ビアンエッセイ♪

HOME HELP 新規作成 新着記事 ツリー表示 スレッド表示 トピック表示 発言ランク ファイル一覧 検索 過去ログ

■16524 / ResNo.40)  Re[25]: うさぎ病>可南子の嘘
  
□投稿者/ れい ちょと常連(96回)-(2006/09/18(Mon) 00:45:59)
    可南子がなんだかおかしいとは思っていた。

    でも、まさか、そうくるとは。

    その発言に対して、私はどう反応していいのかすらわからなかった。

    今日の私の恋愛運は絶好調とでもいうべきか。

    それともトラブル注意とでも出ていたのだろうか。


    「あなた、だって…彼氏は?」

    「え…?」


    彼女の驚いたような反応に、苛立ちを覚えた。


    「え、じゃないでしょう。マサヤ、だっけ」


    怒りがこみ上げてきて、口の端が曲がりそうになる。

    彼女は私があの時どれだけ傷つけられたのか、全く分かっていないに違いない。

    彼女は、そんなに軽い気持ちで私と付き合っていたというのか。


    しかし、その私の言葉に彼女が傷ついたように反応を示した。


    「そんなの…嘘だよ。淳子さん、あたしがビアンだって知ってるでしょう」


    可南子のその反応は、あまりに意外で、

    私は頭の中がいっぱいになるような錯覚を覚えた。


    ちょっと待って。

    よく分からない。彼女の発する言葉の意味が。

    なんで彼女は私に嘘をつく必要があったのだろう。


    「…どういうこと?あなただって確かに私にそう言って…」

    「……」


    可南子は手元の在庫表に視線を落としたまま、何も言わずにじっとしていた。

    何か、あるというのだろうか。彼女に。


    「じゃあ、この話の続きは、夜に」

    「うん」


    仕事中にエキサイトするわけにも行かない。

    もやもやしたものを抱えつつ、私は彼女との話し合いを夜に持ち越した。



引用返信/返信 削除キー/
■16583 / ResNo.41)  お久しぶりですね
□投稿者/ 昴 ベテラン(206回)-(2006/09/22(Fri) 01:23:24)
    もうすぐラストなんですか?それはちょっと寂しい気もしますが…

    なんだか最近お互いに本来のマイペースのようで…。
    お忙しいご様子ですが体調は…無理なさっていませんか?


    お題小説…すいません
    m(_ _)m
    きっと本当の『ふみきり』だったのでしょうが…
    何故か違う『ふみきり』で引き継いでしまいました(爆)

    ゆっくりと無理をなさらないで、れいさんのペースで更新して下さいね

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■16586 / ResNo.42)  昴さんおひさしぶりです
□投稿者/ れい ちょと常連(99回)-(2006/09/22(Fri) 15:34:29)
    お元気ですか?

    私は今月が仕事のヤマなんですよ…。

    更新が停滞していて申し訳ない限りです。


    一回の更新文量を減らせばいいのかなとおもうのですが、

    なかなか難しいのが現状です。

    とろとろ更新していきますので、

    飽きずにお付き合い戴ければ嬉しいです。



    お題小説ですが、楽しく拝見させて戴きました。

    お題小説、自分の予想つかない形で

    どなたかが書いてくださるのが楽しいですよね。

    私こそ超長文になってしまって…(-_-;)


    また昴さんの作品を

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■16701 / ResNo.43)  Re[26]: うさぎ病>可南子の過去話1
□投稿者/ れい 常連♪(100回)-(2006/10/02(Mon) 00:39:58)
    あたしが常に寂しさを心の奥底に抱えているようになったのは、高校生の頃からかも知れない。


    あたしの両親は二人とも、中学の終わり頃に亡くなっている。

    原因は、交通事故。一人っ子だったから、兄弟もいない。


    合格していた私立有名進学高校を入学辞退して、

    地方にある祖母の家に預けられて、地元の公立高校に通うことになった。

    追加募集で合格したその高校のレベルは、吐き気がするほど低くて。

    学校に行く気にもならなかったあたしは、毎日祖母に行ってきますを告げて

    学校に行くフリをしてバイトに明け暮れた。

    勉強は、家に帰ってから独学でやった。


    あたしにとっての家族は、バイト仲間で。

    萌ちゃんという3つ上の大学生ととりわけ仲が良かった。

    あたしはいつも萌ちゃんにくっついてシフトに入っていた。


    萌ちゃんは大人しいけれど頭が良くて優しいお姉さんで、

    色々苦労をしてきたらしく、あたしの良き相談相手になってくれた。

    萌ちゃんだけが、そのときのあたしを理解してくれていた。



    萌ちゃんのことが恋愛対象として好きだと認識したのは、出会って早々だった。

    実家の祖母とも上手く行っていなくて、

    萌ちゃんだけがあたしの寂しさを癒してくれる唯一の存在だった。


    あたしにとっての一番が萌ちゃんだから、

    萌ちゃんにとっての一番もあたしになりたい。


    そう思って、毎日萌ちゃんのそばにいた。

    バイトの帰りも一緒に帰ったり、萌ちゃんちに泊まったりした。

    そうしてたくさんの時間を過しているうちに、

    あたしの感情は今までの友情と過度の独占欲から、

    萌ちゃんを自分だけのものにしたい、という今まで以上の独占欲と

    萌ちゃんに同じくらい愛されたいという感情、

    そして、萌ちゃんを抱きしめたい、キスしたい、という欲求に変化していた。

    でもそんなことを表に出せるはずが無く。

    あたしはただただ萌ちゃんがあたしのそばにいてくれることが嬉しくて、

    いい友人、いい後輩のフリをし続けていた。

    関係が壊れることが何より恐ろしくて、あたしはひたすら自分の気持ちを隠していた。



    萌ちゃんに彼氏ができた、という話を聞いたのは、高校2年の夏だった。

    その頃のあたしは、彼女が好きだという感情を抱き続けて1年以上が経過して、

    より一層彼女を好きだという想いが募って、どうしようもなくなっていた頃だった。

    あまりにも好きで、彼女を想像の中でも犯すことが躊躇われて、

    彼女とできない代わりに、夜毎遊んでいたビアン友達とセックスを重ねていた。

    アルバイトをしていたから、お金なら余裕はあった。

    お酒なんてしょっちゅう飲んでいた。

    萌ちゃんから彼氏の話を聞いたのも、萌ちゃんちでお酒を飲んでいるときだった。


    萌ちゃんの相手は同じバイト先の先輩。

    オンナ癖が悪くてバイトの間では有名な人。

    萌ちゃんからその人と付き合うことにした、という報告を聞いて

    あたしの中で真っ先に沸いた感情は、強烈な嫉妬だった。


    「どうして!?萌ちゃん、どうしてあの人なの?」


    はっきりそう聞いたことを今でも覚えている。

    あの人と付き合って、彼女が幸せになれるなんてとても思えなかった。

    相手だって、たぶんゲーム感覚で萌ちゃんを落としたのは明らかだった。

    あいつがよくバイト中に、今狙っている女の子をいつ落とせるかなんて

    賭けをしていたのをあたしは知っていたから。


    そうして萌ちゃんは真っ赤になって、消え入りそうな声で言ったのだった。


    「だって、わたしまだ初めてだから…。初めての人は、慣れている人のほうがいいんでしょう」


    その言葉に、あたしは頭を殴られたかのようなショックを受けた。

    あまりにもその発想が衝撃的だったから。

    はじめから、萌ちゃんはあいつとやるつもりで付き合う気だったから。


    「ねえ、慣れてれば、誰でもいいわけ?」


    そう言い出したあたしは、相当酔っていたんだろう。

    萌ちゃんは「そういうわけじゃ、ないけど…」と否定するのが精一杯のようだった。


    「ね、萌ちゃんも気持ちよくなりたいんだ?」

    「え…あ、それは…」

    「ね、自分でやったりもするの?」

    「可南ちゃん、そんなこと…」


    「そんなに初めてが怖いならさ、あたしがやってあげる」

    「え、ちょっ…!可南ちゃん!?」

    「大丈夫、あたし慣れてるし、たぶんあいつよりも萌ちゃん気持ちよくさせてあげられる自信あるから」

    「やっ…!ちょっと、かなちゃ…!?」


    抵抗する萌ちゃんをベッドに押し倒して、萌ちゃんの唇を奪った。

    下唇にそっと舌を這わせていって、口角を刺激すると、

    全身を拒否反応で固めていた萌ちゃんがびくんと震えた。

    少し唾液で唇のすべりを良くして、唇を唇と前歯で噛むように刺激すると、

    彼女の女っぽい吐息と共に、口がすこし開いた。



引用返信/返信 削除キー/
■16802 / ResNo.44)  Re[27]: うさぎ病>可南子の過去話2
□投稿者/ れい 常連♪(101回)-(2006/10/10(Tue) 20:40:33)
    2006/10/10(Tue) 20:46:34 編集(投稿者)

    「はぁっ…あああ、あ、あ、ああっ…い、いくぅぅーー、あ、ああああ!!」


    萌ちゃんは、処女だと言った割にはすぐ濡れて、

    萌ちゃんは、処女なんて信じられないくらい私の指をあっさり飲み込んで、

    萌ちゃんは、処女とは思えないほどものすごい声を出して、

    驚くほどあっけなく、いってしまった。


    乳首を舐めて楽しめたのは、ものの5分くらい。

    彼女はすぐに下を責めて、とおねだりをし、

    胸や腰や背中など、他の部分に愛撫を加えようとすると

    私の腿に彼女の秘部をこすり付けるようにして刺激を求め、

    私がそれに応えるととにかく私の指と舌を求めて腰を振りまくっていた。


    「あ、あっ、はあぁん…き、きもちいいぃよぅ…!もっと、あッ、あ…もっとぉ!」


    最初はものすごく興奮したけれど、3度ほどいかせてもまだまだあたしの指を求めて

    「足りないの」「もっとちょうだい」を繰り返されると、さすがのあたしも少し引いてしまった。

    とても初めてになんて見えない。信じられない。

    もう少し、初々しくてもいいじゃないか。


    「本当に、初めて…?」


    思わず聞いてしまった。今まで経験がないなんて、とても信じられない。

    今まで抱いた女性たちの中でも、この慣れっぷりは

    歳の割には上の方に入るのではないだろうか。


    「してもらったことは、ないよ…。ビデオを見て、勉強は、したけど…」


    大人しそうで、そんなものを見たことがなさそうな萌ちゃんから

    そんな言葉が出てきたから、驚いた。

    彼女の乱れっぷりを見た今となっては、容易に信じられるけれど。


    「どうやって?やってみてよ」

    「そんなの、恥ずかしいよ」

    「間違ってるかもしれないじゃない。見られてやる方が気持ちいいよ」


    もっともそうなことを言って、彼女を唆した。


    「じゃあ…可奈ちゃんのも見せてくれる?」

    「いいよ」


    見せる気なんてなかったけれど、そう言った。

    すると彼女はベッドサイドの引き出しを探り、何かを取り出した。


    ピンクのローターと、バイブ。


    彼女はバイブに唾液をしっかりとつけると、

    開脚したまましっかりと膝を抱え込み、ゆっくりと挿入した。

    そうしながら、電源を入れたローターをクリトリスの周りに這わせている。


    「あ、あああ、いいっ、あああん」


    そうして彼女はあっという間にバイブを咥えこみ、出し入れを開始した。


    「あああぁ、くぁあん、あ、あああ、いいっん!ふぁあぁぁ…」


    じゅぽじゅぽと湿った音が耳に入ってくる。

    萌ちゃんは気付くと口の端から涎を垂らしていた。


    とにかく快感を追い求める萌ちゃんの姿に、あたしは引いてしまった。


    萌ちゃんは、そのまますぐに絶頂を迎えた。

    その日以降、あたしは萌ちゃんのうちに行くことは無かった。

    その後すぐにバイトを辞めた。以降萌ちゃんに会うことは無かった。



引用返信/返信 削除キー/
■16803 / ResNo.45)  可南子の過去話2   れいさんへ
□投稿者/ ゆらら ちょと常連(55回)-(2006/10/10(Tue) 20:46:16)
    すごい・・話なんですけど☆ごっくん☆楽しみです☆
引用返信/返信 削除キー/
■16804 / ResNo.46)  ゆららさん、すばやい感想ありがとうございます
□投稿者/ れい 常連♪(102回)-(2006/10/10(Tue) 20:49:45)
    書ききってないのにうっかりUPしてしまいました。
    27をちょっとリテイクして長くしたので確認してみてくださいね。
    書き直している間に感想ついててびっくりしたれいでした。
引用返信/返信 削除キー/
■16806 / ResNo.47)  すばやい感想・・・・(照)☆
□投稿者/ ゆらら ちょと常連(56回)-(2006/10/10(Tue) 21:27:54)
    おっ、うささん続き〜と読み出したら

    今まさに官能シーンだったので、ついつい反応しちゃいました☆

    でも性に素直に身をゆだねてしまい、自分を解放しきって乱れ咲きして

    喜悦した萌えちゃんが、逆に引かれてしまって〜なんか可哀想でした・・☆

    もちろん、またしっかり読み直し、しましたよ〜☆
引用返信/返信 削除キー/
■17262 / ResNo.48)  お元気ですか?
□投稿者/ 昴 大御所(277回)-(2006/11/19(Sun) 01:36:36)
http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/
    お仕事のヤマはまだ続いていますか?
    体調は崩されていませんか?
    まるで、手紙みたいな書き出しですが(笑)

    若くないチームは(一緒にするなと叱られそうだ 笑)
    ボチボチゆっくり書ける時に書きましょうよ

    とか書きながら実は二人のハードなシーンを待ってたりして

    寒くなって来ましたので体調に気をつけて下さいね
引用返信/返信 削除キー/
■17321 / ResNo.49)  Re[28]: うさぎ病>可南子の過去話3
□投稿者/ れい 一般♪(1回)-(2006/11/25(Sat) 02:39:25)
    今思えば、萌ちゃんになんてひどいことをしたのだろうと思う。

    でも、当時高校生だった私にとって、

    ずっと好きだった大人しそうな女の子の予想外の乱れっぷりは、

    恋する気持ちを吹き飛ばしてしまうくらいショックだったのだ。


    今までそんなに乱れる姿を見たことがなかったから、

    彼女に経験こそないにしろ、ちょっと裏切られた気分だった。


    萌ちゃんはあの後どうなったのだろう、

    あの彼氏とはどれだけ続いたんだろうか。

    今となってはそんな疑問すら沸いてくる。


    当時は携帯なんてない時代だったし、

    あたしは萌ちゃんちに入り浸っていたけれど

    萌ちゃんをうちに招いたことはなかったから

    彼女と連絡を切断するのは、訳無い話だった。





    正直に言おう。



    あたしは寂しかった。


    そして傷ついていた。



    せっかくの心の拠り所だった彼女が、

    ただセックスが上手いからという理由で男にあっさりと攫われてしまった事実。


    あたしと一度体を重ねてみると、嫌がっていたのは最初だけで、

    あとはただ、快楽を貪っていた彼女の虚ろな瞳。


    彼女を快楽に導いているのはこのあたしだったはずなのに、

    彼女はきっと、彼女の膣を満たしてくれさえすれば

    あたしでなくても良かったんだろう、その極めて高い可能性。



    彼女を求めるあまり、

    自分自身を必要として欲しいあまり、

    あたしは、自分自身で、自分の存在意義を放棄してしまった。





    こうしてあたしは、

    あたしの心を埋めてくれる、当時唯一の存在を、

    失ったのだった。








引用返信/返信 削除キー/

<前のレス10件 | 次のレス10件>

スレッド内ページ移動 / << 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 >>

このスレッドに書きこむ

Mode/  Pass/

HOME HELP 新規作成 新着記事 ツリー表示 スレッド表示 トピック表示 発言ランク ファイル一覧 検索 過去ログ

- Child Tree -