| なんだか心地のいい音楽を聞いてたら眠くなって
後ろの席で寝てた
目が覚めたときには家の前で
ゆかネェに起こされていた
「ごめんね?疲れてたのに。」
既に10時ちかくて
どんだけ眠ってたんだかバカやった…
「あっ、ユリアは?」
ユリアは助手席にいなくて
「気になる?」
「いないからさ〜帰ったんだあいつ。」
あくびをしてたら
また眠くなってきた
「ゆかネェごめん、次はちゃんと起きとるよ。」
「ねぇ、ゆうき?」
前を向いてたゆかネェが急にうしろを向いた
「なんだい?」
ゆかネェとの距離が近くて少しドキッとした
「ユウキのことが好きだよ、わたし。」
車ん中は甘い匂いがして
これは麻薬なんじゃないかとでも思った
「えっ‥」
ゆかネェの顔は真剣で
胸は破裂しそうな位にバクバクしてた
「変かなあたし?」
急に神様が幸福を僕に落としたみたいで
なんだか恐くなった
「どーゆー好きかゆかネェ教えてよ。」
生まれて初めて僕は
キスの味を知ったんだ。
(携帯)
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