ビアンエッセイ♪

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■18389 / ResNo.20)  海鏡の風-11-
  
□投稿者/ 金丸 大御所(315回)-(2007/03/19(Mon) 04:12:54)
    間近に迫る誕生日

    年は重ねたいと思うのに

    誕生日を迎えたくない。


    なぜだろう

    そう考えたとき

    期待をしたくないのだろうと頭に浮かんだ。


    物を貰う期待なんかは毛頭無い。


    一緒に過ごすのか

    一緒に過ごせるのか

    それとも1人で迎えるのか


    そんなことを考えたくないのだろう。



    一緒に過ごすとゆう期待をしたくないのかもしれない。


    期待には代償がつきもの

    その代償を受け止める余裕は今の私にはない。

    家族の問題

    朝起きて寝付くまで神経を研ぎ澄ませなきゃならない。

    寝る間際でさえ本当は眠らず耳を澄ませておきたい位だ。


    姉の育児ノイローゼ

    姉が錯乱した夜から

    不安は拭えない。







    実際私にはタケちゃんに逢う余裕がない。


    うちでは姉の部屋にすぐに飛んでいける状況に居ておきたい。


    この状態は

    いつまで続くかわからない。


    期待をするより

    誕生日は無いほうがいい

    ただ毎日と同じ1日

    ただの休日


    その方が


    今の私には楽だから。


    ただの春の1日


    そう


    ただの

    時間のサイクル

    (携帯)
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■18431 / ResNo.21)  海鏡の風-12-
□投稿者/ 金丸 大御所(318回)-(2007/03/26(Mon) 02:22:46)
    囁くように

    呟くように

    心の中君の名前を呼ぶ




    最近思うようになったことがある

    三人で暮らしていると知った後


    夜になると

    あぁ君の隣で彼は眠っているのか

    そう思うと

    やっぱり少し

    いや…大分彼が羨ましい。


    君の体温を一番近くに感じている。


    1人暮らしも延期になって

    必ず夜は家に居るようになった。



    君の隣で寄り添って寝た夜を思い出せば

    幸せは近くなるけど

    君の体温が恋しくなる。


    それを選んだのも私だし

    それを望んだのも私。





    本当は延期になっただけなのだけれど

    夢が断たれたような把握の仕方をしてから

    余計に恋しくて


    やっぱり家に居なきゃならないと思う程

    すがりついて泣きたくなるよ



    泣きたくなる度に


    君に逢うことがこわくなる



    君の傍に居ることを望み

    自分の力ではどうにもできない現実に絶望して

    どちらも今より強くなることがこわい。


    逢いたいと願う反面

    同じ位今の現状に居なきゃいけないと思ってしまう。





    君の隣で眠りにつく日は

    いつなのだろうね




    命を救ったことに後悔はしてない

    ただ

    願いが遠くなったことが

    果たしてどこまで遠くなったのかわからないことに

    泣きたくなるんだよ

    (携帯)
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■18446 / ResNo.22)  海鏡の風-13-
□投稿者/ 金丸 大御所(319回)-(2007/03/29(Thu) 02:29:08)
    朝9時

    携帯のアラームが鳴った直後に電話をかけた

    1回…2回…3回…

    数分おきにかける電話はいつまで経っても留守番電話サービスに繋がった


    こりゃしばらく起きないな…


    寝かせておこうか迷ったが約束は果たしたくて電話をかけ続けた


    また留守番電話サービスに繋がるかなぁと思っていたが10コールより早く通話の表示が出た


    『はい』

    「おはようございます。起きた?」

    『ん。』

    「本当に起きた?」

    『多分起きた(笑)』

    「起きてね(笑)」

    『あいぃ』



    これ二度寝するわ絶対


    【具合悪かったら言ってね(´・ω・)】とメールを送った




    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■18451 / ResNo.23)  ぉ久しぶりです!!
□投稿者/ 夏菜 一般♪(5回)-(2007/03/30(Fri) 12:07:59)

    何週間ぶりかにパソコンの電源を入れました↓↓
    前はこれが日課になっていたのに・・・忙しぃって恐ろしぃ(∞xωQ艸)$.*.ワラ

    最近毎日バイトAで、その疲れのせぃか、つぃにインフルエンザA型とゆぅものになってしまぃました(泣)
    バイト先のみなさまにご迷惑かけ続けてぃるので、早く治したぃ今日この頃です。

    あさってから大学がスタートします。今以上にハードスケジュールになりそぉで怖ぃです↓
    金丸様もぉ体にはくれぐれもぉ気をつけて!!!

    それではまた♪
引用返信/返信 削除キー/
■18464 / ResNo.24)  夏菜様
□投稿者/ 金丸 大御所(320回)-(2007/03/31(Sat) 20:36:28)
http://id26.fm-p.jp/4/nxnxnxn/
    お久しぶりです。

    ご飯は食べれてますか?

    睡眠と食事にはなるべく気をつけてくださいね。

    大学生活、楽しんでください(*´ェ`*)

    インフルエンザ早く治るといいですね。あまり無理はなさらず、気を抜けるところは抜いていきましょ。

    金丸
引用返信/返信 削除キー/
■18465 / ResNo.25)  海鏡の風-14-
□投稿者/ 金丸 大御所(321回)-(2007/03/31(Sat) 21:01:23)
http://id26.fm-p.jp/4/nxnxnxn/
    四季が起きたのは11時近くになってからだった。

    低血圧で起きるのがしんどいだろうとメールを送ると

    『へーきただの二日酔いと寝不足だから』

    電車の中で寝ろとメールをした。

    近くのラーメン屋でラーメン食ってから出るとメールが来たあと、私も家を出た。


    結局逢ったのは昼の2時近く。

    生憎天気が悪く、少し寒かった。

    天気が良ければ散歩を、と思っていたが近くのカフェで温かいものを飲むことにした。

    寒いと言いながら四季が頼んだのは冷たい飲み物で

    あまり寒くないと言っていた私がホットカプチーノを頼んだ。

    四季の手にはバッグの他に大きい荷物があった。

    大して気にもせず何も聞かなかった。


    カフェの窓際の席で

    他愛もない話をする


    気にかかるのは疲れたと手に取るようにわかるところだった。


    コーヒーがあと数口とゆうところで、四季が腹減ったと言うので財布を持ってカウンターへ行った。

    私は朝から何も食べていないのに、食欲が無かった

    食べないと怒られそうなので一番軽そうなサンドウィッチを頼み、四季はパスタを頼んだ。


    食べ終わり、次はどうするかとなったとき

    四季が『ピアスあける?』と切り出した


    そういえばあれからピアスのことなんてすっかり忘れていた


    食後の煙草を吸い終えてカフェを出た。


    四季が手をのばし

    その手を私が握り

    歩いていった。


    ドラッグストアで消毒液を買い

    アクセサリー屋でピアッサーとピアスに迷い

    悩んだ末にあまり飾り気のない、邪魔にならないものを選んだ。

    ピアッサーについているピアスの石は

    四季の誕生石でもなく

    私の誕生石でもない

    『慈愛』の意味をもつ石にした。









    慈愛

    深く優しく愛すること

    また、そのような深い愛
引用返信/返信 削除キー/
■18466 / ResNo.26)  海鏡の風-15-
□投稿者/ 金丸 大御所(322回)-(2007/03/31(Sat) 21:53:59)
http://id26.fm-p.jp/4/nxnxnxn/
    近くの漫画喫茶に入ることにした。

    ペアシートの部屋は

    予想以上に広く、通常のペアシートの部屋の二倍だった。

    「ひろっ」

    「でかっ」


    そんなことを言いながらゴソゴソと居座る。

    パソコンをつけた四季に

    「なんか調べるの?」と聞くと

    『いやなんとなく。』

    「PV見れるやつがあるよ。」


    何曲か観た後

    ピアスをあけることにした。

    髪をまとめてピンで留める

    痛みには強い私だが、あけることに対して恐怖感があった。

    手に汗握る私をよそに四季は淡々と準備を進める。

    おおまかな場所だけ四季に伝え、あとは任せることにした。

    「あけるとき、はいって言ってね。」

    『ん。』



    『いい?』

    「はい。」


    ぱちん。


    手早く消毒し、四季が次をあけるために今あいた穴に刺さっているピアスを抜くと言った

    すかさず私は待ったをかけた

    「まだショックが…」

    そう言うと四季は『ショックて…』と笑った。

    「煙草すうわ。」

    『おー吸え吸え』


    多少落ち着いたころ

    ピアスを取り外し、別に買ったピアスを入れることにした。

    『出口わかんなかったら、少し探るよ。』

    「大丈夫。痛いのは平気。」

    思っていたよりすんなり終わった。

    所々ピンクになっている消毒液の浸してあるティッシュを見て

    「あとで手、洗ってね。」

    『はいはい。』


    『ここらへんかな。こっち向いて。いいかな。はい、いいですかー。』

    「はい。」


    ぱっちん


    「こっちの方が痛いね。」

    『そうか?』

    「うん。…ありがとう。」

    『ハイ。』


    消毒を念入りにして

    四季は手を洗いに行った。


    四季が帰って来ても私はショックで放心状態だった。

    そんな私を見て四季が笑う。


    煙草を吸った後

    浅く座り寝そべるようにソファに座っていた私のお腹を枕に四季は『45分になったら起して』と眠りについた


    いつも通りのこの状態

    相変わらず動けない


    煙草も手の届かないところにあり諦め

    私は四季の頭を撫でていた


    ずっと

    ずっと。







    ピアスを四季に開けてもらいたいと思ったのは

    何か体に残したい

    それも痛みの伴う方法で

    傷よりも永く残るものを




    四季の手で












引用返信/返信 削除キー/
■18470 / ResNo.27)  海鏡の風-16-
□投稿者/ 金丸 大御所(323回)-(2007/03/31(Sat) 23:13:59)
http://id26.fm-p.jp/4/nxnxnxn/
    眠る四季と撫でていたことに名残惜しさを感じながらも

    約束通り45分に起こす


    四季のお腹の上で組んでいる手をそっと叩く

    「起きて。45分だよ。」


    『ん…。もう?』

    「…うん。」

    『…』

    「起きて(笑)」

    『(笑)』

    ゆっくり起き上がり隣に腰かけた


    『ちょっとすっきりしたな。』

    「良かったね。」

    『どこ行くか〜』


    煙草に火をつけ、通りにある居酒屋をあーでもないこーでもない と並べて言った


    まぁ適当でいいだろうと漫画喫茶を後にした。


    居酒屋や焼き肉屋が入ったビルの前で立ち止まり

    焼酎が良さげな居酒屋に入ることにした。


    同窓会とプチ同窓会で二回来たことがある居酒屋だった。


    通された席はバーカウンターの前で店員が常に居る場所の目の前だった。


    「落ち着かねー」

    『確かにな(笑)』



    四季はジャスミン割りを頼み

    私はシークワーサー割りを頼んだ。




    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■18472 / ResNo.28)  金丸さん♪
□投稿者/ 昴 大御所(364回)-(2007/03/31(Sat) 23:27:30)
http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/

    すっかり復活ですネ^^
    敵に塩を贈ってしまったわ…なんてネ(笑)

    金丸さんの追い上げを感じると
    昴は「書かなきゃ!」って思いますから
    やっぱり良きライバルなんでしょうネ

    そして長く頑張った戦友

    これからもお互いがお互いを励みにして
    更新して行きましょうネ
    無理しないけど
    カウンターがリセットされないうちに



    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■18475 / ResNo.29)  海鏡の風-17-
□投稿者/ 金丸 大御所(324回)-(2007/03/31(Sat) 23:56:25)
http://id26.fm-p.jp/4/nxnxnxn/
    とりあえず乾杯を交わし

    料理が揃うと

    今私がおかれている現状を話し

    四季は親友の話しやみんなで暮らしていることを話した


    私は


    一番近かった夢

    今はどこか遠くなってしまったことに


    虚しさでいっぱいになっていた





    『それあけていいよ。』


    あの荷物


    ガサガサと開けている途中


    『あげないけど貸してやるよ』



    開けた瞬間泣きそうになった

    目に飛び込んできたのは


    四季が大切にしているぬいぐるみ

    『あげないけどね。』

    何年も何年も

    四季の傍で

    抱きしめ涙を流したと言っていたぬいぐるみ



    「無理。」

    『いいから』

    「無理っ!」

    『いいんだよ!!』

    「だって!!!」

    『うるせぇな!!いいっつたらいいんだよ!!!』

    「…」



    あと一言言われていたら


    私は涙を流していただろう



    開けただけで四季の匂いがした




    その切なさにも


    泣きそうになった

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/

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