| 夏休みが終わった、 秋がもうくる。
見慣れた校舎、 通り抜けていく学校のみんなの背中の数だけ、 ため息が増える。
ペダルをごくのをやめて歩くことにした。
“やっぱり無理だったごめんね。”
教師と生徒の恋は、 世間的にはよくないとドラマで散々その類いは見たきがする。
教師と生徒‥か、
プラスアルファー
‘女同士’だったらもっとだめなのかな?
いや、正しくは ‘ダメだった’なんだ。
“やっぱり、無理だったごめんね。”
数十メートル先に服装検査で校門の前に立つ、女教師こそ
ひと夏の恋を体験させてくれた人だ
そして秋の手前に恋を終わりにした人だ
「おはよう。」
先生は目も背けずに、 何もなかったように、 私におはようと言った。
この人といれてよかったと、フラれてから思ったんだ。
「先生、おはようございます。」
まだ少しだけあの人の手の感触が残ってる、 柔軟剤の匂いがするシーツも
だから胸がいたくなる、まだ好きだから
胸がいたくなる。
(携帯)
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