ビアンエッセイ♪

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■19282 / ResNo.60)  ◆昴さんへ
  
□投稿者/ あおい志乃 一般♪(11回)-(2007/06/15(Fri) 11:02:13)
    気付いてないって、何にですか?
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■19288 / ResNo.61)  (削除)
□投稿者/ -(2007/06/19(Tue) 15:59:25)
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■19290 / ResNo.62)  (削除)
□投稿者/ -(2007/06/20(Wed) 09:29:00)
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■19299 / ResNo.63)  ALICE 【53】
□投稿者/ あおい志乃 一般♪(12回)-(2007/06/22(Fri) 02:31:27)
    「ルイ子?」



    性行を終えてから20分程経ったろうか、

    左頬を下にして横たわり、うとうとしていたところを、
    暗闇から不意に名を呼ばれ、

    私は思わず息を止めた。




    行為の後は必ずと言っていいほど、
    すぐさま死んだように眠るユニが、
    こんな風に起きているなんて事は、

    酷く珍しいからだ。


    少なくとも私の覚えている限りでは、

    これが初めてである。



    「なぁに?」


    声に背を向けたまま返事をしたが、

    答えはすぐには返って来なかった。



    「ユニ?」


    暗闇の中、今度は彼を振り向いて呼んだ。



    やはり返事は無いが、

    呼吸の音と僅かに伺える横顔の動きで、

    彼が眠っていない事を察知した。




    「眠らないなんて、珍しいわね」


    彼の頬に手を当てると、

    瞬きをしたのか、睫毛が指に触れた。



    「ルイ子、何を考えていたの?」

    「何って・・眠りかけてたところだったわよ」


    「sexの最中、何か考え事をしていたろう」



    思いもかけないユニの言葉に、

    私は思わず彼の肌から手を退いた。



    「何を考えていたの、ルイ子」




    二度、そう言われて、


    私は一瞬固まってしまっていた思考を解き、記憶を遡る。




    挿入されながら今夜、

    私は何を考えていたのか。



    思い当たるのは一つだけ。



    アリスの事。



    オルガズムに張り合って、

    私の感情を二分に出来る存在なんて、



    アリスの他には無い。




    今夜の事は、はっきりとは覚えていないが、


    恐らくいつものように、


    ―――アリスは今頃眠っているのだろうか。

    ―――またガーデンの夢に苦しんでいるのだろうか。


    そんな風に呪文の如く、私は思惟していたのだろうと思う。




    ただ、

    ここ最近、性行中に思考が二分されるのには、

    訳があるのだ。



    以前はもっと、


    ユニに心底集中していた。


    集中せざるをえなかった。


    なぜならそれだけ彼の行為は魅力的だったからだ。



    では何故今、以前のようにいかないのか。


    それは、ユニの技量が落ち込んだからではない。








    ダイナに抱かれた夜が、あるからだ。







    ベッドの上での彼女の技術は、

    それはそれは、想像を超える素晴らしさだった。



    あの感覚を知ってしまってからは、

    ユニに抱かれながら、快感を感じる度に、


    無意識的にダイナとの夜を感覚的に思い出し、

    あの時の絶頂感と、今を、比較してしまう。




    非常に虚しい事である。



    そのような意味のない比較などすまいと、

    意識をユニに集中させようとすればするほど、


    私の中で動くユニの息遣いに、生臭さしか感じなくなる。



    そんな匂いを振り払おうとすればするほど、

    身体は絶頂に達してはいても、


    心は別の空間に置き去りにされたような状態に陥るのだ。


    私の心が特に目的を持たない時、

    行き着く先は決まってアリスである。





    それをユニに気付かせてはならないと、


    最近私がベッドの上で過剰に振る舞っている事を、

    何となく、自分でも気が付いてはいた。



    それでもユニには悟られていないと、

    何を根拠にか、都合良く考えていたのだが。



    私の演技も意識も、どちらも甘かったのだろう。


    そこまでフォローを突き詰める熱意も、正直無かった。




    「黒猫クンの事しか、考えてなかったわよ」


    と、私はユニに嘘を返したが、


    そう言う以外に無いだろう。



    返事は無いが沈黙から、

    ユニが私の答えに満足していない事は伝わってくる。







    こういうやりとりは、

    面倒くさい。



    ユニらしくない。

    いつもならこんな時、
    おどけたリアクションで私を笑わせてくれるのに。



    キスでもしてこの嫌な雰囲気を打破しようか。

    しかしそこから行為になだれ込むのはもっと勘弁して欲しい。




    そう思った私は結局、

    これ以上は何も言わない事に決め、

    彼に背を向けて眠りに就く態勢を取った。




    「何かを無理に聞き出したい訳じゃないよ」



    黙った私の代わりに、ユニが口を開いた。


    「ただ、僕に聞きたい事や聞いて欲しい事があるなら、話して欲しいんだ」





    隣りにいるのは本当にユニなのだろうかと、
    耳を疑わずにはいられない程、

    予想外の台詞だった。



    私が答えあぐねている内に、


    「おやすみ」


    と、ユニの方からこの会話に終止符を打った。



    「おやすみ」と返せずにいた私は、

    その後しばらく暗闇の中で目を開けて、


    一体ユニの心境にどんな変化が起きているのだろうかと、

    考えてみたが、

    普段からろくに会話もしていないのだから、

    半分眠りながらの浅い模索で答えを見つけられるはずもなく、



    全体の感想として私は、

    結局【面倒くさい】という印象しか抱けないまま、



    いつのまにか眠りに就いた。
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■19300 / ResNo.64)  ◆ヒカさんへ
□投稿者/ あおい志乃 一般♪(13回)-(2007/06/22(Fri) 02:32:28)
    おーーーなるほど。
    分かりました、見つけました。
    ありがとうございます!
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■19301 / ResNo.65)  ◆さめださんへ
□投稿者/ あおい志乃 一般♪(14回)-(2007/06/22(Fri) 02:35:36)
    こんばんは、コメントありがとうございます。
    私はキツイとも何とも感じていませんので、大丈夫ですよ。
    本当にただ、『私、何に気付いてないの!?』と興味津々だっただけなのです。
    バカですね、私。。

    これからもお時間のある時に、
    ALICEに目を通して下さったら嬉しいです。
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■19302 / ResNo.66)  ◆昴さんへ
□投稿者/ あおい志乃 一般♪(15回)-(2007/06/22(Fri) 02:38:04)
    首の皮一枚、ですか。
    久々に聞く表現です。ふふふ。
    私など、何度もちょん切れてますね。スパスパと。
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■19396 / ResNo.67)  ALICE 【54】
□投稿者/ あおい志乃 一般♪(16回)-(2007/07/03(Tue) 03:46:37)
    買ったばかりのミュールなんて、

    履いてくるんじゃなかった。



    地味に痛む左足の小指を庇いながら、
    気を抜くと漂流してしまいそうな人の波を泳いで、


    私は巨大なスクランブル交差点をようやく渡りきった。


    抜けるような青空の下は、
    こんなに人で溢れかえっているのに、

    雲の白にも侵されないその見事なまでに青一色のキャンバスを、

    見上げる者は見当たらない。


    皆が皆、時間に追われて早歩き。

    頭の中はそれぞれの関心事でいっぱいなのだ。


    かつては私もそうだった。


    けれど、

    遠い異国の地を身一つで歩き回った経験が、

    私に自然の美しさを、
    そしてその美を楽しむ事を教えてくれた。

    どんな時にでも、
    空や風や花に心を向ける心のゆとりの大切さを、
    学ばせてくれた。


    のだったが、


    今の私に自然を愛でる余裕は無く、

    左手に持った弁当の中身が傷みやしないかと、
    太陽の光を憎々しくさえ感じながら、

    靴擦れに痛む足を休めずに、
    アリスとの約束の場所まで駆けている。



    パステルピンクの壁をした、
    こぢんまりとした美容室を視界に捕らえた私は、

    駆けるスピードを更に速めて近付いていった。


    美容室の前で立ち止まり、
    額から流れ落ちた冷たい汗を拭ってから、
    携帯電話を開く。



    『東峰ビル交差点裏のブロック。
     淡いピンクの壁の美容室。
     入り口の扉に面した通りを西に向かって進んだ、
     その突き当たりにある公園。
     その中で待ってる』




    お昼をどこで食べようかと、
    昨晩アリスの留守電に残した私のメッセージに、

    今朝届いたアリスからの返答のメールである。


    簡潔明瞭で、殺風景な文章。


    それでも読む度、掌がこそばゆい。


    少し乱暴に電話を閉じて、
    私はもう一度汗を拭った。




    入り口前のこの場所から見て、

    突き当たりが緑の植物地帯である事は確認出来るのだが、


    公園というより無法地帯にしか思えない。


    とりあえず進んでみると、
    突き当たってようやく、
    その緑の壁に入り口らしきものがあるのを認識できた。


    私の背丈を悠に超えた針葉樹の垣根を、
    更に別の植物の蔦が覆っている一面の壁に、
    ぽっかり縦に開いた隙間があるのだ。

    それは蔦に巣くわれた鉄格子の扉だった。

    僅かにこちら側に開いている。



    蔦の正体は葉から推測すると、恐らく薔薇で間違いだろう。





    中指だけ掛けて扉を引いてみると、

    意外にも、寂れた金属音も無くすんなりと開いた。



    それと同時に冷たく何か神聖さを思わせる、
    精錬された空気が流れ出、

    私は吸い寄せられるように、



    その光の中へ足を踏み入れた。
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■19436 / ResNo.68)  あおい志乃さん♪
□投稿者/ 昴 大御所(392回)-(2007/07/10(Tue) 01:46:39)
http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/
    お久しぶりです。昴です
    今回のことで、はっきりと理解しました
    続きに書くと気づいて頂きにくいことを(笑)

    志乃さんには去年の8月以来
    こうしてたまにおしゃべりをさせて頂いているので
    前回はつい独り言を言ってしまいました
    (ご理解頂いてますよね? 笑)

    首の皮1枚・・・そうですね、世代がバレてしまいますね(爆)

    完結目指して頑張りましょうネお互いに
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■19448 / ResNo.69)  昴さんへ
□投稿者/ なつき 一般♪(1回)-(2007/07/11(Wed) 08:27:05)
    志乃さんや映美さんへレスする為に自分のエッセイをアップしてるんですか?
    なんかおかしくないですか?
    周りを気にせず頼らず、もっとカッコ良くして下さい!と応援したいです
    自分の彼女だけに目を向けましょう
    志乃さん、スレ汚し申し訳ありません…


    (携帯)
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