ビアンエッセイ♪

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■17322 / ResNo.50)  辛うじて生きてます。
  
□投稿者/ れい 一般♪(2回)-(2006/11/25(Sat) 02:46:18)
    昴さん

    おげんきですか。わたしは何とか生きています。

    最近はお休みすら無くなりかけていて、

    体力的にそろそろ限界かなと思っています。


    コメント、嬉しかったです。ありがとうございます。

    久しぶりにここを開いたら、昴さんからコメントが来ていて

    びっくりしました。昴さんもお元気そうで何よりです。


    1話だけ、更新しました。

    お読み頂ければ幸いです。

    また機会がありましたら感想聞かせてくださいね。
引用返信/返信 削除キー/
■17335 / ResNo.51)  Re[29]: うさぎ病>可南子の過去話4
□投稿者/ れい 一般♪(3回)-(2006/11/26(Sun) 00:41:01)
    つまるところを言えば、あたしは、あたしを見てくれる人を、

    あたしの内面だけを求めてくれる人を探していたのだと思う。


    体じゃないの、


    顔でもないの、


    あたしを見て。


    あたしの心に気付いて。



    …あたしはそれなりにスタイルも良くて、

    そこそこ可愛かったから、

    その気になれば女性には不自由しなかった。


    寂しい時は、その場で女性を拾って帰った。

    帰る家が無いときは、そうして拾った女性の家を泊まり歩いた。


    あたしはいつも周りに気を配って、

    人の気持ちを図っていたから、

    心の支えを求めている寂しい女性に対して

    求めている言葉をかけてあげることは、容易いことだった。



    それが欲しいのは、あたしのほうだったのに。



    みんな、自分のことに手一杯で、

    あたしのことなど見る余裕がないようだった。

    あたしは人の心は埋められても、

    自分の心は埋められなかった。

    あたしの心を埋めてくれる人は、現れなかった。





    求められるばかりで、

    与えることにも疲れて、


    自暴自棄になりかけていた頃。




    淳子さんと出会ったのは、そんな時だった。


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■17480 / ResNo.52)  Re[30]: うさぎ病>可南子の過去話5
□投稿者/ れい 一般♪(4回)-(2006/12/15(Fri) 21:10:15)
    2006/12/24(Sun) 16:39:19 編集(投稿者)

    淳子さんに最初に抱いた感想は。

    ちょっと怖そうな上司が来たな、

    でも仕事ができそうだし、頼りになりそう。

    あたしの仕事も楽になるかな、くらいだった。


    女性の上司は初めてだったから、ちょっと緊張した。

    上手くやれるか心配だったから。

    女が何かと面倒なのは、経験上分かっていたから。

    その面倒さが私は結構好きだったりもするのだけど。

    仕事では全く別だ。仕事で面倒くさいのはごめん被りたい。


    淳子さんは、あたしの予想通り、仕事のできるいい上司だった。

    何より、仕事に感情を持ち込まず、てきぱきやってくれるのがいい。

    人のプライベートにも踏み込まなかったし、

    頼まれごとは嫌な顔一つせず引き受けてくれた。

    怒るときはしっかり怒ってくれ、感情を引きずらなかった。

    さばさばしていい距離感を保てる、数少ない女性のうちの一人だった。

    あたしは上司に恵まれたと思った。


    それまで人を頼ることに慣れていなかったあたしでも、

    いつしか自然と淳子さんを頼るようになっていった。


    この人ならあたしを受け入れてくれるかもしれない。


    人に寄りかかりたい、というあたしの抑えられてきた願望が、

    淳子さんに寄りかからせてもらいたい、という気持ちに変わっていくのに、

    そう時間はかからなかった。

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■17576 / ResNo.53)  Re[31]: うさぎ病>可南子の過去話6
□投稿者/ れい 一般♪(5回)-(2006/12/31(Sun) 10:40:15)
    「上条。もっと私に寄りかかっていいんだからね?

    そのために私がいるんだから。」


    「そんなに頑張らなくて大丈夫だよ」、という言葉と一緒に、

    淳子さんにそう言われたのは、

    淳子さんのことを好きだと自覚して数ヵ月後。

    営業時間終了後、倉庫で淳子さんと二人で

    棚卸しの残り作業をしていた時だった。


    そんなことを言い出した淳子さんは。

    ちょうどテニスラケットの型番と本数を確認し終わったところで。

    あたしは返品に必要な書類を記入しているところだった。


    あまりに唐突だったので、あたしは思わず「え?」と聞き返してしまい。

    淳子さんは照れくさそうに同じ言葉をもう一度

    あたしの前で繰り返したのだった。


    「いつかタイミングみて言おうと思っていたんだけどさ。

    あなた本当いい子すぎ、頑張りすぎだから。

    そんなに一人でなんでもやろうとしなくていいんだよ。」


    そんな言葉をかけられて、あたしは正直どう反応していいかが分からなかった。

    そんな言葉、かけられたことなかったから。

    かけてもらいたいという気持ちは心の奥底にずっと眠っていた。

    でも、実際そうなったときにどうやって対応すればいいのかなんて、

    考えたこともなかった。


    「でも…あたしは社員だし、」

    「でも、上条より経験豊富なパートさんだっているでしょう」

    「でも…あたしなんかまだ仕事を時間内にちゃんと終わらせられないし…」

    「自分で全部をやろうとするからよ」

    「……」


    何もいえなかった。確かにあたしは全部自分でやろうとして抱え込んで、

    結局自滅寸前まで行ってしまうことがままあった。


    「一人で出来る量には限界があるの。上手く人を使うことを覚えればいいわ。

    そのために、あなたは人を頼れるようにならなきゃだめ。

    頼ったら迷惑、なんて言い訳よ。


    あなたは私やアルバイトの子たちを信じられないの?」


    淳子さんの少し傷ついたような眼差しにどきっとした。


    「あたしは、あたしは…淳子さんに迷惑を掛けたくなくて」

    「迷惑?」

    「あたしが淳子さんに頼ったら、」

    「迷惑なわけ、ないでしょう」

    「……」


    「上条、私、そんなに頼りないかな…?」


    はっとして、目を上げると、淳子さんの悲しそうな表情に行き当たった。


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■17577 / ResNo.54)  年越しのごあいさつ
□投稿者/ れい 一般♪(6回)-(2006/12/31(Sun) 10:45:21)
    ごぶさたしております、れいです。

    今日はもう大晦日ですね。

    来年一年間が皆様にとってすばらしいものになりますよう、

    お祈り申し上げております。


    来年は、もっとココを更新できるといいなあ。

    がんばります。


    れい
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■17845 / ResNo.55)  れいさんへ
□投稿者/ ぽむ 一般♪(1回)-(2007/02/01(Thu) 22:38:28)
    はじめまして。
    コメントさせていただくのは初めてで緊張してしまいます(^^;)
    お仕事お忙しいのでしょうね。
    私、れいさんの書く物語 とても好きです。
    できれば完結していただきたいと思っています。
    応援していますので、頑張って下さい。
    寒さもまだまだ厳しい折ですので、お体に気を付けてお過ごし下さいね。

引用返信/返信 削除キー/
■17853 / ResNo.56)  ぽむさま
□投稿者/ れい 一般♪(9回)-(2007/02/03(Sat) 22:05:56)
    コメントありがとうございます。

    れいでございます。


    久しぶりに覗いたらうさぎ病が上がってて

    びっくり半分、嬉しかったです。

    ぽむさん、ありがとうございます。


    前回書いた日からもう一か月経ってたんですね。

    …(*_*)一か月、早いなあ。

    明日には更新できるよう頑張ります。

    ぽむさん、勇気を出して書き込んで

    くださってありがとうございました。


    本当に嬉しかったです。


    まだまだ忙しい日が続き、

    なかなか更新ができませんが

    うさぎ病は必ず書き上げますので

    気長に楽しみにしていてくださいね。


    ありがとうございました。




    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■17854 / ResNo.57)  Re[32]: うさぎ病>可南子の過去話7
□投稿者/ れい 一般♪(10回)-(2007/02/04(Sun) 16:36:33)
    その顔は、ひどく寂しそうで。

    そして、自分を責めているようで。


    「そんなことないですよっ!」


    慌てて淳子さんの言葉を打ち消すのに、あたしは必死だった。

    淳子さんの存在がどれだけあたしの支えになってくれているのか、なんて

    困ったことに、この人はどうやら全く自覚がなかったらしかった。


    このあたしは、精神的に依存するどころか、

    この人に恋までしてしまっているというのに、だ。



    「あたしがどれだけ、淳子さんに助けて貰ってると思ってるんですかっ!」


    積もった想いが、そんなことを言い出す淳子さんに対して

    投げる言葉をとげとげしくさせた。


    「あたし、本当に淳子さんには、感謝してるのに…

    どうしてそんなこと言うんですか。

    どうして分かってくれないんですか…!」


    ああ、違うのに。

    そうじゃない。あたしは淳子さんを責めたいんじゃないのに。


    あたしが言いたいのは。

    淳子さんに伝えたいのは。


    そんなひねくれた言葉じゃなくて。


    ああ、もう本当に。


    この自分の素直になれない感情が厭だ。


    さっき淳子さんにあんなことを、

    ずっと欲しかった言葉を言われたせいで、

    あたしの心の中はぐちゃぐちゃにパニックを起こしていた。


    あたしの動転具合に、淳子さんは驚いていて。


    「ご、ごめんね、上条。逆に気、遣わせちゃったよね。ごめんね」


    仕事の手を止めて、あたしのそばに寄って来てくれた。


    あたしは…



    そうじゃなくて、あたしは…



    「淳子さん…」


    感情が振り切れてしまったみたいで。

    あたしの目からは涙が溢れていた。


    馬鹿みたいだと思う。

    勝手に動揺して、勝手に自滅して。


    淳子さんは、そんなあたしの肩を、「ごめんね」と言いながら撫でてくれた。

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■17858 / ResNo.58)  お忙しい中…
□投稿者/ ぽむ 一般♪(2回)-(2007/02/04(Sun) 23:58:48)
    有言実行で更新してくださり、私の方こそ嬉しいです♪
    本当にありがとうございました。
    今後の2人の行く末が気になりますね。

    なんだか、コメントしたことで
    逆にれいさんに負担をかけてしまったのではないでしょうか?
    申し訳ありませんでした…。
    一ファンとして気長に待ってます。
    完結まで見守っていきますので、頑張ってくださいね。

    お仕事が忙しいようですが、お体に気を付けてください。
    どんなお仕事でも、身体が資本ですからね!
引用返信/返信 削除キー/
■17923 / ResNo.59)  ぽむさま
□投稿者/ れい 一般♪(11回)-(2007/02/14(Wed) 20:47:43)
    ご無沙汰しております。
    れいでございます。

    再度コメント、ありがとうございました。
    本当に嬉しかったのですよ。
    タイミング的にも間空きすぎだったので良かったです。

    なかなか更新がままならず、ご迷惑をお掛け致しますが、
    これからも出来れば末長く(笑)よろしくお願い致します。

    なるべく早く更新頑張ります。


    今日はバレンタインですね。
    ぽむさまが素敵なバレンタインを過ごせますこと、お祈りしております。


    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/

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