ビアンエッセイ♪

HOME HELP 新規作成 新着記事 ツリー表示 スレッド表示 トピック表示 発言ランク ファイル一覧 検索 過去ログ

■16839 / ResNo.10)  銀色の蜘蛛-2-
  
□投稿者/ 金丸 ベテラン(201回)-(2006/10/12(Thu) 03:31:08)

    彼女は糸を紡ぐ

    伝えられぬままの恋心を

    一線一線綺麗に


    それは必ず月夜に作られる


    照らされた糸は重なり

    光を増やす


    キラキラと


    幾重にもなった糸


    壊れることなく


    想いは月明かりに照らされる





    あの人が


    彼女の死を人づてに聞き


    褐色の頬に

    涙の軌跡を描いた夜



    銀色の蜘蛛が作った糸は

    一つ残らず

    風にさらわれた




    それは月夜に舞い


    風に手をひかれ


    高く高く舞い登る





    あの人を探し

    糸は踊る




    いつからか



    糸は空に浮かび


    雲となる




    月に寄り添い


    蒼く照らされ


    あの人の上へ流れ着く




    あの人は


    見上げた月夜の雲の美しさに


    彼女を思い出し


    涙を流す





    手には花



    涙落ちた足下には



    彼女の墓




    冷たい墓石に



    キスをする





    彼女が恋い焦がれた


    その唇で

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■16840 / ResNo.11)  顔出し
□投稿者/ 金丸 ベテラン(202回)-(2006/10/12(Thu) 03:43:48)
    おはようございます。
    こんにちは。
    こんばんは。

    改めましてきんまるです。

    海鏡の月は少しお休みして

    童話チックなものを書いてみました。


    童話は凄く久しぶりなので

    たどたどしくはありますが

    楽しんでもらえたら良いなと思っています。


    たまに童話も書いていきたいと思い始めています


    話の途中だろうがなんだろうが浮かんだら書きます。

    そこはご了承ください。


    忘れやすいのとメモすることが苦手なもので(-公-;)


    感想、応援、批評、批判

    前々回、前回に引き続き大歓迎です。

    お気軽に書き込みしてください。


    お読みいただき
    ありがとうございます。


    気が向いたらまた覗いてみてください。



    金丸

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■16841 / ResNo.12)  海鏡の月-10-
□投稿者/ 金丸 ベテラン(203回)-(2006/10/12(Thu) 12:38:36)

    絵の具を放り込んだ袋に水をいっぱい

    大きな布を捻って入れた



    深い青が


    布に染み入る



    時が経ち袋を開ける


    布を縛っていた紐をほどき

    流水に浸す



    青が溶けていく


    線になりモヤになり

    水の中に放される



    『綺麗…』


    布はムラ染めになって


    青も薄くなり


    所々白い部分がまるで

    空と雲のよう



    『やっぱり綺麗…』


    排水溝に吸い込まれる水は青く



    水から上げた手や爪も


    薄い青に染まる



    『…綺麗じゃない…』




    その青は


    海の色とはかけ離れ


    改めて自分の色を知る


    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■16880 / ResNo.13)  いいなぁ〜〜☆
□投稿者/ 百歌咲蘭 一般♪(8回)-(2006/10/14(Sat) 16:44:34)
    2006/10/14(Sat) 16:45:01 編集(投稿者)

    いやぁ〜〜。イイネ |ー^)b
    しっとり じっくり 読まみましたよん♪
    美しいお話ですなーー(。-_-。)ポッ 
    いいなぁ〜〜〜いい恋したいね 
    人の恋話ばかりで満腹なんて超サミシー( p_q) シクシク
    (はぁーー、柄にもなく感傷的になっちまうぜいぃ〜〜)

    では、またのドラマたのしみにしてまーす


引用返信/返信 削除キー/
■16885 / ResNo.14)  百歌様
□投稿者/ 金丸 ベテラン(204回)-(2006/10/15(Sun) 00:52:43)

    私の拙い恋愛話でまたお腹いっぱいにしてください(笑

    ゆっくり じっくり読んでいただき嬉しく思っています。

    のんびりできる話を書ければとも思っているので嬉しいことです。

    ありがとうございます

    これからもよろしくお願いします(*´ω`)

    金丸

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■16886 / ResNo.15)  海鏡の月-11-
□投稿者/ 金丸 ベテラン(205回)-(2006/10/15(Sun) 01:21:46)

    とても静かな

    朝の病院


    ここはかつて

    私が生活した場所



    当時からの担当医と会うのは1ヶ月ぶりか


    呼び出され


    検査が始まる。



    冷たいジェル

    息を吸い

    止める


    その繰り返し


    20分ほどで終わった。


    『ん〜…変わりないね。』

    「悪くはなってないんですか?」

    『悪くなってないけど、臓器の荒れ方は変わってないね。』

    「そうですか…」

    『でも血液検査の結果は全然いいよ。全く問題ない。』

    「本当ですか?!じゃぁピアスしても大丈夫ですか?」

    『血小板の数値もいいし、大丈夫だよ。』

    「じゃぁ…」


    海は緊張したり

    何か考え始めると肘を触る癖がある


    この時も

    左肘をさすりながら

    担当医の目を見た



    「前に恋人が入院した話したの覚えてますか?」

    『うん。』

    「私あれ以来キスすることが怖いんです。
    今は違う人と付き合ってるんですけど…
    あの…

    あの時の人はキスから移る病気だったじゃないですか。

    本当に私の病気は移らないんですか?」

    『ん〜…』

    「…」


    不安がよぎる


    質問を変えた


    「キスとか恋愛ですることでは移らないですか?」

    『あー…移らないよ。前の人の病気は○ーウィルスでしょ?仮にあなたがウィルス陽性だったとしても、今はもう移る期間は過ぎてる。』


    「そうですか。」


    不安は拭えないけど

    少し安心した


    『ただ原因不明だから将来わかるウィルスかもしれないし、今は定期的に検査しないと。』

    「…はい…。」


    『だからちゃんと来てね(笑)』

    「えへへ…はい。」



    病院から出て

    携帯の電源を押した

    メールフォルダを開き

    結果を彼女に伝えた






    不安を全ては拭えなかったけど


    もらえた答えを大切にしようと思った







    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■16887 / ResNo.16)  海鏡の月-12-
□投稿者/ 金丸 ベテラン(206回)-(2006/10/15(Sun) 01:32:16)
    家に帰り

    また出かける準備をする。


    今日は隣りの市で大きなお祭りがある

    その出店の一つに

    彼女が居るからだ。



    お昼すぎに準備が終わり

    兄に車で駅まで送ってもらう。


    海は


    睨むように電車に揺られていた


    揺るがない決心を

    保つ為に

    担当医の言葉を

    反芻していた。



    駅を出ると

    人の海

    ワラワラと

    一歩進むにも時間がかかる。


    色んな店から

    色んな匂いが立ち込める。


    香水も混じり


    早くここから抜け出したいと願う海は


    逢いたいとゆう想いと重なり

    人の波を早足ですり抜ける。



    やっと彼女の居るあんず飴の店を見つけたのは


    一時間以上も歩いた後だった

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■16915 / ResNo.17)  金丸さんへ
□投稿者/ ヤス 一般♪(2回)-(2006/10/15(Sun) 20:10:41)
    密かに、いつも読んでますよ☆情景が目に浮かぶお話しですね(o^-')b

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■16920 / ResNo.18)  ヤス様
□投稿者/ 金丸 ベテラン(207回)-(2006/10/16(Mon) 02:19:52)
    いつも読んでいただきありがとうございます☆

    多分お祭りの話で3話くらい行くと思います。

    海鏡シリーズは長くなると思います。

    どうぞお付き合いください(*´ω`)


    金丸

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■16922 / ResNo.19)  海鏡の月-13-
□投稿者/ 金丸 ベテラン(208回)-(2006/10/16(Mon) 02:47:32)
    「久しぶり。」

    『おぅっ』


    四季はすももに竹串を刺していた

    目の前に赤い山が出来ている


    『マジ腹減ったー』

    「なんか買ってこようか?」

    『いやいい。みんな食べてないのに自分一人だけ食べる訳にいかないから。』


    「そっか…じゃぁ飲み物買ってくる。何がいい?」

    『コーヒー。』

    「ブラック?砂糖のみ?カフェオレ?」

    『ブラック以外。』

    「あぃよ」


    赤い財布を手に歩き出す


    約1ヶ月ぶりなのにやっぱりいつも通りで

    それがなんとなくおかしくて

    顔が笑ってしまった。


    四季の友達のアコちゃんが隣りの隣りの店でチョコバナナを売っていた


    久しぶりって声をかけようとしたが

    チョコの匂いがダメな私は横目で見ながら

    自動販売機を探した。


    缶コーヒーを2つ買って店に戻る。



    「ただいま。どっちがいい?」

    『赤いの。』

    「ほい。」


    四季の手はすももの色に染まっていて

    「何人殺ったの?」

    『やまほど。』


    「おー恐。」


    しばらくして店仲間のお爺ちゃんが来た

    目が若々しくてキビキビ動くしキビキビ喋るお爺ちゃんだ


    パパと呼ばれる人も来た


    どちらにも『お前は誰』的な目で見られた


    当たり前だ


    いきなり現れて店手伝ってるんだから


    ってゆうか

    私なんで手伝いしてるんだろう


    逢いに来た筈なのに。



    あんず飴のパチンコやお金の受け取りは海

    無くなったあんず飴を作るのは四季とゆう形がいつの間にか出来ていた。


    「はい一個200円になります。
    ちょうどいただきます。
    じゃぁ一回やってください。
    …あー一個ですね。
    じゃぁ好きなの選んでください。

    ありがとうございましたー。」








    『いや座っていいよ。』

    「あっはいはい。いや癖で立ちっぱになっちゃうわ。」


    以前地元のイベントで売り子をしていた癖だ。


    お客さんが来ない間は飴を作ったり話しをしたりしていた。

    飴を作る姿を見て

    「おもしろそうだね。」

    『おもしろかぁねぇよ。やってみる?』

    「いやいい。」

    『簡単だって。こーやってこーやって…で、グサッてぶった切ってクルクルって』

    「いやいやいやいい。」

    『だから…』

    「いやいい。(笑)」

    『だーいじょぶだよ』

    「…いい…。(笑)」

    『やってみって。』

    すももとヘラを渡される

    見よう見まねでやってみた。

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/

<前のレス10件 | 次のレス10件>

スレッド内ページ移動 / << 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 >>

このスレッドに書きこむ

Mode/  Pass/

HOME HELP 新規作成 新着記事 ツリー表示 スレッド表示 トピック表示 発言ランク ファイル一覧 検索 過去ログ

- Child Tree -