ビアンエッセイ♪

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■16062 / ResNo.10)  ウィズ 9
  
□投稿者/ やよい 一般♪(13回)-(2006/08/21(Mon) 21:01:36)
    なんだか心地のいい音楽を聞いてたら眠くなって



    後ろの席で寝てた



    目が覚めたときには家の前で




    ゆかネェに起こされていた



    「ごめんね?疲れてたのに。」



    既に10時ちかくて



    どんだけ眠ってたんだかバカやった…



    「あっ、ユリアは?」



    ユリアは助手席にいなくて


    「気になる?」



    「いないからさ〜帰ったんだあいつ。」



    あくびをしてたら


    また眠くなってきた




    「ゆかネェごめん、次はちゃんと起きとるよ。」


    「ねぇ、ゆうき?」




    前を向いてたゆかネェが急にうしろを向いた



    「なんだい?」


    ゆかネェとの距離が近くて少しドキッとした



    「ユウキのことが好きだよ、わたし。」




    車ん中は甘い匂いがして


    これは麻薬なんじゃないかとでも思った



    「えっ‥」



    ゆかネェの顔は真剣で



    胸は破裂しそうな位にバクバクしてた




    「変かなあたし?」



    急に神様が幸福を僕に落としたみたいで




    なんだか恐くなった



    「どーゆー好きかゆかネェ教えてよ。」




    生まれて初めて僕は





    キスの味を知ったんだ。

    (携帯)
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■16074 / ResNo.11)  ウィズ 10
□投稿者/ やよい 一般♪(14回)-(2006/08/22(Tue) 18:21:16)
    「‥キスってうまいんだね。」



    溶けそうな感じと



    ゆかネェの噛んでたガムの味が




    僕に魔法をかけた



    「そうだね、なんか甘いよねキスって。」



    車から降りたとき



    急に寂しくなった



    「おい、ゆかネェ‥。」

    「また、明日ね?」




    多分ゆかネェと次に会うまで



    僕は信じられない気がする



    この出来事は



    「明日、30分早く駅にいるから。」



    ゆかネェが手をふりながら



    また明日って‥




    僕は家に帰って



    お風呂のなかで動けずに



    ひたすら幸せとお湯に浸かっていたら




    上せた(笑)



    覚めたら



    いつもの朝がくるんじゃないかって




    そんな不安になるほど




    幸せな夜だったんだ。

    (携帯)
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■16103 / ResNo.12)  ウィズ 11
□投稿者/ やよい 一般♪(15回)-(2006/08/24(Thu) 20:22:19)
    「もう‥ちょい‥。」



    寝かせてよ‥


    目覚まし時計を叩いて



    タオルケットにくるまった



    「‥だ!おきなひゃ。」


    時計を見ると6時前だった



    「少し早いけど‥まぁいいかぁ‥。」



    エアコンをとめて



    ワイシャツにそでを通した



    「母さん、朝飯はいいや!!」



    慌てて家を出た



    時計より20分くらい早いけど



    まぁいっか




    なんだか通学路が違う



    こんなに陽射しがまぶしかったっけ‥




    だんだん駅に近づくにつれて胸がどくどくする



    手前で少しとまって一旦止まって




    ‥大きく深呼吸をした




    今日は何か違うよ



    「‥アホ。」



    うっすら目を開けると



    ユリアが僕の横をすりぬけた




    「ユリア、おはよう!」


    気分がいいから何を言われても凹まない



    ユリアは急にとまったと思ったら




    僕を見て睨んだ



    「‥‥。」



    「おはよう?」



    ユリアは黙って歩いていってしまった




    「ったく‥あいつはなんなんだ。」



    駅に近づくにつれて




    僕は胸が鳴った

    (携帯)
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■16104 / ResNo.13)  ウィズ 12
□投稿者/ やよい 一般♪(16回)-(2006/08/24(Thu) 20:34:57)
    「おはよ‥。」



    まっかなコーラのベンチに座るゆかネェ



    僕を待ってたんだ‥



    「‥ぅぁぉ、おはよう〜早起きしすぎた。」



    待ち合わせの時間より二人とも早くて


    なんだか笑みがこぼれた


    ゆかネェの横に座った



    「やばいね‥。」


    「なにが?」


    「べっ別に‥。」



    緊張するなんて言えないし


    ゆかネェのミュールにだけ



    目を一点にしていた



    「携帯番号だよ、はい。」



    渡されたメモには



    11桁の恋人へとつながる番号が書いてある



    「夕方に電話するよ。」


    立ち上がると



    目先には登校していく子たちがみえる



    「知ってる?」



    顔をさげて



    ゆかネェを見ると




    何かを企んでるような笑み



    「なに?」



    座ってゆかネェと目を合わせてみた




    「うちの前には公衆電話があるんだよ。」



    そんな言葉に



    僕は負けた



    「じゃあ‥そっから電話するよ。」



    見送ったあとには



    僕は駆けて



    学校まで走った

    (携帯)
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■16109 / ResNo.14)  めっちゃ
□投稿者/ 葵 一般♪(1回)-(2006/08/24(Thu) 22:28:45)
    おもしろいですね(´∀`)
    続き楽しみにしてます!!
    頑張ってくださいね☆

    (携帯)
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■16122 / ResNo.15)  葵さま☆
□投稿者/ やよい 一般♪(17回)-(2006/08/25(Fri) 17:56:55)
    はじめまして★


    やよい‥
    あおい‥


    発音似てますね ('-'*)


    親近感でますね♪



    かなりのスローペースですが


    完結までお付き合いいただけたら幸いです


    素敵な感想ありがとう!

    (携帯)
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■16127 / ResNo.16)  ウィズ 13
□投稿者/ やよい 一般♪(18回)-(2006/08/25(Fri) 21:51:12)
    今日の授業はひたすら長くて



    机にほっぺをつけながら教科書で顔を隠して



    上の空で



    ずっと色んなことを考えていた



    「‥っ‥ユリア。」



    小声で斜め前のユリアを呼んだ


    ユリアは気付いてくれて振り向いた



    『なに?』


    ユリアは口だけ動かした



    『あとで話がある!』



    ユリアは教科書に目を戻した



    ‥ったく‥聞いてんのか聞いてないのか




    50分の長い授業が終わってやっと昼休みだ



    みんな購買に向かったり


    お弁当の包みを広げ始めた



    「ユリアー、めしたまには一緒に食べない?」



    焼きそばパンと牛乳を少し持ち上げて見せた



    ユリアは諦めたように久しぶりに笑った




    別にケンカもしてないけどさ‥



    廊下をあがって



    屋上にでた



    「あっちー、ここまでくるとなんでもいいや。」


    じべたに座った


    「おねえちゃんとはどう?」


    「なかなかだよ。」



    ユリアは確か



    前はもっと笑ってた



    「あっ!おぅ渡辺。」



    ユリアは入口を振り向いた


    ふざけて渡辺がいもしないのに




    またユリアは僕を睨んだ。

    (携帯)
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■16128 / ResNo.17)  ウィズ 14
□投稿者/ やよい 一般♪(19回)-(2006/08/25(Fri) 22:18:21)
    「サイテェ‥。」


    「嘘だよ。」



    だってユリアも悪いじゃんか



    ユリアは立ち上がって



    バチンと



    音が鳴った



    「‥ってえ。」



    周りの目が



    気になるほど



    僕を見ながらざわざわしてる



    「まてよ。」



    階段を降りるユリアを引き止めた



    「なんだよ、急に怒って。」

    「忘れてよ。」



    最近のユリアの行動には

    首を傾げてしまう



    「はぁ?なにいってんだよ。」




    ユリアから流れる



    大粒の涙の理由に




    僕はまだこのとき




    何も気付いてはいなかった

    (携帯)
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■16129 / ResNo.18)  ウィズ 15
□投稿者/ やよい 一般♪(20回)-(2006/08/25(Fri) 22:36:15)
    「もしもし?」



    電話の向こう側には



    求めてた安らぎがあった



    「どこいく?」



    ラフな格好な



    ゆかネェはなかなか新鮮だった




    「どこでもいいよ。」



    鈴の音がちゃりちゃり鳴った


    「コレ‥なんの音だっけ?」


    「鈴だよ?」



    キーに付けた紫の鈴を



    ゆかネェは見せた



    「ユリアのもらっちゃったの。」



    そーいえばユリアが昔につけてた




    ラケットのケースかな‥


    「いこっか?」



    車にのりこんで



    ドライブが始まるわけもなく



    僕んちの近所に路駐で




    ハレンチな行為をした



    「ゆか‥なんか変だな、ゆかなんて急に。」



    ゆかネェは付き合ってるのに



    ネェは変だなんて言ったから



    「おやすみ。」




    キスの味は



    僕の胸を苦しめ始めた




    そして夏の引退が



    近づき始めていた

    (携帯)
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■16177 / ResNo.19)  ウィズ 16
□投稿者/ やよい 一般♪(21回)-(2006/08/28(Mon) 18:18:06)
    試合も近い夏休みまじか


    ゆかとはなるべく会うようにはしていた



    ゆか‥



    やっぱり照れるな〜なんて思いながら



    「ゆーき、明日必ず遅れず来てね。」



    部長に念を押されて



    学校をでた



    明日で部活動を最後にはしない




    そんな意気込みでいた



    「じゃあ、早く帰りなよ。」


    そんな意気込みも恋人同士は別さ



    「つめた!わかったよ。」


    ひねくれる



    ゆかは電話越しでクスクス笑ってる



    「なん‥だよ。」


    「明日の支度してどこか泊まろう、あたし起こすよ。」



    跳ね上がる気持ちがそこにはあって





    「今日は明日はやいから部活の子の家から明日行く。」



    うまい嘘をついて



    家の前にとまる車に乗った



    「超バッチシ★」


    「親不孝もんだね。」



    ゆかはタバコ吸うのはしってるんだけど



    気を使って僕の前じゃすわない



    少し愛されてる気がして本当は嬉しいんだ




    何気なく入ったホテルで


    僕らは恋人で



    明日の心配なんてないのに



    僕はゆかを求めるのに



    抱き終わったあとの




    胸の痛みがどうしても絶えられない

    (携帯)
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