ビアンエッセイ♪

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■16170 / ResNo.50)   エビさんへ。はっぴぃーばぁーすぅでぃーなんですか☆おめでとうございます☆
  
□投稿者/ ゆらら 一般♪(30回)-(2006/08/27(Sun) 23:45:59)
    どさくさにまぎれまして、こんばんは☆

    なんもエビさんの事は
    小説として書かれた作品でしか知らない・そんな者ですが
    ショートショートの「OLとデブ猫」「タコ」
    「パンダと虎」「道交法改正」等が
    ストーリー展開もオチも大好きな感じでした。

    お題小説では「寝顔」の主人公さん、切なかったですね・・。

    可愛くてユーモアーがあり誰にでも読みやすい作品作り、大変かと思いますが

    これからもエビさんペースでエビさんワールドを繰り広げて下さいね。

    (突然やって来て生意気言って、すいませんでした☆)ではおめでとう☆
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■16282 / ResNo.51)  emergency1
□投稿者/ エビ ちょと常連(90回)-(2006/09/02(Sat) 13:00:42)
    彼女の手は不気味な位に細く骨ばっていて。


    長い指の先には。
    ヒステリックな癖が生んだ深爪がちょんと乗っている。





    本日はご来店頂きまして─


    平日まっ昼間の百貨店。
    “夏休み”の免罪符を掲げて歩く私と彼女。



    ………♪♪



    小さく聞こえる口笛は、エスカレーターで前に立つ彼女が鳴らしているものだ。



    1階、2階、34…。
    6階。
    “紳士用品売場”
    の案内板が見えた時。


    カエルのキャップを被る彼女の目が薄く光った。



    「…………」


    エスカレーターを降りた彼女に続く。



    “大丈夫”



    ここに来る前、
    彼女に言われたのはその言葉だけ。




    “大丈夫”



    その言葉を反芻し、
    口から飛び出しそうな心臓を飲み込む。



    腕と同様、異常に細い足を短パンからのぞかせ歩く彼女。
    歩みは早い。



    「…………」


    「…………」


    無言のまましばらく歩きたどり着いた先。


    “紳士小物”売場。



    私達ふたりの姿を見て─


    「いらっしゃいませ」


    声をかける店員。
    若干訝しい表情。


    すかさず彼女。


    「お父さんのプレゼント何がいいかなぁ。お姉ちゃん」


    私に笑顔を向けた。



    お、ね、えちゃ…。



    華奢で極めて小柄な彼女。
    ワンピースを着た私。


    “姉妹”



    …今日私が同行させられた理由を知る。



    “お父さん”の単語を聞いてから。
    店員の声は手の平を返し柔らかくなった。


    「ごゆっくりどうぞ」



    …………。


    キャップのツバから時折のぞく彼女の目の冷たさに。



    何故大人は気付かないんだろう?





    ……♪、…♪


    彼女の口笛が止み。
    私達はあるショーケースの前に立っていた。


    ライター。
    万年筆。
    定期入れ…。


    そのブランドの小物達に付けられた値札には、瞬時では読みとれない数のゼロ。



    「んー何がいいかなぁ。お姉ちゃん」


    彼女がわざとらしく出した幼い声に。




    寒気を覚える。






    「何かお探し?」


    ニコニコと笑みをたたえ近付いてきた店員が“姉”である私に近付く。



    「誕生日か何か?」



    「は、い」



    「そう。じゃあこれなんて…」









    仕事は鮮やか─






    私の方を向いた店員の真後ろで万年筆が一本。







    彼女のポケットに吸い込まれた。






    (携帯)
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■16283 / ResNo.52)  emergency2
□投稿者/ エビ ちょと常連(91回)-(2006/09/02(Sat) 13:03:12)
    「こんな可愛い娘さんふたりにプレゼントなんて、お父さん泣いちゃうわね」


    「…はい」


    「お仕事の時に使えるものがいいわね。ふふ」



    微笑ましい“姉妹”に、店員は優しく語りかけ続ける。


    店員の丸い顔で埋まったはずの私の視界の端に、
    小さな動きで仕事を続ける彼女が映る。



    万年筆に続き。
    キーケース。


    …タイピン。



    「さぁどれがいいかしら」


    “後ろ”の出来事に何も気付いていない店員が、満面の笑みで迫ってくる。


    「……………」



    私は。



    恐くて。



    恐くて恐くて─





    唇が引きつり、
    瞼が震え出した。




    「……私……」




    何で大人は気付かないの─






    「お姉ちゃん!」



    空気を破ったのは彼女の声。


    ……………。


    “叱咤”とも“安堵”とも取れる目を私に向けていた。



    「お姉ちゃん。お母さんが下で待ってるって!」


    無邪気な声で私に近付き腕を取った。




    「あ、…うん」



    渡りに舟。
    彼女の声で冷静に帰った私。




    「後でお母さんときます」


    店員に元気いっぱい伝えた彼女。






    現場を離れる私達。
    隣を歩く彼女のポケットからは微かに。
    ほんの微かに。



    金属音が聞こえてきた。








    「ねえ」



    「…………」



    心が異常に高揚していた。



    「ねえ…」



    恐怖が安堵に代わり。
    残った達成感。



    「ねえ」




    話しかける私を。





    「今は黙って」






    彼女は制した。







    フロアを歩き、
    下りのエスカレーターに差し掛かる。




    “大丈夫”



    彼女の言う通りだった。


    少し大人になれた気がして。


    毎日「勉強しろ」って怒鳴るお母さんに秘密を持てた事が嬉しくて。



    嬉しくて誇らしくて。





    彼女と一緒にいると、いつもの弱虫の私じゃない気がした。









    だけど─











    「その二人捕まえて!」







    大人の目には敵わなかったみたい。







    肝心なものは何も見えやしないくせに─








    ちっ、と小さく舌を打ち。








    「走るよ」







    派手な音を立て、
    彼女はエスカレーターを駆け降り始めた。





    (携帯)
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■16284 / ResNo.53)  emergency3
□投稿者/ エビ ちょと常連(92回)-(2006/09/02(Sat) 13:05:29)
    「やっ…」



    “待って”の叫びはとても声にならず。


    ゆったり流れる百貨店のBGMの何万倍もの速さで、景色が過ぎてゆく。


    逃げ。
    ただ逃げた。


    彼女は私の手を繋いでなんてくれないから。
    私も必死に走った。
    必死で着いていった。


    彼女に取り残されないように。



    「待ちなさい!」


    追っ手に加わった警備員の姿を見ても彼女はひるむことはなかった。



    小さな身を右に左に、
    棚の脇をかすめ婦人服の下をくぐり…。


    まるで─


    静かな店内はスタジアム。
    振り返る客は彼女の走りを盛り上げるオーディエンス。




    待って─





    待っ…て。





    6階からこの2階までを全力疾走で駆け抜け。
    次第に自分の息が上がり始めるのが分かる。


    体が…。
    追いついてくれない。



    待っ─





    不格好な音を鳴らし、私はつまづき床に倒れた。



    「早く立って!」



    彼女がこちらを見て叫ぶ。


    すりむいた膝を立て必死に立ち上がろうとすると。
    足の裏が冷たい。


    履いていたミュールが片方脱げて後方に転がっていた。


    …………。



    「待ちなさい!」


    近付いてくる警備員。


    「靴なんていいから早く!」


    叫ぶ彼女。



    …………。


    私はミュールを取りに、少し後ろに引き返した。



    血が滲む膝以上に。



    心が痛くて涙が出る。




    「靴なんて放っておけよ!」




    ダメだよ。
    ダメなんだよ…。



    だってあのミュール。










    お母さんが買ってくれたんだもん。







    裸足の足どりはままならず。
    正面から向かってくる警備員との距離は縮まるばかり。



    はは…。
    ごめんね。



    彼女に申し訳なくて。



    ごめんね。
    私やっぱり。





    ただの弱虫だよ。










    その時だった。


    後ろから聞こえてくる足音。
    彼女がこちらに戻ってきて、私より先にミュールを掴んだ。



    何…。




    「何してん…」



    先に逃げてよ。




    「そこにいなさい!」




    警備員はもうすぐそこ。





    私なんて放って先に行ってよ!






    ミュールを取り戻した彼女は私の肩に触れ。


    こう囁いた。











    “大丈夫”









    (携帯)
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■16285 / ResNo.54)  emergency4
□投稿者/ エビ ちょと常連(93回)-(2006/09/02(Sat) 13:08:06)
    はぁ…。



    はぁ…。
    はぁ……。







    “大丈夫”


    優しく囁かれ。



    きゃ…っ─


    腕がちぎれそうな程の力で、彼女に引っ張られた。


    あるだけの力を振り絞って走り。
    数メートルまで迫っていた警備員を撒いた私達が。


    辿り着いた先。




    “非常階段”



    バタン─


    重いドアを開け、
    無機質なシルバーの狭い階段に立つ。






    はぁ……。




    はぁ、はぁ…。




    二人共アゴを上げ、必死で酸素を吸い込む。




    「も、う…追って…こないかな」


    とても恐いのに。


    「ん…。大丈夫。完全に撒いたから」


    不思議。


    彼女といると。
    もっと恐い事をしたくなる。





    「はい」


    持っていたミュールを階段に置き。
    私の汚れた左足を手で拭いてくれる彼女。



    …………。




    「大丈夫?」



    私よりずっと小さな背丈で、低い声で、冷たい目でそう言われ。




    「ごめん…」



    足引っ張っちゃって。



    「ごめ……」







    トン─



    壁に押し付けられ。



    ……んっ…。



    唇を塞がれた。




    病的に細い腕が、
    恐い程の力で私を抱きしめ。
    ヒステリックな指先が私の腰を這う。




    長い舌は。



    ………っ。



    はぁ……。
    は……っ。



    私の咥内を乱暴に責め続けた。







    「し」



    舌を交じらせたままで彼女が話す。



    ………?






    「あんまり声出すと見つかっちゃうよ?」




    ニヤっと笑って言い終えると同時─




    スカートが捲くり上げられ。










    深爪の指が侵入してきた。













    「お腹空いたでしょ?」


    彼女に言われ、
    人間として当たり前の欲求を思い出す。


    「うん」



    「何か食べに行こうよ」



    「うん」



    「コレで」



    ポケットにしまった戦利品を指さす。



    「…え?」






    「コレで、一番いいもの食べさせてあげるね」



    「…………」





    「ロイホにしようか」




    「…ちょっと贅沢だね」





    「でしょ?」








    私達の夏休みも残り僅か。







    非常階段からは。








    私たちの通う中学が見えた。











    fin.







    (携帯)
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■16286 / ResNo.55)  皆さんへ─
□投稿者/ エビ ちょと常連(94回)-(2006/09/02(Sat) 13:25:46)
    葉っぱさん─

    初めまして。
    ご感想&お祝いの言葉嬉しかったです。
    しかも覚えにくいと評判のこの日にご一緒の誕生日…。
    びっくり(笑)
    確か宮沢賢治も同じ日だったような。
    ありがとうございました♪


    海烏さん─

    どーうーもー♪
    エビフライ食べてくだすったんですか?
    ホンマに?(笑)
    私はあの日、釜上げしらす丼食べてました。
    んま♪
    昨年に続きありがとうございました!


    ゆららさん─

    初めましてこんにちは。
    お名前は存じ上げておりました、エビです。
    可愛くてユーモア…。
    今回は黒々してましてすんません(笑)
    今後とも宜しくお付き合いください。
    お祝いの言葉も、とってもありがとうございました♪




    (携帯)
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■16289 / ResNo.56)  おりょ!
□投稿者/ ちび 一般♪(3回)-(2006/09/02(Sat) 16:22:49)
    遅ればせながら、エビ誕おめでとう♪


    釜上げしらす丼かぁ!いいねぇ♪

    ちびは、たたみイワシが好き☆



    今回のブラックタイガーな感じも良かったっ★


    『賞味期限』も♪

    (携帯)
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■16296 / ResNo.57)  皆さんへ─
□投稿者/ つちふまず ファミリー(165回)-(2006/09/03(Sun) 11:54:16)
    (し。失礼しまーす)


    えー…と。




    とてとて。



    とてとて。


    (あ、椅子みっけ)



    ドス。(重)



    ふう…。


    あ、すみません(笑)


    皆さんお元気ですか?


    つちふまずです。


    季節はすっかり秋めいて来ましたね…。


    朝晩のひんやりとした空気に季節の移り変わりを感じる今日この頃。



    私にしてみれば─


    『夏が終わっちまったぜ…(哀愁)』


    問答無用に取り壊される海の家を眺めながらそんな事を思う次第です。


    今年の夏は…。
    皆さん如何お過ごしでしたか?


    私の方はというと。
    割と仕事が忙しくてですね…(涙)


    とは言いつつもやっぱり黒いです。
    夏になると自然と黒くなるようになってるみたいです。


    ゴホン─
    そんな事はよしとして。


    エビちゃんの板に何回かお邪魔していた私ですが…。


    気付いていた方もいらっしゃったみたいで(笑)


    ありがとうございます。


    因みに、私が書いた小説は…。


    『ktk』
    『rain』
    『犬になりたい』
    『願いが叶う頃』
    『デヘ』
    『よく晴れた日に』
    『Distance』
    『sexy』
    『あなたへ』
    『ムービースター』
    『26th』
    (何故かヤキハマグリ)


    でした♪


    どれが私かわかりましたか?
    割と沢山ありましたね(笑)


    エビちゃんのリクエストで書いたものもありますが…。


    ほぼ私が勝手に書かせて貰ったものがほとんどです(笑)
    エビちゃんありがとう♪


    さてさて─



    「100話になるまで一緒に遊んでやー」



    と、彼女から嬉しいお誘いを貰っているので。


    挨拶が遅れましたが…。私もヒマな時は、
    つちふまずとして。


    たまに簡単にお邪魔させてもらおうかと思います。(10話でまとめる力量は無いので)


    エビちゃんファン様のお目汚しになってしまうのは申し訳ないですが。


    そんな時は私の小説は飛ばして読んで下さい(笑)


    ではでは。




    ガタガタ─




    ………お??





    「何勝手に座っとる」



    おわっ!



    「あ、ごめん…椅子だと思ったよ」



    「私の殻の上に勝手に座っとるとは…いい根性しとるな?」



    「すみませんすみません(涙)」



    「ふん」





    つちふまずでした(笑)
    (^O^)★


    (携帯)
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■16297 / ResNo.58)  choice
□投稿者/ つちふまず ファミリー(166回)-(2006/09/03(Sun) 11:57:18)
    薄暗い店内で─




    二人の顔は、
    小さなキャンドルに照らされて。




    雰囲気は抜群。






    どんなのがタイプ?




    どんな人が、
    今あなたを独占してる?






    あなたに想われてるスペシャルなその人は─





    「普通な人だよ」





    無難なanswer─




    視線をグラスに落として肘を付いて困ったように笑う仕草は。




    誰を想像しながら?




    年上?年下?




    髪は長いの?
    それともショート?




    「怒ると怖いけど」




    歯を見せておどけて見せるけど。




    あんまり嬉しくないなぁ。




    常に私の前では穏やかに優しくて。決して波風なんて立ったりしない。




    そんなあなたは怒ったりするの?




    気になるけど─




    何だかおっかなくて。




    全然聴けない。




    「次は何飲む?」




    カウンターにあるメニューに手を伸ばす時。




    腕が私の体を掠める。




    クールな態度とは正反対な甘い匂いが私の鼻先から頭に届いて、




    脳の奥の奥が切なくなって。




    体の芯の芯が熱く熱くなった。




    「もう酔っちゃった?」



    見透かされてるのか。
    鈍感なのか、
    良く分からないけど。






    「全然」




    誤魔化すようにほんの少し残っていたマタドールを一気に飲み干す。




    テキーラの存在感のある香りが鼻に残った。







    友達?




    それ以上?




    確かめたくなる。




    「次は何にしようかな…」




    パラパラとメニューを捲る細くて長い指。





    酔いも手伝って、
    期待にも似た妄想が膨らんで行く。





    “次は”





    いつになるかは、
    分からない。





    “だから”





    勝負をかけるなら、
    きっとこんな夜だと。






    私は決意する。







    メニューを捲る指を、
    遮るように上から握る。





    「?」





    あまり驚いてない目が、ちょっと悔しいけれど。








    そう。




    いつもと同じじゃ、




    飽きるでしょ?










    「…たまには、違うものを選んで」









    どっちつかずな選び方は今夜は止めて。











    今夜は私が選んであげる。



    (携帯)
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■16298 / ResNo.59)  wave
□投稿者/ つちふまず ファミリー(167回)-(2006/09/03(Sun) 11:59:58)
    マズい─



    上半身にエアコンの冷気を受けているけれど。


    徐々に汗ばむ体に。


    マズいと思った。




    「…何かおしゃべりして」




    そう呟く彼女の頭は。
    さっきから私の下腹部に埋まっていて。




    舌で点と面を縦断中。





    あんな所にも、
    こんな所にも。




    「お、しゃべりって言っも…」




    声が掠れる。


    言葉にならない。


    おしゃべりなんて無理。




    さっきから小さな波はボチボチ現れてはいるけれど。


    まだ乗る訳には行かない。





    でもヤバいかも─




    意外にも早く来てしまいそうな大波に、




    ベッドカバーを強く掴む私の手を上から小さな手で包み込まれる。




    「…………っ。」




    自分の体が、
    おかしな程にしなるのがわかる。




    「…溢れて来た」




    わかってるよ。
    言わないでよ。



    恥ずかしいんだから。





    待って─


    そこは本当に。





    「ここでしょ?」




    そこは。




    「…………っ!」




    小さな顔のクセして長い舌を堅くして。


    ピンポイントで攻撃されると。


    息が出来ない。



    「………もう無理」



    無理。
    我慢出来ない。



    「もう?まだちょっとしか経ってないよ?」



    クスクスと笑いながら、私を上から見下ろす細くて綺麗な体。



    思わず唾を飲みたくなる。



    「…ダメ。」



    それなら、と。
    私の首に腕を回しながら、もう一方の手を。




    再び下へ下ろす。





    「つかまって」





    小さな体にしがみつくと。




    「…………んっ!」




    細い指が一気に侵入して来て。




    「遊ばせてね」




    余裕たっぷりに微笑みながら呟く。





    あの。


    探検してる場合じゃないから。




    こっちは必死なんだよ?




    「こっちに部屋があるね」


    「…………っ!」




    世紀の大発見?




    私にしてみれば、




    大波への最短距離?




    「…待って、待って」




    こんなのダメ。




    あっという間に、




    波に呑まれてしまう。




    「可愛い」




    私は悔しい。




    再び小さな体にしがみついて腕に力を込めると。








    肩越しに今日一番の波が見えた気がした。






    (携帯)
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