41:38)
    2006/08/16(Wed) 19:37:46 編集(投稿者)

    気づくと、そこはさっきまでいたはずのバーの中で。

    何故か私はカウンターに寝ていた。


    「やっと気づいたのね」


    そう言って近づいてきたのは、


    「可南子…!?どうして…?」


    この前終わったばかりの彼女で。

    可南子は妖しい微笑を浮かべて、バーカウンターにもたれ掛かっていた。


    「かわいい淳子さん。まだあたしが好きなのね」

    「可南子…」


    可南子の瞳は優しくて。

    図らずしも胸が高鳴った。


    可南子とは、終わったんだ。

    告げてきたのは彼女からのはず。

    それなのに、どうしてだというのだろう。

    マサヤ、と別れたとでもいうのだろうか。


    私は、そのときふと身動きが取れないことに気がついた。


    「…!!可南子、これは…?!」


    見ると、私の体は何も身に着けておらず、

    両手は手枷をつけられて頭の上でまとめられており、

    両足はバーカウンターの両サイドに足を落とす形となっていて、

    股が全開となっていた。これでは入り口から入って来た人に

    私の中身を全て曝け出してしまう。


    必死で足を閉じようとしたけれど、

    首から下には、まるで磔にでもするかのように

    無数の赤い紐が横にめぐらされており、

    左右を鋲で留められていた。


    ちょうど、御伽噺のガリバーのように。



    「どういうこと…?」


    動こうとするけれど、動けない。

    可南子は愉しそうに私をじっと見つめていた。

    少し体を左右に振って、少しでも動こうとすると、


    「…んぁっ…!」


    赤い紐が乳首を擦って、思わぬ刺激となる。

    紐の刺激と、そのアブノーマルな状況に感じたのか、

    乳首がみるみるうちに勃って、赤い紐の間から顔をのぞかせた。


    「ふふふ、感じるの…?」


    彼女の勝気そうな瞳が嬉しそうに笑って、

    磔にされている私の、勃っている乳首の先を指で撫でた。


    「あっ…」


    期待された刺激に、体がびくんと跳ねる。

    その反動に、赤い紐が体を動かせまいと体に食い込んだ。

    可南子が、こちらを見て笑った。


    「ずっと、あたしとこういうセックス、したかったんでしょう」


    その笑顔は、先ほどの笑顔から一層温度を失っていて、

    不気味なくらい美しかった。


    「ね、もっと刺激が欲しかったの?あたしだけじゃ満足できなかった…?」


    可南子が私の乳首を摘まみ、爪を立ててぐりぐりと刺激を加える。

    今までの可南子にはない、強い刺激。


    「あっ…い、痛っ…でも、きもちイイッ…!」

    「淳子さんって、淫乱なんだね」


    可南子が冷たく笑う。


    「いやッ…可南子、許してぇ…あ、イイッ…あン、あぁッ!」


    胸を苛められていることに対して、異常に感じる私がいた。

    可南子の冷たい視線も、溜まらなく感じる。

    私は、どこかおかしくなってしまったのだろうか。

    頭にもやがかかったみたいに、頭が働かない。

    とにかく、快感だけが私の体を支配していた。



    …ピチャ、ペチャ…ペチャ…


    「っく…ぁああ…!」


    股間から水っぽい音がして、更なる快感に、思わず身悶えする。


    「あら、もう私が舐める前からぐしょぐしょだったわよ。

    そんなに溜まっているのね。私が思う存分気持ちよくしてあげるわ」


    必死で声のするほうに目を向けると、そこにはカワカミさんがいて。

    こっちを見てにっこりと笑うと、中指で、まるで挨拶でもするかのように

    私のクリトリスに触れて、振動を加えだした。


    「あ、あぁ、…き、きもちイイ…!はぁぁっ…も、もっとぉ…」


    気付くと私の体は快感によって溶け出していて、

    液体になった私の体は、赤い紐の支配を抜け出して、

    カワカミさんを取り込もうと、カワカミさんの体すらも溶かしていった。


    カワカミさんの体には、いつの間にか股間に

    黒いペニスのようなものがつけられていて。


    「もっと、気持ちよくしてあげる…」


    そう言って、カワカミさんはいつの間にか

    バーカウンターの上に上がっていて、

    私の膣をめがけて、狂ったように腰を振っていた。


    そうして、私の体もそれを待ち望んでいて。


    「あ、もっと、もっとぉー…あああッ!」


    二人で、体がどろどろに溶け合うまで、突き合った。

    もう体の境目がどこか、どこからどこまでが私かなんてわからなくて、

    ひたすら腰だけが動いていた。


    可南子は、気付くと私の視界にはいなかった。


    そんなことは気に留めず、私は快感を貪っていた。







引用返信/返信 削除キー/
■15953 / ResNo.16)  Re[15]: うさぎ病>実験の時間
□投稿者/ れい ちょと常連(77回)-(2006/08/16(Wed) 15:51:31)
    「…あれ、気付いた?」


    気付くとベッドの上だった。

    ふかふかの、羽毛布団。バーカウンターの上じゃない。

    洋服も、身に着けていた。


    薄明かりが照らされている室内に、

    人が一人、立っている。

    私が目覚めたのに気付いたらしく、こちらに寄って来た。


    「美春、さん…?」

    「大丈夫ですか?うなされてたけど。ちょっと、飲ませすぎちゃったかな」

    「ここは…?」

    「わたしのうち。…本当に、覚えてないの…?」


    そう言いながら、少しがっかりした素振りを見せて、

    美春さんは隣に勢いよく、横になった。

    このベッドはセミダブルのようで、

    彼女が並んで横になるスペースは十分にあった。


    「…ううん、覚えてるわよ」


    そう言って、彼女のほうに寝返りを打つ。

    眼鏡を、したままのようだったので、眼鏡をベッドサイドに外して置いた。


    さっきのは、夢だったのか。

    あまりにも強烈で、

    あまりにもいやらしい夢。


    あまりにもリアルだったから、

    体が完全に臨戦態勢になっている。

    この疼きは、現実で対処しなくては収まらないだろう。


    「私を、襲ってくれるんでしょう…?」


    そう言って、美春さんを誘う。

    美春さんは、嬉しそうに笑った。


    「美春って呼んで」

    「美春」

    「ジュンコ…きれいだよ。眼鏡を外した顔も、セクシーだわ」


    そう言って、美春は私の頬を引き寄せて、

    キスをした。最初は軽く。

    徐々に口付けの時間が増えていく。




    彼女とのセックスは、

    まるで私が実験台になったかのようだった。

    一方的に私が脱がされ、ブラもショーツも剥がされた。


    私が既に前戯が必要ないほど、濡れていたせいもあるかもしれない。

    私の乳首の勃起具合、マンコの洪水具合を見た美春は、

    かわいらしい顔に意地悪そうな笑みを浮かべて、


    「そんなにして欲しかったの?ジュンコはやらしいね」


    そう言って、彼女は何も脱がないまま、指を3本入れてきた。


    「あぁ…!」


    私の膣は易々とその指を受け入れた。


    「まだ、3本じゃ足りないみたいだね。どれくらい入るのかな。試してみようか」


    そう言って、彼女は徐に指を私の中から引き抜き、

    ベッドの下に手を伸ばした。


    彼女がベッドの下から持ってきたのは、

    ひとつのダンボールで。


    「好きなの、使っていいよ。全部新品だから。何にしようか」


    中には、まだ袋に入ったままのおもちゃたちが詰め込まれていた。


    「これ、どうしたの」

    「貰ったのよ。マスターとか、お店の常連さんに」

    「そう…すごいわね」


    そう言って、手に取ったのは、

    夢に出てきたカワカミさんの股間を髣髴とさせる黒のバイブ。

    夢に出てきたものよりも、太い気がする。


    「また、グロテスクなものを選んだね。

    これはね、スイッチを入れるとここが回るんだって。

    あとね、動きが、ほら」


    スイッチをONにすると、黒いそれはうねうねと動いた。

    パールのようなものが埋め込まれている。

    こんなものが私の中を掻き回すなんて…想像するだけで濡れてしまう。



    「あとは、これと、これも使おうか」


    そうして箱から取り出したのは、細くてすっとしたデザインの小さなバイブ

    のようなものと、ピンクのローターで。

    ローターはともかく、そんなバイブで私は満足できるだろうかと

    不安になり、そんな大胆な思考の自分を思いつきざまにすぐに否定した。


    「うつぶせになって。お尻、突き出して」


    私が言われるままにすると、美春は私のお尻を高く掲げさせ、

    私のマンコを舐めた。

    臨戦態勢が続いている私の体は快楽の元に

    いとも容易く理性を手放した。


    「ほら、ジュンコ。言ってごらん。どうしてほしいの?」

    「もっと、もっとぉ…あ、あぁ、太いの、入れてぇ…!」


    美春はまず、ローションのようなものを塗って、小さなバイブを

    なんと私のアナルに突き刺した。


    「あ、あ…そっち、じゃな…いいイィ!!」


    最初は異物感に排泄欲が増したけれど、

    バイブがONになって出し入れされるようになると、

    しばらくしてどんどんと快感が増していった。


    「あ、あぁ、いいッ…もっと、あ…あぁ!!」

    「気持ちよさそうね、ジュンコは本当に淫乱なんだね。

    言ってごらん、ジュンコは淫乱です、もっとお仕置きしてくださいって…」

    「じゅ…淳子は淫乱ですぅ…もっと、もっとお仕置きしてくださぁい…!」


    言ってから、自分の言葉に濡れる私がいた。

    この台詞を言う私を、篠原が見たらなんて思うだろうと思うと

    より一層背徳感が増して、ぞくぞくした。


    「よく言えたね、ご褒美をあげないとね」

    「もっと、もっとくださいー…あ、あぁん、いいッ…んあっああああ!」


    そうして私のクリトリスには最初から「強」に設定されたローターが

    押し当てられ、あまりの刺激に私はあっけなく、絶頂を迎えた。





引用返信/返信 削除キー/
■15954 / ResNo.17)  戯言
□投稿者/ れい ちょと常連(78回)-(2006/08/16(Wed) 15:54:48)
    …やりすぎたかな。

    ちょっと、危険な方向に走りすぎましたでしょうか。。。

    引いてしまわれた読者の方、ごめんなさい。

    (と謝ってみる)

    もうちょっとだけ続きますのでお付き合いくださいませ。
引用返信/返信 削除キー/
■15955 / ResNo.18)  Re[16]: うさぎ病>実験の時間
□投稿者/ れい ちょと常連(79回)-(2006/08/16(Wed) 16:23:07)
    あっというまにあっけない絶頂を迎えさせられたけれど、

    1回で2〜3回はイってしまった気がした。

    それくらい、体力の消耗が激しい。

    そんな若くないって、こういうときに体感するとは思わなかった。

    20代の子のペースについていけないとは…


    「気持ち、よかった?明日も仕事でしょう。

    今日はこのくらいでやめておく?また続きは次回、かしらね」


    そう言って、満足そうに美春は笑った。


    絶頂を迎えられて、体は満足できたと思っていたけれど、

    肝心の真ん中を責めてもらえてないところでフラストレーションが

    溜まっていたらしく、驚くべきことに、まだ私の中は疼いていた。


    「お願い。中まで、責めて」


    そう言って、美春のきれいな喉元に舌を這わせ、

    美春の身に着けていた白いシャツを剥ぎ取ってお願いをする。


    「まだ、満足してないの。しょうがないなぁ、淫乱なんだから」


    そう言って、美春は私の胸を大きく円を描くように揉みほぐし、

    私を仰向けに押し倒した。


    「マンコにぶっといの、入れてあげるから。足、自分で開いて持っときなさい」


    そう言って、大きなバイブにローションを塗りたくって、


    「いくよ」

    「うああ、あああぁ…!」


    こんな大きいもの、入れたのは初めてだったから。

    快感と、痛さがごちゃ混ぜになった感覚に、痺れた。


    「うわ、すごい。入った。…スイッチ、入れるよ」

    「ま、まだ待って…わ、あああああ!」


    彼女の宣言に、翻弄される私。

    どうなることかと正直思ったけれど、

    と、とにかく押し寄せる快感の波に耐え切れなくて、


    …すごかった。今となってはそれしか言えない。

    私は快感の渦に飲み込まれて、簡単に意識を手放してしまったから。


引用返信/返信 削除キー/
■15956 / ResNo.19)   うさぎ病  れいさんへ☆
□投稿者/ ゆらら 一般♪(19回)-(2006/08/16(Wed) 17:32:45)
    中盤まで普通の小説と思って素直に読んでましたぁ〜☆
    そうしたらこんなに「官能爆裂急展開」になっちゃって
    びっくりしちゃいましたぁ☆
    だってビアンエッセイには激しいの書く人
    少数で少ないもん最近っ☆でも官能物も好きです・・(小声)

    ジュンコさん、されまくりたい「M」ちゃんだったんですね☆
    「親友に恋した・・」シリーズのれいさんだから(ですよね?)
    なまなましい性描写有りは「有り」だったんだぁ〜☆
    もう、冒頭の始まりと可愛いタイトルに騙されちゃったっ☆

    エピソード的に10・11・12・13・の感じ、好きでした☆誘惑的で☆

    うさぎ病のれいさん、淋しくても果てないでねっ☆
    見守ってるよ・いつも・みんなここでっ☆
    反応ないのは、恥ずかしがり屋のうさぎさんがここには
    多いからという事で・・☆ねっ・・☆

    完成まで頑張って下さいねっ☆
引用返信/返信 削除キー/

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